当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大による影響を受ける状況ではあるものの、ワクチン接種が着実に進み、各種政策の効果や海外経済の改善等経済が持ち直していく動きが続いております。先行きについては、緊急事態宣言の解除により、これまで増加と減少を繰り返していた個人消費の回復が明確化する見通しであり、景気回復へのさらなる動きが期待されます。一方で、国内外での感染症の動向、サプライチェーンを通じた影響による下振れリスクの高まり、金融資本市場の変動等の影響に注視する必要があり、予断を許さない状況にあります。
当社グループが属する不動産業界においては、新型コロナウイルス感染症対策関連の政策や金融緩和政策の継続により、不動産マーケットは大きく落ち込むことはなく、比較的安定した推移を見せております。しかしながら、国全体において感染症拡大の防止策を講じつつ、ワクチン接種が進み社会経済活動のレベルを引き上げていくなかで、消費動向の変化が国内外経済及び不動産市場に与える影響を注視する必要があります。
このような難しい事業環境ではありますが、当社はこれを事業展開のチャンスとも捉え、新たな事業領域を拡大し、持続的成長に向けた布石も打ってまいりました。
積極的な事業展開のための資本増強策として、2021年4月5日に中部電力株式会社(以下「中部電力」といいます。)を割当先とする第三者割当増資により204億円の資金調達を行い、当社は中部電力の連結子会社となりました。コーポレートクレジットの高い中部電力の連結子会社となることで、当社の信用力向上による資金調達方法の多様化や資金調達コストの低減が可能となります。また中部電力グループとのさらなる事業連携の推進を通じて大型まちづくりへの参入も可能となり、当社の収益基盤の安定と拡大並びに経営の安定性の強化等により当社の企業価値をさらに高めることができると考えております。
併せて、2021年2月には、2021年12月期から2023年12月期までの3ヶ年を期間とする第4次中期経営計画「IDEAL to REAL 2023」を策定しました。新中期経営計画は「想定外の経済環境の変化に耐えうる事業基盤の確立」と「収益構造の変換と事業領域の拡大を同時実現」を経営戦略としております。
2021年8月には、優良な賃貸収益不動産を多数保有する株式会社ピカソ及びグループ7社の全株式を取得する譲渡契約を締結し、新中期経営計画における「収益構造の転換」を一気に進めることとしました。
連結子会社化以降、中部電力グループとの事業提携が進むほか、外部機関や金融機関等から一定の評価をいただく形でもシナジー効果を発揮しております。具体的には、2021年7月に株式会社格付投資情報センターより「A-」(安定的)、株式会社日本格付研究所より「A」(安定的)の格付を取得しており、「JPX日経インデックス400」について2021年度(2021年8月31日~2022年8月30日)の構成銘柄に新たに選定されております。
さらに2021年9月には、事業展開における不動産購入資金需要に備え、より機動的かつ安定的に資金調達を行うことを目的として、株式会社西日本シティ銀行との間で借入極度額100億円とするコミットメントライン契約を締結しております。
また、2022年4月4日に予定される株式会社東京証券取引所の新市場区分への一斉移行について、当社はプライム市場における上場維持基準を充たしている旨の一次判定結果を受け、移行に向けた所定の手続きを進めております。
引き続き、持続的成長による企業価値向上に努めてまいります。
なお、前述の第4次中期経営計画の詳細は下記のとおりとなります。
①第4次中期経営計画の概要
1.経営戦略基本方針
①想定外の経済環境の変化に耐えうる事業基盤を確立する。
いかなる経済環境下においても資金調達力を維持することができる、堅固な事業及び財務基盤を確立させること。
②収益構造の変換と事業領域の拡大を同時に実現する。
不動産賃貸事業の拡大により、フロー収益重視からストック収益重視への収益構造の転換を図ると同時に、事業の多様化及び事業展開地域の拡大を実現させること。
2.基本方針 「転換&飛躍」
「転換」
・長期収益不動産への積極投資、BS構造の改善
・フロー重視の経営からストック重視の経営へと転換
「飛躍」
・中部電力グループシナジーの発展
・売上高1,100億円、営業利益160億円の達成(中期経営計画最終年度)
3.経営戦略
①持続的かつ安定収益構造への転換
②事業の多様化、エリア戦略による既存コア事業の安定成長
③事業の多様化、エリア戦略による新規事業のコア化
④新領域の挑戦
⑤日本エスコングループシナジー強化
⑥5大都市を中心とした拠点拡大
⑦中部電力グループシナジー強化
⑧ESGの推進
4.業績計画
(単位:百万円)
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2020年12月期 |
2021年12月期 |
2022年12月期 |
2023年12月期 |
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(実績) |
第3四半期 (実績) |
通期 (計画) |
(計画) |
(計画) |
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売上高 |
77,308 |
43,620 |
80,000 |
98,000 |
110,000 |
|
営業利益 |
12,202 |
4,849 |
10,800 |
14,000 |
16,000 |
5.経営目標
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2020年12月期 (実績) |
2021年12月期 (計画) |
2022年12月期 (計画) |
2023年12月期 (計画) |
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賃貸利益割合(注)1 |
14.2% |
23.0% |
24.0% |
26.0% |
|
ROE(自己資本利益率) |
21.2% |
12.0% |
13.0% |
13.0% |
|
ROIC(投下資本利益率)(注)2 |
6.6% |
4.0% |
4.0% |
4.0% |
|
自己資本比率 |
25.8% |
29.0% |
26.0% |
23.0% |
|
長期収益不動産割合(注)3 |
9.5% |
12.0% |
14.0% |
18.0% |
|
純資産額 |
386億円 |
610億円 |
660億円 |
720億円 |
(注)1 賃貸利益割合:賃貸セグメント利益/セグメント利益合計(調整額除く)
2 ROIC(投下資本利益率):税引後営業利益/(株主資本+有利子負債)
3 長期収益不動産割合:固定資産計上の賃貸収益不動産/純資産
6.投資計画
(単位:百万円)
|
|
2021年12月期 |
2022年12月期 |
2023年12月期 |
3ヶ年累計 |
|
|
(計画) |
(計画) |
(計画) |
(計画) |
|
収益不動産への投資額 |
30,000 |
40,000 |
60,000 |
130,000 |
|
その他開発への投資額 |
25,000 |
30,000 |
35,000 |
90,000 |
|
グロス投資額 |
55,000 |
70,000 |
95,000 |
220,000 |
②中部電力グループとのシナジー効果発揮状況
中部電力との2018年8月の資本業務提携以降、中部圏を首都圏、関西圏と並ぶ重点事業エリアとして位置付け、2019年3月の名古屋支店開設後、中部圏において既に9案件の新規事業用地を取得しております。
また、中電不動産株式会社(以下「中電不動産」といいます。)との共同事業として、名古屋市東区白壁、愛知県一宮市、静岡県掛川市及び大阪府吹田市におけるマンション・商業開発事業について着手しております。特に「レ・ジェイド掛川駅前(静岡県掛川市、総戸数83戸)」については販売開始から4ヶ月で契約完売し、着実にシナジー効果を発揮しております。
2021年6月には、愛知県及び名古屋市が主催する「第20回アジア競技大会選手村後利用事業者募集」において、中部電力を代表法人とし、当社も構成メンバーとして参画する事業者グループが契約候補事業者に決定しています。当該事業においては、多様な人々がつながり、お互い助け合いながら社会が直面している様々な課題を解決し、共にしあわせをはぐくみ、次世代型のまちづくりを目指していきます。当社は、このまちづくりにおいて複合商業施設開発を手掛ける予定です。
さらに2021年7月には、中部電力及び株式会社スプレッド(以下「スプレッド」といいます。)と3社にて、完全人工光型植物工場の建設、運営を行う「合同会社TSUNAGU Community Farm」(以下「新会社」といいます。)を設立しております。新会社は、2024年1月の生産開始を目指すべく、2021年10月より静岡県袋井市において、世界最大規模となる1日10トンのレタスを生産できる完全人工光型植物工場「テクノファーム袋井」の建設を開始する予定です。中部電力が持つ資本力やエネルギーマネジメントの知見と当社の開発のノウハウを合わせることで、脱炭素化に向けた取組みやコストの低減を図り、より安価な工場野菜の生産に寄与するとともに、栽培や物流についての実績を持つスプレッドと協業し、効率的かつ安定的に「安心・安全」なレタスの生産に取組んでまいります。
中部電力の連結子会社となったことにより、今後も引き続き中部電力グループとの連携を強化し、大型まちづくりや「新しいコミュニティの形」の実現を中部圏だけではなく全国に拡大し積極的に取組んでまいります。
③北海道ボールパーク構想における事業の進捗
2020年1月に、北海道北広島市において2023年の新設及び開業を予定している北海道日本ハムファイターズの新球場となる「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド HOKKAIDO)」に係るネーミングライツ(命名権)について、株式会社北海道日本ハムファイターズ及び株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントと球場ネーミングライツ契約を締結しました。
新球場周辺は、北海道ボールパークFビレッジ(総開発面積約36.7ha、以下「Fビレッジ」といいます。)として新駅の建設も計画された大規模な開発エリアとなっております。当社はこのエリアにおいて球場に隣接する約9,400㎡の土地に様々な不動産開発を手掛け、新球場を核とするまちづくりに参画しております。
2021年8月には、Fビレッジにおけるまちづくり構想の一環として、新球場に近接かつ北海道の豊かな自然を楽しめる希少立地に、当社として北海道内初となる新規分譲マンション「レ・ジェイド北海道ボールパーク」を一般公開いたしました。そこで暮らす人たちの幸せを思い描き、暮らしそのものを開発する「ライフ・デベロッパー」として、「ボールパークに住む。」という新しい暮らしを提供してまいります。
また、北海道北広島市におけるJR北広島駅「駅西口周辺エリア活性化事業」のパートナー協定を北広島市と2021年3月に締結しております。JR北広島駅は、JR札幌駅と新千歳空港駅の間に位置し、電車で空港から約20分、札幌から約16分と交通利便性の高い場所に位置しており、ボールパークへの重要なアクセス拠点としてさらなる期待が集まっております。ボールパークエリアにおける開発に加え、その玄関口となる北広島駅周辺の開発も行うことで、地域に密着し北広島市全体に賑わいを創出できるまちづくりを推進してまいります。
引き続きスポーツや文化振興等にも協力し、北海道地域の皆様に喜ばれるよう、地域全体の活性化と発展に貢献してまいります。
④エスコンジャパンリート投資法人の成長戦略実施状況
2021年8月には、連結子会社である株式会社エスコンアセットマネジメント(以下「EAM」といいます。)を資産運用会社とするエスコンジャパンリート投資法人(以下「EJR」といいます。)について、2020年2月に続き2度目となる公募増資を実施し、資産規模が上場時の416億円から、増資後696億円まで着実に拡大しております。当社グループはEJRのスポンサーとして下記の7物件を譲渡し、EJRの収益の向上と安定的な成長を支えております。
なお、譲渡資産の内容は下記のとおりであり、譲渡総額11,947百万円、譲渡益総額2,472百万円となります。
|
所在地 |
種類 |
敷地面積(延床面積) |
譲渡価格(百万円) |
|
①熊本県熊本市 (シュロアモール長嶺) |
商業施設(土地・建物) |
28,546.00㎡ |
4,600 |
|
(13,130.23㎡) |
|||
|
②広島県廿日市市 (フジグランナタリー) |
商業施設(土地・建物) |
21,083.66㎡ |
3,950 |
|
(28,543.96㎡) |
|||
|
③北海道札幌市 |
商業施設(土地) |
8,154.00㎡ |
1,300 |
|
④大阪府寝屋川市 |
商業施設(土地) |
2,743.65㎡ |
702 |
|
⑤兵庫県尼崎市 |
商業施設(土地) |
1,491.47㎡ |
565 |
|
⑥兵庫県神戸市 |
商業施設(土地) |
2,634.83㎡ |
530 |
|
⑦滋賀県彦根市 |
商業施設(土地) |
2,012.30㎡ |
300 |
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合計 |
11,947 |
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⑤私募リート組成に向けた取組み
EJRにおける公募リート事業に加えて、同じくEAMを資産運用会社とする不動産私募投資法人(以下「エスコンジャパンプライベートリート(仮称)」といいます。)の組成及び運用開始を計画しております。2020年に東京都東大和市及び神奈川県藤沢市における賃貸マンションを皮切りに、東京都・神奈川県・埼玉県の首都圏において、合計10棟を運用する私募ファンドをそれぞれ組成しております。さらに、エスコンジャパンプライベートリート(仮称)の運用資産とする目的で、神奈川県大和市において賃貸マンション開発を進めるほか、2021年9月に賃貸マンション「ソルプラーサ堺」(堺市栄区)を取得しております。
⑥株式会社ピカソ含め8社の株式取得(子会社化)
2021年10月29日には、不動産賃貸事業等を手掛ける株式会社ピカソ(以下「ピカソ」といいます。)及び同社グループ会社7社(以下「グループ会社」といいます。)の全株式を取得し、子会社化する予定です。
ピカソは1991年に大阪市において創業し、グループ会社ともに関西を中心に不動産賃貸事業を展開しており、賃貸マンションやオフィスビル等、優良な収益資産を多数保有しております。
今般の子会社化は、賃貸事業を強化するとともに安定収益を確保し、前述の第4次中期経営計画における経営戦略基本方針である「フロー収益重視からストック収益重視への転換」を一気に推進するものであり、今後の当社グループの持続的成長に大きく貢献するものと考えております。
⑦新領域への挑戦
2020年10月に、高齢化による多死社会での墓地不足や、少子化による小家族での墓を守る人がいなくなる現状、特に都心部でのお墓を手に入れることが相当困難な状況等、現代社会の課題解決を図るべく、東京都港区において都市型の納骨堂の運営管理事業会社「株式会社了聞」の株式を取得し、2021年3月から納骨堂の永代使用権の販売を開始しております。
また、2019年3月のハワイ不動産投資ファンドへの出資以降、直近では新型コロナウイルス感染症拡大の影響を慎重に見極めながら、海外における事業にも取組んでおります。2021年8月には不動産投資顧問会社 BlackSand Capital,LLCが主体で行う、ハワイ州ホノルルに位置する商業・オフィスの複合施設「Waikiki Galleria Tower」のバリューアップ事業に子会社ESCON USA Ⅲ LLC を通じて出資及び事業参画をしております。また、当該事業に係る戦略アドバイザリー契約を締結し、当該物件全体の開発・設計、運営管理等に関する助言や支援を行ってまいります。
さらに、2021年10月には、米国テキサス州の不動産会社Crow Holdings Capitalが組成する不動産投資ファンド「Crow Holdings Realty Partners IX,L.P」(以下「本ファンド」といいます。)へ、当社の子会社ESCON USA Ⅱ LLCを通じて出資いたしました。本ファンドは、地域の人口増加(市場の成長性)に着目し、賃貸アパートや倉庫(Eコマース)を中心にアメリカ全域における多数のプロジェクトに対して分散した安定投資を行うことを主たる方針としており、当該出資を通じてアメリカ不動産市場の景況感やトレンドを掴むことにも繋がると思料しております。
引き続き、次代を見据えた新たな事業分野への取組みにも注力し、社会に貢献できる多面的な不動産ビジネスをグローバルに展開してまいります。
⑧ESG活動の取組み状況
当社における重要な経営戦略として「ESG推進による社会課題への対応」を掲げております。社長室担当役員を責任者に置き、各部署より選抜されたメンバーで構成される「ESG推進グループ」が中心となり取組みを推進しております。2021年7月には、健康経営をより促進するため、健康文化醸成チームを設置いたしました。
1.環境(E)
・エコアクション21認証
2020年5月に、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)である「エコアクション21」の認証を取得しました。「エコアクション21」はCO2排出量削減等の「環境経営」に積極的、効果的に取組むための環境マネジメントシステムであり、その活動は「PDCAサイクル」に基づき、継続的に取組むことを目指します。エコアクション 21 への取組みを通じて、環境に配慮した経営を継続していくことにより、環境負荷を低減するという社会的責任を果たすとともに、経費削減・生産性の向上といった経営面でのメリットや企業価値の向上にも寄与していくことが期待されます。
・Green Building
2020年7月に、エスコンジャパンリート投資法人が保有する商業施設「tonarie大和高田」及び「tonarie栂・美木多」に続き、2021年2月には「tonarie南千里」並びに「tonarie清和台」、2021年7月には商業施設「あすみが丘ブランニューモール」についても株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」といいます。)より、DBJ Green Building認証(環境・社会への配慮がなされた不動産(Green Building)を支援するために、2011年4月にDBJが創設した認証制度)を取得しました。本認証を取得した5物件は、連結子会社である株式会社エスコンプロパティが運営管理を行っており、グループ全体で施設の価値向上に向けて取組んでおります。
・CASBEE不動産評価認証「Sランク」
2020年7月には、当社が保有する商業施設「tonarieふじみ野」について、一般財団法人建築環境・省エネルギー機構より認定を受けたCASBEE(※1)評価認証機関より、CASBEE不動産評価認証の最高ランクである「Sランク」を取得しております。
※1 Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency / 「建築環境総合性能評価システム」は、建築物の環境性能を評価し格付けするもので、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮等も含めた建物の品質を総合的に評価するシステムです。
・ZEHビルダー
2020年11月には、連結子会社である株式会社エスコンホーム及び株式会社エスコンクラフトにおいて、ZEH(※2)ビルダー認証登録をしております。
※2 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
・環境人づくり企業大賞「優秀賞」受賞
2021年3月には、環境省と環境人材育成コンソーシアム(EcoLeaD)が主催する「環境 人づくり企業大賞 2020(環境人材育成に関する先進企業等表彰)」において、「優秀賞」を受賞しております。この賞は持続可能な社会に向けた取組みが不可欠となっている情勢を踏まえ、環境に配慮した経営やそのための人材育成を行う日本国内企業の取組みを奨励し、環境・経済・社会の総合的向上に寄与する企業が増えることを目的に2014年度環境省事業において創設されました。
・完全人工光型植物工場の建設・運営「テクノファーム袋井」
前述のとおり、世界最大規模となる1日10トンのレタスを生産できる完全人工光型植物工場「テクノファーム袋井」の建設を開始する予定です。中部電力、スプレッドと協業し、効率的かつ安定的に「安心・安全」なレタスの生産に取組んでまいります。3社は、植物工場事業を通じて、食や農業分野の課題を解決するとともに、クリーンエネルギーの積極的な利用や栽培過程におけるCO2の有効活用等、脱炭素化に向けた取組みを進めていくことで、持続可能で暮らしやすい社会の実現とSDGsの達成に貢献してまいります。
2.社会(S)
・医療への貢献
病気や事故で苦しんでいる多くの方々のために、iPS細胞による治療を早期にかつ安価で提供実現する活動を支援するため、京都大学「iPS細胞研究基金」に2020年以来寄付を行っております。
また、がん治療薬として期待されているがんワクチンの治験支援として大阪大学大学院医学系研究科に2019年以来寄付を行っております。
・スポーツ振興への貢献
2021年4月には、プロサッカーチーム「FC琉球」を運営する琉球フットボールクラブ株式会社(以下「琉球FC」といいます。)に出資し、これを通じて沖縄での事業機会創出の橋頭堡とするとともに、琉球FCの沖縄に密着した地域活性化活動を支援することにより、スポーツ振興を通して地域社会に貢献してまいります。
3.ガバナンス(G)
・取締役指名及び報酬に関する任意の委員会設置
2020年1月に取締役の指名、報酬等にかかる取締役会の機能の独立性・客観性と説明責任を強化することを目的として、「指名・報酬諮問委員会」を設置し、取締役の選任及び報酬につき公平性・透明性を確保しております。
・後継者育成
後継者候補制度いわゆるサクセッションプランへの取組みも開始し、2021年1月に7名、9月に1名の計8名を雇用型執行役員として選任しております。
・取締役会の多様性
取締役会の多様性を確保するため、2021年3月26日開催の第26回定時株主総会において新たに独立役員2名が選任され、独立役員は4名となりました。従前の公認会計士・税理士及び弁護士に加え、新たに企業経営経験者、及び証券アナリストかつ女性の独立役員を加え、多様性を備えた構成にいたしました。
また、取締役のスキルマトリックスをコーポレート・ガバナンス報告書で開示しております。
4.その他
2020年3月及び12月に株式会社三井住友銀行が提供する「ESG/SDGs評価融資」による資金調達を行いました。いずれも「良好なESG・SDGsの取組みと情報開示を実施している」とする7ランク中の上位3番目に相当する総合評価ランクを獲得し、プロジェクト2案件で合計65億円を調達しました。
不動産セクターのESG配慮を測る年次のベンチマーク評価であるGRESBに2018年より毎年参加し、継続的な評価結果の向上を目指しております。その結果2021年10月には、「ディベロップメント・ベンチマーク」における環境への配慮やサステナビリティへの取組みについて、総合スコアでの相対評価に基づく5段階評価のGRESBレーティングにおいて、「2 Stars」の評価を取得しております。また、「マネジメント・コンポーネント」及び「ディベロップメント・コンポーネント」の双方において優れていると高評価を受け、「Green Star(※3)」を3年連続で取得しました。
※3 「ディベロップメント・ベンチマーク」における「Green Star」とは、「マネジメント・コンポーネント」及び「ディベロップメント・コンポ―ネント」の2軸で絶対評価の上、双方ともの得点率が 50%以上の参加者へ与えられます。
⑨セグメント別の事業展開
中核事業である不動産販売事業においては、収益不動産の販売等を行うとともに、分譲マンションの販売が進捗しております。
分譲事業においては「レ・ジェイド岐阜(岐阜県岐阜市、総戸数54戸)」、「レ・ジェイド高槻別所(大阪府高槻市、総戸数49戸)」、「レ・ジェイド高槻西真上(大阪府高槻市、総戸数43戸)」「グランクレア一宮(愛知県一宮市、総戸数41戸、中電不動産との共同事業)」等の新規分譲案件の販売を開始しております。「レ・ジェイド武庫之荘本町(兵庫県尼崎市、総戸数33戸)」は竣工完売、当期竣工予定の「レ・ジェイド長居公園通(大阪市住吉区、総戸数108戸)」、「レ・ジェイド寝屋川公園(大阪府寝屋川市、総戸数60戸)」及び来期竣工予定の「レ・ジェイド平野(大阪市平野区、総戸数58戸)」、「レ・ジェイドつくばStation Front(茨城県つくば市、総戸数218戸)」、「レ・ジェイド掛川駅前(静岡県掛川市、総戸数83戸)」、「レ・ジェイド浦和(さいたま市浦和区、総戸数44戸)」は契約完売しております。
また、九州エリア及び北海道エリアにおいて初の新規分譲事業用地(福岡市南区・札幌市東区)を取得し、首都圏において初の物流施設用地「ちばリサーチパーク(千葉市若葉区)」、JR新橋駅至近に位置する事業用地(東京都港区、リプロ新橋プロジェクト(仮称))を中長期的な賃貸・開発事業を視野に取得する等、事業のエリア拡大及び多様化を図っております。
不動産賃貸事業においては、新たに地域密着型ショッピングセンター「tonarie四日市(三重県四日市市)」を取得、「tonarieふじみ野(旧名称:ソヨカふじみ野、埼玉県ふじみ野市)」の開業、茨城県つくば駅前の再開発事業「tonarieつくばスクエア(茨城県つくば市)」の一角に「tonarie CREO」を段階的オープン実施(2021年5月及び7月)等、当社が保有する商業施設における安定的な賃料収入の確保と資産価値の向上に努めております。
また前述のとおり、賃貸マンションやオフィスビル等、優良な収益資産を多数保有するピカソ含め8社の株式を取得して子会社化する予定であり、さらなる賃貸事業の強化による安定収益確保を図ります。
不動産企画仲介コンサル事業においては、納骨堂の永代使用権の販売を開始する等、当社が強みとする企画力等を活かし、業務受託、企画仲介コンサル事業等ノンアセットで利益率の高い事業として注力しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高43,620百万円(前年同四半期比32.8%減)、営業利益4,849百万円(同57.0%減)、経常利益4,015百万円(同61.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,907百万円(同59.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
①不動産販売事業
不動産販売事業においては、分譲マンション及び収益不動産の販売等を行いましたが、売上高38,156百万円(前年同四半期比37.1%減)、セグメント利益6,959百万円(同46.0%減)となりました。
②不動産賃貸事業
不動産賃貸事業においては、保有する収益不動産の賃料収入の増加を含めた資産価値の向上を図るべくリーシング活動及びプロパティマネジメント事業に注力した結果、売上高5,125百万円(前年同四半期比26.0%増)、セグメント利益2,125百万円(同21.3%増)となりました。
③不動産企画仲介コンサル事業
不動産企画仲介コンサル事業においては、企画力、多面的な事業構築力を最大限に活かし、企画コンサル等の業務受託等に積極的に取組みましたが、納骨堂販売事業の販売遅延、広告宣伝費用の先行支出により、売上高338百万円(前年同四半期比95.5%増)、セグメント損失446百万円(前年同四半期は100百万円のセグメント利益)となりました。
契約及び販売の実績は次のとおりであります。
①契約実績
前第3四半期連結累計期間及び当第3四半期連結累計期間における不動産販売事業の契約実績は、次のとおりであります。
|
区分 |
前第3四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) |
当第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) |
||||||
|
期中契約高 |
期末契約残高 |
期中契約高 |
期末契約残高 |
|||||
|
物件戸数 (戸) |
金額 (百万円) |
物件戸数 (戸) |
金額 (百万円) |
物件戸数 (戸) |
金額 (百万円) |
物件戸数 (戸) |
金額 (百万円) |
|
|
中高層住宅等 |
502 |
23,288 |
396 |
16,928 |
1,015 |
51,947 |
992 |
51,824 |
|
その他 |
- |
15,350 |
- |
4,349 |
- |
14,380 |
- |
1,756 |
|
計 |
502 |
38,639 |
396 |
21,278 |
1,015 |
66,327 |
992 |
53,580 |
(注)上記金額には、消費税等は含まれておりません。
②主な販売実績
前第3四半期連結累計期間及び当第3四半期連結累計期間における主な販売実績は、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
前第3四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) |
当第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) |
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物件名 |
物件 戸数 (戸) |
金額 (百万円) |
物件名 |
物件 戸数 (戸) |
金額 (百万円) |
|
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不動産販売事業 |
分譲マンション |
521 |
23,893 |
分譲マンション |
539 |
22,315 |
|
tonarie大和高田 |
- |
8,175 |
シュロアモール長嶺 |
- |
4,600 |
|
|
LOGITRES東条 |
- |
8,120 |
フジグランナタリー |
- |
3,950 |
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tonarie栂・美木多 |
- |
6,875 |
古賀市玄望園 |
- |
1,874 |
|
|
堺市商業底地 |
- |
2,733 |
札幌市商業底地 |
- |
1,300 |
|
|
新宿区大京町 |
- |
2,562 |
寝屋川市商業底地 |
- |
702 |
|
|
世田谷区松原 |
- |
2,167 |
尼崎市商業底地 |
- |
565 |
|
|
北区本庄西 |
- |
1,967 |
神戸市商業底地 |
- |
530 |
|
|
近江八幡市商業底地 |
- |
970 |
彦根市商業底地 |
- |
300 |
|
|
生駒郡商業底地 |
- |
765 |
吹田市青山台3丁目 |
- |
226 |
|
|
向日市商業底地 |
- |
445 |
平塚市松風町 |
- |
107 |
|
|
古賀市玄望園 |
- |
393 |
その他 |
- |
1,684 |
|
|
その他 |
- |
1,617 |
|
|
|
|
|
小計 |
521 |
60,686 |
小計 |
539 |
38,156 |
|
|
不動産賃貸事業 |
|
|
4,067 |
|
|
5,125 |
|
不動産企画仲介 コンサル事業 |
|
|
173 |
|
|
338 |
|
|
合計 |
64,927 |
合計 |
43,620 |
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(注)1 セグメント間の取引はありません。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態の状況は次のとおりであります。
当第3四半期連結会計期間末の資産については、前連結会計年度末比37,316百万円増加し、186,739百万円となりました。これは主に現金及び預金が10,072百万円、有形固定資産が2,545百万円、たな卸資産が19,839百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債については、前連結会計年度末比16,781百万円増加し、127,577百万円となりました。これは主に長期・短期の借入金・社債が15,593百万円増加したことによるものであります。
純資産については、前連結会計年度末比20,534百万円増加し、59,162百万円となりました。これは配当金の支払2,645百万円がありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益2,907百万円を計上したこと、第三者割当増資により資本金が10,235百万円、資本準備金が10,235百万円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は31.9%(前連結会計年度末は25.8%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成しておりませんので、記載を省略しております。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、2021年12月期から2023年12月期までの3ヶ年を期間とする第4次中期経営計画「IDEAL to REAL 2023」を策定しました。詳細は「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当社は、2021年8月31日開催の取締役会において、株式会社ピカソ及びそのグループ会社である優木産業株式会社、ヴィーナスコーポレーション株式会社、株式会社キュービック、株式会社サンタ、平野物産株式会社、株式会社Aria、有限会社栄角の全株式を取得し、子会社化することについて決議し、同日付で株式譲渡契約を締結しました。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりです。