第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

  (1) 業績

当期の世界経済は、米国や欧州において景気回復が続き、アジアにおいて景気の持ち直しの動きがみられるなど、総じて緩やかに回復いたしました

わが国経済は、マイナス金利政策による長期金利の低下などの影響があったものの、雇用情勢の改善を背景に個人消費に持ち直しの動きがみられ、また設備投資や企業収益にも引き続き改善傾向がみられるなど、緩やかな回復基調をたどりました。

損害保険業界におきましては、火災保険や海上保険を中心に収入保険料が減少し、熊本地震など自然災害の影響により保険金支払が増加いたしました。生命保険業界におきましては、個人保険の保有契約高はおおむね横ばいとなりましたが、医療保険を中心に保有契約件数は増加いたしました。

 

 

 

このような経営環境のもと、当社グループは、平成26年度からスタートいたしました中期経営計画

 ネクスト チャレンジ

「Next Challenge 2017」に基づき、「機能別再編の完遂」、「グループガバナンスの強化とERM(統合的リス

 

 

 

ク管理)経営の推進」、「将来の環境変化を見据えた事業構造の変革」、「プロフェッショナルとしてチャレンジする企業文化の浸透と人財の育成」を推進ドライバーとして、成長の持続と収益性の向上、健全性の確保と資本効率の向上を基軸としたグループ全体としての企業価値の拡大に取り組みました。

機能別再編につきましては、三井住友海上火災保険株式会社とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社において、損害サービスシステムの共同開発を進めたほか、商品・事務の共通化を一層図るなどグループの一体感を高める取組みを推進いたしました。

当社は、グループ経営戦略の達成に向け、海外におけるグループシナジーを追求するグループ海外事業委員会を新設するなど経営管理態勢のさらなる強化を図ったほか、ICTを活用した商品・サービスの開発機能の強化等を目的とする専門部署を新設するなどグループの新たなビジネスモデルの構築に向けた取組みを推進いたしました。

このような中、当連結会計年度の業績は次のとおりとなりました。

経常収益は、保険引受収益が4兆8,108億円、資産運用収益が5,072億円、その他経常収益が170億円となった結果、5兆3,352億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が4兆2,563億円、資産運用費用が550億円、営業費及び一般管理費が6,535億円、その他経常費用が175億円となった結果、4兆9,826億円となりました。

以上の結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ610億円増加し、3,526億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ289億円増加し、2,104億円となりました。

 

セグメントごとの業績は以下のとおりであります。

①  国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)

経常収益は、保険引受収益が1兆6,096億円、資産運用収益が1,590億円、その他経常収益が41億円となった結

果、1兆7,728億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆3,199億円、資産運用費用が119億

円、営業費及び一般管理費が2,176億円、その他経常費用が78億円となった結果、1兆5,573億円となりました。

以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ476億円増加し、2,155億円となりました。経常利益に特別損益、法

人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ505億円増加し、1,645億円となりました。

②  国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)

経常収益は、保険引受収益が1兆2,466億円、資産運用収益が520億円、その他経常収益が63億円となった結

果、1兆3,049億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆261億円、資産運用費用が144億円、

営業費及び一般管理費が1,868億円、その他経常費用が23億円となった結果、1兆2,297億円となりました。

以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ134億円増加し、751億円となりました。経常利益に特別損益、法人

税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ192億円増加し、503億円となりました。

③  国内損害保険事業(三井ダイレクト損害保険株式会社)

経常収益は、保険引受収益が376億円となったことなどにより、377億円となり、経常費用は、保険引受費用が

306億円、営業費及び一般管理費が80億円となったことなどにより、387億円となりました。

これらにより、経常損益は前事業年度に比べ44億円増加し、9億円の損失となり、当期純損益についても前事

業年度に比べ44億円増加し、10億円の損失となりました。この結果、出資持分考慮後の当期純損益(セグメント

損益)は、前事業年度に比べ34億円増加し、9億円の損失となりました。

 

④  国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命保険株式会社)

経常収益は、保険料等収入が4,802億円、資産運用収益が475億円、その他経常収益が24億円となった結果、

5,301億円となりました。一方、経常費用は、保険金等支払金が1,834億円、責任準備金等繰入額が2,374億円、

資産運用費用が38億円、事業費が769億円、その他経常費用が123億円となった結果、5,140億円となりました。

以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ24億円減少し、161億円となりました。経常利益に特別損益、法人

税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ14億円減少し、45億円となりました。

⑤  国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命保険株式会社)

経常収益は、保険料等収入が1兆838億円、資産運用収益が1,856億円、その他経常収益が33億円となった結果、1兆2,728億円となりました。一方、経常費用は、保険金等支払金が4,693億円、責任準備金等繰入額が6,730億円、資産運用費用が15億円、事業費が613億円、その他経常費用が98億円となった結果、1兆2,151億円となりました。

以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ177億円増加し、576億円となりました。経常利益に特別損益、法人

税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ28億円増加し、207億円となりました。

⑥  海外事業(海外保険子会社)

海外保険子会社セグメントについては、正味収入保険料は前連結会計年度に比べ3,562億円増加し、6,931億円となりました。

経常利益は前連結会計年度に比べ24億円増加し、400億円となり、出資持分考慮後の当期純利益(セグメント利益)は前連結会計年度に比べ45億円減少し、240億円となりました。

 

  (2) キャッシュ・フロー

当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、保険金の支払額が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ2,040億円減少し、1兆869億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出があった前連結会計年度に比べ6,030億円増加し、△6,148億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、借入れによる収入が減少したことなどにより前連結会計年度に比べ2,992億円減少し、△1,001億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より3,594億円増加し、1兆4,159億円となりました。

 

2【生産、受注及び販売の状況】

「生産、受注及び販売の状況」は、保険持株会社としての業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

 当社グループは、グループの目指す姿として「経営理念」、「経営ビジョン」、「行動指針」を以下のとおり定めております。

<経営理念>

グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えます

<経営ビジョン>

持続的成長と企業価値向上を追い続ける世界トップ水準の保険・金融グループを創造します

<行動指針>

お客さま第一     :わたしたちは、常にお客さまの安心と満足のために、行動します

誠実         :わたしたちは、あらゆる場面で、あらゆる人に、誠実、親切、公平・公正に接します

チームワーク     :わたしたちは、お互いの個性と意見を尊重し、知識とアイディアを共有して、ともに成長します

革新         :わたしたちは、ステークホルダーの声に耳を傾け、絶えず自分の仕事を見直します

プロフェッショナリズム:わたしたちは、自らを磨き続け、常に高い品質のサービスを提供します

 

(2) 目標とする経営指標

 当社グループは、グループ全体の業績を示す経営指標として「連結正味収入保険料」、「グループコア利益」(注1)及び「グループROE」(注2)等を掲げており、平成29年度見込みは次のとおりであります。

 

平成29年度見込み

(平成28年度実績)

連結正味収入保険料

3兆4,500億円

(3兆4,069億円)

グループコア利益

2,300億円

(2,137億円)

グループROE

8.4%

(7.9%)

※なお、連結正味収入保険料は、三井住友海上火災保険株式会社の独自商品である自動車保険「もどリッチ(満期精算型払戻金特約付契約)」の払戻充当保険料を控除したベースで記載しております。

 

(注)1 グループコア利益=連結当期利益-株式キャピタル損益(売却損益等)-クレジットデリバティブ評価損益-その他特殊要因+非連結グループ会社持分利益

2 グループROE =グループコア利益÷期初・期末平均連結純資産(除く新株予約権・非支配株主持分)

 

(3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題

 今後の世界経済は、各国の政策等による影響が懸念されるものの、引き続き緩やかな回復が続くことが見込まれます。

 わが国経済は、政府による各種政策の推進などを背景として、今後も緩やかに回復していくことが期待されます。

 保険業界におきましては、このような経済環境を背景に市場の拡大が期待される一方、少子高齢化による影響や世界的な気候変動による大規模自然災害の発生など、先行き不透明な事業環境が続くものと予想されます。また、自動車の自動運転等の先進技術やICTの進展など、将来の環境を見据えた事業構造の変革が求められております。

 このような中、当社グループは、平成29年度を最終年度とする中期経営計画「Next Challenge 2017」の完遂に向けて、グループガバナンス態勢を一層強化し、ERM(統合的リスク管理)経営の高度化を進めるとともに、事業環境の変化を展望した事業投資を進め、持続的な成長を支える基盤の整備に取り組んでまいります。また、グループ内に複数の損害保険会社・生命保険会社を有するという特色を活かし、さらなるグループシナジー発揮に向けた取組みを進めてまいります。さらにプロフェッショナルとしてチャレンジする企業文化の浸透と人財の育成を推進してまいります。

 そして、これらの取組みによってグローバルに事業展開する世界トップ水準の保険・金融グループを創造してまいります。

 

 

4【事業等のリスク】

 当社グループの経営成績及び財政状態に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項は以下のとおりであります。

 なお、本項に記載した将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。

 

(1) 資産運用に関するリスク

 当社グループは、有価証券や貸付金、不動産等の様々な運用資産(オフバランス資産を含む)を保有しておりますが、経済環境や金融市場の悪化等により資産又は負債の価値が変化することで当社グループの業績に影響が生じるリスクを内包しており、主に以下のようなリスクがあります。

① 株価下落リスク

 取引先との中長期的な関係維持の観点等から大量の株式を保有しておりますが、株式相場が下落した場合に、資産価値の減少や評価損、売却損が発生する可能性があります。

② 金利変動リスク

 保有している債券や貸付金等の資産について、金利が上昇した場合に、価値が減少する可能性があります。一方、当社グループは、積立保険や長期の第三分野商品、生命保険等の契約者に対して将来支払が発生する保険負債を保有しており、これらは金利が上昇した場合に価値が減少します。また、金利低下の場合はこの逆になります。

③ 為替変動リスク

 米ドル等の外貨建て資産及び負債を保有しておりますが、為替変動の影響によりこれらの価値が変化する可能性があります。

④ 信用リスク

 保有している株式や社債、貸付金、信用・保証保険契約等の資産については、株式・社債の発行者もしくは貸付先等の信用力の低下もしくは破綻又は信用市場の混乱によって、資産価値の減少や元本・利息の回収不能等が生じる可能性があります。

 

(2) 国内外の自然災害による多額の保険金支払のリスク

 台風や地震等の自然災害による損害は時に巨額になることがあり、また、気候変動等の影響により世界的に自然災害が増加・大型化し、予測を超える巨大な自然災害による損害が発生する可能性があります。当社グループでは、再保険の利用や異常危険準備金の積立によって自然災害による損害に対する保険金の支出に備えておりますが、これらの保険金の支払が多額に及ぶことにより当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(3) 流動性リスク

 自然災害による支払保険金の増加等により、当社グループの資金繰りが悪化し、資金の確保に通常よりも著しく不利な条件での取引を余儀なくされる可能性があります。また、市場の混乱等により、通常より著しく不利な価格での取引を余儀なくされる可能性があります。これらの取引により、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(4) 再保険取引に関するリスク

 当社グループでは、保険契約によって引き受けた保険責任を分散し、収益を安定させる目的で再保険を利用しておりますが、再保険市場の状況変化により、十分な再保険手配ができずにリスクの分散が図られず保険引受能力が低下するリスクがあります。また、再保険料が高騰したり、再保険会社の破綻等により再保険金の回収ができなくなることにより、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(5) 経済環境・社会環境等の予期せぬ変化により損失が発生するリスク

 保険会社は、予め将来発生するであろう損害を予測して保険料の水準を設定しますが、実際に発生する損害額が予測を上回る可能性があります。特に保険期間が長期にわたる場合には、当初想定した環境・条件等が大きく変動し、予期せぬ損害が発生する可能性があり、その結果、保険契約準備金の積増が必要になる等、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(6) 保険業界の競争に関するリスク

 規制緩和の進展に伴う新規事業者の保険業への参入や料率水準の低下等の影響により、当社グループを取り巻く環境は厳しくなっておりますが、更なる規制緩和や新規参入者の増加、保険市場の縮小等により競争が一層激化し、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

 

(7) 国内生命保険事業に関するリスク

 当社グループでは、成長事業領域の一つとして、国内生命保険事業の拡大に取り組んでおります。しかしながら、国内生命保険事業は、大手生保や外資系生保を中心とする他の生命保険会社との競争激化による市場基盤の変動、及び保険期間が長期にわたることによる死亡率・解約の動向の不確実性により事前の想定と大きく異なる事象が生じる可能性等の生命保険事業固有のリスクを有しており、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(8) 海外事業に関するリスク

 当社グループは、M&A戦略に基づく事業領域の拡大を含めて、アジア・欧州・米州等において支店や子会社等を通じて積極的に海外事業を展開しておりますが、これらの国々における予期せぬ政治・経済・社会環境の変化や諸規制の変更、為替の変動、政治的・社会的混乱、自然災害、伝染病の発生等により、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(9) 関連事業に関するリスク

 当社グループは、アセットマネジメント事業、金融保証事業、401k事業、ART事業、個人融資関連事業及びベンチャー・キャピタル事業等の金融サービス事業並びにリスクマネジメント事業及び介護事業等のリスク関連サービス事業といった保険事業以外の事業進展も図っております。これらの事業を展開している各市場において、想定を超えた環境変化等により競争が一層激化し、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(10)情報漏洩等に関するリスク

 当社グループは、個人情報を含む大量のお客さま情報及び当社を含む当社グループ会社各社の経営情報等の機密情報を保有しております。当社グループにおいては、情報管理態勢を整備し、厳重な管理を行っておりますが、万一、重大な漏洩等が発生した場合にはお客さまの信頼や社会的信用の低下、賠償金の支払等により、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(11)システムリスク

 当社グループには、自然災害、事故、サイバー攻撃による不正アクセス又は情報システムの不備等により、情報システムの停止、誤作動もしくは不正使用又は情報漏洩等が発生するシステムリスクが存在します。また、事業収益性の更なる向上を実現するための大規模システム開発においては、予期せぬ事故等により開発作業の進捗遅延や開発予算の超過等が発生するリスクが存在します。当社グループは、システムリスク管理態勢の整備に努めておりますが、大規模な情報システムの停止、誤作動もしくは不正使用、情報漏洩又は大規模システム開発の進捗遅延・開発予算超過等が発生した場合には、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(12)人事労務に関するリスク

 当社グループでは、優秀な人財の確保・育成に取り組んでおりますが、重大な人事・労務問題が発生し、社会的信用が著しく低下した場合には、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(13)事業運営に関するリスク

 事業運営リスクは、当社グループの事業活動にかかるものであり、事務ミス、法令違反、従業員による不正、外部の者による犯罪行為又は災害の発生等によって、お客さまの信頼もしくは社会的信用を失うリスク又は業務運営が阻害されるリスクがあります。こうした事業運営リスクに対しては、その発生の防止及び発生時の損害の軽減に向け適切な管理に努めておりますが、これらを原因として監督当局から行政処分を受ける可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(14)事業中断に関するリスク

 当社グループでは、首都直下地震等の自然災害又は新型インフルエンザ等の疾病の大流行等の不測の事故や事態に備え、事業継続計画の策定や危機管理態勢の整備により、事業中断期間を一定程度に抑え、事業を継続的に運営できる体制を整えておりますが、こうした危機管理にもかかわらず、当社グループの事業継続が阻害されたり、想定を超える影響を受けた場合には、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(15)統合のシナジーが十分に発揮されないリスク

 当社グループは、経営統合によるシナジーを踏まえた経営数値目標を策定しており、お客さまへのサービスの品質向上を通じた顧客基盤の拡大及び事務・システム等の共有化・標準化等の各種施策を実行してまいります。また、平成25年9月27日、当社、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社及び三井住友海上あいおい生命保険株式会社は、MS&ADインシュアランス グループの持続的な成長と企業価値の向上等を目的として「機能別再編に関する合意書」を締結しました。機能別再編の実行においては、事務・システムトラブルやお客さま対応の不足等が生じないように万全の準備を整えるべくリスク管理態勢を整備しておりますが、このような態勢整備にもかかわらず不測の混乱が生じることにより、期待される統合のシナジーが十分に発揮されない場合には、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(16)法令や諸制度の変更によるリスク

 当社グループは、保険業法等法令による規制のもとで営業しており、また、会計・税務に係る関連諸法令及び諸基準に従って財務報告を行っております。今後これらの法令等が改正され、保険商品の販売方法や商品内容を変更したり、保険契約準備金又は繰延税金資産等の見積方法又は会計処理の変更によって、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(17)風評リスク

 保険業界又は当社グループに対する風評が、マスコミ報道やインターネット上の書込等により発生・流布した場合、それが正確な事実に基づいたものであるか否かにかかわらず、当社グループの社会的信用に影響を与える可能性があります。当社グループでは、風評の早期発見に努めるとともに、風評が発生した場合に適時適切に対応する態勢を整備することで、影響の極小化に努めておりますが、悪質な風評が流布した場合には、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

(18)その他のリスク

 国内外でのテロ、紛争もしくは暴動、国家間の軍事衝突又は過去に例を見ない大規模な事故・事件等、事前の予測が困難な偶発的な外的要因により、当社グループの業績に影響が生じるリスクがあります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項ありません。

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。

 なお、本項に記載した予想、予測、見込み、見通し、方針、予定等の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来に関する事項には不確実性が内在しており、将来生じる実際の結果とは大きく異なる可能性があります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

 当社の連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

 当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針及び見積りが連結財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えております。

① 時価の算定方法

 資産・負債の一部は時価をもって貸借対照表価額としており、時価の算定は市場価格等に基づいております。一部のデリバティブ取引において市場価格がない場合には、将来キャッシュ・フローの現在価値や取引対象の市場価格、契約期間等の構成要素に基づく合理的な見積りによって算出された価格を時価としております。

② 有価証券の減損

 保有している有価証券は有価証券市場の価格変動リスクを負っているため、合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。将来、有価証券市場が悪化した場合には有価証券評価損が発生する可能性があります。

③ 固定資産の減損

 収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった固定資産については、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように、減損処理を行っております。資産又は資産グループの回収可能価額は、正味売却価額(資産又は資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定される価額)と使用価値(資産又は資産グループの継続的使用と使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値)のいずれか高い金額であることから、固定資産の減損損失の金額は合理的な仮定及び予測に基づく将来キャッシュ・フローの見積りに依存しております。従って、固定資産の使用方法を変更した場合又は不動産取引相場や賃料相場等が変動した場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。

④ 繰延税金資産

 繰延税金資産の回収可能性の判断に際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が変動した場合は繰延税金資産が変動する可能性があります。

⑤ 貸倒引当金

 債権の貸倒れによる損失に備えて、回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。貸付先の財務状況の変化などにより、回収不能となった金額や貸倒引当金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。

⑥ 支払備金

 保険契約に基づいて支払義務が発生した、または発生したと認められる保険金等のうち、まだ支払っていない金額を見積り、支払備金として積み立てております。裁判等の結果や為替の変動などにより保険金等の支払額や支払備金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。

⑦ 責任準備金等

 保険契約に基づく将来における債務の履行に備えるため、責任準備金等を積み立てております。当初想定した環境・条件等が大きく変動し予期せぬ損害の発生が見込まれる場合には、責任準備金等の積み増しが必要になる可能性があります。

⑧ 退職給付費用及び退職給付債務

 退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や将来の退職率及び死亡率など、いくつかの前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件を変更する必要が生じた場合には、将来の退職給付費用及び退職給付債務が変動する可能性があります。

(2) 経営成績の分析

当連結会計年度における当社グループの業績は次のとおりとなりました。

     [連結主要指標]

 

前連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

比較増減

増減率

正味収入保険料 (百万円)

3,078,732

3,407,389

328,657

10.7%

生命保険料   (百万円)

1,356,334

1,253,167

△103,167

△7.6%

経常利益    (百万円)

291,578

352,612

61,034

20.9%

親会社株主に帰属する当期純利益      (百万円)

181,516

210,447

28,930

15.9%

 

正味収入保険料は、海外保険子会社においてMS Amlin plcを連結したことにより大幅に増収したことを主因に、前連結会計年度に比べ3,286億円増加し、3兆4,073億円となりました。

生命保険料は、三井住友海上プライマリー生命保険株式会社が減収となったことなどから、前連結会計年度に比べ1,031億円減少し、1兆2,531億円となりました。

経常利益は、国内損害保険事業で増益となったことなどから、前連結会計年度に比べ610億円増加し、3,526億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ289億円増加し、2,104億円となりました。

 

保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。

 

イ 元受正味保険料(含む収入積立保険料)

区分

前連結会計年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

火災

657,398

19.0

5.2

602,521

16.7

△8.3

海上

132,284

3.8

1.0

168,715

4.7

27.5

傷害

319,937

9.2

△6.2

321,055

8.9

0.3

自動車

1,475,596

42.5

3.8

1,524,096

42.1

3.3

自動車損害賠償責任

356,465

10.3

0.3

366,523

10.1

2.8

その他

527,502

15.2

10.8

632,874

17.5

20.0

合計

3,469,185

100.0

3.6

3,615,785

100.0

4.2

(うち収入積立保険料)

(116,225)

(3.4)

(△16.3)

(98,546)

(2.7)

(△15.2)

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

  2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)

ロ 正味収入保険料

区分

前連結会計年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

火災

471,476

15.3

10.7

540,715

15.9

14.7

海上

106,108

3.4

2.6

145,697

4.3

37.3

傷害

218,487

7.1

△5.4

237,918

7.0

8.9

自動車

1,495,339

48.6

4.0

1,559,958

45.8

4.3

自動車損害賠償責任

357,639

11.6

2.7

356,088

10.4

△0.4

その他

429,680

14.0

9.5

567,010

16.6

32.0

合計

3,078,732

100.0

4.8

3,407,389

100.0

10.7

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

 

ハ 正味支払保険金

区分

前連結会計年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

火災

235,176

14.5

△9.3

297,850

16.3

26.6

海上

48,009

3.0

3.4

96,981

5.3

102.0

傷害

109,376

6.7

△4.2

107,937

5.9

△1.3

自動車

776,606

47.7

△1.3

798,736

43.6

2.8

自動車損害賠償責任

259,078

15.9

0.4

258,465

14.1

△0.2

その他

199,092

12.2

7.2

271,905

14.8

36.6

合計

1,627,340

100.0

△1.4

1,831,876

100.0

12.6

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

 

次に、セグメントごとの業績は以下のとおりであります。

 

① 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)

連結子会社である三井住友海上火災保険株式会社の業績は次のとおりとなりました。

 

[三井住友海上火災保険株式会社(単体)の主要指標]

 

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

比較増減

増減率

正味収入保険料 (百万円)

1,507,157

1,470,122

△37,035

△2.5%

正味損害率    (%)

58.9

61.2

2.3

正味事業費率   (%)

31.0

31.2

0.2

保険引受利益  (百万円)

19,116

81,799

62,683

327.9%

経常利益    (百万円)

167,896

215,542

47,645

28.4%

当期純利益   (百万円)

113,970

164,568

50,598

44.4%

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

保険引受の概況は次のとおりであります。

保険引受収益のうち正味収入保険料は、火災保険で減収したことなどにより、前事業年度に比べ370億円減少し、1兆4,701億円となりました。

一方、保険引受費用のうち正味支払保険金は、新種保険で増加したことなどにより、前事業年度に比べ105億円増加し8,114億円となり、正味損害率は61.2%と、前事業年度に比べ2.3ポイント上昇しました。また、正味収入保険料が減少したことにより、正味事業費率は31.2%と、前事業年度に比べ0.2ポイント上昇しました。

これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金戻入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受利益は、責任準備金が戻入となったことや、発生保険金(正味支払保険金に支払備金繰入額を加算し支払備金戻入額を控除した額)の減少などにより、前事業年度に比べ626億円増加し、817億円となりました。

 

 

保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。

 

イ 元受正味保険料(含む収入積立保険料)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

火災

332,106

19.3

3.8

270,587

16.1

△18.5

海上

91,247

5.3

3.4

78,775

4.7

△13.7

傷害

217,111

12.6

△6.3

212,029

12.6

△2.3

自動車

649,767

37.8

3.5

659,670

39.3

1.5

自動車損害賠償責任

172,573

10.0

0.6

178,506

10.6

3.4

その他

258,391

15.0

12.9

281,427

16.7

8.9

合計

1,721,198

100.0

3.2

1,680,997

100.0

△2.3

(うち収入積立保険料)

(84,712)

(4.9)

(△18.8)

(70,040)

(4.2)

(△17.3)

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)

 

ロ 正味収入保険料

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

火災

242,464

16.1

8.9

183,862

12.5

△24.2

海上

66,959

4.4

2.6

58,658

4.0

△12.4

傷害

140,940

9.4

△5.8

143,519

9.8

1.8

自動車

645,343

42.8

3.3

654,600

44.5

1.4

自動車損害賠償責任

186,576

12.4

3.6

186,890

12.7

0.2

その他

224,872

14.9

11.4

242,589

16.5

7.9

合計

1,507,157

100.0

4.4

1,470,122

100.0

△2.5

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

 

ハ 正味支払保険金

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

対前年増減(△)率 (%)

正味損害率(%)

金額

(百万円)

対前年増減(△)率 (%)

正味損害率(%)

火災

129,548

△10.3

55.2

128,191

△1.0

72.0

海上

34,167

11.7

53.9

34,111

△0.2

61.3

傷害

74,611

△4.7

57.7

70,935

△4.9

54.3

自動車

326,450

△0.7

59.2

319,178

△2.2

57.2

自動車損害賠償責任

135,857

1.2

79.8

136,858

0.7

80.3

その他

100,264

6.0

47.2

122,202

21.9

52.9

合計

800,899

△1.2

58.9

811,476

1.3

61.2

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。

 

資産運用の概況は次のとおりであります。

利息及び配当金収入が前事業年度並みの1,167億円となり、有価証券売却益が前事業年度に比べ304億円減少し717億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ283億円減少し、1,590億円となりました。一方、資産運用費用は、為替差損や有価証券評価損が減少したことなどから、前事業年度に比べ147億円減少し、119億円となりました。

 

運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。

 

イ 運用資産

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

預貯金

442,420

6.5

388,945

5.7

買現先勘定

29,999

0.5

6,999

0.1

買入金銭債権

28,785

0.4

20,393

0.3

金銭の信託

11,564

0.2

3,500

0.0

有価証券

5,173,738

76.2

5,294,691

78.1

貸付金

448,667

6.6

418,146

6.2

土地・建物

204,944

3.0

200,060

3.0

運用資産計

6,340,120

93.4

6,332,737

93.4

総資産

6,786,590

100.0

6,777,076

100.0

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

 

ロ 有価証券

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国債

1,278,847

24.7

1,263,321

23.8

地方債

91,948

1.8

88,898

1.7

社債

494,579

9.6

495,736

9.4

株式

1,756,599

33.9

1,806,870

34.1

外国証券

1,525,945

29.5

1,604,888

30.3

その他の証券

25,817

0.5

34,974

0.7

合計

5,173,738

100.0

5,294,691

100.0

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

ハ 利回り

  運用資産利回り(インカム利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

1,461

448,979

0.33

628

405,396

0.15

コールローン

34

40,859

0.08

買現先勘定

35

61,488

0.06

0

10,571

0.00

買入金銭債権

765

104,859

0.73

505

22,334

2.26

金銭の信託

227

11,693

1.94

160

9,342

1.72

有価証券

102,219

3,528,486

2.90

104,255

3,948,478

2.64

貸付金

6,234

471,200

1.32

4,980

424,989

1.17

土地・建物

6,135

215,213

2.85

6,306

204,579

3.08

小計

117,114

4,882,780

2.40

116,837

5,025,691

2.32

その他

103

115

合計

117,218

116,952

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

  2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」及び「金銭の信託運用損」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。

  3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、コールローン、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

 

  資産運用利回り(実現利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価

ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価

ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

△8,117

448,979

△1.81

△1,056

405,396

△0.26

コールローン

34

40,859

0.08

買現先勘定

35

61,488

0.06

0

10,571

0.00

買入金銭債権

765

104,859

0.73

505

22,334

2.26

金銭の信託

202

11,693

1.73

508

9,342

5.44

有価証券

188,857

3,528,486

5.35

166,413

3,948,478

4.21

貸付金

6,572

471,200

1.39

4,905

424,989

1.15

土地・建物

6,135

215,213

2.85

6,306

204,579

3.08

金融派生商品

3,466

4,405

その他

291

581

合計

198,244

4,882,780

4.06

182,569

5,025,691

3.63

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。

 3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、コールローン、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ476億円増加し、2,155億円となりました。当期純利益は前事業年度に比べ505億円増加し、1,645億円となりました。

 

 

② 国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)

連結子会社であるあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の業績は次のとおりとなりました。

 

[あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(単体)の主要指標]

 

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

比較増減

増減率

正味収入保険料 (百万円)

1,192,089

1,200,525

8,436

0.7%

正味損害率    (%)

59.2

59.1

△0.1

正味事業費率   (%)

34.3

33.5

△0.8

保険引受利益  (百万円)

24,881

39,531

14,650

58.9%

経常利益    (百万円)

61,771

75,188

13,416

21.7%

当期純利益   (百万円)

31,098

50,391

19,292

62.0%

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

保険引受の概況は次のとおりであります。

保険引受収益のうち正味収入保険料は、自動車保険や新種保険で増収したことにより、前事業年度に比べ84億円増加し、1兆2,005億円となりました。

一方、保険引受費用のうち正味支払保険金は、自然災害による支払いが減少したものの、新種保険で増加したことなどにより、前事業年度に比べ37億円増加し6,486億円となりましたが、正味損害率は59.1%と、前事業年度に比べ0.1ポイント低下しました。また、保険引受に係る営業費及び一般管理費が減少したことなどから、正味事業費率は33.5%と、前事業年度に比べ0.8ポイント低下しました。

これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金繰入額、責任準備金繰入額などを加減した保険引受利益は、前事業年度に比べ146億円増加し、395億円となりました。

 

保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。

 

イ 元受正味保険料(含む収入積立保険料)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

火災

240,047

18.4

6.9

196,377

15.4

△18.2

海上

△43

△0.0

△101.0

△12

△0.0

傷害

87,955

6.8

△8.8

86,299

6.8

△1.9

自動車

659,249

50.7

1.9

661,950

51.9

0.4

自動車損害賠償責任

183,891

14.1

0.0

188,016

14.8

2.2

その他

130,479

10.0

7.2

141,531

11.1

8.5

合計

1,301,579

100.0

1.8

1,274,162

100.0

△2.1

(うち収入積立保険料)

(31,513)

(2.4)

(△8.5)

(28,506)

(2.2)

(△9.5)

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)

 

 

ロ 正味収入保険料

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年増減(△)率 (%)

火災

167,657

14.1

15.7

153,080

12.7

△8.7

海上

5,767

0.5

△23.9

5,465

0.5

△5.2

傷害

63,560

5.3

△8.6

61,401

5.1

△3.4

自動車

671,886

56.4

1.0

680,449

56.7

1.3

自動車損害賠償責任

170,617

14.3

1.7

168,739

14.1

△1.1

その他

112,600

9.4

6.3

131,390

10.9

16.7

合計

1,192,089

100.0

2.7

1,200,525

100.0

0.7

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

ハ 正味支払保険金

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

金額

(百万円)

対前年増減(△)率 (%)

正味損害率(%)

金額

(百万円)

対前年増減(△)率 (%)

正味損害率(%)

火災

83,129

△10.0

51.9

82,244

△1.1

56.2

海上

2,499

△45.0

43.4

2,616

4.7

48.0

傷害

30,373

△5.2

52.0

27,216

△10.4

48.6

自動車

349,816

△5.6

58.1

345,786

△1.2

56.8

自動車損害賠償責任

122,721

△0.5

78.1

121,135

△1.3

77.9

その他

56,350

2.1

53.0

69,618

23.5

55.6

合計

644,889

△4.9

59.2

648,618

0.6

59.1

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。

 

 

資産運用の概況は次のとおりであります。

利息及び配当金収入が前事業年度に比べ33億円減少し554億円となり、有価証券売却益が前事業年度に比べ61億円減少し133億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ86億円減少し、520億円となりました。一方、資産運用費用は、有価証券売却損が減少したことなどから、前事業年度に比べ58億円減少し、144億円となりました。

 

運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。

 

イ 運用資産

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

預貯金

131,923

3.8

172,302

4.9

コールローン

15,000

0.4

15,000

0.4

買入金銭債権

94

0.0

金銭の信託

2,511

0.1

2,502

0.1

有価証券

2,497,578

73.1

2,577,087

73.7

貸付金

221,856

6.5

210,917

6.0

土地・建物

170,917

5.0

163,422

4.7

運用資産計

3,039,881

88.9

3,141,232

89.8

総資産

3,418,516

100.0

3,498,264

100.0

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

ロ 有価証券

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国債

693,622

27.8

670,598

26.0

地方債

22,487

0.9

20,726

0.8

社債

269,389

10.8

279,472

10.9

株式

792,765

31.7

843,368

32.7

外国証券

675,729

27.1

707,044

27.4

その他の証券

43,582

1.7

55,876

2.2

合計

2,497,578

100.0

2,577,087

100.0

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

 

ハ 利回り

  運用資産利回り(インカム利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

188

115,457

0.16

136

162,143

0.08

コールローン

0

1,616

0.05

0

939

0.01

買入金銭債権

2

142

1.52

0

29

1.53

金銭の信託

0

2,425

0.03

1

2,426

0.05

有価証券

50,179

2,027,534

2.47

47,848

2,047,078

2.34

貸付金

3,113

223,318

1.39

2,677

215,083

1.24

土地・建物

4,373

169,393

2.58

4,495

168,195

2.67

小計

57,859

2,539,889

2.28

55,159

2,595,896

2.12

その他

894

250

合計

58,753

55,410

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」及び「金銭の信託運用損」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。

 3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、コールローン及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

   資産運用利回り(実現利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価

ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価

ベース)

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

△645

115,457

△0.56

9

162,143

0.01

コールローン

0

1,616

0.05

0

939

0.01

買入金銭債権

2

142

1.52

0

29

1.53

金銭の信託

0

2,425

0.03

1

2,426

0.05

有価証券

53,964

2,027,534

2.66

51,412

2,047,078

2.51

貸付金

3,129

223,318

1.40

2,692

215,083

1.25

土地・建物

4,373

169,393

2.58

4,495

168,195

2.67

金融派生商品

△1,761

△4,102

その他

542

475

合計

59,607

2,539,889

2.35

54,984

2,595,896

2.12

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

  2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。

  3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、コールローン及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

 

これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ134億円増加し、751億円となりました。

当期純利益は、キャリア・転進支援策の実施に伴う割増退職金等を特別損失に計上した前事業年度に比べ192億円増加し、503億円となりました。

 

 

③ 国内損害保険事業(三井ダイレクト損害保険株式会社)

連結子会社である三井ダイレクト損害保険株式会社の業績は次のとおりとなりました。

保険引受収益のうち正味収入保険料は、前事業年度に比べ10億円増加し、376億円となりました。

一方、保険引受費用のうち正味支払保険金は、前事業年度に比べ5億円減少し、257億円となりました。正味損害率は75.9%と、前事業年度に比べ3.1ポイント低下しました。

また、諸手数料及び集金費並びに保険引受に係る営業費及び一般管理費は、前事業年度に比べ2億円増加し、82億円となりました。正味事業費率は22.0%と、前事業年度に比べ0.1ポイント上昇しました。

保険引受損益は、発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の減少などにより、前事業年度に比べ44億円増加し、10億円の損失となりました。当期純損益は、前事業年度に比べ44億円増加し、10億円の損失となりました。

この結果、出資持分考慮後の当期純損益(セグメント損益)は、前事業年度に比べ34億円増加し、9億円の損失となりました。

 

 

④ 国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命保険株式会社)

連結子会社である三井住友海上あいおい生命保険株式会社の業績は次のとおりとなりました。

保険料等収入は、個人保険の保険料が増加したことなどにより、前事業年度に比べ180億円増加し、4,802億円となりました。

経常利益は、保険金等支払金の増加などにより、前事業年度に比べ24億円減少し、161億円となりました。

当期純利益は、前事業年度に比べ14億円減少し、45億円となりました。

 

保有契約高、新契約高及び保有契約年換算保険料の状況は次のとおりであります。

 

イ 保有契約高

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額 (億円)

対前年増減(△)率(%)

金額 (億円)

対前年増減(△)率(%)

(1) 個人保険

218,310

3.3

224,779

3.0

(2) 個人年金保険

7,449

△2.8

7,362

△1.2

(3) 団体保険

65,187

23.0

70,743

8.5

(4) 団体年金保険

3

△4.7

3

△7.4

 

個人合計((1)+(2))

225,760

3.1

232,142

2.8

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。

 3 団体年金保険については、責任準備金の金額であります。

 

 

ロ 新契約高

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

新契約+転換

による純増加

(億円)

新契約

(億円)

転換によ

る純増加

(億円)

新契約+転換

による純増加

(億円)

対前年増減 (△)率

(%)

新契約

(億円)

転換によ

る純増加

(億円)

(1) 個人保険

23,988

23,988

23,468

△2.2

23,468

(2) 個人年金保険

245

245

302

23.3

302

(3) 団体保険

10,059

10,059

610

△93.9

610

(4) 団体年金保険

 

個人合計

((1)+(2))

24,233

24,233

23,771

△1.9

23,771

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 新契約の個人年金保険の金額は年金支払開始時における年金原資であります。

 

ハ 保有契約年換算保険料

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(億円)

対前年増減(△)率

(%)

金額(億円)

対前年増減(△)率

(%)

個人保険

3,327

7.4

3,577

7.5

個人年金保険

429

△1.5

433

0.8

合計

3,757

6.3

4,010

6.7

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 年換算保険料とは、1回あたりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年あたりの保険料に換算した金額(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)であります。

 

個人保険・個人年金保険を合計した新契約高は、収入保障保険および逓増定期保険の減少などにより、前事業年度に比べ462億円減少し、2兆3,771億円となりました。一方、個人保険・個人年金保険を合計した解約失効契約高は、前事業年度に比べ224億円減少し、1兆2,563億円となりました。これらの結果、個人保険・個人年金保険を合計した保有契約高は、前事業年度末に比べ2.8%増加し、23兆2,142億円となりました。

保有契約年換算保険料は、個人保険が堅調に推移したことから、前事業年度末に比べ252億円増加し、4,010億円となりました。

 

 

運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。

 

イ 運用資産

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

預貯金

73,084

2.3

290,009

8.0

債券貸借取引支払保証金

275,350

8.5

285,455

7.9

有価証券

2,765,411

85.7

2,919,795

80.7

貸付金

52,677

1.6

55,198

1.5

土地・建物

673

0.0

620

0.0

運用資産計

3,167,197

98.1

3,551,079

98.1

総資産

3,229,031

100.0

3,619,194

100.0

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

ロ 有価証券

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国債

1,680,750

60.8

1,804,655

61.8

地方債

123,431

4.5

135,839

4.7

社債

710,132

25.7

726,620

24.9

株式

1,315

0.0

1,314

0.0

外国証券

246,210

8.9

244,182

8.4

その他の証券

3,570

0.1

7,183

0.2

合計

2,765,411

100.0

2,919,795

100.0

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

 

ハ 利回り

   運用資産利回り(インカム利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

0

32,150

0.00

0

160,349

0.00

コールローン

5

7,649

0.07

債券貸借取引支払保証金

346

289,905

0.12

189

242,701

0.08

有価証券

41,571

2,525,296

1.65

42,034

2,684,896

1.57

貸付金

1,536

52,062

2.95

1,572

53,794

2.92

土地・建物

713

674

小計

43,459

2,907,777

1.49

43,797

3,142,416

1.39

その他

0

0

合計

43,459

43,797

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 収入金額は、「利息及び配当金収入」であります。

  3 平均運用額は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

   資産運用利回り(実現利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価ベ

ース)

(百万円)

年利回り

(%)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価ベ

ース)

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

0

32,150

0.00

0

160,349

0.00

コールローン

5

7,649

0.07

債券貸借取引支払保証金

63

289,905

0.02

129

242,701

0.05

有価証券

44,938

2,525,296

1.78

44,839

2,684,896

1.67

貸付金

1,536

52,062

2.95

1,572

53,794

2.92

土地・建物

713

674

金融派生商品

△846

△2,792

その他

△65

△109

合計

45,632

2,907,777

1.57

43,640

3,142,416

1.39

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」から「資産運用費用」を控除した金額であります。

 3 平均運用額(取得原価ベース)は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

⑤ 国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命保険株式会社)

連結子会社である三井住友海上プライマリー生命保険株式会社の業績は次のとおりとなりました。

保険料等収入は、変額終身保険の保険料が減少したことなどにより、前事業年度に比べ2,162億円減少し、1兆838億円となりました。

経常利益は、収入保険料が減少したことに伴い代理店手数料負担が減少したことなどから、前事業年度に比べ177億円増加し576億円となりましたが、当期純利益は、価格変動準備金の追加積立263億円の実施などにより、前事業年度に比べ28億円増加し、207億円となりました。

 

保有契約高、新契約高及び保有契約年換算保険料の状況は次のとおりであります。

 

イ 保有契約高

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額 (億円)

対前年増減(△)率(%)

金額 (億円)

対前年増減(△)率(%)

(1) 個人保険

24,467

58.0

33,352

36.3

(2) 個人年金保険

24,640

△14.2

23,455

△4.8

(3) 団体保険

(4) 団体年金保険

 

個人合計((1)+(2))

49,108

11.1

56,807

15.7

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については保険料積立金)と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。

 

ロ 新契約高

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

 至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

 至 平成29年3月31日)

新契約+転換

による純増加

(億円)

新契約

(億円)

転換による純増加

(億円)

新契約+転換

による純増加

(億円)

対前年増減 (△)率

(%)

新契約

(億円)

転換による純増加

(億円)

(1) 個人保険

10,965

10,965

9,026

△17.7

9,026

(2) 個人年金保険

1,660

1,660

1,296

△21.9

1,296

(3) 団体保険

(4) 団体年金保険

 

個人合計

((1)+(2))

12,626

12,626

10,322

△18.2

10,322

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 新契約の個人年金保険の金額は、年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については契約時の保険料積立金)であります。

 

ハ 保有契約年換算保険料

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(億円)

対前年増減(△)率

(%)

金額(億円)

対前年増減(△)率

(%)

個人保険

1,598

57.6

2,217

38.7

個人年金保険

3,242

△7.4

3,104

△4.3

合計

4,840

7.2

5,321

9.9

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 2 年換算保険料とは、1回あたりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年あたりの保険料に換算した金額(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)であります。

 

個人保険・個人年金保険を合計した新契約高は、収入保険料の減少に伴い、前事業年度に比べ2,303億円減少し、1兆322億円となりました。一方、個人保険・個人年金保険を合計した解約失効契約高は、前事業年度に比べ1,368億円減少し、1,117億円となりました。これらの結果、個人保険・個人年金保険を合計した保有契約高は、前事業年度末に比べ15.7%増加し、5兆6,807億円となりました。

保有契約年換算保険料は、前事業年度末に比べ480億円増加し、5,321億円となりました。

 

運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。

 

イ 運用資産

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

預貯金

136,349

2.6

141,458

2.4

コールローン

16,175

0.3

買入金銭債権

34,997

0.7

41,499

0.7

金銭の信託

813,920

15.7

965,032

16.5

有価証券

3,906,188

75.2

4,404,883

75.5

貸付金

160,609

3.1

208,643

3.6

土地・建物

276

0.0

246

0.0

運用資産計

5,068,516

97.6

5,761,764

98.7

総資産

5,191,230

100.0

5,838,048

100.0

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

ロ 有価証券

区分

前事業年度

(平成28年3月31日)

当事業年度

(平成29年3月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国債

59,983

1.5

68,744

1.6

地方債

13,881

0.4

6,739

0.1

社債

42,637

1.1

55,882

1.3

外国証券

1,255,692

32.1

1,715,807

38.9

その他の証券

2,533,993

64.9

2,557,710

58.1

合計

3,906,188

100.0

4,404,883

100.0

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

   2 「その他の証券」は、証券投資信託の受益証券等であります。

 

ハ 利回り

   運用資産利回り(インカム利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

収入金額

(百万円)

平均運用額

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

111

49,546

0.23

146

92,826

0.16

コールローン

24

62,232

0.04

0

2,828

0.00

買入金銭債権

36

44,892

0.08

4

41,483

0.01

金銭の信託

17,554

691,540

2.54

15,107

836,629

1.81

有価証券

45,397

1,247,667

3.64

54,208

1,557,993

3.48

貸付金

2,024

55,866

3.62

6,400

179,886

3.56

土地・建物

291

264

小計

65,149

2,152,037

3.03

75,867

2,711,910

2.80

その他

8

0

合計

65,157

75,868

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。なお、保険業法第118条に規定する特別勘定に係る収入金額及び平均運用額については除外しております。

 2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」及び「金銭の信託運用損」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。

 3 平均運用額は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

   資産運用利回り(実現利回り)

区分

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価ベ

ース)

(百万円)

年利回り

(%)

資産運用損益

(実現ベース)

(百万円)

平均運用額

(取得原価ベ

ース)

(百万円)

年利回り

(%)

預貯金

△3,201

49,546

△6.46

△2,702

92,826

△2.91

コールローン

24

62,232

0.04

0

2,828

0.00

買入金銭債権

36

44,892

0.08

4

41,483

0.01

金銭の信託

△16,599

691,540

△2.40

14,505

836,629

1.73

有価証券

△5,867

1,247,667

△0.47

82,503

1,557,993

5.30

貸付金

4,278

55,866

7.66

8,531

179,886

4.74

土地・建物

291

264

金融派生商品

△93

△174

その他

△44

45

合計

△21,465

2,152,037

△1.00

102,712

2,711,910

3.79

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。なお、保険業法第118条に規定する特別勘定に係る資産運用損益及び平均運用額については除外しております。

 2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」から「資産運用費用」を控除した金額であります。

 3 平均運用額(取得原価ベース)は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。

 

⑥ 海外事業(海外保険子会社)

海外保険子会社セグメントの業績は次のとおりとなりました。

 

 [海外保険子会社の主要指標]

 

前連結会計年度

(自 平成27年4月1日
 至 平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日
 至 平成29年3月31日)

比較増減

 増減率

正味収入保険料 (百万円)

336,881

693,150

356,268

105.8%

経常利益       (百万円)

37,609

40,016

2,406

6.4%

セグメント利益 (百万円)

28,587

24,079

△4,507

△15.8%

(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

2 セグメント利益は当社出資持分考慮後の当期純利益に相当する金額であります。

 

正味収入保険料は、MS Amlin plcを連結したことなどにより、前連結会計年度に比べ3,562億円増加し、6,931億円となりました。

経常利益は、前連結会計年度に比べ24億円増加し、400億円となりました。出資持分考慮後の当期純利益(セグメント利益)は、在外連結子会社における組織再編関連費用を特別損失に計上したことなどにより、前連結会計年度に比べ45億円減少し、240億円となりました。

 

 

(3) 財政状態の分析

① 総資産の状況

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ9,306億円増加し、21兆2,343億円となりました。総資産の内訳では、有価証券が6,321億円増加し15兆3,031億円となりました。

 

② ソルベンシー・マージン比率

保険会社グループでは、保険金支払等に備えて準備金を積み立てておりますが、巨大災害の発生や、資産の大幅な価格下落等、通常の予測を超える危険が発生した場合でも、十分な支払能力を保持しておく必要があります。この「通常の予測を超える危険」を示す「リスクの合計額」(以下の各表の(B))に対する「資本金・準備金等の支払余力」(すなわちソルベンシー・マージン総額:以下の各表の(A))の割合を示す指標として、保険業法等に基づき計算されたものが、「ソルベンシー・マージン比率」(以下の各表の(C))であります。

ソルベンシー・マージン比率は、行政当局が保険会社又は保険持株会社を監督する際に、経営の健全性を判断するために活用する客観的な指標のひとつでありますが、その数値が200%以上であれば「保険金等の支払能力の充実の状況が適当である」とされております。

 

 

当社及び国内保険子会社のソルベンシー・マージン比率の状況は、以下のとおりであります。

 

イ 当社

 連結ソルベンシー・マージン比率

 

前連結会計年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当連結会計年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

4,245,473

4,875,444

(B)リスクの合計額

1,142,234

1,117,406

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

743.3%

872.6%

(注)「連結ソルベンシー・マージン比率」は、保険業法施行規則第210条の11の3及び第210条の11の4並びに平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出された比率であります。

 

 連結当期純利益による株主資本の増加を主因としてソルベンシー・マージン総額が前連結会計年度末に比べて6,299億円増加したことや、巨大災害リスク相当額が減少したことを主因としてリスクの合計額が前連結会計年度末に比べて248億円減少したことにより、ソルベンシー・マージン比率は前連結会計年度末に比べて129.3ポイント上昇し、872.6%となりました。

 

ロ 三井住友海上火災保険株式会社

a 単体ソルベンシー・マージン比率

 

前事業年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当事業年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

2,612,098

2,840,438

(B)リスクの合計額

891,542

863,472

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

585.9%

657.9%

(注)「単体ソルベンシー・マージン比率」は、保険業法施行規則第86条及び第87条並びに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出された比率であります。

 

 当期純利益による株主資本の増加を主因としてソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて2,283億円増加したことや、巨大災害リスク相当額が減少したことを主因としてリスクの合計額が前事業年度末に比べて280億円減少したことにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて72.0ポイント上昇し、657.9%となりました。

 

b 連結ソルベンシー・マージン比率

 

前連結会計年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当連結会計年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

2,195,007

2,497,621

(B)リスクの合計額

773,500

722,818

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

567.5%

691.0%

(注)「連結ソルベンシー・マージン比率」は、保険業法施行規則第86条の2及び第88条並びに平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出された比率であります。

 

 連結当期純利益による株主資本の増加を主因としてソルベンシー・マージン総額が前連結会計年度末に比べて3,026億円増加したことや、巨大災害リスク相当額が減少したことを主因としてリスクの合計額が前連結会計年度末に比べて506億円減少したことにより、ソルベンシー・マージン比率は前連結会計年度末に比べて123.5ポイント上昇し、691.0%となりました。

ハ あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

a 単体ソルベンシー・マージン比率

 

前事業年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当事業年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

1,246,991

1,332,714

(B)リスクの合計額

300,711

312,981

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

829.3%

851.6%

(注)上記ロ aの(注)に記載のとおりであります。

 

 異常危険準備金が増加したことを主因として、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて857億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて22.3ポイント上昇し、851.6%となりました。

 

b 連結ソルベンシー・マージン比率

 

前連結会計年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当連結会計年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

1,215,369

1,305,152

(B)リスクの合計額

287,402

298,961

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

845.7%

873.1%

(注)上記ロ bの(注)に記載のとおりであります。

 

 異常危険準備金が増加したことを主因として、ソルベンシー・マージン総額が前連結会計年度末に比べて897億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前連結会計年度末に比べて27.4ポイント上昇し、873.1%となりました。

 

ニ 三井ダイレクト損害保険株式会社

 単体ソルベンシー・マージン比率

 

前事業年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当事業年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

7,721

14,705

(B)リスクの合計額

6,701

6,817

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

230.4%

431.4%

(注)上記ロ aの(注)に記載のとおりであります。

 

 増資による資本金又は基金等の増加を主因として、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて69億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて201.0ポイント上昇し、431.4%となりました。

 

 

ホ 三井住友海上あいおい生命保険株式会社

 単体ソルベンシー・マージン比率

 

前事業年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当事業年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

380,460

487,958

(B)リスクの合計額

47,604

51,546

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

1,598.4%

1,893.2%

(注)上記ロ aの(注)に記載のとおりであります。

 

 増資による資本等の増加を主因として、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて1,074億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて294.8ポイント上昇し、1,893.2%となりました。

 

ヘ 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社

 単体ソルベンシー・マージン比率

 

前事業年度

(平成28年3月31日)

(百万円)

当事業年度

(平成29年3月31日)

(百万円)

(A)ソルベンシー・マージン総額

438,444

558,542

(B)リスクの合計額

88,978

108,399

(C)ソルベンシー・マージン比率

[(A)/{(B)×1/2}]×100

985.5%

1,030.5%

(注)上記ロ aの(注)に記載のとおりであります。

 

 全期チルメル式責任準備金相当額超過額の増加を主因として、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて1,200億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて45.0ポイント上昇し、1,030.5%となりました。

 

 

(4) キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの状況の分析は、「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しているとおりであります

 

 

(5) 問題認識と今後の方針について

 問題認識と今後の方針は、「3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しているとおりであります。