第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。

 

1 財政状態及び経営成績の状況

(1) 経営環境

当第1四半期連結累計期間を顧みますと、世界経済は、先進国を中心に新型コロナウイルス感染症の予防ワクチンの接種が進捗したことで、総じてみれば持ち直しました。もっとも、ワクチンの普及や感染再拡大の状況等に応じて景気回復ペースには地域間で差が見られました。
 主要地域別に見ますと、米国では、ワクチンの普及や3月に成立した大規模な経済対策を追い風に、景気が着実に持ち直しました。欧州でも、ワクチン接種が進捗し経済活動の再開が段階的に進められたことで、景気に持ち直しの動きがみられました。新興国では、感染収束で先行する中国においては、民間需要をけん引役に景気は緩やかに回復した一方、それ以外の国においては、米国・中国向けを中心に輸出が堅調に推移したものの、一部の地域では、ワクチンの普及の遅れや感染再拡大に伴う活動制限を強化する動きが景気の足枷となりました。
 わが国の景気は、国内外における新型コロナウイルス感染症の影響が重石となりましたが、基調としては持ち直しました。輸出や鉱工業生産は、海外経済の回復を追い風に増加が続いたほか、設備投資は、一部の業種に弱さがみられたものの、企業の収益や景況感が全体として改善するなかで持ち直しました。一方、個人消費は、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置のもとで飲食・宿泊等のサービス消費が低調に推移したため、足踏み状態となりました。
 わが国の金融資本市場におきましては、日本銀行による「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のもと、短期市場金利はマイナス0.03%台を中心に推移しました。一方、長期市場金利は、米国の5月の雇用統計が市場予想を下回ったことなどを受けて、6月中旬に0.02%台へ低下しましたが、同月の米国のFOMC(連邦公開市場委員会)で早期利上げ観測が浮上したことなどから、期末には0.05%となりました。ドル円相場は、4月下旬に米国の金融政策をめぐる思惑などから107円台半ばまで円高が進みましたが、その後は米国の景気好調と早期利上げ観測を背景に円安基調に転換し、期末には111円台となりました。日経平均株価は、5月中旬に米国でのインフレ率加速とこれに伴う長期金利の上昇を嫌気した世界的な株安につれて2万7千円台半ばまで下落し、その後は、国内でのワクチン接種が進展するとの期待感が高まる一方で、変異株の感染拡大への警戒感が広がり、期末にかけて2万8千円台後半を中心に上値の重い展開となりました。
 規制面では、5月に銀行業務へのデジタル化や地方創生などに資する業務の追加を含む「新型コロナウイルス感染症等の影響による社会経済情勢の変化に対応して金融の機能の強化及び安定の確保を図るための銀行法等の一部を改正する法律」が成立しました。6月には、外国法人の非公開情報等について金融商品取引業者と親子法人等の関係にある銀行間等における情報授受規制の対象から除外することを定めた「金融商品取引業等に関する内閣府令及び金融サービス仲介業者等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」が施行されました。
 

(2) 経営成績の分析

当第1四半期連結累計期間の連結業務純益は、外国債券売却益の減少等により市場事業部門が減益となった一方、リテール事業部門、ホールセール事業部門及びグローバル事業部門の対顧3事業部門が増益となったことや、アジア出資先を中心とした出資先の業績回復により持分法による投資損益が増益となったこと等から、前第1四半期連結累計期間比57億円増益の2,671億円となりました。

与信関係費用は、前年同期に新型コロナウイルス感染症の影響で大幅に増加したことによる反動から、前第1四半期連結累計期間比1,045億円減少の103億円となりました。

以上の結果、経常利益は前第1四半期連結累計期間比1,691億円増益の2,872億円となりました。

また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間比1,171億円増益の2,032億円となりました。

 

 主な項目の分析は、以下のとおりであります。

(単位:億円)

 

 

前第1四半期
連結累計期間

当第1四半期
連結累計期間

前第1四半期
連結累計期間比

連結粗利益

 

6,779

6,918

139

資金運用収支

 

3,184

3,542

359

信託報酬

 

11

12

1

役務取引等収支

 

2,297

2,726

429

特定取引収支

 

690

658

△32

その他業務収支

 

596

△21

△617

営業経費

 

△4,209

△4,380

△171

持分法による投資損益

 

44

133

89

連結業務純益

 

2,614

2,671

57

与信関係費用

 

△1,148

△103

1,045

不良債権処理額

 

△1,178

△296

883

貸出金償却

 

△340

△262

79

貸倒引当金繰入額

 

△833

833

その他

 

△5

△34

△30

貸倒引当金戻入益

 

105

105

償却債権取立益

 

30

88

57

株式等損益

 

△7

404

411

その他

 

△277

△99

178

経常利益

 

1,181

2,872

1,691

特別損益

 

△13

△24

△11

うち固定資産処分損益

 

△1

△6

△5

うち減損損失

 

△10

△18

△8

税金等調整前四半期純利益

 

1,168

2,848

1,680

法人税等

 

△308

△800

△492

四半期純利益

 

861

2,048

1,188

非支配株主に帰属する四半期純利益

 

0

△16

△16

親会社株主に帰属する四半期純利益

 

861

2,032

1,171

 

(注) 1 減算項目には金額頭部に△を付しております。

2 連結粗利益=資金運用収支+信託報酬+役務取引等収支+特定取引収支+その他業務収支

 

 

ホールセール事業部門の連結業務純益は前第1四半期連結累計期間比213億円増益858億円、リテール事業部門は同84億円増益464億円、グローバル事業部門は同39億円増益933億円、市場事業部門は同176億円減益1,198億円となりました。

 

(単位:億円)

 

前第1四半期
連結累計期間

当第1四半期
連結累計期間

前第1四半期
連結累計期間比

連結粗利益

連結業務純益

連結粗利益

連結業務純益

連結粗利益

連結業務純益

ホールセール事業部門

1,204

586

1,482

858

208

213

リテール事業部門

2,617

403

2,794

464

194

84

グローバル事業部門

1,680

825

1,879

933

103

39

市場事業部門

1,478

1,376

1,329

1,198

△149

△176

本社管理等

△200

△576

△566

△782

△217

△103

合計

6,779

2,614

6,918

2,671

139

57

 

(注) 1 セグメントは内部管理上採用している区分によっております。

2 本社管理等には、内部取引として消去すべきものを含めております。

3 前第1四半期連結累計期間比は、金利・為替影響等を調整しております。

 

 

 

(3) 財政状態の分析
① 貸出金

貸出金は、前連結会計年度末比8,964億円減少して84兆2,363億円となりました。

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当第1四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

貸出金残高(末残)

851,327

842,363

△8,964

うちリスク管理債権

9,389

8,847

△542

うち住宅ローン(注)

114,060

113,679

△381

 

(注)当社国内銀行子会社の単体計数を単純合算して表示しております。

 

[ご参考]国内・海外別貸出金残高の状況
○業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前連結会計年度末

当第1四半期連結会計期間末

金額
(百万円)

構成比
(%)

金額
(百万円)

構成比
(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

55,592,677

100.00

54,656,830

100.00

製造業

8,578,208

15.43

8,079,622

14.78

農業、林業、漁業及び鉱業

274,731

0.49

269,866

0.49

建設業

735,840

1.33

719,533

1.32

運輸、情報通信、公益事業

5,401,716

9.72

5,504,128

10.07

卸売・小売業

5,066,384

9.11

4,967,179

9.09

金融・保険業

2,683,908

4.83

2,756,287

5.04

不動産業、物品賃貸業

10,431,427

18.76

10,430,258

19.08

各種サービス業

4,868,751

8.76

4,700,132

8.60

地方公共団体

546,849

0.98

534,788

0.98

その他

17,004,857

30.59

16,695,033

30.55

海外及び特別国際金融取引勘定分

29,540,060

100.00

29,579,492

100.00

政府等

265,650

0.90

260,681

0.88

金融機関

2,535,701

8.58

2,546,155

8.61

商工業

23,487,203

79.51

23,635,250

79.90

その他

3,251,505

11.01

3,137,404

10.61

合計

85,132,738

84,236,322

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

 

 

また、金融再生法開示債権は以下のとおりであります。

 

金融再生法開示債権は、前連結会計年度末比515億円減少して9,151億円となりました。その結果、不良債権比率は前連結会計年度末比0.05%低下して0.93%となりました。債権区分別では、破産更生債権及びこれらに準ずる債権が179億円減少して1,102億円、危険債権が83億円増加して4,005億円、要管理債権が419億円減少して4,044億円となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第1四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

破産更生債権及びこれらに準ずる
債権

1,281

1,102

△179

危険債権

 

3,922

4,005

83

要管理債権

 

4,462

4,044

△419

合計

9,665

9,151

△515

正常債権

 

981,592

978,642

△2,950

総計

991,257

987,792

△3,465

不良債権比率

(=①/②)

0.98

0.93

△0.05

 

 

 

 

 

 

 

② 有価証券

有価証券は、前連結会計年度末比6,294億円減少して35兆9,197億円となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第1四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

有価証券

 

365,490

359,197

△6,294

国債

 

142,936

 139,085

△3,851

地方債

 

7,549

 8,554

1,005

社債

 

26,290

 26,743

 453

株式

 

41,914

 41,172

 △742

うち時価のあるもの

 

35,554

 34,801

△753

その他の証券

 

146,801

 143,641

△3,159

 

(注)「その他の証券」には、外国債券及び外国株式が含まれております。

 

また、有価証券等の評価損益は以下のとおりであります。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第1四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

満期保有目的の債券

 

△1

0

 1

その他有価証券

 

29,318

29,495

 177

うち株式

 

22,556

 22,161

 △395

うち債券

 

80

 176

96

その他の金銭の信託

 

合計

 

29,318

29,495

 178

 

 

 

③ 繰延税金資産(負債)

繰延税金資産は、前連結会計年度末比22億円増加して320億円となりました。また、繰延税金負債は、前連結会計年度末比107億円増加して5,429億円となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第1四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

繰延税金資産

 

298

320

22

繰延税金負債

 

△5,322

△5,429

△107

 

 

④ 預金

預金は、前連結会計年度末比2,938億円減少して141兆7,324億円となりました。また、譲渡性預金は、前連結会計年度末比1,943億円減少して12兆3,763億円となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第1四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

預金

 

1,420,262

1,417,324

△2,938

国内

 

1,165,875

1,175,957

10,083

海外

 

254,387

241,366

△13,021

譲渡性預金

 

125,706

123,763

△1,943

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

 

⑤ 純資産の部

純資産の部合計は、12兆197億円となりました。このうち株主資本合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や剰余金の配当等の結果、前連結会計年度末比648億円増加して9兆5,782億円となりました。また、その他の包括利益累計額合計は、前連結会計年度末比548億円増加して2兆3,678億円となりました。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第1四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

純資産の部合計

 

118,990

120,197

1,207

うち株主資本合計

 

95,134

95,782

648

うちその他の包括利益累計額合計

 

23,131

23,678

548

 

 

 

(4) 国内・海外別収支

当第1四半期連結累計期間の資金運用収支は前第1四半期連結累計期間比359億円増益3,542億円、信託報酬は同1億円増益12億円、役務取引等収支は同429億円増益2,726億円、特定取引収支は同32億円減益658億円、その他業務収支は同617億円減益△21億円となりました。

国内・海外別に見ますと、国内の資金運用収支は前第1四半期連結累計期間比250億円増益2,206億円、信託報酬は同1億円増益12億円、役務取引等収支は同361億円増益2,170億円、特定取引収支は同19億円減益524億円、その他業務収支は同426億円減益△113億円となりました。

海外の資金運用収支は前第1四半期連結累計期間比125億円増益1,763億円、役務取引等収支は同66億円増益574億円、特定取引収支は同13億円減益134億円、その他業務収支は同193億円減益94億円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

消去又は
全社(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前第1四半期連結累計期間

195,587

163,835

△41,042

318,381

当第1四半期連結累計期間

220,569

176,349

△42,675

354,242

うち資金運用収益

前第1四半期連結累計期間

244,482

261,058

△6,362

499,178

当第1四半期連結累計期間

236,777

208,713

△3,440

442,051

うち資金調達費用

前第1四半期連結累計期間

48,894

97,222

34,679

180,796

当第1四半期連結累計期間

16,208

32,364

39,234

87,808

信託報酬

前第1四半期連結累計期間

1,143

1,143

当第1四半期連結累計期間

1,237

1,237

役務取引等収支

前第1四半期連結累計期間

180,886

50,803

△1,946

229,743

当第1四半期連結累計期間

217,000

57,371

△1,767

272,604

うち役務取引等
収益

前第1四半期連結累計期間

222,702

61,151

△4,118

279,735

当第1四半期連結累計期間

263,784

66,809

△3,277

327,317

うち役務取引等
費用

前第1四半期連結累計期間

41,815

10,347

△2,171

49,991

当第1四半期連結累計期間

46,784

9,438

△1,509

54,712

特定取引収支

前第1四半期連結累計期間

54,298

14,718

69,016

当第1四半期連結累計期間

52,408

13,372

65,781

うち特定取引収益

前第1四半期連結累計期間

55,622

15,596

△1,223

69,995

当第1四半期連結累計期間

54,122

13,947

△705

67,364

うち特定取引費用

前第1四半期連結累計期間

1,324

877

△1,223

978

当第1四半期連結累計期間

1,713

574

△705

1,582

その他業務収支

前第1四半期連結累計期間

31,380

28,715

△477

59,617

当第1四半期連結累計期間

△11,269

9,393

△211

△2,087

うちその他業務
収益

前第1四半期連結累計期間

57,175

38,995

△638

95,532

当第1四半期連結累計期間

12,578

22,978

△1,186

34,369

うちその他業務
費用

前第1四半期連結累計期間

25,795

10,280

△161

35,914

当第1四半期連結累計期間

23,847

13,584

△974

36,457

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 「国内」、「海外」間の内部取引は、「消去又は全社(△)」欄に表示しております。

 

2  研究開発活動

該当ありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当ありません。