当第2四半期累計期間における、本四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症への対策として、外出自粛や小売り・外食などへの営業時間短縮・営業自粛の要請が行われた影響により停滞しましたが、感染拡大防止策が奏功したことを受け、5月25日に緊急事態宣言が全面解除された後は、徐々に経済活動が再開され、緩やかに回復する状況となりました。
2020年4-6月期の実質国内総生産(実質GDP)は年率換算で28.1%下落と、リーマンショック直後を超える過去最大幅の落ち込みを記録し、2019年秋の消費増税により実質GDPが2019年10-12月期にマイナス成長に陥って以降、3四半期連続のマイナス成長となりました。しかし、月次の経済指標の中には、4月や5月に底入れし、夏場まで回復傾向となるものが目立つようになりました。また、法人企業景気予測調査では、7-9月から2021年1-3月期に向けて緩やかな回復が続くと予想されます。勤労者世帯の可処分所得については、消費増税後、消費支出を抑制する動きが継続しましたが、5月~7月に名目・実質ともに前年比2桁の伸びとなったことから、今後の消費回復が期待されます
米国経済においては、4-6月期の実質GDPが急減しましたが、ISM製造業・非製造業景況指数のように夏場にコロナ禍以前の水準へ急回復した経済指標もあり、世界最多の感染者・死者を出しながら、経済面では最悪期を脱することが期待される状況となりました。
当第2四半期累計期間の国内株式市場は、2月半ばから3月半ばのコロナ禍による急落を取り戻す動きとなりました。新型コロナウイルス感染症対策により、わが国を含む主要国経済は春に厳しい落ち込みとなったものの、景気下支えの財政政策・金融政策の効果、経済活動再開などを好感する格好で、3月後半以降はほぼ一貫した戻り歩調となりました。この結果、当第2四半期累計期間末の日経平均株価は2020年3月末と比べ22.6%上昇し、23,185円12銭で取引を終えました。
このような環境下、当第2四半期累計期間の業績は、営業収益が74億84百万円(前第2四半期累計期間比 140.6%)と増加し、営業収益より金融費用35百万円(同 104.2%)を控除した純営業収益は、74億48百万円(同 140.9%)と増加しました。また、販売費・一般管理費は61億73百万円(同 106.1%)となり、その結果、営業利益は12億74百万円(前第2四半期累計期間実績 営業損失5億31百万円)、経常利益は14億79百万円(同 経常損失2億78百万円)、四半期純利益は10億20百万円(同 四半期純損失2億51百万円)となりました。
主な比較・分析は以下のとおりであります。
① 流動資産
当第2四半期会計期間の「流動資産」は、前事業年度に比べ93億48百万円増加し、556億93百万円となりました。これは、「募集等払込金」が19百万円減少する一方、「現金・預金」が32億87百万円、「信用取引資産」が30億10百万円、「預託金」が23億1百万円、「トレーディング商品」が9億円増加したことなどによるものです。
② 固定資産
当第2四半期会計期間の「固定資産」は、前事業年度に比べ26億4百万円増加し、172億円となりました。これは、「投資有価証券」が26億99百万円増加したことなどによるものです。
③ 流動負債
当第2四半期会計期間の「流動負債」は、前事業年度に比べ84億44百万円増加し、282億59百万円となりました。これは、「受入保証金」が58百万円、「資産除去債務」が28百万円減少する一方、「預り金」が46億74百万円、「有価証券担保借入金」が27億52百万円、「信用取引負債」が8億87百万円、「未払法人税等」が2億54百万円増加したことなどによるものです。
④ 固定負債及び特別法上の準備金
当第2四半期会計期間の「固定負債」及び「特別法上の準備金」は、前事業年度に比べ9億11百万円増加し、55億1百万円となりました。これは、「繰延税金負債」が8億53百万円、「従業員株式給付引当金」が52百万円、「資産除去債務」が10百万円増加したことなどによるものです。
⑤ 純資産
当第2四半期会計期間の「純資産」は、前事業年度に比べ25億97百万円増加し、391億32百万円となりました。これは、「剰余金の配当」で2億60百万円減少する一方、「その他有価証券評価差額金」で18億34百万円、「四半期純利益」で10億20百万円、「自己株式の処分」で3百万円増加したことによるものです。
⑥ 受入手数料
当第2四半期累計期間の「受入手数料」の合計は、66億21百万円(前第2四半期累計期間比 158.1%)となりました。
(委託手数料)
「委託手数料」は、37億63百万円(同 206.5%)となりました。これは、主に株券委託売買金額が5,576億円(同 174.0%)と増加したことにより、株式の委託手数料が37億円(同 205.9%)となったことによるものです。なお、受益証券の委託手数料は63百万円(同 248.2%)となりました。
(引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料)
「引受け・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の手数料」は、32百万円(同 65.6%)となりました。
(募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料、その他の受入手数料)
主に投資信託の販売手数料で構成される「募集・売出し・特定投資家向け売付け勧誘等の取扱手数料」は、14億45百万円(同 168.2%)となりました。これは、米国の持続的な成長企業、長期的な視点で質の高い成長企業や、世界のAI関連企業の株式に投資をする投資信託の販売が好調だったことによるものです。また、「その他の受入手数料」は、投資信託の代行手数料やファンドラップ手数料の減少等により13億79百万円(同 94.7%)となりました。
⑦ トレーディング損益
当第2四半期累計期間の「トレーディング損益」は、株券等が米国株式の売買高の増加により6億23百万円(前第2四半期累計期間比 104.6%)、債券・為替等は1億26百万円(同 30.0%)となり、合計で7億50百万円(同 73.6%)となりました。
⑧ 金融収支
当第2四半期累計期間の「金融収益」は、有価証券貸借取引収益の減少等により94百万円(前第2四半期累計期間比 99.2%)、「金融費用」は信用取引費用の増加等により35百万円(同 104.2%)で差引収支は58百万円(同 96.5%)の利益となりました。
⑨ 販売費・一般管理費
当第2四半期累計期間の「販売費・一般管理費」は、「事務費」が減少する一方、「営業収益」などが増加したことに伴い賞与などの「人件費」が増加したことから、61億73百万円(前第2四半期累計期間比 106.1%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ32億87百万円増加し、267億22百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における「営業活動によるキャッシュ・フロー」は37億56百万円の増加となりました。これは「顧客分別金信託の増減額」で22億99百万円、「信用取引資産及び信用取引負債の増減額」で21億22百万円減少する一方、「預り金及び受入保証金の増減額」で46億5百万円、「有価証券担保借入金の増減額」で27億52百万円、「税引前四半期純利益」で14億71百万円増加したことなどが要因です。なおこれは、前第2四半期累計期間の「営業活動によるキャッシュ・フロー」4億68百万円の増加と比較すると32億88百万円の増加となっております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における「投資活動によるキャッシュ・フロー」は1億65百万円の減少となりました。これは「有形固定資産の取得による支出」で1億4百万円、「投資有価証券の取得による支出」で50百万円減少したことなどが要因です。なおこれは、前第2四半期累計期間の「投資活動によるキャッシュ・フロー」2億27百万円の減少と比較すると62百万円の増加となっております。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における「財務活動によるキャッシュ・フロー」は2億60百万円の減少となりました。これは「配当金の支払額」で2億59百万円減少したことなどが要因です。なおこれは、前第2四半期累計期間の「財務活動によるキャッシュ・フロー」8億28百万円の減少と比較すると5億67百万円の増加となっております。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期累計期間において、経営方針等について重要な変更又は新たに定めたものはありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更又は新たに生じたものはありません。
(6) 財務及び事業方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
該当事項はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
(8) 従業員数
当第2四半期累計期間において、従業員数の著しい変動はありません。
(9) 主要な設備
当第2四半期累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前事業年度末における計画の著しい変更はありません。
(10) 経営成績に重要な影響を与える要因についての分析
当社は対面及びインターネットの二つのチャネルを展開しており、対面ではフロー収益として、株式委託手数料、投資信託の販売手数料、外国株式・外国債券のトレーディング収益、またストック収益として、投資信託の代行手数料、ファンドラップ報酬を主な収益源としております。株式委託手数料及び外国株式のトレーディング収益は、日本及び米国の株式市況に大きく影響を受けます。また、外国株式は為替の影響も受け、円安になると円ベースの価格が上昇いたします。投資信託は運用する資産や手法により様々な要因で基準価格が上下しますが、基準価格が上昇すると販売が伸びる傾向があるとともに、預り残高が増加することで代行手数料も増加いたします。また、ファンドラップは9種類の投資信託を組み合わせ、国際分散投資をしていることから、運用成績や為替の動向で、残高に対する報酬が増減いたしますが、販売は運用成績にあまり影響を受けず、残高は順調に伸びております。なお、インターネット取引については、開設口座数が少数であるため、収益全体に占める割合は僅かであります。
費用面では、販売費・一般管理費は固定的な費用が大部分を占めておりますが、「人件費」に含まれる賞与は経営成績によって増減いたします。
(11) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期会計期間の現金・預金残高は267億22百万円となっており、日常の運転資金としては十分な額を有しております。また、当社は日本銀行に当座預金を開設する金融機関として、万一の場合でも資金決済が滞ることのないよう、非常時に備えた資金を有しておくことが必要であると考えております。さらに、非常時に備え「資金流動性危機対応マニュアル」を策定している他、定期的に資金流動性のストレスチェックテストを実施し、経営会議に報告しております。
現在、信用取引借入金及び有価証券貸借取引受入金を除く借入金は27億50百万円あり、自己資金で返済することは可能ですが、安定的な資金調達を図るため銀行等との関係を重視し、借入を継続しております。また現在借入実績のない銀行等に対しても借入枠を確保するよう努めております。
当社の現金・預金残高の主な変動要因は信用取引貸付金であります。市況が良い時には信用取引が増加するため、貸付金増加に対応するための資金を確保しておく必要があります。また、お客さまの利便性向上や業務の効率化等のためのシステム投資を行っており、こうした成長投資を継続して実施するための資金を必要としております。株主還元実施後も結果として内部留保が増加する場合においては、信用取引貸付金の原資や成長投資のための資金として有効に活用いたします。
当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。