第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症禍において、依然として厳しい状況にあるものの、感染防止を意識した新生活様式が徐々に浸透し、個人消費や企業の生産活動に持ち直しの動きが見え始めました。また、海外情勢についても、感染再拡大のリスクを抱えつつ、足元において経済活動再開の動きが見られました。

 こうした経済環境のもと、国内株式市場は、政府による過去最大規模の緊急経済対策を好感して回復基調となり、4月30日の日経平均株価(終値)は20,000円の大台を回復しました。また、5月後半になると、国内外の経済活動再開への期待から一段高となり、6月8日には、およそ4ヶ月ぶりに23,000円を上回りました。その後、円高ドル安傾向や感染再拡大への懸念などから上値の重い状態が続いたものの、8月に入ると、米国の低金利政策の長期化や新型コロナウイルス感染症のワクチン開発の進展期待などを好感して、日経平均株価は緩やかに上昇しました。8月後半には、安倍首相の辞任報道を嫌気する場面もありましたが、後任にアベノミクスの継承を掲げる菅氏が有力となったことで買い安心感が拡がり、9月14日の日経平均株価(終値)は期中高値となる23,559円30銭まで上昇しました。なお、9月30日の終値は23,185円12銭となり、前期末を22.6%上回る水準で取引を終了しました。

 一方、米国株式市場は、雇用統計の悪化から下落して始まりましたが、FRB(米国連邦準備制度理事会)による大規模な緊急資金供給策の発表などを好感して上昇に転じ、ダウ工業株30種平均(終値)は、4月17日に24,000ドル台となりました。その後、WTI原油先物が史上初のマイナス価格となったことを受けて急落する場面も見られましたが、経済活動の再開への動きを受けて上昇基調を辿り、6月5日に27,000ドルを回復しました。6月中旬以降は、感染第2波への懸念から軟調な値動きが続いたものの、8月に入ると、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発への期待やFRBの長期にわたる金融緩和姿勢が好感され、9月2日には、およそ6ヶ月ぶりに29,000ドルを超えました。その後、大統領選挙に向けたテレビ討論会において、法人税増税に積極的なバイデン氏の優勢が伝わると調整ムードが強まり、9月末のダウ工業株30種平均(終値)は27,781ドル70セント(前期末比26.8%上昇)で取引を終えました。

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(経営成績の状況)

 当社グループの営業収益は114億7百万円(対前年同期比20.8%増加)、純営業収益は112億41百万円(同21.4%増加)となりました。一方、販売費・一般管理費は、賞与などの変動費の増加を主因として78億38百万円(同6.8%増加)となり、経常利益は35億92百万円(同65.6%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は26億37百万円(同71.5%増加)と、増収増益となりました。

 

 セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。

 

岩井コスモホールディングス株式会社

 岩井コスモホールディングス株式会社は、グループの経営戦略の策定及びその推進に取り組んでおります。営業収益は、子会社からの配当収入を主として、前年同期と同額の12億40百万円となりました。一方、販売費・一般管理費は、前年同期比3.9%増加の68百万円となりました。営業外損益は、投資有価証券の配当金の減少を主因として同27.0%減少の1億23百万円の利益となり、以上の結果、経常利益は同3.6%減少の12億94百万円となりました。

 

岩井コスモ証券株式会社

 岩井コスモ証券株式会社は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、対面営業部門における店頭での接客やお客様のご自宅への訪問等、一部の顧客サービスを停止する一方、当社グループが従前より取り組んできたタブレット端末によるテレワークを最大限に活用し、営業員の活動形態を原則として在宅勤務に切り替えるなど、持続的な金融サービスの提供に注力しました。また、Web会議システム「Zoom」によるお客様との面談やWebセミナーを積極的に開催し、コロナ禍の三密(密閉・密集・密接)を避ける新生活様式に対応した営業活動を展開しました。このような取り組みのなか、株価の上昇を追い風に国内及び米国の株式取引が活発となったことを主因として、営業収益は前年同期比20.9%増加の114億3百万円、純営業収益は同21.5%増加の112億37百万円となりました。一方、販売費・一般管理費は、賞与等の変動費の増加を主因として同6.6%増加の77億94百万円となり、投資有価証券の配当金などによる営業外損益66百万円の利益(対前年同期比24.6%減少)を加えた経常利益は、同73.3%増加の35億9百万円となりました。

 

 

 

(財政状態の状況)

 当第2四半期連結会計期間末の資産合計は1,842億13百万円(対前連結会計年度末比174億19百万円増加)となりました。このうち、流動資産は、信用取引資産及び預託金の増加を主因として1,675億21百万円(同134億63百万円増加)となりました。また、固定資産は投資有価証券の時価の上昇を主因として166億92百万円(同39億56百万円増加)となりました。

 一方、負債合計は1,295億74百万円(対前連結会計年度末比136億9百万円増加)となりました。このうち、流動負債は、預り金及び信用取引負債の増加を主因として1,239億61百万円(同127億78百万円増加)となりました。また、固定負債は繰延税金負債の増加を主因に52億9百万円(同9億1百万円増加)となりました。

 純資産合計は546億39百万円(対前連結会計年度末比38億9百万円増加)となりました。

 

 

 なお、当第2四半期末における岩井コスモ証券株式会社の自己資本規制比率の状況は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

 

前第2四半期末

(2019年9月30日)

当第2四半期末

(2020年9月30日)

前事業年度末

(2020年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的項目

 

 

(A)

42,048

44,058

41,961

補完的項目

 

 

(B)

713

692

748

 

その他有価証券評価差額金(評価益)

235

284

270

 

金融商品取引責任準備金

474

403

474

一般貸倒引当金

4

4

3

控除資産

 

 

(C)

3,750

4,474

4,012

固定化されていない自己資本(A)+(B)-(C)

(D)

39,011

40,277

38,696

リスク相当額

 

 

(E)

4,972

4,972

4,758

 

市 場リスク相当額

222

272

235

 

取引先リスク相当額

1,150

1,139

992

基礎的リスク相当額

3,598

3,560

3,530

自己資本規制比率 (%)

(D)/(E)×100

784.5

809.9

813.2

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。

 営業活動によるキャッシュ・フローは、信用取引資産や顧客分別金信託の増加による支出があったものの、信用取引負債や預り金の増加による収入等により35億31百万円(対前年同期比3億96百万円増加)となりました。

 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより△8億21百万円(同4億72百万円減少)となりました。

 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いによる支出などにより△19億95百万円(同6億0百万円減少)となりました。

 以上により、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は96億86百万円(対前連結会計年度末比7億4百万円増加)となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。