第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、将来にわたって事業活動を継続するとの前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況その他会社の経営に重要な影響を及ぼす事象は存在しません。
 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しや雇用・所得環境の改善が続くなかで、政府による各種政策もあり、緩やかな景気回復が期待されています。一方、消費税率引き上げ後の消費者マインドや海外経済の動向、金融資本市場の変動の影響など、景気を下押しする可能性が、引き続き存在しております。

当ノンバンク業界においては、市場規模が緩やかに拡大しております。一方、利息返還請求は着実に減少しているものの、外部環境の変化等の影響を受けやすいことから、引き続き動向に留意する必要があります。

このような中、当社グループは、「一人でも多くのお客さまに最高の満足を感じていただき、個人ローン市場において社会に信頼されるリーディングカンパニーを目指す」という経営ビジョンを掲げております。当期を初年度とする中期経営計画では、「環境変化にスピード感をもって対応し、持続的成長と企業価値の向上を図るとともに、お客さまの期待を超えるサービスを創出する」という中期経営方針の下、中核3事業と位置付けているローン・クレジットカード事業、信用保証事業、海外金融事業の業容拡大をはかるとともに、市場の健全な発展に寄与してまいります。

当第3四半期連結累計期間における経営成績は、連結子会社でありましたPT. Bank Nusantara Parahyangan, Tbk.(以下バンクビーエヌピー)の全株式を2019年4月に売却し、連結の範囲から除外したことによる影響が含まれております。営業収益はバンクビーエヌピーの連結除外により銀行業貸出金利息が減少したものの、当社及びタイ王国のEASY BUY Public Company Limited(以下イージーバイ)の営業貸付金利息が増加したことを主因に2,089億8千6百万円(前年同期比1.0%増)となりました。一方、営業費用はバンクビーエヌピーの連結除外により減少したものの、当社のその他の営業費用が増加したことを主因として、1,336億1千6百万円(前年同期比0.2%増)となりました。この結果、営業利益は753億7千万円(前年同期比2.4%増)、経常利益は747億6千9百万円(前年同期比1.0%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、バンクビーエヌピーの株式売却により、特別利益に98億7千5百万円、同社がPT Bank Danamon Indonesia, Tbk.との合併に伴い計上した合併関連費用に加え、当社の器具備品の一部を減損処理したことを主因として特別損失に48億5千9百万円計上したことにより、647億2百万円(前年同期比11.9%増)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

① ローン・クレジットカード事業

国内のローン・クレジットカード事業においては、商品・サービス機能の向上、クレジットカード(ACマスターカード)の販売促進、債権内容の健全性維持等に取り組んでまいりました。当第3四半期連結会計期間末における当社の営業貸付金は8,352億9千4百万円(前年同期末比2.6%増・前期末比1.6%増)、割賦売掛金は722億3千4百万円(前年同期末比19.6%増・前期末比14.4%増)となりました。
 当第3四半期連結累計期間の業績においては、営業貸付金利息の増加を主因に、営業収益が1,121億8千9百万円(前年同期比2.9%増)となりましたが、営業費用において貸倒関連費用が増加したことなどにより営業利益は380億9千9百万円(前年同期比3.3%減)となりました。
 

 

 

② 信用保証事業

信用保証事業においては、既存提携先との深度あるコミュニケーションに努め、更なる連携強化に取り組んでまいりました。当第3四半期連結会計期間末における当社及びエム・ユー信用保証株式会社の信用保証残高は合算で1兆2,191億7千万円(前年同期末比1.4%増・前期末比0.6%増)となりました。
 当第3四半期連結累計期間の業績においては、信用保証収益の減少を主因に、営業収益が510億5千2百万円(前年同期比1.1%減)となりましたが、営業費用において貸倒関連費用が減少したことなどにより、営業利益は197億7千2百万円(前年同期比6.2%増)となりました。
 

③ 海外金融事業

海外金融事業においては、タイ王国のイージーバイにおけるローン事業が堅調に推移し営業貸付金利息が増加、フィリピン共和国においては、2018年7月より ACOM CONSUMER FINANCE CORPORATIONが本格的な営業を開始しております。なお、インドネシア共和国においては、連結子会社でありましたバンクビーエヌピーの全株式を2019年4月に売却し、連結の範囲から除外しております。当第3四半期連結会計期間末における営業貸付金は、イージーバイの残高増加に加え、為替影響を受けたことを主因として、1,920億8千8百万円(前年同期末比6.7%増・前期末比7.6%増)となりました。
 当第3四半期連結累計期間の業績においては、営業収益、営業費用ともにバンクビーエヌピーの連結除外による減少影響が含まれており、営業収益は、イージーバイの営業貸付金利息が増加したものの、417億7千3百万円(前年同期比0.6%減)となり、営業利益は168億8千5百万円(前年同期比13.7%増)となりました。

 

④ 債権管理回収事業

債権管理回収事業においては、買取債権市場の競合環境が激化する中、アイ・アール債権回収株式会社では事業の体質強化や収益力の向上に取り組んでまいりました。
 当第3四半期連結累計期間の業績においては、買取債権回収高の減少を主因に、営業収益が39億7千1百万円(前年同期比7.6%減)となったものの、営業費用において貸倒関連費用が減少したことなどにより営業利益は5億1千3百万円(前年同期比23.2%増)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末に比べ総資産は294億9千5百万円の減少、純資産は636億4百万円の増加となりました。資産、負債、純資産の増減状況は次のとおりであります。なお、当該増減には、連結子会社でありましたバンクビーエヌピーを連結の範囲から除外したことによる影響が含まれております。

 

(資産の部)

資産の部については、流動資産が211億4千2百万円の減少、固定資産が83億5千2百万円の減少となり、資産合計では294億9千5百万円の減少となりました。流動資産の主な増減内容は、銀行業貸出金(483億3千1百万円)などの減少、営業貸付金(269億8千5百万円)、割賦売掛金(90億8千1百万円)などの増加であります。また、固定資産の主な減少内容は、投資有価証券(30億8千3百万円)、器具備品(23億6千7百万円)、繰延税金資産(21億6千4百万円)などであります。

 

(負債の部)

負債の部については、流動負債が1,078億2百万円の減少、固定負債が147億3百万円の増加となり、負債合計では930億9千9百万円の減少となりました。主な減少内容は、銀行業預金(523億1千9百万円)、利息返還損失引当金(257億9千7百万円)、借入金・社債などの資金調達残高(63億9千3百万円)などであります。

 

(純資産の部)

純資産の部については、利益剰余金の増加により株主資本が600億2百万円の増加、為替換算調整勘定の増加によりその他の包括利益累計額が36億4千万円の増加、非支配株主持分が3千8百万円の減少となり、純資産合計では636億4百万円の増加となりました。この結果、自己資本比率は5.6ポイント増加し33.0%となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5) 従業員数

<連結会社の状況>

前連結会計年度末に比べて海外金融事業の従業員数が1,388名減少しておりますが、主として前連結会計年度まで連結子会社でありましたバンクビーエヌピーの全株式を売却し、連結の範囲から除外したことによる減少であります。

 

(6) 主要な設備

新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。

 (減損)

  遊休資産の器具備品に係る減損損失を認識しております。

  減損損失の詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 四半期連結損益

 計算書関係 ※3」に記載のとおりです。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。