第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間における国内経済は雇用・所得環境が緩やかな回復基調にあるものの、米国新政権発足による今後の経済動向や欧州における英国のEU離脱問題、中国をはじめとする新興国の景気後退など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 こうした中、当社企業グループにおきましては、『土地有効活用』・『不動産仲介』・『不動産管理』を基盤とした『ストックビジネス』を地域密着でさらに拡充させ、『ワンストップ』でお客様にサービスをご提供するとともに、グループ各社でお取引のある法人との取引基盤の拡大も図りながら、景気に左右されない安定収益基盤づくりに努めてまいりました。

 その結果、当社グループの安定収益基盤となります不動産管理物件数は、平成28年12月末現在、アパート・マンション管理戸数115,973戸、月極駐車場台数88,651台、時間貸駐車場「ナビパーク」の運営は36,732台、企業の社宅管理代行業におきましては住宅69,261戸、駐車場12,031台(受託企業数267社)を受託、これに分譲マンション管理戸数3,482戸、24時間緊急対応サービス「アクセス24」受託戸数367,519戸を加えますと、住宅556,235戸、駐車場137,414台となり、ビル・施設管理件数は1,633件となっております。

 海外拠点におきましては、海外進出を図る日本企業のオフィスや駐在員の社宅の仲介、工場等の売買仲介、レンタルオフィス・サービスアパートメントの運営等のサポート業務を行うとともに、国内では、「国際事業本部」を窓口にお取引のある法人の海外進出ニーズを集約し各海外拠点へ繋ぐなど、海外ネットワークの強みを活かしたビジネスモデルを構築しております。平成28年12月にはフィリピン・ラグナ州サンタ・ローサ地区のPEZA(フィリピン経済特区庁)工業団地内に自社企画・賃貸・管理によるレンタル工場「スターツレンタルファクトリー」が完成し、運営を開始いたしました。海外拠点数は平成28年12月末現在で世界21カ国、33拠点となっており、カナダ・トロントにおける開設を準備しております。

 不動産営業店舗「ピタットハウス」は、平成28年12月末現在で全国571店舗のネットワーク(スターツグループ店111店舗、ネットワーク店460店舗)となっております。また、高齢者支援・保育施設につきましては、平成28年12月末現在75事業所を運営しており、首都圏・関西・中部エリアにおきまして14事業所の開設を準備しております。

 当第3四半期連結累計期間の業績は、分譲不動産事業における販売用不動産の譲渡、不動産管理事業における管理戸数の増加、ゆとり事業における各ホテル・旅館の安定稼働、高齢者支援施設の施設数増加等により、売上高は1,363億23百万円(前年同期比14.3%増加)となりました。さらに建設事業における建築資材の集中購買や工期の平準化等コストの低減にも取り組んでまいりました結果、営業利益は153億76百万円(前年同期比12.8%増加)、経常利益は156億39百万円(前年同期比15.8%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は108億57百万円(前年同期比28.2%増加)となりました。

 当社グループ図及びセグメントの業績は次のとおりであります。

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■スターツ海外ネットワーク/21ヶ国 33拠点

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①建設事業

 建設事業におきましては、創業以来の地域に密着した営業により集積したデータを活用し、資産継承及び運用のコンサルティングとして、お客様の所有地やニーズ、地域性などをふまえ、賃貸住宅・商業ビル・高齢者支援施設など幅広い商品による土地有効活用の提案を行っております。

 また、グループの総合力を活かし、法人取引・業務提携先の拡大に努め、顧客ネットワークの裾野を広げてまいりました。社会インフラとして普及に注力しております『免震構造の建物』におきましては、累計の受注棟数は平成28年12月末では385棟となりました。

 当第3四半期連結累計期間の業績は、建築資材及び労務費の高騰が一段落した中、建築資材の集中購買や工期の平準化を図るなど、引き続きコスト低減等に取り組んでまいりました結果、売上高348億17百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益52億36百万円(前年同期比37.3%増)、受注残高は729億44百万円(前年同期比10.9%増)となりました。

 

②賃貸仲介事業

 賃貸仲介事業におきましては、グループの不動産管理物件数の増加に伴い、仲介手数料及び更新手数料が堅調に推移するとともに、地域密着営業による法人取引の拡大及び不動産オーナーへの入居促進等のコンサルティングを推進してまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高38億19百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益6億16百万円(前年同期比2.4%増)となりました。

 

③売買仲介事業

 売買仲介事業におきましては、引き続きグループで取引のある法人に対し関係強化を図るとともに、ニーズに合った提案を継続して推進してまいりました。また、媒介物件に対する住宅設備保証サービスを商品化した「スターツワン」の更なるサービスの充実も推進し、新規店舗出店に伴う営業人員の増員等体制強化も図ってまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高37億60百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益9億22百万円(前年同期比15.2%減)となりました。

 

④不動産管理事業

 不動産管理事業におきましては、管理物件の積極的な受託営業や、賃貸仲介事業と連携した入居促進に引き続き注力し、管理手数料売上及び賃貸事業売上は堅調に推移いたしました。また、管理物件数の増加に伴い、定期保守工事や入居促進のためのリノベーション工事などメンテナンス売上につきましても増加しております。このような結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高496億18百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益57億5百万円(前年同期比19.7%増)となりました。

 

⑤分譲不動産事業

 分譲不動産事業におきましては、厳選したエリアで、より地域のニーズに合致した商品提供を継続しております。都心部や郊外エリアでの好立地(駅前・駅近)プロジェクトへの取り組みなど、将来の事業展開を踏まえ、新たに既存商品の上位ブランドとして分譲マンション「QUWON(クオン)」、分譲戸建「QUWON GARDEN(クオンガーデン)」を立ち上げました。初弾といたしまして現在、免震構造の低層分譲マンション「QUWON(クオン)新浦安」(千葉県浦安市:販売戸数170戸)の販売準備を進めております。

 当第3四半期連結累計期間の業績は、免震構造の分譲マンション「アルファグランデ篠崎弐番街」(東京都江戸川区:販売戸数40戸)等の販売引渡し、「スターツプロシード投資法人」への賃貸住宅15棟の譲渡等により、売上高269億22百万円(前年同期売上高134億88百万円)、営業利益8億29百万円(前年同期営業利益16億39百万円)となりました。

 なお、当第3四半期連結累計期間における契約残高は、東京都千代田区との一体複合開発事業である免震構造の分譲マンション「アルファグランデ千桜タワー」(東京都千代田区:販売戸数185戸)も完売し、190戸74億11百万円となりました。

 

⑥出版事業

 出版事業におきましては、平成27年12月創刊「スターツ出版文庫」シリーズの書籍販売が好調に推移しております。260万人を超える会員を有する女性向けウェブサイト「オズモール」では、サイトデザインを一新するとともに、利用予約サービスにおきましては、「オズのプレミアム予約」と連動した「グルメ」「旅」「ビューティー・暮らし」に関するニュースの配信を開始、独自基準で厳選したビューティーサロン、ホテル、レストラン施設への送客実績は堅調に推移しております。このような結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高25億53百万円(前年同期比4.4%増)、営業利益1億40百万円(前年同期比81.2%増)となりました。

 

⑦ゆとり事業

 ゆとり事業におきましては、「ホテル エミオン 東京ベイ」(千葉県浦安市)・「ホテル 清風園」(長野県千曲市戸倉上山田温泉)をはじめ、各ホテル・旅館におきまして地域の特性を活かし、お客様のニーズに合わせたより質の高いサービスの提供を追求し、引き続き順調な稼働で推移しております。また、高齢者支援施設におきましても、グループホーム「きらら尼崎田園」(兵庫県尼崎市)・「きらら春日部」(埼玉県春日部市)等10事業所を新たに開設し、事業エリアの拡大を図り、お客様の目線でサービスの提供に注力してまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高107億36百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益14億26百万円(前年同期比22.0%増)となりました。

 

⑧コンサルティング事業

 コンサルティング事業におきましては、スターツプロシード投資法人の運用委託に係る報酬、「ピタットハウス」ネットワーク店舗の経営指導に伴う収入、信託報酬等が着実に増加してまいりましたが、前連結会計年度における長期火災保険契約停止による駆け込み需要の反動により、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高29億23百万円(前年同期比0.6%減)、営業利益6億30百万円(前年同期比26.6%減)となりました。

 

⑨物販事業

 物販事業におきましては、カードキーシステム「シャーロック」シリーズの製造・販売、コンビニエンスストアの運営を行っております。カードキーシステムにおきましては、ICカード対応の新商品を中心に販売を強化してまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高11億71百万円(前年同期比12.6%減)、営業利益1億86百万円(前年同期営業利益73百万円)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて88億62百万円の資金を獲得、また連結範囲の変更に伴う増加3億98百万円により、513億76百万円の残高となりました。

 当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払58億75百万円、不動産管理事業における仕入債務の減少12億15百万円等による資金の使用の一方で、税金等調整前四半期純利益156億87百万円、減価償却費23億74百万円、分譲不動産事業におけるたな卸資産の減少31億71百万円等の資金の増加により、144億78百万円の資金を獲得(前年同四半期は131億58百万円の資金を獲得)いたしました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、不動産管理事業における「スターツレンタルファクトリー」の建設費用及び時間貸駐車場「ナビパーク」の新規開設費用、ゆとり事業における「カンボジアホテルプロジェクト」の建設費用等により63億64百万円の資金を使用(前年同四半期は23億71百万円の資金を使用)いたしました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等による支出の一方で、運転資金の借入により、4億41百万円の資金を獲得(前年同四半期は30億6百万円の資金を使用)いたしました。

 

(3)資産、負債、純資産に関する分析

 当第3四半期連結会計期間末の総資産におきましては、前連結会計年度末と比べて92億95百万円増加し、1,898億45百万円となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の増加に伴う現金及び預金の増加によるものであります。また、負債におきましては、前連結会計年度末と比べて18億44百万円増加し、1,208億60百万円となりました。流動負債におきましては、法人税等の納付等の一方で、建設事業における未成工事受入金の増加、短期借入金の調達により58億53百万円増加、固定負債におきましては、長期借入金の返済等に伴い40億9百万円減少いたしました。なお、有利子負債残高は702億5百万円となり、前連結会計年度末と比べますと30億24百万円増加しております。また、純資産におきましては、剰余金の配当26億30百万円を行っておりますが、親会社株主に帰属する四半期純利益108億57百万円等によって、前連結会計年度末と比べて74億50百万円増加し、689億84百万円となりました。その結果、1株当たり純資産額は1,294円52銭となりました。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。