第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当中間連結会計期間(2024年1月1日~2024年6月30日)は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増大等により国内経済活動に引き続き回復傾向がみられる一方で、資源・原材料価格の高騰によるインフレーションや急激な円安傾向、金融引き締め懸念など、景気の先行き不透明感が依然継続する形となりました。

物流業界においても、半導体不況や物価高騰に起因した買い控えなどによって、苦戦を強いられる状況が続いております。そうしたなか、当社グループは主力の物流事業における3PL、4PLビジネスの獲得と、ワンストップのECプラットフォームサービス「EC物流お任せくん」の本格展開を図るべく、千葉県内にグループ最大規模の物流センターを開設するなど、積極的な対応を図ってまいりました。

当中間連結会計期間の業績については、物流量減少とコスト増加傾向が継続する状況において、売上高は前中間連結会計期間より9億26百万円減(△0.4%)の2,217億39百万円、営業利益は同32億83百万円減(△23.1%)の109億58百万円、経常利益は同29億63百万円減(△20.7%)の113億85百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同17億30百万円減(△21.1%)の64億56百万円と、減収減益の決算となりました。

 

セグメント別の経営成績は以下のとおりです。

(物流事業) 

主力の物流事業では、既存顧客との取引拡大に加え、高い物流機能を求める新規顧客の獲得や、EC物流の需要取り込み等に注力しましたが、企業間物流における取扱量減少等があり、当中間連結会計期間の物流事業の売上高は前中間連結会計期間より6億53百万円減(△0.3%)の2,048億97百万円、営業利益は同20億20百万円減(△31.1%)の44億76百万円となりました。

(不動産事業)

不動産事業は、開発事業と賃貸事業で構成されております。開発事業では、グループ内での3PL、4PL事業を推進するために、顧客の物流ニーズに合った大型倉庫を土地の取得から建設まで一貫して行います。賃貸事業では、グループで保有する倉庫、オフィスビル、レジデンス等から賃貸収益を得ています。当社は、将来の投資に向け物流不動産を流動化し資金を回収しており、流動化に伴い計上する収益は不動産事業に含めております。
 当中間連結会計期間における不動産事業については、新杉田物流センター(横浜市)の信託受益権の譲渡を実施しましたが、前中間連結会計期間における物流不動産流動化の実績を下回ったこともあり、売上高は前中間連結会計期間より3億97百万円減(△3.2%)の122億13百万円、営業利益は同12億16百万円減(△16.5%)の61億58百万円となりました。

 (その他事業)

その他事業の主なものは、人材派遣事業、マーケティング事業、太陽光発電事業及び環境事業です。当中間連結会計期間におけるその他事業の売上高は前中間連結会計期間より1億25百万円増(+2.8%)の46億28百万円、営業利益は同21百万円減(△10.5%)の1億78百万円となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当中間連結会計期間末における総資産は3,122億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ109億9百万円増加しました。これは、流動資産として現預金および棚卸資産等、また固定資産として建物、土地、投資有価証券等の増加によるものです。
 負債は2,044億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ57億44百万円増加しました。これは主に、短期借入金が減少した一方で長期借入金が増加したこと等によるものです。 
 純資産は1,077億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ51億64百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上による利益剰余金の増加等によるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という) は、前連結会計年度末に比べ35億75百万円増加し、332億36百万円となりました。各キャッシュ・フローの主な内訳は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は91億94百万円となりました。前中間連結会計期間の218億70百万円の収入と比べて、税金等調整前中間純利益の減少、売上債権の減少および棚卸資産の減少等により、126億75百万円収入が減少しました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により使用した資金は84億64百万円となりました。前中間連結会計期間の47億91百万円の支出と比べて、固定資産の取得支出の増加等により36億73百万円支出が増加しました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により得られた資金は16億23百万円となりました。前中間連結会計期間の40億48百万円の支出と比べて、短期および長期借入金の返済支出等があった一方で、長期借入による収入があったことにより、56億72百万円収入が増加しました。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。