また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府による経済政策などの効果により、企業収益や雇用・所得環境が改善、個人消費においても持ち直しの傾向が見られます。今後も景気の回復が続くものと期待されますが、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響など、わが国の景気を下押しする可能性も、引き続き存在しております。
国内個人カードローン市場のノンバンク業態においては、規模が緩やかに拡大しており、利息返還請求は着実に減少しております。しかしながら、利息返還請求事案は外部環境の変化等の影響を受けやすいことから、引き続き動向に留意する必要があります。
このような中、当社グループは、「一人でも多くのお客さまに最高の満足を感じていただき、個人ローン市場において社会に信頼されるリーディングカンパニーを目指す」という経営ビジョンの下、ローン・クレジットカード事業、信用保証事業、海外金融事業を中核3事業と位置付け、業容拡大ならびに個人カードローン市場のシェア拡大をはかるとともに、市場の健全な成長に貢献すべく努めてまいりました。
当第3四半期連結累計期間における営業収益は、営業貸付金利息や信用保証収益の増加を主因に2,069億3千3百万円(前年同期比5.6%増)となり、営業費用が金融費用やその他の営業費用の減少などにより1,333億1千8百万円(前年同期比1.5%減)となったことから、営業利益は736億1千5百万円(前年同期比21.4%増)、経常利益は740億2千万円(前年同期比20.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は578億2千6百万円(前年同期比7.0%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
国内のローン・クレジットカード事業においては、商品・サービス機能の向上、新タレントを活用したCM等による新規集客の拡大、クレジットカード(ACマスターカード)の販売促進、債権内容の健全性維持等に取り組み、当第3四半期連結会計期間末における当社の営業貸付金は8,141億8千1百万円(前年同期末比2.4%増・前期末比1.3%増)、割賦売掛金は604億1千7百万円(前年同期末比23.0%増・前期末比15.2%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間の業績においては、営業貸付金利息の増加を主因に、営業収益が1,089億8千2百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は394億1千2百万円(前年同期比7.8%増)となりました。
信用保証事業においては、既存提携先との深度あるコミュニケーションに努め、連携強化に取り組んでまいりました。当第3四半期連結会計期間末における当社及びエム・ユー信用保証株式会社の信用保証残高は合算で1兆2,028億9千7百万円(前年同期末比1.5%増・前期末比0.3%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間の業績においては、信用保証収益の増加を主因に、営業収益が516億2百万円(前年同期比7.1%増)、営業費用において貸倒引当金繰入額や債務保証損失引当金繰入額が減少したことなどにより、営業利益は186億2千5百万円(前年同期比49.5%増)となりました。
海外金融事業においては、タイ王国のEASY BUY Public Company Limitedにおけるローン事業が堅調に推移し営業貸付金利息が増加、インドネシア共和国のPT. Bank Nusantara Parahyangan, Tbk.における銀行業では、内部管理態勢の強化や債権内容の改善に取り組みました。また、フィリピン共和国においては、平成29年7月にACOM CONSUMER FINANCE CORPORATIONを設立し、平成30年7月より本格的な営業を開始しております。
当第3四半期連結累計期間の業績においては、営業貸付金利息の増加を主因に、営業収益が420億3千2百万円(前年同期比11.1%増)、営業利益は148億4千7百万円(前年同期比36.6%増)となりました。
債権管理回収事業においては、アイ・アール債権回収株式会社では、金融機関における不良債権処理が減少しつつあることを背景に、買取債権市場において競合環境が激化する中、事業の体質強化や収益力向上に取り組んでまいりました。
当第3四半期連結累計期間の業績においては、買取債権回収高の減少を主因に、営業収益が42億9千8百万円(前年同期比12.4%減)となり、営業利益は4億1千6百万円(前年同期比38.2%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末に比べ総資産は157億9千1百万円の増加、純資産は578億1千7百万円の増加となりました。資産、負債、純資産の増減状況は次のとおりであります。
(資産の部)
資産の部については、流動資産が233億9千7百万円の増加、固定資産が76億6百万円の減少となり、資産合計では157億9千1百万円の増加となりました。流動資産の主な増減内容は、営業貸付金(192億4百万円)、割賦売掛金(79億9百万円)などの増加、現金及び預金(45億5千7百万円)、銀行業貸出金(18億4千6百万円)、商品有価証券(16億5千1百万円)などの減少であります。また、固定資産の主な減少内容は、土地(23億5千2百万円)、ソフトウェア(13億8千3百万円)などであります。
(負債の部)
負債の部については、流動負債が70億2千9百万円の増加、固定負債が490億5千6百万円の減少となり、負債合計では420億2千6百万円の減少となりました。主な減少内容は、利息返還損失引当金(313億2千4百万円)、借入金・社債などの資金調達残高(20億5千6百万円)などであります。
(純資産の部)
純資産の部については、利益剰余金の増加により株主資本が546億6千4百万円の増加、為替換算調整勘定の増加によりその他の包括利益累計額が1千3百万円の増加、非支配株主持分が31億4千万円の増加となり、純資産合計では578億1千7百万円の増加となりました。この結果、自己資本比率は3.9ポイント増加し29.2%となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
ローン・クレジットカード事業及び信用保証事業の業務分野においてAIを活用したデータ分析やRPAを利用した業務の自動化の研究開発活動を行っております。
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は7千9百万円であります。
(5) 主要な設備
新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
(減損)
売却予定の社有社宅に係る減損損失を認識しております。
減損損失の詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 四半期連結損益
計算書関係 ※4」に記載のとおりです。