第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

    文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①財政状態

 資産合計は、現金及び預金や売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ157,877千円増加し、56,947,602千円となりました。

 負債合計は、有利子負債の減少等により、前連結会計年度末に比べ421,342千円減少し、39,383,017千円となりました。

 純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ579,219千円増加し、17,564,585千円となりました。

 

②経営成績

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み景気は緩やかな回復傾向が見られたものの、ウクライナ情勢の長期化等に伴う、原材料・エネルギー価格の高止まりや、円安の長期化、継続的な物価上昇の影響により、先行きが不透明な状況が続いております。

 こうした事業環境の中、当社グループは全社を挙げて営業活動を積極的に展開し、事業基盤の強化に努めてまいりました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は9,585,348千円(前年同期比11.8%増)、営業利益は852,387千円(前年同期比5.6%減)、経常利益は638,215千円(前年同期比15.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は572,772千円(前年同期比6.2%減)となりました。

 

 各セグメントの業績は、以下のとおりです。

 

 運輸事業におきまして、一般乗合バス部門では、コロナ禍以降の行動パターンの変化により、以前の水準まで需要回復が見込めないこと、加えて燃料費等の価格高騰による運行経費の増加を受け、事業収支の改善を図るため9月に運賃改定を実施しました。また、「こどもデザインラッピングバスコンテスト」や4年振りとなる「バスまつり」の開催等、バスへの関心を高める取り組みを行い利用促進に努めました。

 この結果、一般乗合運賃収入は前年同期比増収となりましたが、運行補助金が減少したことにより一般乗合バス部門全体では、前年同期比減収となりました。

 高速バス部門では、県内高速路線バスにおいて、運行事業者と共同で1日乗り放題券「ときライナーPASS」を発売する等利用促進に努めたこと等により、高速バス部門全体では前年同期比増収となりました。

 貸切バス部門では、各種大会、修学旅行を主とした学校関連の貸切バス受注に加え、バスツアーの受注が増加したこと等により前年同期比増収となりました。

 この結果、運輸事業の売上高は3,893,526千円(前年同期比2.6%増)、営業損失49,423千円(前年同期は営業利益124,051千円)となりました。

 

 不動産事業におきまして、万代シテイでは、11月に50周年を迎えるにあたり、周年イベントとして「万代ホコテン」や販売促進キャンペーンを引き続き実施したほか、週末を中心にコロナ禍前と同規模又はそれ以上の大型催事・イベントの企画及び開催をしました。加えて当社が運営管理するビルボードプレイスをはじめとして3店の新店舗を誘致し、賑わい創出に努めました。また、7月に30周年となった佐渡セントラルタウンのショッピングセンター棟の大規模リニューアルを行い、佐渡島民に新たな魅力ある商業施設を提供しました。以上のことにより賃料収入は前年同期比増収となりました。

 この結果、不動産事業の売上高は1,417,564千円(前年同期比1.6%増)、営業利益585,332千円(前年同期比1.4%減)となりました。

 

 商品販売事業におきまして、観光土産品卸売部門では、観光需要の回復により県内観光地で販売が伸長しました。特に高速道路SA限定商品等が好調に推移したこと等により、前年同期比増収となりました。

 この結果、商品販売事業の売上高は1,283,728千円(前年同期比30.1%増)、営業利益113,463千円(前年同期比108.5%増)となりました。

 

 旅行事業におきまして、募集型企画旅行において花火大会ツアー等のイベント商品を中心に集客が伸長したほか、教育旅行で小中学校の修学旅行の受注や各種大会、オープンキャンパス等の手配が増加しました。また、一般手配旅行において海外旅行を含めた団体旅行の需要回復もあり、前年同期比増収となりました。

 この結果、旅行事業の売上高は1,242,677千円(前年同期比52.0%増)、営業損失7,388千円(前年同期は営業損失35,362千円)となりました。

 

 旅館事業におきまして、新潟市内の「万代シルバーホテル」、佐渡市内の「国際佐渡観光ホテル八幡館」において、引き続き催事団体客、募集ツアー等の受入や回復傾向にあるインバウンド需要の獲得に努めたことにより、前年同期比増収となりました。

 この結果、旅館事業の売上高は862,703千円(前年同期比36.0%増)、営業利益66,461千円(前年同期は営業損失30,357千円)となりました。

 

 その他の事業におきまして、広告代理業においては、自社広告媒体による広告収入は引き続き堅調に推移しましたが、前年度受注した新潟市が発行する「地域のお店応援商品券」事業の剝落もあり、前年同期比減収となりました。

 航空代理業においては、航空券の発券手数料の増加等により、前年同期比増収となりました。

 清掃・設備・環境業においては、清掃部門での定期物件の中止、環境部門でのスポット業務の機会損失やリサイクル販売の価格が低下したこと等により、前年同期比減収となりました。

 この結果、その他事業全体の売上高は885,147千円(前年同期比6.0%減)、営業利益142,471千円(前年同期比27.4%減)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より303,436千円増加し2,722,240千円(前年同四半期末残高2,116,978千円)となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は1,429,795千円(前年同期比3.2%増)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益679,322千円に減価償却費702,333千円等を加減算したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は462,451千円(前年同期比2.8%減)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出423,378千円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は663,906千円(前年同期比45.9%減)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出665,026千円等を加減算したことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。