(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、米国の経済動向や東アジアの緊張情勢等の影響が先行き不透明であるものの、雇用状況や企業業績の改善により、緩やかな景気回復傾向で推移いたしました。
当社グループが属する分譲マンション業界においては、低金利政策に支えられ、堅調な市況で推移したものの、土地価格の上昇及び人手不足に伴う建築コストの上昇並びに工期の長期化が顕著となり、今後の仕入・開発計画の進捗に支障をきたす懸念が高まっております。
このような事業環境のもと、当社グループは、ファミリーマンション及び資産運用型マンションの新規物件開発のほか、完成物件や中古物件の仕入にも取り組み、販売状況は期首計画を上回り好調に進捗いたしました。
この結果、売上高 12,889,002千円(前期比25.8%増)、営業利益 1,784,439千円(前期比61.6%増)、経常利益 1,750,903千円(前期比60.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,154,493千円(前期比70.5%増)となりました。
セグメント別の業績の概要は次のとおりであります。
(ファミリーマンション販売事業)
福岡市及び大野城市で4棟(グランフォーレ大橋南、グランフォーレ西新レジデンス、グランフォーレ藤崎レジデンス、グランフォーレ春日原)を完成させたほか、前期繰越在庫の引渡しを進め、中古物件を含み156戸(前期は134戸)を引渡しました。また、次期完成物件5棟(グランフォーレ大橋テラス、グランフォーレ諏訪野プレミアム、グランフォーレ大濠西、グランフォーレ南福岡レジデンス、グランフォーレ西田エムディア)の販売を開始し、順調に契約高を積み上げました。この結果、売上高 5,604,302千円(前期比27.1%増)、セグメント利益 904,012千円(前期比70.5%増)となりました。
(資産運用型マンション販売事業)
福岡市で4棟(ドゥーエ赤坂、グランフォーレ箱崎プレミア、グランフォーレ神屋町、グランフォーレ博多駅東スタイル)を完成させ、1棟(グランフォーレラグゼ箱崎)の完成物件仕入を行い、前年からの販売継続物件と合わせ369戸を引渡したほか、中古物件87戸を引渡し、合計456戸(前期は338戸)と伸長いたしました。この結果、売上高 6,678,935千円(前期比25.4%増)、セグメント利益 1,004,400千円(前期比45.1%増)となりました。
なお、ドゥーエ赤坂(273戸)は、当社及び他1社で構成する共同企業体により1棟一括引渡しを行い、当社の出資比率50%にあたる136戸を引渡し戸数として算定しております。
(不動産賃貸管理事業)
資産運用型マンション新規物件の完成等に伴い管理戸数は2,881戸(前期は2,363戸)となり、売上高 367,728千円(前期比15.9%増)、セグメント利益 139,869千円(前期比11.6%増)となりました。
(ビルメンテナンス事業)
マンション管理業、保守・点検業、工事請負業を継続して行い、売上高 160,306千円(前期比8.5%増)、セグメント利益 18,830千円(前期比39.0%増)となりました。
(その他の事業)
不動産仲介業のほかマンション販売代理業(埼玉県川口市)を行い、売上高 77,729千円(前期比74.3%増)、セグメント利益 63,029千円(前期比78.7%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ 342,817千円増加し、 1,763,632千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は 2,035,364千円(前年同期は 1,046,478千円の使用)となりました。これは主として、プロジェクト開発の進捗に伴い、仕入債務の減少額 675,897千円となったものの、たな卸資産の減少額 1,422,970千円となったことに加え、税金等調整前当期純利益 1,750,903千円となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は 3,248,324千円(前年同期は 229,283千円の獲得)となりました。これは主として、定期預金の預入による支出 3,239,104千円となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は 1,555,776千円(前期比117.7%増)となりました。これは主として、プロジェクト開発の進捗に伴い、短期借入金の純減額 1,246,849千円となったものの、長期借入れによる収入 791,280千円となったことに加え、株式の発行による収入 2,427,662千円となったことによるものであります。
(1)生産実績
該当事項はありません。
(2)契約実績
当連結会計年度における契約実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成29年2月1日 至 平成30年1月31日) |
|||||
|
期中契約高 |
年度末契約残高 |
|||||
|
戸数 (戸) |
金額 (千円) |
前年同期比 (%) |
戸数 (戸) |
金額 (千円) |
前年同期比 (%) |
|
|
ファミリーマンション販売事業 |
100 |
3,537,726 |
66.0 |
38 |
1,244,167 |
37.6 |
|
資産運用型マンション販売事業 |
332 |
5,089,982 |
95.2 |
48 |
759,314 |
152.4 |
|
合計 |
432 |
8,627,709 |
80.6 |
86 |
2,003,482 |
52.6 |
(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2.不動産賃貸管理事業、ビルメンテナンス事業及びその他の事業については、事業の性質上、契約実績の表示が馴染まないため記載しておりません。
3.ファミリーマンション販売事業の期中契約高及び年度末契約残高は、上記のほか、当社及び他1社で構成する共同企業体による契約実績(契約戸数8戸、契約金額302,432千円)があり、当社持分の期中契約高及び年度末契約残高はそれぞれ157,264千円であります。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成29年2月1日 至 平成30年1月31日) |
||
|
戸数(戸) |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
ファミリーマンション販売事業 |
156 |
5,604,302 |
127.1 |
|
資産運用型マンション販売事業 |
456 |
6,678,935 |
125.4 |
|
不動産賃貸管理事業 |
|
367,728 |
115.9 |
|
ビルメンテナンス事業 |
|
160,306 |
108.5 |
|
報告セグメント計 |
612 |
12,811,273 |
125.6 |
|
その他の事業 |
|
77,729 |
174.3 |
|
合計 |
612 |
12,889,002 |
125.8 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.その他の事業は、仲介業及び販売代理業が含まれております。
3.資産運用型マンション販売事業の戸数及び金額には、当社及び他1社で構成する共同企業体による販売実績(1棟273戸、販売金額3,700,000千円)のうち、当社の出資比率50%にあたる販売戸数136戸、販売金額1,850,000千円が含まれております。
4.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 平成28年2月1日 至 平成29年1月31日) |
当連結会計年度 (自 平成29年2月1日 至 平成30年1月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
大和証券レジデンシャル・プライベート 投資法人 |
- |
- |
1,850,000 |
14.4 |
5.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、適正な利益水準を保持しつつ、資産価値の高いマンションを継続して供給し、堅実な成長を果たすことを目的として、平成30年1月期から平成32年1月期までの3ヵ年に係る中期経営計画を策定いたしました。
当該中期経営計画における経営方針は次のとおりであります。
① ファミリーマンションの企画・開発においては、福岡都市圏及び九州各県の中核市をターゲットとし、プロジェクトの拡大に取り組み、首都圏においても、仕入体制の再構築を図る。また、販売においては、常設モデルルームの新設を含め営業拠点の見直しを図り、販売活動の効率化と販売費の抑制に努める。
② 資産運用型マンションの企画・開発においては、豊富な情報収集量を活かし、十分な供給戸数を確保する。
③ 不動産賃貸管理事業においては、管理戸数の増加に対応して順次増員し、管理物件稼働率の維持に努める。
④ ビルメンテナンス事業においては、システム導入を進め、サービス品質の向上を図る。
⑤ 人員増に対応し、事業拠点の見直しを行うととともに、人材育成体制の充実を図る。
⑥ コーポレート・ガバナンス基準、内部統制基本方針等を実効的に運用し、株主価値の向上に努める。
また、当該中期経営計画における計画値と進捗状況は次のとおりであります。
(単位 百万円)
|
|
平成30年1月期(当期) |
平成31年1月期 |
平成32年1月期 |
|
|
計画値(注1) |
実績値 |
計画値(注2) |
計画値(注2) |
|
|
売 上 高 |
11,825 |
12,889 |
12,600 |
14,000 |
|
営 業 利 益 |
1,430 |
1,784 |
1,650 |
1,850 |
|
経 常 利 益 |
1,352 |
1,750 |
1,600 |
1,780 |
|
親会社株主に帰属する 当期純利益 |
813 |
1,154 |
1,053 |
1,174 |
(注)1.平成30年1月期の計画値は、平成29年3月13日付「中期経営計画の策定に関するお知らせ」により公表しております。
2.平成31年1月期及び平成32年1月期の計画値は、平成30年3月12日付「中期経営計画の修正に関するお知らせ」により公表しております。
(2)経営環境
当社グループが属する分譲マンション業界においては、継続して一定の需要が見込まれるものの、土地価格や建築コストの上昇に伴う販売価格の上昇により、需給の均衡が崩れる可能性があります。
ファミリーマンション販売事業においては、顧客の家族構成が小さくなっていることに加え、販売価格(坪単価)も上昇していることから、3LDKやコンパクトマンションへの志向が高まっております。
資産運用型マンション販売事業においては、当社が事業基盤とする福岡市の賃貸需要は引き続き増加傾向であるものの、同業事業者のみならず、ホテル、商用ビル事業者との用地仕入競合がいっそう激しくなっております。
金融機関からの資金調達においては当面良好な環境が続くと考えられるものの、当期(平成30年1月期)に実施した公募増資による調達資金を効率的に運用し、仕入増に伴う資金借入負担の軽減を図る必要があります。
(3)対処すべき課題
ファミリーマンション及び資産運用型マンションの企画・開発においては、市況の動向を踏まえ、顧客ニーズに適応した立地選定、仕様企画、価格設定をより慎重に行ってまいります。
ファミリーマンション及び資産運用型マンションの販売においては、販売戸数の増加に対応し、営業戦力の拡充、強化を図ってまいります。
また、業務量の拡大に伴い、企画・開発、販売部門以外の間接部門においても、計画的に増員・育成を行い、管理体制の充実に取り組んでまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書類提出日現在において当社グループが判断したものであります。
① 法的規制等について
当社グループの属する不動産業界は、宅地建物取引業法、建物の区分所有等に関する法律、住宅の品質確保の促進等に関する法律、建築基準法、国土利用計画法、都市計画法、土地基本法、不当景品類及び不当表示防止法、犯罪による収益の移転防止に関する法律、各都道府県による暴力団排除条例、不動産の表示に関する公正競争規約、建設業法、建築士法、借地借家法、消防法等により、法的規制を受けております。
当社グループのファミリーマンション販売事業、資産運用型マンション販売事業、不動産賃貸管理事業及び不動産仲介等のその他の事業の継続には、宅地建物取引業法に基づく「宅地建物取引業者免許」を有することが法的要件であり、現在、当社及び連結子会社である株式会社コーセーアセットプランは、当該免許の取消、更新欠格・登録失効の事由に該当する事実はありません。しかしながら、当該免許の取消、更新欠格・登録失効、あるいは、関係法規の新設・改廃があった場合、当社グループの上記事業の継続に支障をきたすとともに、その業績に影響を及ぼす可能性があります。
|
区 分 |
免許・登録 等の区分 |
免許・登録 等の内容 |
取消事由 |
有効期間 |
有資格者数(人) |
交付者 (免許番号) |
|
当 社 |
宅地建物取引業者免許 |
宅地建物取引業の遂行 |
宅地建物取引 業法 第66条 |
平成28年6月22日~ 平成33年6月21日 |
30 |
国土交通大臣 (3)第7271号 |
|
㈱コーセー アセットプラン |
宅地建物取引業者免許 |
宅地建物取引業の遂行 |
宅地建物取引 業法 第66条 |
平成30年4月16日~ 平成35年4月15日 |
7 |
福岡県知事 (3)第16119号 |
(注)有資格者数は、当連結会計年度末(平成30年1月31日)時点の状況であります。
また、ビルメンテナンス事業におけるマンション管理業の継続には、マンションの管理の適正化の推進に関する法律に基づく「マンション管理業者登録」を行うことが法的要件であり、現在、当該事業を行う連結子会社・株式会社アールメンテナンスは、当該登録の失効の事由に該当する事実はありませんが、当該登録の失効あるいは関係法規の新設・改廃があった場合、ビルメンテナンス事業全体の継続に支障をきたすとともに、その業績に影響を及ぼす可能性があります。
|
区 分 |
登録の区分 |
登録の内容 |
失効事由 |
有効期間 |
有資格者数(人) |
交付者 (登録番号) |
|
㈱アールメンテナンス |
マンション管理業者登録 |
マンション管理業の遂行 |
マンションの管理の適正化の推進に関する法律第83条 |
平成26年5月8日~ 平成31年5月7日 |
4 |
国土交通大臣 (2)第093537号 |
(注)有資格者数は、当連結会計年度末(平成30年1月31日)時点の状況であります。
② 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」による瑕疵担保責任について
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」では、新築住宅の基本構造部分について、供給事業者に対する10年間の瑕疵担保責任が義務付けられております。当社は、十分な設計技術・建築技術を有する設計事務所及び建設会社に業務を委託するとともに、設計段階から建設工事過程の重要な時点において、独自に検査・確認し、品質管理に万全を期しております。また、「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」(平成21年10月施行)に基づき、新規物件については住宅瑕疵担保保険に加入しております。しかしながら、保険未加入物件の瑕疵担保責任が発生した場合や、保険加入物件の保証限度を超える瑕疵担保責任が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 事業用地の仕入れについて
当社は、事業基盤である福岡都市圏を中心に、不動産業者、建設会社、設計事務所及び金融機関等のネットワークを活用し、迅速な意思決定により、事業効率に優れた用地を取得してまいりました。しかしながら、地価の上昇や、用地取得の競合等からその取得が困難になった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社は、事業用地の売買契約の際、一定の調査を行った上、土壌汚染等の問題がないことを確認しておりますが、着工後に問題が発覚したり、売主が瑕疵担保責任を遂行しない場合、プロジェクト開発計画に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 資金調達について
当社グループは、事業用地の取得資金及び建設費用等を、主として金融機関からの借入により調達しておりますが、各金融機関との関係強化を図るとともに、公募増資、社債発行、他社との共同事業など、資金調達の円滑化、多様化に努めてまいりました。しかしながら、金融情勢の悪化等により、当社の資金調達に支障が生じた場合、販売物件を計画どおりに供給することが困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 建設工事の外注について
当社は、マンションの建設については、プロジェクトごとに建設会社の施工能力、施工実績、財務内容等を慎重に勘案した上で、工事請負契約を締結しております。また、当社の建築管理担当者(1級建築施行管理技士)が、工程会議への出席、監理報告書の確認を行い、施工品質、設計・施工監理状況を監督し、建設工事の工程管理及び品質管理に万全を期しております。
しかしながら、想定外の建築コストの上昇、建設会社による選択受注、建設会社の経営破綻、施工品質の欠陥等の問題が発生した場合、プロジェクトの開発計画に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、物件完成後、建設会社の経営破綻等により工事請負契約に基づく瑕疵担保責任が履行されなかった場合、当社に補修等の義務が生じ、想定外の費用が発生して、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 金利の上昇について
当社グループの有利子負債残高は以下の表のとおりであります。ファミリーマンション販売事業及び資産運用型マンション販売事業においては、引続きプロジェクト開発案件の拡大を図ることから、総資産に占める有利子負債の割合比率が高い水準で推移することが想定されますが、今後の市場金利が想定を超えて上昇した場合、支払利息等の増加により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
|
区 分 |
平成28年1月期 (連結) |
平成29年1月期 (連結) |
平成30年1月期 (連結) |
|
有利子負債残高(A)(千円) |
7,037,850 |
7,874,878 |
7,232,725 |
|
総資産額(B)(千円) |
10,505,843 |
12,667,875 |
14,821,720 |
|
有利子負債依存度(%)(A/B) |
67.0 |
62.2 |
48.8 |
|
売上高(千円) |
7,918,295 |
10,245,277 |
12,889,002 |
|
営業利益(C)(千円) |
780,573 |
1,104,139 |
1,784,439 |
|
支払利息(D)(千円) |
151,359 |
151,444 |
148,706 |
|
(D/C)(%) |
19.4 |
13.7 |
8.3 |
また、市場金利の上昇に伴ってローン金利が上昇した場合、住宅ローン等を利用する顧客の購買力が低下するため、販売計画の遂行が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑦ 近隣住民の反対運動について
当社は、マンションの建設にあたり、関係する法律、自治体の条例等を十分検討したうえ、周辺環境との調和を重視した開発を企画するとともに、周辺住民に対する事前説明会の実施等適切な対応を講じており、現在まで、近隣住民との重大な摩擦は発生しておりません。
しかしながら、今後、建設中の騒音、電波障害、日照問題、景観変化等を理由に近隣住民の反対運動が発生する可能性があり、問題解決のための工事遅延や追加工事費用が発生する場合やプロジェクト開発が中止に至る場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑧ 個人情報の管理について
当社グループは、既存顧客・契約見込客等の個人情報を保有しており、個人情報保護法に基づくプライバシーポリシーを制定し、個人情報を含む各種書類管理の徹底、電子的データのセキュリティ管理に努めております。また、平成28年1月の個人番号(マイナンバー)制度導入に伴い、取引先・役職員の個人番号情報の取扱いについて、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」に基づき、厳格な管理体制を構築しております。これらの個人情報等の取扱いについては、今後も細心の注意を払ってまいりますが、不測の事態によって外部への情報漏洩が発生した場合、当社グループへの信用低下や損害賠償請求による費用発生等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑨ 事業エリアについて
当社グループは、福岡都市圏を中心に事業を展開し、当該地域に経営資源を集中することにより、効率的な事業運営を行ってまいりました。このことから、当社グループの業績は、福岡市を中心とする福岡県内の経済状況、雇用状況、賃貸需要、地価の動向等の影響を受ける可能性があります。また、当社グループが資産運用型マンションを供給する福岡市では、「福岡市建築紛争の予防と調整に関する条例」等による規制が制定され、ワンルームマンションにおける管理人室の設置、駐車・駐輪施設の設置等が義務付けられております。当社は、プロジェクト開発にあたり、これらの規制に適切に対応してまいりましたが、今後の規制変更等により対応が困難となった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
なお、当社グループは、業容の拡大及び事業エリア集中によるリスクの回避を目的とし、ファミリーマンション販売事業において、引き続き首都圏及び九州各県の中核市における事業展開に取り組んでまいります。しかしながら、競合激化により、当初期待した収益を確保できない場合や安定した事業運営ができない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑩ 在庫リスクについて
当社グループは、中期的な経済展望に基づき、事業用地の仕入れ、マンションの企画・販売を行い、物件の早期完売に努めております。しかしながら、急激な景気の悪化、金利の上昇、住宅関連税制の改廃等により、販売計画の遂行が困難となり、著しい完成在庫の増加やプロジェクトの遅延が発生した場合、資金収支の悪化を招く可能性があります。また、「棚卸資産の評価に関する会計基準」により、時価が取得原価を下回った販売用不動産、仕掛販売用不動産の評価損が計上された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑪ 資産運用型マンションの販売について
顧客の資産運用型マンション経営においては、賃貸入居率の悪化、家賃相場の下落による賃貸収入の低下及び金利上昇による返済負担の増加等のリスクが発生する可能性があります。当社グループは、これらのリスクを十分に事前説明するとともに、不動産賃貸管理請負契約に基づき、顧客のマンション経営をサポートしてまいりましたが、今後、当該リスクの増大やローン審査の厳格化等により、顧客の購買力が低下した場合、資産運用型マンションの販売計画の遂行が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、資産運用型マンションが、投資商品の側面を有することから、その販売方法について法的規制等が強化され、その対応に期間や費用を著しく要する場合、資産運用型マンションの販売計画に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑫ ファミリーマンションの引渡し時期による業績の変動について
ファミリーマンション販売事業においては、売上基準である顧客への物件引渡し時期が、物件の完成時期に集中するため、四半期毎の業績は大きく変動する可能性があり、当社グループの業績を判断する際には、この業績の時期的偏重について留意する必要があります。また、天災や不測の事態等により、完成時期の著しい遅延が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
[四半期毎のファミリーマンション販売事業の売上高の推移 (単位 千円)]
|
|
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
合 計 |
|
平成28年1月期(連結) |
527,798 |
481,724 |
213,352 |
2,183,414 |
3,406,288 |
|
平成29年1月期(連結) |
441,731 |
565,991 |
1,770,413 |
1,630,371 |
4,408,506 |
|
平成30年1月期(連結) |
2,595,766 |
275,446 |
2,323,976 |
409,114 |
5,604,302 |
該当事項はありません。
該当事項はありません。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、資産・負債の評価及び費用の認識について重要な会計方針に基づき見積り及び仮定による判断を行っております。これらの見積り数値の妥当性については、継続的に評価を行っておりますが、見積り特有の不確実性のため、実際の結果と異なる場合があります。
(2)当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べ 2,153,845千円増加し 14,821,720千円となりました。これは主として、物件の引渡により販売用不動産が 1,736,720千円減少したものの、公募増資等と併せて現金及び預金が 3,572,406千円増加したことに加え、プロジェクト開発の進捗に伴い仕掛販売用不動産が 314,747千円増加したことによるものであります。
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ、 1,263,924千円減少し 8,347,699千円となりました。これは主として、プロジェクト開発の進捗に伴い、1年内返済予定の長期借入金が 1,968,520千円増加したものの、短期借入金が 1,246,849千円、長期借入金が 1,363,824千円及び支払手形及び買掛金が 755,007千円減少したことよるものであります。
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ 3,417,769千円増加し 6,474,021千円となりました。これは主として、公募増資等により資本金及び資本準備金がそれぞれ 1,224,450千円増加したこと及び利益剰余金が 950,573千円増加したことによるものであります。
(3)当連結会計年度の経営成績の分析
「1 業績等の概要(1)業績」に記載のとおりであります。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
「4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
「1 業績等の概要(2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
キャッシュ・フロー指標の推移は、次のとおりであります。
|
|
平成28年1月期 |
平成29年1月期 |
平成30年1月期 |
|
自己資本比率(%) |
22.9 |
23.6 |
43.1 |
|
時価ベースの自己資本比率(%) |
30.1 |
51.2 |
83.8 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%) |
△574.7 |
△752.5 |
355.4 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
△8.1 |
△6.9 |
13.7 |
(注)1.各指標の算出は以下の算式を使用し、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っているすべての負債を対象としております。
当社グループは、販売や賃貸による資金回収を着実に実行しておりますが、業容の拡大に伴い、事業用地の取得及び建築の委託等を先行して行うため、その仕入資金及び金融機関からの調達資金が増加する見込みであります。
所有している賃貸ビルの収支状況は良好であり、当社グループと金融機関との関係は良好であるものの、今後の有利子負債の増加に対しては、資金調達方法の効率化に取り組み、コスト低減を図るほか、当期(平成30年1月期)に実施した公募増資等による調達資金を含め、自己資金の効率的な活用も行ってまいります。