第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はない。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものである。

(1)財政状態及び経営成績の状況

     当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が2類から5類へ移行し行動制限の撤廃により、通常の経済活動に戻りつつあった。加えて、政府の経済政策の効果などもあり、雇用・所得環境や設備投資は緩やかに回復の傾向が見られた。個人消費については物価上昇の影響を受け、実質賃金の低下により陰りが生じている。また、エネルギー価格の高止まりや資源・資材価格の高騰により諸物価が上昇し、先行き不透明な状況で推移した。

     運輸業界においても、燃料価格の高騰や各種値上げによる経費の増加、国内貨物輸送量の減少等により大変厳しい状況にある。

     このような状況のもと、当社グループでは、物量の確保とともに適正運賃・諸料金(付帯作業料等)の収受交渉を重点的に行い収入確保に努めてきた。また、従来から取り組んでいる輸送品質の向上についても継続的に進めてきた。

 

     財政状態

      当第2四半期連結会計期間末の総資産は459億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億2百万円の増加となった。これは、現金及び預金の減少等により流動資産が6億2千6百万円減少したものの、建物及び構築物(純額)の増加等により固定資産が7億2千9百万円増加したことによるものである。

       負債については、237億5千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億8千9百万円の減少となった。これは、シンジケートローン返済に伴う短期借入金の減少等によるものである。

           純資産については、221億5千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億9千1百万円の増加となった。これは主に利益剰余金の増加等によるものである。

 

     経営成績

      当第2四半期連結累計期間の営業収益は186億7千8百万円(前年同四半期比1.9%減)となり、営業利益は2億7千7百万円(前年同四半期比53.6%減)、経常利益は3億9千4百万円(前年同四半期比46.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は広島主管支店の移転に伴う旧広島主管支店等の譲渡による固定資産売却益の計上等により21億8千4百万円(前年同四半期比17億4百万円の増益)となった。

     セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。

    ①貨物運送関連

     貨物運送関連については、営業活動の強化とともに適正運賃・料金の収受に取り組んできたが、運送需要の動きが弱く貨物取扱量は前年同四半期に比べ減少し、営業収益は176億9千5百万円(前年同四半期比2.3%減)となり、営業利益は2億2百万円(前年同四半期比61.1%減)となった。

    ②石油製品販売

     石油製品販売については、営業収益は5億4千7百万円(前年同四半期比5.6%増)となり、仕入価格の上昇等により、営業利益は3百万円(前年同四半期比8.9%減)となった。

    ③その他

     その他については、自動車用品販売、フォークリフト販売及び一般労働者派遣等を含んでおり、営業収益は4億3千5百万円(前年同四半期比7.8%増)となり、営業利益は5千9百万円(前年同四半期比3.3%減)となった。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

     当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億5千1百万円減少し、当第2四半期連結累計期間には57億7千5百万円となった。

     当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりである。

   (営業活動によるキャッシュ・フロー)

     営業活動の結果得られた資金は、10億7千5百万円となった。これは主に、有形固定資産売却益が27億9千7百万円であったものの、税金等調整前四半期純利益31億9千万円、減価償却費7億6千1百万円の計上があったことなどによるものであり、前年同四半期に比べ6億7千9百万円減少した。

   (投資活動によるキャッシュ・フロー)

     投資活動の結果得られた資金は、13億2千9百万円(前年同四半期は36億1千9百万円の使用)となった。これは主に、有形固定資産の取得による支出が14億6千6百万円であったものの、有形固定資産の売却による収入が27億8千9百万円であったことなどによるものである。

   (財務活動によるキャッシュ・フロー)

     財務活動の結果使用した資金は、27億5千7百万円(前年同四半期は23億5千6百万円の取得)となった。これは主に、長期借入れによる収入が13億5千万円であったものの、長期借入金の返済による支出が39億4千5百万円であったことなどによるものである。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

   前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はない。

 

(4)経営方針・経営戦略等

     当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はない。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

     当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はない。

 

(6)研究開発活動

     該当事項はない。

 

(7)主要な設備

     前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等のうち、当第2四半期連結累計期間に完了したものは、次の通りである。

会社名

事業所名

所在地

セグメントの名称

設備の内容

資金調達方法

着手年月

完了年月

金額(千円)

広島主管支店

広島市西区

貨物運送関連

建物他

自己資金及び借入金

2022年3月

2023年4月

2,411,768

  なお、上記広島主管支店の移転に伴い旧広島主管支店の売却を行っている。

 

3【経営上の重要な契約等】

  当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はない。