第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生及び前連結会計年度の第15期有価証券報告書に記載された「事業等のリスク」についての重要な変更は、新型コロナウイルス感染症に関する影響等を除きありません。

 新型コロナウイルス感染症に関する影響等については、「2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (7) 経営成績に重要な影響を与える要因について」に記載しております。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3) 財政状態、経営成績の分析 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」について、重要な会計上の見積りについては変更ありません。当該見積りに用いた仮定については「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 追加情報 重要な会計上の見積り」に記載されているとおりであります。

 

(2) 経営成績の分析

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響が長期化しており、個人消費などに一部持ち直しの動きがみられるものの依然として厳しい状況にあります。また、雇用情勢は感染症の影響により弱い動きとなっており、景気の先行きについては、感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを引き上げていくなかで各種政策の効果や海外経済の改善などにより持ち直しの動きが続くことが期待されますが、感染症の再拡大による下振れリスクや、金融資本市場の変動の影響等、当面極めて厳しく不透明な状況が続くものと見込まれております。

 このような状況のなか、当社グループにおいても、外出自粛や緊急事態宣言発出にともなう施設の臨時休業などにより需要が激減するなど大きな影響を受けました。このような事業環境の変化を受け、2020年5月26日に、2020年度を初年度とする3ヵ年の新中期経営計画の策定を見送るとともに、2019年度を初年度とする現行の中期経営計画を取り下げることといたしました。合わせて、この難局を乗り越えるために、下記「2020年度における事業上の重要事項」を決定し、推進してまいりました。

 

 〈1〉事態収束までは必要最低限の事業運営に特化

  ①必要運転資金の確保

  ②コロナ禍における西武グループ事業運営方針

 

 〈2〉①②を優先したうえで事態収束後に向けた取り組みを推進

  ③新中期経営計画で想定していた重点施策

  ④この事態収束後の人々の価値観を見据えた構造改革

 

 「〈1〉事態収束までは必要最低限の事業運営に特化」については、主力金融機関からの借入やコミットメントラインの拡大などにより、当第2四半期連結累計期間中に2,400億円超の流動性資金を確保することで、現預金と合わせて手元流動性の充実をはかりました。また、役員報酬の削減、不要不急のコストや設備投資を抑制するとともに、施設・事業の休業や営業形態の見直しによる水道光熱費・動力費削減や雇用調整助成金の活用などもおこなうなど、キャッシュ流出抑制に努めてまいりました。

 また、「安全・安心」「お客さま目線」「“きれいな利益”を生み出すこと」をコロナ禍における行動指針として全従業員に徹底し、グループ一丸となって事業運営に取り組んでまいりました。2020年4月7日に緊急事態宣言発出を受け、ホテル、ゴルフ場、レジャー施設、商業施設などこれまで以上に多くの施設で臨時休業を余儀なくされましたが、営業を継続した鉄道、バスなどの社会インフラにおいては、換気、消毒などにより従業員ならびにお客さまの感染予防策を徹底して運行を継続してまいりました。また、臨時休業中のホテルやレジャー施設などから情報発信を積極的におこなうことで、人々のステイホームを応援してまいりました。2020年5月25日緊急事態宣言解除後は、臨時休業としていた施設において、行政の段階的緩和に対する方針に基づき、順次営業を再開させてまいりました。その中では、株式会社プリンスホテルにおける、安全・安心な空間を提供するためのサービススタンダード「プリンス セーフティー コミットメント」の導入など全事業における感染予防策徹底による従業員ならびにお客さまの安全・安心の確保や政府の「Go To キャンペーン事業」への取り組みなどを中心にしたお客さま目線によるスピード感を持ったサービス展開に取り組み、早期の収益回復に努めてまいりました。

 

 「〈2〉①②を優先したうえで事態収束後に向けた取り組みを推進」については、上記のとおり事業継続を最優先としながらも、当社グループの会員サービス「SEIBU PRINCE CLUB」「SEIBU PRINCE CLUB emi」のスマートフォン向け公式アプリサービスを開始するなど、当社グループのロイヤルカスタマー醸成につながる取り組みや、あらゆる「ロス」を「価値」に変えるプロジェクト「LOSS TO VALUE」を始動するなど、持続可能な社会の実現に向けた取り組み「サステナビリティアクション」を可能な限り推進するとともに、コロナ禍による人々の価値変容、行動変容に対するビジネスモデルの変革についても社内で議論を進めるなど、事態収束後の成長につながるような取り組みもおこなってまいりました。

 上記取り組みの一方で、足もとでの感染再拡大や新たな生活様式の広がりによりお客さまの利用の回復ペースは鈍く、今年度のみならず来年度以降も厳しい状況が続く可能性があることから、2020年9月24日に、この厳しい環境に向き合い乗り越えていくための当社グループの経営の構えとして、上記「2020年度における事業上の重要事項」についてより踏み込み、「経営改革」を断行していくことを決定いたしました。抜本的な体質改善に向けた聖域なき取り組みとともに、コロナ禍での価値変容を先取りしたビジネスモデルの変革により、回復局面においてⅤ字回復を果たしてまいります。その「経営改革」のうち、財務キャッシュ・フロー関連の取り組みとして検討していた「当社株式の希薄化を伴わないグループとしての資本性資金の調達」につきまして、2020年11月12日に公表のとおり、グループの財務基盤強化を目的とし、当社連結子会社による優先株式発行を決定いたしました。

 当第2四半期連結累計期間における経営成績の概況は、新型コロナウイルス感染症流行による利用客の減少や一部施設の臨時休業、新たな生活様式の広がりなどにより、営業収益は、1,548億99百万円と前年同期に比べ1,397億89百万円の減少(前年同期比47.4%減)となりました。不要不急のコスト削減に加え、休業期間中の一部施設の固定費の特別損失への振替計上はあるものの、減収により、営業損失は、306億90百万円(前年同期は、営業利益437億96百万円)となり、償却前営業損失は、50億70百万円(前年同期は、償却前営業利益717億60百万円)となりました。

 経常損失は、346億34百万円(前年同期は、経常利益394億66百万円)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失は、雇用調整助成金の特別利益への計上はあるものの、経常損失の計上に加え、新型コロナウイルス感染症対応に起因する費用等を特別損失に計上したことなどにより、390億33百万円(前年同期は、親会社株主に帰属する四半期純利益281億18百万円)となりました。

 

 各セグメントにおける業績は以下のとおりであります。

 なお、第1四半期連結会計期間よりセグメントの区分を変更しております。

(単位:百万円)

 

 

営業収益

 

 

営業利益

 

償却前営業利益

セグメントの名称

当第2四半期

連結累計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率 (%)

当第2四半期

連結累計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率 (%)

当第2四半期
連結累計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率 (%)

 都市交通・沿線事業

58,683

△29,156

△33.2

△5,726

△21,936

5,037

△21,526

△81.0

 ホテル・レジャー事業

34,021

△88,071

△72.1

△30,222

△39,994

△22,890

△42,493

 不動産事業

26,794

△4,953

△15.6

7,492

△2,584

△25.6

13,417

△2,498

△15.7

 建設事業

46,314

△3,797

△7.6

1,809

△571

△24.0

2,044

△547

△21.1

 その他

12,952

△16,100

△55.4

△4,092

△8,732

△2,212

△8,661

 合計

178,766

△142,079

△44.3

△30,739

△73,819

△4,602

△75,727

 調整額

△23,867

2,290

48

△668

△93.2

△468

△1,103

 連結数値

154,899

△139,789

△47.4

△30,690

△74,487

△5,070

△76,831

(注)1 調整額については、主に連結会社間取引消去等であります。

2 償却前営業利益は、営業利益に減価償却費及びのれん償却額を加えて算定しております。

3 第1四半期連結会計期間より、以下5点につき、セグメント区分を新設、変更しており、前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えて比較しております。

・西武ライオンズに、都市交通・沿線事業に含んでいた株式会社横浜アリーナを加え、今後成長させる分野として、その他の中に「スポーツ事業」を新設。

・ハワイ事業について、ホテルのグローバル展開加速のため、ホテル・レジャー事業へ集約。

・不動産事業に含んでいた駅ナカコンビニ「トモニー」及び駅チカ保育所「Nicot」について、生活関連事業強化の観点から、都市交通・沿線事業へ移管。

・ホテル・レジャー事業に含んでいた株式会社西武SCCAT(ビルメンテナンス、警備会社)について、自社領域拡大のため、不動産事業へ移管。

・当社グループの新規事業分野創出に向けて、2020年5月1日に設立した株式会社ブルーインキュベーション及び2020年6月1日に設立した株式会社ブルーミューズにより、その他の中に「新規事業」を新設。

①都市交通・沿線事業

 都市交通・沿線事業の内訳は鉄道業、バス業、沿線生活サービス業、スポーツ業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

87,840

58,683

△29,156

 

 鉄道業

55,111

36,125

△18,986

 

 バス業

13,445

8,721

△4,723

 

 沿線生活サービス業

15,059

11,307

△3,752

 

 スポーツ業

1,862

980

△881

 

 その他

2,361

1,549

△812

(注)セグメント区分新設、変更にともない、事業の内訳についても新設、変更をおこなっており、前年同期比較について、前年同期の数値を変更後の内訳に組み替えて比較しております。

・これまで「沿線レジャー業」に含んでいた西武園ゆうえんちなどのレジャー施設に、不動産事業より移管した駅ナカコンビニ「トモニー」及び駅チカ保育所「Nicot」を加え、「沿線生活サービス業」を新設。

・これまで「沿線レジャー業」に含んでいた狭山スキー場やフィットネスクラブなどスポーツ施設を切り出し、「スポーツ業」を新設。

 

 鉄道業、バス業では、緊急事態宣言期間中を中心に、特急電車や有料座席指定列車、高速バスなどの減便、運休などもおこないましたが、新型コロナウイルスに関連する感染予防のため、駅設備及び電車内の消毒、車両の換気の強化をしながら、基本的な営業を継続することにより、社会インフラとしての役割を果たしてまいりました。また、MaaSアプリ「SeMo」をサービスインし、川越エリアにおいて実証実験を開始するなど、事態収束後の成長につながる施策にも取り組んでまいりました。

 しかしながら、鉄道業の旅客輸送人員は、前年同期比35.1%減(うち定期31.2%減、定期外41.8%減)、旅客運輸収入は、前年同期比36.2%減(うち定期26.2%減、定期外44.5%減)となりました。

 沿線生活サービス業では、緊急事態宣言期間中を中心に、レジャー施設や駅ナカコンビニ「トモニー」の臨時休業などをおこなっておりましたが、緊急事態宣言解除後は、行政の段階的緩和に対する方針に基づき、三密回避やソーシャルディスタンスを意識し、一部で入場制限をおこなうなど感染予防策を講じながら、営業を再開することで、収益の回復に努めてまいりました。さらに、西武園ゆうえんちにおいては、2021年のリニューアルを見据え工事を推進するなど、事態収束後の成長につながる施策に取り組んでまいりました。また、としまえんにつきましては、東京都の公園整備により2020年8月31日をもって閉園となりましたが、その跡地の一部敷地への「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 -メイキング・オブ ハリー・ポッター」施設の開発に関する契約を締結いたしました。

 都市交通・沿線事業の営業収益は、新型コロナウイルス感染症流行による鉄道、バスの利用客減少に加え、レジャー施設などの臨時休業や入場制限などにより、586億83百万円と前年同期に比べ291億56百万円の減少(同33.2%減)となりました。不要不急のコスト削減に加え、需要動向を踏まえた営業形態の見直しによる固定費削減に努めるとともに、休業期間中の一部施設の固定費の特別損失への振替計上もありましたが、減収により、営業損失は、57億26百万円(前年同期は、営業利益162億9百万円)となり、償却前営業利益は、50億37百万円と前年同期に比べ215億26百万円の減少(同81.0%減)となりました。

 

 都市交通・沿線事業の主要な会社である西武鉄道株式会社の鉄道業の運輸成績は以下のとおりであります。

 

(西武鉄道株式会社の鉄道業の運輸成績)

種別

単位

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

 営業日数

183

183

 営業キロ

キロ

176.6

176.6

 客車走行キロ

千キロ

89,126

88,028

 輸送人員

 定期

千人

219,519

151,031

 定期外

千人

127,987

74,427

千人

347,506

225,459

 旅客運輸収入

 定期

百万円

23,718

17,500

 定期外

百万円

28,502

15,826

百万円

52,220

33,326

 運輸雑収

百万円

2,002

1,776

 収入合計

百万円

54,222

35,103

 一日平均収入

百万円

285

182

 乗車効率

41.2

25.8

(注)1 乗車効率は 延人キロ/(客車走行キロ×平均定員)×100 により、算出しております。

2 千キロ未満、千人未満及び百万円未満を切り捨てて表示しております。

3 運輸雑収は鉄道業以外の収入を含んでおります。

 

②ホテル・レジャー事業

 ホテル・レジャー事業の内訳はホテル業(シティ)、ホテル業(リゾート)、海外ホテル業、スポーツ業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

122,092

34,021

△88,071

 

 ホテル業(シティ)

63,839

11,737

△52,101

 

 ホテル業(リゾート)

22,507

6,389

△16,117

 

 海外ホテル業

13,175

6,311

△6,864

 

 スポーツ業

10,219

4,713

△5,506

 

 その他

12,351

4,869

△7,482

(注)1  ホテル業(シティ)には主に大都市圏の中心商業地域やターミナル及びその周辺地域に立地するホテルを含んでおります。ホテル業(リゾート)には主に観光地や避暑地に立地するホテルを含んでおります。

    2  以降の項目において、ホテル業(シティ)に属するホテルを「シティ」、ホテル業(リゾート)に属するホテルを「リゾート」と称する場合があります。

   3 会員制ホテル事業「プリンス バケーション クラブ」はリゾートに含んでおります。

   4 セグメント区分新設、変更にともない、事業の内訳についても新設、変更をおこなっており、前年同期比較について、前年同期の数値を変更後の内訳に組み替えて比較しております。

・これまで「その他」に含んでいたステイウェル ホールディングス Pty Ltdなどが展開する海外のホテルに、従来ハワイ事業として報告していたハワイで展開するホテルを加え、「海外ホテル業」を新設。

・「ゴルフ場業」にこれまで「ホテル業(シティ)」「ホテル業(リゾート)」に含んでいたボウリング場など、「その他」に含んでいたスキー場などを加え、「スポーツ業」を新設。

 

 ホテル業、スポーツ業では、緊急事態宣言期間中を中心に、一部を除き臨時休業を余儀なくされておりましたが、そのような中でも、品川プリンスホテルにおいて軽症者の受入をおこなうなど、社会全体の感染拡大防止にも貢献してまいりました。緊急事態宣言解除後は、行政の段階的緩和に対する方針に基づき順次営業を再開してまいりましたが、その中では、前述のように、安全・安心な環境を提供するためのサービススタンダード「プリンス セーフティー コミットメント」を導入するとともに、政府の「Go To キャンペーン事業」への取り組みや「東京都民応援キャンペーン」~I LOVE TOKYO~といった宿泊プランを打ち出すなど、感染予防策徹底による従業員ならびにお客さまの安全・安心の確保、お客さま目線によるスピード感を持ったサービス展開に取り組み、早期の収益回復に努めてまいりました。また、リモートウエディングプランや法人向けワーケーション事業の開始など、コロナ禍の価値変容に対応した新たな商品造成に取り組んでまいりました。しかしながら、ホテル業のRevPAR(注)については、臨時休業及び営業再開後においても利用客が伸び悩んだことにより、2,253円と前年同期に比べ10,851円減と大きく落ち込みました。

 海外ホテル業でも、各地域の感染状況に鑑み、ハワイで展開するホテルや2019年9月に英国・ロンドンでリブランドオープンした「The Prince Akatoki London」を含め、臨時休業しました。

 

(注)RevPARとは、Revenue Per Available Roomの略であり、宿泊に係る収入を客室総数で除したものであります。

 そのほか、横浜・八景島シーパラダイスなどのレジャー施設において、緊急事態宣言期間中を中心に、臨時休業を余儀なくされましたが、緊急事態宣言解除後は、行政の段階的緩和に対する方針に基づき、三密回避やソーシャルディスタンスを意識し、一部で入場制限をおこなうなど感染予防策を講じながら、営業を再開することで、収益の回復に努めてまいりました。また、2020年夏ごろに開業を予定していた宿泊特化型ホテル「プリンス スマート イン 恵比寿」「プリンス スマート イン 熱海」については、開業延期を決定いたしましたが、その開業準備は着実に進めるとともに、2020年9月1日に運営受託方式(MC)による「東京ベイ潮見プリンスホテル」を開業するなど、事態収束後の成長につながる施策にも取り組んでまいりました。

 

 ホテル・レジャー事業の営業収益は、ホテル、ゴルフ場、レジャー施設などの臨時休業や、営業再開後においても利用客が伸び悩んだことなどにより、340億21百万円と前年同期に比べ880億71百万円の減少(同72.1%減)となりました。不要不急のコスト削減に加え、需要の動向に応じて営業形態を見直すなど固定費の削減に努めるとともに、休業期間中の一部施設の固定費の特別損失への振替計上もありましたが、減収により、営業損失は、302億22百万円(前年同期は、営業利益97億71百万円)となり、償却前営業損失は、228億90百万円(前年同期は、償却前営業利益196億3百万円)となりました。

 

 ホテル・レジャー事業のホテル業(シティ)、ホテル業(リゾート)及び海外ホテル業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(ホテル業の施設概要)

 

施設数

(か所)

客室数

(室)

宴会場数

(室)

宴会場面積

(㎡)

 シティ

15

10,619

210

51,047

  高輪・品川エリア

4

5,138

103

20,322

 リゾート

31

6,739

83

21,824

  軽井沢エリア

3

687

11

3,670

(注)1  面積1,000㎡以上の宴会場は20室であります。

2  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

3 高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。

4 軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス 軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

5 リゾートの施設数、客室数に会員制ホテル事業「プリンス バケーション クラブ」の3施設71部屋を含んでおります。

 

(海外ホテル業の施設概要)

 

施設数
(か所)

 

客室数
(室)

 

うち直営・リース

うち直営・リース

 海外ホテル業

34

6

5,452

1,611

  ハワイエリア

3

3

1,064

1,064

  The Prince Akatoki

1

1

82

82

(注)1 海外ホテル業の代表例としてハワイエリア、ラグジュアリーブランドであるThe Prince Akatokiを記載しております。

   2 ハワイエリアに含まれるホテルとはプリンス ワイキキ、マウナ ケア ビーチ ホテル、ウェスティン ハプナ ビーチ リゾートの3ホテルを指します。

 

   (ホテル業の営業指標)

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

RevPAR(円)

 シティ

14,015

1,649

  高輪・品川エリア

13,962

1,106

 リゾート

11,237

3,510

  軽井沢エリア

23,591

9,701

宿泊部門全体

13,104

2,253

 

平均販売室料(円)

 シティ

15,948

15,030

  高輪・品川エリア

15,505

14,138

 リゾート

17,249

21,946

  軽井沢エリア

31,721

38,387

宿泊部門全体

16,293

17,879

 

客室稼働率(%)

 シティ

87.9

11.0

  高輪・品川エリア

90.0

7.8

 リゾート

65.1

16.0

  軽井沢エリア

74.4

25.3

宿泊部門全体

80.4

12.6

 

(注)1  シティの代表例として高輪・品川エリア、リゾートの代表例として軽井沢エリアを記載しております。

2  高輪・品川エリアに含まれるホテルはザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテルであります。

3  軽井沢エリアに含まれるホテルはザ・プリンス 軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルであります。

4  RevPARとは、Revenue Per Available Roomの略であり、宿泊に係る収入を客室総数で除したものであります。

5  ホテル業の営業指標については、工事等により営業休止中の施設・客室を含んでおりません。

  なお、当第2四半期連結累計期間における営業指標には、新型コロナウイルス感染症流行による臨時休業中の施設・客室を含んでおります。

6 会員制ホテル事業「プリンス バケーション クラブ」はリゾートに含んでおります。

 

(海外ホテル業の営業指標)

・ハワイエリアの営業指標

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

 RevPAR (円)

30,862

13,888

 RevPAR (米ドル)

268.36

131.02

 平均販売室料 (円)

38,862

37,726

 平均販売室料 (米ドル)

337.93

355.91

 客室稼働率 (%)

79.4

36.8

 

 

 

   ・The Prince Akatoki Londonの営業指標

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

 RevPAR (円)

31,854

8,973

 RevPAR (ポンド)

198.25

66.47

 平均販売室料 (円)

39,298

29,910

 平均販売室料 (ポンド)

244.58

221.59

 客室稼働率 (%)

81.1

30.0

     (注)1  海外ホテル業の代表例としてハワイエリア、ラグジュアリーブランドであるThe Prince Akatokiのうち、2019年9月にリブランドオープンした直営のThe Prince Akatoki Londonを記載しております。

2  ハワイエリアに含まれるホテルとはプリンス ワイキキ、マウナ ケア ビーチ ホテル、ウェスティン ハプナ ビーチ リゾートの3ホテルを指します。

3  RevPARとはRevenue Per Available Roomの略であり、宿泊に係る収入を、客室総数で除したものであります。

 

(ホテル業における宿泊客の内訳)

(単位:名、%)

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

比率

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

比率

 宿泊客

2,607,980

100.0

539,127

100.0

   邦人客

1,950,786

74.8

537,418

99.7

   外国人客

657,194

25.2

1,709

0.3

 

③不動産事業

 不動産事業の内訳は不動産賃貸業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

31,748

26,794

△4,953

 

 不動産賃貸業

24,384

22,600

△1,784

 

 その他

7,363

4,194

△3,169

(注)ホテル・レジャー事業より移管した株式会社西武SCCATについては、当第2四半期連結累計期間、前年同期ともに「その他」に含めております。

 

 不動産賃貸業では、緊急事態宣言期間中を中心に、軽井沢・プリンスショッピングプラザなどの商業施設を、一部を除き臨時休業としておりましたが、緊急事態宣言解除後は行政の段階的緩和に対する方針に基づき、三密回避やソーシャルディスタンスを意識し、一部で入場制限をおこなうなど感染予防策を講じながら、営業を再開してまいりました。また、賃貸施設における賃料減免など、取引先とともにこの難局を乗り越えていけるように対応してまいりました。さらに、所沢駅東口駅ビル計画「グランエミオ所沢」第Ⅱ期について、2020年9月2日に開業するなど事態収束後の成長を見据えた施策にも取り組んでまいりました。

 

 不動産事業の営業収益は、2019年4月に開業したダイヤゲート池袋の賃料増があったものの、前年同期におこなったマンション引渡しの反動減に加え、商業施設の臨時休業や利用客の減少などにより、267億94百万円と前年同期に比べ49億53百万円の減少(同15.6%減)となりました。営業利益は、不要不急のコスト削減に加え、休業期間中の一部施設の固定費を特別損失として計上したこともありましたが、減収により、74億92百万円と前年同期に比べ25億84百万円の減少(同25.6%減)となりました。償却前営業利益は、134億17百万円と前年同期に比べ24億98百万円の減少(同15.7%減)となりました。

 

 不動産事業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(建物賃貸物件の営業状況)

 

期末貸付面積 (千㎡)

期末空室率 (%)

 

2020年3月期

第2四半期

2021年3月期

第2四半期

2020年3月期

第2四半期

2021年3月期

第2四半期

 商業施設

245

248

1.3

2.2

 オフィス・住宅

202

205

3.4

3.3

(注)土地の賃貸は含んでおりません。

 

④建設事業

 建設事業の内訳は建設業、その他であり、それぞれの営業収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

増減額

 

営業収益

50,111

46,314

△3,797

 

 建設業

35,419

33,779

△1,640

 

 その他

14,692

12,535

△2,157

(注)1 建設業には西武建設株式会社による兼業事業売上高を含んでおります。西武建設株式会社は、保有不動産の一部を賃貸しており、当該売上高を建設業の営業収益に計上しております。

   2 2020年4月1日に設立した西武アグリ株式会社は「その他」に含んでおります。

 

 建設業では、新型コロナウイルス感染症対策として各工事現場で休工などの対応もおこないましたが、感染予防策を徹底しながら、公共工事や民間住宅工事などの施工を進めるとともに、グループ外工事の受注強化や原価管理の徹底などに取り組みました。

 

 建設事業の営業収益は、新型コロナウイルス感染症流行にともなう工事進捗の減少などにより、463億14百万円と前年同期に比べ37億97百万円の減少(同7.6%減)となり、営業利益は、18億9百万円と前年同期に比べ5億71百万円の減少(同24.0%減)となり、償却前営業利益は、20億44百万円と前年同期に比べ5億47百万円の減少(同21.1%減)となりました。

 

 建設事業の定量的な指標は以下のとおりであります。

 

(建設業の受注高の状況)

(単位:百万円)

 

2020年3月期

第2四半期

連結累計期間

2021年3月期

第2四半期

連結累計期間

 期首繰越高

88,975

77,871

 期中受注高

34,071

26,768

 期末繰越高

87,807

71,022

 

⑤その他

 伊豆箱根事業や近江事業においては、鉄道、バスについて基本的な営業を継続することで社会インフラとしての役割を果たすなど、地域社会とともにこの事態を乗り越えていけるように取り組んでまいりました。

 今般新設したスポーツ事業においては、埼玉西武ライオンズではシーズン開幕が延期となるなかで、選手や球団関係者の感染防止策を徹底しながらチーム強化に努めるとともに、ステイホームを応援すべく積極的な情報発信に努めてまいりました。シーズンは6月19日に無観客試合で開幕いたしましたが、行政の方針に基づき、入場制限を段階的に緩和して開催してまいりました。また、2021年3月完了に向けたメットライフドームエリア改修計画など、将来の成長につながる施策にも取り組んでまいりました。株式会社横浜アリーナではイベントの延期や無観客でのライブ開催受け入れなど、主催者側と一体となってこの難局を乗り越えていけるように対応してまいりました。

 そのほか、事態収束後を見据え、新規事業分野創出に向けた取り組みとして、2020年5月1日に新規事業分野への投資及び管理をおこなう株式会社ブルーインキュベーションを、さらに2020年6月1日に事業運営会社として株式会社ブルーミューズを設立いたしました。

 

 営業収益は、埼玉西武ライオンズのシーズン開幕延期や開幕後の入場制限、横浜アリーナでのイベント中止などに加え、伊豆箱根事業及び近江事業で外出自粛などの影響を受けたことにより、129億52百万円と前年同期に比べ161億円の減少(同55.4%減)となりました。不要不急のコスト削減に加え、休業期間中の一部施設の固定費の特別損失への振替計上もありましたが、減収により、営業損失は、40億92百万円(前年同期は、営業利益46億40百万円)となり、償却前営業損失は、22億12百万円(前年同期は、償却前営業利益64億48百万円)となりました。

 

 なお、都市交通・沿線事業及びホテル・レジャー事業におけるスポーツ業、ならびにその他に含まれるスポーツ事業の営業収益の合計は、117億6百万円であり、前年同期に比べ159億18百万円の減少(同57.6%減)となりました。

 

(3) 財政状態の分析

 ①資産

 流動資産は、1,019億22百万円と前連結会計年度末に比べ200億45百万円減少いたしました。その主たる要因は、受取手形及び売掛金減少(187億4百万円)であります。

 固定資産は、1兆5,771億66百万円と前連結会計年度末に比べ86億50百万円減少いたしました。その主たる要因は、有形固定資産及び無形固定資産の減少(68億45百万円)であります。

 以上の結果、総資産は1兆6,790億88百万円と前連結会計年度末に比べ286億95百万円減少いたしました。

 

②負債

 流動負債は、3,285億73百万円と前連結会計年度末に比べ677億62百万円減少いたしました。その主たる要因は、西武鉄道株式会社等の工事未払金が減少したことなどによる流動負債「その他」の減少(358億85百万円)であります。

 固定負債は、1兆226億54百万円と前連結会計年度末に比べ846億34百万円増加いたしました。その主たる要因は、長期借入金の増加(884億59百万円)であります。

 以上の結果、負債合計は1兆3,512億28百万円と前連結会計年度末に比べ168億71百万円増加いたしました。

 

③純資産

 純資産は、3,278億60百万円と前連結会計年度末に比べ455億67百万円減少いたしました。その主たる要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上(390億33百万円)であります。

 なお、負債の増加(168億71百万円)及び純資産の減少(455億67百万円)により、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.3ポイント低下し19.2%となっております。

 

(4) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ24億45百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末には256億10百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失420億87百万円に、減価償却費や法人税等の支払額などを調整した結果、189億49百万円の資金支出(前年同期は、646億76百万円の資金収入)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、395億64百万円の資金支出となり、前年同期に比べ149億63百万円の資金支出の減少となりました。その主たる要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出の減少(92億39百万円)であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の増加などにより、561億22百万円の資金収入(前年同期は、106億91百万円の資金支出)となりました。

 

(5) 経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 前連結会計年度における有価証券報告書「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい、経済活動に大きな影響が出ているなか、当社グループは、2020年度を初年度とする新中期経営計画の策定を見送るとともに、この難局を乗り越えるための「2020年度における事業上の重要事項」を決定し、推進してまいりました。

 緊急事態宣言解除後、お客さまの利用は回復しつつありますが、足もとでの感染再拡大や新たな生活様式の広がりにより回復ペースは鈍く、今年度のみならず来年度以降も厳しい状況が続く可能性があると考えております。当社グループの経営の構えとして、この厳しい状況に向き合い乗り越えていくため、上記「2020年度における事業上の重要事項」についてより踏み込み、「経営改革」を断行することで、コロナショックを乗り越え、アフターコロナの社会における飛躍への道筋をつけてまいります。抜本的な体質改善に向けて聖域なく取り組むとともに、コロナ禍での価値変容を先取りし、ビジネスモデルを変革していくことで、回復局面においてⅤ字回復を果たしてまいります。

 

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 「経営改革」の内容は以下のとおりであります。

 

「(1)事態収束までは必要最低限の事業運営に特化」についてより踏み込んだ「経営改革」

 以下のとおり聖域なく取り組んでいくことにより、抜本的な体質改善をはかってまいります。

・営業キャッシュ・フローについて

 損益分岐点引き下げを最重要課題ととらえ、需要減少に見合ったサービス形態の見直しや一般管理部門のスリム化、取締役報酬の減額、人件費の削減に加え、事業に応じた新卒採用計画の見直しなどに取り組みます。

・投資キャッシュ・フローについて

 安全・安心の確保を最優先としたうえで投資を極力抑制するとともに、資産・事業の売却を視野に入れ検討しております。

・財務キャッシュ・フローについて

 当連結会計年度において多額の赤字を計上する見通しであり、純資産の減少が見込まれること、また、このような厳しい状況が今年度のみならず来年度以降も続く可能性があることから、グループの財務基盤強化が急務であると判断し、2020年11月12日に公表のとおり、「当社株式の希薄化を伴わないグループとしての資本性資金の調達」として、当社連結子会社による優先株式発行を決定いたしました。また、配当について、グループ全体の経営基盤の強化や企業価値の向上をはかり、内部留保を充実させることで財務体質を強化し、安定した配当を継続的におこなうという基本方針には変更ありませんが、当連結会計年度において多額の赤字を計上する見通しであることを踏まえ、純資産の棄損を最小限度にとどめることを企図し、2020年9月24日に公表のとおり、2021年3月期の中間配当及び期末配当予想を無配としております。

 

「(2)(1)を優先したうえで事態収束後に向けた取り組みを推進」についてより踏み込んだ「経営改革」

 以下のとおり、コロナ禍の価値変容を先取りし、ビジネスモデルを変革してまいります。

 

0102010_002.png

 

 各事業において、アフターコロナの社会に向けたポイントは以下のとおりであります。既存事業領域における課題認識と合わせ、ビジネスモデルの変革をはかるべく、実行計画を策定中であります。

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 当社グループは、今後も企業価値・株主価値の極大化に向けて企業運営をおこなってまいります。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因について

 当社グループ全体の事業基盤に一層影響を及ぼす可能性のある新型コロナウイルス感染症に関する影響等の現在の状況は以下のとおりです。

 

・新型コロナウイルス感染症に関する影響等

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止、及び緊急事態宣言の全国への発出により、当社グループの各事業においては、一部の施設で臨時休業をしておりましたが、同宣言の解除等にともない、事業環境に応じて営業を再開しております。鉄道やバス、タクシーなど営業を継続していた事業においても、引き続き消毒や換気、営業形態の変更等、感染予防・感染拡大の防止に努めております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、国内外の各種経済情勢への影響が長期化した場合や、国内外からの観光客の減少が継続した場合、都市交通・沿線事業やホテル・レジャー事業等における一部施設の休業やお客さまの出控えの継続、及びソーシャルディスタンスを意識した営業形態への変更を余儀なくされお客さまが減少する場合、ならびにアフターコロナの社会において、リモートワークの普及による通勤の減少や、オンライン上での交流の活発化による外出の減少等の価値変容が生じた場合に、営業収益の減少や対策費用が発生し、当社グループの業績及び財務状況に一層影響を与える可能性があります。

 当社グループの従業員については、グループ各社の情報通信インフラの状況に応じたリモートワークを活用した在宅勤務の実施、オフィス在社人員の削減や、業務上の必要により出勤する場合における、通勤電車の混雑時間帯を明確に避けた出退勤(時差出退勤)の徹底、罹患又は濃厚接触者の発生に備えた「新型コロナウイルス対応基準」の設定等、万全の注意を払っておりますが、従業員への感染が拡大した際、通常営業に支障が出ることが懸念されます。この場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、減収にともなう営業キャッシュ・フローの低下が見込まれるものの、不要不急のコスト、設備投資を繰り延べ、収益構造を改善し、キャッシュ・フローのコントロールに努めるとともに、借入やコミットメントラインの拡大などにより、足もとの必要運転資金を確保しております。さらには、2020年11月12日において、当社グループの財務基盤強化を目的とし、「当社株式の希薄化を伴わないグループとしての資本性資金の調達」として、当社連結子会社における優先株式の発行を決定いたしました。しかし、新型コロナウイルス感染症の長期化により資金需要がさらに拡大した場合、当社グループの業績及び財務状況に一層影響を与える可能性があります。

 さらに、与信管理については、取引先に対する賃料の減額、支払いサイトの見直しなど柔軟に対応しながら、当該リスクの対応策として取引先の財務状況の把握、債権残高の把握、与信チェックにより与信管理体制の強化に努めております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の長期化により、各種取引先の資金繰りの一斉悪化や、デフォルト等により、多額の代金の回収に支障を来した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 新型コロナウイルス感染拡大による当社グループの業績に与える影響に関しては、「(2)経営成績の分析」に記載のとおり、2020年4月7日に発出された緊急事態宣言にともない、鉄道業、バス業などにおいて外出自粛により利用客が減少したほか、一部を除きホテルやゴルフ場、レジャー施設などにおいて臨時休業をおこないました。緊急事態宣言解除後、お客さまの利用は回復しつつありますが、足もとでの感染再拡大や新たな生活様式の広がりによりその回復ペースは鈍く、今年度のみならず来年度以降も厳しい状況が続く可能性があることから、2020年9月24日に、この厳しい環境に向き合い乗り越えていくための当社グループの経営の構えとして、「2020年度における事業上の重要事項」(2020年5月26日公表)についてより踏み込み、「経営改革」を断行していく旨を公表するとともに、事態が好転しない厳しい状況が今後も続くと想定の上、コスト・設備投資削減目標など「経営改革」の内、その時点で定量化しうる数値を織り込んだ、2021年3月期連結業績予想を公表いたしました。当第2四半期連結累計期間における経営成績の概況は、8~9月にかけて、鉄道業の定期外収入やバス収入などが上記予想の前提を上回り推移したことや、ホテル業における「Go Toトラベル事業」への取り組み、2020年9月2日のグランエミオ所沢Ⅱ期開業にともなう収益寄与などにより、営業収益は1,548億円と上期の予想数値を78億円上回る水準、営業損失は306億円と83億円の改善、また、親会社株主に帰属する四半期純損失は、従業員の休業による雇用調整助成金の活用などもあり、390億円と119億円の改善となりました。また、10月の状況につきましては、「Go Toトラベル事業」への東京都追加といった政府による需要喚起策もあり、鉄道業の改札通過人員は前年同月比18%程度の減少と9月(同25%程度の減少)と比べ改善、ホテル業のRevPARは同61%程度の減少と9月(同67%程度の減少)と比べ改善するなど、お客さまの利用は回復しつつある状況でありますが、予断を許さない状況は依然として変わらないと考えております。当社グループとしましては、「経営改革」に対しスピード感を持って聖域なく取り組むとともに、安全・安心なサービス提供体制を整えた上で「Go To キャンペーン事業」への取り組み施策を展開することで、収益回復に取り組んでまいります

 

(8) 研究開発活動

 該当事項はありません。

(9) 設備の新設、除却等の計画

①重要な設備の新設等

 当社グループにおける当第2四半期連結会計期間末現在の重要な設備の新設、拡充、改修等の計画は、次のとおりであります。

 当計画は、前連結会計年度の有価証券報告書提出日現在において新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響を合理的に算出することが困難であったことから未定としておりましたが、2020年9月24日に公表した2021年3月期の連結業績予想を踏まえ、安全・安心を最優先としたうえで設備投資の抑制を極力織り込んだものであります。下記のとおり、お客さまならびに従業員の安全・安心を確保するために必要な設備投資や、将来の成長につながる設備投資を厳選のうえ、所要資金を資金調達でまかない実施いたします。

 なお、投資予定金額については、有形固定資産及び無形固定資産の取得予定額(工事負担金の受入による取得額等を除く)を対象としております。

 

セグメント

の名称

主な会社名

 

2020年度

投資予定金額

(百万円)

 

2020年度の主な投資内容等

都市交通・沿線事業

西武鉄道㈱

31,500

鉄道業への設備投資総額19,800百万円

・西武新宿線 中井~野方駅間連続立体交差事業(地下化)

・西武新宿線 東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)

・ホームドア整備

 

西武園ゆうえんちリニューアル

ホテル・レジャー事業

㈱プリンスホテル

10,800

軽井沢プリンスホテル ウエスト改装

不動産事業

西武鉄道㈱

9,500

グランエミオ所沢Ⅱ期

その他

西武鉄道㈱

11,300

メットライフドームエリア改修計画

 

②重要な設備の除却等

 当社グループにおける当第2四半期連結会計期間末現在の重要な設備の除却、売却等の計画はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。