第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営の基本方針

①グループ経営理念

ふくおかフィナンシャルグループは、福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行をグループ傘下に持つ広域展開型地域金融グループとして、営業基盤である九州を中心に、稠密な営業ネットワークを活かし、高度かつ多様な金融商品・サービスを展開しております。

当社グループ(以下「FFG」といいます。)は、以下の経営理念を基本として、金融サービスの向上を通じて地域社会に対してより多くの貢献を果たすとともに、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。

 

ふくおかフィナンシャルグループ経営理念

ふくおかフィナンシャルグループは、

高い感受性と失敗を恐れない行動力を持ち、

未来志向で高品質を追求し、

人々の最良な選択を後押しする、

すべてのステークホルダーに対し、価値創造を提供する金融グループを目指します。

 

 

②グループブランド

FFG各社は、グループ経営理念を共通の価値観として行動し、お客さま、地域社会、株主の皆さま、そして従業員にとって真に価値ある存在であり続けるための約束として、『コアバリュー』を表明し、ブランドスローガン『あなたのいちばんに。』を展開してまいります。

 

□ ブランドスローガン

あなたのいちばんに。

 

□ コアバリュー (ブランドスローガンに込められたお客さまへの約束)

・ いちばん身近な銀行

お客さまの声に親身に心から耳を傾け、対話し、共に歩みます。

 

・ いちばん頼れる銀行

豊富な知識と情報を活かし、お客さま一人ひとりに最も適したサービスを提供します。

 

・ いちばん先を行く銀行

金融サービスのプロ集団として、すべての人の期待を超える提案を続けます。

 

 

 

(2) 中長期的な会社の経営戦略

FFGは、2016年度から次の10年を見据えた「進化のステージ」に入り、その第1ステージとして「第5次中期経営計画~“ザ・ベスト リージョナルバンク”を目指して~(2016年4月~2019年3月)」(以下、第5次中計といいます。)を完遂させ、2019年度から第2ステージとして「第6次中期経営計画(2019年4月~2022年3月)」(以下、「第6次中計」といいます。)をスタートさせました。

第6次中計では、基本方針として掲げる「『地域経済発展への貢献』と『FFG企業価値の向上』との好循環サイクルの実現」に基づき、「業務プロセスの再構築」「事業モデルの高度化」「デジタルトランスフォーメーションの推進」での構造改革と、それを下支えする「人財力の最大化」「グループ総合力の強化」の5つの基本戦略を据えて、各種戦略・施策を展開してまいります。

 

(イ) 業務プロセスの再構築

これまで取り組んできた働き方改革、業務改革の成果を具現化していくとともに、デジタル化・自動化・本部集中化等により、営業店を中心とした業務プロセスをゼロベースで見直し、大幅な効率化をすすめていくことで、ヒト・時間・空間等のリソースを捻出し、営業店を今まで以上にコンサルティングの場へ変革してまいります。

また、効率化により捻出されたリソースを、コア事業や成長分野等に投入し、営業力の向上やイノベーションの創出を図ってまいります。

 

(ロ) 事業モデルの高度化

お客さまとの対話を通じた真の課題・ニーズの把握を行い、法人・個人双方において、専門性を極めた高品質な金融サービスを提供することで、お客さまから真の評価を獲得する、お客さま本位のソリューション営業スタイルを確立してまいります。

また、市場運用を貸出金に次ぐ第2の収益の柱とすべく、多様化投資の拡充や分散投資によるリスク抑制型のポートフォリオを構築していくことで、収益の向上および安定化を図ってまいります。

加えて、対面・非対面チャネルの高度化及び円滑な連携により、お客さまニーズに沿った商品・サービスを最適なタイミングで提供してまいります。

 

(ハ) デジタルトランスフォーメーションの推進

デジタル技術進展に伴うお客さまの行動や社会構造の変容に対応するため、アジャイル開発やデータ・API(アプリケーションプログラミングインターフェース)基盤利活用体制の構築をすすめるとともに、業務プロセス・意思決定方法・お客さまへの提供価値等のビジネスを根本的に変革するデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。

また、iBank事業の拡充をすすめるとともに、お取引先に対するデジタル化支援の取組みやBaaS(※)の展開検討など、新事業を創出・推進してまいります。
※Banking as a Service:金融機能・商品等を様々な事業者に対しサービスとして提供

 

(ニ) 人財力の最大化

事業戦略と外部環境の変化を踏まえ、変革をリードしていく人財や金融高度化を担う人財、デジタルの専門人財など、多様かつ高度な人財の育成を図るとともに、グループ全体で人財の最適配置を可能とする体制を構築してまいります。

加えて、組織のフラット化や多様な人財・働き方に応えるための評価・処遇基準の再設計等を通じて、従業員が働き甲斐を実感できる体制を整備していくことで、組織の持続的成長に繋げてまいります。

 

 (ホ) グループ総合力の強化

FFG(持株会社)の既存機能の強化に加え、子銀行業務の一部を集約することで、シングルプラットフォームを強化するとともに、グループ会社の新機能の検討等をすすめてまいります。

また、お客さまや営業店の声を収集・分析し、諸施策へ迅速に反映させる仕組みづくりや、営業店・本部の意思疎通の活性化など、環境の変化やお客さまニーズの変化に柔軟に対応できる組織への変革を図ってまいります。

 

 

(ヘ)十八銀行との経営統合

2019年4月に長崎県経済の活性化に貢献していくことを目的とした十八銀行との経営統合を実現し、2020年10月、旧親和銀行と旧十八銀行の合併によって「十八親和銀行」が誕生しました。また、2021年1月に両行のシステム統合が完了しております。

十八親和銀行においては、システム統合によるシステムコストの削減、店舗統廃合や本部スリム化による営業人員の捻出を柱とする合併・統合シナジーを最大化するとともに、FFGのグループ総合力を発揮することで、長崎県経済の発展に貢献する「お客さま満足度No.1銀行」を目指してまいります。 

 

FFGは、以上の取組みを通じて、あらゆる環境変化に柔軟に対応できる組織になるとともに、人財力とデジタル技術を活用し、金融の枠を超えてお客さまのために行動することで、お客さまの成長と地域経済発展に貢献する金融グループを目指してまいります。

 

(3) 目標とする経営指標

第6次中期経営計画(2019年4月~2022年3月)では、最終年度である2021年度の目標経営指標として、以下の項目を掲げております。

 

目標とする経営指標

最終年度 目標数値

収益性指標

親会社株主に帰属する当期純利益

575億円

ROE(連結自己資本利益率、以下同じ)

6%程度

健全性指標

自己資本比率(*)

10%台半ば程度

効率性指標

OHR(連結)(経費/業務粗利益、以下同じ)

60%程度

 

   (*)2020年5月見直し後

現在取り組んでいる業務改革により生産性を高め、捻出した人員を成長分野等に配置するとともに、十八銀行との経営統合によるシナジー効果を早期に実現することで、収益性や効率性の向上を図ってまいります。

また、収益の積上げやリスク管理の高度化等により健全性の維持・向上を図りながら、将来の成長に向けた戦略的な投資も行っていくことで、資本効率を中長期的に高めてまいります。

 

(4) 会社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

2021年度の我が国経済は、外需の回復や緩和的な金融環境、政府の経済対策等により緩やかな景気回復が見込まれますが、変異ウイルス感染拡大等により不確実性が高い状況が続くことも想定されます。このため2021年度も新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けているお取引先への対応は引き続き最優先で取り組む課題です。ビジネスマッチングやM&A等の本業支援や事業承継のサポート等、新型コロナウイルス感染症収束後の産業構造の変化も見据えながら、積極的にお取引先へのサポートを実施してまいります。

 

他方、金融機関を取り巻く経営環境は、国内における人口減少、少子高齢化の進行や低金利環境の長期化といった従前からの課題に加え、テクノロジーの急速な進化や新型コロナウイルス感染症拡大に伴う新しい生活様式への移行、脱炭素社会への転換をはじめとしたサステナビリティへの意識の高まり等、お客さまの行動や社会環境の変化がすすんでおります。こうした環境変化を変革と成長の好機と捉え、金融サービス、営業スタイル、人財、組織等あらゆる面において「進化」に向けた取り組みを加速させる必要があります。このため、これまですすめてきた主要施策の投資効果を確実に実現させていくとともに、更なる生産性の向上や新たな事業領域へチャレンジすることにより、中長期的な視点で「持続的な成長基盤の強化」に取り組んでまいります。

 

 

(イ) 主要施策の効果実現

「業務改革」ではデジタル技術を活用し営業店でのタブレット導入や融資契約の電子化等によりペーパーレス化・オペレーションレス化をすすめることで、お客さまの利便性向上と業務の効率化をすすめてまいりましたが、タブレットの継続的な機能改善やWEBサービスの浸透、各種取引の電子化推進等により、今後も更なる利便性の向上と効率化を図ってまいります。

「投信ビジネスの確立」では「投信のパレット」サービスを熊本銀行・十八親和銀行にも展開し、お客さまの長期的な資産形成のサポートを通じて、投信ビジネスの安定収益化をすすめてまいります。

2021年5月にサービスを開始した「みんなの銀行」は、個人のお客さま向けに「預金」「振込」「当座貸越」といった最小限のサービスからスタートしました。今後、「ローン機能」等の基本サービスに加え、みんなの銀行独自のユニークなサービスを拡充することで、FFGの顧客基盤を全国に拡大していきます。

2021年1月に事務・システム統合を実現した「十八親和銀行」では、2021年5月から店舗統合を順次実施し、効率化によって生じる人員を長崎県内のお取引先サポートに活用する等、シナジー効果を実現してまいります。

 

(ロ) 持続的な成長基盤の強化

FFGは持続的な成長を実現するため、規制緩和の動向やお客さまのニーズの変化を先取りした新しい事業が恒常的に創出される体制を構築していきます。

その1つとして、FFGはデジタル技術を活用し既存業務の効率化を図るとともに、iBankマーケティングやみんなの銀行といった新しいチャネル・サービスの創出に積極的に取り組んでおります。

これらのデジタルをベースとしたサービス基盤と、人にしか出来ない付加価値の高い営業を融合していくことで、ベンチャー企業や異業種にはない営業スタイルを確立してまいります。

また、新たな成長戦略に向けた投資原資を確保するため、これまでの「業務改革」での生産性向上に加え、経費の抜本的な見直しに取り組むなど、経営の効率性を着実に向上させていきます。

 

(ハ) サステナビリティの取り組み

FFGでは、グループ設立と同時にCSR基本方針を掲げ、さまざまな価値提供を通じてステークホルダーの持続可能な成長を促進し、同時にFFGの持続的な発展を目指す「CSR経営」を実践してきました。2020年8月、その考え方を踏襲・進化させ、新たに「サステナビリティ方針」を策定し、全社横断でSDGsの達成に貢献していく体制を構築しました。

これは、FFGが掲げる基本方針(「地域経済発展への貢献」と「FFG企業価値の向上」の好循環サイクルの実現)に基づく事業活動そのものであり、さまざまな取り組みを通じて社会課題を解決することで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

また、FFGは気候変動への対応を経営戦略上の重要な要素と位置付け、気候変動が企業の財務内容に与える影響について適切な情報開示を求める「TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)」提言への賛同を2020年8月に表明し、提言に沿った体制整備に取り組んでおります。

更に、2021年4月に持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みとして、SDGs支援子会社「株式会社サステナブルスケール」を設立しました。本子会社を通じて、地域社会・企業におけるSDGsの取り組みをサポートしてまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

当社及び当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクについて記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。各項目に掲げられたリスクは、それぞれが独立するものではなく、ある項目のリスクの発生が関連する他の項目のリスクに結びつき、リスクが増大する可能性があることについてもご留意ください。

なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載のない限り、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。

 

(特に重要なリスク)

 

1 新型コロナウイルス感染症に係るリスクについて

新型コロナウイルス感染症の広がりは、業種、規模を問わず、多くの企業に影響を及ぼしています。今後、当該感染症がいつ頃終息するか、お取引先企業の経営状況や地域経済にどの程度まで影響を及ぼすか等、いまだに見通すことが難しいため、当社グループにおける影響についても精緻に算定することはできませんが、信用リスクをはじめ、後述する様々なリスクの顕在化に繋がる可能性もあり、そのような場合には当社グループの業績及び財務状況並びに当社の株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

<対応策>

当社グループでは、当該感染症による影響をグループ経営会議や取締役会において随時共有し、経営の最重要課題の一つとして各種対応策をスピード感を持って実施してまいります。

具体的には、インターネットバンキングやセルフ取引等の非対面営業へのシフト、また当社グループにおける役職員の在宅勤務や交代勤務の実施等により、感染拡大防止に努めてまいります。そのうえで、法人のお取引先に対しては、資金繰りの支援に留まらず、事業戦略の策定やM&A・事業承継など様々な経営課題に対して支援する一方、個人のお客さまに対しては、リモートチャネルも活用しながら、資産形成やライフプランニングを軸としたコンサルティングを強化することにより、地域の金融インフラとして、お取引先や地域社会をしっかりとサポートしてまいります。

また、当該感染症の問題を契機に、消費行動や生活様式、企業の経済活動等に大きな変化が起こっているため、当社グループは、例えば新しい成長産業の出現やサプライチェーンの見直しに伴う商流の変化等を的確に捉えることで、ビジネスチャンスに繋げてまいります。

 

2 信用リスク

貸出先の財務状況悪化等に起因する信用リスクは、当社グループの銀行子会社が保有する最大のリスクであり、この信用リスクによって生じる信用コスト(与信関連費用)が増加する要因として以下のものがあります。

 

(1) 不良債権の増加

当社グループの不良債権は、世界経済及び日本経済の動向、不動産価格及び株価の変動、貸出先の経営状況等によっては増加する可能性があります。その結果、現時点の想定を上回る信用コストが発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 貸倒引当金の積み増し

当社グループは、貸出先の財務状況、担保等による債権保全及び企業業績に潜在的に影響する経済要因等に基づいて、貸倒引当金を計上しております。貸出先の財務状況等が予想を超えて悪化した場合、現時点で見積もり計上した貸倒引当金が不十分となる可能性があります。また、地価下落等に伴い担保価値が低下し債権保全が不十分となった場合、貸倒引当金の積み増しが必要となる可能性があります。このような場合、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 特定の業種における経営環境悪化

当社グループの貸出先の中には、世界経済及び日本経済の動向及び特定の業種における経営環境の変化等により、当該業種に属する企業の信用状態の悪化、担保・保証等の価値下落等が生じる可能性があります。
 このような場合、当社グループのこれら特定の業種における不良債権残高及び信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 貸出先への対応

 

当社グループは、貸出先のデフォルト(債務不履行等)に際して、法的整理によらず私的整理により再建することに経済合理性が認められると判断し、これらの貸出先に対して債権放棄又は追加融資を行って支援を継続することもあり得ます。支援継続に伴う損失額が貸倒引当金計上時点の損失見積額と乖離した場合、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
 また、このような貸出先に対しては、再建計画の正確性や実行可能性を十分に検証した上で支援継続を決定いたしますが、その再建が必ず奏功するという保証はありません。再建が奏功しない場合、これらの貸出先の倒産が新たに発生する可能性があります。その結果、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 権利行使の困難性

当社グループは、不動産市場における流動性の欠如又は価格の下落、有価証券価格の下落等の事情により、デフォルト状態にある貸出先に対して担保権を設定した不動産及び有価証券を処分することができない可能性があります。

このような場合、債権保全を厳格に見積もることによる貸倒引当金の積み増しや、バルクセールによるオフバランス化を進めることもあり得ます。その結果、信用コストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

<対応策>

当社グループでは、景気予測に基づくデフォルト率の推計等将来のリスクを合理的に見積るフォワードルッキングな引当を行っております。

フォワードルッキングな引当を行うことで、より景気変動に左右されない貸出運営を可能とし、資金繰り支援をはじめとした安定的で適切な金融仲介機能の発揮に繋がるものと考えております。

お取引先企業に対しては「迅速かつ十分な資金供給」と「金融の円滑化」に全力を尽くしてまいることは言うまでもありませんが、将来の不確実性に備えた取組みについても万全を期してまいります。

 

(その他の重要なリスク)

 

1 当社グループの経営統合に関するリスク(期待した統合効果を十分に発揮できない可能性)

2007年4月の当社設立(福岡銀行と熊本ファミリー銀行(現 熊本銀行)の経営統合)以降、2007年10月には親和銀行と、2019年4月には十八銀行と経営統合(2020年10月には親和銀行と十八銀行が合併し、十八親和銀行に商号変更)するなど、当社グループは質の高い金融サービスを提供する広域展開型地域金融グループを目指して、事務やIT基盤の共通化等、統合効果を最大限に発揮するために最善の努力をいたしております。
 しかしながら、業務面での協調体制強化や営業戦略の不奏功、顧客との関係悪化、対外的信用力の低下、想定外の追加費用の発生等により、当初期待した統合効果を十分に発揮できず、結果として当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

2 ビジネス戦略に関するリスク

当社グループは、中長期的な企業価値向上を目指して様々なビジネス戦略を展開しておりますが、想定を上回る経営環境の変化、あるいは戦略展開に必要なスキルを有する人材の不足等により、想定した通りの収益が計上できない場合、あるいは想定を上回るコスト等が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

3 コンプライアンスに関するリスク

当社グループでは、コンプライアンス(法令等遵守)を経営の重要な課題と位置付け、態勢整備及び役職員に対する教育研修に努めておりますが、今後、役職員による不法行為、社会規範に悖る行為、あるいは利用者視点の欠如した行為等に起因し多大な損失が発生したり、当社グループの使用者責任が問われ信用低下等が生じたりした場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

 

4 自己資本比率に関するリスク

当社グループは、連結自己資本比率を2006年金融庁告示第20号に定められる国内基準(4%)以上に維持する必要があります。また、当社の銀行子会社である福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行及びみんなの銀行は、連結自己資本比率及び単体自己資本比率を2006年金融庁告示第19号に定められる国内基準(4%)以上に維持する必要があります。

 

当社グループ又は銀行子会社の自己資本比率が求められる水準を下回った場合、金融庁長官から業務の全部又は一部の停止命令等を含む様々な命令を受けることとなります。

当社グループ又は銀行子会社の自己資本比率の低下に影響を与える主な要因として以下のものがあります。

 

(1) 不良債権処理に伴う信用コストの増加

不良債権の発生や処分に伴い発生する信用コストの増加は、当社グループの業績に悪影響を及ぼし、自己資本比率の低下につながる可能性があります。

 

(2) 繰延税金資産

現時点における会計基準に基づき、一定の条件の下で、将来における税負担額の軽減効果として繰延税金資産を貸借対照表に計上することが認められております。繰延税金資産の計算は、将来の課税所得に関するものを含めた様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果がかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。その結果、当社又は連結子会社が繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断された場合、当社グループの繰延税金資産は減額され、当社グループの業績に悪影響を及ぼし、自己資本比率の低下につながる可能性があります。

 

(3) その他

その他自己資本比率に影響を及ぼす要因として以下のものがあります。

・有価証券の時価の下落に伴う減損処理の増加

・貸出金等リスクアセットポートフォリオの変動

・自己資本比率の基準及び算定方法の変更

・本項記載のその他不利益項目の発生

 

5 サイバーセキュリティに関するリスク

当社グループでは、近年のサイバーセキュリティに対する脅威の深刻化等を踏まえ、サイバー攻撃動向や脆弱性等の情報を収集・把握し、迅速な対応を実施するため、情報セキュリティ部会(FFG-CSIRT)を設置するなど、セキュリティ管理態勢の充実・強化に取り組んでおりますが、今後、サイバー攻撃により重要情報が流出したり、あるいは重要なシステムが停止したりした場合、不測の損失の発生や信用低下等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

6 気候変動に関するリスク

近年、異常気象等による被害が世界的に甚大化しており、当社グループの営業基盤である九州においても、豪雨・台風等による大きな被害が頻繁に発生するなど、気候変動への対応は企業経営の大きな課題となっております。一方で、脱炭素社会への移行加速により、九州を中心とした当社グループの取引先の事業にも正負それぞれの影響が想定されます。気候変動に関するこれらの事象に適切に対応できない場合、収益逸失や信用コスト増加等により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、当社グループでは投融資に際し、「環境・社会に配慮した融資の取組み方針」の下、地球温暖化防止に向けた国際社会の要請や、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みへの期待を踏まえた対応を行っておりますが、ステークホルダーの皆様の期待と当社グループの取り組みとの乖離が拡大した場合は、当社グループの企業価値の毀損により当社グループの業績及び財務状況並びに当社の株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

7 業務に伴うリスク

(1) 市場リスク

当社グループの市場関連業務においては、様々な金融商品での運用を行っており、金利・為替・株式等の相場変動の影響を受けます。これらについては市場リスク量に対する評価・分析の検証及びモニタリング等を通して適時・適切にリスクをコントロールしていますが、国内外の経済動向・政治情勢等の影響を受けて市場が混乱を来たす等により金利・為替・株式等のリスク・ファクターが大幅に変動した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 流動性リスク

流動性リスクは、運用と調達の期間のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資金確保が困難になる、又は通常よりも著しく高い金利での調達を余儀なくされることにより損失を被るリスク(資金繰りリスク)及び市場の混乱等により市場において取引ができなかったり、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされたりすることにより損失を被るリスク(市場流動性リスク)です。

 

外部の格付機関が当社や銀行子会社の格付けを引き下げたり市場環境が悪化したりすると、これらのリスクが顕在化するおそれがあり、この場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) システムリスク

当社グループは、銀行子会社における営業店、ATM及び他行とを結ぶオンラインシステムや顧客情報を蓄積している情報システムを保有しております。当社グループでは、コンピューターシステムの停止や誤作動又は不正利用、外部からのサイバー攻撃等のシステムリスクに対してシステムの安全稼働やセキュリティ対策に万全を期すほか、セキュリティポリシーに則った厳格な情報管理を行うなど運用面での対策を実施しております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、重大なシステム障害が発生した場合、あるいは、サイバー攻撃によるシステムの停止等が発生した場合、決済業務に支障をきたす等当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。その結果、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 事務リスク

当社グループでは、事務規程等に則った正確な事務処理を励行することを徹底し、事務事故の未然防止を図るため事務管理体制の強化に努めております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、重大な事務リスクが顕在化した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 金融犯罪等に係るリスク

当社グループでは、キャッシュカードの偽造・盗難や振り込め詐欺等の金融犯罪による被害を防止するため、セキュリティ強化に向けた対策を講じております。また、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止を経営の重要な課題と位置付け、管理態勢の強化に取り組んでおります。しかしながら、高度化する金融犯罪等の発生により、不公正・不適切な取引を未然に防止できなかった場合、不測の損失の発生や信用失墜等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 情報漏洩等のリスク

当社グループでは、膨大な顧客情報を保有しており、情報管理に関する規程及び体制の整備や従業員教育の徹底により、情報資産の厳正な管理に努めております。しかしながら、今後、不適切な管理、あるいは、外部からのサイバー攻撃等により顧客情報や経営情報等の漏洩、紛失、改ざん、不正利用等が発生し、損害賠償等に伴う直接的な損失や、当社グループの信用低下等が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 有形資産リスク

当社グループが所有及び賃借中の土地、建物、車両等の有形資産について、自然災害、犯罪行為、資産管理上の瑕疵等の結果、毀損、焼失あるいは劣化することにより業務の運営に支障をきたす可能性があります。また、固定資産の減損会計適用に伴い、評価額が低下した場合等には損失が発生する可能性があります。これら有形資産に係るリスクが顕在化した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 労務リスク

当社グループでは、労働関連法令に基づき適切な労務管理を行っておりますが、労務管理面及び安全衛生環境面での問題等に起因して損失が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 法務リスク

当社グループは、事業活動を行う上で、会社法、金融商品取引法、銀行法等の法令諸規制を受けるほか、各種取引上の契約を締結しております。当社グループは、これら法令諸規制や契約内容が遵守されるよう法務リスク管理等を行っておりますが、法令解釈の相違、法令手続きの不備、法令違反行為等により法令諸規制や契約内容を遵守できなかった場合、罰則適用や損害賠償等に伴う損失が発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 内部統制の構築等に係るリスク

当社は、金融商品取引法に基づき、連結ベースの財務報告に係る内部統制が有効に機能しているか否かを評価し、その結果を内部統制報告書において開示しております。

当社グループは、適正な内部統制の構築、維持、運営に努めておりますが、予期しない問題が発生した場合等において、財務報告に係る内部統制の評価手続きの一部を実施できないことや、内部統制の重要な欠陥が存在すること等を余儀なく報告する可能性もあります。そのような場合、当社グループの業績及び財務状況並びに当社の株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) 業務範囲拡大に伴うリスク

当社グループは、法令等の規制緩和に伴う業務範囲の拡大等を前提とした多様な営業戦略を実施しております。当該業務の拡大が予想通りに進展せず想定した結果を得られない場合、営業戦略が奏功しないことにより、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 競争に関するリスク

当社グループが主要な営業基盤とする福岡県、熊本県及び長崎県をはじめ営業戦略の上で広域展開を図る九州地区は、今後、他金融機関の進出や業務拡大に加え、地元金融機関同士の再編も予想されます。また、デジタル技術の急速な進展によって、異業種からの銀行業への新規参入が相次ぐことも想定されます。
 当社グループがこのような事業環境において競争優位を得られない場合、営業戦略が奏功しないことにより、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

8 その他

(1) 持株会社のリスク

持株会社である当社は、その収入の大部分を当社が直接保有している銀行子会社から受領する配当金に依存しております。一定の状況下では、銀行法及び会社法その他法令上の規制又は契約上の制限等により、当該銀行子会社が当社に支払う配当金が制限される可能性があります。また、銀行子会社が十分な利益を計上することができず、当社に対して配当を支払えない状況が生じた場合、当社株主への配当の支払が不可能となる可能性があります。

 

(2) 業績予想及び配当予想の修正

当社が上場する金融商品取引所の規則に基づいて公表する業績予想及び配当予想は、公表時点における入手可能な情報に基づき判断したものであります。従って、外部経済環境が変化した場合や予想の前提となった経営環境に関する条件等に変化があった場合、同規則に基づいて、業績予想及び配当予想を修正する可能性があります。

 

(3) 各種規制の変更リスク

銀行持株会社及び銀行子会社は、事業運営上の様々な公的規制や金融システム秩序維持のための諸規制・政策のもとで業務を遂行しております。仮に一金融機関の経営破綻であっても連鎖反応により金融システム全体に重大な影響が及ぶおそれがある場合、これらの諸規制・政策が変更される可能性があります。現時点でその影響を予測することは困難ですが、コストの増加につながる場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 地域経済の動向に影響を受けるリスク

当社グループは、福岡県、熊本県及び長崎県を中心とした九州地区を営業基盤としていることから、地域経済が悪化した場合は、業容の拡大が図れないほか、信用リスクが増加するなどして当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 他金融機関等との提携等に関するリスク

当社グループは、経営環境の変化を踏まえ、高い企業価値を実現するための経営戦略を立案・策定し、他金融機関等との提携・協力関係を構築しております。しかしながら、金融機関を取り巻く経済・経営環境に関する前提条件が予想を超えて変動する等により、これら提携等が予定したとおりに完了しない可能性があります。また、新たな提携等が実現したとしても、当該提携等が当初想定したとおりの効果を生まない可能性もあります。

 

(6) 退職給付債務に関するリスク

当社グループの退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されております。これらの前提条件が変更された場合、又は実際の年金資産の時価が下落した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 会計制度変更に伴うリスク

国際会計基準の適用等、会計制度の変更はコストの増加につながる可能性があります。現時点で将来の会計制度変更について、その影響を予測することは困難ですが、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 風評リスク

当社グループや金融業界に対するネガティブな報道や風説・風評の流布が発生した場合、それが事実であるか否かにかかわらず、当社グループの業績及び財務状況並びに当社の株価に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 外的要因により業務継続に支障をきたすリスク

当社グループの本部・営業店及び事務センター・システムセンター等の被災、停電、コンピューターウィルス、第三者の役務提供の欠陥等による大規模なシステム障害の発生、テロ、新型インフルエンザ等感染症の世界的流行等の外的要因により、当社グループにおける業務の全部又は一部の継続に支障をきたし、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。その結果、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

(金融経済環境)

2020年度の我が国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2度の緊急事態宣言が発出される等、厳しい状況が続いた1年となりました。年度後半には、ワクチン接種の進展や各国の財政支援を背景に経済活動及び需要が回復に向かい、持ち直しの動きがみられましたが、先行きが不透明な状況が続きました。

当社グループの営業基盤である九州圏内においては、新型コロナウイルス感染症に加え、令和2年7月豪雨の影響もあり厳しい状況が続きましたが、世界経済の回復に伴い生産や輸出は、自動車・半導体関連を中心に持ち直しの動きがみられました。

一方、個人消費については2020年4月の緊急事態宣言解除以降、徐々に持ち直していましたが、年度後半の新型コロナウイルス感染症の再拡大により、飲食・宿泊等のサービス消費を中心に下押し圧力が強まりました。

金融面では、円相場は日米金利差縮小等を背景に円高ドル安基調が続いておりましたが、2021年1月以降はアメリカの財政拡大期待から米国金利が上昇した結果、円安ドル高基調となり、2021年3月末には1ドル110円を突破しました。

日経平均株価は新型コロナウイルス感染症拡大や円高の進行等、悪材料がありながらも、各国の金融緩和や財政出動を好感して大幅に上昇し、約30年ぶりに3万円台を回復しました。

一方、長期金利は米国金利に連動して上昇する場面もありましたが、日銀による緩和政策の長期化が見込まれるなか、概ね0%台での推移が続きました。

 

当社グループは、2019年度から、長期ビジョン「ザ・ベストリージョナルバンク」の実現に向けた「進化の第2ステージ」として、「第6次中期経営計画(2019年4月~2022年3月)」をスタートさせました。

その2年目である2020年度は「構造改革によるトップラインの引き上げ」と「十八銀行との経営統合によるシナジーの最大化」を成長戦略の大きな柱として掲げ、中核となる「業務改革」「新しい投信ビジネスの確立」「みんなの銀行」「十八親和銀行合併」の4つの主要施策と「新型コロナウイルス感染症への対応」に取り組んでまいりました。

 

(財政状態及び経営成績の状況)

当連結会計年度の経営成績につきましては、以下のとおりとなりました。

連結経常収益は、資金運用収益の減少等により、前年比84億3千2百万円減少し、2,747億5千4百万円となりました。連結経常費用は、前連結会計年度に計上した貸倒引当金の見積りの変更(フォワードルッキングな引当の導入)等に伴う貸倒引当金繰入額の減少を主因として、前年比741億9百万円減少し、2,143億2千7百万円となりました。

以上の結果、連結経常利益は、前年比656億7千7百万円増加し、604億2千7百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度要因の剥落(旧十八銀行との株式交換に伴う負ののれん発生益1,174億3千3百万円計上)等から前年比659億6千万円減少し、446億4千7百万円となりました。

 

当連結会計年度末の総資産は、前年比2兆4,416億円増加し、27兆5,100億円となりました。また、純資産は、前年比1,057億円増加し、9,588億円となりました。

主要勘定残高につきましては、預金等(譲渡性預金を含む)は、前年比1兆9,670億円増加し、19兆4,884億円となりました。貸出金は、資金繰り支援を中心に法人部門が伸長したことから、前年比1兆196億円増加し、17兆1,458億円となりました。また、有価証券は、前年比430億円増加し、3兆8,408億円となりました。

 

 

(キャッシュ・フローの状況)

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前年比1兆5,305億2千8百万円増加し、6兆762億2千6百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、1兆5,418億2千2百万円のプラスとなり、前年比1兆4,939億5千1百万円増加しました。これは、預金の純増減の増加等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、47億4千万円のプラスとなり、前年比1,522億4千7百万円増加しました。これは、有価証券の取得による支出の減少等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、161億8百万円のマイナスとなり、前年比1億1千9百万円減少しました。これは、配当金支払額の増加等によるものであります。

 

 

(参考)

(1) 国内業務部門・国際業務部門別収支

当連結会計年度の資金運用収支は、前年比5億3千7百万円増加して1,748億4千9百万円、役務取引等収支は、前年比5億4千9百万円増加して318億2千4百万円、特定取引収支は、前年比4億1千4百万円増加して7億5千8百万円、その他業務収支は、前年比10億2千8百万円増加して98億1百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

164,912

9,399

174,312

当連結会計年度

163,642

11,206

174,849

うち資金運用収益

前連結会計年度

168,021

32,054

△65

200,141

当連結会計年度

166,551

20,866

△49

187,467

うち資金調達費用

前連結会計年度

3,108

22,654

△65

25,828

当連結会計年度

2,908

9,660

△49

12,618

信託報酬

前連結会計年度

0

0

当連結会計年度

0

0

役務取引等収支

前連結会計年度

30,580

695

31,275

当連結会計年度

31,135

688

31,824

うち役務取引等収益

前連結会計年度

55,335

947

56,283

当連結会計年度

55,449

903

56,352

うち役務取引等費用

前連結会計年度

24,755

252

25,007

当連結会計年度

24,313

214

24,528

特定取引収支

前連結会計年度

21

322

344

当連結会計年度

21

737

758

うち特定取引収益

前連結会計年度

21

322

344

当連結会計年度

21

737

758

うち特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

その他業務収支

前連結会計年度

7,222

1,550

8,773

当連結会計年度

8,324

1,477

9,801

うちその他業務収益

前連結会計年度

15,325

1,684

17,010

当連結会計年度

16,124

5,957

22,082

うちその他業務費用

前連結会計年度

8,102

134

8,236

当連結会計年度

7,800

4,480

12,281

 

(注) 1 「国内」・「海外」の区分に替えて、「国内業務部門」・「国際業務部門」で区分しております。「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 「相殺消去額」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借利息であります。

3 資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。

4 前連結会計年度において「営業経費」に計上しておりました連結子会社のファイナンス・リース取引及び割賦取引に係る費用は、当連結会計年度から「その他業務費用」に計上しており、前連結会計年度の計数の組替えを行っております。

 

 

 

(2) 国内業務部門・国際業務部門別資金運用/調達の状況

資金運用勘定は、平均残高が前年比1兆4,174億7千4百万円増加して20兆9,980億3千6百万円となりました。利息は前年比126億7千4百万円減少して1,874億6千7百万円、利回りは前年比0.13%低下して0.89%となりました。

資金調達勘定は、平均残高が前年比2兆3,812億4千5百万円増加して25兆9,276億2千3百万円となりました。利息は前年比132億1千万円減少して126億1千8百万円、利回りは前年比0.06%低下して0.04%となりました。

 

① 国内業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

18,762,096

168,021

0.89

当連結会計年度

19,948,312

166,551

0.83

うち貸出金

前連結会計年度

15,079,104

139,553

0.92

当連結会計年度

16,218,972

140,305

0.86

うち有価証券

前連結会計年度

3,140,383

26,079

0.83

当連結会計年度

3,037,721

23,366

0.76

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

17,218

△0

△0.00

当連結会計年度

1,032

1

0.10

うち預け金

前連結会計年度

3,653

0

0.00

当連結会計年度

1,389

0

0.00

資金調達勘定

前連結会計年度

22,752,930

3,108

0.01

当連結会計年度

24,897,920

2,908

0.01

うち預金

前連結会計年度

16,491,770

753

0.00

当連結会計年度

17,985,223

530

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

535,841

82

0.01

当連結会計年度

535,564

50

0.00

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

2,158,339

△1,193

△0.05

当連結会計年度

2,082,007

△834

△0.04

うち売現先勘定

前連結会計年度

1,119,257

△1,112

△0.09

当連結会計年度

1,314,807

△1,310

△0.09

うち債券貸借取引受入
担保金

前連結会計年度

633,758

63

0.01

当連結会計年度

494,907

4

0.00

うち借用金

前連結会計年度

1,786,682

68

0.00

当連結会計年度

2,447,467

45

0.00

 

(注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、銀行業以外の連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2 「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。

 

 

② 国際業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

1,147,923

32,054

2.79

当連結会計年度

1,301,514

20,866

1.60

うち貸出金

前連結会計年度

614,234

15,652

2.54

当連結会計年度

675,182

8,607

1.27

うち有価証券

前連結会計年度

514,089

11,857

2.30

当連結会計年度

594,752

11,983

2.01

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

7,906

138

1.75

当連結会計年度

6,929

5

0.07

うち預け金

前連結会計年度

25

0

0.05

当連結会計年度

179

0

0.14

資金調達勘定

前連結会計年度

1,122,906

22,654

2.01

当連結会計年度

1,281,492

9,660

0.75

うち預金

前連結会計年度

250,343

4,426

1.76

当連結会計年度

195,838

722

0.36

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

7,653

199

2.60

当連結会計年度

8,778

△16

△0.19

うち売現先勘定

前連結会計年度

146,599

3,310

2.25

当連結会計年度

117,056

1,012

0.86

うち債券貸借取引受入
担保金

前連結会計年度

318,200

5,883

1.84

当連結会計年度

408,515

1,890

0.46

うち借用金

前連結会計年度

69,200

1,554

2.24

当連結会計年度

298,262

1,231

0.41

 

(注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、銀行業以外の連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2 「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

3 国際業務部門の国内店外貨建取引の平均残高は、月次カレント方式(前月末のTT仲値を当該月のノンエクスチェンジ取引に適用する方式)により算出しております。

 

 

③ 合計

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り

小計

相殺
消去額
(△)

合計

小計

相殺
消去額
(△)

合計

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

19,910,020

329,457

19,580,562

200,076

△65

200,141

1.02

当連結会計年度

21,249,826

251,789

20,998,036

187,418

△49

187,467

0.89

うち貸出金

前連結会計年度

15,693,339

15,693,339

155,206

155,206

0.98

当連結会計年度

16,894,154

16,894,154

148,913

148,913

0.88

うち有価証券

前連結会計年度

3,654,473

3,654,473

37,936

37,936

1.03

当連結会計年度

3,632,473

3,632,473

35,350

35,350

0.97

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

25,125

25,125

138

138

0.54

当連結会計年度

7,962

7,962

6

6

0.08

うち預け金

前連結会計年度

3,679

3,679

0

0

0.00

当連結会計年度

1,569

1,569

0

0

0.02

資金調達勘定

前連結会計年度

23,875,836

329,457

23,546,378

25,763

△65

25,828

0.10

当連結会計年度

26,179,412

251,789

25,927,623

12,568

△49

12,618

0.04

うち預金

前連結会計年度

16,742,114

16,742,114

5,179

5,179

0.03

当連結会計年度

18,181,062

18,181,062

1,253

1,253

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

535,841

535,841

82

82

0.01

当連結会計年度

535,564

535,564

50

50

0.00

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

2,165,992

2,165,992

△994

△994

△0.04

当連結会計年度

2,090,785

2,090,785

△851

△851

△0.04

うち売現先勘定

前連結会計年度

1,265,856

1,265,856

2,198

2,198

0.17

当連結会計年度

1,431,864

1,431,864

△297

△297

△0.02

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

951,959

951,959

5,946

5,946

0.62

当連結会計年度

903,422

903,422

1,895

1,895

0.20

うち借用金

前連結会計年度

1,855,883

1,855,883

1,622

1,622

0.08

当連結会計年度

2,745,730

2,745,730

1,277

1,277

0.04

 

(注) 1 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。

2 「相殺消去額」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息であります。

 

 

(3) 国内業務部門・国際業務部門別役務取引の状況

役務取引等収益は、前年比6千9百万円増加して563億5千2百万円となりました。

役務取引等費用は、前年比4億7千9百万円減少して245億2千8百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

55,335

947

56,283

当連結会計年度

55,449

903

56,352

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

25,474

454

25,929

当連結会計年度

24,971

466

25,438

うち為替業務

前連結会計年度

14,146

473

14,620

当連結会計年度

13,874

424

14,298

うち証券関連業務

前連結会計年度

2,158

2,158

当連結会計年度

3,111

3,111

うち代理業務

前連結会計年度

927

927

当連結会計年度

970

970

うち保護預り・
貸金庫業務

前連結会計年度

374

374

当連結会計年度

376

376

うち保証業務

前連結会計年度

622

19

642

当連結会計年度

562

12

574

うち投資信託・

保険販売業務

前連結会計年度

11,631

11,631

当連結会計年度

11,583

11,583

役務取引等費用

前連結会計年度

24,755

252

25,007

当連結会計年度

24,313

214

24,528

うち為替業務

前連結会計年度

6,329

134

6,463

当連結会計年度

5,949

92

6,042

 

(注) 「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

 

(4) 国内業務部門・国際業務部門別特定取引の状況

① 特定取引収益・費用の内訳

特定取引収益は、4億1千4百万円増加して7億5千8百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引収益

前連結会計年度

21

322

344

当連結会計年度

21

737

758

うち商品有価証券収益

前連結会計年度

21

322

344

当連結会計年度

21

737

758

うち特定金融派生商品
収益

前連結会計年度

当連結会計年度

うちその他の特定取引
収益

前連結会計年度

当連結会計年度

特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(注) 1 「国内業務部門」は、国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 内訳科目は、それぞれ収益と費用で相殺し、収益が上回った場合には収益欄に、費用が上回った場合には費用欄に、上回った純額を計上しております。

 

 

② 特定取引資産・負債の内訳(末残)

特定取引資産は、前年比1億2千4百万円減少して15億6百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引資産

前連結会計年度

1,630

1,630

当連結会計年度

1,506

1,506

うち商品有価証券

前連結会計年度

1,629

1,629

当連結会計年度

1,506

1,506

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度

1

1

当連結会計年度

うちその他の特定
取引資産

前連結会計年度

当連結会計年度

特定取引負債

前連結会計年度

当連結会計年度

0

0

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

0

0

 

(注) 「国内業務部門」は、国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

 

(5) 国内業務部門・国際業務部門別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

16,901,898

272,895

17,174,794

当連結会計年度

19,047,327

164,027

19,211,354

うち流動性預金

前連結会計年度

11,680,204

11,680,204

当連結会計年度

13,890,348

13,890,348

うち定期性預金

前連結会計年度

5,016,643

5,016,643

当連結会計年度

4,953,356

4,953,356

うちその他

前連結会計年度

205,050

272,895

477,946

当連結会計年度

203,622

164,027

367,649

譲渡性預金

前連結会計年度

346,675

346,675

当連結会計年度

277,130

277,130

総合計

前連結会計年度

17,248,574

272,895

17,521,469

当連結会計年度

19,324,457

164,027

19,488,484

 

(注) 1 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

2 定期性預金=定期預金+定期積金

3 「国内業務部門」は、国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

 

 

(6) 国内・海外別貸出金残高の状況

① 業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

16,126,222

100.00

17,145,879

100.00

製造業

883,456

5.48

901,756

5.26

農業,林業

40,793

0.25

39,034

0.23

漁業

30,338

0.19

29,169

0.17

鉱業,採石業,砂利採取業

20,376

0.13

21,375

0.12

建設業

355,402

2.20

427,903

2.50

電気・ガス・熱供給・水道業

400,622

2.48

436,841

2.55

情報通信業

48,826

0.30

50,250

0.29

運輸業,郵便業

715,289

4.44

787,657

4.59

卸売業,小売業

1,226,943

7.61

1,273,659

7.43

金融業,保険業

491,477

3.05

638,254

3.72

不動産業,物品賃貸業

2,956,426

18.33

3,059,146

17.84

その他各種サービス業

1,288,112

7.99

1,400,706

8.17

国・地方公共団体

4,031,041

25.00

4,351,033

25.38

その他

3,637,114

22.55

3,729,090

21.75

海外(特別国際金融取引勘定分)

政府等

合計

16,126,222

17,145,879

 

(注) 「国内」とは、国内連結子会社(特別国際金融取引勘定分を除く)であります。「海外」とは、特別国際金融取引勘定分であります。

 

② 外国政府等向け債権残高(国別)

「外国政府等」とは、外国政府、中央銀行、政府関係機関又は国営企業であり、日本公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号に規定する特定海外債権引当勘定を計上している国の外国政府等の債権残高を掲げることとしております。ただし、前連結会計年度及び当連結会計年度の外国政府等向け債権残高は該当ありません。

 

(7) 国内業務部門・国際業務部門別有価証券の状況

○ 有価証券残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

1,986,119

1,986,119

当連結会計年度

1,908,120

1,908,120

地方債

前連結会計年度

162,451

162,451

当連結会計年度

155,884

155,884

社債

前連結会計年度

601,196

601,196

当連結会計年度

504,950

504,950

株式

前連結会計年度

152,071

152,071

当連結会計年度

214,436

214,436

その他の証券

前連結会計年度

304,257

591,756

896,013

当連結会計年度

391,168

666,299

1,057,467

合計

前連結会計年度

3,206,096

591,756

3,797,852

当連結会計年度

3,174,559

666,299

3,840,858

 

(注) 1 「国内業務部門」は、当社の円建取引及び国内連結子会社の円建取引であります。「国際業務部門」は、連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2 「その他の証券」には、外国債券を含んでおります。

 

(自己資本比率の状況)

(参考)

自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(2006年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。

なお、当社は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては先進的内部格付手法を採用しております。また、オペレーショナル・リスク相当額に係る額の算出は、基礎的手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

2021年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

10.68

2.連結における自己資本の額

8,366

3.リスク・アセットの額

78,294

4.連結総所要自己資本額(3×8%)

6,263

 

 

 

(資産の査定)

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(1998年法律第132号)第6条に基づき、株式会社福岡銀行、株式会社熊本銀行及び株式会社十八親和銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(1948年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2 危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3 要管理債権

要管理債権とは、3ヵ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4 正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

資産の査定の額

 

株式会社福岡銀行

株式会社熊本銀行

株式会社親和銀行

株式会社十八銀行

株式会社

十八親和銀行

債権の区分

2020年
3月31日

2021年
3月31日

2020年
3月31日

2021年
3月31日

2020年
3月31日

2021年
3月31日

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及び

これらに準ずる債権

257

235

38

44

44

50

68

危険債権

786

949

219

210

210

261

489

要管理債権

492

656

111

140

91

168

324

正常債権

107,149

111,483

15,922

18,544

17,727

20,186

40,684

 

(注) 単位未満は四捨五入しております。

 

(生産、受注及び販売の状況)

「生産、受注及び販売の状況」は、銀行持株会社における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

(経営者の視点による認識及び分析・検討内容)

当年度の経営成績につきましては、フォワードルッキングな引当導入など、前年度の信用コストの剥落を要因として、連結経常利益は前年比656億7千7百万円増加の604億2千7百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度に計上した十八銀行との経営統合による負ののれん発生益の剥落を要因として、前年比659億6千万円減少の446億4千7百万円となりました。

主要勘定残高につきましては、新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、お取引先への資金繰り支援等に注力し、貸出金が前年比1兆196億円増加の17兆1,458億円となりました。また、預金等(譲渡性預金を含む)が前年比1兆9,670億円増加の19兆4,884億円となり、貸出金、預金等ともに前年度から大幅に増加しております。また、有価証券についても、前年比430億円増加の3兆8,408億円となりました。 

 

第6次中期経営計画において目標とする経営指標に照らした当社グループの経営実績は以下のとおりであります。

目標とする経営指標

当年度実績
(前年比)

認識及び分析・検討内容

収益性

指標

親会社株主

に帰属する
当期純利益

446億4千7百万円
(△659億6千万円)

 当年度は、新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、お取引先への資金繰り支援や、顕在化した課題に対するソリューション提供等に注力しました。貸出金利回り低下の影響はありましたが、国内中小企業貸出金を中心に総貸出金は増加し、国内貸出金利息は増加となりました。

 また、マイナス金利政策が続くなか、国債等の債券の償還再投資を抑制したため、国内有価証券利息は減少しましたが、国内預貸金利息の増加が下支えして、資金利益全体では増加となりました。

 役務取引等利益につきましては、コロナ禍のなか全体では減少となりましたが、投資信託の新ビジネス「投信のパレット」の福岡銀行での本格展開を通じて、投資信託関連の手数料は増加しました。また、経費につきましては、物件費の削減強化を要因として減少しました。

 以上の結果、コア業務純益は前年から増加反転し、3行合算で796億7千8百万円となりました。新型コロナウイルス感染症の影響があった厳しい環境のなか、前年並みの水準を維持するなど、一定の評価ができる内容となりました。

 また、信用コストは、フォワードルッキングな引当導入等、前年度要因の剥落により、2億7千2百万円の繰入となり前年比611億2百万円の大幅減少になりましたが、前年度計上した十八銀行との経営統合による負ののれん発生益1,174億3千3百万円の剥落もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年比659億6千万円減少の446億4千7百万円となりました。

 今後も新型コロナウイルス感染症の影響が当面続く、厳しい経営環境が想定されますが、第6次中期経営計画の最終年度にあたる2021年度は、十八親和銀行の合併シナジー効果、業務改革での人件費減少効果、投資信託の新ビジネス「投信のパレット」の熊本銀行・十八親和銀行への本格展開など、中期経営計画主要施策効果の確実な創出により、収益性の向上に努めてまいります。

ROE(連結)

(注)1

4.9%
(△8.6%)

健全性

指標

自己資本比率

(連結)

10.7%
(△0.0%)

 自己資本比率につきましては、概ね前年並みの10.7%となりました。

 なお、引当金で信用リスクに備えるフォワードルッキングな引当を実施しており、健全性は全く問題ない水準です。

効率性

指標

OHR(連結)

 (注)2

68.4%
(△0.5%)

  OHRは、資金利益や役務取引等利益などの業務粗利益増加を主因に、前年比0.5%改善し、68.4%となりました。

 

(注) 1 自己資本利益率

   2 経費/業務粗利益

 

(資本の財源及び資金の流動性)

当社グループの中核事業は銀行業であり、資金調達はお客さまからお預りする預金を主としており、資金運用はお客さまへの貸出金及び有価証券等であります。

預金につきましては、個人・法人ともに増加しており、今後も増加を見込んでおります。

また、国内金利要因による収益減少に対して、国際部門を含めた貸出金増強や市場部門での多様化投資の拡大に取組んでおりますが、国際部門における調達については、外貨流動性リスク等考慮し、安定的な資金繰りに努めております。

設備投資につきましては、通常の店舗投資、システム関連投資に加え、成長分野として「業務プロセス再構築」「新しい投信ビジネスの確立」「みんなの銀行」への投資に取組んでおりますが、資金調達につきましては、自己資金により対応する予定であります。

キャッシュ・フローの状況は、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。

 

(3行単体合算損益の概要)

※3行単体合算:福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行各行単体の単純合算計数

(前年比は、前年度における福岡銀行、熊本銀行、旧親和銀行、旧十八銀行4行単体計数の合算との比較)

(百万円)

 

 

当年度

前年度

前年比

業務粗利益

 

202,535

201,256

1,279

 

資金利益

 

178,956

178,439

517

 

 

国内部門

 

167,371

168,888

△1,517

 

 

国際部門

 

11,585

9,551

2,034

 

役務取引等利益

 

20,487

20,978

△491

 

特定取引利益

 

7

7

0

 

その他業務利益

 

3,084

1,829

1,255

 

 

うち国債等債券損益

 

495

△693

1,188

経費(除く臨時処理分)

122,361

123,078

△717

実質業務純益

 

80,174

78,177

1,997

① 一般貸倒引当金繰入額

△12,188

60,002

△72,190

業務純益

 

92,362

18,174

74,188

コア業務純益

 

79,678

78,871

807

 

コア業務純益(除く投資信託解約損益)

79,607

78,562

1,045

臨時損益等

 

△18,729

△9,738

△8,991

 

②不良債権処理額

12,461

1,371

11,090

 

 

うち個別貸倒引当金純繰入額

12,505

1,858

10,647

 

 

うち償却債権取立益

 

380

875

△495

 

信用コスト(①+②)

272

61,374

△61,102

 

株式等関係損益

 

5,035

△113

5,148

 

その他臨時損益等

 

△11,304

△8,253

△3,051

経常利益

 

73,632

8,436

65,196

特別損益

 

△1,756

△11,026

9,270

 

うち固定資産減損損失

1,120

10,638

△9,518

税引前当期純利益

 

71,876

△2,590

74,466

法人税等合計

14,531

△5,279

19,810

当期純利益

 

57,345

2,689

54,656

 

 

(重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定)

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。

(貸倒引当金の見積り)

当社グループの連結財務諸表における貸倒引当金の計上基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項 (6) 貸倒引当金の計上基準」に記載しておりますが、計上に当たって下記の重要な会計上の見積り等を用いていることから、その不確実性及び変動により、当社グループの経営成績等に影響を与える場合があります。

 

・担保及び保証による回収可能額の見積り

当該見積りは、当連結会計年度末時点において入手可能な地価等の情報に基づき行っているため、地価下落等の影響により、実際の結果が見積りと異なる場合があります。

・債権の元本の回収及び利息の受取りに係るキャッシュ・フローの見積り

当該見積りは、債務者区分の判定における貸出先の将来の業績見通し、および当連結会計年度末時点において入手可能な返済スケジュール等の情報に基づき行っているため、債務者の財務状況の悪化に伴うスケジュールの変更等により、実際の結果が見積りと異なる場合があります。

・デフォルト率等の見積り

当該見積りは、景気予測に基づくデフォルト率の推計における将来の景気見通しから将来のリスクを合理的に見積もるフォワードルッキングな引当により行っているため、過去の一定期間において捕捉されないデフォルト件数の推移や、予測と異なる景気変動等により、実際の結果が見積りと異なる場合があります。

 

当社グループでは、景気予測に基づくデフォルト率の推計等、将来のリスクを合理的に見積るフォワードルッキングな引当を行っております。

フォワードルッキングな引当を行うことで、より景気変動に左右されない貸出運営を可能とし、資金繰り支援をはじめとした安定的で適切な金融仲介機能の発揮に繋がるものと考えております。

なお、当連結会計年度末における景気見通しは、新型コロナウイルス感染症の再拡大により足元の景気回復は停滞しているものの、今後ワクチンの普及とともに経済活動の制限が徐々に緩和され、景気は緩やかな回復に向かうと仮定しております。

 

 (参考)フォワードルッキングな引当の概要

 


 

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

 

 

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。