第4【提出会社の状況】

1【株式等の状況】

(1)【株式の総数等】

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

6,000,000,000

第1種優先株式

200,000,000

第2種優先株式

200,000,000

第3種優先株式

200,000,000

第4種優先株式

200,000,000

6,000,000,000

(注) 「発行可能株式総数」の欄には、株式の種類ごとの発行可能種類株式総数を記載し、「計」の欄には、定款に規定されている発行可能株式総数を記載しております。

 

②【発行済株式】

 

種類

事業年度末現在発行数(株)

(2025年3月31日現在)

提出日現在発行数(株)

(2025年6月23日現在)

上場金融商品取引所名

又は登録認可金融

商品取引業協会名

内容

普通株式

3,163,562,601

3,163,562,601

東京証券取引所

プライム市場

名古屋証券取引所

プレミア市場

シンガポール証券取引所

ニューヨーク証券取引所

単元株式数

100株

3,163,562,601

3,163,562,601

(注) 提出日(2025年6月23日)現在の発行数には、2025年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの間に新株予約権の行使があった場合に発行される株式数は含まれておりません。

(2)【新株予約権等の状況】

①【ストックオプション制度の内容】

新株予

約権の

名称

決議

年月日

付与対象者の区分および人数

割当日

新株予約権の数

(注)1、2

2025年3月 2025年5月

新株予約権の

行使期間

行使価額(1株当たり)

資本

組入れ額

第77回

2017年

5月12日

当社および当社の子会社の取締役、

執行役および使用人等868名

2017.6.9

1,432

-

2020.4.20~2025.4.19

1

325

第78回

2017年

5月12日

当社使用人ならびに当社の子会社の取締役、

執行役および使用人等131名

2017.6.9

779

589

2021.4.20~2026.4.19

1

312

第79回

2017年

5月12日

当社使用人ならびに当社の子会社の取締役、

執行役および使用人等131名

2017.6.9

1,128

938

2022.4.20~2027.4.19

1

303

第80回

2017年

5月12日

当社使用人ならびに当社の子会社の取締役、

執行役および使用人等12名

2017.6.9

127

127

2023.4.20~2028.4.19

1

282

第81回

2017年

5月12日

当社使用人ならびに当社の子会社の取締役、

執行役および使用人等12名

2017.6.9

282

243

2024.4.20~2029.4.19

1

273

第85回

2018年

10月30日

当社の子会社の使用人1,204名

2018.11.20

9,363

8,813

2020.11.20~2025.11.19

573

329

 

(注)1 新株予約権の目的となる株式の種類、内容および数は新株予約権1個あたり普通株式1単元(100株)です。

2 5月末の内容は新株予約権の数を除き3月末と同一であるため、記載を省略します。

3 1個の新株予約権の一部の行使は行うことができません。

4 譲渡による本新株予約権の取得については、当社取締役会の決議による承認を要するものとします。

5 本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式の分割または当社普通株式の株式併合を行う場合は、行使価額は、次の算式により調整されるものとし、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げます。

調整後行使価額=調整前行使価額×

株式の分割または株式併合の比率

また、当社が行使価額調整式に使用する時価を下回る払込金額をもってその発行する当社普通株式またはその処分する当社の保有する当社普通株式を引き受ける者の募集をする場合(当社普通株式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)その他の証券もしくは権利の転換、交換または行使および単元未満株式の買増請求による場合を除く。)または取得請求権付株式であって、その取得と引換えに行使価額調整式に使用する時価を下回る対価をもって当社普通株式を交付する定めがあるものを発行する場合(無償割当ての場合を含む。)、または行使価額調整式に使用する時価を下回る対価をもって当社普通株式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)その他の証券もしくは権利を発行する場合(無償割当ての場合を含む。)は、次の算式(行使価額調整式)により行使価額の調整を行い、調整により生ずる1円未満の端数は切り上げます。

 

既発行株式数+

交付株式数×1株当たり払込金額

調整後行使価額=調整前行使価額×

1株当たり時価

既発行株式数+交付株式数

 

②【ライツプランの内容】

 該当事項はありません。

 

③【その他の新株予約権等の状況】

 該当事項はありません。

 

(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】

 該当事項はありません。

 

(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】

 

年月日

発行済株式総数増減数(株)

発行済株式総数残高(株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金増減額(百万円)

資本準備金残高

(百万円)

2020年12月1日(注1)

△260,000,000

3,233,562,601

594,493

559,676

2023年6月1日(注1)

△70,000,000

3,163,562,601

594,493

559,676

(注)1 自己株式の消却による減少であります。

 

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

 (株)

政府および地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人その他

個人以外

個人

株主数(人)

135

74

2,575

958

530

286,309

290,581

所有株式数(単元)

7,826,084

2,013,346

939,805

11,400,825

11,607

9,429,018

31,620,685

1,494,101

所有株式数の割合

(%)

24.75

6.37

2.97

36.05

0.04

29.82

100.00

(注)1 自己株式206,974,484株のうち、2,069,744単元は「個人その他」に、84株は「単元未満株式の状況」に含まれております。

2 「その他の法人」の欄には、株式会社証券保管振替機構名義の株式が20単元含まれております。

 

(6)【大株主の状況】

 

 

2025年3月31日現在

氏名または名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く)の総数に対する所有株式数の割合(%)

日本マスタートラスト

信託銀行株式会社(信託口)

東京都港区赤坂1丁目8-1

515,921

17.44

株式会社日本カストディ銀行(信託口)

東京都中央区晴海1丁目8-12

163,043

5.51

STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001

(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS

(東京都港区港南2丁目15-1)

74,538

2.52

THE BANK OF NEW YORK MELLON AS DEPOSITARY BANK FOR DR HOLDERS

(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)

240 GREENWICH STREET, 8TH FL WEST, NEW YORK, NY 10286, U.S.A.

(東京都千代田区丸の内1丁目4-5)

67,838

2.29

STATE STREET BANK WEST CLIENT-TREATY 505234

(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

1776 HERITAGE DRIVE, NORTH QUINCY, MA 02171 U.S.A.

(東京都港区港南2丁目15-1)

61,333

2.07

JPモルガン証券株式会社

東京都千代田区丸の内2丁目7-3

53,220

1.80

SMBC日興証券株式会社

東京都千代田区丸の内3丁目3-1

45,610

1.54

JP MORGAN CHASE BANK 385781

(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP, UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

42,112

1.42

JP MORGAN CHASE BANK 385771

(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

25 BANK STREET, CANARY WHARF, LONDON, E14 5JP, UNITED KINGDOM

(東京都港区港南2丁目15-1)

33,499

1.13

STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103

(常任代理人 株式会社みずほ銀行)

ONE CONGRESS STREET, SUITE 1, BOSTON, MASSACHUSETTS

(東京都港区港南2丁目15-1)

31,184

1.05

1,088,298

36.77

(注)1 当社は、2025年3月31日現在、自己株式を206,974千株保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。

   2 所有株式数は千株未満を切り捨てております。

   3 2025年4月23日付で米国証券取引委員会へ提出された開示書類において、BlackRock, Inc.が、2025年3月31日現在で以下の株式を所有している旨が記載されておりますが、当社として2025年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができないため、上記大株主には含めておりません。

 

                                            2025年3月31日現在

氏名または名称

住所

 所有株式数  (千株)

発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)

 BlackRock, Inc.

50 Hudson Yards NEW YORK, NY 10001

227,858

7.20

 

   4 2024年2月5日付で米国証券取引委員会へ提出された開示書類において、三井住友トラストグループ株式会社が、2023年12月31日現在で以下の株式を所有している旨が記載されておりますが、当社として2025年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができないため、上記大株主には含めておりません。また、当社は2024年10月の公開に基づき、三井住友トラスト・ホールディングス株式会社が三井住友トラストグループ株式会社に商号変更したことを確認しております。

                                           2023年12月31日現在

氏名または名称

住所

 所有株式数  (千株)

発行済株式総数に対する所有株式数の割合(%)

 三井住友トラストグループ株式会社

東京都千代田区丸の内1丁目4-1

171,021

5.40

 

 

(7)【議決権の状況】

①【発行済株式】

 

 

 

 

2025年3月31日現在

区分

株式数(株)

議決権の数(個)

内容

無議決権株式

議決権制限株式(自己株式等)

議決権制限株式(その他)

完全議決権株式(自己株式等)

(自己保有株式)

 普通株式

206,974,400

(相互保有株式)

 普通株式

1,326,300

完全議決権株式(その他)

 普通株式

2,953,767,800

29,537,678

単元未満株式

 普通株式

1,494,101

1単元(100株)未満の株式

発行済株式総数

3,163,562,601

総株主の議決権

29,537,678

(注) 「完全議決権株式(その他)」の欄には、株式会社証券保管振替機構名義の株式が2,000株含まれております。また、「単元未満株式」の欄には、当社所有の自己株式が84株含まれております。

 

②【自己株式等】

 

 

 

 

2025年3月31日現在

所有者の氏名または名称

所有者の住所

自己名義所有株式数(株)

他人名義所有株式数(株)

所有株式数の合計(株)

発行済株式総数に対する所有株式数の割合

  (%)

(自己保有株式)

東京都中央区日本橋1丁目13-1

206,974,400

206,974,400

6.54

野村ホールディングス株式会社

 

206,974,400

206,974,400

6.54

(注) 上記のほか、当社の子会社が有価証券関連業務として自己の名義で保有している株式が1,326,300株あります。

(8)【役員・従業員株式所有制度の内容】

譲渡制限株式ユニット(以下「RSU」)の名称

付与日

RSUの数

(注)1

2025年3月     2025年5月

払込期間

第7回RSU

2018.5.14

102,600

2025.4.20~2025.5.19

第13回RSU

2019.5.16

48,000

2025.4.20~2025.5.19

第14回RSU

2019.5.16

47,400

47,400

2026.4.20~2026.5.19

第19回RSU

2020.5.27

1,372,000

2025.4.20~2025.5.19

第20回RSU

2020.5.27

179,800

179,800

2026.4.20~2026.5.19

第21回RSU

2020.5.27

179,400

179,400

2027.4.20~2027.5.19

第25回RSU

2021.5.17

1,350,600

2025.4.20~2025.5.19

第26回RSU

2021.5.17

1,346,600

1,346,600

2026.4.20~2026.5.19

第27回RSU

2021.5.17

123,600

123,600

2027.4.20~2027.5.19

第28回RSU

2021.5.17

123,400

123,400

2028.4.20~2028.5.19

第31回RSU

2022.5.19

27,569,010

2025.4.20~2025.5.19

第32回RSU

2022.5.19

3,118,800

3,111,600

2026.4.20~2026.5.19

第33回RSU

2022.5.19

1,531,000

1,531,000

2027.4.20~2027.5.19

第34回RSU

2022.5.19

172,800

172,800

2028.4.20~2028.5.19

第35回RSU

2022.5.19

172,600

172,600

2029.4.20~2029.5.19

第37回RSU

2023.5.15

23,020,100

2025.4.20~2025.5.19

第38回RSU

2023.5.15

23,164,100

23,074,000

2026.4.20~2026.5.19

第39回RSU

2023.5.15

3,153,000

3,138,600

2027.4.20~2027.5.19

第40回RSU

2023.5.15

1,493,200

1,493,200

2028.4.20~2028.5.19

第41回RSU

2023.5.15

206,000

206,000

2029.4.20~2029.5.19

第42回RSU

2023.5.15

205,600

205,600

2030.4.20~2030.5.19

第43回RSU

2024.5.16

14,756,900

2025.4.20~2025.5.19

第44回RSU

2024.5.16

14,694,300

14,626,700

2026.4.20~2026.5.19

第45回RSU

2024.5.16

14,760,500

14,693,800

2027.4.20~2027.5.19

第46回RSU

2024.5.16

2,012,100

2,001,300

2028.4.20~2028.5.19

第47回RSU

2024.5.16

1,030,000

1,030,000

2029.4.20~2029.5.19

第48回RSU

2024.5.16

135,000

135,000

2030.4.20~2030.5.19

第49回RSU

2024.5.16

134,800

134,800

2031.4.20~2031.5.19

第50回RSU

2025.5.15

16,837,600

2026.4.20~2026.5.19

第51回RSU

2025.5.15

16,767,400

2027.4.20~2027.5.19

第52回RSU

2025.5.15

16,900,600

2028.4.20~2028.5.19

第53回RSU

2025.5.15

2,698,900

2029.4.20~2029.5.19

第54回RSU

2025.5.15

1,524,200

2030.4.20~2030.5.19

第55回RSU

2025.5.15

202,200

2031.4.20~2031.5.19

第56回RSU

2025.5.15

201,600

2032.4.20~2032.5.19

(注)1 5月末の内容はRSUの数を除き3月末と同一であるため、記載を省略します。

 

業績連動型株式ユニット(以下「PSU」)の名称

付与日

PSUの数

(注)2

2025年3月     2025年5月

払込期間

第1回PSU

2024.5.16

1,173,200

1,173,200

2027.4.20~2027.9.30

第2回PSU

2025.5.15

1,154,500

2028.4.20~2028.9.30

(注)2 上記株式数は第1回PSUの基準株数782,100株および第2回PSUの基準株数769,600株を基準として算出される最大割当株式数(基準株数の150%の株数)であるため、業績指標の実績等に応じて、減少することがあります。

 

制度の概要につきましては「第4[提出会社の状況]4[コーポレート・ガバナンスの状況等](4)[役員の報酬等]② 役員報酬 c.株式関連および非金銭報酬等に関する事項」をご参照ください。

 

2【自己株式の取得等の状況】

【株式の種類等】 会社法第155条第3号および第7号に基づく普通株式の取得

 

(1)【株主総会決議による取得の状況】

 該当事項はありません。

 

(2)【取締役会決議による取得の状況】

 

区分

株式数(株)

価額の総額(円)

取締役会(2024年1月31日)での決議状況

(取得期間2024年2月16日~2024年9月30日)

125,000,000

100,000,000,000

当事業年度前における取得自己株式

46,223,600

41,012,828,060

当事業年度における取得自己株式

63,503,000

58,987,161,740

残存決議株式の総数及び価額の総額

15,273,400

10,200

当事業年度の末日現在の未行使割合(%)

12.2

0.0

当期間における取得自己株式

提出日現在の未行使割合(%)

12.2

0.0

 

 

区分

株式数(株)

価額の総額(円)

取締役会(2025年4月25日)での決議状況

(取得期間2025年5月15日~2025年12月30日)

100,000,000

60,000,000,000

当事業年度前における取得自己株式

当事業年度における取得自己株式

残存決議株式の総数及び価額の総額

100,000,000

60,000,000,000

当事業年度の末日現在の未行使割合(%)

100.0

100.0

当期間における取得自己株式(注1)

21,919,900

19,029,171,920

提出日現在の未行使割合(%)

78.1

68.3

 (注)1 2025年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの取得にともなう株式数は含まれておりません。

 

(3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】

区分

株式数(株)

価額の総額(円)

当事業年度における取得自己株式(注1)

20,657

18,828,591

当期間における取得自己株式(注2)

1,832

1,537,047

(注)1 単元未満株式の買取請求にともなう取得であります。

2 2025年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りによる取得は含まれておりません。

(4)【取得自己株式の処理状況及び保有状況】

区分

当事業年度

当期間(注2)

株式数(株)

処分価額の総額

(円)

株式数(株)

処分価額の総額

(円)

引き受ける者の募集を行った取得自己株式

消却の処分を行った取得自己株式

合併、株式交換、株式交付、会社分割にかかる移転を行った取得自己株式

その他(注1)

48,981,337

33,954,907,269

43,727,504

30,226,818,962

保有自己株式数

206,974,484

185,168,712

(注)1 単元未満株式の買増にともなう処分および新株予約権の行使やRSUの割当にともなう処分を行ったものであります。

2 2025年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買増にともなう処分および新株予約権の行使やRSUの割当にともなう処分は含まれておりません。

3【配当政策】

 当社は、株主価値の持続的な向上を目指し、拡大する事業機会を迅速かつ確実に捉えるために必要となる十分な株主資本の水準を保持することを基本方針としております。必要となる資本の水準につきましては、以下を考慮しつつ適宜見直してまいります。

 

・事業活動にともなうリスクと比較して十分であること

・監督規制上求められる水準を充足していること

・グローバルに事業を行っていくために必要な格付を維持すること

 

 当社は、株主の皆様への利益還元について、株主価値の持続的な向上および配当を通じて実施していくことを基本と考えています。

 

 配当につきましては、半期ごとの連結業績を基準として、連結配当性向40%以上を重要な指標のひとつとします。各期の配当額については、バーゼル規制強化をはじめとする国内外の規制環境の動向、連結業績をあわせて総合的に勘案し、決定してまいります。

 

 なお、配当回数につきましては、原則として年2回(基準日:9月30日、3月31日)といたします。

 

 また自己株式取得による株主還元分を含めた総還元性向を50%以上とすることを、株主還元上の目処といたします。

 

 内部留保金については、前記規制環境の変化に万全の対応を行うとともに、株主価値の向上につなげるべく、システムや店舗などのインフラの整備も含め、高い収益性と成長性の見込める事業分野に有効投資してまいります。

 

(当期の剰余金の配当)

 上記の剰余金の配当等の決定に関する方針を踏まえ、2024年9月30日を基準日とする配当金は、1株当たり23円をお支払いいたしました。2025年3月31日を基準日とする普通配当につきましては、1株当たり24円をお支払いいたしました。また、当社は2025年12月25日に創立100周年を迎えることを記念して、2025年3月31日を基準日とする1株当たり10円の記念配当もお支払いいたしました。これにより年間での剰余金の配当は1株につき57円となります。

 

 当期にかかる剰余金の配当の明細は以下のとおりです。

決議

基準日

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額(円)

2024年11月1日

取締役会

2024年9月30日

67,974

23.00

2025年4月25日

取締役会

2025年3月31日

100,524

34.00

(普通配当24.00)

(記念配当10.00)

 

4【コーポレート・ガバナンスの状況等】

(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】

コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方

 当社は、「社会からの信頼および株主、お客様をはじめとしたステークホルダーの満足度の向上を通じて企業価値を高める」という経営目標を達成するうえで、コーポレート・ガバナンスの強化を最重要課題の1つと認識し、経営監督の実効性と経営の透明性を確保しつつ、持続的な成長と機動的なグループ経営を追求した体制の強化・充実に取り組んでおります。

 当社は、株主、お客様をはじめとするさまざまなステークホルダーの立場を踏まえたうえで、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みとしての実効性のあるコーポレート・ガバナンスの枠組みを示し、その実現に資することを目的として、「野村ホールディングス コーポレート・ガバナンス・ガイドライン」を定めております。

 「野村ホールディングス コーポレート・ガバナンス・ガイドライン」は当社ホームページからご覧いただけます。

 (https://www.nomuraholdings.com/jp/company/cg/data/cg_guideline.pdf)

 また、当社は、野村グループの役員・社員一人ひとりが遵守すべき行動規範として、「野村グループ行動規範」を策定しております。これは、野村グループの役職員が、野村グループ企業理念を具体的な行動に移すための指針となるものであり、あらゆる企業活動を野村グループ行動規範に基づいて実行、その遵守を徹底し、株主のみならず、あらゆるステークホルダーに対する責任を果たすべく努めております。

 「野村グループ行動規範」は当社ホームページからご覧いただけます。

 (https://www.nomuraholdings.com/jp/company/basic/coc.pdf)

 

企業統治の体制の概要および当該企業統治の体制を採用する理由

 当社は指名委員会等設置会社であり、以下の理由からこれが当社にとって現時点における最適な機関設計であると判断しております。

 指名委員会等設置会社は、社外取締役を過半数とする指名・監査・報酬の三委員会を設置し、経営の監督と業務執行の分離による監督機能の強化および透明性の向上を図るとともに、取締役会が執行役に業務執行の決定の権限を大幅に委任することで意思決定の迅速化が図られる体制です。また、指名委員会等設置会社は、当社が上場するNYSEの上場会社マニュアルに規定されるコーポレート・ガバナンスに関する基準に最も近いものであると考えております。

 当社の企業統治の体制の概要は以下のとおりです。

 

<取締役会および委員会について>

 経営の監督と業務執行が制度的に分離された指名委員会等設置会社である当社では、取締役会および法定の指名・監査・報酬の三委員会に加え、リスク管理に関して取締役会による監督の深化を目的とする委員会である「リスク委員会」、ならびに社外取締役が当社の事業およびコーポレート・ガバナンスに関する事項について定期的に議論するための「社外取締役会議」を設置しております。

 

 当社の取締役会は、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の最大化を図ることを目的とし、その主たる役割を経営の監督としております。取締役会は、経営の公正性・透明性を確保するとともに、「経営の基本方針」を決定し、当該方針を踏まえたグループCEOその他の会社を経営する執行役の選任および当社の重要な業務執行の決定を行っております。

 当社の取締役会は、多角的な視点から活発な議論を行うことができるよう、性別、国際性および職歴等の多様性と、財務、企業経営、法律等の専門性を備えた人員で構成することを原則としております。また、その監督機能を適切に発揮するため、社外取締役を過半とすることを原則としております。

 当社の現在の取締役会は、全12名のうち8名が社外取締役であり、そのうち外国人取締役が4名、女性取締役が3名という多様な人員構成となっております。また、経営、グローバル、金融業、会計財務、法制度・規制、内部統制(リスク管理含む)、デジタル・IT・DXおよびサステナビリティなどの専門性や経験を備えた人員構成となっております。特に、米国ビジネスの拡大を受けて、米国の金融業界、マクロ経済、規制環境に精通する取締役を選任しております。さらに、取締役の地理的分散を考慮し、アジアから金融に精通する取締役を選任するとともに、グローバルな経営的知見の重要性に鑑みて、グローバルに事業展開する日本企業の経営者である取締役を選任しております。

 当社の取締役会については、執行役を兼務しない取締役を議長とすることで、執行役の業務執行に対する監督に専念できる体制の強化を図っております。また、指名・監査・報酬・リスクの各委員会については、社外取締役を委員長とすることで、業務執行からの独立性を一層明確にしております。

 

 現在の当社の取締役会および委員会の構成

 

(提出日現在)

役職および氏名

委員会

取締役会長 永井浩二

指名委員、報酬委員

取締役 代表執行役社長グループCEO 奥田健太郎

取締役 代表執行役副社長 中島豊

取締役 小川祥司

監査委員(常勤)、リスク委員

社外取締役 Laura Simone Unger(ローラ・アンガー)

リスク委員(委員長)

社外取締役 Victor Chu(ビクター・チュー)

監査委員

社外取締役 J. Christopher Giancarlo

(クリストファー・ジャンカルロ)

リスク委員

社外取締役 Patricia Mosser(パトリシア・モッサー)

リスク委員

社外取締役 高原豪久

指名委員、報酬委員

社外取締役 石黒美幸

リスク委員

社外取締役 石塚雅博

監査委員(委員長)

社外取締役 大島卓

指名委員(委員長)、報酬委員(委員長)

 

 当社は、2025年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役12名選任の件」を提案しております。当該議案が承認可決されますと、当社の取締役会および委員会の構成は以下のとおりとなる予定です。

 なお、当該定時株主総会の直後に開催予定の取締役会において決議事項として予定している内容も含めて記載しております。

 

役職および氏名

委員会

取締役会長 永井浩二

取締役 代表執行役社長グループCEO 奥田健太郎

取締役 代表執行役副社長 中島豊

取締役 小川祥司

監査委員(常勤)、リスク委員

社外取締役 Victor Chu(ビクター・チュー)

監査委員

社外取締役 J. Christopher Giancarlo

(クリストファー・ジャンカルロ)

リスク委員

社外取締役 Patricia Mosser(パトリシア・モッサー)

リスク委員(委員長)

社外取締役 高原豪久

指名委員、報酬委員

社外取締役 石黒美幸

指名委員、報酬委員、リスク委員

社外取締役 石塚雅博

監査委員(委員長)

社外取締役 大島卓

指名委員(委員長)、報酬委員(委員長)

社外取締役 Nellie Liang(ネリー・リャン)

リスク委員

 

 

当社の取締役会は、3か月に1回以上の頻度で2025年3月期には合計11回開催されております。

 

2025年3月期における各取締役の取締役会への出席状況

 

(2025年3月31日現在)

役職および氏名

出席状況(2025年3月期)

取締役会長 永井浩二

11回/11回

取締役 代表執行役社長グループCEO 奥田健太郎

11回/11回

取締役 代表執行役副社長 中島豊

11回/11回

取締役 小川祥司

11回/11回

社外取締役 Laura Simone Unger (ローラ・アンガー)

11回/11回

社外取締役 Victor Chu(ビクター・チュー)

11回/11回

社外取締役 J. Christopher Giancarlo

(クリストファー・ジャンカルロ)

11回/11回

社外取締役 Patricia Mosser(パトリシア・モッサー)

11回/11回

社外取締役 高原豪久

11回/11回

社外取締役 石黒美幸

11回/11回

社外取締役 石塚雅博

11回/11回

社外取締役 大島卓

9回/9回

(就任後の開催回数)

 

2025年3月期における当社の取締役会の具体的な検討内容

 

 取締役会では、業務執行全般に加えて、サステナビリティ等の特定の領域について、執行側からの定期的な報告を実施しました。また、経営戦略、各部門の戦略、情報開示等の重要課題についても審議を実施しました。その概要は以下のとおりです。

 

主たる検討内容

Project 2030

2031年3月期に向けて野村グループが目指す方向性、基礎となるリソース配分、マイルストーンとなる定量目標等

ウェルス・マネジメント部門の今後の戦略

戦略の方向性、目指すべきビジネス・モデル、経営ビジョン達成に向けた計画等

ホールセール部門の今後の戦略

ホールセール・プラットフォームの進捗状況、2030プランに向けての想定リスク等

インベストメント・マネジメント部門の今後の戦略

足元の状況、経営ビジョン達成に向けた計画、インオーガニック戦略/ガバナンス強化等

バンキング部門の戦略

他社戦略・動向、野村グループの2030年に向けた銀行・信託ビジネス戦略、差別化のポイント等

資本コストや株価を意識した経営の実現への対応

当社の株主資本コスト、企業価値(ROE)向上に向けた取り組みと直近1年の進捗、Nomura Report 2024での開示等

リソースアロケーション

野村グループの2030年に向けたビジネス・ポートフォリオの方向性、資本余力の考え方、バーゼルⅢ最終化の影響等

2026年3月期予算および戦略

予算策定にあたっての考え方、各部門の戦略等

コンプライアンス関連報告

野村證券に対する証券取引等監視委員会による課徴金納付命令勧告の内容、経緯、今後の予定、再発防止策等

事案の対応策等の進捗について

課徴金納付事案再発防止策および元社員事案を受けた対応策の進捗等

株主および投資家との対話

株主および投資家との対話実施状況、議決権行使結果、2025年の議決権行使ポイント、IR活動方針および年間スケジュール等

インベスター・デー

更なる企業価値向上に向けての2030年に向けた方向性、企業価値向上を支える基盤等

IT人材戦略

日本のITが目指す姿と人材戦略、IT人材の採用アプローチ等

サステナビリティ関連報告

2024年度上半期の主な取り組み(情報開示の拡充、グリーンボンド発行フレームワークの策定、ネットゼロ目標管理の体制整備等)および今後の方向性等

政策保有株式検討委員会報告

政策保有株式検討委員会の審議状況、政策保有株式の保有・売却状況等

取締役会評価に関する報告

2024年度に実施した取締役会の実効性強化に向けた取組み等(※)

(※)取締役会評価については、社外取締役会議においても議論を行いました。なお、最新の取締役会評価の結果については、当社「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」で開示しております。

(URL)https://www.nomuraholdings.com/jp/company/cg/data/cg_report.pdf

 

 

 当社の各委員会の役割および活動状況は以下のとおりです。

 

① 指名委員会

株主総会に提出する取締役の選任および解任に関する議案を決定する法定の機関であり、取締役会で3名の委員を選定しております。指名委員会においては、グループCEOの後継者計画について、今後の経営環境を踏まえて求められる資質や候補者案について議論を行うなどガバナンスの更なる発展に取り組んでおります。

当社の指名委員会は、1年に1回以上の頻度で必要に応じて随時開催され、2025年3月期には合計6回開催されております。

 

2025年3月期における各取締役の指名委員会への出席状況

 

(2025年3月31日現在)

役職および氏名

出席状況(2025年3月期)

指名委員(委員長)

社外取締役 大島卓

5回/5回

(就任後の開催回数)

指名委員

社外取締役 高原豪久

6回/6回

指名委員

取締役会長(非業務執行) 永井浩二

6回/6回

 

2025年3月期における当社の指名委員会の具体的な検討内容

 

主たる検討内容

グループCEOの後継者計画

・グループCEOの後継者計画について議論

・経営環境等を踏まえたグループCEOに求められる資質や後継者計画の主要なプロセスについて執行側より委員会に報告し、議論

社外取締役候補者の決定

・社外取締役候補者の決定について議論

・選定にあたって、以下の観点を考慮

・性別、国際性および職歴等の観点を踏まえて多様性を備えた構成となること

・経営監督機能を適切に発揮すべく、社外取締役が過半数となること

・社外取締役の独立性基準を原則として満たす者であること

・財務、企業経営、法律等の専門家を含むこと

・上場会社の取締役・監査役・執行役の兼任数の基準(社外取締役は当社の他に原則3社まで)を満たすこと

・2025年3月期において複数回議論を重ねた結果、新任の社外取締役候補者としてNellie Liang氏を選定することを決定

社内取締役候補者の決定

・社内取締役候補者の決定について議論

・選定にあたって、以下の観点を考慮

・取締役会が会社の業務執行の状況を把握することを容易にし、もって取締役会の経営監督の実効性確保に資するため、グループCEOを含む執行役複数名が取締役を兼ねることを原則とすること

・監査委員会による監査の実効性を高めるため、取締役会が、野村グループの業務に精通した社内出身の執行役を兼務しない取締役を常勤監査委員または監査特命取締役として選定することとしていること

 

 

② 監査委員会

取締役および執行役の職務の執行の監査ならびに監査報告の作成、株主総会に提出する会計監査人の選任および解任ならびに会計監査人を再任しないことに関する議案の内容の決定を行う法定の機関であり、取締役会で3名の委員を選定しております。すべての委員は、米国企業改革法に基づく独立性の要件を満たしております。また、石塚雅博は同法に基づく財務専門家であり、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。

 

2025年3月期における各取締役の監査委員会への出席状況

 

(2025年3月31日現在)

役職および氏名

出席状況(2025年3月期)

監査委員(委員長)

社外取締役 石塚雅博

14回/14回

監査委員

社外取締役 Victor Chu(ビクター・チュー)

12回/14回

監査委員(常勤)

取締役(非業務執行) 小川祥司

14回/14回

 

当社の監査委員会の活動状況については、「第4[提出会社の状況]4[コーポレート・ガバナンスの状況等](3)[監査の状況]」に記載のとおりです。

 

③ 報酬委員会

取締役および執行役の報酬等の内容にかかる決定に関する方針ならびに個人別の報酬等の内容を決定する法定の機関であり、取締役会で3名の委員を選定しております。

当社の報酬委員会は、1年に1回以上の頻度で必要に応じて随時開催され、2025年3月期には合計6回開催されております。

 

2025年3月期における各取締役の報酬委員会への出席状況

 

(2025年3月31日現在)

役職および氏名

出席状況(2025年3月期)

報酬委員(委員長)

社外取締役 大島卓

5回/5回

(就任後の開催回数)

報酬委員

社外取締役 高原豪久

6回/6回

報酬委員

取締役会長(非業務執行) 永井浩二

6回/6回

 

当社の報酬委員会の具体的な検討内容については、「第4[提出会社の状況]4[コーポレート・ガバナンスの状況等](4)[役員の報酬等]」に記載のとおりです。

 

④ リスク委員会

取締役会による野村グループのリスク管理の監督を補助し、リスク管理の高度化に資することを目的とする任意の機関であり、取締役会で5名の委員を選定しております。

当社のリスク委員会は、1年に4回以上の頻度で必要に応じて随時開催され、2025年3月期には合計5回開催されております。

 

2025年3月期における各取締役のリスク委員会への出席状況

 

(2025年3月31日現在)

役職および氏名

出席状況(2025年3月期)

リスク委員(委員長)

社外取締役 Laura Simone Unger

(ローラ・アンガー)

5回/5回

リスク委員

社外取締役 J. Christopher Giancarlo

(クリストファー・ジャンカルロ)

5回/5回

リスク委員

社外取締役 Patricia Mosser

(パトリシア・モッサー)

5回/5回

リスク委員

社外取締役 石黒美幸

5回/5回

リスク委員

取締役(非業務執行) 小川祥司

5回/5回

 

2025年3月期における当社のリスク委員会の具体的な検討内容

 

主たる検討内容

リスク・アペタイト

リスク・アペタイトの定期的な見直し、リスク・アペタイト・ステートメントの改定

リスク管理の高度化・強化

事業継続および外部委託先に関わるリスク、IT・サイバーリスク (AIリスクを含む) 等のリスク管理の高度化や強化に向けた取組み

トップリスク/エマージングリスク

当社の経営戦略や財務面に重大な影響を及ぼす可能性の高いリスクのアウトルックと紐づく当社戦略

規制遵守

バーゼルⅢ資本規制の適用に向けた対応状況

  (※)上記検討内容を踏まえた当社のリスク管理の詳細については、「第4[提出会社の状況]4[コーポレート・ガバナンスの状況等](1)[コーポレート・ガバナンスの概要]リスク管理体制の概要」に記載のとおりです。

 

<業務執行の仕組み>

 当社は指名委員会等設置会社であることから、取締役会は業務執行の決定の権限を法律で認められる限りにおいて執行役に対して原則として委任し、執行役が当社の業務を機動的に執行する体制をとっております。取締役会の決議により執行役に委任された事項のうち、特に重要な業務執行については「経営会議」、「グループ・リスク管理委員会」、「野村グループ・コンダクト委員会」、「サステナビリティ委員会」といった会議体における審議を経て決定することとしております。また、経営会議等での審議状況について、取締役会は各会議体から適宜報告を受けることとしております。

 各会議体の役割および構成については以下のとおりです。

 

① 経営会議

 代表執行役社長 グループCEO 奥田健太郎を議長とし、執行役および代表執行役社長 グループCEOが指名する者から構成される会議体であり、野村グループの経営戦略、事業計画および予算ならびに経営資源の配分をはじめとする、野村グループの経営にかかる重要事項について審議・決定しております。

 

② グループ・リスク管理委員会

 代表執行役社長 グループCEO 奥田健太郎を議長とし、代表執行役社長 グループCEO以外の代表執行役のうち議長が指名する者、コンプライアンス統括責任者(CCO)、リスク管理統括責任者(CRO)、財務統括責任者(CFO)、部門長(ビジネスを行う部門の責任者)および議長が指名する者から構成される会議体であり、経営会議からの委任を受けて、野村グループの統合リスク管理に関する重要事項について審議・決定しております。

 

③ 野村グループ・コンダクト委員会

 執行役副社長 飯山俊康を委員長とし、コンプライアンス統括責任者(CCO)および代表執行役社長 グループCEOが指名する者から構成される会議体であり、野村グループ行動規範の浸透ならびに野村グループにおけるコンプライアンスおよびコンダクト・リスク管理について審議しております。

 

④ サステナビリティ委員会

 代表執行役社長 グループCEO 奥田健太郎を議長とし、代表執行役社長 グループCEOが指名する者から構成される会議体であり、野村グループにおけるサステナビリティ推進にかかる戦略等について審議・決定しております。

 

 また、高度化・専門化する金融業務における業務執行体制の一層の強化を図るため、執行役から業務執行権限の一部の委任を受け、個々の担当分野のビジネス、オペレーションに専念する役割を担う「執行役員」を設置しております。

 

 コーポレート・ガバナンス体制

 

(提出日現在)

 

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(2025年6月24日開催予定の定時株主総会終了後の取締役会決議後)

 

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内部統制システム整備の状況および提出会社の子会社の業務の適正を確保するための体制整備の状況

 当社は、経営の透明性・効率性の確保、法令・諸規則の遵守、リスク管理、事業・財務報告の信頼性の確保、適時・適切な情報開示の促進といった観点から、グループ全体にわたる企業行動の適正化を推進するための内部統制システムの強化・充実に努めております。

 当社における内部統制システムは、取締役会において、「野村ホールディングスにおける業務の適正を確保するための体制」として決議しており、当該体制にはグループとしての内部統制システムの整備に関する事項も含まれております。また、野村グループ各社においても、当社の決議内容を踏まえ、それぞれ自社の実情に合った内部統制システムの整備を行っております。

 

 ■内部統制システムの構造

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取締役の定数

 当社の取締役は20名以内とする旨を定款に定めております。

 

取締役の選任の決議要件

 当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款に定めております。また、取締役の選任決議は、累積投票によらない旨を定款に定めております。

 

株主総会の特別決議要件

 当社は、株主総会の円滑な運営を行うため、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議については、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨を定款に定めております。

 

剰余金の配当等の決定機関

 当社は、経営環境の変化に機動的に対応した株主への利益還元や資本政策を遂行できるよう、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議によって定める旨を定款に定めております。

 

取締役および執行役の責任免除

 当社は、取締役および執行役が職務の遂行にあたり期待される役割を十分に発揮することができるよう、会社法第426条第1項の規定により、会社法第423条第1項に定める取締役(取締役であった者を含む。)および執行役(執行役であった者を含む。)の損害賠償責任を、法令の限度において、取締役会の決議によって免除することができる旨を定款に定めております。

 

責任限定契約

 当社は、取締役 小川祥司および社外取締役全員と会社法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく責任の限度額は、2,000万円または法令が規定する額のいずれか高い額となります。

 

役員等賠償責任保険契約

 当社は、当社およびその子会社等の取締役、執行役、執行役員、監査役および幹部社員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に定める役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しております。当該保険契約では、被保険者が会社の役員等の地位に基づき行った行為(不作為を含む。)に起因して損害賠償請求がなされたことにより被保険者が被る損害賠償金や訴訟費用等が塡補されることとなり、被保険者のすべての保険料を当社が全額負担しております。ただし、役員等個人の故意かつ詐欺的もしくは不誠実な行為に起因するもの等一定の免責事由があります。

 

種類株式について

 資金調達の選択肢を可能な限り広く確保し、将来にわたり経済やビジネスの環境変化に迅速に対応していくことが可能となるよう、当社は、普通株式のほか、無議決権優先株式を発行できる旨を定款に定めております。優先株式の単元株式数は普通株式と同数の100株であり、優先株主は、普通株主に先立ち優先配当金を受けている限り、すべての事項につき株主総会において議決権を行使することができません。

 なお、提出日現在、現に発行している株式は普通株式のみであります。

リスク管理概要

 当社の事業活動は、市場リスク、信用リスク、オペレーショナル・リスク、その他外生的事象に起因する多様なリスクに晒されています。以下にリスク管理の概要を示します。

 

リスクの特性

 野村では、市場リスク、信用リスク、オペレーショナル・リスク、モデル・リスクなど業務運営によって生じる不測の損失により当社グループの資本が毀損する可能性、および当社グループの信用力の低下または市場環境の悪化により、必要な資金の確保が困難になる資金流動性リスク、さらに誤った経営判断、拙速なまたは誤った事業の推進、または業界や外部環境の変化に対する不作為により、現在および将来の収益、自己資本、資金流動性、企業価値、または野村のレピュテーションが被る戦略リスクなどを管理しています。野村に影響を与える可能性のある追加のリスクについては、「第2[事業の状況] 3[事業等のリスク]」に記載されています。

 

リスク管理の方針

 当社は全社員がリスク管理を行う主体であるとの認識のもと、能動的にリスク管理に取り組むことを基本方針とし、組織内の全階層で積極的なリスク管理を推進しています。リスクはリスク・アペタイトの範囲内に抑制することを目指しています。

 

リスク管理手続き

・ リスクに関する経営情報の算出、集計、報告およびモニタリングを行い、意思決定に貢献する情報を提供します。

・ リスク・マネジメント部門とファイナンス部門は、リスク・アペタイトに対応するポジションの状況を定期的に取りまとめ、データの適切な管理を実施します。

・ 経営情報はリスク・カテゴリー全般にわたり、さまざまなリスク管理手法を用いて作成されます。

・ 当社のリスク管理の枠組みは、リスク・アペタイト、ガバナンスおよび監督、財務的資源の管理、すべてのリスク・カテゴリーの管理、管理プロセスで構成されています。

 

リスク管理体制の概要

 野村は、財務の健全性を維持し、企業価値を高めることを目的としたリスク管理のための枠組みを確立しています。

 

 三つの防衛線による管理体制:

・ 第一の防衛線: フロント部署および全役職員がリスク管理に責任を負います。

・ 第二の防衛線: リスク管理部署が第一の防衛線をサポート・監視し、経営陣に報告します。

・ 第三の防衛線: 独立した内部監査部署がリスク管理の検証・評価を行い、監査委員会に報告します。

 

 リスク・アペタイトの設定:

 野村は経営戦略に基づき、許容するリスクの種類および水準を定め、定期的に見直しを行います。野村のリスク・アペタイトは、リスク管理統括責任者(CRO)および財務統括責任者(CFO)により提案され、経営会議の承認により決定されます。リスク・アペタイトはその後、執行側からの提案に対して同意を与える権限を有するリスク委員会でさらに審議されます。

 

リミット管理の枠組み

 堅牢なリミット・モニタリングおよび管理を構築することは、リスクの適切なモニタリングおよび管理の要となります。リミット管理の枠組みにおいては、適正な水準の権限を有する組織階層においてリミットの承認が行われるように、エスカレーションの方針が策定されます。リスク・マネジメント部門およびファイナンス部門は、リミットの承認、モニタリング、必要に応じて実施する報告を含む、日々のリミット管理の運用に責任を有します。ビジネス部門は、当該リミットを遵守する責任を負います。リミットは、市場リスク、信用リスク、モデル・リスクなどの定量的指標に適用されます。

 

リスク管理の組織体制

 野村は、経営戦略および経営資源の配分ならびに経営に係る重要事項を審議あるいは決定する機関として経営会議を設置しています。経営会議の委任を受け、グループ・リスク管理委員会は、野村の統合リスク管理に係る重要事項を審議または決定します。同委員会は、業務の健全かつ円滑な運営に資することを目的として運営され、グループCEO、グループCEO以外の代表執行役のうち議長が指名する1名、コンプライアンス統括責任者、リスク管理統括責任者(CRO)、財務統括責任者(CFO)、部門長および議長が指名する者から構成されます。野村は、適切な組織機構及び会議体を設置し、効果的にビジネスを推進しつつ、実効性のあるリスク管理を行います。

 

 なお、リスク管理における取締役会とリスク委員会の各役割については、「4.(1)「コーポレート・ガバナンスの概要」」をご参照ください。

 

リスク・カテゴリーと定義

 野村は、リスクを以下のように分類し、それぞれを管理する部署を設置しています。

・ 財務リスク: 信用リスク、市場リスク、モデル・リスク

・ 非財務リスク: オペレーショナル・リスク、レピュテーショナル・リスク

・ 資金流動性リスク: 資金流動性リスク

・ その他のリスク: ESG(環境、社会、ガバナンス)、戦略リスク等

 

 財務リスクと非財務リスクの詳細については後記をご参照ください。資金流動性リスクについては、「4. (5) 流動性資金調達と資本の管理」をご参照ください。

 

信用リスク

 

リスクの特性

 信用リスクとは、債務者が債務不履行、破産、または法的手続き等により、合意された条件とおりに契約上の義務を履行できないことで生じる損失リスクを指し、オフ・バランス資産にかかる損失を含みます。当該リスクはまた、カウンターパーティの信用力低下を反映したクレジット・バリュエーション・アジャストメント(CVA)により損失を被るリスクを含みます。

 

リスク管理の方針

 野村は、リスク・アペタイトに沿って、適切に信用リスクを取ることを可能にするリスク管理の枠組みを設計しています。

 

・ クレジット・リスク・マネジメント(CRM)は、個々のカウンターパーティの信用分析の結果に基づき、カウンターパーティまたは債務者の信用力を、内部格付を付すことにより表します。内部格付はデフォルト確率(PD)と紐付けされ、信用リスク・アセット額算出に使用されています。

 

・ カウンターパーティに対して発生するクレジット・エクスポージャーは、内部格付に基づき設定するクレジット・リミットにより管理されます。

 

 信用リスク管理の対象には、カウンターパーティとの取引に加えて、ローン、プライベート・エクイティ投資、ファンド投資、投資有価証券のほか、信用リスク管理が必要と考えられる各種の債券や株式商品が含まれます。野村の信用リスクは、主にデリバティブ取引、証券貸借取引から発生しています。

 

手続き

 野村における信用リスク管理は、以下のような手続きで行われています。

 

・ 内部格付の付与・更新:

 CRMは、カウンターパーティの信用力評価を、対象先の事業環境、競争力、経営陣や財務面での強みや柔軟性に関する詳細なデュー・ディリジェンスや分析に基づき行います。また、クレジット・アナリストは、対象先の組織体制や、明示的なまたは暗黙の信用補完も考慮します。クレジット・アナリストは、内部格付を付与するとともに、年1回以上、見直しを行う責任を負います。

 

・ クレジット・リミットの設定:

 CRMは、内部格付に基づき、カウンターパーティにクレジット・リミットを設定します。

 

・ エクスポージャーの管理:

 野村のクレジット・リスク・マネジメント・システムには、カウンターパーティに対するクレジット・リミットおよびクレジット・エクスポージャーが記録されています。これにより、CRMは、クレジット・リミットの使用状況を把握、監視、管理し、リミット超過が発生した場合、適切に報告を行う体制を確保しています。

 

体制の概要

 野村は、グローバルおよびリーガル・エンティティ単位で信用リスクを管理しており、以下の体制を構築しています。

 

ポリシー等:

 

・ リスク・アペタイトに基づくリスク管理体制の下、信用リスク管理の基本方針、リスク計測方法、クレジット・リミット設定にかかる承認権限、モニタリングなどに関する事項は、グローバル・ポリシー、スタンダード、プロシージャーで規定されています。

 

・ ポリシー等は、グループ・リスク管理委員会、グループ・リスク審査委員会、またはグローバル・リスク・ストラテジック・コミッティの承認を受けて制定され、信用リスク管理の基本方針のほか、クレジット・リミット設定にかかる承認権限を定めています。

 

クレジット・リスク・マネジメント(CRM):

 

・ CRMは、リスク・マネジメント部門内の信用リスクを管理するためのグローバルな組織であり、CROに報告を行っています。

 

・ CRMは、前述のポリシー等の実装、維持、管理に責任を負います。

 

信用リスク削減手法

 

リスクの特性およびリスク管理の方針

 「信用リスク」を参照してください。

 

手続きおよび体制の概要

 

マスター・ネッティング契約

 

・ 野村は、多くのカウンターパーティとの間で、国際スワップデリバティブ協会の基本契約書、またはそれに準ずる契約書(総称して「マスター・ネッティング契約」)を締結しています。

 

・ マスター・ネッティング契約を締結することで、債権、債務を相殺し、カウンターパーティのデフォルトにより発生する潜在的な損失額を減少させています。

 

担保契約

 

・ 信用リスクをさらに削減するため、野村では担保契約を活用しています。

 

・ 取引開始時、またはエクスポージャーの水準、もしくはその他の事由が発生した際に、カウンターパーティから担保を受領できるようにしています。

 

デリバティブ等取引における与信相当額

 以下は、2025年3月末における野村のトレーディング目的のデリバティブ等取引における与信相当額になります。カウンターパーティの信用格付と満期までの年限ごとに公正価値で表示しており、これらの信用格付は野村のCRMが付与した内部格付です。

 

(単位:十億円)

信用格付

 

満期までの年限

 

異なる満期間の相殺(1)

 

公正価値の合計

  (a)

 

受入担保額(b)

 

再構築コスト(3)

(a)-(b)

 

1年未満

 

1年から3年

 

3年から5年

 

5年から7年

 

7年超

 

 

 

 

AAA

 

4

 

20

 

8

 

5

 

160

 

△69

 

128

 

1

 

  127

AA

 

237

 

405

 

275

 

321

 

1,990

 

△2,809

 

419

 

66

 

  353

A

 

397

 

334

 

235

 

168

 

909

 

△1,641

 

402

 

92

 

  310

BBB

 

281

 

113

 

52

 

58

 

357

 

△416

 

445

 

176

 

  269

BB以下

 

81

 

168

 

63

 

40

 

42

 

△221

 

173

 

647

 

  -

その他(2)

 

60

 

10

 

22

 

11

 

23

 

△168

 

△42

 

105

 

  -

小計(店頭取引デリバティブ)

 

1,060

 

1,050

 

655

 

603

 

3,481

 

△5,324

 

1,525

 

1,087

 

  1,059

上場デリバティブ

 

1,231

 

121

 

123

 

  29

 

0

 

△1,062

 

442

 

212

 

  230

合計

 

2,291

 

1,171

 

778

 

632

 

3,481

 

△6,386

 

1,967

 

1,299

 

  1,289

(1)同一のカウンターパーティとのデリバティブ等取引の異なる満期の債権、債務の相殺額を表示しています。また、同一のカウンターパーティとの同一の満期の取引については、債権、債務の相殺後の金額を各年限の欄に表示しています。なお、編纂書210-20「貸借対照表-相殺」および編纂書815「デリバティブとヘッジ」に基づき、デリバティブ等取引にかかる現金担保による相殺効果も勘案されています。

(2)「その他」は、無格付のカウンターパーティおよび特定のカウンターパーティを対象としない、ポートフォリオ・レベルでの評価調整を含んでいます。

(3)受入担保額がデリバティブ等取引の公正価値の合計を上回っている場合、野村の与信相当額を適切に表示しないためゼロと表記しております。

 

市場リスク

 市場リスクは、市場のリスク・ファクター(金利、為替、有価証券の価格等)の変動により、保有する金融資産および負債(オフ・バランスを含む)の価値が変動し、損失が発生するリスクです。

 

リスク管理の方針、手続きおよび体制の概要

 

リスクの特定、評価、管理および削減に係る方法ならびにヘッジの有効性に関する監視方法

 

・ 当社では、市場リスクを統計的に測定・モニタリングするために、Value at Risk(VaR)、ストレスVaRおよび追加的リスクを利用しています。感応度分析やストレス・テストも評価手段として用いており、感応度は市場リスク・ファクターの単位当たりの変動によるポートフォリオ価値変化を示す指標です。感応度は資産種別によって異なり、リスク・ファクターごとの合算は原則として行いません。ストレス・テストでは、ポートフォリオ・リスクやテール・リスクの非線形性を含めて分析し、グループ全体から各部門、個々のトレーディング・デスクに至るまで市場リスク・ファクターを横断的に合算可能とします。

 

・ 市場リスクは、ビジネス部門やシニア・マネジメントに報告される日次レポート等を通じて、承認されたリミット内かどうかをモニタリングします。市場リスク管理は、フロント部門から独立した市場リスク部門が行い、体系的かつ効果的な認識、分析、報告および管理を通じて強固な枠組みを構築しています。市場リスク・リミットの使用状況は、Market Risk Limit Procedureに基づき、ビジネス・ヒエラルキーおよびリーガル・エンティティ・ヒエラルキーの各レベルで報告されます。

 

・ 市場リスク・リミットの使用額が事前に承認されたリミットを超過した場合、フロント部門は市場リスク部門と協力し、アクションプランを策定し、承認を得て実行します。リミット違反が発生した際は、ポリシーに従い、関係者および関連会議体に報告されます。

 

Value at Risk (VaR)

 VaRは、株価、金利、クレジット・スプレッド、為替レート、コモディティ価格とこれらのボラティリティや相関を含む市場要因の不利な動きによる損失額を計測する指標です。

 

・ メソドロジーの前提

 当社は、グループ全体のトレーディングに関するVaRの計測に、グローバルに統一されたVaRモデルを使用しています。ヒストリカル・シミュレーション法を採用し、過去2年間の市場データをもとに、現在のエクスポージャーに適用して収益分布を構成します。この分布を用いて、将来の損失を必要な信頼水準(確率)で推定します。保有期間1日のVaRは、リスク管理やリスク・リミットのモニタリングに利用され、保有期間10日のVaRは、規制資本計算に用いられます。VaRモデルは、必要に応じて高品質なデータが得られない場合には代理変数を用いて能力を維持します。

 

・ VaRバックテスティング

 VaRモデルのパフォーマンスは定期的にモニタリングされ、主に1日分の損失とVaR値の比較(バックテスティング)を実施しています。バックテスティングの結果はリスク・マネジメント部門が月次でレビューします。2025年3月31日以前の12か月において、バックテスト上の一日分の損益が、保有期間一日・信頼水準99%のVaRを超過した日はありませんでした。

 

・ VaRの限界と利点

 VaRの主な利点は、異なる資産カテゴリーのリスクを合算可能であることです。しかし、過去データに基づくリスク計測であるため、直近の市場変動要因に基づく分布や相関からの推測が求められることを仮定します。加えて、VaRは流動性のある市場におけるリスクの把握には適していますが、急激な変動に対しては限界があります。そのため、VaRは厳しい事象の影響を完全には表しません。当社はVaRの限界を認識し、リスク管理プロセスの一要素として利用しています。

 

ノン・トレーディング・リスク

 当社におけるノン・トレーディング・ポートフォリオの主な市場リスクは、取引関係維持やビジネス推進を目的として長期的に保有している投資有価証券にかかるもので、主に日本の株式市場の変動の影響を受けます。このポートフォリオの市場リスクを推定する手法のひとつに、東京証券取引所上場銘柄に対する主要インデックスであるTOPIXの変化に対する市場感応度分析があります。

 

 当社では、TOPIXとビジネス推進を目的として保有する株式の直近90日間の市場価格の変動に基づく回帰分析を行います。当社の試算では、取引関係維持やビジネス推進を目的として保有する株式は、TOPIXが10%変動すると、2024年3月末で約83億円、2025年3月末で約77億円の損失が予想されました。TOPIXは2024年3月末は2,768.62ポイント、2025年3月末は2,658.73ポイントで引けております。このシミュレーションは、TOPIXとの回帰分析により算出された結果です。したがって、投資有価証券の個々の株式の価格変動により、実際の結果はこの試算とは異なる点にご留意ください。

 

オペレーショナル・リスク管理

 当社はオペレーショナル・リスクを、内部プロセス、システム、役職員の行動の不適切さ、機能不全、または外部事象から生じる財務上の損失、法令違反、および当社グループの評判の悪化をともなう非財務的影響を被るリスクと定義しています。このリスクには、コンプライアンス、リーガル、ITおよび情報セキュリティ、不正、サードパーティに関するリスク、その他の非財務リスクが含まれます。この定義には戦略リスク(経営陣の不適切な意思決定による損失)やレピュテーショナル・リスクは含まれませんが、オペレーショナル・リスクの顕在化が当社グループの評判に影響を与える可能性があるため、両者は密接に関連しています。

 

リスク管理の方針および手続きの概要

 当社はオペレーショナル・リスクの特定、評価、管理、モニタリングおよび報告が可能となる管理枠組みを整備しています。この枠組みは、経営会議から委任されたグループ・リスク管理委員会によって監督されています。オペレーショナル・リスク管理の枠組みは以下のように構成されています。

 

管理の枠組みの基盤

・ ポリシー・フレームワークの構築と維持:オペレーショナル・リスク管理の基本的事項をポリシーとして明文化しています。

 

・ 研修および理解の促進:オペレーショナル・リスク管理に対する認識を高める取組みです。

 

主要な管理活動

・ リスク事象の報告:オペレーショナル・リスクに起因する損失や利益、その他の影響が発生した事例や事故に関する情報を収集・報告するプロセスです。

 

・ RCSA(Risk & Control Self Assessment):自身の業務におけるオペレーショナル・リスクおよびリスク削減のために導入されたコントロールの評価、ならびに対応策の策定を行うプロセスです。オペレーショナル・リスク管理部署はこのプロセスを構築し、ビジネス・ユニットへの導入を支援します。

 

・ KRI(Key Risk Indicator):オペレーショナル・リスクに関する主要な指標を収集・監視し、予め定めた水準を超えた場合に必要な対応を行うプロセスです。

 

・ シナリオ分析:テール・リスク(低頻度かつ大規模な損失が発生するリスク)を評価し、必要に応じて統制の改善を行うプロセスです。

 

管理活動結果の活用

・ 分析および報告:オペレーショナル・リスク管理部署は、ビジネス・ユニットからの情報について事実確認や原因分析を行い、経営陣に報告します。

 

・ 所要資本の計算と配分:バーゼル規制および地域規制当局の要件に基づき、オペレーショナル・リスクにかかる所要自己資本を計算します。

 

 

モデル・リスク管理

 モデル・リスクとは、モデルの誤り、またはモデルの不正確または不適切な適用により、財務的損失を被るリスク、意思決定の誤りを引き起こすリスク、または顧客からの信頼低下を招くリスクを指します。当社では、モデル・リスクを効果的に管理するために、モデルの開発、管理、検証、承認、使用、継続的モニタリング、定期レビューを含むモデル・リスク管理の枠組みを整備しています。この枠組みの中では、以下の要件を定めています:

 

・ モデルの開発と検証:新規モデルの導入および承認済みモデルの重要な変更に際しては、モデル開発チームから独立したチームによる検証を受けることが必要です。モデル変更の重要度は、モデル・リスク管理の実施手続きにおいて定めた基準に基づいて判定されます。

 

・ 独立検証:モデル検証チームは、複数の分析を通じてモデルの適切性を評価し、モデルの限界を特定し、モデル・リスクの定量化を図ります。このプロセスにより、モデルの信頼性と安全性が確保されます。

 

・ リスクの低減:モデルはモデル検証チームによる承認時点で使用制限、モデル・リザーブ、資本調整などの条件を適用することによりリスクが低減されます。これにより、モデルが経済的に健全であることを保証します。

 

・ 定期的な評価とモニタリング:承認されたモデルについては定期的に検証手続きを実施し、そのパフォーマンスを監視します。この監視は、モデルの適切性を継続的に評価するために重要な役割を果たします。

 

・ ガバナンスと承認:モデル・リスク・マネジメント・コミッティによって、モデル全体の監督、精査、ガバナンスが行われ、検証済みモデルの最終承認が実施されます。

 

 以上のように、当社はモデル・リスクの管理体制を確立し、財務的および非財務的リスクを適切に把握・管理するための取り組みを強化しています。

(2)【役員の状況】

① 役員一覧

ⅰ 2025年6月23日(有価証券報告書提出日)現在の役員の状況は以下のとおりです。

男性 14名 女性 3名(役員のうち女性の比率 17.65%)

a.取締役の状況

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(百株)

(注4)

取締役会長

永 井 浩 二

1959年1月25日

1981年4月

当社入社

2003年4月

野村證券株式会社取締役

2003年6月

同社執行役

2007年4月

同社常務執行役

2008年10月

同社常務(執行役員)

2009年4月

同社執行役兼専務(執行役員)

2011年4月

同社Co-COO兼執行役副社長

2012年4月

当社執行役員

野村證券株式会社取締役兼代表執行役社長

2012年8月

当社代表執行役グループCEO

野村證券株式会社取締役兼代表執行役社長

2013年6月

当社取締役兼代表執行役グループCEO

野村證券株式会社取締役兼代表執行役社長

2017年4月

当社取締役兼代表執行役社長グループCEO

野村證券株式会社取締役会長

2020年4月

当社取締役会長(現職)

野村證券株式会社取締役会長(現職)

 

<主要な兼職>
野村證券株式会社取締役会長

 

(注1)

5,129

取締役

奥 田 健 太 郎

1963年11月7日

1987年4月

当社入社

2010年4月

野村證券株式会社執行役員

2012年4月

同社常務(執行役員)

2012年8月

当社常務(執行役員)

野村證券株式会社常務(執行役員)

2013年4月

当社執行役員

野村證券株式会社常務(執行役員)

2015年4月

当社執行役員

野村證券株式会社専務(執行役員)

2016年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役兼専務(執行役員)

2017年4月

当社執行役員

野村證券株式会社専務(執行役員)

2018年4月

当社執行役グループCo-COO

野村證券株式会社取締役兼執行役副社長

2019年4月

当社執行役副社長グループCo-COO

2020年4月

当社代表執行役社長グループCEO

野村證券株式会社代表取締役

2020年6月

当社取締役兼代表執行役社長グループCEO

野村證券株式会社代表取締役

2021年6月

当社取締役兼代表執行役社長グループCEO(現職)

野村證券株式会社代表取締役社長(現職)

 

<主要な兼職>
野村證券株式会社代表取締役社長

 

(注1)

4,980

取締役

中 島  豊

1965年8月2日

1988年4月

当社入社

2011年4月

野村證券株式会社執行役員

2015年5月

当社執行役員

2016年4月

当社執行役員

野村證券株式会社常務(執行役員)

2017年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役兼常務(執行役員)

2018年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役兼専務(執行役員)

2019年4月

当社執行役員

野村證券株式会社取締役兼専務(執行役員)

2021年4月

当社執行役員

野村證券株式会社代表取締役副社長

2023年4月

当社代表執行役副社長

野村證券株式会社代表取締役副社長

2023年6月

当社取締役兼代表執行役副社長(現職)

野村證券株式会社代表取締役副社長(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社代表取締役副社長

 

(注1)

6,775

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(百株)

(注4)

取締役

小 川 祥 司

1964年8月9日

1987年4月

当社入社

2007年4月

野村證券株式会社IB企画部長

2008年10月

同社キャピタル・マーケット部長兼キャピタル・ソリューション部長

2009年7月

同社キャピタル・マーケット部長

2012年4月

同社IB企画部長

2013年7月

当社グループ監査業務室長

野村證券株式会社監査業務室長

2016年8月

当社取締役会室長

野村證券株式会社取締役会室長

2017年4月

当社執行役員 グループ・インターナル・オーディット担当

野村證券株式会社執行役員 インターナル・オーディット担当

2021年4月

当社顧問

2021年6月

当社取締役(現職)

 

<主要な兼職>

Nomura Holding America Inc. ノン・エグゼクティブ・ディレクター

Instinet Incorporated ノン・エグゼクティブ・ディレクター

 

(注1)

558

取締役

Laura Simone Unger

〔ローラ・

アンガー〕

1961年1月8日

1988年1月

U.S. Securities and Exchange Commission(SEC)エンフォースメント・アトーニー

1990年10月

U.S. Senate Committee on Banking, Housing, and Urban Affairs カウンセル

1997年11月

SEC委員

2001年2月

同委員長代行

2002年7月

CNBC レギュラトリー・エキスパート

2003年5月

JPMorgan Chase & Co. インディペンデント・コンサルタント

2004年8月

CA Inc. インディペンデント・ディレクター

2010年1月

Promontory Financial Group スペシャル・アドバイザー

2010年12月

CIT Group Inc. インディペンデント・ディレクター

2014年11月

Navient Corporation インディペンデント・ディレクター

2018年6月

当社社外取締役(現職)

<主要な兼職>

Nomura Holding America Inc. インディペンデント・ディレクター

Nomura Securities International, Inc. インディペンデント・ディレクター

Nomura Global Financial Products Inc. インディペンデント・ディレクター

Instinet Holdings Incorporated インディペンデント・ディレクター

 

(注1)

(ADR 1,000)

(注5)

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(百株)

(注4)

取締役

Victor Chu

[ビクター・チュー]

1957年6月20日

1982年12月

The Supreme Court, Hong Kong ソリシター

1988年1月

First Eastern Investment Group(第一東方投資集団)チェアマン兼CEO(現職)

1988年10月

Hong Kong Stock Exchange ディレクター兼カウンシルメンバー

1992年6月

Hong Kong Securities and Futures Commission アドバイザリー・コミッティ・メンバー

2003年8月

World Economic Forum ファンデーション・ボード・メンバー

2018年4月

Airbus SE インディペンデント・ディレクター(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

<主要な兼職>

First Eastern Investment Group(第一東方投資集団)チェアマン兼CEO

University College London チェア・オブ・カウンシル

International Business Council of the World Economic Forum 共同議長

Airbus SE インディペンデント・ディレクター

 

(注1)

0

取締役

J.Christopher Giancarlo

[クリストファー・ジャンカルロ]

1959年5月12日

1984年9月

Mudge Rose Guthrie Alexander & Ferdon

アソシエイト・アトーニー

1985年10月

Curtis, Mallet-Prevost, Colt & Mosle

アソシエイト・アトーニー

1992年1月

Giancarlo & Gleiberman アトーニー兼ファウンディング・パートナー

1997年9月

Thelen Reid Brown Raysman & Steiner

アトーニー兼(エクイティ)パートナー

2000年4月

Fenics Software ヴァイス・プレジデント兼リーガル・カウンセル

2001年4月

GFI Group Inc. エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント

2014年6月

U.S. Commodity Futures Trading Commission コミッショナー

2017年1月

同 チェアマン

2019年10月

American Financial Exchange インディペンデント・ディレクター

2020年1月

Willkie Farr & Gallagher LLP シニア・カウンセル(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

<主要な兼職>

Willkie Farr & Gallagher LLP シニア・カウンセル

Digital Dollar Project チェア・オブ・ザ・ボード・オブ・ディレクター

Digital Asset Holdings, LLC インディペンデント・ディレクター

Paxos Trust Company LLC インディペンデント・ディレクター

Nomura Securities International, Inc. インディペンデント・ディレクター

Nomura Global Financial Products Inc. インディペンデント・ディレクター

 

(注1)

0

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(百株)

(注4)

取締役

Patricia Mosser

[パトリシア・モッサー]

1956年2月14日

1986年7月

Columbia University, Economics Department アシスタント・プロフェッサー

1991年1月

Federal Reserve Bank of New York(FRBNY)エコノミスト兼ヴァイス・プレジデント

2006年11月

同 シニア・ヴァイス・プレジデント、FX Forum, Executive Meeting of East Asia and Pacific (EMEAP) Central Banks, Bank for International Settlements メンバー

2007年1月

American Economic Association’s Committee on the Status of Women in the Economics Profession ボード・メンバー

2007年6月

Markets Committee, Bank for International Settlements メンバー

2009年1月

Federal Open Market Committee(FOMC) アクティング・システミック・オープン・マーケット・アカウント・マネージャー

2013年10月

Office of Financial Research (OFR), U.S. Treasury Department デピュティ・ディレクター

2013年10月

Deputies Committee of the Financial Stability Oversight Council(FSOC) メンバー

2015年6月

Columbia University, School of International and Public Affairs (SIPA) シニア・リサーチ・スカラー、Central Banking and Financial Policy ディレクター(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

<主要な兼職>

Columbia University, School of International and Public Affairs(SIPA)

・シニア・リサーチ・スカラー

・Central Banking and Financial Policy ディレクター

Nomura Holding America Inc. インディペンデント・ディレクター

 

(注1)

(ADR 100)

(注5)

取締役

高 原 豪 久

1961年7月12日

1986年4月

株式会社三和銀行(現、株式会社三菱UFJ銀行)入行

1991年4月

ユニ・チャーム株式会社入社

1995年6月

同社取締役

1996年4月

同社取締役 購買本部長兼国際本部副本部長

1997年6月

同社常務取締役

1998年4月

同社常務取締役 サニタリー事業本部長

2000年10月

同社常務取締役 経営戦略担当

2001年6月

同社代表取締役社長

2004年6月

同社代表取締役社長執行役員(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

 

<主要な兼職>

ユニ・チャーム株式会社代表取締役社長執行役員

住友商事株式会社社外取締役

 

(注1)

8

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(百株)

(注4)

取締役

石 黒 美 幸

1964年10月26日

1991年4月

弁護士登録、常松簗瀬関根法律事務所(現、長島・大野・常松法律事務所)入所

1999年1月

同法律事務所パートナー

2000年1月

長島・大野・常松法律事務所パートナー(現職)

2004年10月

Columbia Law School 客員教授

2015年5月

Inter-Pacific Bar Association(IPBA)事務総長

2016年2月

総務省電波監理審議会 委員

2016年4月

一橋大学経営協議会 委員

2018年4月

東京弁護士会 副会長

2023年6月

当社社外取締役(現職)

2024年4月

IPBA会長

 

<主要な兼職>

長島・大野・常松法律事務所パートナー

レーザーテック株式会社社外取締役

 

(注1)

0

取締役

石 塚 雅 博

1960年4月21日

1984年10月

デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ公認会計士共同事務所(現、有限責任監査法人トーマツ)入所

1988年4月

公認会計士登録

1997年6月

監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)パートナー

1998年1月

Deloitte & Touche LLP ニューヨーク事務所 駐在

2004年10月

監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)業務管理本部 監査テクノロジー部長

2010年8月

日本公認会計士協会 監査基準委員会副委員長

2010年10月

有限責任監査法人トーマツ品質管理本部 マニュアル室長

2015年11月

デロイトトーマツ合同会社 ボード・メンバー

2017年6月

デロイトトーマツ合同会社/有限責任監査法人トーマツ執行役 レピュテーション・クオリティ・リスクマネジメント本部 本部長

2022年6月

デロイト トーマツ グループ エシックス・オフィサー

2023年6月

当社社外取締役(現職)

2024年4月

野村證券株式会社取締役(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社取締役

 

(注1)

76

取締役

大 島  卓

1956年7月14日

1980年3月

日本碍子株式会社入社

2007年6月

同社執行役員

2011年6月

同社常務執行役員

2014年6月

同社代表取締役社長

2021年4月

同社代表取締役会長(現職)

2024年6月

当社社外取締役(現職)

 

<主要な兼職>

日本碍子株式会社代表取締役会長

東海旅客鉄道株式会社社外取締役

東邦瓦斯株式会社社外取締役

 

(注1)

0

計(注4)

17,529

(注)1 取締役の任期は、2024年6月25日の定時株主総会での選任後、2025年3月期にかかる定時株主総会の終結の時までとなります。

2 取締役 Laura Simone Unger、Victor Chu、J.Christopher Giancarlo、Patricia Mosser、高原豪久、石黒美幸、石塚雅博、および大島卓は、社外取締役です。

3 当社は指名委員会等設置会社です。また、当社は法定の三委員会(指名委員会、報酬委員会および監査委員会)に加え、野村グループのリスク管理の高度化に資することを目的として、社外取締役と非業務執行取締役により構成される「リスク委員会(英文名称:Board Risk Committee)」を設置しております。委員会体制につきましては次のとおりです。

指名委員会

委員長

大島 卓

 

委員

高原 豪久

 

委員

永井 浩二

報酬委員会

委員長

大島 卓

 

委員

高原 豪久

 

委員

永井 浩二

監査委員会

委員長

石塚 雅博

 

委員

Victor Chu

 

委員(常勤)

小川 祥司

リスク委員会

委員長

Laura Simone Unger

 

委員

J.Christopher Giancarlo

 

委員

Patricia Mosser

 

委員

石黒 美幸

 

委員

小川 祥司

4 2025年5月末現在の所有株式数を記載しております。

5 ADRとは米国預託証券です。なお、合計株式数にADRは算入しておりません。

 

b.執行役の状況

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(百株)

(注3)

代表執行役

執行役社長

グループCEO

奥 田 健 太 郎

1963年11月7日

 

(注1)

 

 

(注2)

(注1)

代表執行役

執行役副社長

中 島  豊

1965年8月2日

 

(注1)

 

(注2)

(注1)

執行役

執行役副社長

チーフ・オブ・スタッフ

中国委員会主席

飯 山 俊 康

1965年2月24日

1987年4月

当社入社

2012年4月

野村證券株式会社執行役員

2015年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役員

2016年4月

当社執行役員

野村證券株式会社常務(執行役員)

2018年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役専務

2019年4月

当社執行役員

野村證券株式会社専務(執行役員)

2020年4月

当社執行役員

野村證券株式会社代表取締役副社長

2021年4月

当社執行役健康経営推進最高責任者(CHO)

野村證券株式会社代表取締役副社長

2023年4月

当社執行役副社長兼チーフ・オブ・スタッフ(現職)

野村證券株式会社代表取締役副社長(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社代表取締役副社長

 

(注2)

2,438

執行役

財務統括

責任者(CFO)

チーフ・トランスフォーメーション・

オフィサー(CTO)

北 村  巧

1966年11月26日

1990年4月

当社入社

2016年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社執行役財務統括

2019年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社取締役常務

2021年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社取締役専務

2021年10月

当社執行役財務統括責任者(CFO)兼総務統括責任者(CAO)

野村證券株式会社取締役専務

2022年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社取締役専務

2024年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)兼チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー(CTO)

野村證券株式会社取締役専務

2025年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)兼チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー(CTO)(現職)

野村證券株式会社代表取締役副社長(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社代表取締役副社長

 

(注2)

1,397

執行役

リスク管理統括

責任者(CRO)

加 藤 壮 太 郎

1969年10月9日

2002年9月

当社入社

2020年4月

当社執行役リスク管理統括責任者(CRO)(ニューヨーク駐在)

野村證券株式会社取締役常務

2025年4月

当社執行役リスク管理統括責任者(CRO)(ニューヨーク駐在)(現職)

野村證券株式会社取締役専務(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社取締役専務

Nomura Holding America Inc. ディレクター

 

(注2)

429

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(百株)

(注3)

執行役

コンテンツ・カンパニー長

グローバル規制担当

 

稲 井 田 洋 右

1967年10月6日

1991年4月

当社入社

2015年4月

野村證券株式会社執行役員

2020年4月

同社常務(執行役員)

2022年4月

当社執行役コンプライアンス統括責任者(CCO)

野村證券株式会社常務(執行役員)

2024年11月

当社執行役グローバル規制担当

野村證券株式会社常務(執行役員)

2025年4月

当社執行役コンテンツ・カンパニー長兼グローバル規制担当 (現職)

野村證券株式会社常務(執行役員)(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社常務(執行役員)

 

(注2)

2,154

執行役

ホールセール部門長

インベストメント・マネジメント部門チェアマン

Christopher Willcox

[クリストファー・ウィルコックス]

1968年2月25日

2014年5月

J.P. Morgan Asset Management Inc. CEO

2021年5月

Nomura Holding America Inc.ディレクター兼 Co-CEO

Nomura Securities International, Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

Nomura Global Financial Products Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

2022年4月

Nomura Holding America Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

Nomura Securities International, Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

Nomura Global Financial Products Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

2022年10月

当社執行役ホールセール部門長(ニューヨーク駐在)

2025年4月

当社執行役ホールセール部門長兼インベストメント・マネジメント部門チェアマン(ニューヨーク駐在)(現職)

 

(注2)

97

計 (注4)

6,516

(注)1 ⅰa.取締役の状況参照

2 執行役の任期は、2024年6月25日の取締役会での選任後、2025年3月期にかかる定時株主総会の終結後最初に招集される取締役会の終結の時までとなります。

3 2025年5月末現在の所有株式数を記載しております。

4 合計株数に取締役を兼任する執行役の持株数は算入しておりません。

 

ⅱ 当社は2025年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役12名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定です。

  なお、当該定時株主総会の直後に開催予定の取締役会において決議事項として予定している内容も含めて記載しております。

男性14名 女性3名(役員のうち女性の比率17.65%)

a.取締役の状況

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注4)

取締役会長

永 井 浩 二

1959年1月25日

1981年4月

当社入社

2003年4月

野村證券株式会社取締役

2003年6月

同社執行役

2007年4月

同社常務執行役

2008年10月

同社常務(執行役員)

2009年4月

同社執行役兼専務(執行役員)

2011年4月

同社Co-COO兼執行役副社長

2012年4月

当社執行役員

野村證券株式会社取締役兼代表執行役社長

2012年8月

当社代表執行役グループCEO

野村證券株式会社取締役兼代表執行役社長

2013年6月

当社取締役兼代表執行役グループCEO

野村證券株式会社取締役兼代表執行役社長

2017年4月

当社取締役兼代表執行役社長グループCEO

野村證券株式会社取締役会長

2020年4月

当社取締役会長(現職)

野村證券株式会社取締役会長(現職)

 

<主要な兼職>
野村證券株式会社取締役会長

 

(注1)

5,129

取締役

奥 田 健 太 郎

1963年11月7日

1987年4月

当社入社

2010年4月

野村證券株式会社執行役員

2012年4月

同社常務(執行役員)

2012年8月

当社常務(執行役員)

野村證券株式会社常務(執行役員)

2013年4月

当社執行役員

野村證券株式会社常務(執行役員)

2015年4月

当社執行役員

野村證券株式会社専務(執行役員)

2016年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役兼専務(執行役員)

2017年4月

当社執行役員

野村證券株式会社専務(執行役員)

2018年4月

当社執行役グループCo-COO

野村證券株式会社取締役兼執行役副社長

2019年4月

当社執行役副社長グループCo-COO

2020年4月

当社代表執行役社長グループCEO

野村證券株式会社代表取締役

2020年6月

当社取締役兼代表執行役社長グループCEO

野村證券株式会社代表取締役

2021年6月

当社取締役兼代表執行役社長グループCEO(現職)

野村證券株式会社代表取締役社長(現職)

 

<主要な兼職>
野村證券株式会社代表取締役社長

 

(注1)

4,980

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注4)

取締役

中 島  豊

1965年8月2日

1988年4月

当社入社

2011年4月

野村證券株式会社執行役員

2015年5月

当社執行役員

2016年4月

当社執行役員

野村證券株式会社常務(執行役員)

2017年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役兼常務(執行役員)

2018年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役兼専務(執行役員)

2019年4月

当社執行役員

野村證券株式会社取締役兼専務(執行役員)

2021年4月

当社執行役員

野村證券株式会社代表取締役副社長

2023年4月

当社代表執行役副社長

野村證券株式会社代表取締役副社長

2023年6月

当社取締役兼代表執行役副社長(現職)

野村證券株式会社代表取締役副社長(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社代表取締役副社長

 

(注1)

6,775

取締役

小 川 祥 司

1964年8月9日

1987年4月

当社入社

2007年4月

野村證券株式会社IB企画部長

2008年10月

同社キャピタル・マーケット部長兼キャピタル・ソリューション部長

2009年7月

同社キャピタル・マーケット部長

2012年4月

同社IB企画部長

2013年7月

当社グループ監査業務室長

野村證券株式会社監査業務室長

2016年8月

当社取締役会室長

野村證券株式会社取締役会室長

2017年4月

当社執行役員 グループ・インターナル・オーディット担当

野村證券株式会社執行役員 インターナル・オーディット担当

2021年4月

当社顧問

2021年6月

当社取締役(現職)

 

<主要な兼職>

Nomura Holding America Inc. ノン・エグゼクティブ・ディレクター

Instinet Incorporated ノン・エグゼクティブ・ディレクター

 

(注1)

558

取締役

Victor Chu

[ビクター・チュー]

1957年6月20日

1982年12月

The Supreme Court, Hong Kong ソリシター

1988年1月

First Eastern Investment Group(第一東方投資集団)チェアマン兼CEO(現職)

1988年10月

Hong Kong Stock Exchange ディレクター兼カウンシルメンバー

1992年6月

Hong Kong Securities and Futures Commission アドバイザリー・コミッティ・メンバー

2003年8月

World Economic Forum ファンデーション・ボード・メンバー

2018年4月

Airbus SE インディペンデント・ディレクター(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

<主要な兼職>

First Eastern Investment Group(第一東方投資集団)チェアマン兼CEO

University College London チェア・オブ・カウンシル

International Business Council of the World Economic Forum 共同議長

Airbus SE インディペンデント・ディレクター

 

(注1)

0

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注4)

取締役

J.Christopher Giancarlo

[クリストファー・ジャンカルロ]

1959年5月12日

1984年9月

Mudge Rose Guthrie Alexander & Ferdon

アソシエイト・アトーニー

1985年10月

Curtis, Mallet-Prevost, Colt & Mosle

アソシエイト・アトーニー

1992年1月

Giancarlo & Gleiberman アトーニー兼ファウンディング・パートナー

1997年9月

Thelen Reid Brown Raysman & Steiner

アトーニー兼(エクイティ)パートナー

2000年4月

Fenics Software ヴァイス・プレジデント兼リーガル・カウンセル

2001年4月

GFI Group Inc. エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント

2014年6月

U.S. Commodity Futures Trading Commission コミッショナー

2017年1月

同 チェアマン

2019年10月

American Financial Exchange インディペンデント・ディレクター

2020年1月

Willkie Farr & Gallagher LLP シニア・カウンセル(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

<主要な兼職>

Willkie Farr & Gallagher LLP シニア・カウンセル

Digital Dollar Project チェア・オブ・ザ・ボード・オブ・ディレクター

Digital Asset Holdings, LLC インディペンデント・ディレクター

Paxos Trust Company LLC インディペンデント・ディレクター

Nomura Securities International, Inc. インディペンデント・ディレクター

Nomura Global Financial Products Inc. インディペンデント・ディレクター

 

(注1)

0

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注4)

取締役

Patricia Mosser

[パトリシア・モッサー]

1956年2月14日

1986年7月

Columbia University, Economics Department アシスタント・プロフェッサー

1991年1月

Federal Reserve Bank of New York(FRBNY)エコノミスト兼ヴァイス・プレジデント

2006年11月

同 シニア・ヴァイス・プレジデント、FX Forum, Executive Meeting of East Asia and Pacific (EMEAP) Central Banks, Bank for International Settlements メンバー

2007年1月

American Economic Association’s Committee on the Status of Women in the Economics Profession ボード・メンバー

2007年6月

Markets Committee, Bank for International Settlements メンバー

2009年1月

Federal Open Market Committee(FOMC) アクティング・システミック・オープン・マーケット・アカウント・マネージャー

2013年10月

Office of Financial Research (OFR), U.S. Treasury Department デピュティ・ディレクター

2013年10月

Deputies Committee of the Financial Stability Oversight Council(FSOC) メンバー

2015年6月

Columbia University, School of International and Public Affairs (SIPA) シニア・リサーチ・スカラー、Central Banking and Financial Policy ディレクター(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

<主要な兼職>

Columbia University, School of International and Public Affairs(SIPA)

・シニア・リサーチ・スカラー

・Central Banking and Financial Policy ディレクター

Nomura Holding America Inc. インディペンデント・ディレクター

 

(注1)

(ADR 100)

(注5)

取締役

高 原 豪 久

1961年7月12日

1986年4月

株式会社三和銀行(現、株式会社三菱UFJ銀行)入行

1991年4月

ユニ・チャーム株式会社入社

1995年6月

同社取締役

1996年4月

同社取締役 購買本部長兼国際本部副本部長

1997年6月

同社常務取締役

1998年4月

同社常務取締役 サニタリー事業本部長

2000年10月

同社常務取締役 経営戦略担当

2001年6月

同社代表取締役社長

2004年6月

同社代表取締役社長執行役員(現職)

2021年6月

当社社外取締役(現職)

 

<主要な兼職>

ユニ・チャーム株式会社代表取締役社長執行役員

住友商事株式会社社外取締役

 

(注1)

8

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注4)

取締役

石 黒 美 幸

1964年10月26日

1991年4月

弁護士登録、常松簗瀬関根法律事務所(現、長島・大野・常松法律事務所)入所

1999年1月

同法律事務所パートナー

2000年1月

長島・大野・常松法律事務所パートナー(現職)

2004年10月

Columbia Law School 客員教授

2015年5月

Inter-Pacific Bar Association(IPBA)事務総長

2016年2月

総務省電波監理審議会 委員

2016年4月

一橋大学経営協議会 委員

2018年4月

東京弁護士会 副会長

2023年6月

当社社外取締役(現職)

2024年4月

IPBA会長

 

<主要な兼職>

長島・大野・常松法律事務所パートナー

レーザーテック株式会社社外取締役

 

(注1)

0

取締役

石 塚 雅 博

1960年4月21日

1984年10月

デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ公認会計士共同事務所(現、有限責任監査法人トーマツ)入所

1988年4月

公認会計士登録

1997年6月

監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)パートナー

1998年1月

Deloitte & Touche LLP ニューヨーク事務所 駐在

2004年10月

監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)業務管理本部 監査テクノロジー部長

2010年8月

日本公認会計士協会 監査基準委員会副委員長

2010年10月

有限責任監査法人トーマツ品質管理本部 マニュアル室長

2015年11月

デロイトトーマツ合同会社 ボード・メンバー

2017年6月

デロイトトーマツ合同会社/有限責任監査法人トーマツ執行役 レピュテーション・クオリティ・リスクマネジメント本部 本部長

2022年6月

デロイト トーマツ グループ エシックス・オフィサー

2023年6月

当社社外取締役(現職)

2024年4月

野村證券株式会社取締役(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社取締役

 

(注1)

76

取締役

大 島  卓

1956年7月14日

1980年3月

日本碍子株式会社入社

2007年6月

同社執行役員

2011年6月

同社常務執行役員

2014年6月

同社代表取締役社長

2021年4月

同社代表取締役会長(現職)

2024年6月

当社社外取締役(現職)

 

<主要な兼職>

日本碍子株式会社代表取締役会長

東海旅客鉄道株式会社社外取締役

東邦瓦斯株式会社社外取締役

 

(注1)

0

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注4)

取締役

Nellie Liang

[ネリー・リャン]

1957年10月23日

2006年1月

U.S. Federal Reserve Board (FRB), Division of Research and Statistics アソシエイト・ディレクター

2010年11月

同 Division of Financial Stability ディレクター

2016年5月

U.S. Congressional Budget Office, Panel of Economic Advisors メンバー

2017年3月

Brookings Institution, Economic Studies シニア・フェロー

2017年4月

International Monetary Fund (IMF), Monetary and Capital Markets Department 客員研究員

2018年8月

Yale University School of Management 講師

2021年7月

U.S. Department of the Treasury, Domestic Finance アンダー・セクレタリー

2023年3月

Financial Stability Board (FSB), Standing Committee on Assessment of Vulnerabilities (SCAV) 議長

2025年3月

Brookings Institution, Economic Studies シニア・フェロー(現職)

2025年6月

当社社外取締役(現職)

 

<主要な兼職>

Brookings Institution, Economic Studies シニア・フェロー

 

(注1)

0

計(注4)

17,529

(注)1 取締役の任期は、2025年6月24日の定時株主総会での選任後、2026年3月期にかかる定時株主総会の終結の時までとなります。

2 取締役 Victor Chu、J.Christopher Giancarlo、Patricia Mosser、高原豪久、石黒美幸、石塚雅博、大島卓、およびNellie Liangは、社外取締役です。

3 当社は指名委員会等設置会社です。また、当社は法定の三委員会(指名委員会、報酬委員会および監査委員会)に加え、野村グループのリスク管理の高度化に資することを目的として、社外取締役と非業務執行取締役により構成される「リスク委員会(英文名称:Board Risk Committee)」を設置しております。委員会体制につきましては次のとおりとなる予定です。

指名委員会

委員長

大島 卓

 

委員

高原 豪久

 

委員

石黒 美幸

報酬委員会

委員長

大島 卓

 

委員

高原 豪久

 

委員

石黒 美幸

監査委員会

委員長

石塚 雅博

 

委員

Victor Chu

 

委員(常勤)

小川 祥司

リスク委員会

委員長

Patricia Mosser

 

委員

J.Christopher Giancarlo

 

委員

石黒 美幸

 

委員

Nellie Liang

 

委員

小川 祥司

4 2025年5月末現在の所有株式数を記載しております。

5 ADRとは米国預託証券です。なお、合計株式数にADRは算入しておりません。

 

 

b.執行役の状況

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注3)

代表執行役

執行役社長

グループCEO

奥 田 健 太 郎

1963年11月7日

(注1)

(注2)

(注1)

代表執行役

執行役副社長

中 島  豊

1965年8月2日

(注1)

(注2)

(注1)

執行役

執行役副社長

チーフ・オブ・スタッフ

中国委員会主席

飯 山 俊 康

1965年2月24日

1987年4月

当社入社

2012年4月

野村證券株式会社執行役員

2015年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役員

2016年4月

当社執行役員

野村證券株式会社常務(執行役員)

2018年4月

当社執行役員

野村證券株式会社執行役専務

2019年4月

当社執行役員

野村證券株式会社専務(執行役員)

2020年4月

当社執行役員

野村證券株式会社代表取締役副社長

2021年4月

当社執行役健康経営推進最高責任者(CHO)

野村證券株式会社代表取締役副社長

2023年4月

当社執行役副社長兼チーフ・オブ・スタッフ(現職)

野村證券株式会社代表取締役副社長(現職)

<主要な兼職>

野村證券株式会社代表取締役副社長

 

(注2)

2,438

執行役

チーフ・トランスフォーメーション・

オフィサー(CTO)

北 村  巧

1966年11月26日

1990年4月

当社入社

2016年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社執行役財務統括

2019年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社取締役常務

2021年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社取締役専務

2021年10月

当社執行役財務統括責任者(CFO)兼総務統括責任者(CAO)

野村證券株式会社取締役専務

2022年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)

野村證券株式会社取締役専務

2024年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)兼チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー(CTO)

野村證券株式会社取締役専務

2025年4月

当社執行役財務統括責任者(CFO)兼チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー(CTO)

野村證券株式会社代表取締役副社長

2025年6月

当社執行役チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー(CTO)(現職)

野村證券株式会社代表取締役副社長(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社代表取締役副社長

 

(注2)

1,397

執行役

リスク管理統括

責任者(CRO)

加 藤 壮 太 郎

1969年10月9日

2002年9月

当社入社

2020年4月

当社執行役リスク管理統括責任者(CRO)(ニューヨーク駐在)

野村證券株式会社取締役常務

2025年4月

当社執行役リスク管理統括責任者(CRO)(ニューヨーク駐在)(現職)

野村證券株式会社取締役専務(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社取締役専務

Nomura Holding America Inc. ディレクター

 

(注2)

429

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数(百株)(注3)

執行役

ホールセール部門長

インベストメント・マネジメント部門チェアマン

Christopher Willcox

[クリストファー・ウィルコックス]

1968年2月25日

2014年5月

J.P. Morgan Asset Management Inc. CEO

2021年5月

Nomura Holding America Inc.ディレクター兼 Co-CEO

Nomura Securities International, Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

Nomura Global Financial Products Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

2022年4月

Nomura Holding America Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

Nomura Securities International, Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

Nomura Global Financial Products Inc.ディレクター,プレジデント兼CEO

2022年10月

当社執行役ホールセール部門長(ニューヨーク駐在)

2025年4月

当社執行役ホールセール部門長兼インベストメント・マネジメント部門チェアマン(ニューヨーク駐在)(現職)

 

(注2)

97

執行役

財務統括

責任者(CFO)

森 内 博 之

1976年8月22日

1999年4月

当社入社

2023年4月

当社執行役員グループ戦略責任者(CSO)

野村證券株式会社執行役員

2025年4月

当社執行役員グループ・ファイナンス担当

野村證券株式会社常務(執行役員)

2025年6月

当社執行役財務統括責任者(CFO)(現職)

野村證券株式会社取締役常務(現職)

 

<主要な兼職>

野村證券株式会社取締役常務

 

(注2)

258

計(注4)

4,621

(注)1 ⅱa.取締役の状況参照

2 執行役の任期は、2025年6月24日の取締役会での選任後、2026年3月期にかかる定時株主総会の終結後最初に招集される取締役会の終結の時までとなります。

3 2025年5月末現在の所有株式数を記載しております。

4 合計株数に取締役を兼任する執行役の持株数は算入しておりません。

 

② 社外役員の状況

 

<社外取締役>

 当社の社外取締役は、その経験と知見を活かして必要に応じて経営に対する助言を行い、独立した客観的な立場から執行役の職務執行を監督することを、その主たる役割としています。

 当社の指名委員会は、人格・識見、企業経営の経験や専門性などの一定の選任基準を定め、当該基準を踏まえて、取締役の選任を行っております。さらに、社外取締役の独立性については、野村グループに対する独立性を保つため、「独立性基準」を指名委員会において定めています。当社の社外取締役の「独立性基準」は、以下のとおりです。なお、社外取締役は全員、取引所が定めている独立性に疑義があるとされる類型には一切該当しておらず、一般株主と利益相反が生じるおそれはないことから、当社は社外取締役8名全員を「独立役員」として指定し、取引所に届け出ております。

 

<野村ホールディングスの社外取締役「独立性基準」>

 当社の社外取締役は、野村グループ(*1)に対する独立性を保つため、以下に定める要件を満たす者とする。

(1)本人が、現在または過去3年間において、原則として以下に掲げる者に該当しないこと。

① 当社関係者

 以下に定める要件を満たす者を当社関係者とする。

A)当社の業務執行者(*2)が役員に就任している会社の業務執行者

B)当社の大株主(直接・間接に10%以上の議決権を保有する者)またはその業務執行者

C)当社の会計監査人のパートナーまたは当社の監査に従事する従業員

② 野村グループの主要な借入先(*3)である者もしくはその業務執行者または野村グループを主要な借入先とする者もしくはその業務執行者

③ 野村グループの主要な取引先(*4)である者もしくはその業務執行者または野村グループを主要な取引先とする者もしくはその業務執行者(パートナー等を含む)

④ 野村グループより、役員報酬以外に年間1,000万円(外貨の場合は12万米ドル相当)を超える報酬を受領している者

⑤ 一定額を超える寄付金(*5)を当社より受領している団体の業務執行者

(2)本人の配偶者、二親等内の親族または同居者が、現在、以下に掲げる者(重要でない者を除く)に該当しないこと。

① 野村グループの業務執行者

② 上記(1)①~⑤に掲げる者(*6)

 

(注)*1 野村グループとは、当社および当社の事業報告に重要な子会社として記載されているものをいう。

*2 業務執行者とは、業務執行取締役および執行役ならびに執行役員等の重要な使用人をいう。

*3 主要な借入先とは、連結総資産の2%以上に相当する金額の借入(代替性や返済可能性等の観点から重要でないものを除く)を行っている場合の相手方をいう。

*4 主要な取引先とは、最終事業年度における年間連結売上の2%を超える金額の取引(一般的な条件で行われるもの等、重要でないものを除く)を行っている場合の相手方をいう。

*5 一定額を超える寄付金とは、ある団体に対する、年間1,000万円(外貨の場合は12万米ドル相当)または当該団体の総収入もしくは経常収益の2%のいずれか大きい方の金額を超える寄付金をいう。

*6 (1)①C)に掲げる事項は、本人が監査委員ではなく、かつ、当社の会計監査人において当該関係が会計監査人としての独立性に影響がないと判断している場合には適用しない。

 

 当社の取締役会は、取締役12名のうち8名を社外取締役が占めております。また、社外取締役は、独立性基準を満たすとともに、性別、国際性および職歴等の多様性と、経営、グローバル、金融業、会計財務、法制度・規制、リスク管理を含む内部統制、デジタル・IT・DXおよびサステナビリティなどの専門性や経験を備えた人員で構成されています。それぞれの専門分野における豊富な経験や知見を活かし意見を述べていただくことで、取締役会および指名・監査・報酬の各委員会の議論が多角化、活性化していると考えております。また、取締役会とは別に定期的に開催する社外取締役会議において、当社の事業およびコーポレート・ガバナンスに関する事項などについて議論し、監督機能の強化に努めています。これらの活動を通じて、社外取締役はその求められる役割を果たしており、当社として社外取締役の選任状況は適切であると考えております。

 

 

③ 社外取締役または社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査および会計監査との相互連携ならびに内部統制部門との関係

 詳細につきましては、「(3)監査の状況」をご参照ください。

 

(3)【監査の状況】

 

① 監査委員会監査の状況

監査委員会監査の組織、人員および手続き

 本有価証券報告書提出日現在、当社の監査委員会は、2名の社外取締役および執行役を兼務せず業務執行を行わない1名の常勤取締役で構成されています。監査委員会は、米国企業改革法ならびに関連する米国証券取引委員会規則およびニューヨーク証券取引所規則で定めるところにより、委員の全員は独立でなければならないとしており、また、原則として委員のうち1名以上は財務専門家としています。

 

役職

氏名

監査委員

在任年数

経験・知見

監査委員長
(社外)

石塚 雅博

2年

長年の公認会計士としての経験から国際的な会計制度に精通し、米国企業改革法上の財務専門家に該当する高い専門性を有しております。

監査委員
(社外)

Victor Chu

[ビクター・チュー]

3年

企業経営および金融業についての豊富な経験を有しており、法律、規制およびコーポレート・ガバナンスに関する高い専門性を有しております。

監査委員
(常勤)

小川 祥司

4年

グループ・インターナル・オーディット担当を務めるなど、野村グループのガバナンス、内部統制および内部監査分野における豊富な経験と知見を有しております。

 

 監査委員会は、監査活動を通じて野村グループの企業理念の実現に貢献することをパーパスとし、価値観として「高度化」「連携」「誠実」を掲げております。監査の方針、職務の分担等に従い、野村グループの内部統制システムの構築・運用の状況を監視・検証し、取締役および執行役の職務の執行の適法性・妥当性・効率性について監査を行います。

 

高度化

監査委員会に対する社会的期待、グローバルなベストプラクティス、進んだテクノロジーに対応して、監査活動の高度化に取り組む

連携

内外のステークホルダーとの連携を深めて監査活動の実効性を高めていく

誠実

独立性と客観性を保ち、卓越した倫理観と公正性を持って監査の責務を果たす

 

 当社は、監査委員会による監査の実効性を高めるため、監査委員の中から常勤監査委員を選定しています。また、監査委員会および取締役の職務を補助する専任の部署として「取締役会室」を設置しております。取締役会室の業務執行からの独立性を確保するため、同室の使用人の人事考課は、監査委員会または監査委員会が選定する監査委員が行っており、同室の使用人にかかる採用・異動・懲戒についてもその同意を必要としております。

 

<当社の監査委員会の特徴>

 ・ 監査委員会は、監査活動を通じ特に重要と判断される事項について、取締役会への四半期に一度の定期的な職務執
    行状況報告の中で「監査活動所見」という形で指摘または提案し、監査委員以外の取締役とも意見の交換を行って

    おります。

 ・ 監査委員長は、主たる子会社である野村證券の監査等委員長を兼務しており、さらに、国内外における主な子会社

    の監査委員、監査等委員および監査役等を当社の常勤監査委員や野村證券の監査特命取締役等が兼務することで、

    当社を中心にグループ各社が密接に連携する監査体制を構築し運営しております。

 ・ 監査委員会では、グローバルかつグループワイドな連携強化の観点から、野村證券、野村アセットマネジメント、
    野村信託銀行の監査等委員や、海外3地域(欧州、米州、アジア)のそれぞれを統括する持株会社に設置された
    監査委員会の議長と、監査業務上の課題や問題意識に関する情報共有と意見の交換を行っております。

 ・ 内部監査部門の主たるレポーティング・ラインは監査委員会としております。監査委員会は、内部監査に係る実施

    計画および予算の策定について承認しており、内部監査部門の責任者の選解任については、監査委員会の同意を必

    要としております。

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監査委員会の活動状況

 当期において監査委員会は、海外地域を統括する持株子会社の監査委員長が参加するグローバル会議を含め14回開催され、1回あたりの平均所要時間は約2時間50分でした。監査委員の出席状況は以下のとおりです。

島崎 憲明

監査委員長(社外)

石塚 雅博

監査委員長

(社外)

Victor Chu

監査委員

(社外)

小川 祥司

監査委員

(常勤)

5回/5回

14回/14回

12回/14回

14回/14回

 なお、島崎 憲明は、退任した2024年6月25日までに開催された会議について記載しております(以下同じ)。

 

 当期における監査委員会の主な取組みは、次のとおりです。

監査委員会の主な取組み

取組みの例

1)グループワイドな監査委員会活動の高度化

・監査委員会における野村アセットマネジメント監査等委員との情報共有と意見交換

・監査委員会における野村アセットマネジメント、野村信託銀行の監査活動所見の共有

2)ガバナンス活動の高度化に向けた取組み

・各社ごとの監査に加え、野村グループの業務運営に合わせたグループ横断的なテーマ監査の実施

3)内部統制の強化に向けた取組み

・過年度連結キャッシュ・フロー計算書の一部区分と表示の訂正の経緯および対応の確認

・野村證券における2021年3月の国債先物取引に関する法令違反の経緯および対応の確認

・野村證券元社員が2024年10月に逮捕され11月に起訴された事案の経緯および対応の確認

4)企業価値向上に資する取組み

・中長期的な収益目標達成に向けた戦略・施策の確認

5)組織運営のベストプラクティスの追求

・外部からの知見の導入(外部アドバイザーによる監査委員会への情報提供、三様監査定例での監査法人からの情報収集、日本監査役協会等を通じた他社との交流や情報収集)

・Teams、社内版生成AI等のデジタルツールの活用

 

 

 

監査委員会の主な内容

4月

5月

6月

7月

8月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

監査基本計画に関する審議

 

 

 

 

 

 

監査活動所見に関する審議

 

 

 

 

 

 

 

監査報告書に関する審議

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会計監査人の評価に関する審議

 

 

 

 

 

 

 

監査委員会自己評価に関する審議

 

 

 

 

 

 

 

執行役、執行役員等の報告

内部監査に係る実施計画と予算の承認および内部監査部門の報告

会計監査人の報告

 

 

 

外部アドバイザーの報告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常勤監査委員等の監査活動報告

グループの監査委員長等との意見交換

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(9月は監査委員会の開催はありませんでした。)

 

 当期において監査委員会が聴取した主な報告の内容は、次のとおりです。

 

執行役、執行役員等の主な報告

・職務執行状況報告:代表執行役社長グループCEO、代表執行役副社長、執行役副社長チーフ・オブ・スタッフ、ビジネス部門長等、CFO兼CTO、CRO、Joint CCO、CIO等

・四半期決算概要報告:CFO、グループ・ファイナンス担当執行役員

・内部統制報告書の訂正報告書で開示された内部統制上の開示すべき重要な不備の改善策の実施状況およびその実施による内部統制の有効性の認識等:CFO、グループ・ファイナンス担当執行役員

・ブローカー・ディーラー会計の適用範囲変更:グループ・ファイナンス担当執行役員

・野村證券における国債先物取引に関する法令違反および元社員の逮捕・起訴事案の経緯と対応:Joint CCO

会計監査人の主な報告

・監査および期中レビュー計画(日本基準および米国基準)

・四半期ごとの期中レビュー結果

・訂正連結財務諸表に対する監査およびレビュー結果

・監査上の主要な検討事項(Critical Audit Matter/Key Audit Matter、“CAM/KAM”)

・会社法監査結果、連結財務諸表ならびに財務報告に係る内部統制に関する統合監査の状況および結果

・日本公認会計士協会の品質管理レビューおよび公認会計士・監査審査会検査の結果等

・先端デジタル技術を活用した監査の推進状況

外部アドバイザーの報告

・AI/生成AIのガバナンス

 

当期の各監査委員の監査委員会以外の重要な会議への出席の主な状況は、次のとおりです。

 

会議

島崎 憲明

監査委員長(社外)

石塚 雅博

監査委員長

(社外)

Victor Chu

監査委員

(社外)

小川 祥司

監査委員

(常勤)

取締役会

3回/3回

11回/11回

11回/11回

11回/11回

リスク委員会

5回/5回

 

 当期において常勤の監査委員、野村證券の監査特命取締役、または国内子会社の監査役を務める取締役会室員は、執行役、執行役員、それらの傘下の国内外の主要な社員等および会計監査人等とのヒアリング等を行ったほか、国内の営業部店および本社部署ならびに欧州、米国、アジアの海外拠点への往査を行いました。

 

<内部監査部門および会計監査人との連携>

 上記のとおり、監査委員会は、内部監査部門担当執行役員および会計監査人から報告を受ける一方、内部監査部門担当執行役員は監査委員会のほぼすべての議事に出席し、会計監査人は監査委員会で行うヒアリングに出席しており、それぞれ監査委員会の問題意識について理解を深めております。会計監査人からは、監査計画、四半期ごとの期中レビュー、会計監査、統合監査等の報告の都度、リスク認識や重点監査項目および主要な検討事項(CAM/KAM)の候補について説明を受け、適宜意見交換等を行いました。

 また、監査委員長、常勤監査委員および野村證券の監査特命取締役は、会計監査人および内部監査部門担当執行役員との月次会議(三様監査定例)を行い、監査に限らずさまざまなテーマについて情報共有等を行っております。当期において月次の三様監査定例は12回開催されました。

 この他にも、常勤監査委員と野村證券の監査特命取締役は内部監査部門担当執行役員から月次で報告を受けており、監査委員は会計監査人と適宜にコミュニケーションを実施しております。

 

<監査基本計画および重点監査項目>

 監査委員会は、事業年度に合わせて監査基本計画を策定しております。

 当期の監査基本計画では、野村グループの経営戦略、野村グループを取り巻く経営環境、および前期までの監査活動の結果を踏まえ、1)健全な企業文化の定着、2)ガバナンス態勢の実効性強化、3)内部統制システムの高度化とリスクへの対応、4)中長期的な経営目標の実現に向けた取組み、を重点監査項目とし、監査を行いました。

 

重点監査項目

および監査の主なポイント

主な監査内容

 1) 健全な企業文化の定着

 ①野村グループのパーパスの浸透と実践

 ②コンダクトの浸透およびコンプライアンス
  の徹底

 ③リスク・カルチャーの浸透および質の向上

・経営陣は、野村グループのパーパスを役職員一人ひとりに浸透・実践させるための諸施策を実施しているか。

・経営陣は、コンダクト・コンプライアンスを役職員の日々の行動の中で実践されるものとして定着させるべく諸施策を実施しているか。

・経営陣は、役職員一人ひとりが主体となり、かつ協働してリスクと正しく向き合い行動できるよう、リスク・カルチャーの更なる浸透と質の向上に取り組んでいるか。

 2) ガバナンス態勢の実効性強化

 ①グループ統合的な業務運営体制の高度化

 ②グローバルに一貫性のある統制体制構築お
  よび3線管理の強化

 ③ステークホルダーへの情報提供、IR機能の
  強化

・経営陣は、野村グループとしてあるべきガバナンスおよび内部統制の強化に向けて、抜本的な施策に取り組んでいるか。

・経営陣は、業務運営においてグローバルに一貫性のある統制体制を構築するとともに、1線におけるリスク管理のオーナーシップの徹底など3線管理を強化しているか。

・経営陣は、適時適切な情報提供をはじめステークホルダーと対話し、IR機能の強化および実効性向上を図っているか。

 3) 内部統制システムの高度化とリスクへの対応

 ①さまざまなリスク管理の高度化

 ②グループ全体のオペレーショナル・レジリ
  エンスの確保

 ③適切な情報開示のための体制の整備と運用
  の強化

・各コーポレート・ファンクションは、リーガル・コンプライアンス・コンダクト、IT・サイバー、業務継続、人的資本などのさまざまなリスクの管理を高度化させているか。

・経営陣は、中長期的にグループ全体のオペレーショナル・レジリエンスを高めるための施策に取り組んでいるか。

・経営陣は、重要な不備があったことが判明した財務報告にかかる内部統制および今後拡充が求められる非財務情報への対応を含め、適切な情報開示のための体制の整備と運用の強化に取り組んでいるか。

 4) 中長期的な経営目標の実現に向けた取組み

 ①野村グループの企業価値向上への取組み

 ②構造改革委員会の取組みおよび実効性

 ③次世代を見据えた総合的な人材戦略の強化
  と適切な評価の実施

・経営陣は、パーパスを含む企業理念に基づきありたい姿を明確化するとともに、市場の期待に応える中長期的な価値創造ストーリーを策定し、グループ・プレミアム創出と持続的な競争優位性を持つビジネス・モデルの構築に取り組んでいるか。

・構造改革委員会は、業務効率の高いグローバルなオペレーティング・モデルの確立などに向けて、将来を見据えた果断な投資も含めた施策を実行し、構造改革を推進しているか。

・経営陣は、中長期的な視点から総合的な人事戦略を策定し、実行しているか。

 

(監査委員会の認識)

 当期、当社は2030年の経営ビジョンに向けて収益の安定化や多様化およびコストコントロールなどに取り組み、業績は向上し外部からの評価も高まりましたが、その一方、野村證券において国債先物取引に関する法令違反および元社員の逮捕・起訴事案が生じるなど、行動規範を役職員一人ひとりに徹底することの重要性をあらためて認識した一年でもありました。

 2025年は創立100周年を迎える節目の年ですが、成長に向けて挑戦し続け、次の100年の変化にも揺るぎない内部の基盤を構築することが求められます。そのためにも、野村グループのパーパスを役職員一人ひとりが意識し行動することが重要です。

 なお、野村證券における国債先物取引に関する法令違反および元社員の逮捕・起訴事案について、監査委員会は、常勤監査委員および野村證券の監査特命取締役からの報告聴取および関係者に対するヒアリングの実施、野村證券の監査等委員会との連携等を通じ、再発防止策および対応策の進捗状況に対する確認を行いました。また、監査委員会として取締役会に対し、内部管理体制の高度化を含め、再発防止のための取組みを強化するよう提言しております。

 

<監査活動のPDCA>

 監査委員会は、監査基本計画に沿って監査を行い、四半期毎に監査活動の振り返りを実施するとともに確認または発見された事項や今後確認が必要なポイントなどを整理し、取締役会へ監査活動所見による指摘または提案を行い、期末には自己評価を実施し監査委員会活動を総括しております。そうすることで、監査基本計画から始まる個々の監査活動や監査活動所見などの報告の有機的なつながりを強化するとともに、問題認識を翌期の監査基本計画に反映しております。また、監査委員会は、その問題認識を内部監査部門の担当執行役員に伝え、翌期の内部監査に係る実施計画にも反映させるなど、内部監査部門との連携も図っております。

 

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<監査委員会の自己評価>

 監査委員会は、グループワイドな監査委員会活動、リスク・ベースでの監査、監査活動PDCAの定着、会計監査人の評価などにおいて、高度化を推進しております。これらの活動について自己評価を行うことで、課題を明確にし、更なる高度化に向けた取組みを検討しております。

 2025年3月に実施した自己評価では、①監査委員会の監査活動、②取締役会との連携、③内部監査部門からの報告、④監査法人との連携、⑤内部統制部門との連携、⑥監督当局とのコミュニケーション、⑦監査委員会の実効性、の7項目について、3段階評価および評価が低い場合の理由について、各監査委員に対し意見を求めました。

 自己評価の結果、今後改善の余地があると認識された主な事項は、以下のとおりです。

1)野村證券、野村アセットマネジメント、野村信託銀行以外の国内外子会社との連携を含めたグループとしての監査活動の向上につなげていくための取組み

2)監査活動と内部監査報告との連動性の向上、監査委員会における内部監査報告事項の議論の深化、監査委員会活動に対する内部監査の貢献度の向上

3)会計監査人との更なる連携強化

 

② 内部監査の状況

 内部監査部門は、独立にして、リスク・ベースで、かつ客観的な保証、助言、洞察および予見を付加価値として提供し、豊かな社会の実現の一助となることを目的として定めており、野村グループの統制環境の向上を促し、ビジネス目標を達成するための変化のカタリストとなることを方針としております。

 

内部監査の組織、人員および手続き

 当社は内部統制の有効性および妥当性を確保するため、業務執行から独立し監査委員会に直接報告を行う内部監査部門を設置しており、当社にグループ・インターナル・オーディット部を置くとともに、傘下の国内外の主要な子会社にも同様に内部監査専任部署(人員)を設置し、野村グループにおけるビジネスやコーポレート機能を横断的に監査する態勢を構築しております。

 内部監査部門は、国内外合わせ総勢約220名の陣容で、機能と地域によるグローバル・マトリックス体制で運営しております。監査対象となるビジネスやコーポレート機能単位に、内部監査等のスキルが高く経験豊かな人材を、Global Portfolio Directorとして指名し、グループ全体の整合性を高めることで、グローバルにグループ全体の内部統制を、一貫性をもって評価しております。

 特に、内部監査活動におけるテクノロジー活用をグループ全体で推進すべく、専任のデータ・アナリティクスチームを組成、上述のGlobal Portfolio Directorの他、データ分析・管理に長けた人材を各地域にも配置の上、各内部監査活動でのデータ分析活用を進めるほか、データ分析による継続的なモニタリング等への取組みを図っております。

 

 [グループ内部監査運営]

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 野村グループの内部監査部門では、監査資源を有効かつ効率的に活用するために、原則としてリスク・ベース・アプローチをとっており、内部監査の対象となるビジネスや業務毎にリスク・アセスメントを行い、内在するリスクの種類や程度に応じて監査資源を割り当てるべく、内部監査実施計画の策定や実施に努めております。また、上述のグループ全体での内部監査対応を支える内部監査業務の基盤として、グローバルに統一された内部監査手法(The Institute of Internal Auditors(以下、「IIA」)が定める「専門職的実施の国際フレームワーク」(以下、「IPPF」)に準拠)の他、各種内部監査に係る活動や承認等のプロセスに係るワークフロー機能、または内部監査活動に関連する内部監査報告書、調書、証跡等の保存といった機能を備えたプラットフォームを全地域で導入しており、グループ全体の内部監査活動の状況や結果が容易に確認、分析できる環境を整備しています。

 

内部監査、監査委員会監査および会計監査の相互連携ならびにこれらの監査と内部統制部門との関係

<内部監査と監査委員会との連携>

 内部監査部門の主たるレポーティング・ラインは監査委員会であり、内部監査部門は、各監査の結果を監査委員会へ報告する他、定期的に監査委員会へ内部監査体制の整備・運用状況、内部監査の実施状況の報告を行うなど、監査委員会との連携を図っており、特筆すべき事項については、監査委員会から取締役会への定期的な報告の中で内部監査部門の状況について報告しています。なお、内部監査に係る実施計画および予算の策定については、監査委員会の承認が必要であり、内部監査の実施計画の策定に際し、別途、監査委員会より考慮すべき事項等が内部監査部門に対して連携されています。

 当期においては、内部監査部門から監査委員会への報告は計11回あり、年間を通じタイムリーな報告が行われています。主な報告内容として、内部監査活動を通じて得られる、内部統制全般に係る重要事項および傾向の他、年度の内部監査の実施計画やその変更等、監査委員会への付議事項が含まれます。なお、監査委員会への報告以外にも、常勤の監査委員、野村證券の監査特命取締役に対しては、月次で内部統制全般に係る重要事項および傾向等の報告を行っております。

 

<内部監査と監査委員会、会計監査人との連携>

 会計監査人について、監査委員会は、会計監査人の年次監査計画を承認し、会計監査人から四半期に一度以上の頻度で会計監査に関する報告および説明を受けるほか、随時会計監査人と情報交換を行い、会計監査人の監査の方法および結果の相当性について監査するとともに、計算書類等につき検証しています。なお、内部監査部門の担当執行役員は、監査委員会に出席し、監査委員会からの報告の他、会計監査人からの報告内容についても連携されています。加えて、内部監査部門から監査委員会への報告時には、会計監査人も出席しており、内部監査部門からの報告内容について連携を受ける等の相互連携を図っております。

 更に、内部監査部門は、監査委員長と常勤の監査委員および会計監査人が参加する月次会議(三様監査定例)に参加しており、監査上の問題認識、リスク・統制環境、内外規制動向などについて情報共有・意見交換等を行っており、内部監査活動の充実に努めております。

 

<内部監査と会計監査人との連携>

 内部監査部門は会計監査人と定例の会議を設け毎月連携しており、双方の主たる責任者が出席の上、双方の監査活動にともなうトピックスや直近でのリスク評価等について共有し、監査活動における活用を図っております。また、双方の監査活動の効率化を高めるべく、往査のタイミングや被監査部署等からの受領資料およびデータの共有等、業務レベルでの連携も図っており、内部監査による監査報告書も会計監査人と共有しております。

 

<内部監査と内部統制部門との連携>

 内部監査部門は、監査委員会において承認された内部監査にかかる実施計画にもとづいた監査活動以外にも、継続的なモニタリングを実施しており、内部統制部門へのヒアリングや資料確認等を通じてリスク概況を確認の上、その結果、必要に応じて内部監査にかかる実施計画の変更を監査委員会へ申請しております。

 

内部監査の実効性を確保するための取組み

 上述のとおり、内部監査部門の主たるレポーティング・ラインは監査委員会であり、内部監査を担当する執行役員から監査委員会に対し直接に、内部監査体制の整備・運用状況、内部監査の実施状況の報告を行うほか、監査委員会から今後確認が必要と考える監査のポイントを踏まえた内部監査計画の策定を内部監査部門に要請するなど、内部監査部門と監査委員会の連携を図ることで内部監査の実効性を確保しております。なお、内部監査を担当する執行役員は、経営会議にも陪席しており、経営レベルでの情報を受領する他、定期的に内部監査を通じて得られた内部統制に係る事項を報告しております。

 さらに、内部監査にかかる実施計画および予算の策定については、監査委員会の承認を得るものとし、また内部監査部門の責任者の選解任については、監査委員会の同意を必要としており、内部監査の業務執行からの独立性・客観性を確保しています。

 加えて、内部監査部門は、内部規定ならびにIPPFの基準に則り、継続的に概ね5年毎に外部専門家による内部監査に対する品質評価を受けており、一般的にIIAが制定した国際基準に対して総合的に適合していると評価されております。

 グループ全体の内部監査部門としての外部品質評価の受検は3回実施しており、各種基準への準拠に留まらず、同業他社と比較したパフォーマンスと有効性、および業界のベストプラクティスや内部監査部門の改善に役立つ推奨事項等の提供を受け、今後更なる内部監査の高度化に向けた取組みとして、内部監査部門の中期戦略策定にも活かしております。直近では、IIAが定め2025年1月から施行されました「グローバル内部監査基準」を踏まえた規程の改定を行い、監査委員会との連携に係る事項についての明文化を行っております。

③  会計監査の状況

a.監査法人の名称

EY新日本有限責任監査法人

 

b.継続監査期間

1973年以降(1978年から2002年までの他の監査人との共同監査期間を含む)

 

c.業務を執行した公認会計士

業務を執行した公認会計士の氏名

所属する監査法人名

指定有限責任社員 業務執行社員 深田 豊大

EY新日本有限責任監査法人

指定有限責任社員 業務執行社員 林  慎一

EY新日本有限責任監査法人

指定有限責任社員 業務執行社員 長尾 充洋

EY新日本有限責任監査法人

指定有限責任社員 業務執行社員 桒田 俊郎

EY新日本有限責任監査法人

(注)監査年数については7年以内であるため記載を省略しております。

 

d.監査業務にかかる補助者の構成

公認会計士

54

その他

140

(注) その他は、公認会計士試験合格者、システム監査担当者等であります。

 

e.監査法人の選定方針と理由、監査委員会による監査法人の評価

 監査委員会は、監査委員会が定めた「監査法人に関する評価基準」に基づき、会計監査人の年次評価を実施した結果、監査委員会の定める「会計監査人の解任又は不再任の決定の方針」に該当する事実は認められないため、現任会計監査人を再任するのが妥当と判断しました。会計監査人には、6月18日の監査委員会にて、一層の監査活動の高度化に向けた要望等とあわせ年次評価の結果を直接伝えております。

 なお、監査委員会は、複数の監査法人を評価し会計監査人候補を選定するプロセスを2023年3月期に実施し、提案書を受け入れプレゼンテーションを実施するなどにより評価を行い、現任会計監査人を候補とすることを2023年4月に決定しておりますが、当期の年次評価においては、監査の高度化やグループとしての観点から適切な評価を実施するため、以下の内容もあわせて検討しております。

1)2023年3月期に実施した複数の監査法人の評価プロセスの中で受けた提案のうち主要な以下の事項の状況

  ・監査報酬(テクノロジー利用等による効率化の反映状況等)

  ・テクノロジーを利用した効率的かつ高度な監査

  ・内部監査部門との連携

2)監査委員会の各委員、野村證券監査等委員会の各委員、主要国内子会社の監査等委員長、および海外地域監査委員長による、会計監査人または会計監査人の海外地域のメンバーファームに関する評価

 

f.会計監査人の解任または不再任の決定の方針

(a) 会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当する場合、監査委員会は会計監査人の解任を検討し、解任が相当であると認められるときは、監査委員会の委員全員の同意により会計監査人を解任します。この場合、監査委員会が選定した監査委員は、解任後最初に招集される株主総会において、会計監査人を解任した旨および解任の理由を報告します。

(b) 監査委員会が、会計監査人に適正性の面で問題があると判断する場合、またはより適切な監査体制の整備が必要であると判断する場合は、会計監査人の解任または不再任を株主総会の提出議案とします。

 

 

④  監査報酬の内容等

a.監査公認会計士等に対する報酬

区分

前連結会計年度

当連結会計年度

監査証明業務に

基づく報酬(百万円)

非監査業務に

基づく報酬(百万円)

監査証明業務に

基づく報酬(百万円)

非監査業務に

基づく報酬(百万円)

提出会社

877

36

835

35

連結子会社

386

87

399

103

1,263

123

1,234

138

 当社および連結子会社における非監査業務の内容は、公認会計士法第2条第1項に規定する業務以外の会計事項にかかる助言等の役務提供等およびコンフォートレター作成業務等があります。

 

b.監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対する報酬(a.を除く)

区分

前連結会計年度

当連結会計年度

監査証明業務に

基づく報酬(百万円)

非監査業務に

基づく報酬(百万円)

監査証明業務に

基づく報酬(百万円)

非監査業務に

基づく報酬(百万円)

提出会社

0

24

連結子会社

2,943

559

3,423

552

2,943

559

3,423

576

 当社および連結子会社における非監査業務の内容は、税務申告サポート業務および税務コンプライアンスに関するアドバイザリー業務等があります。

 

c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容

 該当事項はありません。

 

d.監査報酬の決定方針

 監査公認会計士等に対する監査報酬については、財務統括責任者(CFO)が、過年度の実績、監査の実施範囲、監査手続き、監査体制、年間計画等を勘案し、品質の高い会計監査を実施するために妥当な金額であるかを検討の上、監査委員会の同意または事前承認を経て決定しております。また、EY新日本有限責任監査法人、その提携会計事務所であるアーンスト アンド ヤングならびに同一のネットワークに属している関係会社等が野村に対して提供する非監査業務の内容および報酬については、CFOの申請を受け、監査委員会で協議・事前承認および事前了解を行う手続きを定めております。

 

e.監査委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由

 監査委員会は、財務統括責任者(CFO)、社内関係部署および会計監査人から必要な資料を入手し報告を受け、会計監査人の監査チーム体制、監査計画、監査の実施状況、監査法人の品質管理体制の整備状況および報酬見積もりの算出根拠等について確認しました。また、監査委員会は、米国企業改革法(サーベンス・オクスリー法)第202条等に基づく事前承認手続きならびにIFAC倫理規程(Code of Ethics for Professional Accountants)および関連する諸規則に基づく事前了解手続きを行っております。監査委員会は、これらの確認および手続きの結果を踏まえ、会計監査人の報酬等について検証を行い、監査品質を維持向上していくために合理的な水準であると判断し、会社法第399条第1項の同意をいたしました。

 

(4)【役員の報酬等】

 

 当社における役員の報酬制度は、以下のとおりです。役員は、取締役および執行役を指しております。

 

① 報酬の方針

 

 当社は、野村グループの持続的な成長と株主価値の長期的な増加、顧客への付加価値の提供ならびにグローバルな競争力と評価の向上等に資するため、野村グループ人材(当社の取締役および執行役を含め、野村グループのすべての役職員をいう。以下同様)に対する報酬の基本方針としての「野村グループの報酬の基本方針」(以下「グループの基本方針」)および「取締役および執行役にかかる報酬の方針」(以下「役員の方針」)を定めております。これらの方針は、報酬委員会において、その妥当性を審議した上で決定しております。また、「報酬返還に関する方針」を別途定めております。

さらに、当社の役員を除く野村グループの役職員を対象とする「野村グループ役職員の報酬の方針」(以下「役職員の方針」)を定め、役職員に対する報酬のあり方、具体的な運用指針等を明確化しております。

 

a.「グループの基本方針」は以下のとおりです。

 

報酬のガバナンス

当社は指名委員会等設置会社であり、会社法の定めるところにより、その過半を社外取締役とする委員で構成される独立性の高い報酬委員会を設置している。報酬委員会は、本基本方針および「野村ホールディングスの取締役および執行役にかかる報酬の方針」を定め、これらの方針に従い、当社の取締役および執行役の個人別の報酬の内容を審議・決定する。

 

当社の取締役および執行役以外の野村グループの役職員の報酬に関する各種方針および報酬総額等は、経営会議から人事・報酬に関する一定の権限を委任され、代表執行役社長グループCEOを委員長、財務およびリスク管理の観点も踏まえて委員長が選任する者を委員とする「人事委員会」が、各地域における人事・報酬に関する委員会等と連携のうえ、これを審議・決定する。

 

報酬委員会は、1934年米国証券取引所法等を遵守するために「報酬返還に関する方針」を定め、日本法に基づく当社の法定の役員である対象役員の報酬に関する事項を決定するものとし、人事委員会は当該方針の管理、運用、解釈および運営を行うものとする。

 

野村グループ人材に対する報酬のあり方

野村グループは、野村グループのパーパスに定める「金融資本市場の力で、世界と共に挑戦し、豊かな社会を実現する」という存在意義を追求するうえで、人材こそが最も重要であると認識している。

 

野村グループ人材に対する報酬は、野村グループの持続的な成長の実現と中長期的な企業価値の向上および健全かつ効果的なリスク管理を達成しつつ、株主との利益の一致を実現することを目的として設計する。また、報酬の水準と体系は、優秀な人材を確保・維持し、動機付け、育成するため、個人の役割・責任および国内外それぞれの報酬規制・水準等を加味したものとする。

 

(a)持続的な成長と中長期的な企業価値の向上

野村グループ人材に対する報酬は、企業理念の実現、「野村グループ行動規範」に沿った企業文化・行動の促進およびより広範な「ESG(環境・社会・ガバナンス)」への幅広い取組みに資するものとする。また、ペイ・フォー・パフォーマンスの原則に基づき、健全かつ市場競争力のある報酬慣行を確保しつつ、野村グループのビジネス戦略および長期的な利益の実現を支援し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指すものとする。

 

(b)健全かつ効果的なリスク管理

野村グループは、適切なリスク・アペタイトを設定のうえ健全かつ効果的なリスク管理態勢を構築し、報酬を決定する際に参照する主要なビジネスの業績の測定基準および指標について各ビジネスにおける財務および非財務リスクの多寡に応じて調整を行う。また、これらの定量的な要因に加え、最終的な報酬額の決定および減額に際しては、コンダクト、コンプライアンス、職業倫理および企業理念といった定性的な要因を重視する。また、報酬の付与にあたっては、財務諸表の重大な修正、適用法令および野村グループの規程に対する重大な違反等に該当する場合、報酬が減額、停止、権利喪失、取消し、他の報酬との相殺または支給後の返還の対象となること(いわゆる「クローバック」)を定める。

 

(c)株主との利益の一致

一定以上の報酬を受け取る野村グループ人材については、その報酬の一部を、当社の株式に連動し、かつ適切な繰延期間を設けた株式関連報酬等とすることで、株主との利益の一致を図る。

 

グループの基本方針の改廃

グループの基本方針の改廃は、当社の報酬委員会の決議による。

 

b.「役員の方針」は以下のとおりです。

 

取締役および執行役の報酬は固定報酬と業績連動報酬等に区分され、固定報酬はベースサラリー、業績連動報酬等は年次賞与と長期インセンティブプランで構成されるものとする。なお、中長期的な企業価値向上のインセンティブを付与し、かつ株主との利益の一致を図ることを目的として、報酬の一部を所定の繰延期間を設けた株式関連報酬によって支払う。

 

<取締役および執行役の報酬の構成>

固定報酬

業績連動報酬等

ベースサラリー

年次賞与

長期インセンティブプラン

 

固定報酬

ベースサラリーは、各取締役・執行役の経歴・職歴および職位ならびに関連する業界の水準等を参考に、現金による固定報酬額として決定する。

 

業績連動報酬等

代表執行役社長グループCEOについては、野村グループの業務執行の責任を負う職責にあることから、野村グループ経営上の重要指標やその算定基礎となる業績指標の実績値に基づき報酬の基礎額を算定し、これに国内外の主要競争地域における報酬水準等の定性的な要素も考慮して、金額を決定する。

 

その他の取締役および執行役については、代表執行役社長グループCEOの報酬を基準として、職位・職責および国内外それぞれの報酬規制・水準等を加味し、定性的な要素も考慮のうえ、金額を決定する。

 

監査委員である取締役および社外取締役については、業務執行からの独立性を維持および担保する観点から、支給対象外とする。

 

(a)年次賞与

年次賞与の支払いにおいては、一定の割合を将来に繰延べることを原則とする。

 

(b)長期インセンティブプラン

長期インセンティブプランは、一定の業績を達成した場合に支払われるものとする。

長期インセンティブプランの支払いにおいては、株式関連報酬等を利用する。

 

報酬の付与にあたっては、自己都合での退任、財務諸表の重大な修正、適用法令および野村グループの規程に対する重大な違反等に該当する場合、報酬が減額、停止、権利喪失、取消し、他の報酬との相殺または支給後の返還の対象となること(いわゆる「クローバック」)を定める。

 

c.「役職員の方針」は以下のとおりです。

 

「グループの基本方針」を踏まえ、当社の取締役および執行役以外の野村グループの役職員(当社の執行役員、子会社等の取締役等を含む。以下「役職員」)に関する「役職員の方針」を以下のとおり定める。

 

役職員の方針に定めのない事項は、「グループの基本方針」の定めに従うものとする。

 

報酬のガバナンス

各地域における報酬に関する委員会は、当社の人事委員会の監督の下、財務、リスク管理、コンプライアンス、人事および必要に応じてほかの部門とともに、野村グループのグローバルな報酬に関するガバナンスルールを実践する。

 

コントロールファンクション(リスク管理、コンプライアンス、内部監査部門)の役職員の報酬案はビジネス部門によって決定されず、また、これらの役職員の業績評価はそれらの役職員が担当するビジネスの財務上の業績のみによって決定されないものとする。

 

役職員に対する報酬のあり方

野村グループは、野村グループのパーパスに定める「金融資本市場の力で、世界と共に挑戦し、豊かな社会を実現する」という存在意義を追求するうえで、人材こそが最も重要であると認識している。

 

役職員に対する報酬は、野村グループの持続的な成長の実現と中長期的な企業価値の向上および健全かつ効果的なリスク管理を達成しつつ、株主との利益の一致を実現することを目的として設計する。また、報酬の水準と体系は、優秀な人材を確保・維持し、動機付け、育成するため、個人の役割・責任および国内外それぞれの報酬規制・水準等を加味したものとする。

 

(a)持続的な成長と中長期的な企業価値の向上

役職員に対する報酬は、「金融資本市場の力で、世界と共に挑戦し、豊かな社会を実現する」というパーパス、および「挑戦」「協働」「誠実」という価値観という野村グループの企業理念の体現、「野村グループ行動規範」に沿った健全かつ多様性のある企業文化・正しい行動の促進およびより広範な「ESG(環境・社会・ガバナンス)」への幅広い取組みに資するものとする。

 

また、ペイ・フォー・パフォーマンスの原則に基づき、健全かつ市場競争力のある報酬慣行を確保しつつ、野村グループのビジネス戦略および長期的な利益の実現を支援し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指すものとする。

 

役職員に対する報酬は、原則として、野村グループのビジネス戦略と市場競争力を考慮しながら、野村グループ全体、部門および個人の業績に基づいて決定される。

 

(b)健全かつ効果的なリスク管理

野村グループは、適切なリスク・アペタイトを設定のうえ健全かつ効果的なリスク管理態勢を構築し、報酬を決定する際に参照する主要なビジネスの業績の測定基準および指標について各ビジネスにおける財務および非財務リスクの多寡に応じて、総合的な調整を行う。また、これらの定量的な要因に加え、最終的な報酬額の決定および減額に際しては、コンダクト、コンプライアンス、職業倫理および企業理念といった定性的な要因を重視する。

 

役職員に支給される報酬は、主に以下の2つに分けられる。

・ 固定報酬:基本的な報酬として、役職員の役割、責任および経験等を反映する。

・ 変動報酬:役職員に対し、パフォーマンスを動機づけ、正しい行動および能力開発を促進することを目的とする。また、野村グループの中長期の利益とのバランスをとるため、一定以上の報酬を受け取る役職員に対する変動報酬の一部は繰り延べられることがある。

 

固定報酬と変動報酬の組み合わせは、役職員の役割、責任等に応じて適切に調整される。

変動報酬における繰延報酬の比率(繰延比率)は、原則として、役職員の報酬額に応じて決定する。

報酬額の保証は、一部の新規採用や戦略的な事業目的等の限られた場合にのみ行う。複数年の報酬額の保証は原則として行わない。

 

また、報酬の付与にあたっては、財務諸表の重大な修正、適用法令および野村グループの規程に対する重大な違反等に該当する場合、報酬が減額、停止、権利喪失、取消し、他の報酬との相殺または支給後の返還の対象となること(いわゆる「クローバック」)を定める。

 

(c)株主との利益の一致

繰延変動報酬は、役職員と当社の株主との利益の一致を図り、当社の重要な役職員および一定以上の報酬を受け取る役職員による当社の業務執行が持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するものとなることを目的とする。一定以上の報酬を受け取る役職員については、原則として、変動報酬の一部を、当社の株式に連動し、かつ適切な繰延期間を設けた株式関連報酬等とすることで、株主との利益の一致を図る。

 

役職員の方針の改廃

役職員の方針の改廃は、当社の人事委員会の決議による。

 

d.「報酬返還に関する方針」は以下のとおりです。

 

1条(目的)

本野村ホールディングス株式会社(以下「NHI」という。)報酬返還に関する方針(以下「本方針」という。)は、「野村グループの報酬の基本方針」 、「野村ホールディングスの取締役および執行役にかかる報酬の方針」、及び「野村グループ役職員の報酬の方針」とともに、対象役員(以下に定義する。)である者又は対象役員であった者が受領した過誤の報酬(以下に定義する。)を返還させるための方針について定める。本方針は、1934年米国証券取引所法(その後の改正を含み、以下「取引所法」という。)、取引所法に基づくRule 10D-1、及びニューヨーク証券取引所上場会社マニュアルのSection 303A.14(以下「Section 303A.14」という。)を遵守するために策定されており、これらに従って解釈及び適用される。本方針において使用される用語は、本方針の定めに従って定義される。

 

2条(定義)

1.「報酬」とは、財務報告指標の達成に基づき、その全部又は一部が付与、獲得又は権利確定する報酬をいう。

2.「対象事由」とは、NHIが米国連邦証券法に基づく財務報告要件の重大な違反に起因する財務諸表修正再表示が求められる場合であって、過去に発行済みの財務諸表における誤りを訂正するための再表示であり、当該誤りがかかる過去の財務諸表において重大であるもの、又は当該誤りが当期中に修正された場合、若しくは当期中に修正されなかった場合のいずれかにおいて、重大な虚偽表示をもたらすものである場合を含む。

3.「財務報告指標」とは、(aNHIの財務諸表の作成に適用される会計基準に従い決定及び表示される指標、及びその全部又は一部が当該指標から派生した指標、並びに(bNHIの株価又はNHIの株主総利回りをいう。ただし、財務報告指標は、財務諸表とともに提示され、又は米国証券取引委員会 (以下「SEC」という。)への提出書類に含まれている指標に限られない。

4.「対象役員」とは、Section 303A.14に従い決定されたNHIの「役員」である者、又は「役員」であった者をいう。

5.「修正再表示日」とは、(iNHIの取締役会が、対象事由が発生したと判断したか、又は合理的に判断すべきであった日、又は(ii)裁判所、規制当局又はその他の法的権限のある機関が、対象事由の定義に記載されているように、NHIに対して財務諸表修正再表示を行うよう指示した日のうち、いずれか早い方の日をいう。

 

3条(適用範囲)

1.本方針は、対象役員である者又は対象役員であった者(以下「対象者」という。)が2023年10月2日以降且つ次の各号に該当する場合に受領した報酬に適用されるものとする。

(1)対象役員就任後

(2)報酬の職務対象期間中のいずれかの時点において対象役員として職務を遂行した者

(3)NHIが、SECに登録されている証券取引所又は証券業協会にその有価証券を上場している間

(4)修正再表示日の直前に終了した3会計年度中(又はNHIがその会計年度を変更した場合には、Section 303A.14に基づき要求される期間)

2.報酬は、報酬の支払い又は付与が当該期間の終了後に行われたとしても、報酬に適用される財務報告指標が達成されたNHIの会計期間中に受領されたものとみなす。

 

4条(返還)

1.対象事由が発生した場合、NHIは、対象者から次の金額の返還を徴求しなければならない。対象者が受領した報酬の額が、修正された財務報告指標に基づき再計算した場合に対象者が受領していたであろう報酬の額を超過する額(当該報酬に対して支払われた税金は考慮せず算出するものとする)

2.対象者が受領した報酬の額が、NHIの株価又は株主総利回りに基づき算定されており、対象事由に記載の財務諸表修正再表示での情報を直接用いた数字上の再計算の対象とならない場合には、返還金額は、受領された報酬がその根拠とした、NHIの株価又は株主総利回りへの財務諸表修正再表示の影響についての合理的な見積もりに基づき決定するものとする。NHIは、かかる合理的な見積もりの決定に関する全ての資料を入手及び保持するものとし、必要に応じて当該資料をNYSEに提供するものとする。

3.本方針に基づく報酬の返還は、不正行為の有無又は対象事由を生じさせた違反の責任が対象者にあるか否かにかかわらず、「無過失」の場合でも行われるものとする。

4.NHIは、以下のいずれかの理由により返還が実行不可能であるとNHIの独立取締役の過半数が決定した場合を除き、第1項に基づく金額の返還を徴求しなければならない。

(1)本方針の実施を支援するために第三者に支払われる直接費用が、返還される金額を超える場合。ただし、本号に基づき企図された例外に基づいて報酬の返還が実行不可能であると判断する前に、NHIは、当該報酬の返還につき合理的な努力を尽くすものとし、返還のための当該合理的な努力について書面での記録を残し、必要に応じてNYSEに当該書面を提供するものとする。

(2)返還が、20221128日以前に制定された適用ある準拠法に違反する場合。ただし、本号に基づき企図された例外に基づいて報酬額の返還が実行不可能であると判断する前に、NHIは、返還が法律違反となるとの意見書を取得するために、適用法域において弁護士としての経験及び資格を有する法律専門家(当該法律専門家がNYSEに認められる場合)を雇い、NYSEに当該意見書を提出するものとする。

(3)返還により、NHIの税制適格退職金制度が、米国内国歳入法典のSection 401(a)(13)又は411(a)A及びそれらに基づく規則の要件を満たさなくなる可能性がある場合。

5.本方針に基づく返還を徴求する権利は、報酬契約の条件に従ってNHIに認められるその他の救済又は返還を徴求する権利及びNHIに認められるその他の法的救済に追加されるものであり、これらに代わるものではない。

 

5条(返還の方法)

1.第4条に従って過誤の報酬を返還するために、NHIは、自ら又はNHIの子会社をして、(a)既に授与された報酬の権利未確定部分を取り消すこと、(b)既に授与された報酬のうち、権利確定したが未払いの部分を没収すること、(c)対象者に対し、返還すべき報酬に相当する金額の支払いを要求すること、(d)株式報酬の権利確定、行使、決済、売却、譲渡その他の処分により得られた利益の返還を要求すること、(e)返還すべき金額を、NHIが対象者に対して支払うべき報酬(NHIが対象者に対して支払うべき退職金を含むがこれに限らない)から相殺すること、適用法令又は契約により認められるその他の救済及び返還の方法を用いることができる。

2.NHIは、その単独の裁量において、過誤の報酬が返還されなければならない条件及びプロセスを決定する。本方針に基づきNHIに支払われるべき金額は、適用法令に従い、かつ契約により認められる場合には、本人の給与又はNHI若しくはその子会社から支払われるべき未払い金から差し引くことができる。

 

6条(非補償)

NHI又はNHIの子会社若しくは関連会社のいずれも、本方針に基づき返還された報酬の損失について、対象者に補償してはならないものとする。更に、NHI又はNHIの子会社若しくは関連会社のいずれも、本方針に基づく返還義務の全部又は一部を補償するための保険契約について、いかなる対象者に対しても当該保険契約の保険料の負担又は払戻しを行ってはならないものとする。

 

7条(開示)

1.NHIは、適用法令に従って、本方針及びその修正を開示するものとする。

2.本方針に従い報酬の返還が必要となる対象事由が生じた場合、NHIは、適用法令に従って必要な事項を開示するものとする。

 

8条(委員会)

適用法令により許容される範囲において、NHIの人事委員会(以下「委員会」という。)は、本方針の管理、運用、解釈及び運営する責任を負うものとする。なお、NHIの報酬委員会は、日本法に基づくNHIの法定の役員である対象役員の報酬に関する事項を決定するものとする。NHIの報酬委員会及び人事委員会は、適用法令に従い本方針の条件を解釈し、これに基づき決定を行う裁量を有するものとし、本方針に従い各委員会が講じる措置は、各委員会の絶対的な裁量により行われるものとする。各委員会又はその代理人による解釈又は決定は、最終的なものでありかつ当事者全てを拘束するものとする。

 

9条(変更)

本方針の変更又は終了は、NYSEの規則に基づき許容される範囲に限り、NHIの報酬委員会の決議により行われるものとする。

 

② 役員報酬

 

a.役員報酬の体系

役員報酬の構成と報酬項目別の決定方法は以下のとおりです。

 

0104010_007.png

 

b.業績連動報酬等の算定方法

 取締役および執行役の報酬は固定報酬と業績連動報酬等に区分され、固定報酬はベースサラリー、業績連動報酬等は年次賞与と長期インセンティブプランで構成されております代表執行役社長グループCEOについては、野村の業務執行の責任を負う職責にあることから、定量的な要素および国内外の主要競争地域における報酬水準等の定性的な要素を勘案し、固定報酬および業績連動報酬等から構成される総報酬額を決定しております。その他の取締役および執行役については、代表執行役社長グループCEOの報酬を基準として、職位・職責および国内外のそれぞれの報酬規制・水準などを加味し、定性的な要素も考慮のうえ、総報酬額を決定しておりますなお、長期インセンティブプランについての詳細は「c.株式関連報酬および非金銭報酬等に関する事項 (c)長期インセンティブプランとしてのPSU」をご参照ください。

 

(a)定量的な要素

 野村の経営ビジョンやビジネス戦略との整合性を担保するため、野村の経営上の重要指標やその算定基礎となる業績指標を選定しております。また、株主との利益の一致を促進するため、株価関連指標を選定しております。当事業年度においてROEは2025年3月期の目標として掲げる8~10%を達成しました。

区分

概要

実績値

区分

概要

実績値

損 益

収益合計

(金融費用控除後)

18,925億円

一株当たり情報

EPS

111.03円

経費率(注1)

75.1%

資本効率

ROE

10.0%

税引前当期純利益

4,720億円

株主還元

株主総利回り

(以下「TSR」)(注2)

98.7%

(注)1 金融費用以外の費用を収益合計(金融費用控除後)で除した値

 2 当事業年度における株価の変動および配当金の合計を前事業年度末の株価で除した値

 

(b)定性的な要素

 野村の企業価値向上および持続可能な社会の実現を促すための戦略マネジメント、およびコミュニティ、人材ならびにDEIに関する取組みを評価項目として選定しております。

 

c.株式関連報酬および非金銭報酬等に関する事項

(a)現在の株式関連報酬

 現在の株式関連報酬は下表のとおりです。

種類

概要

譲渡制限株式ユニット

(以下「RSU」)

・2018年3月期より繰延報酬の基本的な支給方法として導入しております。

・1ユニット当たり当社普通株式1株を株式報酬として支給します。

・原則として繰延期間は3年としております。

ファントム・ストックプラン

(以下「NSU」)

・当社の株価に連動する現金決済型の報酬制度です。

・繰延期間は原則として3年としております。

業績連動型株式ユニット

(以下「PSU」)

・2024年3月期より長期インセンティブプランの支給方法として導入しております。

・付与後3年間の業績指標に基づき最終的な支給株数を決定します。

・業績評価期間は原則として3年以上としております。

 

(b)非金銭報酬等に該当する株式関連報酬

 当社においては、取締役および執行役の年次賞与の半額を繰延報酬としており、支給にあたっては、原則として非金銭報酬等に該当するRSUを用いております。また、長期インセンティブプランとしてPSUを導入しております。

 

(c)長期インセンティブプランとしてのPSU

 当社のPSUでは、始めに、前事業年度の業績等に応じて支給する基準株数を決定します。その後、3事業年度の業績指標の実績に応じ、基準株数に0%~150%の支給率を乗じて最終的な支給株数を確定します。確定した支給株数分の当社の普通株式等を、主に自己株式の処分により交付します。なお、評価に使用する業績指標はROEおよびTSRを選定しています。詳細は以下をご参照ください。

 

評価に使用する業績指標

 当社の中長期的な企業価値の向上および株主の皆様との利益を一致させるため、ROE(業績評価期間の平均値)とTSR(業績評価期間の絶対値)を組み合わせて使用することとします。

 

基準株数および支給株数の算定方法

基準株数の算定方法

 対象事業年度の業績および国内外の主要競争地域における報酬水準等の定性評価を勘案して決定した金額を、付与時期における当社の普通株式の株価により除し得られた株数を基準株数とします。

 

支給株数の算定方法

 業績評価期間終了後、以下の算定方法に従って支給株数を算出します。

 

業績指標および支給率

業績指標

構成比

支給率の変動幅

評価方法

ROE

50%

0%~150%

業績評価期間3年間の実績値(平均値)により算出

TSR

50%

0%~150%

業績評価期間3年間の実績値(絶対値)により算出

 

業績評価の基礎となるROEおよびTSRの計算方法は以下のとおりです。

 

<ROE>

 業績評価期間3年間の実績値(平均値)が野村グループの経営指標として掲げる8%に達した場合、基準株数が支給されます。一方、当該実績値が付与対象年度を含む過去3事業年度の最低値または3%のいずれか大きい値を超えない場合は支給が発生しません。なお、当該実績値が5%に達した場合に基準株数の50%が支給され、12%以上に達した場合には基準株数の150%が支給されます。

 

<TSR>

 業績評価期間3年間の実績値(絶対値)が125%に達した場合、基準株数が支給されます。一方、当該実績値が100%以下の場合は支給が発生しません。また、当該実績値が150%以上に達した場合、基準株数の150%が支給されます。当該実績値の計算過程は以下のとおりです。

3年保有TSR=(最終株価(B)+業績評価期間中の配当額)÷当初株価(A)

A:当初株価(業績評価期間開始前1ヵ月の平均株価終値)

B:最終株価(業績評価期間終了前1ヵ月の平均株価終値)

 

支給株数の算定方法

支給株数は、基準株数にROEに基づく支給率とTSRに基づく支給率の平均を乗じることで算出します。なお、2025年3月期のPSUにかかる基準株数は769,600株であり、支給率150%の株数は1,154,500株です。

 

0104010_008.png

 

業績評価期間および支給スケジュール

業績評価期間は、PSUの基準株数を決定した事業年度より3年間とします。業績評価期間が終了し評価項目の実績が確定した後、上記の算定方法により確定した支給株数分の当社の普通株式等を株式報酬として支給します。

 

 

交付方法

 主に自己株式の処分により交付するものとします。

 

(d)株式関連報酬を繰延報酬として支給することによる効果

 株式関連報酬を繰延報酬として支給することにより、報酬の経済的価値が当社の株価にリンクされ、一定の受給資格確定期間が設けられること等によって、以下の効果を期待できます。

 

・株主との利益の一致

・付与から受給資格確定までの一定の期間に、株価の上昇により受給時の繰延報酬の経済的価値が増大し得る機会を与えることによる中長期インセンティブ、およびリテンション

・中長期的な企業価値の向上という共通の目標を与えることによる部門を越えた連携・協力の推進

 

 繰延報酬にはこのようなメリットがあるため、主要各国の規制当局からも積極的な活用が推奨されています。

 なお、当社グループにおける繰延報酬については、FSB(金融安定理事会)が公表している「健全な報酬慣行に関する原則」の推奨に基づき、繰延期間を原則として翌事業年度以降から3年以上としております。

 

③ 取締役および執行役の報酬(役員区分別・社内外別・種類別の報酬額)

 上記の報酬に関する基本的な考え方や枠組みのもと、日本の会社法上の指名委員会等設置会社である当社では、法定の報酬委員会が、グループの基本方針および役員の方針に基づき、取締役および執行役の報酬等の額を決定しております。

 

a.取締役・執行役の報酬等の総額

2025年3月期の報酬総額は以下のとおりです。

 

 

 

 

(単位:百万円)

役員区分

人数(注1)

固定報酬

業績連動報酬等

金銭報酬

非金銭報酬等

ベースサラリー
(注2)

現金賞与

NSU(注3)

RSU(注3)

PSU(注3)

取締役

 

12

 

355

292

100

747

(うち、社外)

10

198

-)

-)

-)

-)

198

執行役

 

7

 

607

2,273

1,426

97

197

4,600

合計

 

19

 

962

2,564

1,527

97

197

5,347

(注)1 上記人数には、2024年6月に退任した取締役2名、および同月に就任した取締役1名を含んでおります期末日現在の人員は、取締役10名、執行役7名です。なお、取締役と執行役の兼任者については、上表では執行役の欄に人数と報酬を記入しております。

2 報酬の自主返上を反映した金額を表示しております。

3 当事業年度以前に付与された繰延報酬のうち、当事業年度において会計上の費用として計上された金額を示しております。NSUの金額は貸借対照表日ごとに公正価値により再評価され、RSUの金額は付与日の公正価値により評価されます。詳細は連結財務諸表注記「1 会計処理の原則および会計方針の要旨」をご参照ください。

4 上記のほか、当事業年度において社外取締役に対し当社の子会社の役員としての報酬等を当該子会社が合計80百万円支給しております。

 

 

b.連結報酬等の総額が1億円以上の役員の報酬等

 2025年3月期を対象とした報酬総額が1億円以上である取締役および執行役の内訳は以下のとおりです。報酬委員会における決議金額を記載しているため、会計上の費用として計上された金額を示している上記 a.取締役・執行役の報酬等の総額とは合計金額が一致しません。

 報酬の水準と体系は、優秀な人材を確保・維持し、動機付け、育成するため、個人の役割・責任および国内外それぞれの報酬規制・水準等を加味し決定しております。また、中長期的な企業価値向上のインセンティブを付与し、かつ株主との利益の一致を図ることを目的として、報酬の一部を所定の繰延期間を設けた株式関連報酬によって支払うこととしています。詳細は上記「① 報酬の方針 a.グループの基本方針およびb.役員の方針」をご参照ください。当事業年度においては、ROEが2025年3月期の目標として掲げる8~10%を達成するなど定量的な要素が良好であったことも考慮し、業績連動報酬等の金額が増加しております。

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

氏名

会社

役員区分

固定報酬

業績連動報酬等

合計

現金

現金賞与

RSUまたはNSU

(注1)

PSU

(注2)

永井 浩二

提出会社

取締役会長

91.2

291.5

291.5

674.2

奥田 健太郎

(注3)

提出会社

代表執行役

(グループCEO)

109.4

485.8

485.8

126.9

1,207.9

中島 豊

(注3)

提出会社

代表執行役

84.4

267.2

267.2

69.8

688.6

飯山 俊康

(注3)

提出会社

執行役

82.8

213.8

213.8

510.3

北村 巧

提出会社

執行役

73.2

98.4

98.4

270.0

加藤 壮太郎

提出会社

執行役

63.6

81.7

81.7

227.0

稲井田 洋右

(注3)

提出会社

執行役

62.7

39.2

39.2

141.1

クリストファー・ウィルコックス

提出会社

執行役

114.4

1,086.7

1,086.7

2,287.8

(米ドル換算額

単位:千米ドル)

(750.0)

(7,125.0)

(7,125.0)

(-)

(15,000.0)

(注)1 付与後3年間に繰延べて支払われるため、記載金額と当事業年度に各人が受領する報酬額は異なります。

   2 当事業年度における費用計上額を記載しております。

   3 報酬の自主返上を反映した金額を表示しております。

 

c.当事業年度における報酬委員会の活動状況

 

(a)報酬委員会の委員構成

報酬委員会は、3名の委員で構成されます。

委員長:

大島 卓

(社外取締役)(注1)

委員:

高原 豪久

(社外取締役)

委員:

永井 浩二

(取締役会長・非業務執行)(注2)

(注1)2024年6月25日付で石村 和彦に代わり委員長に就任しました。

(注2)2025年6月24日付で退任し、同日付で石黒 美幸(社外取締役)が委員に就任する予定です。

 

 (b)報酬委員会における審議事項および出席状況

 

 2025年3月期に開催された報酬委員会の出席状況と概要は以下のとおりです。

開催日

決議・討議の概要

委員の

出席状況

2024年4月26日

決議:2024年3月期の年次賞与と長期インセンティブプランについて

  :取締役および執行役の5月以降のベースサラリーについて

  :野村グループの報酬の基本方針の一部改訂について

  :取締役および執行役の報酬の方針の一部改訂について

全員出席

2024年6月25日

決議:取締役会の招集権を有する取締役の選定について

  :委員会の職務執行状況を取締役会に報告する取締役の選定について

  :取締役および執行役の個人別の報酬(年次賞与を除く)について

  :取締役および執行役に付与するRSUおよびNSUについて

報告:当期の年間スケジュールについて

  :野村グループの報酬の基本方針、野村ホールディングスの取締役および執行役にかかる報酬の方針、報酬返還に関する方針について

全員出席

2024年9月27日

決議:代表執行役に付与するPSUについて

全員出席

2024年11月1日

決議:役員報酬の自主返上について

全員出席

2024年12月5日

決議:役員報酬の自主返上について

全員出席

2025年3月28日

決議:取締役および執行役の4月以降のベースサラリーについて

全員出席

 

 かかる審議等を経て、報酬委員会は、2025年3月期にかかる役員報酬は、グループの基本方針および役員の方針に沿ったものであり、かつ、妥当であるものと判断しております。また、審議内容は取締役会にも報告しております。

(5)【株式の保有状況】

① 投資株式の区分の基準および考え方

 保有目的が純投資目的とは、専ら株式の価値の変動または株式にかかる配当によって利益を受けることを目的とする場合をいいます。

 

② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式

 a. 保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容

 当社の株式の政策保有に関する基本方針ならびに保有の合理性を検証する方法は以下のとおりです。

 

・野村グループにおける政策保有株式については、株式の保有にともなうリスクやコストに留意しつつ、株式保有先企業との取引の拡大や事業上の連携などによる当社ビジネスの収益拡大の機会などの事業戦略的な観点を考慮したうえで、株式の保有が野村グループの企業価値の維持・向上に資する場合のみ、同株式を保有するものとする。

・取締役会は、野村グループにおける政策保有株式の保有の意義について継続的な検討を行うことを目的として政策保有株式検討委員会を設置する。

・政策保有株式検討委員会は政策保有株式の保有状況を検討し、売却することが合理的と判断される株式については、市場への影響やその他考慮すべき事情にも配慮しつつ売却を進める。

・取締役会は、政策保有株式検討委員会において検討された内容を検証する。

 

 当社は、市場への影響やその他考慮すべき事情にも配慮しつつ、原則政策保有株式については、売却を進める方針ですが、継続保有とする株式については、社内検証プロセスに基づき、その保有の合理性を検証、対応を検討しております。

 

 具体的には、当社は、保有するすべての政策保有目的の株式について、定期的に定量分析を実施しております。必要資本に対するリターン(株式保有先企業との取引による収益や受取配当金等)が目安となる水準を上回るかどうかを検証し、基準を満たしていれば継続保有の検討可とした上で、保有状況の継続的なモニタリングを実施します。基準を満たしていない場合、定性分析を実施いたします。定性分析では、中長期を含む今後の収益見込み、保有目的や保有期間、発行体や地域経済との関係性、その他有意な要素を考慮して、継続保有の検討可または売却推進を検討いたします。

 

0104010_009.png

 

 当社は、政策保有株式検討委員会を年2回を目安に開催しております。同委員会においては、先述の定量的、定性的な要素について、個別に検証し、保有の意義について確認、追加の対応の方針を議論しております。2024年6月25日と2024年12月5日に開催した取締役会においては、政策保有株式検討委員会において検討された内容を踏まえ、保有の適否を検証するとともに、同委員会における検討結果としての保有株式の削減、売却の進捗の状況について確認いたしました。

b. 銘柄数および貸借対照表計上額

 

銘柄数

(銘柄)

貸借対照表計上額の

合計額(百万円)

非上場株式

117

12,854

非上場株式以外の株式

61

72,183

 

(当事業年度において株式数が増加した銘柄)

 

銘柄数

(銘柄)

株式数の増加にかかる取得

価額の合計額(百万円)

株式数の増加の理由

非上場株式

1

100

デジタル・フィンテック、市場インフラ関連分野に関する戦略投資

非上場株式以外の株式

 

(当事業年度において株式数が減少した銘柄)

 

銘柄数

(銘柄)

株式数の減少にかかる売却

価額の合計額(百万円)

非上場株式

10

67

非上場株式以外の株式

7

2,368

 

 

c. 特定投資株式およびみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報

 

特定投資株式

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社日本取引所グループ

8,858

4,429

当社の子会社である野村證券株式会社は東京証券取引所の取引参加者であり、同社グループによる公正性・安全性・信頼性を備えた最適な取引の場の提供に資するための保有。加えて、当社グループと同社グループとの取引関係の維持・向上により、ホールセール部門を中心としたビジネス機会の創出・拡大、デジタルアセット関連事業の推進を目的としたBOOSTRYの運営・事業にかかる業務提携関係の維持・拡大も企図(注4)

13,531

18,203

トヨタ自動車株式会社

4,441

4,441

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

11,618

16,841

株式会社千葉銀行

5,693

5,693

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2021年3月18日より、株式会社千葉銀行を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、また、株式会社千葉銀行の子会社であるちばぎん証券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、投資一任運用サービス「TSUBASAファンドラップ」の提供を行っている。更に、当社と株式会社千葉銀行は、2022年1月14日に、オンライン上でのアドバイスに特化した新しい金融コンサルティングサービスを提供するために株式会社第四北越銀行、株式会社中国銀行と共に合弁会社を設立した。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

7,965

7,182

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社群馬銀行

3,168

3,168

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2024年2月22日より、株式会社群馬銀行を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、また、株式会社群馬銀行の子会社であるぐんぎん証券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、投資一任運用サービス「ぐんぎんファンドラップ」の提供を行っている。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

3,901

2,782

株式会社しずおかフィナンシャルグループ

1,500

1,500

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2020年10月26日より、株式会社しずおかフィナンシャルグループの子会社である静銀ティーエム証券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融機関として、投資一任運用サービス「しずぎんラップ(ウエルス・スクエア)」の提供を行っている。このような連携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

2,435

2,171

大塚ホールディングス株式会社

300

300

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

2,326

1,893

上村工業株式会社

229

229

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

2,295

2,405

株式会社西日本フィナンシャルホールディングス

922

922

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

1,927

1,766

株式会社ひろぎんホールディングス

1,500

1,500

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

1,817

1,637

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社

618

206

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため(注4)

無(注3)

1,681

1,593

日本テレビホールディングス株式会社

548

548

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

無(注3)

1,674

1,271

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社いよぎんホールディングス

934

934

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

1,642

1,096

スルガ銀行株式会社

1,136

1,136

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

1,527

1,015

株式会社十六フィナンシャルグループ

262

262

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

1,264

1,254

株式会社めぶきフィナンシャルグループ

1,519

1,519

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは、株式会社めぶきフィナンシャルグループの子会社である株式会社常陽銀行(2021年10月1日より)と株式会社足利銀行(2021年10月8日より)を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、また、株式会社めぶきフィナンシャルグループの子会社であるめぶき証券株式会社(2021年10月1日より)を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、投資一任運用サービス「めぶきファンドラップ」の提供を行っている。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

1,102

777

北興化学工業株式会社

836

836

コーポレート部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

1,074

1,067

株式会社ほくほくフィナンシャルグループ

413

413

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

1,061

801

株式会社九州フィナンシャルグループ

1,395

1,395

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

1,027

1,593

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社武蔵野銀行

313

313

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2021年7月1日より、株式会社武蔵野銀行を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、また、株式会社千葉銀行の子会社であるちばぎん証券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、投資一任運用サービス「TSUBASAファンドラップ」の提供を行っている。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

1,021

924

ヒロセ電機株式会社

55

55

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

953

856

株式会社平和

400

400

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

938

802

第一生命ホールディングス株式会社

200

200

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

906

771

株式会社北洋銀行

1,670

1,670

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

863

743

株式会社八十二銀行

693

693

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

732

721

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

328

328

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

709

723

イオンフィナンシャルサービス株式会社

474

474

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

625

666

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社名古屋銀行

78

78

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2023年12月1日より、株式会社名古屋銀行を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、また、株式会社しずおかフィナンシャルグループの子会社である静銀ティーエム証券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、投資一任運用サービス「めいぎんラップ(ウエルス・スクエア)」の提供を行っている。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

611

517

株式会社阿波銀行

200

200

当社の子会社である野村證券株式会社と株式会社阿波銀行は、2020年6月26日に、金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する最終契約を締結。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

572

551

株式会社あいちフィナンシャルグループ

152

152

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

435

404

トモニホールディングス株式会社

723

723

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

無(注3)

389

302

株式会社プロクレアホールディングス

207

207

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

352

384

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ

88

88

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは、株式会社ふくおかフィナンシャルグループの子会社であるFFG証券株式会社(2019年5月7日より)を投資一任契約の締結の代理業務を委託する金融機関として、投資一任運用サービス「ファンドラップ」または法人のお客様向け投資一任運用サービス「FFG法人ファンドラップ」の提供を行っている。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

無(注3)

345

355

株式会社第四北越フィナンシャルグループ

109

54

当社と株式会社第四北越フィナンシャルグループの子会社の株式会社第四北越銀行は、2022年1月14日に、オンライン上でのアドバイスに特化した新しい金融コンサルティングサービスを提供するために株式会社千葉銀行、株式会社中国銀行と共に合弁会社を設立した。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有(注4)

無(注3)

342

242

株式会社岩手銀行

100

100

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

316

257

株式会社日本触媒

160

40

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため(注4)

279

235

株式会社池田泉州ホールディングス

626

626

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

272

247

株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ

119

119

当社と株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループの子会社の株式会社中国銀行は、2022年1月14日に、オンライン上でのアドバイスに特化した新しい金融コンサルティングサービスを提供するために株式会社千葉銀行、株式会社第四北越銀行と共に合弁会社を設立した。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

198

156

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社アルファシステムズ

59

59

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

193

195

新日本建設株式会社

94

94

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

148

154

株式会社大垣共立銀行

62

62

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

146

135

株式会社山口フィナンシャルグループ

69

69

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

122

108

株式会社東邦銀行

312

312

当社の子会社である野村證券株式会社と株式会社東邦銀行は、2024年7月26日に、金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する最終契約を締結。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

111

112

株式会社鳥取銀行

85

85

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

108

126

平和不動産株式会社

20

20

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

94

82

株式会社愛媛銀行

61

61

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

66

69

株式会社佐賀銀行

25

25

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

58

54

平河ヒューテック株式会社

40

40

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

56

54

株式会社清水銀行

38

38

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

56

60

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社宮崎太陽銀行

37

37

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

47

56

株式会社栃木銀行

139

139

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

44

51

株式会社百十四銀行

10

10

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2022年4月1日より、当社の子会社である野村證券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、株式会社百十四銀行を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、投資一任運用サービス「ファンドラップ」の提供を行っている。また、当社の子会社である野村證券株式会社と株式会社百十四銀行は、2025年3月17日に、金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する基本契約を締結。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有

35

30

株式会社北日本銀行

10

*

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

32

*

株式会社大光銀行

20

20

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

29

31

株式会社南日本銀行

27

27

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

23

26

株式会社高知銀行

22

*

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

18

*

株式会社琉球銀行

13

*

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

15

*

 

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

フィデアホールディングス株式会社

10

*

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

15

*

株式会社アルチザネットワークス

20

*

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため

12

*

株式会社筑邦銀行

9

*

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

12

*

株式会社ポプラ

53

*

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため

11

*

株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ

218

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2020年8月17日より、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの子会社である株式会社きらぼし銀行を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、また、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの子会社であるきらぼしライフデザイン証券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、投資一任運用サービス「きらぼしラップ」の提供を行っている。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有していたが、2025年3月期中に全株売却した。

無(注3)

1,065

株式会社山梨中央銀行

187

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2024年4月1日より株式会社山梨中央銀行のお客様に静銀ティーエム証券株式会社を通じて、投資一任運用サービス「山梨中銀ラップ(ウエルス・スクエア)」の提供を行っている。このようなウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有していたが、2025年3月期中に全株売却した。

352

株式会社石井鐵工所

70

ホールセール部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係の維持・強化・拡大のため株式を保有していたが、2025年3月期中に全株売却した。

197

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

および株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(千株)

株式数(千株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

株式会社宮崎銀行

62

ウェルス・マネジメント部門を中心とした、ビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有していたが、2025年3月期中に全株売却した。

179

株式会社福井銀行

50

当社の子会社である野村證券株式会社と株式会社福井銀行は、2022年11月11日に、金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する最終契約を締結。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有していたが、2025年3月期中に全株売却した。

97

株式会社大分銀行

25

当社の子会社である野村證券株式会社と株式会社大分銀行は、2022年8月22日に、金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する最終契約を締結。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係、地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有していたが、2025年3月期中に全株売却した。

77

株式会社山形銀行

58

当社の子会社である株式会社ウエルス・スクエアは2022年11月1日より、当社の子会社である野村證券株式会社を投資一任契約締結の代理業務を委託する金融商品取引業者として、株式会社山形銀行を投資一任契約締結の媒介業務を委託する登録金融機関として、投資一任運用サービス「ファンドラップ」の提供を行っている。このような提携を含め、ウェルス・マネジメント部門を中心としたビジネス機会創出、取引関係・地域経済との関係性の維持・強化・拡大のため株式を保有していたが、2025年3月期中に全株売却した。

68

(注)1 定量的な保有の効果については、多岐にわたるため記載は困難です。検証した方法については、「(5)[株

式の保有状況] ②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針および保有の合理性を検証

する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」をご参照ください。

2 「*」は、当該銘柄の貸借対照表計上額が当社の資本金額の100分の1以下であり、かつ貸借対照表計上額の

大きい順の60銘柄に該当しないために記載を省略していることを示しております。

3 保有先企業は当社の株式を保有しておりませんが、同社子会社が信託口保有分も含め、当社の株式を保有して

おります。

4 株式数が増加した理由は、株式分割によるものです。

 

 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式

 

区分

当事業年度

前事業年度

銘柄数

(銘柄)

貸借対照表計上額の

合計額(百万円)

銘柄数

(銘柄)

貸借対照表計上額の

合計額(百万円)

非上場株式

15

762

14

696

非上場株式以外の株式

1

144

 

区分

当事業年度

受取配当金の

合計額(百万円)

売却損益の

合計額(百万円)

評価損益の

合計額(百万円)

非上場株式

50

非上場株式以外の株式

138

 

 ④ 当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの

  該当事項はありません。

 

 ⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度中に投資株式の保有目的を純投資以外の目的から純投資目的に変更したもの

  該当事項はありません。