第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

当社は、経営理念として掲げている「金融サービスを通じて、社会・経済の発展に貢献する」、「金融サービスにおける革新者を目指す」、「健全な事業活動を通じて、関わる全ての人を大切にする」の三つの基本理念を踏まえ、各事業の企業価値を向上させ、株主利益を最大化させていくことを会社経営の基本的な方針としております。

 

(2)経営戦略等

当社グループは、1999年の創業以来、個人投資家向けに最先端の金融デリバティブ取引サービスを提供するリーディング・カンパニーとなることを目指して成長を遂げてきた実績と、高いノウハウによる安定性と豊富な実績を誇るシステム開発能力で、多くの方にご支持いただけるサービスを構築してまいりました。スピード感あるサービス提供及びシステムの開発体制を原動力とし、新たな金融サービスの創出、協業先との連携をさらに強固に推し進め、更なる価値を創造してまいります。

金融商品取引事業においては、高金利通貨にフォーカスした競争戦略を起点として、顧客に訴求できる特徴を打ち出したサービスの強化及び顧客データを徹底的に分析し費用対効果の追求とターゲット層を明確にしたマーケティング戦略を実行してまいりました。また、金融商品取引事業の収益性を左右するカバーディーリング手法の精度向上にも注力し、効率的かつ収益性を高める手法の研究を重ね、着実に実績を積み上げてまいりました。さらに、『みんなのFX』と商品趣向を変えた『LIGHT FX』を立ち上げ顧客層の拡大、顧客資産の増加を達成し、更なる収益力の強化を図ることにも成功しました。

グループ体制としては、2015年12月に実施した株式交換により完全子会社となったシステム事業会社がシステム開発の中核となり、自社システムを稼働させ、高い安定性と企画開発スピードの早期化、システム関連の低コスト化を実現したことで競争力を高めてまいりました。

グループの中核事業である金融商品取引事業とシステム開発・システムコンサルティング事業が連携し、早期に問題抽出・分析・改善が行える体制を構築することにより、事業シナジーを生み出しています。

以上のような取り組みによる成果が結実したことにより、金融商品取引事業の顧客預り資産はFX業界の中でも著しい増加を達成し、連結業績の飛躍的な改善によってFX事業の根幹となる自己資本の充実と資金確保を継続的に図ることができました。

今後当社グループが経営の健全性を保ちつつ成長を加速させるための経営戦略としては、これまで獲得した強みを武器に、さらに預り資産が業界トップ3へ到達するための各分野の戦略を遂行しつつ、事業リスクを過小評価せず、慎重な経営判断を行うことをベースに、強い経営体質の確立を目標としてまいります。

具体的には、限られた経営資源を金融デリバティブの事業とシステム事業の拡大に集中し、本業の収益強化を目指します。スピード感をもって提供する商品の多様化を図り収益力を強化すること、システム事業会社が高付加価値と競争力あるシステムを開発し続けるための開発体制を拡充することに重点的に取り組むとともに、体制面では経営監視が適切に機能するガバナンスの強化にも力を入れてまいります。

なお、各分野における具体的な取り組みについては、「(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載しております。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、収益の源泉であり、「お客様からの信頼の証」である顧客口座数、預り資産に加え、グループ全体の事業活動の成果を示す連結営業利益率を重要視しております。中でも預り資産におきまして、2027年3月期末までに約1,450億円まで積み上げ、業界ポジションにおいてFX専業の中でトップ3に位置付けることを中期的目標としております。

また、企業価値の向上を目指し、資本を有効活用することが重要であるという認識のもと、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標として位置づけております。ROEは25%台の維持を目標としております。

 

 

(4)経営環境

当社グループの事業領域である金融サービス分野では、AIやビッグデータ解析等の情報技術の進歩により投資対象となる金融商品や投資手法の多様化・高度化が進んでおります。我が国経済は、2022年3月より米国金利の上昇により日米に金利差が生じたことによる歴史的な円安局面を迎えております。そうした中、FX取引業界においては、個人投資家を中心に資金の流入は継続し取引量も拡大していますが、競合他社とのスプレッド競争及びスワップポイント競争の激化により収益は圧迫され、顧客獲得のための広告宣伝費等の支出増加が避けられない厳しい状況が続いています。また、相場変動でFX取引高が膨らんでも、上位数社に取引シェアが集中する傾向が顕著となっており、すべての店頭FX業者に対して決済リスクの管理強化のため、事業遂行上の財務の健全性を継続的に向上させることを求める規則(ストレステスト)を遵守していくには、中位・下位に位置する店頭FX業者にとって、とりわけ厳しい経営環境が続いており、FX業界での生き残りを図るため競合他社同士の合併・業務提携が行われる等、競争は一段と激化しています。

このような経営環境において、業界中位に位置するトレイダーズ証券は、近年、顧客預り資産の増加額及び増加率において順調な伸びを記録しており、安定した利益を確保できるようになってまいりました。今後は、自社グループ内にシステム事業会社を有する強みを活かし、早期に業界トップ3へ到達できるよう、より一層の努力を重ねてまいります。

当社グループにおいては、「(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」への取り組みを着実に推進し、今後、外部環境に大きな変化があった場合にも対応できる経営体制を整備し、持続的成長と企業価値の向上を図ってまいります。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社グループは、下記の課題について重点的に取り組み、預り資産の増加による収益力の強化並びに経営基盤の強化に努めるとともに、法令を遵守する内部管理体制を充実させることで、企業体質の健全性をより一層高めてまいります。

 

① 店頭デリバティブ取引の充実・強化

業界競争が熾烈を極める金融デリバティブ取引の事業領域において、当社グループが力強く成長していくためには、店頭デリバティブ商品、特に収益性の高い店頭FXサービス(外国為替証拠金取引サービス)に経営資源を集中していくことが不可欠であり、今後もこうした店頭FXサービスをお客様のニーズに沿った投資商品として魅力を高めていくことが重要であると認識しております。

主力商品である「みんなのFX」・「LIGHT FX」においては、LIGHTペアを導入したサービスを中心に、業界最高水準のスプレッド・スワップ等の取引条件面での競争優位性を維持するとともに、それぞれ独自の商品性を打ち出すことで、あらゆる投資家ニーズに対応し、新規口座数の増加及び預り資産の純増を図ってまいります。特に差別化戦略として取り組んでいるスイスフランを軸とした通貨ペアについては、当該領域に注力する競合企業が限定的であることから取引ニーズの開拓余地が大きいと認識しており、高金利通貨との組み合わせによるスワップ収益の魅力を訴求するとともに、スイスフランクロスの通貨ペアの拡充を強化することで、預り資産のさらなる拡大につなげてまいります。

また、「みんなのシストレ」は、様々なストラテジーから選択して投資するシステムトレードサービスであり、売買シグナルの配信システムをMT4からMT5へ移行したことでシステム上の課題は解消されております。今後は、システムトレード系サービスをFX領域の柱の一つとして成長させるため、リピート系注文およびフォロートレードのEA搭載を強化し、早期に成長軌道に乗せるための施策を推進してまいります。

「みんなのオプション」については、プライシングの改善により市場シェアは回復基調にある中、さらなる拡大に向けて、これまで準備を進めてきたシステムの全面リニューアルを翌期に完了しリリースすることで、より競争力の高いバイナリーオプションを投入し、市場シェアの一層の拡大を図ってまいります。

加えて、これらのサービス基盤の強化と並行して知的財産戦略を推進し、独自性の高いサービスによる付加価値を特許権等により保護することで、超過収益力を継続的に維持し、高収益体質の持続を図ってまいります。さらに、新規口座の獲得及び預り資産の純増強化に向け、デジタルマーケティングの推進やWEBメディア、マス広告等の多様な媒体を活用した短期的かつ効果的なプロモーションの展開に加え、中長期的な認知度向上に資するブランディング施策を積極的に実施してまいります。

併せて、顧客の投資選好に応じたコミュニケーションを強化し、お客様との持続的なリレーションの構築に取り組むことで、顧客層のさらなる拡大と収益の安定性向上を実現し事業の持続的な成長を追求してまいります。

 

② システム開発力の強化

金融事業においてシステムは事業基盤の中枢であり、システム開発力は金融商品の画一的な商品性の中で唯一お客様に対する競争力の差が出る部分であり、さらに、システムのリリースの早さそのものが新商品のその後の市場シェアの獲得の優劣を決める重要な要素にもなります。

そして、当社グループは、金融・証券業界の中でも数少ない自社グループ内ですべてのシステム開発を行うことができる体制を有しており、技術力の高さと現場の緊密さがリリースの早さと付加価値の差を生み出し、これらが成長戦略を追求する上で重要な優位性につながるものと自負しております。

このようなシステム開発を担う事業会社がシステム開発を計画どおりに行いクオリティが高いシステムを提供するためには、今後も国内・海外の開発拠点において優秀なエンジニアの確保が益々重要になってまいります。

当社グループは、システム事業会社がさらに競争力の高いシステムの開発を加速するため、経営計画においてシステム開発の人員の拡充及び国内拠点の育成を中期的な重要テーマと位置づけ、これに積極的な投資を行ってまいります。また、長年に亘って金融業界の最新動向を把握・開発してきたビジネスノウハウやクオリティをより一層高度化させていくことで、生成AIを活用した業務システムなど、金融取引システム以外の先端領域の製品開発や企業のDX推進に向けたコンサルティングに活用することで、外部販売の強化にもつなげてまいります。

③ 地政学的リスクへの対応

当社グループでは、子会社であるトレイダーズ証券等で利用する金融商品取引システムの開発、運用保守を、主に、中国(大連市)及びベトナム(ハノイ市)に所在する海外子会社2社において行っており、金融商品取引システム開発のコア領域や高度な運用保守業務を担う重要なオフショア開発拠点に成長しております。

一方で、米中関係の動向をはじめ、国際関係の緊張化や各国での保護主義的な経済・通商政策への転換、情報・通信に関する法規制・監視の強化や政治情勢の急変等、当社グループが事業や投資(出資)を行う国・地域で地政学的リスクが顕在化した場合、事業活動にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、こうした地政学的リスクへの対応として、事業継続計画の見直しを行うとともに、一定規模の人財投資を行い、高度な技術者集団を確保し、国内におけるシステム開発体制の強化・拡充を図るとともにシステム品質の向上に継続的に取り組むことで、各海外子会社で行っているシステムの保守・運用を日本国内及び海外子会社2社間で相互に補完できる体制の構築を進めており、運用業務の相互バックアップシミュレーションテストなどの実効性を高めるためにも事業継続計画運用の定着化を図ってまいります。

 

④ 優秀な人材の確保

当社グループが今後も持続的に成長し、業容を拡大させていくためには、優秀な人財を確保し続けていくことが最も重要な課題であると認識しております。

一方、国内経済において、少子高齢化に伴う労働力人口の趨勢的な減少による人手不足の常態化や、若年層のワークライフバランスを意識した働き方の浸透にあわせて、近年、大手企業はより優秀な人財を優位に確保するため、いち早く賃上げや多様な働き方改革を実施するなど、企業間における人財獲得競争は一層激化し、特に専門スキルや高度な技術を有する優秀な人財を安定的に確保することはますます難しくなっております。当社グループでは、従業員の労働意欲と生産性を高めるべく魅力的なオフィス環境の整備を実施しておりますが、今後は、専門性の高い優秀かつ多様な人財を確保し、長期定着化させるため人事諸制度の改善、高度な技術や知見を有する人財を公正に評価し処遇できる体系の整備等によって、さらなる人的資本への重点的投資を実践し、グループの持続的な業績拡大と価値創造に寄与する人財獲得戦略を強化することで、優秀な人財の安定的確保を目指してまいります。

 

⑤ コーポレートガバナンスの充実

当社の持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上には、実効性あるコーポレート・ガバナンスのあり方を不断に追求しながら確立・強化していくことが不可欠であり、当社グループに対する経営の健全性、信頼性を向上させる観点から、内部管理体制の強化を図り、特に、東京証券取引所が定めるコーポレートガバナンス・コードの趣旨・精神を尊重して、コーポレート・ガバナンスの充実に向けて、特に以下の課題に重点的に取り組んでまいります。取締役会等の責務・役割については、多角的な意見を反映した公正性の高い経営の意思決定の実現のため、取締役会等の実効性を高める制度・仕組みの検討・整備や独立社外役員の機能強化を図ること等により、株主様に対する受託者責任を全うしうる取り組みを実践してまいります。

株主様との対話については、当社の持続的な成長に対する支援と評価を得ていくために不可欠であると認識し、今後は経営陣幹部と機関投資家等との建設的な対話をより積極的に推進してまいります。

適切な情報開示と透明性の確保については、適時開示情報のみならず、当社の中長期的に目指す理念や方針をはじめ、投資家にとって有用な非財務情報等をわかりやすく記載し、幅広く提供してまいります。

また、すべてのステークホルダーとの適切な協働を図ることは、当社の持続的な成長に不可欠であり、当社経営理念にも掲げる重要なテーマと認識しております。

今後は、社会問題や環境問題等のサステナビリティを巡る諸課題の対応に向けて、当社グループの事業内容や特性を活かし、課題の解決に貢献し得る活動内容を具体化し、積極的に取り組んでまいります。

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)ガバナンス

当社は、「金融サービスを通じて、社会・経済の発展に貢献する」との経営理念のもと、当社グループにおけるサステナビリティに関する取り組みを推進するため、2021年6月にESG推進委員会を設置しております。

ESG推進委員会は、常勤取締役及び事業子会社の代表取締役等を委員として構成され、当社グループ全体のサステナビリティ経営を推進する役割を担っております。同委員会では、サステナビリティに関する基本方針の検討、社会・環境分野における重要課題(マテリアリティ)の特定及び見直し、各事業活動を通じた取り組みの推進、並びに関連する課題への対応状況のモニタリング等を行っております。

また、ESG推進委員会で検討された事項については、適宜、取締役会及び経営会議へ報告・共有を行い、重要事項については取締役会において審議・決議を行うなど、取締役会による監督のもと、グループ横断的な推進体制を構築しております。

当社グループは、金融事業及びシステム開発事業を通じて、社会・環境とともに持続的(循環的)に成長するために重要と考える課題をマテリアリティとして特定しております。これらのマテリアリティは、国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)の趣旨も踏まえながら設定しており、ステークホルダーとの適切な協働を通じて、社会的価値と経済的価値の向上を目指した取り組みを推進しております。

 

(2)戦略

当社グループは、社会課題及び経営課題を重要なサステナビリティ課題として認識し、その解決に向けた取り組みを推進しております。

特に、当社グループの主軸事業である金融事業と密接に関連する金融経済教育活動を重要なマテリアリティとして位置付けております。近年、資産形成の重要性が高まる一方で、金融商品・投資に関する知識不足や金融トラブルへの対応力不足が社会的課題となる中、当社グループは、金融リテラシー向上への貢献を重要な社会的責務であると認識しております。

このような認識のもと、若年層を中心とした金融経済教育活動に継続的に取り組んでおります。具体的には、小学校・中学校・高等学校・大学等を対象とした出張授業の実施に加え、高校生を対象とした職場体験プログラム(ジョブシャドウイング)の受入れを行うなど、幅広い世代に対して金融・投資に関する学習機会を提供しております。

2026年3月期においては、小学校・高等学校・大学において出張授業を実施し、特に高等学校及び大学については初めての実施となりました。また、行政機関や各種団体等との協働も行いながら、金融市場の仕組み、長期・積立・分散投資による資産形成の考え方、投資に伴うリスクとリターン、金融トラブルへの対応等について理解を深める機会を提供し、幅広い世代に対する金融リテラシー向上支援を推進しております。

これらの取り組みを通じて、適切な金融知識の習得及び金融リスクに対する理解促進を図るとともに、自ら考え判断しながら主体的に金融・経済活動に参加できる人財の育成に貢献することを目指しております。今後も、当社グループの知見や事業基盤を活かした金融経済教育活動を継続・強化し、社会全体の金融リテラシー向上に寄与してまいります。

このほか、当社グループは、CVCファンド「トレイダーズFinTech1号投資事業有限責任組合」を通じて、教育・人事サービス、ライフサイエンス等をはじめ、より多くの個人及び企業のウェルビーイング向上に資する革新的な製品・サービスを提供する成長企業への投資にも取り組んでおります。これらの投資活動を通じて、社会課題解決と新たな事業機会の創出の両立を目指しております。

一方、地球環境分野に対する責任ある企業行動を実践する観点から、気候変動への対応についても重要課題として認識しております。特に、当社グループ事業活動に伴う温室効果ガス(GHG)排出量の削減を重要な取り組み事項として位置付け、CO2排出量をモニタリング指標としております。具体的には、省エネルギーの推進、会議資料及び社内手続書類の電子化、契約書電子化の推進、環境負荷の低い設備・機器・備品類の選定等を通じて、事業活動における環境負荷低減に取り組んでおります。あわせて、本社所在地である恵比寿エリアにおいて地域清掃活動へ参加するなど、地域社会と連携した環境保全活動にも取り組んでおります。

当社グループは、持続的な成長の源泉は「人財」であるとの考えのもと、人財育成及び社内環境整備を重要な経営課題として位置付けております。

人財育成に関する方針として、「関わるすべての“人”を大切にし、『コンプライアンス』と『ダイバーシティ』を尊重し、変革にチャレンジし続ける人財」の育成を掲げ、従業員一人ひとりに対し、研修やリスキリングを含む学びの機会を提供しております。また、社内環境整備に関する方針として、「職場の安全と社員一人ひとりの心身の健康を守り、従業員が社会的にも満足する状態を創り出すため、ウェルビーイング経営に取り組む」ことを掲げ、人的資本への積極的な投資を推進しております。

人財育成の基盤となる人事制度については、透明性の高い制度を通じて、人財育成及び従業員エンゲージメント向上を図るべく制度改定を進め、2025年4月より新人事制度へ移行しております。当該制度は、当社グループのMission「Create the New Values ~ 新たな価値を創造し続ける~」、Vision「お客様から最も信頼される“FinTech”グループとなり、だれもが未来に投資できる社会を実現させる」、並びに各社のValue及び人財育成方針を基軸として設計されたものであり、各社が求める人物像(人財ビジョン)を明確化することで、持続的成長を支える人財基盤の強化を図っております。

さらに、ウェルビーイング経営の一環として、定期健康診断の実施、メンタルヘルスケアの充実、ワークライフバランス改善及び運動機会の提供等、従業員の健康維持・増進に向けた各種施策を継続的に推進しております。これらの取り組みが評価され、当社は2年連続で「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」に認定されました。今後も、従業員のウェルビーイング向上に向けた取り組みを推進し、人的資本の強化に努めてまいります。

 

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(3)リスク管理

当社グループでは、サステナビリティに関する取り組みを推進するにあたり、事業活動に内在するリスク及び機会を適切に把握・管理し、中長期的な企業価値の向上と持続的成長につなげることを重要な経営課題として認識しております。

サステナビリティに関連するリスク及び機会の管理については、ESG推進委員会を中心として、マテリアリティの分析・特定から施策の立案・実行、その後の検証・見直しに至るまで、一連のPDCAサイクルを通じて継続的に実施しております。具体的には、以下のプロセスに基づき運営しております。

① 事業環境や社会課題等を踏まえたマテリアリティ分析を行い、当社グループにおける重要なリスク及び機会を抽出・整理

② 抽出したリスク及び機会に対し、対応方針、アクションプラン及び目標(ターゲット)を策定し、各種施策を推進

③ 実施した取り組みについて、進捗状況や有効性の検証・評価を行い、必要に応じて改善策を検討

④ ESG推進委員会において、外部環境や事業環境の変化を踏まえながら、新たな課題の洗い出し及び目標等の見直しを継続的に実施

また、サステナビリティ関連事項を含め、当社グループの事業運営、経営環境又は企業価値に重大な影響を及ぼす可能性のある事案が発生した場合には、代表取締役社長を統括責任者とする危機管理委員会を設置する体制としております。同委員会においては、事前の予防的対応に加え、事案発生時の迅速な情報共有、影響拡大防止、損害・損失の最小化及び早期復旧に向けた対応を行うこととしており、危機管理に関する体制及びプロセスの整備・運用に努めております。

さらに、当社グループは、法令遵守及びコンプライアンスを経営の重要課題として位置付けており、各種リスク管理体制との連携を図りながら、サステナビリティに関連するリスク管理の実効性向上に取り組んでおります。

 

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(4)指標及び目標

・人財の育成並びに労働環境の充実

当社グループでは、上記「(2)戦略」において記載した、人財の多様性の確保を含む人財育成方針及び社内環境整備方針に関する取り組み状況を把握・評価するため、以下の指標を設定しております。当該指標に関する実績値及び推移は後記のとおりであり、各指標の選定理由は以下のとおりであります。

[指標]

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合

男性労働者の育児休業取得率

労働者の男女の賃金の額の差異

女性従業員比率

外国人労働者比率

[選定理由]

当社グループは、上記「(2)戦略」に記載のとおり、「ダイバーシティ」を重要な価値観の一つとして位置付けております。多様な人財がその能力や適性に応じて活躍できる組織の実現に向け、適正かつ透明性・公平性のある採用、人事評価及び登用制度の整備・運用を推進しております。

これらの指標は、人的資本に関する取り組み状況を把握するうえで重要な指標であると認識しており、多様な人財が継続的に能力を発揮できる職場環境の整備を進めることで、組織の活性化及び企業価値向上につなげていきたいと考えております。

[指標]

月平均残業時間

[選定理由]

当社グループは、上記「(2)戦略」に記載のとおり、「職場の安全と社員一人ひとりの心身の健康を守り、従業員が社会的にも満足する状態を創り出す」ことを目指し、ウェルビーイング経営を推進しております。

従業員が健康かつ安心して働くことのできる職場環境を整備し、労働生産性及び業務効率性の向上を図ることは、従業員エンゲージメントの向上や多様な働き方の実現につながり、ひいては持続的な企業価値向上に資するものと認識しております。そのため、ワークライフバランスに配慮した適切な労働時間管理の観点から、月平均残業時間を重要な指標としております。

 

◇当社グループの人的資本に関連する指標の各実績値

指標

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

前期比

管理的地位ある労働者に占める
女性労働者の割合
()

21.4

21.2

16.3

4.9ポイント減

男性労働者の育児休業取得率 ()

100.0

100.0

100.0

労働者の男女の賃金の額の差異 ()

72.2

77.1

69.0

8.1ポイント減

女性従業員比率 ()

33.9

33.6

35.3

1.7ポイント増

外国人労働者比率 ()

7.9

8.4

6.5

1.9ポイント減

月平均残業時間 (時間/月)

19.5

21.0

21.4

0.4時間増

※当社及び国内主要連結子会社2社(トレイダーズ証券、FleGrowth)を対象としております。なお、海外連結子会社については人事制度及び労務管理体制の違いを踏まえ、投資事業有限責任組合については人的資本関連指標の算定対象となる従業員を有していないことから、集計対象から除外しております。

 

上記の<人財ビジョン>のもと、当社グループは、2025年4月以降、人事関連諸制度の改定を実施しております。企業理念の実現に向け、社員等級制度の整備、公正かつ透明性のある評価制度体系の強化、並びに資格取得支援や研修制度の充実等を通じた能力開発・人財育成施策を推進しております。

また、能力や意欲に応じた適切な採用・登用・昇格を行う運用体制を整備しており、性別や国籍等の属性によらず、公平な機会の提供を図る制度設計としております。

当社グループは、各指標の年度推移を継続的に分析・評価しながら、人的資本の強化及び働きやすい職場環境の整備に取り組んでまいります。

 

(各指標に関する補足説明)

・管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は16.3%となっております。前期比で低下しておりますが、主な要因は、2025年4月以降に実施した人事制度改定に伴い、管理職区分及び役割定義の見直しを行ったことによるものであります。なお、当社グループでは、引き続き、多様な人財が能力及び適性に応じて活躍できる環境整備及び人財育成に取り組んでまいります。

・男性労働者の育児休業取得率は100%となっております。当社グループでは、仕事と育児の両立支援を重要な職場環境整備施策の一つとして位置付けており、今後も育児休業制度に関する周知及び利用促進に取り組んでまいります。

・労働者の男女の賃金の額の差異は69.0%となっております。前期比で低下しておりますが、主な要因は、2025年4月以降に実施した人事制度改定に伴う管理職区分及び役割定義の見直しにより、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合が低下したことによるものであります。管理職は非管理職と比較して給与水準が高いため、当該構成比の変化が男女間の平均賃金差異に影響しております。なお、同一の職種・等級において、性別による賃金の額の差異は生じておりません。

・女性従業員及び外国人労働者の比率については、当社グループにおける多様な人財の確保状況を示す指標の一つとして認識しております。今後も、能力及び適性を重視した採用・登用に加え、社員の技能向上施策や働きやすい職場環境整備等を推進することで、多様な人財が継続的に活躍できる組織づくりに取り組んでまいります。

・月平均残業時間は前期比でやや増加しておりますが、当社グループの業容拡大に伴う業務量及び業務範囲の増加等により、一部従業員の労働時間が増加したことが要因であります。当社グループでは、業務DX化の推進や生成AIを含むデジタル技術の活用による業務効率化・生産性向上を図るとともに、フレックスタイム制度の活用促進、会議運営の効率化及び各種業務プロセスの改善等を通じて、適切な労働時間管理及び働きやすい職場環境の整備に継続的に取り組んでおります。

 

・地球環境負荷低減

気候変動リスクへの対応として、地球環境負荷低減に向けた取り組みを継続的に実施しており、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を重要な課題として認識しております。このため、CO2排出量を指標として設定し、継続的なモニタリングを行っております。

2026年3月期においては、本社オフィスのフロア増床等に伴い、電力使用量は前期比4%増加の241,287kWhとなりました。一方、CO2排出量[Scope 1+Scope 2]については、各種省エネルギー施策の推進等により、前期と同水準の59t-CO2となりました。

なお、当社は2023年4月の本社移転以降、実質再生可能エネルギー由来の電力供給を受けていることから、当該電力消費に係るマーケット基準でのCO2排出量はゼロとなっております。

 

当社グループの電力使用量及びGHG排出量実績値

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

前期比

電力使用量(kWh)

260,442

232,579

241,287

4%増

CO2排出量 [Scope 1 + Scope 2] (t-CO2)

60

59

59

-

Scope 1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)

Scope 2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出

(注)上記実績値は当社及び国内主要連結子会社2社(トレイダーズ証券、FleGrowth)の集計データです。なお、海外連結子会社については算定体制の整備状況を踏まえ、投資事業有限責任組合については事業活動に伴う環境負荷の算定対象としていないことから、集計対象から除外しております。

また、第三者保証を受けていない概算値となります。

 

3【事業等のリスク】

当社の経営成績、事業運営及び財務状態その他に関する事項のうち、投資家の投資判断に影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項として、以下のようなリスクがあげられます。これらのリスクは複合、連鎖して発生し、様々なリスクを増大させる可能性があります。

当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の適切な対応に努めてまいります。

なお、本項目に記載の事項は必ずしもすべてのリスクを網羅したものではなく、また、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

1 顕在化の可能性が高いと想定している主なリスク

(1)外部環境に起因するリスク

① 業界競争の激化に伴う収益性低下のリスク

当社グループの主力事業である外国為替証拠金取引サービスは、インターネットを通じた個人投資家向け金融サービスとして市場の拡大を続け多数の金融機関や新規参入事業者が存在する成熟市場となっておりました。

こうした環境下では、各社がスプレッドの引き下げやスワップポイントの引き上げ、取引ツールの機能強化など、顧客獲得を巡って激しい競争を繰り広げており、結果として、業界全体として収益性の低下傾向が続いています。特に、FXサービスにおいては顧客の取引条件に対する感度が非常に高く、わずかな差異が資金流出入に直結するため、当社が競争条件において劣後した場合、預り資産の流出や顧客数・取引量の減少といった負の連鎖が起こるリスクが存在します。

加えて、顧客獲得のための広告費やプロモーション費用も増加傾向にあり、収益性のさらなる圧迫が懸念されます。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

 

■ 商品力の高いプロダクト開発

日本円よりも低金利のスイスフランを活用したフランクロス通貨ペアなどを投入することにより、他社との差別化を図った商品を提供してまいりました。このような取り組みを通じて、競争力のあるスプレッド及びスワップポイントを備えた商品の開発・提供に努め、当社商品の競争力強化を図っております。

■ 機動的なシステム改修

当社グループ会社であるFleGrowthを活用し、金融商品取引に関するシステムの開発・保守運用を市場環境の変化に即応できる体制で行っております。これにより、多様化・高度化する顧客ニーズへの適切な対応を図るとともに、グループシナジーを活用した効率的かつ低コストな運営体制の構築に努めております。

■ 知財戦略の推進

当社では、高い商品力を有するプロダクトについて特許申請を行うなど、当社サービスの模倣防止及び参入障壁の強化に努めております。これにより、競争優位性を維持し、継続的に高い収益性を確保できる体制の整備を推進しております。

 

② 法令・規制遵守に関するリスク

金融商品取引業を営む当社グループは、金融商品取引法や同法に基づく政令・内閣府令、金融商品取引業者等向けの監督指針、並びに自主規制機関である金融商品取引業協会の規則等に基づき、厳格な規制の下で事業を行っています。当社グループにおいて、これらの法令・諸規則等に違反する行為や内部管理態勢上の重大な不備、顧客保護上の問題等が認められた場合には、業務改善命令、業務停止命令、登録取消しその他の行政処分、または自主規制機関による処分等を受ける可能性があります。その結果、当社グループの社会的信用、顧客からの信頼、事業運営、財政状態及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 内部管理体制の強化

各事業部門における業務フローの見直し及び文書化を進め、リスクの早期検知・是正につなげる内部統制の充実を図っています。また、第1線である事業部門、第2線である管理部門及び第3線である内部監査部門が、それぞれの役割に応じてリスク管理・モニタリング・内部監査を行っています。内部監査等における指摘事項については、対象部門が改善計画を策定し、その進捗状況を関係部門が確認・フォローアップすることで、内部統制の実効性向上に努めています。

■ コンプライアンス・リスク管理体制の整備

コンプライアンス・リスク管理担当部門を中心として、法令遵守状況や顧客保護に関する事項を検証するとともに経営陣への報告体制を整備しており、コンプライアンス委員会及びリスク管理委員会等を通じてリスク情報を共有し、全社的な観点から改善施策の検討及び実施を行っています。

 

■ 法令改正に対応した即応体制の構築

金融庁や金融商品取引業協会等が公表する法令・制度改正動向を継続的に把握し、影響分析を実施しております。制度変更があった場合には、関連規程・システム・業務フローの見直し及び役職員への周知・教育を速やかに実施し、適切な対応に努めています。

■ 社内規程の整備

法令・規制等の遵守を徹底するため、各種社内規程及び業務マニュアルの整備・見直しを継続的に実施しております。これにより、役職員への周知徹底を図るとともに、適切な業務運営及びコンプライアンス意識の向上に努め、法令・規制違反の未然防止に取り組んでいます。

■ 定期的な社内研修の実施

法令遵守意識の浸透を目的として、コンプライアンスに関する定期研修を実施し、全社員の知識・意識の向上を図っています。また、法令改正や業界動向に応じたテーマ別研修や理解度確認を実施することで、研修効果の向上及びコンプライアンス文化の定着に努めています。

■ 内部通報制度の運用

法令違反や不適切な行為を早期に発見・是正するため、内部通報制度を整備・運用しています。通報者保護を徹底し、役職員が安心して通報できる環境を整備することで、コンプライアンス上の問題の未然防止及び早期対応に努めています。

■ 第三者機関による監査の活用

客観的な視点からの監査を受けることで、潜在的なリスクの洗い出しと対策を講じるよう努めています。

 

③ 金融規制強化による事業制約リスク

FX市場は個人投資家の参加が多いことから、投資家保護の観点で規制強化が継続的に行われてきました。特に、最大レバレッジの引き下げや強制ロスカット水準の引き上げなど、取引に直接影響を与える規制は、取引量の減少や顧客離れにつながる要因となる可能性があります。

今後も、外国為替市場における急激な相場変動や投資家被害の発生等に応じて、監督当局・自主規制機関の方針変更等により、規制が強化される可能性があり、当社グループの事業活動に制約を与え、財政状態及び業績に重要な影響を及ぼすリスクがあります。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 規制動向の継続的なモニタリング

金融庁、自主規制機関及び業界団体等との情報連携を通じて規制動向を継続的に把握し、想定される制度変更が事業へ与える影響等について分析を行っています。また、複数の規制シナリオを想定した検討を行うことで、迅速な対応・体制の整備に努めています。

■ 顧客へのリスク説明の強化

規制内容や変更の背景を丁寧に説明し、顧客が適切な判断のもとで取引を行えるよう、情報提供体制を強化しています。また、規制変更時にはウェブサイトや取引画面等を通じて迅速な情報発信を行い、顧客への影響を最小限に抑えるよう努めています。

■ 投資対象及びサービスの多様化

FX取引における商品ラインナップの拡充やサービスの高度化を推進することで、顧客の多様な投資ニーズに対応するとともに、特定の商品・サービスへの依存度を低減し、収益基盤の安定化に努めています。

■ 収益源の分散及び事業基盤の強化

規制変更による取引量の変動リスクに対応するため、新たなサービスの開発や顧客基盤の拡大を進めることで、収益源の多様化を図り、事業環境の変化に対する耐性の向上に努めています。

■ システム・業務体制の柔軟性確保

金融商品取引業に係る各種規制は投資家保護のため常に見直しが行われており、最近ではサイバーセキュリティ対策の強化が求められるなかで高度な認証技術を必須化とする監督指針等の改定が行われる等、規制が強化されています。当社グループでは、これら制度等の変更に迅速に対応できるよう、システム及び業務運営体制の整備を進めつつ、規制変更時における顧客サービスへの影響を最小限に抑えるよう努めています。

 

④ 為替相場の変動等、経済環境の変化に伴うリスク

為替相場の急激な変動は、顧客にとっては損失要因となる場合があり、それに伴う預り資産の減少、取引控え、場合によっては口座解約に発展することがあります。当社グループにおいても、取引量の減少やスプレッド収入の低下、スワップ収益の変動等により、当社グループの営業収益及び収益性に影響を及ぼす可能性があります。

また、ボラティリティの高まりは、システム処理能力やオペレーション体制にも負荷を与えるため、リスク管理体制の強化が求められます。

 

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ リスク耐性を高める運用支援機能の整備

証拠金維持率のアラートや自動ロスカット機能の高度化等により、顧客への注意喚起及び損失拡大リスクの低減に努めております。

■ サーバー増強・バックアップ体制の強化

想定外のアクセス集中や相場変動にも耐え得るシステム基盤の強化を進めています。

■ カバー先金融機関拡充を通じた流動性の確保

急激な変動や市場流動性の低下等、経済環境の変化に伴うリスクに対応するため、カバー先金融機関の継続的な拡充を通じて取引流動性の確保に努めております。複数のカバー先との接続により、特定の金融機関への依存度を低減するとともに、市場環境の変化時においても安定的な価格取得が可能となる体制の整備を進めております。

■ 急騰落シミュレーションを通じたリスク分析

価格変動が大きくなりやすい高金利通貨等については、急騰落を想定したシミュレーションを実施し、保有ポジション、顧客取引動向、カバー取引の状況及び当社グループの財務状況に与える影響を定期的に点検しております。

■ 急騰落時に安定した価格提示を行うことができるシステムを構築

急変時や市場混乱時において一時的に発生する異常値、いわゆるバッドティックを自動的に検知・除外し、有効な価格を算出するシステムを導入しております。

 

⑤ 知的財産権侵害に関するリスク

a.当社グループが第三者の知的財産権を侵害するリスク

当社グループは、外国為替証拠金取引(FX取引)を中心とした金融商品取引サービスを提供しておりますが、当社が提供する取引システム、スマートフォンアプリ、注文処理機能、価格配信機能、UI/UX、マーケティング施策その他の事業活動に関連して、第三者が保有する特許権、著作権、商標権その他の知的財産権を侵害していると主張される可能性があります。

特に、FinTech分野においては、システム処理、取引アルゴリズム、情報配信技術等に関する特許出願及び権利化が進展しており、当社グループが認識していない第三者の知的財産権が存在する可能性があります。万一、第三者との間で知的財産権侵害に関する紛争、訴訟、ライセンス交渉等が発生した場合には、損害賠償金の支払い、ライセンス料負担、システム改修、サービス提供の制限又は停止等が生じる可能性があります。

これらの事象が発生した場合には、当社グループの信用低下、顧客離れ、収益機会の減少、追加コストの発生等により、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

b.当社グループの知的財産権が第三者に侵害されるリスク

当社グループは、事業活動において独自技術のあるサービスについて、特許権その他の知的財産権の取得より、競争優位な事業構築を実現できるよう努めております。しかしながら、第三者による当社グループの知的財産権の侵害が発生し、侵害行為に対して十分な保護や救済を受けられない場合には、当社グループの競争優位性の低下、収益機会の喪失等につながる可能性があります。また、同じ技術領域で他社がすでに特許権を取得していた場合には、当該技術を自由に使えなくなる可能性があります。

これらの事象が発生した場合には、当社グループの事業上の優位性の低下や事業機会の逸失等により、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

 

■ 知的財産リスク管理体制の強化

当社グループでは、知的財産リスクへの対応として、知的財産権を所轄する専門の部署を設定して、システム開発及び新サービス導入時における知的財産リスクの評価、外部専門家(弁護士・弁理士)との連携、他社特許に関する調査の実施等を行っております。また、必要に応じて、外部専門家への照会、システム仕様変更等を実施することで、知的財産権侵害リスクの低減に努めております。

■ 他社特許対策

当社グループが提供するサービス(以下「当社サービス」)に関連しそうな他社特許を日々検索し、技術的特徴が似ているなど、何らかの対策が必要と判断した場合には、顧問弁理士と相談のうえ、適切な対応を実施しております。これらの日々の対策のほか、特許事務所に依頼して、当社サービスが他社特許の権利範囲に抵触していないかを確認するための特許侵害調査を定期的に行っております。たとえある時点においては問題がなくても、その後の当社サービスの設計変更、仕様追加又は他社特許の出願内容の変化により、他社特許を侵害している可能性が発生するケースもありえます。このような定期的調査により、かかるリスクの発生を未然防止し、他社特許の侵害リスク回避を図っております。

■ 特許権等の知的財産権の取得及び侵害行為のモニタリング

当社グループでは、事業活動から生じる独自技術について、サービス開発段階から権利化を見据え、速やかな特許権その他の知的財産権の取得による独占化に努めております。また、競合他社のサービスについて継続的なモニタリングを実施し、当社特許権等の知的財産権の侵害の可能性を認識した場合には、顧問弁護士及び顧問弁理士等の外部専門家と連携し、警告、ライセンス交渉、訴訟その他の適切な法的措置を講じることとしております。

■ 社内教育の実施

役職員に対する知的財産教育を継続的に実施し、特許権や著作権をはじめとした、知的財産制度に関する基本的知識の浸透を図ることにより、知的財産リスク管理体制の強化を図っております。

 

⑥ 地政学的リスク(海外拠点依存に関する業務リスク)

当社グループでは、コスト競争力と技術力を活かす目的で、主に中国及びベトナムの現地法人において、取引システム等の開発・保守業務を行っています。これらの拠点は、当社のIT基盤を支える重要な役割を担っていますが、今後、両国の政治的・社会的情勢の変化、自然災害、パンデミック、あるいはサイバーセキュリティ上の脅威により、現地拠点での業務が停止又は制限されるリスクが存在します。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 技術者集団の確保

技術者の採用・育成を強化し、高度な技術者集団を確保し業務継続性を確保しております。

■ 業務の分散化

中国・ベトナム・日本の3拠点において特定拠点に依存することのないバランスの取れたシステム開発・運用監視体制の構築を推進しております。

■ BCP(事業継続計画)の見直しと定期訓練

有事における代替業務手順や迅速な復旧体制の整備を進め、訓練を通じた対応力の向上を図っております。

 

(2)当社グループの事業戦略、経営基盤に関するリスク

① 新商品及びシステム開発に伴うリスク

当社グループでは、多様化する顧客ニーズに応えるため、トレイダーズ証券が新商品の導入や既存商品の改善を行い、FleGrowthがこれに対応する形でシステムの機能強化や新規開発を実施しています。しかしながら、開発された商品やサービスが顧客ニーズに合致しない場合や、技術革新のスピードが速く、製品の陳腐化が急速に進む場合には、トレイダーズ証券及びFleGrowthの業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。

特に、開発した商品が市場に受け入れられない、又は競合他社の製品と比較して明確に劣ると評価される場合には、これらのリスクが顕在化する可能性があります。加えて、急速な技術進化が求められるシステム開発領域では、こうした状況がしばしば発生し得ることも念頭に置く必要があります。

また、FleGrowthのシステム開発・コンサルティング事業においては、開発したシステムの一部をソフトウエアとして固定資産に計上する場合がありますが、使用中止により除却損が発生し、業績を悪化させる可能性も想定されます。

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 市場ニーズの徹底的な検証

新商品・新システムの開発にあたっては、顧客ニーズ及び市場動向を十分に調査・検証した上で、事業性を見極めた計画的な開発を推進しています。

■ 開発コストの厳格な管理

開発初期段階からコスト管理を徹底し、費用対効果の観点から開発可否を慎重に判断しています。

■ 迅速な開発体制の構築

競争力を確保するため、開発プロセスの効率化を図り、短期間で市場投入できる体制を整えています。

 

② ストレステスト結果が経営の健全性に影響を与えるリスク

トレイダーズ証券は、金融商品取引業等に関する内閣府令第123条第1項第21号の4に基づき、金融先物取引業協会の規則に従ってストレステストを毎営業日実施しています。このストレステストは、将来発生しうる異常事態における「最大想定損失額」(A)と「固定化されていない自己資本の額」(B)を比較し、BがAを上回ることを求めるものです。

自己資本の減少や、未カバーリスク・未収金リスク・カバー取引先の破綻リスクの増大などにより、最大想定損失額が増加した場合、経営の健全性を確保するために何らかの対応措置を講じる必要が生じるリスクがあります。

このリスクは、トレイダーズ証券の業績が悪化して自己資本が減少した場合、あるいは市場環境等の変化により最大想定損失額が増加した場合などに顕在化する可能性があります。

具体的には、FX取引事業において業績の低迷等により自己資本が不足する状況に陥った場合、「最大想定損失額」が「固定化されていない自己資本の額」を上回らないよう、顧客の証拠金倍率等に追加的制限を加えることや資本の積み増し、カバー取引先の分散の他、利益を犠牲にしてでも取引ポジションの調整を行う必要があり、結果として当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 未カバーポジションの適切なリスク管理

為替リスクに対するポジションの過不足を常時監視し、マーケットの状況を勘案しつつ、適切なリスク管理を行っています。相場変動時等は、過度なリスクを回避する管理体制を構築しています。

■ カバー先の拡充及びポジションの分散管理

信用リスクの集中を避けるため、信用力の高いプライムブローカーをカバー取引先に追加するなど、カバー取引先の拡充を進めています。また、それらカバー取引先にポジションを適切に分散し、リスクの低減に努めています。今後は、複数のプライムブローカーをカバー取引先とすることで、より一層の信用力強化と分散管理の徹底を進め、カバー取引先破綻リスクの低減を図ってまいります。

■ 自己資本の充実と強化

継続的に利益を計上することによる安定的な利益体質の維持により、内部留保の積み増しを恒常的に行い、自己資本の強化によるストレス耐性の向上を図っています。

 

(3)事業活動、顧客取引に関するリスク

① オンライン取引のシステム障害に伴うリスク

トレイダーズ証券では、主力商品であるFX証拠金取引において、顧客からの注文をインターネット経由で受け付け、社内のコンピュータ処理システム及び第三者機関との接続を通じて取引を執行しています。

当社グループでは、サーバーの増強や基幹システムの外部データセンターへの移設、システム改善、人材育成、障害時業務フローの整備に加え、設計・開発・テストの各工程における品質管理、ならびに24時間365日の監視体制の整備などを通じて、システム障害の未然防止、早期検知及び迅速な対応に努めています。しかしながら、サイバー攻撃による不正アクセスやシステム障害、誤作動などにより、システムが機能不全に陥った場合には、以下のような影響を被る可能性があります。

▶ 顧客からの注文を受け付けられず、取引の執行が不可能となる

▶ カバー先に対する取引を適時に実行できず、多額のトレーディング損失が発生する

▶ 顧客の信頼を損ない、損害賠償請求に発展する可能性がある

これらの事態は、日常的に発生し得るものであり、特に重大なシステム障害が発生した場合には、顧客対応に多大な支障をきたすおそれがあります。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 障害対応マニュアルの整備と即応体制の構築

システム障害発生時に備え、障害内容や影響に応じた代替手段の確保と、迅速な対応が可能な体制を構築しています。

■ 24時間体制のシステム監視

FleGrowthの海外子会社がシステムを24時間体制で監視し、異常を検知した際には直ちにアラートを発報、関係部門が迅速に対応できる体制を整えています。

■ 人材育成の強化

異常発生時に適切に対応可能なスキルを備えた人材の育成を、グループ全体で継続的に推進しています。

■ キャパシティ管理・性能検証の実施

ユーザー数や注文数の増加等に伴い、サービス品質や処理性能に影響が生じる可能性がある場合には、サーバー増強、システム最適化及びパフォーマンステストの実施等により、必要な処理能力の確保に努めています。

 

② 資金繰りリスク(トレイダーズ証券)

トレイダーズ証券では、顧客やカウンターパーティーとの資金決済代金や証拠金の受け渡し、信託銀行への顧客資産の区分管理信託金の預託など、多額の資金移動を日々行っており、厳格な資金繰り管理を実施しています。

ただし、海外口座で資金授受を行うカウンターパーティーとの資金決済は一営業日ないし複数営業日遅延することがあり、その間、信託銀行への預託金差入、顧客への証拠金返還支払いなどについてトレイダーズ証券が立て替えるケースがあります。加えて、為替相場が大きく変動した場合、カウンターパーティーとの資金決済代金や区分管理信託の受払に関する必要額が予見しづらく、多額の立替資金が必要となる可能性があり、資金繰りが一時的に逼迫するリスクがあります。

このような事態は、過去実績を踏まえ発生する可能性があると想定されます。

特に、FX相場の急激な変動などによって、想定を超える立替資金が必要となった場合には、資金繰りへの圧迫が一時的に深刻化する可能性があります。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 資金繰り管理の徹底

毎朝、関係部門の責任者が集まり、カウンターパーティーに預託する証拠金や日々の取引損益の値洗いに伴う資金決済代金、顧客への証拠金返還支払額の他、顧客区分管理信託の受払に伴う代金等、一元的に把握するとともに、それら資金需要に基づき確実に資金準備を行い、手許流動性の維持・確保に努めています。

■ 借入及び当座貸越枠、コミットメントラインの確保

緊急時に備え、金融機関からの借入、当座貸越枠やコミットメントラインの設定を積極的に進めています。

■ カウンターパーティーの多様化

カウンターパーティーとの証拠金率の交渉の他、緊急時に国内での資金決済が対応可能なカウンターパーティーの数を増やし、資金移動の柔軟性を高める体制を整えています。

 

③ 市場リスク

トレイダーズ証券では、顧客とのFX証拠金取引に関して、カウンターパーティーとのカバー取引を適宜実施することで、為替相場の変動による市場リスクの低減を図っています。

しかしながら、相場が急変した際には、カバー取引が即時に行えず、多額の損失を被るリスクが存在します。これらのリスクは日常的に発生しうるものであり、特に急激な相場変動時には、カバー先からのレート配信が一時的に停止されることで、トレイダーズ証券が多額の未カバー損失ポジションを抱え、損失が拡大する可能性が想定されます。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ カバー先の多様化とリスク分散

国内外複数のカウンターパーティーとカバー取引を実施することで、特定の取引先への依存を避け、リスクを分散しています。

■ 市場監視体制の強化

相場の急変に即応するための監視体制を強化し、取引執行リスクの低減を図っています。

 

④ カバー取引先(カウンターパーティー)のリスク

トレイダーズ証券は、顧客とのFX証拠金取引において、複数の金融機関等のカウンターパーティーを相手方としてカバー取引を行い、証拠金及び決済資金を差し入れています。しかしながら、世界的な景気後退や金融危機等の外部要因により、カウンターパーティーに財政状態の悪化や法的整理などの事態が発生するリスクが存在します。

具体的には、カウンターパーティーの破綻等により、差し入れた証拠金や決済資金が回収不能となり当社グループの経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 財務状況の継続的なモニタリング

カウンターパーティーについては、取引開始時の審査及び開始後のモニタリングとして、トレイダーズ証券のリスク管理委員会(月次開催)において、財務状況を把握し、安全性を定期的に確認しています。検証が必要と判断した場合には、書面等にてヒアリングを実施しています。

■ 緊急時対応体制の構築

景況が急変した際には、トレイダーズ証券の役員間で即時に協議を行うとともに、臨時のリスク管理委員会を招集し、各カウンターパーティーの健全性を再評価し、迅速に対応できる体制を整備しています。

 

⑤ 顧客立替金が発生するリスク及び同債権が貸倒れとなるリスク

トレイダーズ証券は、顧客とのFX証拠金取引において、約定代金の4~100%を必要証拠金として預託を受け、建玉維持に際しては一定の証拠金維持率を求めています。また、FleGrowthが開発した自動ロスカットシステムを採用し、急激な相場変動時で顧客に決済損失が発生した場合でも、預り証拠金の範囲内に損失額が収まるように顧客の与信管理に努めています。

しかしながら、FX市場終了から開始までの間(例:週明け)に極端な相場変動が発生した場合、始値が前営業日終値と大きく乖離し、顧客の決済損失が預り証拠金を上回り、その不足額を即時に支払えない事態が生じる可能性があります。

このリスクは、値飛び(配信レートの大幅な乖離)を伴う激しい相場変動時に顕在化する可能性があると認識しており、多額の顧客立替金が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

具体的には、以下のような影響が想定されます。

▶ 顧客の決済損失が預り証拠金を超過し、トレイダーズ証券が一時的に立替金を負担

▶ 立替金の回収が困難となり、その全部又は一部に対してトレイダーズ証券が貸倒損失を被る

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 事前のリスク情報提供及び建玉の制限並びに証拠金倍率変更等

相場急変の可能性が高まった場合には、顧客に対し建玉決済や証拠金の追加預託を促すなど、投資リスクに関する情報を積極的に提供しています。また、実際に相場が急変した場合には、建玉上限数量の制限や、証拠金倍率の変更等、更なる追加的措置を検討・実施することとしています。

■ 立替金回収体制の整備

万が一立替金が発生した場合でも、迅速な対応により顧客からの回収を図る体制を整えています。

■ システムの継続的改善

FleGrowthにおいて、自動ロスカットシステムの更なる高度化を図り、損失拡大の抑止とシステムリスクの低減に努めています。

 

⑥ サステナビリティ課題への取り組みに関するリスク

企業の持続的な成長には、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を経営に取り入れることが求められており、気候変動や人権問題等の社会的課題への対応が不十分な企業は、株主や顧客、取引先といったステークホルダーからの信頼を失うリスクが高まっています。

このリスクは、企業活動のあらゆる場面において、日常的に顕在化し得るものであると認識しています。また、サステナビリティに関する対応が不十分と評価された場合、企業ブランド及び社会的信用の毀損、人材確保への影響、取引先との関係悪化、並びに投資家からの評価低下等を通じて、当社グループの事業運営及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

具体的には、以下のような影響を想定しています。

▶ サステナビリティへの取り組みが不十分と見なされ、顧客が取引を停止

▶ 投資家が当社への投資を控え、経営成績や財務状況の悪化を招く

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 環境配慮活動の推進

社内のペーパーレス化や電力消費の削減に取り組むほか、再生可能由来電力の利用によるGHG排出量の削減を推進しています。また、環境保護に資する金融商品・サービスの開発・提供を進めるとともに、地域清掃活動への参加等、地域社会と連携した環境保全活動にも取り組んでいます。

■ 社会的責任の実行

大学・小学校・中学校・高等学校等の教育機関や官公庁と連携し、実社会と接続した金融経済教育の機会提供を推進しております。金融リテラシー向上及び教育支援を通じて、持続可能な社会の実現への貢献に取り組んでおります。

■ ガバナンス体制の強化

中長期的な企業価値の向上を目指し、取締役会におけるサステナビリティ課題への監督機能強化や、社外取締役比率の向上等、コーポレート・ガバナンスコードに沿った体制整備を進めています。

 

(4)オペレーショナルリスク、その他のリスク

① オペレーショナルリスク

当社グループでは、事務処理の複雑化、管理対象範囲の拡大に伴う業務遂行過程において、オペレーショナルエラーなどが発生した場合、顧客又は取引先からの損害賠償請求や監督官庁による行政処分を受けるといった影響を被る可能性があります。

こうしたリスクは、新たな事務処理手続の導入、法令や規則の変更、従業員の退職や人員異動などの局面で顕在化しやすくなります。

具体的には、当社グループの役職員による不適切な事務処理や、内部統制の不備により、適切なサービス提供が困難となる事態を想定しています。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 人材の確保と育成

優秀な人材の採用と適切な人員配置を行い、業務遂行能力の維持・向上に努めています。

■ 教育体制の充実

外部研修や社内セミナーの実施により、従業員の知識・スキル向上を図り、オペレーショナルリスクの低減に取り組んでいます。

■ 業務記述書及びマニュアルの整備

業務記述書及び各種マニュアルの整備・文書化を進めることにより、従業員の退職や人事異動等の局面においても円滑な業務引継ぎを可能とし、安定的な業務遂行能力を維持できる体制の整備に努めております。

■ ITを活用した業務管理体制の強化

当社グループでは、業務遂行過程におけるオペレーショナルエラーの発生防止及び早期発見を目的として、各種業務システムにおけるITを活用したチェック機能や承認機能の整備・強化を進めております。これにより、事務処理の正確性向上及び不適切処理の未然防止を図るとともに、法令・規則改正や組織変更等の環境変化にも適切に対応できる業務運営体制の構築に努めております。

■ 内部監査による内部統制モニタリング

各事業部門における業務フローの見直しと文書化を進め、リスクの早期検知・是正を可能にする内部統制の充実を図りつつ、内部監査部による内部統制のモニタリングを行うことにより内部統制の実効性担保を行っております。

 

② システムの瑕疵によるリスク

当社子会社であるFleGrowthでは、金融商品取引に関するシステムの開発・保守運用を行い、外部金融機関等に提供しています。万一、提供システムに重大な品質事故や不具合が発生した場合、提供先からの賠償請求を受けるリスクがあります。

このようなリスクは、システムの安定運用において継続的に考慮すべきリスクであり、常に注意が必要です。

具体的には、納品済みシステムに重大なバグが存在し、提供先においてシステム停止などの損害が発生し、FleGrowthが賠償責任を負うといった影響を想定しています。

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 品質管理体制の徹底

開発プロセス全体において、要件定義、設計、開発、テスト、受入確認の各工程の管理を実施し、重大な不具合の発生防止に努めています。

■ 受入テスト(UAT)の実施

納品前に提供先と共同で受入テストを実施し、リリース前の不具合を未然に防止するよう努めています。

 

 

③ 情報セキュリティに関するリスク

当社グループは、ランサムウェア等のサイバー攻撃によるシステム停止や、サイバー攻撃・内部不正による個人情報や機密情報の漏洩等により、損害賠償請求や行政処分を受けるリスクがあります。

これらのリスクは、特定の時期に限らず常に存在し、日常的に顕在化し得るものと認識しています。また、後述の「顧客口座の不正利用に関するリスク」とも密接に関連しており、認証情報の漏洩が顧客被害につながる可能性も含めて、一体的なリスク管理が必要であることも認識しています。

具体的には、以下のような影響を想定しています。

▶ FX取引に関するシステムやサーバーの暗号化による長期間の業務停止

▶ サイバー攻撃による多額の身代金の支払い要求

▶ 情報漏洩に伴う損害賠償や対応コストの発生

▶ 社会的信用低下に伴う顧客資産・取引量の減少による収益悪化

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ セキュリティ体制の強化

トレイダーズ証券サイバーセキュリティ対策部及びFleGrowthを中心に情報セキュリティ管理体制を整備し、サイバー攻撃の予防に努めています。

■ インシデント対応・復旧体制の整備

インシデント発生時に備えた検知・初動対応・復旧の各プロセスを定め、事業継続計画(BCP)と連動した対応体制を構築しています。重大インシデント発生時には、関係当局への速やかな報告及び被害拡大防止に向けた初動対応を実施します。

■ 社内教育と訓練

標的型メールへの注意喚起、法令遵守研修の実施、内部管理体制の整備により、役職員による不正の未然防止を図っています。

■ テレワーク環境の整備

暗号化通信の導入、社内環境への接続制限等により、安全な勤務環境を構築しています。

■ 委託先の適正管理

外部委託先管理規程に基づき、定期的なチェックを行い、重大リスクを早期に把握・対応できる体制を整えています。

 

④ 顧客口座の不正利用に関するリスク

当社グループが提供するオンライン取引サービスでは、インターネットを通じて顧客が自らの取引口座にアクセスし、取引や出金等を行う仕組みを採用していますが、近年では、フィッシング詐欺やマルウェア等を通じて顧客の認証情報が第三者に不正取得される事案が増加しており、業界全体で口座乗っ取り被害が深刻化しています。

当社においても、こうした手口による不正ログインや不正出金等が発生した場合、顧客資産の毀損に対する補償対応や信頼喪失により、経済的損失や企業価値の毀損といった影響を受けるリスクがあります。とりわけ、顧客側の情報管理に依存する部分もあるため、当社単独の対策では完全に排除することが困難な側面がある点も、重大な経営上の懸念事項です。

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

 

■ 認証技術の高度化

パスキー及び多要素認証を用いたログイン認証・出金認証機能を導入し、本人確認の強化に取り組んでいます。今後も、フィッシング耐性の高い認証方式の採用拡大など、認証技術の継続的な高度化に取り組みます。

■ 不正アクセス防止策の多層化

認証技術に加え、不正な接続元の遮断、デバイス情報の確認、アクセスログの監視等を組み合わせた多層的な防御により、不正アクセスの防止を図っています。

■ 不正検知・遮断システムの強化

外部の脅威情報を活用した分析(脅威インテリジェンス)と、潜在的な不正の兆候を能動的に探索する取り組み(脅威ハンティング)を組み合わせたプロセスにより、不正検知・対応を強化しています。さらに、検知精度の向上に向けたAI技術の導入についても、段階的に検討を進めています。

■ 顧客への注意喚起及び啓発活動の継続

定期的なセキュリティ警告や、偽サイト・詐欺メールへの対処方法を含む情報発信を行い、顧客のリスク意識向上と自己防衛力の強化を図っています。

■ 被害発生時の迅速対応体制の整備

不正利用が発生した場合には、関係当局への報告及び被害拡大防止を含む初動対応を速やかに実施する体制を整えています。

 

⑤ データ管理の不備によるリスク

当社グループでは、顧客情報や業務データを電子媒体・紙媒体で記録・保存していますが、これらが適切に管理されなかった場合、漏洩や消失等のリスクが生じます。

このようなリスクは、バックアップの不備、媒体の故障、委託先での管理ミス等により、日常的に発生し得るものです。

具体的には、以下のような影響を想定しています。

▶ 情報漏洩に伴う損害賠償やデータ復旧費用の発生

▶ 社会的信用低下に起因する顧客・取引量・預り資産の減少

▶ FleGrowthへの損害賠償請求や取引先離脱による売上減少

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ システム管理体制の強化

トレイダーズ証券及びFleGrowthに専門部署を設置し、重要データを国内で安全に管理できる体制を整備しています。

■ 委託先の監督強化

外部委託先管理規程に基づき、委託先の適正性を定期的に確認し、早期にリスクを察知・対応できるよう努めています。

 

2 顕在化の可能性が低いと想定している主なリスク

(1)外部環境によるリスク

災害の発生によるリスク

当社グループでは、地震・津波・風水害などの大規模自然災害や事務所の火災等の発生により、従業員や保有資産の被災、必要人員の確保困難、通信障害や電力供給不足などが生じ、業務運営の継続や業績に重大な影響を及ぼす可能性があると認識しています。

このようなリスクは、過去の事例からみると、おおむね10年に1回から数回程度の頻度で発生し得るものと考えられます。

具体的には、以下のような影響を想定しています。

▶ FX取引事業において、業務継続が困難となり、長期間にわたり収益が喪失する

▶ システム開発・システムコンサルティング事業において、FXシステム等の保守・運用業務の停止、システム開発の中断による納品遅延

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ BCP(事業継続計画)の整備と訓練

トレイダーズ証券において緊急時対応を想定したBCPを策定し、代替事務所を遠隔地に確保しています。また、定期的に社内訓練を実施し、緊急時の課題抽出と備えを強化しています。

■ 拠点分散とテレワークの活用

システム開発・保守業務においては、テレワーク体制を整備するとともに、業務拠点を国内外に分散させ、リスク軽減を図っています。具体的には、宮城県仙台市にニアショア拠点を設立し、実効性のあるリスク分散策を推進しています。

 

(2)当社グループの事業戦略、経営基盤に関するリスク

自己資本規制比率が低下するリスク

トレイダーズ証券は、第一種金融商品取引業者として、金融商品取引法第46条の6に基づき、自己資本規制比率(固定化されていない自己資本をリスク相当額で除した比率)を120%以上に維持することが求められています。業績の低迷等によりこの比率が120%を下回るときには、金融当局から業務の方法の変更を命じられ、更に100%を下回るときには3月以内の期間を定めて業務の全部又は一部の停止を命じられる可能性があります。また、業務停止後3月を経過した日においても100%を下回り、かつ、回復する見込みがないと認められるときは、金融商品取引業者の登録を取り消すことができるとされており、今後、上記要件に抵触した場合、業務停止や登録取消等の行政処分を受けるリスクがあります。

このリスクは、業績の悪化に伴って自己資本が大きく減少した場合、又はリスク相当額が増加した場合に顕在化する可能性があります。具体的には、FX取引事業において業績の低迷が続き、金融当局から行政処分等を受けた結果、信用失墜が生じ、当社グループ全体の財政及び業績悪化につながる可能性を想定しています。

なお、2026年3月31日現在のトレイダーズ証券の自己資本規制比率は、662.8%となっております。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ リスク管理体制の徹底

トレイダーズ証券において、適切なリスク評価・管理を継続的に実施しています。

■ 収益基盤の強化

顧客の預り資産及び取引量の拡大を図り、トレーディング損益の増加を通じて自己資本の持続的な積み上げに努めています。

 

(3)事業活動、顧客取引に関するリスク

発注先の信用リスク

FleGrowthでは、システム開発及びシステム運用・保守において、発注先と契約を締結し、前受金又は納品時・サービス提供時に対価を受領していますが、発注先が信用不安や破綻に陥った場合、売掛金の回収不能やシステム開発の中止等により損失が発生するリスクがあります。

このようなリスクは、日常的に顕在化する可能性があると認識しています。

具体的には、システム開発・コンサルティング事業において、納品後に発注先の信用悪化により売掛金が回収できず、FleGrowthが損失を被る事態を想定しています。

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 信用調査の徹底

契約締結前に、発注先の財務状況や信用力を十分に審査し、信用リスクを適切に評価・判断するようFleGrowthにおいて体制を整備しています。

 

(4)オペレーショナルリスク、その他のリスク

① 役職員の不正行為によるリスク

当社グループでは、役職員による不正又は予測困難な不正行為により、ブランドイメージの毀損や信用失墜を招く可能性があります。

このようなリスクは、特定の時期に限らず、突発的に発生する可能性があるものと認識しています。

具体的には、以下のような影響を想定しています。

▶ 不正行為の発覚による風評リスクの増大

▶ 行政処分(課徴金・過怠金・業務改善命令等)の対象となる可能性

▶ 社内外の信頼性低下により事業遂行が困難となる

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 法令遵守意識の徹底

役職員向けに毎月、コンプライアンス研修を実施し、研修内容の理解度テストを実施するなど、法令遵守意識の定着を図っています。

■ 内部管理体制及び内部監査部の体制強化

適切な内部統制環境を整備し、内部監査部による内部統制のモニタリングを行うことにより不正が発生しにくい内部統制体制を構築しています。

■ 内部通報制度の整備

「公益通報者保護規程」を策定し、総務部、常勤監査等委員及び外部弁護士につながるホットラインを通じ、匿名・安全に通報可能な環境を整備し、不正行為の早期発見・未然防止を図っています。

 

② 外部業者への業務委託に伴うリスク

当社グループは、システム開発・コンサルティング事業における一部業務を外部業者に委託していますが、委託先によるサービス品質の低下や不正行為により、当社グループの事業運営に支障を来すリスクがあります。

このリスクも予測が難しく、いつでも顕在化し得るものと考えられます。

具体的には、以下のような影響を想定しています。

▶ 委託業者による個人情報・機密情報の漏洩や改ざん

▶ 委託業者の経営悪化による成果物の品質劣化・納品遅延

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 外部委託先の適正性確認

外部委託先管理規程を整備し、定期的に委託業者の信用状況や管理体制を確認しています。

■ リスクの早期把握と是正対応

委託業者の変更や業務代替策を含む対応体制を整備し、早期にリスクを把握し適切に対応できるよう努めています。

 

③ 犯罪による収益の移転防止に関するリスク

トレイダーズ証券は、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に基づき、顧客の本人確認、取引記録の保存、疑わしい取引の届出などの措置を講じています。しかしながら、業務の一部が法令に準拠していない場合には、行政処分や信用失墜といった影響が生じる可能性があります。

このリスクは、口座開設や取引時など、継続的に存在するものと考えられます。

具体的には、以下のような影響を想定しています。

▶ 犯罪組織による口座利用が発覚した場合、業務改善命令等の行政処分を受ける

▶ 信用失墜により顧客預り資産が減少し、取引量が減退、結果として収益が悪化し、企業価値の毀損につながる

 

このようなリスクに対して、当社グループでは以下の対応を進めています。

■ 社内教育の実施

犯罪収益移転防止に関する法令遵守の意識向上を図るため、年度計画に従い、社内セミナーを継続的に実施しています。

■ 厳格な本人確認と記録保存

同法に基づく本人特定事項の確認を徹底し、取引記録の保存や疑わしい取引の届出を確実に行う体制を整えています。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当社グループの主力事業であるFX取引事業を中核とする金融商品取引事業は、子会社であるトレイダーズ証券株式会社(以下、「トレイダーズ証券」といいます。)において、『みんなのFX』(FX証拠金取引)、『LIGHT FX』(FX証拠金取引)、『みんなのシストレ』(自動売買ツールを利用したFX証拠金取引)及び『みんなのオプション』(FXオプション取引)、『みんなのコイン』(暗号資産証拠金取引)のサービスを提供し収益確保を図ってまいりました。また、子会社である株式会社FleGrowth(以下、「FleGrowth」といいます。)が営むシステム開発・システムコンサルティング事業につきましては、主にトレイダーズ証券向けにFX取引システムの開発および保守・運用を行っております。

当社グループの主要な事業領域である外国為替市場におきましては、主要通貨ペアの為替変動率(ボラティリティ)や市場流動性の変動、ならびに参加者構成の変化が引き続き大きな影響を及ぼしております。これらの市場環境の下、当社グループでは、次の施策を実行いたしました。

1. スプレッド・スワップポイントの改良
取引コスト競争力の向上を目的として、主要通貨ペアのスプレッドおよびスワップポイントの改良を実施いたしました。特に『LIGHT FX』にて既に業界最高スプレッド・スワップ を提供している“LIGHTペア”を
4月より『みんなのFX』において導入し、さらに当社史上最高水準となるスワップポイントを提供するスイスフランキャリー取引を9月より新たに導入し、中長期取引を志向する顧客層の取引拡大および預り資産の増加を図りました。

2. 流動性提供能力強化/カバー取引先カウンターパーティの分散
安定した取引執行体制の構築を目的として、国内外の金融機関4社を新たにカバー取引先として追加し、流動性提供能力の強化およびカウンターパーティの分散を進めました。これにより、より良好な取引条件の提供とリスク管理体制の強化を図っております。

3. システム基盤の強化および取引利便性向上
来期以降に本格的な成長フェーズへの移行を見込む『みんなのシストレ』および『みんなのオプション』に関するシステム開発を推進いたしました。具体的には、取引安定性の向上に向けた取り組みとして、MT4からMT5へのシステム移行対応を完了し、UI/UXの改善等によるサービス機能の拡充を実施、来期からの本格的な成長に向け順調に進捗しております。加えて、金融業界全体で課題となっている不正取引やなりすましへの対応として、本人確認手続の高度化を目的としたeKYC(電子的本人確認)に関するセキュリティ対策を推進しております。さらにより安全かつ簡単にログインを行うための新機能としてFIDO2に対応した「パスキー」を3月28日より導入いたしました。

4. 顧客誘引・維持のためのプロモーション・サービス強化
顧客ニーズに対応したマーケティング施策として、当社の強みであるスワップポイントを訴求するキャンペーンを実施し、新規顧客の獲得および既存顧客の取引活性化を図りました。

 

以上の結果、営業収益合計は、13,218百万円(前年同期比211百万円減、1.6%減)となり、売上原価、金融費用を差し引いた純営業収益合計は、13,140百万円(前年同期比159百万円減、1.2%減)となりました。

一方、販売費及び一般管理費は6,979百万円(前年同期比314百万円増、4.7%増)と前年より増加しました。増加の主な要因は、積極的にWeb広告を行ったことにより取引関係費が2,173百万円(前年同期比114百万円増、5.5%増)を計上したこと及びオフィスを増床したことに伴い不動産関係費が811百万円(前年同期比122百万円増、17.7%増)に増加したこと等によります。

その結果、営業利益は6,161百万円(前年同期比473百万円減、7.1%減)、経常利益は6,161百万円(前年同期比489百万円減、7.4%減)、税金等調整前当期純利益は6,163百万円(前年同期比480百万円減、7.2%減)となりました。

法人税等合計は、税金等調整前当期純利益の減少により法人税、住民税及び事業税が1,866百万円(前年同期比111百万円減、5.6%減)に減少したこと及び法人税等調整額を52百万円(前年同期比66百万円減、55.9%減)計上したことにより1,919百万円(前年同期比177百万円減、8.4%減)となりました。

以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は4,244百万円(前年同期比303百万円減、6.7%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、以下のとおりです。

 

(金融商品取引事業)

トレイダーズ証券が営む当セグメントの営業収益は13,107百万円(前年同期比194百万円減、1.5%減)、セグメント利益は5,974百万円(前年同期比135百万円減、2.2%減)となりました。

なお、FX取引事業・暗号資産証拠金取引事業の当連結会計年度末における顧客口座数、預り資産は以下のとおりとなりました。

 

顧客口座数     662,459口座(前連結会計年度末比     56,430口座増)

預り資産     133,295百万円(前連結会計年度末比    21,024百万円増)

 

(システム開発・システムコンサルティング事業)

FleGrowthが営む当セグメントの営業収益は3,182百万円(前年同期比222百万円増、7.5%増)となりました。同収益の内訳は、グループ会社であるトレイダーズ証券に対するFX取引システムの開発・保守運用等の内部売上が3,063百万円(前年同期比230百万円増、8.1%増)、外部顧客に対する売上が119百万円(前年同期比8百万円減、6.0%減)であります。セグメント利益は667百万円(前年同期比82百万円増、14.0%増)となりました。

 

② 当期の財政状態の概況

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して40,707百万円増加し、165,756百万円となりました。これは主に、現金及び預金が3,618百万円減少した一方、顧客分別金信託が38,494百万円、外国為替差入証拠金が5,476百万円増加したことによるものです。

負債合計は、前連結会計年度末と比較して38,244百万円増加し、145,877百万円となりました。これは主に、外国為替受入証拠金が38,995百万円増加した一方、未払法人税等が689百万円減少したこと等によるものです。

純資産は、前連結会計年度末と比較して2,463百万円増加し、19,878百万円となりました。これは主に、剰余金の配当971百万円及び自己株式の取得1,098百万円により減少した一方で、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益が4,244百万円及び譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分163百万円等により増加したことによります。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、営業活動により795百万円減少、投資活動により974百万円減少、財務活動により1,968百万円減少しました。この結果、資金は、前連結会計年度末と比較して3,719百万円減少し、8,371百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及び当該増減の要因は、以下のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動による資金は、795百万円の支出超過(前年同期は6,473百万円の収入超過)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益6,163百万円により資金が増加した一方、FX取引にかかる短期差入保証金の増加5,433百万円及び法人税等支払額2,418百万円の支出等により資金が減少したものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金は、974百万円の支出超過(前年同期は607百万円の支出超過)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出355百万円、長期前払費用の取得による支出219百万円並びに投資有価証券の取得による支出170百万円等により資金が減少したものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金は、1,968百万円の支出超過(前年同期は2,582百万円の支出超過)となりました。これは主に、配当金の支払による971百万円の支出並びに自己株式の取得による1,098百万円の支出等により資金が減少したものです。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比(%)

システム開発・システムコンサルティング事業(百万円)

119

△6.0

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.「金融商品取引事業」及び「その他」につきましては、生産活動を行っていないため記載を省略しております。

 

b. 受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

システム開発・

システムコンサルティング事業

193

△16.9

73

△30.1

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.「金融商品取引事業」及び「その他」につきましては、受注生産形態をとっていないため、記載を省略しております。

 

c. 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比(%)

システム開発・システムコンサルティング事業(百万円)

119

△6.0

(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。

 

⑤ 金融商品取引事業の業務の状況

a. FX取引の売買等の状況

区   分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比

(%)

米ドル

(百万ドル)

3,289,145

3,547,586

7.9%

メキシコ

(百万ペソ)

1,127,688

512,117

△54.6%

豪ドル

(百万ドル)

240,806

326,851

35.7%

ユーロ

(百万ユーロ)

251,675

259,306

3.0%

トルコリラ

(百万リラ)

148,574

181,465

22.1%

英ポンド

(百万ポンド)

141,818

135,279

△4.6%

ハンガリーフォリント

(百万フォリント)

33,200

55,340

66.7%

南アフリカランド

(百万ランド)

46,111

44,402

△5.7%

ニュージーランドドル

(百万ドル)

42,809

29,131

△31.9%

チェコ コルナ

(百万コルナ)

26,123

25,987

△0.5%

その他

(百万通貨単位)

12,957

22,615

74.5%

合計

(百万通貨単位)

5,360,911

5,140,083

△4.1%

(注)「その他」には、FXオプション取引並びに暗号資産証拠金取引を含めております。

 

b. 自己資本規制比率

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2025年3月31日

当連結会計年度

2026年3月31日

 基本的項目

(A)

13,815

15,515

 補完的項目

 その他有価証券評価差額金等

 

 金融商品取引責任準備金等

 

 一般貸倒引当金

 

0

0

 長期劣後債務

 

 短期劣後債務

 

(B)

0

0

 控除資産計

(C)

445

420

 固定化されていない自己資本の額

 (A)+(B)-(C)

(D)

13,369

15,094

 リスク相当額

 市場リスク相当額

 

8

56

 取引先リスク相当額

 

219

402

 基礎的リスク相当額

 

1,674

1,818

 控除前リスク相当額

(F)

1,902

2,277

 暗号資産等による控除額

(第17条関係)

(G)

計 (F)-(G)

(E)

1,902

2,277

 自己資本規制比率  (D) / (E) × 100

 

702.6%

662.8%

(注)1.金融商品取引業を営む子会社であるトレイダーズ証券の自己資本規制比率を記載しております。

2.上記は金融商品取引法第46条の6第1項の規定に基づき、「金融商品取引業等に関する内閣府令」で定められた計算方法により算出しております。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績や状況等を勘案して合理的と考えられる様々な要因に基づき判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。

a. 繰延税金資産の回収可能性

当社グループは、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金について繰延税金資産を計上しております。将来の課税所得の見積り及び繰延税金資産の回収可能性の判断等に当たっては、連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、課税所得の見積りは将来の経営環境の変化や当社グループの事業活動の推移、その他の要因により変化します。なお、将来、課税所得の予測に影響を与える諸要因に変化があり、当社が繰延税金資産の回収可能性がないと判断した場合には繰延税金資産を取り崩す処理を行うため、連結損益計算書の法人税等調整額が増加し、親会社株主に帰属する当期純利益が減少する可能性があります。

b. 固定資産の減損処理

当社グループは、主にインターネットを通じた金融商品取引事業を営んでおり、これらの事業に関する取引システム等については当社グループで開発しているため、多くの固定資産を保有しております。これらの保有する固定資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損の兆候があり、減損損失を認識すべきであると判断した場合には、固定資産の減損処理を行っております。なお、将来、営む事業の収益性の悪化や経営環境の変化等により、減損損失の追加計上が必要となる可能性があります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりです。

a. 営業収益

当連結会計年度の営業収益は前連結会計年度に比べ減少しました。当連結会計年度における金融商品取引事業におけるFX市場は、歴史的な為替相場変動局面が追い風となった前期とは対照的に、当期は年間通じてボラティリティが低下し、長期のレンジ相場を形成しました。このような低ボラティリティの相場環境でも、第1四半期から第3四半期における営業収益は約30億円を確保してきました。一方、第4四半期においては、預り資産・顧客建玉・有効証拠金の積み上がりを背景に、1月のニューヨーク連銀による「レートチェック」観測を要因とした介入警戒感の高まりや2月の衆院選後の与党大勝に伴う政権安定への期待高まり、米国によるイラン攻撃などによる高いボラティリティ環境を捉え取引が拡大し、前連結会計年度第2四半期を抜き、過去最高の四半期営業収益まで伸長しました。

金融商品取引事業においては、戦略的なマーケティングによる費用対効果の向上を図るとともに、『LIGHT FX』にて既に業界最高スプレッド・スワップ を提供しているLIGHTペアについてスイスフランクロスを導入するなどお客様の需要が高いプロダクトを創出してまいりました。
 4月より『みんなのFX』において導入し、さらに当社史上最高水準となるスワップポイントを提供するスイスフランキャリー取引を9月より新たに導入するなど商品力の高いプロダクトの提供に加え、来期以降に本格的な成長フェーズへの移行を見込む『みんなのシストレ』および『みんなのオプション』に関するシステム開発を推進するなどお客様目線に立った魅力ある施策を実行し、お客様に継続して取引を行っていただけるサービスの提供を心掛け事業を推進してまいりました。今後も、お客様に安全で快適な取引を行っていただけるよう最新のシステム環境の整備充実を図るとともに、魅力ある商品の提供を実現するよう同事業を営むトレイダーズ証券に求めていくことが重要であると認識しております。

システム開発・システムコンサルティング事業においては、FleGrowthがグループ会社のトレイダーズ証券向けのオンラインFX取引システムの追加開発を行い機能・安全性の強化に注力したことにより、グループ外部への売上は前連結会計年度に比べ減少しました。今後も品質の高いシステムをお客様に提供できるように、FleGrowthには、同社の海外子会社を含めてシステム開発・運用管理体制のより一層の整備・強化に努めるよう求めていくとともに、トレイダーズ証券向けのデリバティブ商品の多様化を早期に実現するため商品開発のスピード向上に向けた対応を求めていくことが重要であると認識しております。

b. 純営業収益

当連結会計年度の純営業収益は、前連結会計年度に比べ減少しました。減少の主な理由は、上記 a.と同様の理由により営業収益が減少したことによるものです。

c. 営業利益

当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ減益となりました。営業収益が減少したことに加え、販売費及び一般管理費が増加したことによります。

当連結会計年度の販売費及び一般管理費が増加した第1の理由は不動産関係費の増加です。不動産関連費増加の主な理由は、オフィス増床を行ったことです。第2の理由は研究開発費の増加です。研究開発費増加の主な理由は、次期取引システム並びに顧客管理システムの開発を推進してきたことによります。

その結果、販売費及び一般管理費合計は前連結会計年度と比較しますと約4.7%増加しました。

販売費及び一般管理費については、費用が適正に配分されているか、支出金額は適正な水準となっているか等を継続して注視してまいります。

d. 経常利益

当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度に比べ減益となりました。減益の主な理由は、上記 c. 営業利益が減益したことによります。

e. 親会社株主に帰属する当期純利益

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ減益となりました。減益の主な理由は、上記d.経常利益までの利益が減益したことによります。

 

セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。

 

(金融商品取引事業)

トレイダーズ証券が営む当セグメントの営業収益は、「②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 営業収益」に記載したとおりです。営業収益が前連結会計年度に比べ194百万円減少しましたが、販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べ40百万円減少したことで、セグメント利益は前連結会計年度を135百万円下回りました。

トレーディング損益増加の源泉となる顧客預り資産の当連結会計年度末残高は、133,295百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,024百万円増加しました。

証券会社の財務指標となる自己資本規制比率は当連結会計年度末 662.8%(前連結会計年度末 702.6%)となり、財務の健全性を維持しております。

 

(システム開発・システムコンサルティング事業)

FleGrowthが営む当セグメントの営業収益は、トレイダーズ証券からのFX取引システムの利用料及び外部へのシステム等に係る保守運用収入及び販売収入からなります。当連結会計年度における外部売上は、システム開発等の販売収入が減少し、前連結会計年度を7百万円下回りました。一方内部売上は、主にトレイダーズ証券のトレーディング損益が安定的に推移したことによりレベニューシェア型である同システム利用料収入等が増加したことにより、前連結会計年度に比べ230百万円増加しました。その結果、当セグメントの営業収益は、前連結会計年度を222百万円上回りました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ研究開発費等の増加により211百万円増加しました。その結果、セグメント利益は、前連結会計年度を82百万円上回りました。

FleGrowthではFX取引システム等の金融商品取引システムの開発を中心に行っており、優秀な開発人員の確保を含め、システム開発・運用管理体制を整備・強化し、当グループ内外へのシステムの安定的な提供を可能とする体制構築を図っております。

翌連結会計年度においては、「第2[事業の状況] 1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等] (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ③地政学的リスクへの対応」に記載しましたとおり、国内拠点における中長期的に安定したシステム開発体制の整備・拡充と専門要員の確保によるシステム品質の向上に向けて取り組むことで、中国・ベトナム・日本の3拠点における金融取引システムの開発・運用監視業務のバランスを重視した相互補完体制の構築を推進するために一定の投資を行ってまいります。

 

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、当社グループを取り巻く経営環境・事業環境・システム環境等の面から業績に影響を及ぼす事項について「第2[事業の状況]3[事業等のリスク]」に記載のとおりであります。

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりです。

a. キャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

b. 財務政策

当社グループが注力するFX取引事業は、カバー先金融機関に預託する証拠金や日々の取引損益の値洗いに伴う決済金、顧客区分管理信託の受払に伴う立替資金等多額の運転資金が必要となるため、事業を安定化させるためには多額の長期安定資金の確保が必要となります。資金繰りにおいては顧客の取引損益の増減により生じる日々のカバー先金融機関との決済、顧客区分管理信託の受払に関する必要額が予見しづらく、時として多額に上ることも想定されるため、手許の待機資金を十分厚く保持することが必要になります。とりわけ、海外カバー先金融機関からの資金の受取は1~2営業日の日数を要するため、トレイダーズ証券が一時的に多額の資金を立替えなくてはならない可能性があります。

当社グループの財務基盤は、業績の回復にともなう利益の積み上げで着実に資金が増加するとともに、金融機関からの借入枠の拡大も行いました。しかしながら、当社の資金は、上記の資金需要をまだ十分に満たすには至っていないため、今後も金融機関に対する融資の交渉を続けるとともに、事業運営上の安定化を促進させるための取り組みを行ってまいります。また、万が一、将来において業績が悪化する等の状況に陥り、資金調達が必要と判断した場合には、金融機関等からの借入だけにとどまらず、第三者割当増資又は新株予約権等のエクイティ・ファイナンス及び社債等のデット・ファイナンス等、可能な限りの資金調達方法を検討し、実行することを考えております。

 

5【重要な契約等】

 

契約会社名

相手方の名称

国名

契約品目

契約締結日

契約内容

契約期間

トレイダーズ証券

(連結子会社)

三菱UFJ信託銀行㈱及び受益者代理人

日本

外為顧客区分管理信託契約

2001年6月1日

顧客から預託を受けた外国為替証拠金に係る金銭の区分管理に関する契約

2001年6月1日

~2003年5月31日

(期間更新条項あり)

SBIクリアリング信託㈱及び受益者代理人

日本

顧客区分管理

信託契約

2019年12月23日

顧客から預託を受けた外国為替証拠金に係る金銭の区分管理に関する契約

2019年12月23日

~2020年3月31日

(期間更新条項あり)

SBIクリアリング信託㈱及び受益者代理人

日本

顧客区分管理

信託契約

(暗号資産関連デリバティブ取引)

2022年1月14日

顧客から預託を受けた暗号資産関連デリバティブ取引等に係る金銭の区分管理に関する契約

2022年1月14日

~2022年3月31日

(期間更新条項あり)

㈱三井住友銀行

及び受益者代理人

日本

顧客区分管理

信託契約

2024年3月29日

顧客から預託を受けた外国為替証拠金に係る金銭の区分管理に関する契約

2024年3月29日

~2025年3月31日

(期間更新条項あり)

 

6【研究開発活動】

当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は332百万円となっており、報告セグメントごとの研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。

 

(システム開発・システムコンサルティング事業)

当事業を営むFleGrowthは、主にFX取引システムの開発及び生成AIを用いたDX領域のソリューションサービスに関する研究活動を行っております。当該研究開発活動の主な内容は、次世代顧客管理システムの開発、FX取引にかかる顧客管理システム及び生成AIを活用した社内業務効率化ツールの開発等です。

なお、当事業の研究開発費は332百万円です。