当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
① 当期の経営成績の概況
当中間連結会計期間における我が国経済は、インバウンド需要の回復や雇用環境の改善により、景気回復に底堅い動きが見られました。一方で、世界的な資源価格の高騰や円安の継続、政府の金融政策による景気の下押しリスクや物価上昇等、依然として不透明な状況が続いております。
不動産業界においては、プロジェクト用地や建築費の高騰に伴い販売価格が上昇する中、物価上昇や住宅ローン金利の緩やかな上昇により不動産の購買意欲の低下が認められ、引き続き予断を許さない状況が続いております。
また、建設業界においては、法人による商業施設等への設備投資需要は堅調に推移しておりますが、建設資材価格の高止まりや建設労務費の上昇は続いており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当中間連結会計期間における当社の業績は、売上高14,392百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益664百万円(前年同期比4.0%増)、経常利益615百万円(前年同期比2.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益410百万円(前年同期比13.6%増)となりました。
② 事業の種類別セグメントの業績概要
(分譲マンション事業)
分譲マンション事業では、当中間連結会計期間において、新たに2棟113戸の新築マンション(モアグレース一宮本町、モアグレース尾張旭)の分譲を開始し、前期から販売開始した物件を併せ77戸(前期は110戸)を成約しております。また、引渡しにつきましては、新規完成物件1棟、完成在庫を併せ65戸(前期は58戸)を行っております。
以上の結果、売上高2,227百万円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益(営業利益)は、92百万円(前年同期比7.8%減)となりました。
(注文建築事業)
注文建築事業では、引き続き建築需要は旺盛に推移しており、当中間連結会計期間において、マンション、新車及び中古車販売店、収益不動産、教育施設等の引渡しを行っております。
以上の結果、売上高5,350百万円(前年同期比12.2%増)、セグメント利益(営業利益)は267百万円(前年同期比49.7%増)となりました。
(戸建分譲事業)
戸建分譲事業では、当中間連結会計期間において、156戸(前期は163戸)の新規契約、157戸(前期は161戸)の引渡しを行っております。新規契約数及び引渡数は概ね前年同期と同程度の水準で推移しておりますが、プロジェクト用地や建築資材等の価格上昇分を販売価格に転嫁することが難しくなっており、セグメント利益(営業利益)は前年同期を若干下回ることとなりました。
以上の結果、売上高6,478百万円(前年同期比6.0%増)、セグメント利益(営業利益)は504百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
(不動産管理事業)
不動産管理事業では、エムジー総合サービス㈱において、分譲マンション245棟6,472戸の管理を手掛けております。また、㈱ハウメンテにおいて、6,394戸の管理を手掛けております。
以上の結果、売上高400百万円(前年同期比10.1%増)、セグメント利益(営業利益)は86百万円(前年同期比15.3%増)となりました。
(賃貸事業)
賃貸事業では、連結子会社が保有する賃貸用不動産等からの安定的な収益を確保いたしました。
以上の結果、売上高50百万円(前年同期比7.6%減)、セグメント利益(営業利益)は32百万円(前年同期比10.0%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産
当中間連結会計期間末における流動資産は28,151百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,757百万円減少いたしました。これは主に物件の販売代金の回収により受取手形、売掛金及び契約資産が639百万円、物件の完成により仕掛販売用不動産が389百万円、物件の引き渡しにより販売用不動産が304百万円減少したことによります。
固定資産は3,253百万円となり、前連結会計年度末に比べ14百万円増加いたしました。
以上の結果、総資産は31,405百万円となり前連結会計年度末に比べ1,742百万円減少いたしました。
② 負債
当中間連結会計期間末における流動負債は15,970百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,556百万円減少いたしました。これは主にプロジェクト工事代等の支払により支払手形及び買掛金が803百万円、プロジェクト資金の返済により短期借入金が1,680百万円減少したことによります。
固定負債は4,880百万円となり、前連結会計年度末に比べ344百万円減少いたしました。これは主に社債の償還により社債が102百万円、プロジェクト資金の返済により、長期借入金が191百万円減少したことによります。
以上の結果、負債合計は20,851百万円となり前連結会計年度末に比べ1,901百万円減少いたしました。
③ 純資産
当中間連結会計期間末における純資産は10,553百万円となり、前連結会計年度末に比べ158百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する中間純利益410百万円の計上により増加し、配当金の支払により79百万円、自己株式の取得により137百万円減少したものであります。
以上の結果、自己資本比率は33.6%(前連結会計年度末は31.1%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、営業活動により1,176百万円増加、投資活動により121百万円減少、財務活動により1,307百万円減少した結果、前連結会計年度末に比べ252百万円減少し、2,790百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当中間連結会計期間において、営業活動による資金の増加は1,176百万円となりました。これは主に税金等調整前中間純利益615百万円、売上債権の減少661百万円、棚卸資産の減少704百万円、仕入債務の減少808百万円、法人税等の還付額230百万円であります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当中間連結会計期間において、投資活動による資金の減少は45百万円となりました。これは主に固定資産の取得による支出51百万円によるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当中間連結会計期間において、財務活動による資金の減少は1,383百万円となりました。これは主に、プロジェクト資金の短期借入による収入3,035百万円、長期借入による収入1,508百万円、短期借入金の返済による支出4,696百万円、長期借入金の返済による支出824百万円、自己株式の取得による支出137百万円、エムジー総合サービス㈱の株式の追加取得による、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出76百万円によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。