当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で、景気は緩やかな回復が見られるものの、海外景気の下振れによる景気の下押しリスクや継続する物価上昇等により依然として不透明な状況が続いております。
引越業界においても、新設住宅着工戸数や移動者数が微減しており、厳しい状況が続いております。
この様な状況の下、当社グループは、外注費などのコストの増加に対応した価格転嫁に努め、引越単価は前年同期比3.2%増となりました。また2024年4月から適用が開始されたトラックドライバーの時間外労働の上限規制を遵守するため、自社でドライバーを育成する体制強化に取り組みましたが、作業件数は408,918件(前年同期比0.9%減)と前年同期比を下回りました。なお、当連結会計年度における予算対比では、売上高及び利益は概ね計画通りの進捗となっております。
また、当中間連結会計期間の期首から株式会社サカイパンダロジを連結の範囲に含めた結果、売上高は59,193百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益6,607百万円(前年同期比6.8%減)、経常利益6,734百万円(前年同期比6.3%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は4,537百万円(前年同期比5.6%減)となりました。
セグメント別の売上高は以下のとおりであります。
引越事業が好調に推移した影響で、各子会社で行っている引越付随事業も業績を伸ばしております。
|
報告セグメント |
売上高(百万円) |
前期比(%) |
セグメント利益(百万円) |
前期比(%) |
|
引越事業 |
50,072 |
103.3 |
5,787 |
91.9 |
|
電気工事事業 |
2,550 |
104.0 |
395 |
108.5 |
|
クリーンサービス事業 |
2,710 |
101.2 |
241 |
88.2 |
|
リユース事業 |
3,515 |
111.3 |
76 |
127.0 |
|
その他 |
345 |
107.7 |
286 |
120.4 |
|
調整額 |
- |
- |
△53 |
- |
|
合 計 |
59,193 |
103.7 |
6,734 |
93.7 |
(注)1.その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産賃貸事業等であります。
2.セグメント利益の調整額△53百万円はセグメント間取引消去等であります。
3.セグメント利益の合計は、中間連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。
② 財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は、34,333百万円となり、前連結会計年度末と比較し7,657百万円減少いたしました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産が5,934百万円減少、現金及び預金が1,419百万円減少したことによるものであります。固定資産は79,631百万円となり、前連結会計年度末と比較し810百万円増加いたしました。これは主に土地の1,060百万円の増加、投資その他の資産に含まれる投資有価証券の496百万円の増加があったものの、投資その他の資産に含まれる繰延税金資産が547百万円減少したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は、17,489百万円となり、前連結会計年度末と比較し9,710百万円減少いたしました。これは主に買掛金が3,581百万円減少、流動負債その他に含まれる未払費用が2,289百万円減少、前受金が1,474百万円減少、未払法人税等が871百万円減少したことによるものであります。固定負債は4,272百万円となり、前連結会計年度末と比較し27百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の271百万円の増加があったものの、固定負債その他に含まれる長期未払金が222百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末の純資産合計は、92,203百万円となり、前連結会計年度末と比較し2,891百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の2,940百万円増加によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ413百万円減少し、27,318百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,585百万円の増加(前年同期の資金は3,288百万円の増加)となりました。資金の主な増加は、税金等調整前中間純利益6,753百万円に対し、売上債権の減少4,624百万円、減価償却費879百万円の資金増加要因があった一方で、仕入債務の減少3,974百万円、法人税等の支払額2,479百万円、未払賞与の減少1,247百万円の資金減少要因によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,347百万円の減少(前年同期の資金は1,361百万円の減少)となりました。資金の主な減少は、有形固定資産の取得による支出1,549百万円、投資有価証券の取得による支出607百万円の資金減少要因によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,923百万円の減少(前年同期の資金は1,147百万円の減少)となりました。資金の主な減少は、配当金の支払額1,545百万円、長期借入金の返済による支出647百万円の資金減少要因によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。