第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行されたことで対面型サービスを中心に個人消費の持ち直しが見られたことや、インバウンドの増加など緩やかな景気回復の動きがみられました。しかしながら、物価上昇や円安の進行、労働需給の急回復による人手不足など先行きは依然として不透明な状況にあります。

このような状況の中、当社グループにおいてはコロナ禍から回復しつつある旅客輸送、旅行、飲食サービスなどのサービス需要及びインバウンド需要の取込みを中心として、自動車運送事業では神戸・大阪エリアの路線拡充、不動産事業では賃貸物件の取得など各事業において収益基盤強化に取り組みました。

 

a.財政状態

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ392百万円減少し、60,234百万円となりました。増減の主なものは、受取手形、売掛金及び契約資産の減少1,367百万円、現金及び預金の減少198百万円、有形固定資産の増加541百万円、仕掛品の増加251百万円などであります。

負債は、前連結会計年度末に比べ405百万円減少し、15,314百万円となりました。増減の主なものは、借入金の減少522百万円、未払法人税等の減少476百万円、支払手形及び買掛金の増加235百万円、賞与引当金の増加186百万円などであります。

純資産は、その他有価証券評価差額金の増加141百万円、利益剰余金の減少125百万円などにより、前連結会計年度末に比べ13百万円増加の44,920百万円となり、自己資本比率は74.6%となりました。

 

b.経営成績

当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比2,254百万円(11.3%)増の22,258百万円、営業利益は160百万円(前年同期は203百万円の営業損失)、経常利益は173百万円(前年同期は63百万円の経常損失)となりました。また、固定資産除却損を特別損失に計上したことなどにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は20百万円(前年同期は119百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

 セグメントの経営成績は次の通りであります。売上高、営業利益はセグメント間の内部売上高又は振替高控除前の金額であります。

 

(自動車運送)

乗合バス部門においては、三田~大阪・新大阪線を増便するなど注力エリアにおいて利便性向上を図りました。ICカード利用者数は前年同期比6.7%の増加となり、コロナ禍前の水準には戻っていないものの、新型コロナウイルス感染症の5類移行などの影響により、輸送人員は緩やかに回復しております。高速バス部門においては、一部路線において他社との共同運行を拡大するなど利便性向上に取り組み、淡路島線、三宮~四国線、中国ハイウェイ線(大阪~岡山県津山市)を中心に収益は回復傾向で推移しております。車両管理部門においては、スクールバスなどの運行管理業務を新たに請け負ったことにより増収となりました。以上の結果、売上高は前年同期比507百万円(5.4%)増の9,953百万円、営業損失は662百万円(前年同期は営業損失757百万円)となりました。

 

(車両物販・整備)

車両物販部門においては、車両整備工場向けの補修部品の出荷が好調に推移したことに加え、大型設備機器の販売や自動車販売台数の増加が増収に寄与しました。整備部門においては、車検整備台数の増加などにより増収となりました。以上の結果、売上高は前年同期比322百万円(7.7%)増の4,489百万円となり、営業利益は前年同期比45百万円(18.7%)増の285百万円となりました。

 

(不動産)

賃貸部門においては、新たに賃貸用事業用地を取得したことや、前期に取得したサービス付き高齢者向け住宅などが増収に寄与しました。住宅部門においては、建売住宅の販売戸数や分譲地の販売区画数が増加しました。建設部門においては、ドラッグストアの建設工事を請け負ったことなどにより増収となりました。以上の結果、売上高は前年同期比244百万円(11.3%)増の2,413百万円、営業利益は前年同期比53百万円(9.1%)増の640百万円となりました。

 

(レジャーサービス)

サービスエリア部門においては、高速道路の交通量増加に伴い来店客数が増加し、土産物の販売やレストランの利用が好調に推移しました。飲食部門においては、7月に酒房灘センタープラザ店を閉店しましたが、前期に出店した「豚小家」2店舗が増収に寄与しました。ツタヤFC部門においては、姫路広峰店でトレーディングカードの販売を開始しましたが、レンタルや書籍販売の減少により減収となりました。以上の結果、売上高は前年同期比263百万円(13.3%)増の2,250百万円、営業利益は27百万円(前年同期は営業損失30百万円)となりました。

 

(旅行貸切)

旅行部門においては、前期に県民割などを活用したツアー需要が高まったことの反動により一部ツアーで集客数の減少がありましたが、訪日外国人向け周遊ツアーの集客数が増加したことに加え、団体旅行の受注が好調に推移しました。貸切バス部門においては、会社団体からの受注やイベント輸送が増加したことなどにより増収となりました。以上の結果、売上高は前年同期比723百万円(41.1%)増の2,484百万円となり、営業損失は28百万円(前年同期は営業損失144百万円)となりました。

 

(その他)

経営受託部門においては、新たに三田市都市公園、三木山総合公園・吉川総合公園などの指定管理を獲得したことや、書写山ロープウェイなど既存施設の利用者が増加したことなどにより増収となりました。介護部門においては、ショートステイを廃止したことにより減収となりました。以上の結果、売上高は前年同期比322百万円(17.3%)増の2,181百万円、営業損失は106百万円(前年同期は営業損失104百万円)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ198百万円減少し、9,755百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益172百万円、減価償却費781百万円、売上債権の減少額1,367百万円、法人税等の支払額683百万円などにより1,816百万円の収入(前年同期は1,577百万円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出1,279百万円などにより1,357百万円の支出(前年同期は1,790百万円の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出522百万円、配当金の支払額105百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出32百万円などにより657百万円の支出(前年同期は564百万円の支出)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。