第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

 当第1四半期連結累計期間(平成29年4月1日~6月30日)におけるわが国経済は、企業収益の改善傾向を背景として、設備投資や個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、欧米の政治リスクに対する警戒感やシリア・北朝鮮などの地政学的リスクの高まりから、先行きに対しては、依然として不透明な状況が続いております。

 国内株式市場は、米国によるシリア攻撃や北朝鮮のミサイル発射を受けて地政学的リスクが強く意識されたことに加え、トランプ米大統領によるドル高けん制発言などを嫌気して下落基調で始まり、日経平均株価(終値)は、4月中旬に18,300円台となりました。その後は、フランス大統領選挙の結果から同国のEU(欧州連合)離脱リスクが後退したことや、トランプ政権の税制改革案への期待などから、日経平均株価(終値)は上昇し、5月11日(19,961円55銭)には2万円の大台に迫りました。5月中旬には、トランプ米大統領とロシアの不透明な関係を巡るロシアゲート疑惑から、米国の政治停滞に対する懸念が強まり、株価は軟調に推移しましたが、6月に入ると、国内外の良好な経済指標を背景に投資家のリスク選好姿勢が強まり、6月2日の日経平均株価(終値)は20,177円28銭と、およそ1年半ぶりに2万円の大台を回復しました。その後もFOMC(米国連邦公開市場委員会)で事前予想通り利上げが決定されたことなどを受けて底固く推移し、6月30日の日経平均株価(終値)は20,033円43銭と、前期末(平成29年3月期末:18,909円26銭)を5.9%上回る水準で取引を終了しました。

 

0102010_001.png

(当社グループの業績)

 このような状況のもと、当社グループの営業収益は49億2百万円(対前年同期比26.9%増加)、純営業収益は48億13百万円(同27.6%増加)となりました。一方、販売費・一般管理費は37億72百万円(同7.2%増加)となり、経常利益は11億97百万円(同169.5%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億0百万円(同62.7%増加)と、それぞれ前年同期実績を上回る利益を計上することができました。

 

 セグメント別の業績は、以下のとおりであります。

 

岩井コスモホールディングス株式会社

 岩井コスモホールディングス株式会社は、グループの経営資源の配分による効率的な事業運営の推進に努め、営業収益は、連結子会社からの配当金及びグループ運営収入により10億20百万円(対前年同期比49.5%減少)となりました。一方、金融費用が3百万円(同50.2%減少)、販売費・一般管理費が36百万円(同5.7%増加)となり、投資有価証券の配当金を主とする営業外収支1億8百万円の利益(同23.2%減少)を加えた経常利益は10億88百万円(同48.6%減少)となりました。

 

岩井コスモ証券株式会社

 岩井コスモ証券株式会社は、お客様の資産運用をサポートするうえで、収益機会の提供やリスク分散の観点から、海外金融商品をお客様の運用資産の一つに組み入れて頂くことが重要と捉え、好調が続く米国株式に関する投資情報の提供を強化しました。また、中長期の資産運用の提案として、投資信託では、ニッセイAI関連株式ファンドの販売に注力し、また、外国債券においては、新たにロシア・ルーブル建債券を取り扱うなど、成長期待が大きいテーマ、地域等を投資対象とする金融商品の販売を積極化しました。こうした取り組みに加え、国内外の株価上昇など良好な市場環境も後押しして、営業収益は48億92百万円(対前年同期比26.9%増加)、純営業収益は48億7百万円(同27.5%増加)となりました。一方、販売費・一般管理費は37億45百万円(同6.7%増加)となり、営業外収支47百万円の利益(同6.2%減少)を加えた経常利益は11億9百万円(同257.7%増加)となりました

 

(2)財政状態の分析

 当第1四半期連結会計期間末の資産合計は1,902億20百万円(対前連結会計年度末比65億62百万円増加)となりました。

 流動資産は信用取引貸付金の減少などがあったものの、顧客分別金信託の増加などにより1,774億25百万円(同51億11百万円増加)となりました。固定資産は投資有価証券の時価が上昇したことによる増加などにより127億95百万円(同14億50百万円増加)となりました。

 一方、負債合計は1,457億72百万円(同52億87百万円増加)となりました。

 流動負債は信用取引負債の減少があったものの、顧客からの預り金の増加などにより1,400億5百万円(同48億25百万円増加)となりました。固定負債は繰延税金負債の増加などにより53億19百万円(同4億80百万円増加)となりました。

 純資産合計は444億47百万円(同12億75百万円増加)となり、自己資本比率は23.4%(前連結会計年度末は23.5%)となっております。

 なお、当第1四半期末における岩井コスモ証券株式会社の自己資本規制比率の状況は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

 

前第1四半期末

(平成28年6月30日)

当第1四半期末

(平成29年6月30日)

前事業年度末

(平成29年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的項目

 

 

(A)

36,330

36,948

36,021

補完的項目

 

 

(B)

978

686

681

 

その他有価証券評価差額金(評価益)

505

232

208

 

金融商品取引責任準備金

466

447

466

一般貸倒引当金

5

6

6

控除資産

 

 

(C)

3,951

3,641

3,789

固定化されていない自己資本 (A)+(B)-(C)

(D)

33,356

33,993

32,913

リスク相当額

 

 

(E)

5,325

5,105

5,043

 

市 場リスク相当額

390

291

172

 

取引先リスク相当額

1,338

1,431

1,546

基礎的リスク相当額

3,596

3,381

3,324

自己資本規制比率 (%)

(D)/(E)×100

626.3

665.8

652.5

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。