第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1) 業績

 当連結会計年度におけるわが国経済は、景気に弱さがみられるものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで緩やかな景気回復基調が続いております。先行きについては、海外経済で弱さがみられており、わが国の景気を下押しするリスクに留意する必要があるものの、さらなる訪日外国人旅行者の増加や各種政策の効果もあり、緩やかに回復していくことが期待できる状況であります。

 このような状況のなか、当社グループは、企業価値の極大化に向け、「西武グループ中期事業計画(2015~2017年度)」に基づき、「新たな視点でスピード感をもって、イノベーションに挑戦」と「さらなる成長へのシフトチェンジ」をキーワードに「長期的な事業基盤の確立」と「既存事業の強化」に取り組んでまいりました。

 長期的な事業基盤の確立としては、訪日外国人の増加や人口構造の変化といったパラダイムシフトに対応し、「インバウンド(訪日外国人)」、「シニア」、「こども」といったマーケットへターゲットを拡大することで、新たなビジネスモデルを育成し、さらなる収益機会を創出しております。「インバウンド」に対しては、“『観光大国ニッポン』の中心を担う企業グループへ”をスローガンとして掲げ、グループの持つ魅力を最大限発揮し、海外から訪日するより多くのお客さまにご利用いただくための取り組みを強化してまいりました。「シニア」や「こども」に対しては、グループ横断的なプロジェクトを推進してまいりました。

 また、グループの一大プロジェクトである「東京ガーデンテラス紀尾井町(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」については、一部オフィステナントの入居にともない、オフィスワーカー向けの店舗を集積した「紀尾井テラス」(商業ゾーン)の一部を平成28年5月に開業し、7月のグランドオープンに向け、取り組んでおります。

 当連結会計年度における経営成績の概況は、営業収益は、5,080億81百万円と前期に比べ263億54百万円の増加(前期比5.5%増)となり、営業利益は、659億56百万円と前期に比べ163億35百万円の増加(同32.9%増)となり、償却前営業利益は、1,067億1百万円と前期に比べ166億50百万円の増加(同18.5%増)となりました。経常利益は、585億25百万円と前期に比べ164億26百万円の増加(同39.0%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、求償債権計上益を特別利益に計上したこと、安比奈車両基地用地の整備計画を廃止したことによる減損損失を特別損失に計上したことなどにより、572億7百万円と前期に比べ222億95百万円の増加(同63.9%増)となりました。

 各セグメントにおける業績は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

セグメントの名称

営業収益

営業利益

償却前営業利益

当連結
会計年度

前期比

増減

前期比

増減率 (%)

当連結
会計年度

前期比

増減

前期比

増減率 (%)

当連結
会計年度

前期比

増減

前期比

増減率 (%)

 都市交通・沿線事業

157,359

1,626

1.0

25,884

2,875

12.5

46,738

2,139

4.8

 ホテル・レジャー事業

188,021

12,899

7.4

20,628

10,078

95.5

32,069

10,452

48.4

 不動産事業

49,690

1,119

2.3

14,528

△229

△1.6

18,760

110

0.6

 建設事業

104,983

6,991

7.1

3,694

885

31.5

4,048

943

30.4

 ハワイ事業

19,303

5,348

38.3

△836

531

1,233

900

270.3

 その他

37,543

968

2.6

1,083

208

23.8

3,691

389

11.8

 合計

556,901

28,954

5.5

64,984

14,349

28.3

106,542

14,935

16.3

 調整額

△48,819

△2,599

972

1,985

159

1,714

 連結数値

508,081

26,354

5.5

65,956

16,335

32.9

106,701

16,650

18.5

(注)1 調整額については、主に連結会社間取引消去等であります。

2 償却前営業利益は、営業利益に減価償却費を加えて算定しております。

①都市交通・沿線事業

 都市交通・沿線事業の内訳は鉄道業、バス業、沿線レジャー業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

平成27年3月期

平成28年3月期

増減額

 

営業収益

155,732

157,359

1,626

 

 鉄道業

102,346

104,939

2,592

 

 バス業

25,102

25,610

507

 

 沿線レジャー業

21,533

21,724

190

 

 その他

6,750

5,085

△1,664

 

 鉄道業で、雇用情勢の堅調な推移や消費税増税による駆け込み需要反動の解消に加え、沿線での積極的なイベント活動、沿線観光地のプロモーション強化などにより、旅客輸送人員は前期比2.3%増(うち定期2.4%増、定期外2.0%増)、旅客運輸収入は前期比2.0%増(うち定期2.4%増、定期外1.7%増)となりました。

 また、バス業においても、雇用情勢の堅調な推移や「西武バスIC定期券」の導入効果などにより、路線バスの収入が好調に推移いたしました。

 これらの結果、都市交通・沿線事業の営業収益は、1,573億59百万円と前期に比べ16億26百万円の増加(同1.0%増)となりました。営業利益は、増収による増益に加え、電気動力費など各種コストの減少などもあり、258億84百万円と前期に比べ28億75百万円の増加(同12.5%増)となり、償却前営業利益は、467億38百万円と前期に比べ21億39百万円の増加(同4.8%増)となりました。

 

 都市交通・沿線事業の主要な会社である西武鉄道株式会社の鉄道業の運輸成績は以下のとおりであります。

 

(西武鉄道株式会社の鉄道業の運輸成績)

種別

単位

平成27年3月期

平成28年3月期

 営業日数

365

366

 営業キロ

キロ

179.8

179.8

 客車走行キロ

千キロ

172,223

172,527

 輸送人員

 定期

千人

390,084

399,516

 定期外

千人

238,411

243,176

千人

628,496

642,693

 旅客運輸収入

 定期

百万円

42,673

43,683

 定期外

百万円

52,374

53,286

百万円

95,048

96,969

 運輸雑収

百万円

4,098

4,160

 収入合計

百万円

99,147

101,130

 一日平均収入

百万円

260

264

 乗車効率

37.9

38.5

(注)1 乗車効率は 延人キロ/(客車走行キロ×平均定員)×100 により、算出しております。

2 千キロ未満、千人未満及び百万円未満を切り捨てて表示しております。

3 運輸雑収は鉄道業以外の収入を含んでおります。

②ホテル・レジャー事業

 ホテル・レジャー事業の内訳はホテル業(シティ)、ホテル業(リゾート)、ゴルフ場業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

平成27年3月期

平成28年3月期

増減額

 

営業収益

175,121

188,021

12,899

 

 ホテル業(シティ)

100,182

106,820

6,638

 

 ホテル業(リゾート)

36,245

38,308

2,062

 

 ゴルフ場業

12,171

12,227

55

 

 その他

26,521

30,665

4,143

(注)1  ホテル業(シティ)には主に大都市圏の中心商業地域やターミナル及びその周辺地域に立地するホテルを含んでおります。ホテル業(リゾート)には主に観光地や避暑地に立地するホテルを含んでおります。

   2  以降の項目において、ホテル業(シティ)に属するホテルを「シティ」、ホテル業(リゾート)に属するホテルを「リゾート」と称する場合があります。

 

 ホテル業全体で、訪日外国人の増加などによる景況感の好転を踏まえ、レベニューマネジメント(注1)を継続して実施したことや海外での営業拠点の拡大、プロモーションの強化、ホテルのリニューアル工事など積極的な取り組みを実施いたしました。

 ホテル業(シティ)では、訪日外国人需要がけん引する形で平均販売室料が前期比で上昇し、稼働率の上昇と合わせRevPAR(注2)が上昇いたしました。また、ホテル業(リゾート)においても、軽井沢エリアを中心として外国人宿泊客数が増加したことなどにより、客室稼働率、平均販売室料ともに前期比で上回り、RevPARが上昇いたしました。

 

(注)1 レベニューマネジメントとは、需要予測に基づき、適切な時期に適切な価格にてお客さまにサービスを提供し、利益を最大化する手法であります。

   2 RevPARとは、Revenue Per Available Roomの略であり、宿泊に係る収入を客室総数で除したものであります。

 

 そのほか、仙台うみの杜水族館の開業やアクアパーク品川のリニューアルなどを実施し、来場者数が好調に推移いたしました。

 これらの結果、ホテル・レジャー事業の営業収益は、1,880億21百万円と前期に比べ128億99百万円の増加(同7.4%増)となり、営業利益は、増収による増益に加え、退職給付費用の減少などもあり、206億28百万円と前期に比べ100億78百万円の増加(同95.5%増)となり、償却前営業利益は、320億69百万円と前期に比べ104億52百万円の増加(同48.4%増)となりました。

 

 ホテル・レジャー事業の主要な会社である株式会社プリンスホテルのホテル業(シティ)及びホテル業(リゾート)の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(ホテル施設概要)

 

施設数

(か所)

客室数

(室)

宴会場数

(室)

宴会場面積

(㎡)

 シティ

13

10,228

173

50,262

  高輪・品川エリア

4

5,138

70

20,360

 リゾート

28

6,810

82

22,759

  軽井沢エリア

3

713

11

3,670

(注)1  面積1,000㎡以上の宴会場は20室であります。

2  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

3 高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。なお、グランドプリンスホテル高輪については、平成28年1月より工事のため休館しておりますが、ホテル施設概要に含めております。

4 軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス 軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

 

(客室稼働率)

 

平成27年3月期 (%)

平成28年3月期 (%)

 シティ

81.3

82.5

  高輪・品川エリア

84.8

86.6

 リゾート

49.3

54.5

  軽井沢エリア

53.9

59.5

宿泊部門全体

69.8

72.8

(注)1  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

2  高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。

3 軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス 軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

 

(平均販売室料)

 

平成27年3月期 (円)

平成28年3月期 (円)

 シティ

12,370

14,054

  高輪・品川エリア

12,427

14,429

 リゾート

14,694

15,824

  軽井沢エリア

30,512

31,619

宿泊部門全体

12,960

14,513

(注)1  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

2  高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。

3 軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス 軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

 

(宿泊客の内訳)

(単位:名、%)

 

平成27年3月期

比率

平成28年3月期

比率

 宿泊客

4,688,116

100.0

4,707,949

100.0

   邦人客

3,816,942

81.4

3,565,316

75.7

   外国人客

871,174

18.6

1,142,633

24.3

 

③不動産事業

 不動産事業の内訳は不動産賃貸業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

平成27年3月期

平成28年3月期

増減額

 

営業収益

48,571

49,690

1,119

 

 不動産賃貸業

30,209

31,265

1,056

 

 その他

18,361

18,424

62

 

 不動産賃貸業で、「西武グループ アセット戦略」に基づき、保有資産の有効活用及び収益性の向上に取り組んでまいりました。西武鉄道沿線の価値向上をはかるため、「グランエミオ大泉学園」や「エミオ池袋」、「エミオ新所沢」などの商業施設をオープンしたほか、軽井沢・プリンスショッピングプラザでは、前連結会計年度において54店舗の増床をおこない、国内外のお客さまの来場が増加いたしました。また、収益性の向上のため、東京都港区のオフィスビルを取得いたしました。

 そのほか、軽井沢分譲地において大型区画の販売などを実施いたしました。

 これらの結果、不動産事業の営業収益は、496億90百万円と前期に比べ11億19百万円の増加(同2.3%増)となったものの、営業利益は、前期に実施した西武立川南の土地売却が剥落したことなどにより、145億28百万円と前期に比べ2億29百万円の減少(同1.6%減)となり、償却前営業利益は、187億60百万円と前期に比べ1億10百万円の増加(同0.6%増)となりました。

 不動産事業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(建物賃貸物件の営業状況)

 

期末貸付面積 (千㎡)

期末空室率 (%)

 

平成27年3月期

平成28年3月期

平成27年3月期

平成28年3月期

 商業施設

229

234

1.1

1.0

 オフィス・住宅

60

60

10.0

14.0

(注)土地の賃貸は含んでおりません。

 

④建設事業

 建設事業の内訳は建設業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

平成27年3月期

平成28年3月期

増減額

 

営業収益

97,991

104,983

6,991

 

 建設業

70,222

79,484

9,262

 

 その他

27,769

25,498

△2,271

(注)建設業には西武建設株式会社による兼業事業売上高が含まれております。西武建設株式会社は、保有不

   動産の一部を賃貸しており、当該売上高を建設業の営業収益に計上しております。

 建設業で、鉄道工事や分譲住宅の建設、公共工事の施工、除染関連工事を進めたほか、利益率を重視した厳正な受注管理や継続的な与信管理に加え、原価管理についても強化に努めてまいりました。

 これらの結果、建設事業の営業収益は、造園請負工事が減少したものの、建設業で繰越工事や建築部門のリノベーション工事が増加したことなどにより、1,049億83百万円と前期に比べ69億91百万円の増加(同7.1%増)となりました。営業利益は、増収による増益に加え、原価管理の徹底などにより、36億94百万円と前期に比べ8億85百万円の増加(同31.5%増)となり、償却前営業利益は、40億48百万円と前期に比べ9億43百万円の増加(同30.4%増)となりました。

 建設事業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(建設業の受注高の状況)

(単位:百万円)

 

 

平成27年3月期

平成28年3月期

 

期首繰越高

62,321

84,335

 

期中受注高

92,037

94,045

 

期末繰越高

84,335

99,069

 

⑤ハワイ事業

 ハワイ事業では、マウナケアビーチホテルがマリオット・インターナショナルの有するブランドである「オートグラフ・コレクション」に加盟したほか、各ホテルがレベニューマネジメントの強化に取り組んだことなどにより、RevPARが前期比で上昇いたしました。

 これらの結果、ハワイ事業の営業収益は、193億3百万円と前期に比べ53億48百万円の増加(同38.3%増)となり、営業損失は、増収による増益に加え、原油安の影響による光熱費の減少などにより、8億36百万円と前期に比べ5億31百万円の改善(前期は、営業損失13億67百万円)となり、償却前営業利益は、12億33百万円と前期に比べ9億円の増加(同270.3%増)となりました。

 ハワイ事業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(ホテルの客室稼働率、平均販売室料)

 

平成27年3月期

平成28年3月期

 客室稼働率 (%)

72.6

73.4

 平均販売室料 (円)

23,610

29,146

 平均販売室料 (米ドル)

231.47

243.29

 

⑥その他

 伊豆箱根事業では、デイサービス介護施設の開業など地域に根ざした事業を展開いたしました。近江事業では、訪日外国人の増加などによりバス事業を中心に好調に推移いたしました。西武ライオンズでは、西武プリンスドームの観客席の一部をグループ観戦に適したスタイルへ改修したことや各種営業施策の実施により、観客動員数が前期比で増加いたしました。

 これらの結果、営業収益は、375億43百万円と前期に比べ9億68百万円の増加(同2.6%増)となり、営業利益は、10億83百万円と前期に比べ2億8百万円の増加(同23.8%増)となり、償却前営業利益は、36億91百万円と前期に比べ3億89百万円の増加(同11.8%増)となりました。

 

 

(2) キャッシュ・フロー

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ15億11百万円減少し、当連結会計年度末には210億85百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益655億81百万円に、減価償却費や法人税等の支払額などを調整した結果、757億57百万円の資金収入となりました。前連結会計年度に比べ44億10百万円の資金収入の減少となりましたが、その主たる要因は、訴訟損失の支払額の増加(101億79百万円)であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、763億34百万円の資金支出となり、前連結会計年度に比べ3億22百万円の資金支出の増加となりました。その主たる要因は、投資有価証券の取得による支出の減少(115億91百万円)の一方で、有形及び無形固定資産の取得による支出の増加(112億12百万円)及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入の減少(9億24百万円)によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払や債権流動化の返済による支出などにより、8億77百万円の資金支出となり、前連結会計年度に比べ45億50百万円の資金支出の減少となりました。

 

2【生産、受注及び販売の状況】

 当社グループは役務提供を中心とした事業展開をおこなっており、生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため生産、受注及び販売の状況については、「1 業績等の概要」におけるセグメントの業績に関連付けて示しております。

 

3【対処すべき課題】

 当社グループは、平成18年に制定したグループの経営理念及び経営方針である「グループビジョン」と、グループのコンプライアンスに関する基本原則を定めた「西武グループ企業倫理規範」のもと、都市交通・沿線事業、ホテル・レジャー事業、不動産事業、建設事業、ハワイ事業のほか、伊豆・箱根エリア及び滋賀県琵琶湖エリアにおける鉄道業やバス業、プロ野球の興行など幅広い事業活動を通じて、その社会的責任を果たし、新たな行動と感動を創造することにより、お客さまに信頼され、選ばれる企業グループを目指しております。

 企業価値の極大化に向け、「西武グループ長期戦略」に基づき、当社グループが保有する経営資源の有効活用をおこないながら、様々な事業・サービスを組み合わせて提供できる領域・付加価値を拡大し、あらゆる場面でお客さまの生活を応援していく企業グループとなることで、今後とも持続的かつ健全な成長を目指してまいります。

 なお「グループビジョン」は、グループの役割・使命及び基本姿勢を示した「グループ理念」、この理念を実現するための行動指針「グループ宣言」及びこれらをお客さまへのメッセージとして集約した「スローガン」から構成され、内容は以下のとおりであります。

 

<グループビジョン>

 

☆グループ理念

 私たち西武グループは地域・社会の発展、環境の保全に貢献し、安全で快適なサービスを提供します。また、お客さまの新たなる感動の創造に誇りと責任を持って挑戦します。

 

☆グループ宣言

 私たちは、「お客さまの行動と感動を創りだす」サービスのプロフェッショナルをめざします。

①誠実であること

・常に、「安全」を基本にすべての事業・サービスを推進します。

・常に、オープンで、フェアな心を持って行動します。

・常に、お客さまの声、地域の声を大切にします。

②共に歩むこと

・常に、自然環境、地球環境への配慮を忘れません。

・常に、地域社会の一員として行動します。

・常に、グループ内外と積極的に連携を図ります。

③挑戦すること

・常に、グローバルな視点を持って行動します。

・常に、時代を先取りする新しいサービスを提案します。

・常に、お客さまの生活に新しい感動を提供します。

 

☆スローガン

 でかける人を、ほほえむ人へ。

 

 

 当社グループは、「西武グループ長期戦略」に基づき、様々な事業・サービスを組み合わせて提供できる領域・付加価値を拡大し、あらゆる場面でお客さまの生活を応援していく企業グループとなることで、持続的かつ健全な成長を目指しております。

 当社では、グループビジョン及び西武グループ長期戦略の実現のための実行計画である平成28年度を初年度とする3ヵ年の「西武グループ中期事業計画」を策定いたしました。この中期事業計画では、「強みを活かして、最強の西武グループへ」をテーマとして掲げ、「新たな視点でスピード感を持って、イノベーションに挑戦」と「さらなる成長へのシフトチェンジ」を基本方針に、「①長期的な事業基盤の確立」と「②既存事業の強化」を重点課題として取り組んでまいります。

 

①長期的な事業基盤の確立(新たなビジネスモデルを育成し、収益機会を創出)

 訪日外国人数の増加や人口構造の変化といったパラダイムシフトに対応(a)し、「インバウンド(訪日外国人)」、「シニア」、「こども」といったマーケットへターゲットを拡大することで、新たなビジネスモデルを育成してまいります。また、「西武グループ アセット戦略」に基づき保有不動産の有効活用(b)をはかり、さらなる収益機会を創出いたします。

 

(a)パラダイムシフトに対応した取り組み

 インバウンドへの取り組みとしては、“『観光大国ニッポン』の中心を担う企業グループへ”をスローガンとして掲げ、西武グループの施設とサービスを核としたエリア観光ルートの開発と商品造成によって、エリア観光のけん引役を担うほか、外国人向け会員組織「SEIBU PRINCE CLUB emi」のサービス開始など、グループ一丸となって新たな取り組みを強化してまいります。

 シニアへの取り組みとしては、サービス付き高齢者向け住宅の運営を新たに検討するとともに、楽しいおでかけや旅行の促進・サポートなど、安心・充実のシニアライフ実現に向けたサービスを提供する地域コミュニティの創出を目指してまいります。

 こどもへの取り組みとしては、年間を通じて様々な生活体験の場を提供する「西武塾」をはじめ、お子さまの健やかな成長とご家族が一緒に過ごすことのできる機会づくりに取り組んでまいります。当社グループの事業ノウハウや多様な人材、施設を通じて「西武グループこども応援プロジェクト」の取り組みを強化し、新たな西武グループのロイヤルカスタマーを育成してまいります。

 

(b)「西武グループ アセット戦略」に基づいた保有不動産の有効活用

 当社グループは、高輪・品川エリア、芝公園エリア、さらには、としまえんなどの大規模な資産を、利便性の高い都心にホテルを中心とする事業用地として保有しております。これらの保有資産の持つ、潜在的な収益力を顕在化させ、グループ企業価値の極大化を目指すため、「西武グループアセット戦略」を策定しております。

 具体的には、「既存事業のバリューアップ」、「ポートフォリオの組み換え」及び「コア事業への経営資源の集中」の3つの視点から、保有資産の価値極大化を推進いたします。

 「既存事業のバリューアップ」は、既存の用途の延長線上で賃貸用不動産やホテルなどの増改築、リニューアルを実施し、競争力の維持・強化をはかるものであります。「ポートフォリオの組み換え」は、「東京ガーデンテラス紀尾井町(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」をモデルケースとして、地域一体での複合再開発により、事業機会の拡大の可能性を追求するとともに、主にオフィス・ホテル・商業・賃貸住宅間での事業ポートフォリオの組み換えをはかるものであります。「コア事業への経営資源の集中」は、保有資産の収用や売却などによって創出されるキャッシュを元に、グループの経営戦略に沿った、収益向上が見込まれる資産への入れ替えをおこない、また、遊休地などの不稼働資産や高架下などを活用し、資産の効率性及び収益力の向上をはかるものであります。

 今後も、大規模な資産を保有するグループ特性を活かし、「西武グループ アセット戦略」に基づき、資産効率化と収益性向上に努めてまいります。

 

  ②既存事業の強化(効率性の追求により、さらなる企業体質の強化)

 既存事業の収益力向上をはかるため、既存施設のバリューアップやポートフォリオの組み換えによる資産の有効活用などを引き続きおこなってまいります。また、効率的な経営を実現するため、ICTの利活用や省メンテナンス機器の導入、コスト管理の強化などローコストオペレーション体制を確立してまいります。

 それぞれのセグメントの具体的な課題や取り組みなどについては以下のとおりであります。

 

(都市交通・沿線事業)

 「企業価値向上の源泉」として、安全・安心を基本に、社会インフラとしての地位を維持しながら、環境や地域社会からの要請に応え、洗練されたサービスを提供することで西武鉄道沿線の価値向上をはかってまいります。

 ホームドアの設置や連続立体交差化の推進、耐震補強工事等により安全を確保し、安心の提供に努めるとともに、新型通勤車両や新型特急車両、駅のリニューアルなどお客さま満足度の向上をはかってまいります。また、効率性の追求のため、ICTの利活用や省メンテナンス機器・設備の導入を推進してまいります。

 

(ホテル・レジャー事業)

 「企業価値向上の原動力」として、日本最大級のホテルチェーンメリットを活かしながら、売上高、収益力、顧客感動度、グローバル展開力を高めてまいります。

 MICE市場での圧倒的なシェア確保のため、回遊型MICEやインバウンドMICE、セールス活動及び案件管理の高度化をはかってまいります。また、戦略的な設備投資やプロモーションの実施、SEIBU PRINCE CLUB及びプリンスステータスサービスを活用した生涯顧客化の推進により、心のニーズを満たす旅の提供に努めてまいります。そのほか、日本のおもてなしを世界に発信するため、海外の営業拠点の拡充などにも取り組んでまいります。

 次期ホテルシステム構築による効率的な運営及び顧客利便性向上にも取り組んでまいります。

 

(不動産事業)

 「企業価値向上の鍵」として、グループが保有する資産の有効活用により、潜在的な収益力を顕在化してまいります。

 「東京ガーデンテラス紀尾井町(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」は平成28年7月27日に全面開業を予定しているほか、池袋旧本社ビル建替え計画、所沢駅東口駅ビル計画・西口開発計画といった大規模再開発を推進してまいります。また、都心エリア(高輪・品川エリア、芝公園エリア等)の開発についても検討してまいります。そのほか、既存商業施設の改装及び駅ナカ・駅チカ商業施設「エミオ」、賃貸マンション「エミリブ」、保育所「Nicot」を積極的に展開してまいります。

 

(建設事業・ハワイ事業・その他)

 建設事業につきましては、選別受注ならびに原価管理やコストコントロールによりさらなる利益率の改善に努めてまいります。

 ハワイ事業につきましては、不動産の売却を推進し、ホテルの大型改装などバリューアップ投資をおこなってまいります。

 そのほか、伊豆箱根事業及び近江事業ではインバウンドの取り込み強化を引き続き推進するとともに、保有不動産の有効活用に取り組んでまいります。西武ライオンズにつきましては、チーム力の強化及び西武プリンスドームの魅力向上、イベント誘致の強化に取り組んでまいります。

 

 これらを実現し、企業価値の極大化をはかるため、従業員一人ひとりを尊重し、多様な能力と熱意を最大限に発揮できる職場風土を醸成する「ダイバーシティマネジメント」の推進とICTの利活用により、イノベーションを創出しやすい環境を生み出してまいります。

 また、経営管理体制及びコンプライアンス体制を含むコーポレートガバナンスの強化についても重要な課題としてとらえ、積極的な取り組みをおこなっております。コーポレートガバナンス・コードの精神に則った実効的なコーポレートガバナンスの実現を目指して、各原則を適切に実施しております。今後も、IR活動を通じて、資本市場参加者(株主、投資家、証券アナリスト等)に対し、説明責任を十分に果たし、対話によって信頼関係を構築していくほか、適時適切な情報開示、すべてのステークホルダーとの適切な協働にも努めてまいります。

 

 当事業年度は当社設立から10年という節目の年でもあり、新たな成長ステージに向け、より実効的かつ効率的な企業運営をおこなってまいります。

 

4【事業等のリスク】

 当社グループの事業に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、次のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクを十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をいたします。また、リスクには該当しないと思われる事項についても、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、下記事項には将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は原則として当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 経済情勢に関するリスク

 当社グループは、日本国内を主たるマーケットとして事業を展開しており、各種経済情勢の影響を受けております。消費の低迷や雇用状況の悪化、企業活動の停滞、需要の減少、民間工事及び公共工事の減少、不動産市況の低迷、海外経済の下振れ、地政学的リスク等が、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

② 法的規制等に関するリスク

 当社グループの各事業においては、それぞれ法的規制を受けております。

 都市交通・沿線事業等においては鉄道事業法、道路運送法等の法的規制を受けております。鉄道業では、鉄道事業法の定めにより、経営しようとする路線及び鉄道事業の種別毎に国土交通大臣の許可を受けなければならず(鉄道事業法第3条)、また、上限運賃の設定及び変更につき、国土交通大臣の認可を受けなければなりません(同第16条)。現在、鉄道業における当社グループの運賃は上限運賃に設定されているため、運賃の引上げには国土交通大臣の認可が必要となります。そのため、営業コストが増加した場合等であっても、その影響を適切な時期や程度において運賃に転嫁できない可能性があります。

 なお、当社グループが現在受けている上記鉄道業の許可及び認可については、期間の定めはありません。また、これら鉄道業の許可もしくは認可について、鉄道事業法、同法に基づく命令もしくはこれらに基づく処分又は許可・認可に付した条件への違反等に該当した場合には、国土交通大臣は事業の停止を命じ又は許可を取り消すことができるとされております(同第30条)。現時点におきまして、当社が知りうる限りこれらの違反等に該当する事実は存在せず、鉄道業の継続に支障を来す要因は発生しておりません。しかしながら、これらの違反等に該当し国土交通大臣から事業の停止を命じられ、又は許可が取り消された場合には、当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。バス業やタクシー業においても、道路運送法の定めにより、一般旅客自動車運送事業の許可(道路運送法第4条)等を受けなければなりません。

 また、安全、バリアフリー化、省エネルギー、環境等に関する規制の強化に対応するための投資が必要となる可能性があります。

 ホテル・レジャー事業では、旅館業法や食品衛生法等の法的規制を受けております。具体的にはホテル業における旅館業法による事業経営の許可(旅館業法第3条)等があります。

 不動産事業では、宅地建物取引業法、都市計画法、建築基準法、建設業法、土壌汚染対策法等の法的規制を受けております。例えば、当社グループの保有するいずれかの不動産でアスベストを含む有害・有毒物質が発見された場合、その不動産の価値が下落する可能性があり、また、有害物質の対策をおこない、関連する環境責任を果たすために多大な費用の計上が必要となる可能性があります。さらに、これらの法制が変更された場合には、新たな義務の発生、費用負担の増加、保有不動産に関する権利の制限等により、保有不動産の価値低下や事業範囲の制限、大幅な開発計画の見直し等が生じる可能性があります。

 また、建設事業では建設業法、建築基準法等の法的規制を受けております。

 これら現在の規制に重要な変更や新たな規制が設けられた場合には、規制を遵守するために必要な費用が増加する可能性があり、また、規制に対応できなかった場合は、当社グループの活動が制限される等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 また、新たな会計基準や税制の導入・変更により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

③ 自然災害・事故等に関するリスク

 当社グループの事業においては、「安全・安心」を最重要課題と認識し、運輸安全マネジメント体制をはじめとする都市交通・沿線事業における安全性向上の取り組みやホテル・レジャー事業における食の安全確保の施策の推進、施設の安全対策の実施等安全管理には万全の注意を払っております。しかしながら、大規模な事故、地震や台風等の自然災害、テロ行為等が発生した場合、その対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 また、台風や冷夏、降雪の状況等天候不順によりホテル・レジャー事業においてお客さまの減少等が見込まれるほか、新型インフルエンザ等治療方法が確立されていない感染症が流行した場合、都市交通・沿線事業やホテル・レジャー事業等において休業や出控え等が懸念され、営業収益の減少や対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

④ 少子高齢化に関するリスク

 当社グループでは、都市交通・沿線事業やホテル・レジャー事業等お客さまの生活に密着した事業を展開しております。そのため、少子高齢化による就業・就学人口の減少や現在又は将来における人口の減少により鉄道業やバス業等における輸送人員の減少、レジャー施設の利用人員の減少等が懸念されます。特に鉄道業においては西武鉄道沿線地域に経営資源が集中しており、同地域の人口の減少等による影響が懸念されます。また、当社グループは、鉄道業の営業収益の相当部分を通勤・通学で利用されるお客さまから得ており、東京の昼間人口の減少は当社グループの都市交通・沿線事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、都市交通・沿線事業、ホテル・レジャー事業及び建設事業では特に多くの労働力を必要としており、今後、若年層の人材確保がさらに困難になることが懸念されます。これらの場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 観光客の減少に関するリスク

 当社グループはホテル・レジャー事業を中心に、海外からの観光客の増減を含む日本の観光市場の動向により大きな影響を受けます。日本の観光市場は、日本の経済状況、為替相場の状況、諸外国における対日感情、自然災害、事故、疫病等の影響を受ける可能性があります。

 また、当社グループでは、海外においては主として米国ハワイ州においてハワイ事業を運営しております。ハワイ事業は、上記の要因による影響を受けるほか、米国景気をはじめとして国際情勢に変動が生じた場合には、ハワイ州への渡航者数が減少することにより、営業収益が減少する可能性があります。

 日本又はハワイにおける観光客の減少は、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑥ 「西武グループ中期事業計画」等に関するリスク

 当社グループは、当社グループが概ね10年間で目指していくべき方向性を示した「西武グループ長期戦略」とともに、平成28年度を初年度とする3ヵ年の「西武グループ中期事業計画」を策定し、そのなかで、平成28年度から平成30年度までの経営戦略及び経営目標を設定いたしました。当社グループがこれらの経営戦略及び経営目標又はその他の開発計画等を達成できない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。「西武グループ中期事業計画」の内容については、「3 対処すべき課題」をご参照ください。

 

 

⑦ 重要な訴訟に関するリスク

 当社グループは、通常の業務過程において、契約を巡る紛争、損害賠償、労働紛争、環境汚染等に関連して第三者から訴訟その他の法的手段を提起されたり、政府から調査を受けたりする可能性があります。法的手続対応の負担に加え、仮に当社グループに不利に判決、決定等が下された場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑧ 有利子負債に関するリスク

 当社グループは、鉄道業、ホテル業等継続して多額の設備投資を必要とする事業をおこなっており、有利子負債についてはその削減に努めておりますが、有利子負債から現預金を差し引いたネット有利子負債残高は当連結会計年度末現在8,213億28百万円となっております。資金調達にあたっては、長期かつ固定金利での借入を主とすることにより、短期的な金利上昇リスクへの対応をはかっておりますが、今後の金利の上昇や金融市場の変化又は当社グループの財務状況等の悪化にともなう格付けの引下げ等によっては支払利息が増加したり、返済期限を迎える有利子負債の借換えに必要な資金を含む追加的な資金を望ましい条件で調達することが困難になる可能性があります。これらの事情により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、借入の返済に充てるため、充分な資金を設備投資等に使用することができなくなる可能性もあります。

 

⑨ 保有資産の価値に関するリスク

 鉄道業やホテル業等の事業を展開する当社グループは、その事業の性質上、多くの不動産等の固定資産を保有しております。当社グループが保有している不動産、有価証券等の資産には、価格変動リスクが存在するため、経済情勢又は景気の動向、保有資産のキャッシュ・フロー創出能力の低下等によって保有資産の価値が毀損し、減損損失の発生、又は売却により売却損が発生する等当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑩ 競争激化に関するリスク

 当社グループは、多くの事業で厳しい競争に直面しております。

 当社グループのホテル・レジャー事業におけるホテル業においては、外資系や宿泊特化型ホテルの進出が相次ぐなかで、多様化する消費者のニーズに対応すべくサービスの差別化をおこなう必要があり、業界として競争が激化しております。

 当社グループでは、MICEビジネスの推進や日本最大級のネットワークを活かしたチェーンオペレーション等により、競争力の維持及び強化に努めておりますが、競合他社が新築又は改築・改装したホテルに対して競争力を維持及び強化するためには、改築・改装を含む多額の設備投資等の負担が必要となります。また、こうした施策が有効に機能しない場合、価格引下げ等により営業収益が減少し、ひいてはホテルの閉鎖又は売却により売却損が発生する等当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 また、当社グループの不動産事業は、不動産賃貸業における商業施設等の運営において、競合他社との価格、立地等での厳しい競争に直面しております。さらに、当社グループの建設事業は、一般に競争入札に基づいて受注がおこなわれており、多くの競合他社との間で競争がおこなわれております。

 当社グループの各種事業における競争力を維持・強化するための値下げ、設備投資及び資産の処分は、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑪ 情報システム・情報管理に関するリスク

 当社グループでは、都市交通・沿線事業、ホテル・レジャー事業等様々な事業分野で、多くのⅠTシステムを使用しております。これらのシステムについて事故・災害、人為的ミス等によりその機能に重大な障害が発生した場合、当社グループの業務運営に影響を与え、営業収益の減少又は対策費用の発生により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、他の鉄道事業者、鉄道関連サービス提供業者等他社のシステム障害による影響を受ける可能性があります。さらに、当社グループでは、ホテル・レジャー事業における宿泊者名簿や会員制サービス、都市交通・沿線事業における定期乗車券やIC乗車券の販売、不動産事業やグループポイントカード運営等における顧客データ等個人情報を含むデータベースを管理しております。当社グループでは個人情報の管理に十分留意しておりますが、万一、個人情報の流出等の問題が発生した場合、当社グループへの損害賠償請求や当社グループの信用の低下により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑫ 燃料費・電気料金・原材料価格の高騰に関するリスク

 都市交通・沿線事業においては、原油価格の高騰によりバス業やタクシー業等において燃料費が増加する場合があります。鉄道業においては、特に東京電力エナジーパートナー株式会社から供給される電力に依存しており、今後、基本料金の引き上げや再生可能エネルギーの普及にともなう促進賦課金の増加により、電気動力費が上昇する場合があります。

 建設事業においては、受注・着工から竣工までの工事期間が長期間となるものが多くあり、工事期間中に原材料の価格や労務費が高騰すると工事原価が上昇する場合があります。また、建築原材料が高騰すると、不動産事業及び建設事業においてこれら原材料の価格変動を販売価格及び請負価格に反映することが困難な場合、想定した利益を確保できない場合があります。また、設備投資においても投資額が増加し、減価償却費及び資金調達コストが増加したり、必要な設備投資の延期を余儀なくされる可能性があります。

 従って、効率的な事業運営をはかってまいりますが、原油価格や電気料金、原材料の価格が高騰した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑬ 収益構造に関するリスク

 当社グループの事業のうち、特に都市交通・沿線事業、ホテル・レジャー事業及び不動産事業においては、営業コストの相当部分が、人件費、減価償却費等の固定費で構成されているため、営業収益の比較的小幅な減少であっても、営業利益に大きな影響を及ぼすことになります。このような収益構造が、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があり、特に、ホテル・レジャー事業については、営業収益の変動が比較的大きいことから、より大きな影響を受ける可能性があります。

 

⑭ 風評に関するリスク

 当社グループの事業の多くは「西武」と「プリンス」等のブランドでサービスと製品をお客さまに直接提供しております。「事業等のリスク」に記載のいずれかのリスクが現実となった場合を含め、当社グループのブランドイメージが損なわれた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。さらに、これらのブランドと同一又は類似のブランドを使用する第三者も存在するため、これらのブランドイメージを損なうような第三者の行為・言動等が間接的に当社グループの評判を損なう可能性があります。

 

⑮ 食中毒や食品管理に関するリスク

 当社グループにおいてはホテルやレストラン、店舗等において食事の提供や食品の販売をおこなっております。品質管理や食品衛生には十分注意しておりますが、食中毒事故が発生した場合は営業停止の処分を受けるほか、当社グループの信用やブランドを毀損し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 その他、ノロウイルスによる食中毒や家畜の伝染病の発生等食品衛生や食の安全、安心に関する問題が発生した場合、営業収益の減少や在庫の廃棄ロス等の発生により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑯ 与信管理に関するリスク

 当社グループでは、与信管理体制の強化に努めておりますが、特に建設事業においては工事期間が長期にわたり、かつ債権額が大きいことから、取引先の資金繰りの悪化等により請負代金の回収に支障を来した場合等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑰ 協力業者・取引先に関するリスク

 当社グループの建設事業では、建設プロジェクトの施工管理業務を除くすべてを協力業者に依拠しておりますが、当社グループがお客さまに対する一義的な責任を負っております。当社グループは協力業者のサービスが確実に高い基準を満たすように努めておりますが、協力業者の工事がそうした基準を満たすことができなかった場合や協力業者が工事を完成できなかった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑱ 退職給付費用・退職給付債務に関するリスク

 当社グループの従業員の退職給付費用及び債務は、割引率や年金資産の長期期待運用収益率等の数理計算で設定される前提条件に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と相違した場合又は前提条件が変更された場合は、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑲ 為替変動に関するリスク

 為替の変動により営業利益が減少し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 また、当社は、連結財務諸表を円表示で作成しているため、外貨表示で作成されている在外子会社の財務諸表の日本円表示への換算に際して、為替相場の状況により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑳ サーベラス・グループによる影響に関するリスク

 サーベラス・グループが平成28年3月29日に提出した大量保有報告書の変更報告書によれば、同月16日現在、当社発行済株式総数に対する保有割合は14.48%となっております。当社株式の上場以降、サーベラス・グループは、当社に対する経営関与や当社株式のさらなる買い増しをおこなう意向を示しておらず、当社の事業計画を支持しております。しかしながら、サーベラス・グループとその他の株主との利益が一致しない可能性があり、その場合、当社の株主総会における重要事項の決定、さらには当社の事業戦略等に影響を与える可能性があります。

 また、サーベラス・グループがさらに当社株式を売却する場合、又はサーベラス・グループが保有する当社株式に付されている担保権の実行により当社株式が売却される場合、当社の株価形成に影響を及ぼす可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。

 当社グループは、退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産、税効果会計、貸倒引当金、棚卸資産の評価、投資その他の資産の評価、訴訟等の偶発事象などに関して、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断をおこない、その結果を資産・負債の帳簿価額及び収益・費用の金額に反映して連結財務諸表を作成しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 

(2) 財政状態の分析

①資産

 流動資産は、1,368億13百万円と前連結会計年度末に比べ321億95百万円増加いたしました。その主たる要因は、求償債権の計上などによる流動資産「その他」の増加(274億53百万円)であります。

 固定資産は、1兆4,162億78百万円と前連結会計年度末に比べ9億85百万円増加いたしました。その主たる要因は、有形固定資産及び無形固定資産の増加(175億82百万円)及び退職給付に係る資産の減少(146億44百万円)であります。

 以上の結果、総資産は1兆5,530億92百万円と前連結会計年度末に比べ331億80百万円増加いたしました。

 

②負債

 流動負債は、3,178億55百万円と前連結会計年度末に比べ54億79百万円減少いたしました。その主たる要因は、短期借入金の減少(134億94百万円)及び支払手形及び買掛金の増加(51億38百万円)であります。

 固定負債は、8,425億87百万円と前連結会計年度末に比べ134億47百万円増加いたしました。その主たる要因は、長期借入金の増加(229億55百万円)であります。

 以上の結果、負債合計は1兆1,604億43百万円と前連結会計年度末に比べ79億68百万円増加いたしました。

 

③純資産

 純資産は、3,926億49百万円と前連結会計年度末に比べ252億12百万円増加いたしました。その主たる要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上(572億7百万円)及び退職給付に係る調整累計額の減少(225億12百万円)であります。

 なお、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ1.1ポイント上昇し25.2%となっております。

 

(3) 経営成績の分析

①営業収益及び営業利益

 営業収益は、ホテル・レジャー事業においてレベニューマネジメントの継続や増加するインバウンド需要を確実に獲得したこと、建設事業において繰越工事が順調に進捗したことなどにより、5,080億81百万円(前期比5.5%増)となり、営業利益は増収による増益に加え、コストが減少したことなどにより、659億56百万円(同32.9%増)と増益を確保することができました。

 なお、各セグメントにおける業績につきましては、「1 業績等の概要 (1) 業績」をご覧ください。

 

②営業外損益及び経常利益

 受取保険金の減少(3億99百万円)などにより、営業外収益は28億45百万円(同9.9%減)となりました。

 支払利息の減少(6億55百万円)などにより、営業外費用は102億75百万円(同3.8%減)となりました。

 以上の結果、営業外損益が90百万円改善し、経常利益は585億25百万円(同39.0%増)と増益を確保することができました。

 

③特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益

 求償債権計上益(257億75百万円)の計上などにより、特別利益は309億19百万円(同313.5%増)となりました。

 減損損失の増加(123億52百万円)などにより、特別損失は238億64百万円(同158.0%増)となりました。

 以上の結果、税金等調整前当期純利益は655億81百万円(同62.6%増)となり、法人税率の引き下げにともなう繰延税金負債の取り崩しがあったことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は572億7百万円(同63.9%増)となりました。

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性について

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ15億11百万円減少し、当連結会計年度末には210億85百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益655億81百万円に、減価償却費や法人税等の支払額などを調整した結果、757億57百万円の資金収入となりました。前連結会計年度に比べ44億10百万円の資金収入の減少となりましたが、その主たる要因は、訴訟損失の支払額の増加(101億79百万円)であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、763億34百万円の資金支出となり、前連結会計年度に比べ3億22百万円の資金支出の増加となりました。その主たる要因は、投資有価証券の取得による支出の減少(115億91百万円)の一方で、有形及び無形固定資産の取得による支出の増加(112億12百万円)及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入の減少(9億24百万円)によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払や債権流動化の返済による支出などにより、8億77百万円の資金支出となり、前連結会計年度に比べ45億50百万円の資金支出の減少となりました。

 

 当連結会計年度においては、営業活動により得られた資金を主に設備投資に振り向けました。

 

(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。本項目においては、そのうち当社グループ全体の事業基盤に直ちに影響を及ぼす可能性のある重要なものに関して、その影響と可能な対策を記載いたします。

 

① 経済情勢

 当社グループは、日本国内を主たるマーケットとして事業を展開しており、各種経済情勢の影響を受けております。消費の低迷や雇用状況の悪化、企業活動の停滞、需要の減少、民間工事及び公共工事の減少、不動産市況の低迷、海外経済の下振れ、地政学的リスク等が、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。そのため、人口構造の変化といったパラダイムシフトに対応すべく、「インバウンド(訪日外国人)」、「シニア」、「こども」といったマーケットへターゲットを拡大するほか、効率的な経営を実現するため、ICTの利活用や省メンテナンス機器の導入、コスト管理の強化などローコストオペレーション体制を確立し、さらなる企業体質の強化をはかってまいります。

 また、グループ内外との連携を積極的にはかることでお客さまの満足度向上に常に取り組み、収益力の強化を目指してまいります。

 

② 法的規制等

 当社グループの各事業においては、それぞれ法的規制を受けております。

 例えば、都市交通・沿線事業等においては鉄道事業法、道路運送法等の法的規制を受けております。具体的には鉄道業では国土交通大臣による事業経営の許可、上限運賃等の認可等、また、バス業やタクシー業においても事業経営の許可等があります。ホテル・レジャー事業では、旅館業法や食品衛生法等の法的規制を受けております。具体的にはホテル業における旅館業法による事業経営の許可等があります。不動産事業では、宅地建物取引業法、都市計画法、建築基準法、建設業法、土壌汚染対策法等の法的規制を受けております。

 これら現在の規制に重要な変更や新たな規制が設けられた場合には、規制を遵守するために必要な費用が増加する可能性があり、また、規制に対応できなかった場合は、当社グループの活動が制限される等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があるため、規制の変更・新設に関する情報やその影響等を事前に当社において調査・把握し、当社グループへの影響を最小限にとどめるよう努めております。

 

③ 自然災害・事故等

 大規模な事故、地震や台風等の自然災害、テロ行為等が発生した場合、その対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。この点、当社グループは、「安全・安心」を最重要課題と認識し、グループ事業運営に取り組んでまいりました。具体的には、運輸安全マネジメント体制をはじめとする都市交通・沿線事業における安全性向上の取り組みやホテル・レジャー事業における施設の安全対策等、グループ事業運営にあたり安全管理には万全の注意を払っております。

 

④ 少子高齢化

 当社グループでは、都市交通・沿線事業やホテル・レジャー事業等お客さまの生活に密着した事業を展開しております。そのため、少子高齢化による就業・就学人口の減少や将来的な人口の減少により鉄道業やバス業等における輸送人員の減少、レジャー施設の利用人員の減少等が懸念され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、「峻別と集中」をコンセプトに抜本的な経営改革を実施し、効率的な事業運営体制の構築に努めてまいりました。また、人口構造の変化といったパラダイムシフトに対応すべく、「インバウンド(訪日外国人)」、「シニア」、「こども」といったマーケットへターゲットを拡大するなど、新たなビジネスモデルを育成しております。

 

(6) 経営者の問題意識と今後の方針について

 当社グループは、当社設立以降、「峻別と集中」と「企業価値の極大化」をコンセプトに資産の売却や積極的なバリューアップ投資をおこない、グループ各社が主たる事業に集中できる事業運営体制を構築するなど、経営改革を着実に実行してまいりましたが、現在では、グループ各社の「峻別と集中」については一巡したものと考えております。このため、経営の重点を「企業価値の極大化」に移し、「新たな視点でスピード感を持って、イノベーションに挑戦」と「さらなる成長へのシフトチェンジ」をキーワードに「長期的な事業基盤の確立」と「既存事業の強化」に取り組んでいる状況であります。今後とも企業価値の極大化に向け、「グループビジョン」を実現していくための基本構想として当社グループが概ね10年間で目指していく方向性を示した「西武グループ長期戦略」に基づき、当社が保有する経営資源の有効活用をおこないながら、様々な事業・サービスを組み合わせて提供できる領域・付加価値を拡大し、あらゆる場面でお客さまの生活を応援していく企業グループとなることで、より一層の持続的かつ健全な成長を目指してまいります。

 足もとの事業環境は、海外景気の下振れや地政学的リスクなどに留意する必要はあるものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで緩やかな景気回復基調が続いております。このような事業環境下において「西武グループ長期戦略」に基づく企業価値の極大化を実現するため、平成28年度を初年度とする「西武グループ中期事業計画」を策定いたしました。そのなかでは、パラダイムシフトへの対応と保有資産の有効活用を主軸とした、新たなビジネスモデルの育成による「長期的な事業基盤の確立」とさらなる効率的な経営を実現するための「既存事業の強化」を重点的な取り組み課題として掲げております。

 具体的には、当社グループの重要なプロジェクトとして取り組んでまいりました、「東京ガーデンテラス紀尾井町(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」の全面開業に向けて運営体制を構築するほか、池袋旧本社ビル建替え計画や所沢駅東口駅ビル計画・西口開発計画の大規模再開発を推進するとともに、都心エリア(高輪・品川エリア、芝公園エリア等)の開発についても検討してまいります。また、さらなるグループ企業価値の極大化をはかるため、従業員一人ひとりを尊重し、多様な能力と熱意を最大限に発揮できる職場風土を醸成する「ダイバーシティマネジメント」の推進やICTの利活用等によってイノベーションを創出しやすい環境を生み出してまいります。