第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループは、「我々は、住宅産業を通じて価値創造し、人々に夢と希望の創出を永続することが、社会貢献であり、企業としての宿命であると考える。」を経営理念に掲げており、高品質・低価格の住宅を、お客様の求める地域で提供することに努め、『お客様に選ばれる満足度No.1の住宅会社』を目指すことを基本方針としております。

 

(2)経営戦略

 当社グループは、継続して中長期的な成長に向けた事業展開を推進し、関西、九州、中部エリアにおける既存事業の収益力向上と、6事業分野のシナジー効果を発揮した新たな事業領域への進出等により、売上高(及び営業利益)の拡大を図ってまいります。また、当社グループの強みである地域に密着した情報収集力を活かして、お客様満足向上と収益力強化の両面を達成し、長期的な企業価値の向上に繋げてまいります。

 

(3)目標とする経営指標

 当社グループにおきましては、経営基盤の強化及び継続した企業価値向上を目標に、売上高経常利益率を重要指標と位置付け、売上高経常利益率7%を目標としております。各事業の収益力向上等営業収益の拡大に加えて、財務体質の強化を図り、中期経営計画の達成に努めてまいります。

 

(4)会社の対処すべき課題

 住宅一次取得者層の所得水準が低位で推移している事に加え、少子高齢化の進行に伴ったライフスタイルの変化など、多様化する住宅需要に対応した高品質でより低価格な住宅の提供が求められている状況の下、事業分野毎の収益力向上を最優先課題として、更なる品質の向上、資材購買の改善等、生産管理体制を継続して強化するとともに、販売用不動産の仕入れ強化、販売エリアの拡大を推進してまいります。

 これらの実現にあたり、最も重要な人材の育成に努め、優秀な人材の採用を継続して行ってまいります。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

① 事業環境について

住宅・不動産関連事業は、顧客需要の動向に影響を受けやすい傾向にあります。顧客の需要は、景気、雇用、金利、地価、税制等の動向に左右されやすく、雇用不安、金利の上昇、住宅減税措置の縮小又は廃止、公的規制の強化等が発生した場合には、顧客の住宅購入意欲が衰え、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

② 法的規制等について

当社グループの属する住宅・不動産業界は、宅地建物取引業法、建築基準法、建設業法、都市計画法、土地区画整理法等の多くの法的規制を受けております。今後、これらの公的規制の改訂、新設、強化等がなされた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 分譲用地の取得について

当社グループの新築戸建分譲事業は、分譲用地の取得の成否が業績に影響を及ぼします。当業界においては同業者も多く、販売活動及び分譲用地仕入活動においても競争が発生いたします。現在のような厳しい販売環境の中、適正な利益と事業性を確保できる分譲用地の仕入れが想定どおりにできない事態が発生する場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

④ 有利子負債への依存について

 当社グループにおきましては、分譲用地取得資金等の運転資金を金融機関からの借入金に依存しております。このため、金融政策の動向・経済情勢等による市場金利の動向や資金調達環境等によっては、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

経営成績等の状況の概要

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による積極的な経済政策や日銀による金融緩和政策を背景に、企業収益や雇用、所得環境の改善もあって、緩やかな回復が続いております。しかしながら、米国の通商問題をめぐる動向が世界経済に与える影響や、英国のEU離脱問題に伴う欧州経済の不確実性、また中国をはじめとするアジア新興国等の経済の動向によってわが国の景気が下押しされるリスクが内在し、先行き不透明な状況で推移いたしました。

 当社グループの属する不動産業界におきましては、依然として低金利で良好な資金調達環境を背景に、不動産市場への資金流入はいまだ継続し、不動産市況は概ね順調に推移しております。しかしながら、住宅需要につきましては新設住宅着工戸数が概ね横ばいで推移する中、競合他社との販売競争は尚も厳しく、先行き不透明な状況が続いております。

 このような事業環境の下、当社グループは、継続して中長期的な成長に向けた事業展開を推進し、関西、九州、中部エリアにおける既存事業の収益力向上及びエリア内における更なるシェア拡大と、新たな事業領域への進出を図ってまいりました。当連結会計年度の業績につきましては、基幹事業である不動産仲介事業が堅調に推移したことに加えて、新築戸建分譲事業において、関西エリアの大規模分譲プロジェクト及び中部エリアでの販売が好調に進んだことで、売上高につきましては概ね前期並みの結果となりました。一方、営業利益以下各段階利益につきましては、新築戸建分譲事業における収益性向上に伴った粗利益額の増加により、前期を上回る結果となりました。

 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 a.財政状態

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ871百万円増加し、10,101百万円となりました。

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ694百万円増加し、7,903百万円となりました。

 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ177百万円増加し、2,198百万円となりました。

 b.経営成績

 当連結会計年度の経営成績は、売上高10,409百万円(前期比0.1%減)、営業利益506百万円(同13.3%増)、経常利益454百万円(同13.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益271百万円(同26.8%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
 ①不動産仲介事業

 当社グループの中核事業と位置付けております不動産仲介事業におきましては、当社グループの地域密着戦略における要として、地域内情報の取得等他事業とのシナジー効果の最大化を目的として事業を展開いたしました。

 この結果、当事業の売上高は1,688百万円(前期比1.1%減)、セグメント利益347百万円(同4.1%減)となりました。

 ②新築戸建分譲事業

 新築戸建分譲事業におきましては、お客様ニーズにマッチした分譲住宅の供給を目標に事業を推進しております。当連結会計年度におきましては、関西、福岡エリアに加え、中部エリアにおいても事業を推進し、関西エリアの大規模分譲プロジェクト及び中部エリアでの販売が好調に推移し、売上高、セグメント利益ともに増収増益となりました。

 この結果、当事業の売上高は7,366百万円(前期比10.9%増)、セグメント利益434百万円(同61.8%増)となりました。

 ③建設請負事業

 建設請負事業においては、注文住宅及びリフォームの請負事業を展開しております。

 この結果、当事業の売上高は944百万円(前期比2.5%減)、セグメント利益52百万円(同16.3%減)となりました。

 

 ④損害保険代理事業

 損害保険代理事業におきましては、不動産関連サービスから派生する火災保険及び地震保険等の代理店業務を行っております。

 この結果、当事業の売上高は74百万円(前期比5.5%増)、セグメント利益21百万円(同4.0%増)となりました。

 ⑤不動産賃貸事業

 不動産賃貸事業におきましては、関西圏を中心として主に住居用マンションやオフィスビルなどの賃貸不動産の仕入れ、賃貸及び販売に加えて、小規模賃貸アパートの開発及び販売を行っております。当連結会計年度において、賃貸不動産の販売実績が前年同連結会計年度より大幅に減少していることにより、当事業の売上高は265百万円(前期比72.4%減)、セグメント利益81百万円(同46.6%減)となりました。

 ⑥介護事業
 介護事業につきましては、当社の完全子会社である株式会社ケアサービス友愛を通して、訪問介護サービス及び居宅介護サービスを提供しております。

 この結果、当事業の売上高は71百万円(前期比3.9%増)、セグメント損失0百万円(前年同期はセグメント損失15百万円)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の減少354百万円、投資活動による資金の減少55百万円、財務活動による資金の増加607百万円となり、資金は前連結会計年度末と比較して197百万円増加しました。この結果、当連結会計年度末の資金残高は2,936百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果減少した資金は、354百万円(前期は164百万円の資金流入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益456百万円及びたな卸資産の増加827百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果減少した資金は、55百万円(前期は235百万円の資金流入)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出106百万円及び定期預金の払戻による収入61百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果増加した資金は、607百万円(前期は272百万円の資金流入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,795百万円、短期借入金の純増額220百万円、長期借入金の返済による支出1,328百万円及び配当金の支払額81百万円等によるものであります。

受注及び販売の実績

(1)受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2019年1月1日

至 2019年12月31日)

受注高(千円)

前期比(%)

受注残高(千円)

前期比(%)

不動産仲介事業

-

-

-

-

新築戸建分譲事業

-

-

-

-

建設請負事業

948,715

100.4

174,620

102.7

損害保険代理事業

-

-

-

-

合計

948,715

100.4

174,620

102.7

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。

3.上記のセグメントの建設請負事業以外につきましては、受注実績はありません。

 

(2)販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメント別・地域別に示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2019年1月1日

至 2019年12月31日)

件数

前期比(件数)

金額(千円)

前期比(%)

 

大阪府

320

△17

300,850

100.3

 

兵庫県

-

△1

-

-

 

奈良県

-

△1

-

-

 

愛知県

733

△60

1,085,501

95.1

 

福岡県

213

1

301,954

114.3

不動産仲介事業

1,266

△78

1,688,304

98.9

 

大阪府

106

△12

3,281,323

105.3

 

兵庫県

3

-

60,304

89.7

 

京都府

-

△2

-

-

 

愛知県

109

34

2,457,957

163.5

 

福岡県

59

△12

1,566,432

82.0

新築戸建分譲事業

277

8

7,366,016

110.9

 

大阪府

96

△51

337,297

89.8

 

愛知県

651

10

481,830

114.1

 

福岡県

114

6

124,929

73.4

建設請負事業

861

△35

944,056

97.5

 

大阪府

-

-

33,663

107.6

 

愛知県

-

-

40,347

103.7

損害保険代理事業

-

-

74,009

105.5

 

大阪府

-

-

263,568

27.7

 

愛知県

-

-

2,018

20.7

不動産賃貸事業

-

-

265,585

27.6

介護事業

-

-

71,507

103.9

合計

2,404

△105

10,409,480

99.9

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2.件数欄については契約件数を表示し、土地のみの販売も1件として記載しております。

3.地域別の分類は、物件の属する地域によって分類しております。

4.中古物件及び土地のみの販売は、新築戸建分譲事業に分類しております。

 

経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

(1)重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しているとおりであります。
 当社グループは、貸倒引当金、賞与引当金、製品保証引当金、たな卸資産の評価、税効果会計、固定資産の減損会計等について、過去の実績や現在の状況等から会計上の見積りを連結財務諸表に反映しておりますが、見積り特有の不確実性があるためこれらの見積りと実際の結果は異なる場合があります。

(2)当連結会計年度の経営成績の分析

 当連結会計年度の経営成績の分析については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

(3)経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。

(4)当連結会計年度の財政状態の分析

①財政状態の分析

(資産)

 当連結会計年度末における資産は10,101百万円となり、前連結会計年度末と比較して871百万円増加しました。主な内容は、現金及び預金136百万円の増加、仕掛販売用不動産403百万円の増加、販売用不動産21百万円の増加、建物及び構築物199百万円の増加、土地206百万円の増加及びのれん68百万円の減少によるものであります。

(負債)

 当連結会計年度末における負債は7,903百万円となり、前連結会計年度末と比較して694百万円増加しました。主な内容は、短期借入金220百万円の増加、営業未払金3百万円の減少、未払法人税等50百万円の減少及び長期借入金271百万円の増加によるものであります。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産は2,198百万円となり、前連結会計年度末と比較して177百万円増加しました。主な内容は、親会社株主に帰属する当期純利益271百万円の計上による増加、及び剰余金の配当81百万円による減少であります。

②キャッシュ・フローの分析

 キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

4【経営上の重要な契約等】

記載すべき事項はありません。

5【研究開発活動】

 記載すべき事項はありません。