第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

 当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善及びインバウンド需要の増加等により、緩やかな回復基調で推移しました。一方、急激な為替変動、エネルギー価格の高騰、人件費や物流費等の上昇など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 当社グループが属する不動産業界におきましては、不動産価格の高騰、建築資材の供給制約に伴う建築コストの増加、金利上昇等の懸念が顕在化しつつありますが、主たる事業エリアである都心部においては、人口転入超過を背景に住宅賃料は上昇基調を強めるなど需要は底堅く推移しております。

 このような状況の下、当社グループは運営管理事業で安定収益を確保しつつ、都心部にフォーカスした優良な賃

貸事業用不動産の企画開発に注力してまいりました。

 この結果、当中間連結会計期間の経営成績として、売上高は1,806,579千円(前年同期:3,231,485千円、前年同期比:44.1%減)、営業利益は346,849千円(前年同期:748,165千円、前年同期比:53.6%減)、経常利益は275,046千円(前年同期:709,954千円、前年同期比:61.3%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は174,377千円(前年同期:466,932千円、前年同期比:62.7%減)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

<運営管理事業>

 当セグメントにおきましては、賃貸事業用不動産(社有及びサブリース物件)の運営、管理受託物件のサービス提供にあたり、品質の向上、効率化を主眼にグループ一丸で取り組んでまいりました。この結果、運営管理事業の売上高は1,441,908千円(前年同期:1,421,250千円、前年同期比:1.5%増)、セグメント利益は317,019千円(前年同期:303,926千円、前年同期比:4.3%増)となりました。

 

<開発販売事業>

 当セグメントにおきましては、賃貸事業用マンション2棟(19室)を販売致しました。この結果、開発販売事業の売上高は364,670千円(前年同期:1,828,748千円、前年同期比:80.1%減)、セグメント利益は106,960千円(前年同期:530,648千円、前年同期比:79.8%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産の状況)

 当中間連結会計期間末における総資産は14,917,900千円となり、前連結会計年度末に比べ519,741千円増加しました。これは主として、新規開発用土地の仕入により土地が691,861千円増加し、法人税他税金を支払いしたこと等により現金及び預金が273,240千円減少したことによるものであります。

 

(負債の状況)

 当中間連結会計期間末における負債合計は10,249,361千円となり、前連結会計年度末に比べ412,432千円増加しました。これは主として、新規開発用土地の仕入等により長期借入金が492,457千円増加したこと等によるものであります。

 

(純資産の状況)

 当中間連結会計期間末における純資産は4,668,538千円となり、前連結会計年度末に比べ107,309千円増加しました。これは主として、利益剰余金の増加107,580千円であります。これらの結果、自己資本比率は31.3%となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末から273,240千円減少し1,502,068千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況と変動の要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果、当中間連結会計期間で増加した資金は360,394千円(前年同期:1,969,639千円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益により275,046千円資金が増加し、また自社所有物件の売却等により棚卸資産が減少し資金が191,074千円増加したこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果、当中間連結会計期間で増加した資金は1,142,971千円(前年同期:846,232千円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,134,767千円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、当中間連結会計期間で減少した資金は509,335千円(前年同期:26,026千円の減少)となりました。これは主に、新規開発用土地仕入等により長期借入金の借入による収入850,900千円、及び自社所有物件の売却等により長期借入金の返済による支出274,822千円等によるものであります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

 該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。