文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、政府主導の経済・金融政策を背景に雇用環境や企業収益が改善する等、緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、不安定な国際情勢や中国経済の更なる減速、資源価格の低迷による新興国の景気後退など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
こうした中、当社企業グループにおきましては、『土地有効活用』・『不動産仲介』・『不動産管理』を基盤とした『ストックビジネス』を地域密着でさらに拡充させ、『ワンストップ』でお客様にサービスをご提供するとともに、グループ各社でお取引のある法人との取引基盤の拡大も図りながら、景気に左右されない安定収益基盤づくりに努めてまいりました。
その結果、当社グループの安定収益基盤となります不動産管理物件数は、平成27年12月末現在、アパート・マンション管理戸数112,602戸、月極め駐車場台数88,802台、時間貸駐車場「ナビパーク」の運営36,022台、企業の社宅管理代行業におきましては住宅64,935戸、駐車場10,896台(受託企業数229社)を受託、これに分譲マンション管理戸数3,681戸、24時間緊急対応サービス「アクセス24」受託戸数330,952戸を加えますと、住宅512,170戸、駐車場135,720台となり、ビル・施設管理件数も1,473件となっております。
また、海外拠点におきましては、海外進出を図る日本企業のオフィスや駐在員の住宅の仲介、工場等の売買仲介、レンタルオフィス・サービスアパートメントの運営等のサポート業務を行うとともに、国内では、「国際事業本部」を窓口にお取引のある法人の海外進出ニーズを集約し各海外拠点へ繋ぐなど、海外ネットワークの強みを活かしたビジネスモデルを構築しております。海外拠点数は平成27年12月末現在で世界22カ国、34拠点となっております。
不動産営業店舗「ピタットハウス」は、平成27年12月末現在で全国511店舗のネットワーク(スターツグループ店107店舗、ネットワーク店404店舗)となっております。また、高齢者支援・保育施設につきましては、平成27年12月末現在で首都圏・中部地方を中心に66事業所を運営しており、首都圏・関西地方にて9事業所の開設準備をしております。
当第3四半期連結累計期間の業績は、主に分譲不動産事業の小岩駅南口再開発事業における分譲マンション「アルファグランデ小岩スカイファースト」、共同開発事業であります分譲マンション「レジデントプレイス西葛西」の販売引渡しにより、売上高は前年同期比4.4%増加し1,192億79百万円となりました。営業利益におきましては、分譲不動産事業に加え、売買仲介事業、ゆとり事業及びコンサルティング事業の増収により、人員体制の強化等に伴う販売管理費の増加を吸収し、前年同期比15.7%増加の136億31百万円、経常利益におきましても、前年同期比15.0%増加の135億円となりました。
この結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、84億68百万円となりました。前年同期比では6.6%減少しておりますが、これは前第3四半期連結累計期間におきまして、当社と連結子会社3社との株式交換に伴う負ののれん発生益25億37百万円を特別利益として計上したためであります。
当社グループ図及びセグメントの業績は次のとおりであります。
①建設事業
建設事業におきましては、創業以来の地域に密着した営業により集積したデータを活用し、相続税対策をはじめとする資産継承及び運用のコンサルティングとして、お客様の所有地やニーズ、地域性などをふまえ、賃貸住宅・商業ビル・高齢者福祉施設など幅広い商品による土地有効活用の提案を行っております。
また、社会インフラとして普及に注力しております『免震構造の建物』は、「高床免震」「吊床免震」「低重心免震」など独自の研究・開発によって、累計の受注棟数は平成27年12月末現在で348棟となり、平成27年12月には免震大型物流施設(福島県いわき市)を竣工引渡しいたしました。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高348億86百万円(前年同期比6.3%減)、建築資材及び労務費の高騰が一段落したものの、施工体制の強化に伴う人件費の増加等により営業利益は38億14百万円(前年同期比9.9%減)となりました。なお、受注残高は657億82百万円となっております。
②賃貸仲介事業
賃貸仲介事業におきましては、当社グループの不動産管理物件数の増加に伴い、仲介手数料及び更新手数料が堅調に推移するとともに、地域密着営業による法人取引の強化や不動産オーナーへの入居促進等のコンサルティングを推進する中で、より一層の顧客ニーズに合わせた接客やサービス向上を図るための人員体制の強化等も行ってまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高37億51百万円(前年同期比4.2%増)、営業利益6億1百万円(前年同期比13.3%減)となりました。
③売買仲介事業
売買仲介事業におきましては、引き続き好調な市況を追い風にエンドユーザーのニーズにあったお客様目線の提案を継続し、きめ細かなサービス提供を推進するとともに、事業用資産のコンサルティングや募集管理と合わせた購入・買換えの提案を積極的に行ってまいりました。また、グループの総合力を活かした法人との取引を強化してまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高36億77百万円(前年同期比13.7%増)、営業利益10億87百万円(前年同期比34.3%増)となりました。
④不動産管理事業
不動産管理事業におきましては、住宅管理戸数、ビル・施設管理件数及び駐車場管理台数が堅調に推移し、それに伴う管理手数料収入が増加したほか、不動産オーナーへの提案営業にも注力することで、外壁リフレッシュ工事などの長期営繕工事やリノベーション工事等も増加いたしました。一方で、ホテルなどの新規大型施設管理につきましては、人員体制の強化等により先行的なコストが発生いたしました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高467億42百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益47億67百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
⑤分譲不動産事業
分譲不動産事業におきましては、厳選したエリアで、より地域のニーズに合致した商品提供を継続しており、安心・安全というコンセプトを明確にした商品が支持されております。
平成27年2月から販売を開始いたしました免震構造の分譲マンション「アルファグランデ篠崎弐番街」(東京都江戸川区:総戸数40戸)は完売し、平成28年9月の完成引渡を予定しております。
当第3四半期連結累計期間の業績は、小岩駅南口再開発事業における分譲マンション「アルファグランデ小岩スカイファースト」(東京都江戸川区:総戸数177戸)、共同開発事業であります分譲マンション「レジデントプレイス西葛西」(東京都江戸川区:総戸数459戸)等の販売引渡しにより、売上高134億88百万円(前年同期比36.4%増)、営業利益16億39百万円(前年同期営業損失5億23百万円)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間末における契約残高は44戸、19億23百万円となっております。
⑥出版事業
出版事業におきましては、230万人を超える会員を有する女性向けウェブサイト「オズモール」の成功報酬型の送客サービス「オズのプレミアム予約」シリーズを中心に展開し、独自基準で厳選したビューティーサロン、ホテル、レストランなどの利用予約サービスを提供しております。若年層向けのケータイ小説投稿サイト「野いちご」(会員数64万人)及び20代から40代の女性向けの小説投稿サイト「Berry’s Cafe」(会員数46万人)の広告収入や、「オズモール」・女性向け情報誌「オズマガジン」及びフリーマガジン「メトロミニッツ」の広告収入が堅調に推移いたしましたが、雑誌及び書籍につきましては市場縮小の影響もあり販売売上が減少いたしました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高24億46百万円(前年同期比3.2%減)、営業利益77百万円(前年同期比42.3%減)となりました。
⑦ゆとり事業
ゆとり事業におきましては、「ホテル エミオン 東京ベイ」(千葉県浦安市)・「沖縄ナハナ・ホテル&スパ」(沖縄県那覇市)をはじめ、各ホテル旅館におきまして、国内外からの観光客増加に伴い、順調な稼働で推移しております。また、高齢者支援におきましても、グループホーム「きらら東大島」(東京都江東区)を新たに開設、地域に根ざしたお客様目線でのサービス提供を目指し、人材採用・育成活動にも積極的に取り組んでまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高100億2百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益11億68百万円(前年同期比20.7%増)となりました。
⑧コンサルティング事業
コンサルティング事業におきましては、スターツプロシード投資法人の運用委託に係る報酬や「ピタットハウス」ネットワーク店舗の経営指導に伴う収入、生損保保険代理店手数料、投資信託販売手数料、住宅ローン取扱いに伴う手数料収入等が着実に増加してまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高29億42百万円(前年同期比27.1%増)、営業利益8億58百万円(前年同期比85.7%増)となりました。
⑨物販事業
物販事業におきましては、主にカードキーシステム「シャーロック」シリーズの製造・販売を行っております。ICカードを集合住宅用の鍵として利用できるICカードリーダーの開発を進め、新商品の販売を開始するとともに、受注・発注、製造・出荷業務のさらなる一元化を進めてまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高13億41百万円(前年同期比13.4%減)、営業利益73百万円(前年同期比21.8%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて78億6百万円の資金を獲得し424億35百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、建設事業及び分譲不動産事業における仕入債務の減少63億87百万円、法人税等の支払52億55百万円等による資金の使用の一方で、税金等調整前四半期純利益133億20百万円、減価償却費23億5百万円、分譲不動産事業におけるたな卸資産の減少41億73百万円、売掛債権の回収14億86百万円、不動産管理事業の社宅代行契約にかかる立替資金の回収15億2百万円、消費税還付金8億81百万円等の資金の増加により、131億58百万円の資金を獲得(前年同四半期は16億67百万円の資金を獲得)いたしました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、不動産管理事業における時間貸駐車場「ナビパーク」の新規開設等により23億71百万円の資金を使用(前年同四半期は25億81百万円の資金を使用)いたしました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、剰余金の配当ならびに分譲不動産事業におけるプロジェクト資金等の銀行借入返済により、30億6百万円の資金を使用(前年同四半期は53億37百万円の資金を獲得)いたしました。
(3)資産、負債、純資産に関する分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産におきましては、前連結会計年度末と比べて、28億14百万円減少し、1,761億82百万円となりました。これは、主に分譲不動産事業における分譲マンション「アルファグランデ小岩スカイファースト」及び「レジデントプレイス西葛西」の完成引渡しによる仕掛販売用不動産の減少、建設事業における売掛金の回収によるものであります。また、負債におきましては、前連結会計年度末と比べて82億28百万円減少し、1,160億83百万円となりました。これは分譲不動産事業における買掛金及び建設事業における工事未払金の支払、法人税等の納付等により流動負債が53億1百万円減少し、分譲不動産事業の長期借入金の返済等に伴い固定負債が29億26百万円減少したことによるものであります。なお、有利子負債残高は730億91百万円となり、前連結会計年度末と比べますと7億37百万円減少しております。また、純資産におきましては、剰余金の配当23億70百万円を行っておりますが、親会社株主に帰属する四半期純利益84億68百万円等によって、前連結会計年度末と比べて54億13百万円増加し、600億98百万円となりました。この結果、1株当たり純資産額は1,126円59銭となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。