第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。

 

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

  当社グループ(当社及び連結子会社)は、オンライン証券ビジネスを主要な事業として、「日本」、「米国」及び「アジア・パシフィック」の3つを報告セグメントとしています。

 (連結)                                     (単位:百万円)

 

前第2四半期

連結累計期間

当第2四半期

連結累計期間

増減

増減率

受入手数料

12,903

13,819

916

7.1%増

トレーディング損益

2,385

1,807

△578

24.2%減

金融収益

6,362

8,703

2,341

36.8%増

その他の営業収益

401

279

△122

30.4%減

営業収益

22,051

24,608

2,557

11.6%増

収益合計

23,390

25,108

1,718

7.3%増

金融費用

1,950

2,152

201

10.3%増

販売費及び一般管理費

19,973

19,356

△617

3.1%減

費用合計

23,281

22,099

△1,182

5.1%減

税引前四半期利益

109

3,009

2,900

2,665.4%増

法人所得税費用

279

1,074

796

285.5%増

四半期利益又は損失(△)

△170

1,935

2,105

親会社の所有者に帰属する四半期利益又は損失(△)

△102

2,014

2,117

 

  当第2四半期連結累計期間は、日本セグメントで株式取引の増加により委託手数料が増加したこと、米国セグメントにおいて委託手数料以外の手数料が増加したことにより、受入手数料が13,819百万円(前第2四半期連結累計期間比7.1%増)となりました。また、日本セグメントにおいてFX取引金額が減少したことによりトレーディング損益が1,807百万円(同24.2%減)となりました。さらに、日本セグメントにおいて有価証券貸借取引収益の増加及び営業活動目的で保有する有価証券の売却益の計上、米国セグメントにおいて受取利息が増加したことにより金融収益が8,703百万円(同36.8%増)となったことなどから、営業収益は24,608百万円(同11.6%増)となり、収益合計は25,108百万円(同7.3%増)となりました。

  販売費及び一般管理費は主に日本セグメントにおいてシステム関連費用が減少したことにより19,356百万円(同3.1%減)となり、費用合計は22,099百万円(同5.1%減)となりました。

  以上の結果、税引前四半期利益が3,009百万円(同2,665.4%増)、法人所得税費用が1,074百万円(同285.5%増)となったことから、四半期利益は1,935百万円(前第2四半期連結累計期間は170百万円の四半期損失)となりました。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,014百万円(前第2四半期連結累計期間は102百万円の親会社の所有者に帰属する四半期損失)となりました。

  各セグメントの詳細は「セグメント別の状況」でご説明します。

 

 セグメント別の状況は以下のとおりです。

 (日本)                                     (単位:百万円)

 

前第2四半期

連結累計期間

当第2四半期

連結累計期間

増減

増減率

 受入手数料

7,502

7,952

451

6.0%増

 トレーディング損益

2,386

1,807

△579

24.3%減

 金融収益

3,736

5,303

1,567

42.0%増

 その他の営業収益

139

61

△78

56.2%減

 営業収益

13,763

15,124

1,361

9.9%増

 金融費用

1,020

1,022

2

0.2%増

 販売費及び一般管理費

12,159

11,168

△991

8.2%減

 その他の収益費用(純額)

238

71

△167

70.1%減

 持分法による投資利益又は損失(△)

△22

117

139

 セグメント利益又は損失(△)

(税引前四半期利益又は損失(△))

799

3,122

2,323

290.7%増

 

  日本セグメントは、主にマネックス証券株式会社が主体となり活動しています。日本セグメントにおいては中長期での資産形成を志向する個人投資家を主要な顧客層としており、株式市場での個人投資家の売買動向に影響を受けます。

  当第2四半期連結累計期間の日本経済は、日本銀行の大規模な金融緩和継続などにより底堅く推移しました。企業業績は米ドルの対円レートが110円前後の水準で安定的に推移したことを受け、輸出関連企業を中心に概ね堅調に推移しました。日本の株式市場では、当第2四半期連結累計期間期首に19,000円程度だった日経平均株価は北朝鮮関連等の地政学リスクの高まりから一時18,000円台前半まで下落しましたが、堅調な企業業績が意識されその後切り返すと2017年6月に入って約1年半ぶりに20,000円の節目を回復しました。2017年7月以降は日経平均株価は20,000円を挟んだ推移が続き、大きな値動きが出なかったことから株式市場の売買高はやや低調でした。当第2四半期連結累計期間における東京、名古屋二市場の株式等(株式、ETF及びREIT)の1営業日平均個人売買代金は1兆1,147億円となり、前第2四半期連結累計期間の比較においては4.2%増となっていますが、これは特に昨年の2016年8月から9月にかけて日経平均株価が狭いレンジで膠着し個人投資家による売買も手控えられた影響によるものです。また、当第2四半期連結累計期間の米ドルの対円レートは110円前後を挟んで小幅な動きであったことからFX取引が手控えられ、FX取引金額は前第2四半期連結累計期間比で17.0%減少しました。

  このような環境の下、日本セグメントにおいては、当第2四半期連結累計期間株式等の平均株式委託手数料率が下落したものの、株式等の1営業日平均委託売買代金が597億円(前第2四半期連結累計期間比13.9%増)と増加したことにより、受入手数料が7,952百万円(同6.0%増)となりました。また、FX取引金額の減少によりトレーディング損益が1,807百万円(同24.3%減)となりました。さらに、有価証券貸借取引収益が増加したこと、営業活動目的で保有する有価証券の売却益659百万円を計上したことなどから金融収益が5,303百万円(同42.0%増)となりました。なお、営業活動目的で保有する有価証券の売却益は、ベンチャー投資を行っているマネックスベンチャーズ株式会社が、投資先の上場により株式を売却したものです。その結果、営業収益は15,124百万円(同9.9%増)となりました。

  販売費及び一般管理費は、旧証券基幹システムの事務委託契約を前連結会計年度末に終了したことによるシステム関連費用の減少、人員の減少による人件費の減少などの結果、11,168百万円(同8.2%減)となりました。

  その他の収益費用(純額)が71百万円の利益(同70.1%減)となっていますが、これには投資有価証券売却益85百万円、受取補償金63百万円、本社移転費用131百万円が含まれています。

  以上の結果、セグメント利益(税引前四半期利益)は3,122百万円(同290.7%増)となりました。

 

 (米国)                                     (単位:百万円)

 

前第2四半期

連結累計期間

当第2四半期

連結累計期間

増減

増減率

 受入手数料

5,294

5,696

401

7.6%増

 金融収益

2,608

3,390

782

30.0%増

 売上収益

772

22

△750

97.1%減

 その他の営業収益

680

537

△143

21.1%減

 営業収益

9,354

9,645

290

3.1%増

 金融費用

1,028

1,235

207

20.1%増

 売上原価

673

19

△654

97.1%減

 販売費及び一般管理費

8,032

8,206

174

2.2%増

 その他の収益費用(純額)

△217

△5

212

 セグメント利益又は損失(△)

(税引前四半期利益又は損失(△))

△596

179

775

 

  米国セグメントは、主にTradeStation Group, Inc.の子会社であるTradeStation Securities, Inc.が主体となり活動しています。米国セグメントにおいてはアクティブトレーダー層を主要な顧客層としており、市場のボラティリティ(値動きの度合い)が上昇すると取引量が増加し収益に貢献する傾向にあります。

  当第2四半期連結累計期間の米国経済は、労働市場の改善継続等を背景に概ね堅調に推移しました。経済が堅調に推移していることから連邦準備制度理事会(FRB)は2017年6月に今年2度目のフェデラル・ファンド金利の誘導目標の引き上げを実施しました。また、2017年9月に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)でバランスシートを順次縮小していく決定がなされました。米国の株式市場では、NYダウ平均等の主要株価指数は上昇を続け、2017年9月に入って史上最高値を更新しました。しかしながら、市場のボラティリティをもとに算出されるVIX指数は、地政学リスクの高まりなどを受け一時的に上昇した時期を除けば低水準で推移し、前第2四半期連結累計期間比では22.6%下落しました。

  なお、米ドルの対円レート(期中平均)は前第2四半期連結累計期間比で5.3%円安となったことから、米国セグメントの業績はその影響を受けています。

  このような環境の下、米国セグメントにおける当第2四半期連結累計期間のDARTs(Daily Average Revenue Tradesの略称で、1営業日当たりの収益を伴う約定もしくは取引の件数)は97,921件(前第2四半期連結累計期間比5.0%減)となり、委託手数料は米ドルベースで4.0%減少しました。しかし、委託手数料以外の手数料の増加により、受入手数料は米ドルベースで2.2%増加し、円換算後では5,696百万円(同7.6%増)となりました。また、金融収益は、運用する商品の見直しや短期金利の上昇などによる受取利息の増加、有価証券貸借取引収益の増加などにより米ドルベースで23.5%増加し、円換算後では3,390百万円(同30.0%増)となりました。さらに、売上収益及び売上原価はそれぞれ22百万円(同97.1%減)、19百万円(同97.1%減)と大きく減少していますが、これは前第2四半期連結累計期間に日本株取引ツールを日本セグメント向けに販売したためです。その結果、営業収益は米ドルベースで2.1%減少しましたが、円換算後では9,645百万円(同3.1%増)となりました。

  金融費用は有価証券貸借取引費用の増加により1,235百万円(同20.1%増)となり、金融収支は米ドルベースで29.5%の増加、円換算後では2,155百万円(同36.4%増)となりました。

  販売費及び一般管理費は、情報料が増加したものの、株式取引の減少による支払手数料等の減少、前連結会計年度に実施した人員削減の効果による人件費の減少などの結果、米ドルベースで2.9%減少しましたが、円換算後では8,206百万円(同2.2%増)となりました。

  以上の結果、セグメント利益(税引前四半期利益)は179百万円(前第2四半期連結累計期間は596百万円のセグメント損失)となりました。

 (アジア・パシフィック)                             (単位:百万円)

 

前第2四半期

連結累計期間

当第2四半期

連結累計期間

増減

増減率

 受入手数料

160

270

111

69.4%増

 トレーディング損益

△1

0

1

 金融収益

115

117

2

2.1%増

 その他の営業収益

67

82

15

22.6%増

 営業収益

340

470

129

38.0%増

 金融費用

2

4

2

98.9%増

 販売費及び一般管理費

339

484

145

42.8%増

 その他の収益費用(純額)

△2

△288

△287

 持分法による投資利益又は損失(△)

△23

16

39

 セグメント利益又は損失(△)

(税引前四半期利益又は損失(△))

△26

△291

△265

 

  アジア・パシフィックセグメントは、主に香港拠点のMonex International Limitedの子会社であるMonex Boom Securities(H.K.) Limitedが主体となり活動しています。

  当第2四半期連結累計期間の香港経済は、中国政府による経済改革の進展期待や堅調な米国経済などにより概ね堅調に推移しました。香港の株式市場では、当第2四半期連結累計期間の期首に24,000ポイント程度だったハンセン指数は、2017年8月には28,000ポイント台まで上昇しました。

  なお、香港ドルの対円レート(期中平均)は前第2四半期連結累計期間比で4.7%円安となったことから、アジア・パシフィックセグメントの業績はその影響を受けています。

  このような環境の下、Monex Boom Securities(H.K.) Limitedの株式委託売買代金増加したことから受入手数料が270百万円(前第2四半期連結累計期間比69.4%増)となりました。また、金融収益が117百万円(同2.1%増)となり、営業収益は470百万円(同38.0%増)となりました。

  販売費及び一般管理費は、株式取引の増加による取引関係費の増加や豪州でのオンライン証券ビジネスの開始に向けた先行投資などの結果、484百万円(同42.8%増)となりました。

  その他の収益費用(純額)が288百万円の損失(前第2四半期連結累計期間は2百万円の損失)となっていますが、これにはその他の金融資産(貸付金)に関する減損損失292百万円が含まれています。

  持分法による投資利益は16百万円(前第2四半期連結累計期間は23百万円の損失)となっていますが、これは、中国本土で事業展開するジョイントベンチャーに関するものです。

  以上の結果、セグメント損失(税引前四半期損失)は291百万円(前第2四半期連結累計期間は26百万円のセグメント損失)となりました。

 

(2)財政状態及びキャッシュ・フローの状況

1.資産、負債及び資本の状況

 (連結)                                 (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2017年3月末)

当第2四半期

連結会計期間

(2017年9月末)

増減

 資産合計

936,776

980,582

43,805

 負債合計

855,090

898,099

43,010

 資本合計

81,687

82,482

796

 親会社の所有者に帰属する持分

81,372

82,247

875

 

  当第2四半期連結会計期間の資産合計は、信用取引資産などが減少したものの、現金及び現金同等物、預託金及び金銭の信託などが増加した結果、980,582百万円(前連結会計年度末比43,805百万円増)となりました。また、負債合計は、社債及び借入金などが減少したものの、預り金、受入保証金などが増加した結果、898,099百万円(同43,010百万円増)となりました。

  資本合計は、配当金の支払、自己株式の取得により減少したものの、四半期利益、その他の包括利益により増加した結果、82,482百万円(同796百万円増)となりました。

 

2.キャッシュ・フローの状況

 (連結)                                 (単位:百万円)

 

前第2四半期

連結累計期間

当第2四半期

連結累計期間

増減

 営業活動によるキャッシュ・フロー

43,673

22,950

△20,723

 投資活動によるキャッシュ・フロー

△3,767

△3,807

△41

 財務活動によるキャッシュ・フロー

△22,255

△6,166

16,088

 

  当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは営業活動による収入22,950百万円(前第2四半期連結累計期間は43,673百万円の収入)、投資活動による支出3,807百万円(同3,767百万円の支出)及び財務活動による支出6,166百万円(同22,255百万円の支出)でした。この結果、当第2四半期連結会計期間の現金及び現金同等物は89,572百万円(前連結会計年度末比13,014百万円増)となりました。

 

  当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

  当第2四半期連結累計期間における営業活動により取得した資金は、22,950百万円となりました。

  受入保証金及び預り金の増減により45,160百万円、信用取引資産及び信用取引負債の増減により10,364百万円の資金を取得する一方、預託金及び金銭の信託の増減により30,510百万円の資金を使用しました。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

  当第2四半期連結累計期間における投資活動により使用した資金は、3,807百万円となりました。

  無形資産の取得により3,002百万円の資金を使用しました。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

  当第2四半期連結累計期間における財務活動により使用した資金は、6,166百万円となりました。

  長期借入債務の調達により10,000百万円、社債の発行により4,493百万円の資金を取得する一方、長期借入債務の返済により10,600百万円、短期借入債務の収支により5,301百万円、社債の償還により3,000百万円、自己株式の取得により1,030百万円、配当金の支払により729百万円の資金を使用しました。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

  当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第2四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

  該当事項はありません。

 

(6)従業員数

  当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。

 

(7)主要な設備

  当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。