第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日時点において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における国内経済は、世界規模で拡大する新型コロナウイルス感染症が個人消費や企業活動へ大きく影響し、極めて厳しい状況となりました。緊急事態宣言の全面解除以降、経済活動の再開や各種政策等により、景気の持ち直しが期待されますが、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 こうした中、当社企業グループにおきましては、『土地有効活用』・『不動産仲介』・『不動産管理』を基盤とした『ストックビジネス』を地域密着でさらに拡充させ、『ワンストップ』でお客様にサービスをご提供するとともに、グループ各社でお取引のある法人との取引基盤の拡大も図りながら、景気に左右されない安定収益基盤づくりに努めてまいりました。

 その結果、当社グループの安定収益基盤となります不動産管理物件数は、2020年6月末現在、アパート・マンション管理戸数134,948戸、月極駐車場台数92,905台、時間貸駐車場「ナビパーク」の運営は45,798台、企業の社宅管理代行業におきましては住宅94,910戸、駐車場14,631台(受託企業数372社)を受託、これに分譲マンション管理戸数3,790戸、24時間緊急対応サービス「アクセス24」受託戸数467,766戸を加えますと、住宅701,414戸、駐車場153,334台となり、ビル・施設管理件数は2,236件となっております。

 不動産営業店舗「ピタットハウス」は、2020年6月末現在で全国645店舗のネットワーク(スターツグループ店122店舗、ネットワーク店523店舗)となっております。また、高齢者支援・保育施設につきましては、2020年6月末現在108事業所を運営しており、首都圏・関西エリアにおきまして7事業所の開設を準備しております。

 海外拠点におきましては、2020年6月末現在で世界22カ国、37都市において、海外進出を図る日本企業のオフィスや駐在員の社宅の仲介、工場等の売買仲介、レンタルオフィス・サービスアパートメント・ホテルの運営等、各国のニーズに合わせたサービスの提供を行っております。

 当第1四半期連結累計期間の業績は、新型コロナウイルス感染症拡大により各事業セグメントにおきまして営業活動の自粛等の影響がありましたが、建設事業におきまして主要都市における大型施設の引き渡し等による完成工事高の増加、分譲不動産事業におきましては「スターツプロシード投資法人」へ賃貸住宅3棟の譲渡を行いました結果、売上高は465億25百万円(前年同期比11.5%増加)、営業利益は43億77百万円(前年同期比2.9%増加)、経常利益は43億63百万円(前年同期比10.0%増加)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は31億29百万円(前年同期比27.4%増加)となりました。

 

 当社グループ図及びセグメントの業績は次のとおりであります。

 

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■スターツ海外ネットワーク/22ヵ国 37都市

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 ①建設事業

 建設事業におきましては、資産運用及び資産継承のコンサルティングとして創業から変わらぬ地域密着営業を行っており、賃貸住宅をはじめ商業ビル・ホテル・高齢者支援施設・保育施設・物流倉庫などグループの総合力を活かした豊富なコンテンツによる土地有効活用の提案を行っております。

 社会インフラとして普及に注力しております『免震構造の建物』におきましては、地域特性を踏まえ『土地・所有者・入居者』すべてに最適な土地活用を提案してまいりました結果、累計受注棟数は2020年6月末現在では508棟となりました。

 当第1四半期連結累計期間の業績は、新型コロナウイルス感染症の予防に努めながら施工現場の工事を堅調に進められました結果、売上高136億37百万円(前年同期比28.9%増)、営業利益19億17百万円(前年同期比70.7%増)、受注残高は1,016億72百万円(前年同期比8.0%増)となりました。

 

 ②賃貸仲介事業

 賃貸仲介事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛等により新規来店数・成約件数が減少いたしました。今後も影響が見込まれますがリモートでの物件紹介や物件のご案内、ご契約に至るまで非対面での営業を積極的に活用してまいります。当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高12億86百万円(前年同期比7.9%減)、営業利益2億31百万円(前年同期比17.4%増)となりました。

 

 ③売買仲介事業

 売買仲介事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大により対面営業の制約等の影響を受けておりますが、リモートでの物件紹介やウェブでの不動産セミナーを行ってまいりました。当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高9億20百万円(前年同期比26.8%減)、営業利益1億1百万円(前年同期比45.9%減)となりました。

 

 ④不動産管理事業

 不動産管理事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛等の影響により、時間貸駐車場「ナビパーク」における賃貸事業売上や、メンテナンス工事の受注が減少いたしましたが、住宅を中心とした管理手数料売上は堅調に推移いたしました結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高203億5百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益19億82百万円(前年同期比18.4%減)となりました。

 

 ⑤分譲不動産事業

 分譲不動産事業におきましては、「スターツプロシード投資法人」への賃貸住宅3棟の譲渡、PFI事業であります「千葉県習志野市大久保地区公共施設再生事業」におきまして北館<別棟>を引渡しいたしました結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高49億35百万円(前年同期売上高4億72百万円)、営業利益4億22百万円(前年同期営業損失1億84百万円)となりました。

 なお、当第1四半期連結累計期間における契約残高は、16戸11億92百万円となりました。

 

 ⑥出版事業

 出版事業におきましては、自社小説投稿サイトの人気作品を電子コミック化したことによる電子コミック売上が堅調に推移いたしました。一方で、340万人を超える会員を有する女性向けウェブサイト「オズモール」の成功報酬型送客サービス「オズのプレミアム予約」では新型コロナウイルス感染症拡大による自粛要請等の影響により、送客実績が減少いたしました。

 当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高10億46百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益42百万円(前年同期比63.6%減)となりました。

 なお、出版事業における主要会社でありますスターツ出版株式会社は、決算期が12月となっておりますため、当第1四半期連結累計期間の業績は2020年1月から2020年3月末までの業績となっております。

 

 ⑦ホテル・レジャー事業

 ホテル・レジャー事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による甚大な影響を受け需要が急激に低下いたしました結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高5億94百万円(前年同期比76.0%減)、営業損失6億90百万円(前年同期営業利益1億82百万円)となりました。

 

 ⑧高齢者支援・保育事業

 高齢者支援・保育事業におきましては、認可保育園「西荻窪きらきら保育園」(東京都杉並区)、グループホーム「きらら梅小路」(京都府京都市)を開設いたしました。人材採用・育成活動にも積極的に取り組み、既存事業所の稼働が順調に推移いたしました結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高22億84百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益1億2百万円(前年同期比10.2%減)となりました。

 ⑨コンサルティング事業

 コンサルティング事業におきましては、スターツプロシード投資法人の運用委託に係る報酬、不動産管理信託報酬、「ピタットハウス」ネットワーク店舗の経営指導に伴う収入等が堅調に推移しております。また、少額短期保険契約件数が着実に増加してまいりました結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高12億94百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益3億8百万円(前年同期比39.0%増)となりました。

 

 ⑩物販事業

 物販事業におきましては、カードキーシステム「シャーロック」シリーズの製造・販売、コンビニエンスストアの運営を行っております。新型コロナウイルス感染症拡大による営業活動の自粛やテレワークの推進によりコンビニエンスストアの来店客数が減少しました結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高2億19百万円(前年同期比30.2%減)、営業利益12百万円(前年同期比73.2%減)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて108億35百万円の資金を獲得し、649億73百万円の残高となりました。

 当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、建設工事代金等の仕入債務の減少56億40百万円の一方で税金等調整前四半期純利益43億37百万円、減価償却費10億99百万円、売上債権の回収34億33百万円等により63億87百万円の資金を獲得(前年同四半期は50億98百万円の資金を使用)いたしました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、「札幌駅北口8・1地区第一種市街地再開発事業」におけるホテル用地の取得、「ホテル エミオン 京都」の建設等により53億33百万円の資金を使用(前年同四半期は23億66百万円の資金を使用)いたしました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、剰余金の配当等による支出の一方で、運転資金及びプロジェクト資金等の銀行借入により98億2百万円の資金を獲得(前年同四半期は77億75百万円の資金を獲得)いたしました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)資産、負債、純資産に関する分析

 当第1四半期連結会計期間末の総資産額は2,546億81百万円となり、前連結会計年度末と比較し66億51百万円増加いたしました。これは、主に現金及び預金の増加と有形固定資産の取得による増加であります。

 負債総額は1,458億89百万円となり、前連結会計年度末と比較し42億61百万円増加いたしました。これは、主に短期借入金及び長期借入金の増加によるものであります。

 純資産額は1,087億92百万円となり、前連結会計年度末と比較し23億89百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金の増加によるものであります。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。