第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 下記に記載の内容を除き、当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生及び前事業年度の第10期有価証券報告書に記載された「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。変更点は下線で示しております。また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 事業等のリスク」の項目番号に対応したものであります。

 なお、下記事項には将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は原則として当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

⑦ 重要な訴訟に関するリスク

 当社グループの西武鉄道株式会社及び株式会社プリンスホテルは、西武鉄道株式会社の元株主の一部から、西武鉄道株式会社の株式に関する有価証券報告書等の記載問題に関連して損害を被ったとして、5件の損害賠償請求訴訟(当方主張の既払い金員に関し原告らに支払い済みであることが差戻審判決で認められた金員を除く、請求額合計250億2百万円)の提起を受けておりました。

 このうち4件については、平成27年7月22日の最高裁判所の決定により、差戻審の東京高等裁判所の判決が確定しておりましたが、残る1件についても、同年9月16日の最高裁判所の決定により、複数いた原告らのうち1者との間の訴訟を除き、差戻審の東京高等裁判所の判決が確定いたしました。平成27年11月6日現在は、残る1者との間の損害賠償請求訴訟(当方主張の既払い金員に関し原告に支払い済みであることが差戻審判決で認められた金員を除く、請求額10百万円)が、最高裁判所に係属中であります。

 上記5件の訴訟については、平成23年9月に最高裁判所の判断がなされ、各事件が東京高等裁判所に差し戻された後、東京高等裁判所により、最高裁判所の判示に従った判決が順次言い渡されておりました。

 これら差戻審の判決に対し、一部の訴訟については、原告らの一部又は全部及び被告らが、またその他の訴訟についても被告らが、それぞれ上告及び上告受理申立をしておりましたが、このうち4件については、平成27年7月22日の最高裁判所の決定により、いずれからの上告及び上告受理申立も棄却及び不受理とされた結果、上記差戻審の判決が確定しておりました。なお、上記平成27年7月22日の最高裁判所の決定で確定した4件の訴訟において認定された損害額は、平成27年6月30日時点において訴訟損失引当金に計上済みであり、既に原告らに支払われております。

 さらに、残る1件の訴訟についても、平成27年9月16日の最高裁判所の決定により、複数いた原告らのうち1者を除く原告ら及び被告らからの上告及び上告受理申立は棄却及び不受理とされた結果、当該原告1者との間の訴訟を除き、上記差戻審の判決が確定しております。

 なお、上記平成27年9月16日の最高裁判所の決定で確定した1件の訴訟において認定された損害額のうち、6億59百万円は訴訟損失引当金に計上済みであり、残る5億89百万円については当第2四半期連結累計期間において特別損失として計上のうえ、既に原告らに支払われております。

 以上のほか、当社グループは、通常の業務過程において、契約を巡る紛争、損害賠償、労働紛争、環境汚染等に関連して第三者から訴訟その他の法的手段を提起されたり、政府から調査を受けたりする可能性があります。法的手続対応の負担に加え、仮に当社グループに不利に判決、決定等が下された場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

⑳ サーベラス・グループによる影響に関するリスク

 サーベラス・グループが平成27年10月15日に提出した大量保有報告書の変更報告書によれば、平成27年10月7日現在、当社発行済株式総数に対する保有割合は21.20%となっております。当社株式の上場以降、サーベラス・グループは、当社に対する経営関与や当社株式のさらなる買い増しをおこなう意向を示しておらず、当社の事業計画を支持しております。しかしながら、サーベラス・グループとその他の株主との利益が一致しない可能性があり、その場合、当社の株主総会における重要事項の決定、さらには当社の事業戦略等に影響を与える可能性があります。

 また、サーベラス・グループがさらに当社株式を売却する場合、又はサーベラス・グループが保有する当社株式に付されている担保権の実行により当社株式が売却される場合、当社の株価形成に影響を及ぼす可能性があります。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。

 

(1) 経営成績の分析

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、一部に鈍い動きがみられるものの緩やかな景気回復基調が続いており、個人消費についても底堅い動きとなっております。先行きについては、海外景気の下振れなどのわが国の景気を下押しするリスクに留意する必要があるものの、さらなる訪日外国人旅行者の増加や雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、原油価格下落などの影響もあり、緩やかに回復していくことが期待できる状況であります。

 このような状況のなか、当第2四半期連結累計期間においては、企業価値の極大化に向け、「西武グループ中期事業計画(2015~2017年度)」に基づき、「新たな視点でスピード感をもって、イノベーションに挑戦」と「さらなる成長へのシフトチェンジ」をキーワードに「長期的な事業基盤の確立」と「既存事業の強化」に取り組んでまいりました。

 長期的な事業基盤の確立としては、訪日外国人の増加や人口構造の変化といったパラダイムシフトに対応し、「インバウンド(訪日外国人)」、「シニア」、「こども」といったマーケットへターゲットを拡大することで、新たなビジネスモデルを育成し、さらなる収益機会を創出しております。「インバウンド(訪日外国人)」に対しては、“『観光大国ニッポン』の中心を担う企業グループへ”をスローガンとして掲げ、グループの持つ魅力を最大限発揮し、海外から訪日するより多くのお客さまにご利用いただくための取り組みを強化してまいりました。「シニア」や「こども」に対しては、グループ横断的なプロジェクトを推進してまいりました。

 また、グループの一大プロジェクトである「東京ガーデンテラス紀尾井町(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」などを引き続き推進しております。

 当第2四半期連結累計期間における経営成績の概況は、営業収益は、2,508億49百万円と前年同期に比べ117億24百万円の増加(前年同期比4.9%増)となり、営業利益は、381億43百万円と前年同期に比べ99億47百万円の増加(同35.3%増)となり、償却前営業利益は、579億33百万円と前年同期に比べ101億34百万円の増加(同21.2%増)となりました。経常利益は、342億76百万円と前年同期に比べ101億74百万円の増加(同42.2%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、242億16百万円と前年同期に比べ88億66百万円の増加(同57.8%増)となりました。

 各セグメントにおける業績は以下のとおりであります。

 

(単位:百万円)

セグメントの名称

営業収益

営業利益

償却前営業利益

当第2四半期

連結累計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率 (%)

当第2四半期

連結累計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率 (%)

当第2四半期
連結累計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率 (%)

 都市交通・沿線事業

79,126

1,133

1.5

16,124

3,134

24.1

26,194

2,800

12.0

 ホテル・レジャー事業

93,621

6,130

7.0

10,626

5,023

89.7

16,226

5,150

46.5

 不動産事業

25,158

1,208

5.0

8,203

737

9.9

10,305

950

10.2

 建設事業

42,798

△1,190

△2.7

1,021

△112

△9.9

1,176

△93

△7.4

 ハワイ事業

8,637

1,805

26.4

△485

182

546

368

206.7

 その他

22,628

987

4.6

2,377

525

28.4

3,591

576

19.1

 合計

271,968

10,075

3.8

37,867

9,490

33.4

58,039

9,752

20.2

 調整額

△21,119

1,649

276

457

△105

382

 連結数値

250,849

11,724

4.9

38,143

9,947

35.3

57,933

10,134

21.2

(注)1 調整額については、主に連結会社間取引消去等であります。

2 償却前営業利益は、営業利益に減価償却費を加えて算定しております。

 

①都市交通・沿線事業

 都市交通・沿線事業の内訳は鉄道業、バス業、沿線レジャー業、その他であり、それぞれの営

業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

77,992

79,126

1,133

 

 鉄道業

50,491

51,825

1,334

 

 バス業

12,661

13,158

497

 

 沿線レジャー業

11,485

11,603

118

 

 その他

3,353

2,537

△815

 

 鉄道業で、雇用情勢の堅調な推移や消費税増税による駆け込み需要反動の解消に加え、沿線での積極的なイベント活動、沿線観光地のプロモーション強化などにより、旅客輸送人員は前年同期比3.0%増(うち定期3.3%増、定期外2.7%増)、旅客運輸収入は前年同期比2.8%増(うち定期3.1%増、定期外2.6%増)となりました。

 また、バス業においても、雇用情勢の堅調な推移や「西武バスIC定期券」の導入効果などにより、路線バスの収入が好調に推移いたしました。

 これらの結果、都市交通・沿線事業の営業収益は、791億26百万円と前年同期に比べ11億33百万円の増加(同1.5%増)となりました。営業利益は、増収による増益に加え、電気動力費など各種コストの減少などもあり、161億24百万円と前年同期に比べ31億34百万円の増加(同24.1%増)となり、償却前営業利益は、261億94百万円と前年同期に比べ28億円の増加(同12.0%増)となりました。

 都市交通・沿線事業の主要な会社である西武鉄道株式会社の鉄道業の運輸成績は以下のとおりであります。

(西武鉄道株式会社の鉄道業の運輸成績)

種別

単位

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

 営業日数

183

183

 営業キロ

キロ

179.8

179.8

 客車走行キロ

千キロ

86,798

86,768

 輸送人員

 定期

千人

197,556

203,985

 定期外

千人

119,223

122,446

千人

316,780

326,432

 旅客運輸収入

 定期

百万円

21,458

22,128

 定期外

百万円

26,263

26,938

百万円

47,721

49,066

 運輸雑収

百万円

2,028

2,082

 収入合計

百万円

49,750

51,148

 一日平均収入

百万円

260

268

 乗車効率

38.0

39.0

(注)1 乗車効率は 延人キロ/(客車走行キロ×平均定員)×100 により、算出しております。

2 千キロ未満、千人未満及び百万円未満を切り捨てて表示しております。

3 運輸雑収は鉄道業以外の収入を含んでおります。

 

②ホテル・レジャー事業

 ホテル・レジャー事業の内訳はホテル業(シティ)、ホテル業(リゾート)、ゴルフ場業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

87,490

93,621

6,130

 

 ホテル業(シティ)

48,136

51,643

3,506

 

 ホテル業(リゾート)

19,007

20,235

1,227

 

 ゴルフ場業

7,326

7,229

△96

 

 その他

13,020

14,513

1,492

(注)1  ホテル業(シティ)には主に大都市圏の中心商業地域やターミナル及びその周辺地域に立地するホテルを含んでおります。ホテル業(リゾート)には主に観光地や避暑地に立地するホテルを含んでおります。

    2  以降の項目において、ホテル業(シティ)に属するホテルを「シティ」、ホテル業(リゾート)に属するホテルを「リゾート」と称する場合があります。

 

 ホテル業全体で、訪日外国人の増加などによる景況感の好転を踏まえ、レベニューマネジメント(注1)を継続して実施したことや海外での営業拠点の拡大、プロモーションの強化、ホテルのリニューアル工事などに取り組んでまいりました。

 ホテル業(シティ)では、訪日外国人需要がけん引する形で平均販売室料が前年同期比で上昇し、稼働率の上昇と合わせRevPAR(注2)が上昇いたしました。また、ホテル業(リゾート)においても、軽井沢エリアを中心として外国人宿泊客数が増加したことなどにより、客室稼働率、平均販売室料ともに前年同期比で上回り、RevPARが上昇いたしました。

(注)1 レベニューマネジメントとは、需要予測に基づき、適切な時期に適切な価格にてお客さまにサービスを提供し、利益を最大化する手法であります。

2 RevPARとは、Revenue Per Available Roomの略であり、宿泊に係る収入を客室総数で除したものであります。

 

 そのほか、仙台うみの杜水族館の開業やエプソンアクアパーク品川のリニューアルなどを実施いたしました。

 これらの結果、ホテル・レジャー事業の営業収益は、936億21百万円と前年同期に比べ61億30百万円の増加(同7.0%増)となり、営業利益は、106億26百万円と前年同期に比べ50億23百万円の増加(同89.7%増)となり、償却前営業利益は、162億26百万円と前年同期に比べ51億50百万円の増加(同46.5%増)となりました。

 ホテル・レジャー事業の主要な会社である株式会社プリンスホテルのホテル業(シティ)及びホテル業(リゾート)の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(ホテル施設概要)

 

施設数

(か所)

客室数

(室)

宴会場数

(室)

宴会場面積

(㎡)

 シティ

13

10,302

173

50,262

  高輪・品川エリア

4

5,207

70

20,360

 リゾート

28

6,929

83

23,251

  軽井沢エリア

3

714

11

3,670

(注)1  面積1,000㎡以上の宴会場は20室であります。

2  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

3 高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンスさくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。

4 軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

 

(客室稼働率)

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間(%)

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間(%)

 シティ

81.3

83.9

  高輪・品川エリア

85.5

87.6

 リゾート

50.3

56.5

  軽井沢エリア

58.4

64.0

宿泊部門全体

70.0

74.5

(注)1  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

2  高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンスさくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。

3 軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

(平均販売室料)

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間(円)

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間(円)

 シティ

11,923

13,653

  高輪・品川エリア

11,829

13,839

 リゾート

15,624

16,821

  軽井沢エリア

34,125

34,645

宿泊部門全体

12,892

14,476

(注)1  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

2  高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンスさくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。

3 軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

 

(宿泊客の内訳)

(単位:名、%)

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

比率

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

比率

 宿泊客

2,407,992

100.0

2,476,131

100.0

   邦人客

1,992,525

82.7

1,883,695

76.1

   外国人客

415,467

17.3

592,436

23.9

 

③不動産事業

 不動産事業の内訳は不動産賃貸業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

23,949

25,158

1,208

 

 不動産賃貸業

15,158

15,899

740

 

 その他

8,790

9,258

467

 

 不動産賃貸業で、「西武グループ アセット戦略」に基づき、保有資産の有効活用を推進してまいりました。平成27年4月に池袋線大泉学園駅において「グランエミオ大泉学園」をオープンしたほか、軽井沢・プリンスショッピングプラザでは、前連結会計年度において54店舗の増床をおこない、国内外のお客さまの来場が増加いたしました。

 これらの結果、不動産事業の営業収益は、251億58百万円と前年同期に比べ12億8百万円の増加(同5.0%増)となり、営業利益は、82億3百万円と前年同期に比べ7億37百万円の増加(同9.9%増)となり、償却前営業利益は、103億5百万円と前年同期に比べ9億50百万円の増加(同10.2%増)となりました。

 

 不動産事業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(建物賃貸物件の営業状況)

 

期末貸付面積 (千㎡)

期末空室率 (%)

 

平成27年3月期

第2四半期

平成28年3月期

第2四半期

平成27年3月期

第2四半期

平成28年3月期

第2四半期

 商業施設

226

231

2.0

2.2

 オフィス・住宅

57

58

6.8

15.0

(注)土地の賃貸は含んでおりません。

 

④建設事業

 建設事業の内訳は建設業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

43,988

42,798

△1,190

 

 建設業

31,568

31,198

△369

 

 その他

12,420

11,599

△820

(注)建設業には西武建設株式会社による兼業事業売上高が含まれております。西武建設株式会社は、保有不

   動産の一部を賃貸しており、当該売上高を建設業の営業収益に計上しております。

 

 建設業で、鉄道工事や分譲住宅の建設、公共工事の施工、除染関連工事を進めたほか、利益率を重視した厳正な受注管理や継続的な与信管理に加え、原価管理についても強化に努めてまいりました。

 しかしながら、建設事業の営業収益は、前年同期に大型のグループ内工事の竣工があったことなどにより、427億98百万円と前年同期に比べ11億90百万円の減少(同2.7%減)となり、営業利益は、10億21百万円と前年同期に比べ1億12百万円の減少(同9.9%減)となり、償却前営業利益は、11億76百万円と前年同期に比べ93百万円の減少(同7.4%減)となりました。

 

(建設業の受注高の状況)

(単位:百万円)

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

 期首繰越高

62,321

84,335

 期中受注高

45,142

42,406

 期末繰越高

75,979

95,621

 

⑤ハワイ事業

 ハワイ事業では、マウナケアビーチホテルがマリオット・インターナショナルの有するブランドである「オートグラフ・コレクション」に加盟したほか、各ホテルがレベニューマネジメントの強化に取り組んだことなどにより、RevPARが前年同期比で上昇いたしました。

 これらの結果、ハワイ事業の営業収益は、86億37百万円と前年同期に比べ18億5百万円の増加(同26.4%増)となり、営業損失は、増収による増益に加え、原油安の影響による光熱費の減少などにより、4億85百万円と前年同期に比べ1億82百万円の改善(前年同期は、営業損失6億67百万円)となり、償却前営業利益は、5億46百万円と前年同期に比べ3億68百万円の増加(同206.7%増)となりました。

 ハワイ事業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(ホテルの客室稼働率、平均販売室料)

 

平成27年3月期

第2四半期

連結累計期間

平成28年3月期

第2四半期

連結累計期間

 客室稼働率 (%)

70.7

72.9

 平均販売室料 (円)

23,878

28,940

 平均販売室料 (米ドル)

234.10

241.57

 

⑥その他

 伊豆箱根事業では、デイサービス介護施設の開業など地域に根ざした事業を展開いたしました。近江事業では、訪日外国人の増加などによりバス事業を中心に好調に推移いたしました。西武ライオンズでは、西武プリンスドームの観客席の一部をグループ観戦に適したスタイルへ改修したことなどにより、観客動員数が前年同期比で増加いたしました。

 これらの結果、営業収益は、226億28百万円と前年同期に比べ9億87百万円の増加(同4.6%増)となり、営業利益は、23億77百万円と前年同期に比べ5億25百万円の増加(同28.4%増)となり、償却前営業利益は、35億91百万円と前年同期に比べ5億76百万円の増加(同19.1%増)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

 ①資産

 流動資産は、958億7百万円と前連結会計年度末に比べ88億11百万円減少いたしました。その主たる要因は、受取手形及び売掛金の減少(62億28百万円)であります。

 固定資産は、1兆4,125億79百万円と前連結会計年度末に比べ27億14百万円減少いたしました。その主たる要因は、保有株式の時価下落にともなう投資有価証券の減少(22億77百万円)であります。

 以上の結果、総資産は1兆5,083億86百万円と前連結会計年度末に比べ115億25百万円減少いたしました。

 

②負債

 流動負債は、2,966億70百万円と前連結会計年度末に比べ266億64百万円減少いたしました。その主たる要因は、短期借入金の減少(130億22百万円)及び西武鉄道株式会社等の工事未払金が減少したことなどによる流動負債「その他」の減少(119億97百万円)であります。

 固定負債は、8,270億36百万円と前連結会計年度末に比べ21億3百万円減少いたしました。その主たる要因は、訴訟損失引当金の減少(76億47百万円)及び長期借入金の増加(69億80百万円)であります。

 以上の結果、負債合計は1兆1,237億6百万円と前連結会計年度末に比べ287億68百万円減少いたしました。

 

③純資産

 純資産は、3,846億79百万円と前連結会計年度末に比べ172億42百万円増加いたしました。その主たる要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上(242億16百万円)であります。

 なお、負債の減少(287億68百万円)及び純資産の増加(172億42百万円)により、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ1.3ポイント上昇し25.4%となっております。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ40億57百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末には185億38百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益333億77百万円に、減価償却費や法人税等の支払額などを調整した結果、307億80百万円の資金収入となりました。前年同期に比べ23億37百万円の資金収入の減少となりましたが、その主たる要因は、訴訟損失の支払額の増加(68億87百万円)であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、237億49百万円の資金支出となり、前年同期に比べ2億89百万円の資金支出の減少となりました。その主たる要因は、工事負担金等受入による収入の増加(12億50百万円)であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の圧縮を進めた結果、111億23百万円の資金支出となり、前年同期に比べ24億24百万円の資金支出の減少となりました。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 該当事項はありません。