第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営上の重要な契約等】

  当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。

 

(1)業績の状況

                                                                                 (億円未満四捨五入)

 

前第2四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

    至 平成27年9月30日)

当第2四半期連結累計期間

(自 平成28年4月1日

    至 平成28年9月30日)

増減額 (増減率)

売上高(億円)

6,683

4,912

△1,772

(△26.5%)

営業損益(億円)

188

△264

△452

( - )

経常損益(億円)

160

△361

△521

( - )

親会社株主に帰属する

四半期純損益(億円)

117

△505

△621

( - )

 

為替レート(¥/US$)(6ヶ月平均)

¥121.76

¥107.31

△¥14.45

(△11.9%)

燃料油価格(US$/MT)(6ヶ月平均)

US$352

US$226

△US$125

(△35.6%)

 

当第2四半期連結累計期間(平成28年4月1日から平成28年9月30日まで)(以下、「当累計期間」と表示する)における世界経済は、一時混乱していた国際金融市場が落着きを見せ、緩やかな景気の回復基調が続きましたが、米国を除き、政治・経済面での不確実性の高まりを背景に力強さを欠く状況となりました。米国経済は、設備投資などに弱さが見られたものの、雇用や所得環境の改善が持続し、緩やかに拡大しました。欧州経済は、連続テロや英国のEU離脱問題など政治経済の不透明感が拭えず、景気の先行き懸念が強まる状況となりました。また、ブラジルなど新興国においては、資源価格下落の底打ち感から若干の景気回復の兆しが見られたものの、中国では、需要の鈍化により国内企業の過剰設備が重石となり、景気の減速傾向が続きました。

国内経済は、雇用・所得環境が改善しましたが、民間消費の伸び悩みに加え円高傾向の進行により、不安定な景況感となりました。

海運業を取りまく事業環境は、コンテナ船では、需要は緩やかに回復したものの船腹供給圧力は強く、大手競合社の経営問題も生じ、厳しい市況が続きました。また、ドライバルク船においても、海上荷動きは徐々に回復を見せはじめましたが、船腹需給バランスの改善には至らず、市況は低水準で推移しました。当社グループでは、事業構造改革による船腹削減など収支改善への施策に取り組みましたが、前年同期比で業績は悪化しました。

 

以上の結果、当累計期間の売上高は4,911億52百万円(前年同期比1,771億85百万円の減少)、営業損失は264億23百万円(前年同期は187億74百万円の営業利益)、経常損失は361億25百万円(前年同期は159億70百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は504億57百万円(前年同期は116億78百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

 

セグメントごとの業績概況は次のとおりです。

                                         (億円未満四捨五入)

 

前第2四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

    至 平成27年9月30日)

当第2四半期連結累計期間

(自 平成28年4月1日

    至 平成28年9月30日)

増減額 (増減率)

コンテナ船

売上高(億円)

3,376

2,469

△907

(△26.9%)

セグメント損益(億円)

31

△210

△241

( - )

不定期専用船

売上高(億円)

2,967

2,177

△790

(△26.6%)

セグメント損益(億円)

188

△98

△287

( - )

海洋資源開発及び重量物船

売上高(億円)

150

95

△56

(△37.0%)

セグメント損益(億円)

△36

△17

20

( - )

その他

売上高(億円)

190

170

△20

(△10.4%)

セグメント損益(億円)

9

9

△0

(△4.4%)

調整額

セグメント損益(億円)

△33

△45

△12

( - )

合計

売上高(億円)

6,683

4,912

△1,772

(△26.5%)

セグメント損益(億円)

160

△361

△521

( - )

 

①コンテナ船セグメント

 

[コンテナ船事業]

米国経済は底堅く荷動きも堅調に推移したため、北米航路の積高は前年同期比約2%の増加となりました。欧州航路では、超大型船の就航もあり、市場の供給量が需要を上回りましたが、収益性を重視した取組みにより、積高は前年同期比約1%の減少に留まりました。アジア航路では、荷動きは堅調に推移しましたが、積高は前年同期比約5%の減少となりました。南北航路では、南米東岸航路からは撤退しましたが、東豪州航路及び南アフリカ航路でのサービス改編により、積高は前年同期比約6%の増加となりました。これらの結果、当社グループ全体の積高は前年同期比約1%の増加となりました。

一方、運賃市況は、欧州航路で底打ち感が見られ、南北航路で回復の兆しが見られるものの、超大型船の相次ぐ竣工によるグローバルでの船腹需給バランスの悪化により、前年及び所期の予想を下回る結果となったため、前年同期比で減収となり損失を計上しました。

 

 

[物流事業]

内陸輸送及び倉庫業をはじめとする物流事業において、国内物流需要は前年同期比でやや弱含みで推移しました。国際物流は、日本発の航空貨物の取扱量が前年同期を上回るなど堅調に推移しましたが、円高の影響も受け、物流事業全体では前年同期比で減収減益となりました。

 

以上の結果、コンテナ船セグメント全体では、前年同期比で減収となり損失を計上しました。

 

 

②不定期専用船セグメント

 

[ドライバルク事業]

大型船市況は、中国の粗鋼生産量が前年同期を上回って推移したことに加え、同国の鉄鉱石や石炭産業の構造変化により国内生産が抑えられ、輸入量が増加したことも寄与し、海上荷動きは昨年を上回りました。一方、スクラップ処分船の隻数は年初ほどの勢いで増加しなかったため、船腹需給ギャップの大幅な改善には至らず、市況は引き続き低迷しました。中・小型船市況についても、歴史的な低水準からは底打ちしたものの船腹余剰の状態が継続し、上値の重い展開が続きました。当社グループでは構造改革を実施し、運航コストの節減、効率的配船に努めましたが、市況低迷の影響を受け前年同期比で減収となり損失を計上しました。

 

[自動車船事業]

当累計期間の完成車荷動きは、資源価格下落の影響を受けたアジア出し中近東、中南米、アフリカなど資源国向け貨物や、中国経済の減速を背景に欧州・北米出しのアジア向け貨物が軟調に推移し、ロシア経済の低迷により欧州域内の荷動きも減少しました。その結果、当社グループの総輸送台数は、大西洋域内貨物や、日本出し欧州・北米向け貨物などの増量が下支えしたものの、前年同期比で約6%の減少となりました。当社グループでは配船及び運航効率の改善に継続的に取り組みましたが、前年同期比で減収減益となりました。

 

 

[エネルギー資源輸送事業(液化天然ガス輸送船事業・油槽船事業)]

LNG船、大型原油船、LPG船は、中長期の期間傭船契約は順調に稼働しましたが、市況の軟化に伴い、エネルギー資源輸送事業全体では、前年同期比で減収減益となりました。

 

 

[近海・内航事業]

近海・内航事業においては、台風の影響もあり輸送量は前年同期を下回る結果となり、加えて近海船での一層の市況低迷、内航船での新規航路開設に係る一時的費用の発生などにより、前年同期比で減収減益となりました。

 

以上の結果、不定期専用船セグメント全体では、前年同期比で減収となり損失を計上しました。

 

 

③海洋資源開発及び重量物船セグメント

 

[海洋資源開発事業(エネルギー関連開発事業・オフショア支援船事業)]

ドリルシップ(海洋掘削船)は順調に稼働し、長期安定収益の確保に貢献しましたが、オフショア支援船事業においては、原油価格低迷に起因する海洋開発停滞により軟調な市況が継続しました。海洋資源開発事業全体では、前年同期比で減収となるものの、オフショア支援船事業の海外子会社における外貨建て債務の為替評価益もあり、損失は縮小しました。

 

[重量物船事業]

重量物船事業においては、前年同期と比べて市況は弱含みで推移しましたが、フリート縮小によるコスト削減を図り、前年同期比で減収となるものの損失は縮小しました。

 

以上の結果、海洋資源開発及び重量物船セグメント全体では、前年同期比で減収となるものの損失は縮小しました。

 

 

④その他

 

その他には、船舶管理業、旅行代理店業、不動産賃貸・管理業等が含まれており、当累計期間の業績は前年同期比で減収減益となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて、127億38百万円減少して、1,860億6百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失が456億83百万円となったこと等から、265億25百万円のマイナス(前第2四半期連結累計期間は、283億27百万円のプラス)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により105億16百万円のマイナス(前第2四半期連結累計期間は、24億64百万円のプラス)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入等により294億84百万円のプラス(前第2四半期連結累計期間は、118億38百万円のマイナス)となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は4百万円です。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

第3四半期以降の世界経済は、中国をはじめとするアジア新興国や資源国などの景気の下振れリスクに加え、英国のEU離脱問題に伴う先行き不透明感や欧州の地政学的リスクが根強く残ることから、先進国において慎重な姿勢が強まり、成長ペースの鈍化が懸念されます。

このような事業環境のもと、コンテナ船事業においては、北米航路では堅調な需要の拡大が見込まれ、欧州航路では市況の一部に底打ち感が見られるものの、依然として船腹需給アンバランスにより厳しい市況が継続する見込みです。当社は需給の変動に合わせたアライアンス規模での配船調整、冷蔵・冷凍貨物を含めた高収益貨物の獲得強化を行うとともに、空コンテナ在庫・回送費最適化をはじめとした、より一層のきめ細かなコスト削減活動などを通じて、収支改善に努めてまいります。

ドライバルク事業では、海上輸送需要は微増が続く一方で、世界的な余剰船腹の調整には引き続き時間を要することが見込まれるなか、引き続き運航効率の改善に取り組むとともに、中・小型船を中心とした船腹を縮小するなど構造改革を進めることでコスト競争力を確保し、市況の影響を受けにくい収益構造の強化に努めます。

自動車船事業では、トレード構造の変化に対応した東南アジア諸国出し及び大西洋域内などの事業基盤の強化を継続するとともに、順次竣工する重建機類・鉄道車両などの積載能力向上に対応し省燃費性能を追求した次世代大型船を最大限に活用して、収益基盤の拡充に努めます。

エネルギー資源輸送事業においては、LNG船、大型原油船、LPG船ともに、中長期の傭船契約のもとで安定収益の確保を進めます。

海洋資源開発事業・重量物船事業の市況は、引き続き原油価格の影響を受け、回復に今しばらく時間を要する見込みですが、効率的配船などにより収支改善に努めます。

物流事業、近海・内航事業については積極的な営業展開を図ります。