第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載

した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は足踏み状態が続きました。世界経済の鈍化を受けて輸出の減速が続き、生産は低水準となりました。また、日銀のマイナス金利政策などで住宅着工件数は堅調に推移しましたが、企業の設備投資は鈍い動きが続きました。他方、失業率は3%程度と低位で推移しましたが、賃金改善は依然鈍く、個人消費は弱い動きとなりました。

 為替市場では、ドル円相場は当初1ドル=110円前後で推移していましたが、米国の早期利上げ観測後退や英国民投票でのEU離脱派勝利などから金融市場が不安定となり、一時1ドル=99円台まで円高ドル安が進みました。7月には1ドル=107円台半ばまで値を戻しましたが、7月下旬の日銀金融政策決定会合をきっかけに再び円高が進み、その後は1ドル=101円前後での不安定な値動きが続きました。他方、ユーロ円相場は英国民投票を巡る混乱などから乱高下する場面もありましたが、徐々に落ち着きを取り戻し、9月末は1ユーロ=113円台後半で取引を終えました。

 株式市場は、円高の進行や国内企業の業績悪化を嫌気した海外投資家が株式売却を進めた一方、国内投資家の買いが下値を支える形となりました。6月下旬には英国民投票の結果を受けてリスク回避の売りが膨らみ、一時15,000円の大台を下回る展開となりましたが、その後は買い戻しの動きも見られ、日経平均株価は概ね16,000円~17,000円で推移しました。日銀が7月に金融緩和策の拡大を、9月に金融政策の枠組み変更を発表しましたが、株式市場への影響は限定的となり、日経平均株価は16,449円84銭で9月の取引を終えました。

 債券市場は、根強い金融緩和期待や日銀の国債買入れオペに支えられて堅調に推移し、7月には10年国債利回りが一時マイナス0.30%近辺まで低下しました。しかし、7月の金融政策決定会合で、日銀がこれまでの金融政策の総括的な検証を行うと発表したことから、国債利回りは上昇に転じました。9月には、日銀が10年国債利回りをゼロ%程度で推移するよう操作する方針を示したことを受け、10年国債利回りはマイナス0.085%で9月の取引を終えました。

 このような状況のもと、中核子会社の岡三証券株式会社においては、地域旗艦店舗の移転リニューアルを進めるなど営業機能を強化するとともに、市況に即した投資情報と多様な商品ラインアップを活用した地域密着型の営業活動を引き続き展開しました。一方、インターネット取引専業の岡三オンライン証券株式会社においては、シンプルな操作性を追求した新たな発注ツールの提供や投資信託積立サービスの導入、株価指数証拠金取引や先物・オプション取引の新商品の取扱い開始など、サービスの一層の拡充を図りました。また、岡三アセットマネジメント株式会社においては、パフォーマンスの向上やタイムリーな情報発信に努めるとともに、市場環境の変化に対応すべく、毎月決算型投信の分配金見直しや公社債投信の繰上償還等を行う一方、機関投資家向けに私募投信の提案を積極的に行いました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの営業収益は385億65百万円(前年同期比86.4%)、純営業収益は380億11百万円(同86.5%)となりました。販売費・一般管理費は323億93百万円(同95.5%)となり、経常利益は62億66百万円(同56.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は47億88百万円(同76.0%)となりました。

 

① 損益の概況

受入手数料

受入手数料の合計は219億59百万円(前年同期比69.1%)となりました。主な内訳は次のとおりです

 

前第2四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

至 平成27年9月30日)

(百万円)

当第2四半期連結累計期間

(自 平成28年4月1日

至 平成28年9月30日)

(百万円)

委託手数料

11,423

7,729

引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料

130

158

募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料

9,295

5,451

その他の受入手数料

10,950

8,619

合計

31,800

21,959

 

a.委託手数料

当第2四半期連結累計期間における東証の1日平均売買高(内国普通株式)は25億14百万株(前年同期比83.6%)、売買代金は2兆6,400億円(同83.0%)となりました。こうしたなか、株式委託手数料は73億4百万円(同68.4%)となりました。また、債券委託手数料は9百万円(同354.2%)、その他の委託手数料は4億15百万円(同56.3%)となり、委託手数料の合計は77億29百万円(同67.7%)となりました。

 

b.引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料

当第2四半期連結累計期間においては、株式市場の動きは概ね安定的だったものの、低金利の環境を受けて社債での資金調達が活発な状況が続きました。このため、株式の引受けが件数・金額ともに前年同期比で減少となった一方、債券の引受けでは、超長期債において地方債の主幹事を務めたことに加え、大型案件や国内転換社債型新株予約権付社債の引受けを行うなど実績を重ねました。

これらの結果、株式の手数料は80百万円(前年同期比87.2%)、債券の手数料は77百万円(同204.8%)となり、株式・債券を合わせた引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料の合計は1億58百万円(同121.4%)となりました。

 

c.募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料、その他の受入手数料

募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料、その他の受入手数料につきましては、投資信託関連収益がその大半を占めています

当第2四半期連結累計期間においては、世界的に低金利の環境が続くなか、ハイイールド債券や公益株などを含む高配当株式等で運用する、相対的に高い利回りが期待できるファンドの販売が比較的順調でした。また、インカム資産に注目した海外株式型ファンドや、配当に着目した日本株ファンド等を新規に導入し、品揃えの拡充を図りました。

しかしながら、前年同期比で販売金額が減少したことから、募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料は54億51百万円(前年同期比58.6%)となりました。また、その他の受入手数料についても、投資信託の信託報酬減少などにより86億19百万円(同78.7%)となりました。

 

 

トレーディング損益

 

前第2四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

至 平成27年9月30日)

(百万円)

当第2四半期連結累計期間

(自 平成28年4月1日

至 平成28年9月30日)

(百万円)

株券等トレーディング損益

5,470

9,308

債券等トレーディング損益

5,521

5,915

その他のトレーディング損益

191

270

合計

11,183

15,494

株券等トレーディング損益は主に米国株式を中心とした外国株式の国内店頭取引、債券等トレーディング損益は外国債券の顧客向け取扱いに伴う収益がその大半を占めています。

当第2四半期連結累計期間においては、為替市場で不安定な動きが続いた一方、米国株式市場は一時的な急変はあったものの雇用情勢および経済指標が底堅かったことを受け概ね堅調に推移しました。

これらの結果、株券等トレーディング損益は93億8百万円(前年同期比170.2%)、債券等トレーディング損益は59億15百万円(同107.1%)となり、その他のトレーディング損益2億70百万円(同141.3%)を含めたトレーディング損益の合計は154億94百万円(同138.5%)となりました。

 

金融収支

金融収益は7億20百万円(前年同期比59.3%)、金融費用は5億54百万円(同78.2%)となり、差引の金融収支は1億65百万円(同32.7%)となりました。

 

その他の営業収益

金融商品取引業及び同付随業務に係るもの以外の営業収益は、3億91百万円(前年同期比90.4%)となりました。

 

販売費・一般管理費

販売費・一般管理費は、取引関係費や人件費の減少等により、323億93百万円(前年同期比95.5%)となりました。

 

営業外損益及び特別損益

営業外収益は7億37百万円、営業外費用は87百万円となりました。また、特別利益は金融商品取引責任準備金戻入の計上等により16億24百万円、特別損失は1億74百万円となりました。

 

② セグメント別の業績状況

 セグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

証券ビジネス

 証券ビジネスにおいては、投資信託の販売にかかる手数料や株式委託手数料の減少等が影響し、当第2四半期連結累計期間における証券ビジネスの営業収益は338億60百万円(前年同期比88.6%)、セグメント利益は48億42百万円(同60.8%)となりました。

 

アセットマネジメントビジネス

 アセットマネジメントビジネスにおいては、パフォーマンスの向上やタイムリーな情報発信に努めるとともに、市場環境の変化に対応すべく、毎月決算型投信の分配金見直しや公社債投信の繰上償還等を行う一方、機関投資家向けに私募投信の提案を積極的に行いました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間におけるアセットマネジメントビジネスの営業収益は63億80百万円(前年同期比72.0%)、セグメント利益は6億94百万円(同43.2%)となりました。

 

サポートビジネス 

 当第2四半期連結累計期間におけるサポートビジネスの営業収益は59億82百万円(前年同期比99.4%)、セグメント利益は1億81百万円(同26.7%)となりました

 

 なお、上記のセグメント別営業収益には、セグメント間の内部営業収益又は振替高が含まれております。

(2)財政状態に関する分析

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ429億12百万円減少し4,728億30百万円となりました。これは主に、有価証券担保貸付金が191億99百万円、預託金が30億49百万円増加した一方で、トレーディング商品が565億49百万円、信用取引資産が72億78百万円、投資有価証券が18億81百万円減少したことによるものであります。

 

(負債)

 負債は、前連結会計年度末に比べ418億55百万円減少し3,017億90百万円となりました。これは主に、トレーディング商品が172億78百万円、預り金が69億87百万円増加した一方で、短期借入金が329億67百万円、有価証券担保借入金が247億37百万円、受入保証金が34億42百万円、約定見返勘定が22億82百万円、長期借入金が17億62百万円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

 純資産は、前連結会計年度末に比べ10億56百万円減少し1,710億40百万円となりました。これは主に、非支配株主持分が3億83百万円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が14億5百万円減少したことによるものであります。

 

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)の残高は、前連結会計年度末に比べ14億75百万円減少し、当第2四半期連結累計期間末には517億73百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は、414億71百万円(前年同期比346.5%)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益77億16百万円を計上したことに加え、トレーディング商品の増減715億45百万円、信用取引資産及び信用取引負債の増減87億30百万円、預り金の増加73億14百万円による資金の獲得と、有価証券担保貸付金及び有価証券担保借入金の増減439億37百万円、受入保証金の増減34億42百万円、法人税等の支払24億97百万円による資金の使用との差引によるものであります。
 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、32億23百万円(前年同期比41.5%)となりました。これは主に、無形固定資産の取得16億8百万円、投資有価証券の取得12億53百万円、有価証券の取得10億11百万円による資金の使用と、有価証券の売却20億円による資金の獲得との差引によるものであります。
 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、392億80百万円(前年同期比511.9%)となりました。これは主に、短期借入金の純増減346億37百万円、配当金の支払48億72百万円による資金の使用によるものであります。

 

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

① 対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

② 会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

基本方針の内容の概要

 当社は、上場企業である以上、本来、当社株券等の大規模買付行為は自由であり、誰が当社を支配するかは、最終的には当社株主の皆さまの判断に委ねられるべきもので、当社の経営方針とそれにより実現される企業価値をご理解いただいた上で、当社株主の皆さまに、適切に判断いただくべきものであると考えます。また、当社株券等に対する大規模な買付行為が行われた場合には、その大規模買付行為の内容、大規模買付行為が当社及び当社グループに与える影響、大規模買付者が考える当社及び当社グループの経営方針や事業計画の内容、お客さま、従業員等の当社及び当社グループを取り巻く多くの利害関係者に対する影響、そして、大規模買付行為以外の代替案の有無等について、大規模買付者及び当社取締役会の双方から適切かつ十分な情報が提供され、かつ提供された情報を十分に検討するための期間と機会が確保されることが必要だと考えます。

 そのためには、大規模買付行為に際して、a.大規模買付者は当社取締役会に対して大規模買付行為に先立ち必要かつ十分な情報を提供しなければならず、b.当社取締役会が当該情報を検討するために必要な一定の評価期間が経過した後にのみ、大規模買付者は大規模買付行為を開始することができるという「大規模買付ルール」を設けるとともに、当該ルールが有効に機能するために必要な方策を整え、明らかに当社の企業価値及び当社株主の皆さまの共同の利益を害するような濫用的買収に対して、会社として対抗策をとることができなければならないと考えております

 

基本方針実現のための取組みの具体的な内容の概要

 当社は、上記基本方針実現のための取組みとして、次に掲げる内容の「大規模買付行為への対応方針」を導入し、平成28年6月29日開催の当社第78期定時株主総会において承認決議されております。

a.大規模買付者が大規模買付行為を行おうとする場合は、以下の「大規模買付ルール」に従わなければならないこと。

(ア)大規模買付者は当社取締役会に対して大規模買付行為に先立ち必要かつ十分な情報を提供しなければならないこと。

(イ)必要な情報提供を受けた後、当社取締役会による評価、検討、交渉、意見形成及び代替案立案のための期間(以下、「評価期間」といいます。)として、60日間又は90日間が与えられること。

(ウ)大規模買付行為は、評価期間経過後にのみ開始されるべきこと。

b.大規模買付ルールを遵守しない大規模買付者に対しては、新株予約権の無償割当を内容とする対抗策をとりうること。

c.大規模買付ルールが遵守されても、大規模買付者による会社の支配が会社に回復しがたい損害をもたらすとき等には、当社は新株予約権の無償割当を内容とする対抗策をとりうること。

d.当社取締役会は、対抗策の発動については社外取締役又は社外有識者等により構成される独立委員会の勧告に原則として従うこと。

 

具体的取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

a.当該取組みが基本方針に沿うものであること

(ア)大規模買付ルールが遵守される限り、原則として対抗策はとらないこととなっており、誰が会社を支配するかは当社株主の皆さまにおいて決める仕組みとなっております。

(イ)大規模買付者に十分な情報の提供を求めるとともに、情報の提供をしない大規模買付者には対抗策を発動することを警告することによって、情報提供のインセンティブを与えております。

(ウ)濫用的買収に対しては、会社は対抗策をとりうる制度設計となっております。

b.当該取組みが株主共同の利益を損なうものではないこと

  対抗策をとりうるのは、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守しないか、会社に回復しがたい損害をも

 たらすなどの濫用的買収の場合に限定されており、対抗策は基本的には情報提供のインセンティブを与える

 ものであります。

c.当該取組みが当社役員の地位の維持を目的とするものではないこと

  対抗策をとりうる場合が厳しく限定されており、しかも、当社取締役会は独立委員会の勧告に原則として

 従わなければならないため、当社取締役会の恣意的判断が排除される仕組みとなっております。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。