第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

当社は中規模の物流会社として、自社の特徴を生かしながら顧客ニーズに対応したサービスを提供し、かつ、社員が安全で生き生きと働ける会社となることを目標とし、経営方針としております。当社はこの方針のもと、今後も配送方法や保管方法に係る顧客ニーズの変化に柔軟に対応しながら長期的安定的に良質な物流サービスを供給できる企業を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。

 

(2) 目標とする経営指標

当社は、長期安定的な事業継続と成長、利益の確保を目標としており、全社と各事業の営業収益及び営業利益を重要な経営指標としております。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

当社はより良い物流サービスを提供し、地域経済に貢献するとともにステークホルダーにとって存在価値のある企業を目指しております。
 顧客の荷物ごとに適切な温度管理を行うため、2019年の10月10日に東郷町に3温度対応の東郷コールドセンターを竣工しました。新規顧客の開発、当社の取り組む定温物流の集約など、さらなる効率化した運営を進めていきます。
 当社も乗務職員の高齢化が進んでいます。また、長時間労働にならないように時間管理を徹底していますが、一方では労働時間が減少し人員不足となっております。働き方改革関連法への対応、2024年の時間外労働上限規制適用に向け課題は多くあります。お客様に適正な料金に改定していただくとともに、配送曜日、時間帯の変更、待機時間の短縮など組み合わせることによる効率化を当社とお客様と配送先で協力して考え、全体で品質を高めていく努力を継続していきます。また、人員を確保するための対応策として募集媒体を変更し、高卒者の採用、中型、大型免許を取得するための費用を会社が負担する制度や週休3日制の雇用形態、給与体系を採用しています。また、定年延長も検討しております。

 

(4) 会社の対処すべき課題

現在、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大が懸念され、見通しが不透明な状況です。感染防止、感染拡大防止対策として手洗い、うがい、咳エチケット(マスク着用の徹底)、ドアノブや事務所に入る時に手にアルコール消毒をし、3密(密閉、密集、密接)を避けるように事務所内の換気や空間を開けた席の配置、時差出勤、交代制自宅勤務、公共交通機関は避けた自動車移動など今できることを最大限実施しています。また、毎朝検温の実施と報告をし、異常があった場合は上司から帰宅または出勤停止を命じています。社員だけでなく家族、お客様の命を守るように最大限の努力をしていきます。

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

(1) 公的規制について

当社は、総合サービス物流企業として、貨物自動車運送事業、倉庫業等に関する各種法令の規制の適用を受けています。利益の確保と社会的責任の遂行によって、はじめて企業の発展が可能になるとの基本的スタンスで遵法経営を推進していますが、近年のトラック排ガス対策など環境関連規制の適用が強化されており、これらの事象が一層強化されれば、当社の業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

 

(2) 取引関係の大幅な変動について

当社は、企業物流の一括受託を主たる事業としており、顧客から物流業務を受託する際に、物流センター、荷役設備機器及び情報システム等について先行的に設備投資を実施することがあります。投資に際しては、綿密な事業収支計画を策定し、様々なリスクを予想し慎重に投資判断を行っておりますが、顧客の業績の急変や顧客との取引停止等により、投資資金の回収に支障が生じる可能性があります。従って、これらの事象は当社の将来の成長と収益性を低下させ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 燃料価格の変動について

当社は、トラック輸送事業を主体とすることから、物流事業遂行にあたり燃料(軽油)の使用が不可欠になっています。安定的かつ適正価格で供給を受けていますが、世界の原油情勢の変動により燃料費が大幅に高騰し、輸配送コストが上昇する可能性があります。

 

(4) 物流料金について

当社の主要な取扱品は、一般の食品や日用品を基盤としております。この業界は競争が激しくなっている中でも、販売価格を値上げし、利益を確保していくことは不可避となっております。当社は自社の強みを最大限に活かし、効率化に向けた運営体制の改革、安定した利益率の確保に努めてまいりますが、更なる業界内での競争の激化や長期化により、収益を圧迫する可能性があります。従って、これらの事象は当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 新型コロナウイルス感染症の影響について

新型コロナウイルス感染症の影響により、見通しが不透明な状況です。新型コロナウイルスの影響が長期化した場合は、受注の減少、勤務体制の変更等により当社の業績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大影響により、引き続き不透明な状況で推移しております。ワクチン接種の広がり等により、経済活動回復の兆しが見え始めたものの、感染再拡大の懸念もあり、依然として先行きは不透明な状況にあります。

わが国の運輸業界を取り巻く環境は、総じて新型コロナウイルス感染症拡大の影響や燃料費の高騰、慢性的な労働力不足や競争の激化などもあり、依然として厳しい経営環境が続いております。

この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べて1億68百万円減少し、99億50百万円となりました。

当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べて2億70百万円減少し、37億72百万円となりました。

当事業年度の純資産合計は、前事業年度末と比べて1億1百万円増加し、61億78百万円となりました。

 

b.経営成績

当事業年度の営業収益は77億62百万円(前年同期比3.1%減)、営業利益は2億45百万円(前年同期比39.6%増)、経常利益は2億56百万円(前年同期比35.7%増)、当期純利益は2億4百万円(前年同期比74.7%増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ3億12百万円増加21億45百万円となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は3億83百万円(前期比10.4%減)となりました。これは主に、減価償却費が2億57百万円あったこと等を反映したものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は2億4百万円(前期は使用した資金14百万円)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入が2億円あったこと等を反映したものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は2億74百万円(前期比3.2%減)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が1億90百万円あったこと等を反映したものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

当社の営んでおります事業は、貨物運送事業、倉庫事業、その他事業であり、役務の提供を主体とする事業の性格上、生産及び受注の状況を事業部門別に示すことはしておりません。

また、販売の状況として事業別の営業実績を示せば次のとおりであります。

 

営業実績

事業別の営業収益は次のとおりであります。

区分

前事業年度

(自 2020年3月21日

至 2021年3月20日)

当事業年度

(自 2021年3月21日

至 2022年3月20日)

営業収益(千円)

営業収益(千円)

貨物運送事業

5,634,027

5,593,071

倉庫事業

2,226,971

2,020,129

その他事業

148,036

149,045

合計

8,009,036

7,762,246

 

          (注) 1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。

     2 傭車による収入は前事業年度2,876,025千円、当事業年度2,810,672千円であります。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。

 
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(流動資産)

当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末と比べて65百万円増加し35億10百万円となりました。これは現金及び預金が1億12百万円増加した一方で、営業未収入金が43百万円減少したことが主な要因であります。

(固定資産)

当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末と比べて2億33百万円減少し64億39百万円となりました。これは建物が1億38百万円減少したことが主な要因であります。

(流動負債)

当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末と比べて70百万円減少し12億28百万円となりました。これは、未払消費税等が1億11百万円減少したことが主な要因であります。

(固定負債)

当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末と比べて2億円減少し25億43百万円となりました。これは長期借入金が1億80百万円減少したことが主な要因であります。

(純資産)

当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末と比べて1億1百万円増加し61億78百万円となりました。これは繰越利益剰余金が1億26百万円増加したことが主な要因であります。

 

b.経営成績の分析
(営業収益)

新型コロナウイルス感染症の影響による輸送量の減少などにより営業収益は、前事業年度と比べて2億46百万円減少し、77億62百万円(前年同期比3.1%減)となりました。

(営業利益)

新拠点立ち上げ費用が減少したことにより営業利益は前事業年度と比べて69百万円増加し、2億45百万円(前年同期比39.6%増)となりました。

(経常利益)

営業外収益は主にその他営業外収益が減少したことにより、前事業年度と比べて3百万円減少し、20百万円(前年同期比13.1%減)となりました。また、営業外費用は主に支払利息が減少したことにより、前事業年度と比べて0百万円減少し、9百万円(前年同期比9.3%減)となりました。

この結果、経常利益は前事業年度と比べて67百万円増加し、2億56百万円(前年同期比35.7%増)となりました。

 (当期純利益)

特別利益は主に投資有価証券売却益が増加したことにより、前事業年度と比べて57百万円増加し、62百万円(前年同期比12.8倍)となりました。特別損失は主に固定資産除売却損の増加により、前事業年度と比べて0百万円増加し、1百万円(前年同期比339.5%増)となりました。法人税等(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)は前事業年度と比べて36百万円増加し、1億12百万円(前年同期比47.5%増)となりました。

この結果、当期純利益は前事業年度と比べて87百万円増加し、2億4百万円(前年同期比74.7%増)となりました。

 

 

c.キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

 

 ③ 資本の財源及び資金の流動性

当社の資本の財源及び資金の流動性については、自己資金及び金融機関の借入を基本としており、十分な手元流動性を確保しております。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。