第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間における、本四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間の我が国経済は、海外経済や企業収益の着実な改善を背景に輸出・生産・設備投資の増加基調が続いたほか、雇用・所得環境の着実な改善を背景に個人消費が持ち直しを続けるなど、緩やかな回復基調が続きました。

当社グループの営業基盤である九州圏内においては、旺盛な海外需要を背景に生産や自動車・半導体を中心とした輸出が高水準で推移したほか、設備投資や個人消費が増加するなど、景気全体は緩やかな拡大が続きました。

金融面では、円相場は、米国の良好な景気指標が相次いで示されたことなどから、総じて円安ドル高の展開が続きましたが、期末にかけて米国の株価急落等を受けたリスク回避の動きが強まり、109円台まで円高が進みました。日経平均株価は、米中貿易摩擦への懸念が緩和されたことなどから、一時24,000円台まで回復しましたが、期末にかけて米中の景気減速懸念が拡がったこと等を背景に、一時20,000円台を割る水準まで下落しました。金利は、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが、7月の日銀による金融政策決定会合で導入されたフォワードガイダンスを受けて0.1%を超える水準となりましたが、期末にかけて低下し、一時マイナス圏に突入するなど、0%均衡の低水準で推移しました。

当社グループは、2016年度から、次の10年を見据えた“進化”の第一ステージとして、「第5次中期経営計画~“ザ・ベスト リージョナルバンク”を目指して~(2016年4月~2019年3月)」(以下、「本計画」といいます。)をスタートさせました。本計画では、基本方針に「『地域経済発展への貢献』と『FFG企業価値の向上』の好循環サイクルの実現」を掲げ、将来的な経営環境の変化にも揺るがない強固な経営基盤とビジネスモデルの確立を目指しております。2018年度は、本計画で定めた4つの基本戦略「ビジネスモデルの進化」、「人財力の強化」、「グループ総合力の発揮」及び「強固なブランド力の構築」に基づき、“進化”に向けた各種施策に取り組んでまいります。

 

当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、以下のとおりとなりました。

経常収益は、資金運用収益の増加等により、前年同期比12億1千4百万円増加し、1,798億3千万円となりました。経常費用は、その他経常費用の増加等により、前年同期比20億4千7百万円増加し、1,254億9百万円となりました。

以上の結果、経常利益は、前年同期比8億3千4百万円減少し、544億2千万円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比4億7千1百万円増加し、389億4百万円となりました。

 

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前年度末比8,154億円増加し、20兆9,791億円となりました。また、純資産は、前年度末比73億円減少し、7,716億円となりました。

主要勘定残高につきましては、預金等(譲渡性預金を含む)は、前年度末比3,299億円増加し、14兆4,082億円となりました。貸出金は、法人部門が堅調に推移したことから、前年度末比5,844億円増加し、12兆8,149億円となりました。また、有価証券は、前年度末比1,869億円減少し、3兆1,443億円となりました。

 

 

① 国内業務部門・国際業務部門別収支

当第3四半期連結累計期間の資金運用収支は、前年同期比36億6千4百万円増加して1,178億4千1百万円、役務取引等収支は、前年同期比12億5千4百万円減少して220億4千7百万円、特定取引収支は、前年同期比4千4百万円増加して9千7百万円、その他業務収支は、前年同期比2億1千3百万円増加して45億1千9百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前第3四半期連結累計期間

108,570

5,606

114,177

当第3四半期連結累計期間

111,905

5,935

117,841

うち資金運用収益

前第3四半期連結累計期間

116,865

11,960

42

128,782

当第3四半期連結累計期間

115,182

18,422

△24

133,629

うち資金調達費用

前第3四半期連結累計期間

8,295

6,353

42

14,605

当第3四半期連結累計期間

3,276

12,486

△24

15,787

役務取引等収支

前第3四半期連結累計期間

22,813

488

23,301

当第3四半期連結累計期間

21,622

425

22,047

うち役務取引等収益

前第3四半期連結累計期間

37,831

654

38,486

当第3四半期連結累計期間

37,150

586

37,737

うち役務取引等費用

前第3四半期連結累計期間

15,018

166

15,184

当第3四半期連結累計期間

15,528

161

15,690

特定取引収支

前第3四半期連結累計期間

6

46

53

当第3四半期連結累計期間

14

82

97

うち特定取引収益

前第3四半期連結累計期間

6

46

53

当第3四半期連結累計期間

14

82

97

うち特定取引費用

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

その他業務収支

前第3四半期連結累計期間

3,489

817

4,306

当第3四半期連結累計期間

3,026

1,492

4,519

うちその他業務収益

前第3四半期連結累計期間

3,553

1,221

4,775

当第3四半期連結累計期間

3,137

1,419

4,556

うちその他業務費用

前第3四半期連結累計期間

64

404

468

当第3四半期連結累計期間

111

△73

37

 

(注) 1 「国内」・「海外」の区分に替えて、「国内業務部門」・「国際業務部門」で区分しております。「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 「相殺消去額」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借利息であります。

3 資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。

 

 

② 国内業務部門・国際業務部門別預金残高の状況
○ 預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前第3四半期連結会計期間

13,320,726

191,058

13,511,784

当第3四半期連結会計期間

13,632,677

297,279

13,929,956

うち流動性預金

前第3四半期連結会計期間

8,566,830

8,566,830

当第3四半期連結会計期間

9,103,810

9,103,810

うち定期性預金

前第3四半期連結会計期間

4,691,444

4,691,444

当第3四半期連結会計期間

4,440,296

4,440,296

うちその他

前第3四半期連結会計期間

62,451

191,058

253,510

当第3四半期連結会計期間

88,570

297,279

385,849

譲渡性預金

前第3四半期連結会計期間

579,498

579,498

当第3四半期連結会計期間

478,320

478,320

総合計

前第3四半期連結会計期間

13,900,224

191,058

14,091,283

当第3四半期連結会計期間

14,110,998

297,279

14,408,277

 

(注) 1 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

2 定期性預金=定期預金+定期積金

3 「国内業務部門」は、国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

 

③ 国内・海外別貸出金残高の状況
○ 業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前第3四半期連結会計期間

当第3四半期連結会計期間

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

12,016,903

100.00

12,814,924

100.00

製造業

672,022

5.59

810,257

6.32

農業,林業

26,678

0.22

30,008

0.23

漁業

22,444

0.19

20,091

0.16

鉱業,採石業,砂利採取業

19,829

0.17

20,759

0.16

建設業

285,050

2.37

293,771

2.29

電気・ガス・熱供給・水道業

268,512

2.23

310,675

2.42

情報通信業

55,762

0.46

49,369

0.39

運輸業,郵便業

584,533

4.86

617,998

4.82

卸売業,小売業

1,073,753

8.94

1,060,816

8.28

金融業,保険業

403,389

3.36

346,323

2.70

不動産業,物品賃貸業

2,397,596

19.95

2,550,954

19.91

その他各種サービス業

1,140,034

9.49

1,130,762

8.82

国・地方公共団体

1,927,468

16.04

2,411,717

18.82

その他

3,139,827

26.13

3,161,418

24.67

海外(特別国際金融取引勘定分)

政府等

合計

12,016,903

12,814,924

 

(注) 「国内」とは、国内連結子会社(特別国際金融取引勘定分を除く)であります。「海外」とは、特別国際金融取引勘定分であります。

 

(2) 経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更はありません。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当社と株式会社十八銀行の株式交換による経営統合に関する最終合意について

 

当社と株式会社十八銀行(代表執行役頭取 森 拓二郎、以下「十八銀行」といいます。当社と十八銀行を併せ、以下「両社」といいます。)は、2016年2月26日に締結した基本合意書に基づき、2018年10月30日に開催したそれぞれの取締役会において、十八銀行の株主総会の承認及び関係当局の認可等を得られることを前提として、2019年4月1日を効力発生日とする株式交換(以下「本件株式交換」といいます。)による経営統合(以下「本件経営統合」といいます。)を行うことを決議し、同日、両社の間で株式交換契約書(以下「本件株式交換契約」といいます。)を締結いたしました。その内容は以下のとおりであります。

 

1.本件経営統合の目的

九州が一体となって魅力あるマーケットを形成していくために、広域経済圏において、スケールメリットを活かした業務の効率化を推進し、将来に亘り地域金融システムを安定させることで、「地域経済活性化と企業価値向上の同時実現」を目指すことを目的とするものです。

 

2.本件株式交換の方式、本件株式交換に係る割当ての内容

(1) 本件株式交換の方式

当社を株式交換完全親会社、十八銀行を株式交換完全子会社とする株式交換となります。なお、本件株式交換は、当社については会社法第796条第2項の規定に基づく簡易株式交換の手続きにより株主総会の承認を得ることなく行います。十八銀行については、2019年1月18日に開催した臨時株主総会にて、本件株式交換契約の承認を得ております。

本件経営統合の日程は以下のとおりです。

2016年2月26日

本件経営統合に関する基本合意書締結

2018年10月30日

両社の取締役会決議
本件株式交換契約の締結
十八銀行の臨時株主総会基準日公告日

2018年11月15日

十八銀行の臨時株主総会基準日

2019年1月18日

十八銀行の臨時株主総会開催

2019年3月26日(予定)

十八銀行の株式の最終売買日

2019年3月27日(予定)

十八銀行の上場廃止日

2019年4月1日(予定)

本件株式交換の効力発生日

 

なお、上記日程は、本件経営統合に係る手続進行上の必要性その他の事由によって必要となる場合には、両社が協議し合意の上、変更されることがあります。

 

 

(2) 株式交換に係る割当ての内容(交換比率)

 

当社

十八銀行

株式交換比率

1

1.12

 

 (注)1 株式交換に係る割当ての詳細

十八銀行の普通株式1株に対して当社の普通株式1.12株を割当て交付いたします。株式交換により、十八銀行の株主に交付される当社の普通株式の数に1株に満たない端数が生じた場合には、会社法第234条その他関連法令の規定に従い、当該株主に対し1株に満たない端数部分に応じた金額をお支払いいたします。

なお、上記株式交換比率は、算定の基礎となる諸条件に重大な変更が生じもしくは判明した場合には、両社で協議の上、変更することがあります。

2 株式交換により、当社が交付する新株式数(予定)

普通株式:19,186,874株

上記新株式数は、2018年10月1日付で実施された十八銀行の株式併合(10株を1株に併合)後の2018年12月31日時点における十八銀行の普通株式の発行済株式総数が17,371,711株であることを前提として算出しております。但し、株式交換の効力発生時点の直前時(以下「基準時」といいます。)までに、十八銀行は、保有する自己株式の全部を消却する予定であるため、十八銀行の2018年12月31日時点における自己株式数240,573株は、上記新株式数の算出において、対象から除外しております。

なお、十八銀行の株主から株式買取請求権の行使がなされた場合等、十八銀行の2018年12月31日時点における自己株式数が基準時までに変動した場合は、当社の交付する新株式数が変動することがあります。

3 株式交換比率の算定方法

複数のフィナンシャル・アドバイザーに株式交換比率の算定を依頼し、提出された報告書に基づき当事者間で協議の上、算定しております。

4 単元未満株式の取扱いについて

本件経営統合が実現された場合、株式交換により、1単元(100株)未満の当社の普通株式(以下「単元未満株式」といいます。)の割当てを受ける十八銀行の株主の皆さまにつきましては、その保有する単元未満株式を株式会社東京証券取引所及び証券会員制法人福岡証券取引所その他の金融商品取引所において売却することはできません。そのような単元未満株式を保有することとなる株主の皆さまは、会社法第192条第1項の規定に基づき、当社に対し、自己の保有する単元未満株式を買い取ることを請求することが可能です。また、会社法第194条第1項及び定款の規定に基づき、当社が売渡しの請求に係る数の自己株式を有していない場合を除き、当社に対し、自己の有する単元未満株式の数と併せて単元株式数となる数の株式を売り渡すことを請求することが可能です。

 

3.本件経営統合後の状況

 

株式交換完全親会社

名称

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ

所在地

福岡県福岡市中央区大手門一丁目8番3号

代表者の役職・氏名

取締役社長 柴戸 隆成

事業内容

銀行業

資本金

124,799百万円

決算期

3月31日

純資産

未定(現時点では確定しておりません)

総資産

未定(現時点では確定しておりません)

 

(注) 当社の2019年6月開催予定の定時株主総会において、十八銀行の取締役のうち複数名が当社の取締役選任にかかる候補者となる予定です。

 

 

4.十八銀行の概要(2018年3月31日時点)

所在地

長崎県長崎市銅座町1番11号

代表者の役職・氏名

代表執行役頭取 森 拓二郎

事業内容

銀行業

資本金

24,404百万円

設立年月日

1897年7月1日

発行済株式数

173,717,119株

決算期

3月31日

総資産(連結)

2,961,030百万円

純資産(連結)

165,516百万円

預金残高(連結)

2,552,205百万円

貸出金残高(連結)

1,659,911百万円

従業員数(連結)

1,445人

大株主及び持株比率

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)

4.25%

日本生命保険相互会社

3.79%

明治安田生命保険相互会社

2.91%

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

2.67%

株式会社佐賀銀行

2.55%

 

(注) 十八銀行は2018年10月1日付で普通株式を10株につき1株の割合で株式併合を実施しておりますが、発行済株式数については株式併合前の数値を記載しております。

 

5.会計処理の概要

株式交換に伴う会計処理は、企業結合に関する会計基準における取得に該当し、当社を取得企業、十八銀行を被取得企業としてパーチェス法が適用される見込みです。また、株式交換により発生するのれん(又は負ののれん)の金額に関しては、現段階では未定です。