第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
回次
|
第43期
|
第44期
|
第45期
|
第46期
|
第47期
|
決算年月
|
2021年5月
|
2022年5月
|
2023年5月
|
2024年5月
|
2025年5月
|
売上高
|
(千円)
|
6,037,163
|
6,064,928
|
7,444,240
|
4,765,281
|
5,419,140
|
経常利益
|
(千円)
|
626,102
|
1,018,559
|
1,081,364
|
302,800
|
222,949
|
当期純利益又は当期純損失(△)
|
(千円)
|
442,762
|
835,031
|
765,291
|
212,828
|
△657,912
|
持分法を適用した場合 の投資利益
|
(千円)
|
―
|
―
|
―
|
―
|
―
|
資本金
|
(千円)
|
2,000,792
|
2,000,792
|
2,000,792
|
2,000,792
|
2,300,774
|
発行済株式総数
|
(株)
|
10,990,000
|
10,789,800
|
10,789,800
|
10,789,800
|
12,060,300
|
純資産額
|
(千円)
|
10,691,267
|
11,109,518
|
11,446,846
|
11,252,854
|
11,066,029
|
総資産額
|
(千円)
|
18,636,960
|
18,948,156
|
17,237,515
|
15,156,998
|
16,748,480
|
1株当たり純資産額
|
(円)
|
1,009.58
|
1,049.08
|
1,080.93
|
1,062.61
|
917.56
|
1株当たり配当額(1株当たり中間配当額)
|
(円)
|
40
|
40
|
40
|
30
|
3.5
|
(20)
|
(20)
|
(20)
|
(20)
|
(2)
|
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△)
|
(円)
|
41.79
|
78.85
|
72.27
|
20.10
|
△56.20
|
潜在株式調整後 1株当たり当期純利益
|
(円)
|
―
|
―
|
―
|
―
|
―
|
自己資本比率
|
(%)
|
57.4
|
58.6
|
66.4
|
74.2
|
66.1
|
自己資本利益率
|
(%)
|
4.1
|
7.7
|
6.7
|
1.9
|
△5.9
|
株価収益率
|
(倍)
|
18.95
|
9.60
|
8.68
|
33.03
|
△5.98
|
配当性向
|
(%)
|
95.71
|
50.73
|
55.27
|
149.25
|
△6.23
|
営業活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
△47,035
|
1,270,815
|
2,379,743
|
886,263
|
551,782
|
投資活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
△93,482
|
771,469
|
△505,349
|
△1,597,855
|
△658,852
|
財務活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
722,244
|
△486,816
|
△2,309,608
|
△1,440,491
|
1,857,214
|
現金及び現金同等物の期末残高
|
(千円)
|
5,971,598
|
7,531,064
|
7,097,835
|
4,949,744
|
6,697,265
|
従業員数 〔外、平均臨時雇用者数〕
|
(名)
|
36
|
34
|
34
|
29
|
32
|
〔2〕
|
〔2〕
|
〔2〕
|
〔2〕
|
〔3〕
|
株主総利回り (比較指標:東証スタンダード)
|
(%) (%)
|
114
|
115
|
109
|
112
|
67
|
(114)
|
(276)
|
(304)
|
(352)
|
(380)
|
最高株価
|
(円)
|
891
|
844
|
835
|
824
|
669
|
最低株価
|
(円)
|
674
|
715
|
646
|
658
|
277
|
(注)1.持分法を適用した場合の投資利益については、持分法を適用すべき関連会社がないため記載しておりませ
ん。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3.最高・最低株価は、2022年4月4日の東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所スタンダ
ード市場におけるものであり、それ以前はJASDAQ(スタンダード)におけるものであります。また、
株主総利回りの算定に使用した比較指標につきましても、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)指標から
東証スタンダード市場に変更しております。
4.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第44期の期首から適用し
ており、第44期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となって
おります。
5.従来、棚卸資産に係る賃貸収支について営業外損益に計上しておりましたが、経営方針を見直すとと
もに、棚卸資産に係る賃貸収支の重要性に鑑み、経営成績をより適正に表示するため、第44期の期首よ
り棚卸資産に係る賃貸収入を売上高に計上し、それに対応する賃貸費用を売上原価に計上することとし
ました。このため、当該会計方針の変更は遡及適用され、第43期については、遡及適用後の指標等とな
っております。
2 【沿革】
当社の創業者である河合純二は、都内の工務店において建築大工の技能を習得し、1970年9月に個人事業としての型枠工事事業を創業しました。当時、わが国は空前の建築投資ブームにあったこと、また事業を型枠工事業に特化したことにより順調に事業を拡大することができ、1979年6月に有限会社河合工務店(出資金3,000千円)を設立しました。その後、1983年6月28日、株式会社河合工務店(資本金10,000千円、券面額50,000円)に組織変更しました。
1984年6月
|
宅地建物取引業者の埼玉県知事免許を取得
|
1986年4月
|
本社を埼玉県越谷市南町に移転
|
1986年4月
|
越谷支店を埼玉県越谷市増森に開設
|
1987年3月
|
一級建築士事務所の埼玉県知事登録
|
1988年4月
|
不動産の売買・賃貸借の仲介部門として「トータル情報センター株式会社」設立
|
1994年4月
|
定期借地権付分譲マンション「ベルドゥムール越谷宮本町」(埼玉県越谷市)販売
|
1994年10月
|
中華人民共和国より内装天然石材の直接輸入開始
|
1996年1月
|
カナダより室内ドアの直接輸入開始
|
1996年6月
|
将来の事業構築の基盤として、中華人民共和国に文登中日友好日語職業中等専業学校、私立威海外語学院及び東港中日友好日語普通中等専業学校の中日合弁学校3校を設立(当事業年度末出資比率14.9%)
|
1997年3月
|
千葉県東金市に建築資材、住宅設備機器の加工組立・配送を目的とした「東金物流センター」開設
|
1998年11月
|
各戸温泉付分譲マンション「ベルドゥムール越谷湯元温泉」(埼玉県越谷市)販売
|
1999年10月
|
「リベレステ株式会社」に商号変更
|
2000年12月
|
株式を店頭公開
|
2002年4月
|
高級リゾート分譲マンション「ベルジューレ軽井沢」(長野県北佐久郡軽井沢町)販売
|
2002年5月
|
超高層分譲マンション「ベルドゥムールランドマーク秋田」(秋田県秋田市)販売
|
2003年2月
|
自由設計、自由デザインの戸建オーダーシステムによる「ベルシェモア鎌ヶ谷」(千葉県鎌ケ谷市)販売
|
2003年11月
|
東京支店を日本橋室町に開設
|
2004年6月
|
トータル情報センター株式会社が「裏磐梯猫魔ホテル」(福島県耶麻郡北塩原村)取得
|
2004年12月
|
ジャスダック証券取引所に株式上場
|
2004年9月
|
「猫魔ホテル猪苗代ゴルフコース株式会社」を設立し、50%出資
|
2005年3月
|
「長柄ショッピングリゾート株式会社」取得
|
2006年1月
|
本社を現在地の埼玉県草加市金明町に移転
|
2006年5月
|
子会社「ネコマホテル株式会社」設立
|
2006年10月
|
東京支店を日本橋室町から日本橋一丁目に移転
|
2007年5月
|
「長柄ショッピングリゾート株式会社」の全株式を譲渡
|
2008年4月
|
短期戦略買取再販事業開始/八王子(共同住宅)10戸の取得販売
|
2009年1月
|
買取再販事業/習志野台84戸の取得販売
|
2009年4月
|
売買再販事業/西軽井沢88戸の取得販売
|
2009年4月
|
「裏磐梯猫魔ホテル」を「株式会社星野リゾート」に運営委託
|
2010年2月
|
開発事業(仕掛工事物件)/「ベルドゥムール北鴻巣」(埼玉県鴻巣市)販売
|
2010年2月
|
開発事業(仕掛工事物件)「ベルドゥムール溝の口森林公園」(神奈川県川崎市)販売
|
2010年9月
|
開発事業「ベルドゥムール両国」(東京都墨田区)販売
|
2011年1月
|
開発事業「ベルドゥムール東京八丁堀」(東京都中央区)販売
|
2011年12月
|
連結子会社「トータル情報センター株式会社」を吸収合併
|
2012年6月
|
「猫魔ホテル猪苗代ゴルフコース株式会社」の株式50%を取得し、100%子会社へ
|
2013年3月
|
カナダに子会社「River Sky Homes Co.,Ltd.」設立
|
2013年7月
|
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
|
2013年7月
|
「裏磐梯猫魔ホテル」の名称を「星野リゾート裏磐梯ホテル」に変更
|
2015年1月
|
「星野リゾート裏磐梯ホテル」を売却
|
2017年5月
|
開発事業「越谷駅前ビジネスホテル」(埼玉県越谷市)完成
|
2018年10月
|
開発事業「越ヶ谷二丁目ビジネスホテル」(埼玉県越谷市)完成
|
2018年10月
|
開発事業「橋本駅前ビジネスホテル」(神奈川県相模原市)完成
|
2018年11月
|
開発事業「熊谷駅前ビジネスホテル」(埼玉県熊谷市)完成
|
2020年5月
|
開発事業「ベルグランツ神田神保町ビル」(東京都千代田区)完成
|
2021年2月
|
開発事業「三郷駅前ビジネスホテル」(埼玉県三郷市)完成
|
2021年8月
|
「猫魔ホテル猪苗代ゴルフコース株式会社」の全株式を譲渡
|
2021年10月
|
分譲マンション「ベルドゥムール草加金明通り」(埼玉県草加市)販売
|
2022年4月
|
東京証券取引所「スタンダード」市場に移行
|
2022年8月
|
開発事業「ベルジューレ越谷」(埼玉県越谷市)完成
|
2022年11月
|
分譲マンション「ベルドゥムール秋田千秋公園」(秋田県秋田市)販売
|
2023年2月
|
開発事業「FAV TOKYO両国グループステイ向ホテル」(東京都墨田区)完成
|
2024年5月
|
開発事業「レスピール蓮根」(東京都板橋区)販売
|
2024年6月
|
「株式会社クミカ」に商号変更
|
2024年10月
|
東京本社(東京都中央区)開設
|
2024年12月
|
株式会社シーラテクノロジーズとの間で株式交換契約を締結
|
2025年5月
|
特定建設業者の埼玉県知事許可「(特-6)第77356号」を廃業
|
2025年6月
|
株式会社シーラテクノロジーズとの株式交換による経営統合、商号を「株式会社シーラホールディングス」に変更
|
2025年6月
|
本店を東京都渋谷区に変更、これに伴い旧本店を草加支店、東京支社を閉鎖
|
3 【事業の内容】
当社及び子会社3社(2025年5月31日現在)においては、開発事業、建築事業、不動産販売事業、その他事業の4部門に関係する事業を主として行っております。
各事業における当社の位置付け等は次のとおりであります。
(1) 開発事業
2025年の世界経済を俯諏すると、ロシア・ウクライナ情勢の長期化および中東情勢の緊迫化、欧米経済の物価高、中国を始めとする海外景気の下振れなど、景気を下押しするリスクが存在しております。不動産業界においても、人件費の上昇、資材価格の高騰等に起因する建設費の高止まりが続いており、過去最高値を更新しています。金利についても上昇傾向にあるものの、不動産開発事業や、マンション販売は引き続き堅調に推移しております。
現在のVUCAな時代においては、「困難である予測」や「かつての常識」に固執するのではなく想定外の出来事への対応力が求められ、当社では、常に環境変化に応じたよりアジャイルな対応が必要であると考えております。このような環境の中、当社は、開発事業・不動産販売事業ともに今まで以上に機敏にマーケットの変化に対応し投資機会を捉えていく所存です。
当マンション開発事業においては、建築部門及び躯体工事業の自社施工を活用し、独自のローコストオペレーションを確立してきました。高品質なコストパフォーマンスの高いマンションを提供していくことを基本的なマンションの付加価値としております。今後は、建築費上昇の中においても、販売価格を抑制しやすい地価の高い都心物件を中心にした開発物件の販売をしてまいります。
(2) 建築事業
当部門においては、請負工事及び注文住宅の企画、設計、施工、また、中高層住宅建設等における型枠工事の施工を行っております。
請負工事及び注文住宅は東武スカイツリーライン沿線(埼玉)を中心に、首都圏において、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の住宅、マンション建築などを手がけております。また、総合建設業として大型工事、リフォームも当部門において行っております。
型枠工事業は各ゼネコンから受注したマンション及びビル建設等の最も重要な個所である、柱等の構造部分の施工を直接行い、建築物の安全性と製品の均一化に努めております。
なお、建設業法による特定建設業者の埼玉県知事許可「(特-6)第77356号」、建築及びそれに関連する事業、並びに宅地建物取引業法による宅地建物取引業者の国土交通大臣免許「(2)第8560号」を受け、不動産に関連する事業を主として行っておりましたが、株式会社シーラテクノロジーズとの経営統合を踏まえ、建築事業を子会社に集約するため、2025年5月31日をもって特定建設業者の埼玉県知事許可「(特-6)第77356号」を廃業いたしました。
当社の建築事業は株式会社シーラテクノロジーズの子会社である株式会社シーラに集約し、当社グループの開発案件等における内製化を推進し、建設原価の抑制に努めてまいります。
(3) 不動産販売事業
当部門においては、経済環境・市場のニーズ等最近の動向を的確に捉えて、一般不動産の販売を行っております。都心における小型オフィスビルなどのニーズに対応し、顧客が潜在的に抱えている問題を抽出し、不動産を活用したソリューションを提供するコンサルティング営業をしてまいります。富裕層をはじめとした相続対策用の物件や投資用物件など、市場のニーズに合った仕入れを柔軟かつ迅速に行うことで他社との競合を減らし、利益率の高い物件の確保に努めております。
(4) その他事業
自社収益物件の管理、賃貸住宅の仲介・管理及び不動産の売買仲介事業などを行っております。
4 【関係会社の状況】
名称
|
住所
|
資本金
|
主要な事業の内容
|
議決権の所有 割合又は被所有 割合(%)
|
関係内容
|
(その他の関係会社)
|
|
|
|
|
|
㈱シーラテクノロジーズ
|
東京都渋谷区
|
100百万円
|
不動産賃貸事業 経営コンサルティング事業
|
被所有 30.58%
|
主要株主である筆頭株主
|
(注) その他の関係会社は、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出しておりません。
5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況
2025年5月31日現在
従業員数(名)
|
平均年齢(歳)
|
平均勤続年数(年)
|
平均年間給与(千円)
|
32
|
(3)
|
42.4
|
7.3
|
6,968
|
セグメントの名称
|
従業員数(名)
|
開発事業
|
4
|
(-)
|
建築事業
|
6
|
(-)
|
不動産販売事業
|
5
|
(1)
|
その他
|
3
|
(-)
|
全社(共通)
|
14
|
(2)
|
合計
|
32
|
(3)
|
(注) 1 従業員数は、就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2 平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。
(2) 労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(3) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定による公表義務に基づく公表項目として選択しておらず公表していないため、記載を省略しております。