当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
資産合計は、現金及び預金の減少や固定資産の減価償却等により、前連結会計年度末に比べ398,972千円減少し、56,270,309千円となりました。
負債合計は、有利子負債の減少等により、前連結会計年度末に比べ943,698千円減少し、37,634,849千円となりました。
純資産合計は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上に伴う利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ544,726千円増加し、18,635,460千円となりました。
②経営成績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み景気は緩やかな回復傾向が見られたものの、ウクライナ情勢の長期化等に伴う、原材料・エネルギー価格の高止まりや、円安の長期化、継続的な物価上昇の影響により、先行きが不透明な状況が続いております。
こうした事業環境の中、当社グループは全社を挙げて営業活動を積極的に展開し、事業基盤の強化に努めてまいりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は9,917,979千円(前年同期比3.5%増)、営業利益は1,088,783千円(前年同期比27.7%増)、経常利益は854,767千円(前年同期比33.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は589,346千円(前年同期比2.9%増)となりました。
各セグメントの業績は、以下の通りとなります。
運輸事業におきまして、一般乗合バス部門では、「こどもデザインラッピングバスコンテスト」、「万代シテイバスまつり2024」、「クルマとバスの交通安全教室」といったバスへの関心を高める取り組みを実施したほか、「未来に向けたバス利用促進事業」をはじめとする行政との連携した取り組みを通じて利用促進に努めてまいりました。加えて、2023年9月に実施した運賃改定の効果もあり、一般乗合運賃収入は前年同期比増収となりました。
高速バス部門では、県内高速路線バスにおいて、県内高速事業者と共同で「ときライナーわくわく親子旅チケット(土・日祝日限定)」を発売する等利用促進に努めたほか、都市間高速バスにおいて一部路線の運賃改定を実施したこと等により、高速バス部門全体では前年同期比増収となりました。
貸切バス部門では、2023年10月からの貸切バス新運賃制度の適用効果に加えて、佐渡金山の世界遺産登録を受け旅行業者からの貸切需要の増加もあり前年同期比増収となりました。
この結果、運輸事業の売上高は4,206,216千円(前年同期比8.0%増)、営業利益245,213千円(前年同期は営業損失49,423千円)となりました。
不動産事業におきまして、万代シテイでは、週末を中心として集客を高めるイベントや当社が運営管理するビルボードプレイスでのポップアップストア開催や各種販売促進キャンペーンの実施等、賑わい創出に努めましたが、今春の近隣地域における競合商業施設オープンによる来街者の分散もあり、賃料収入及び駐車場収入は前年同期比減収となりました。
この結果、不動産事業の売上高は1,298,233千円(前年同期比8.4%減)、営業利益459,386千円(前年同期比21.5%減)となりました。
商品販売事業におきまして、観光土産品卸売部門では、県内観光地や高速SA、道の駅等への各種土産品の卸販売が堅調に推移したことに加えて、2024年3月にオープンした直営店が売上増に寄与して前年同期比増収となりました。
この結果、商品販売事業の売上高は1,367,053千円(前年同期比6.5%増)、営業利益112,192千円(前年同期比1.1%減)となりました。
旅行事業におきまして、募集型企画旅行における花火観覧ツアー等のイベント商品を中心とした日帰りバスツアーや、受注型企画旅行における研修旅行や視察旅行等の企業及び行政案件の受注が堅調に推移しましたが、教育旅行において中学校・小学校の修学旅行受注校数が減少し、前年同期比減収となりました。
この結果、旅行事業の売上高は1,173,208千円(前年同期比5.6%減)、営業利益9,745千円(前年同期は営業損失7,388千円)となりました。
旅館事業におきまして、新潟市内の「万代シルバーホテル」、佐渡市内の「国際佐渡観光ホテル八幡館」において、北信越及び全国中学校総合競技大会や学会等の団体客を獲得したことに加えて、佐渡金山の世界遺産登録を受け募集型企画ツアーの利用客数が伸長したこと等により、前年同期比増収となりました。
この結果、旅館事業の売上高は925,690千円(前年同期比7.3%増)、営業利益118,357千円(前年同期比78.1%増)となりました。
広告代理業においては、佐渡金山の世界遺産登録を受けた慶祝広告を実施したことに加えて、自社広告媒体等による広告収入が堅調に推移したことにより、前年同期比増収となりました。
航空代理業においては、国内線の新路線開設や運航本数の増加等により空港業務受託手数料が増加したことを受け、前年同期比増収となりました。
清掃・設備・環境業においては、環境部門におけるアルミ及び鉄くずの売払業務を入札獲得しましたが設備管理部門における定期及びスポット案件の減少等により、前年同期比減収となりました。
この結果、その他事業全体の売上高は947,575千円(前年同期比7.1%増)、営業利益142,612千円(前年同期比0.1%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より85,938千円減少し、2,544,565千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は1,126,622千円(前年同期比21.2%減)となりました。これは主として、税金等調整前中間純利益897,061千円に減価償却費703,373千円及び売上債権の増加147,012千円等を加減算したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は594,732千円(前年同期比28.6%増)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出518,029千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は617,829千円(前年同期比6.9%減)となりました。これは主として、長期借入金返済による支出6,301,392千円に長期借入金の増加による収入5,593,000千円等を加減算したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。