第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、製造業を中心に企業収益が弱含むなか消費増税の影響により個人消費も下振れするなど、力強さを欠く展開となりました。海外経済は、米国において外需の減速による企業部門の低迷を個人消費が下支えする一方、中国では内需・外需の低迷により景気の減速傾向が続きました。その他、米中貿易摩擦の動向や中東情勢の緊迫化など、先行き不透明感も残る状況です。

海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、極東の各国製油所の定期修理などにより輸送需要が減退して船腹需給が緩み、期首から5月まではWS30台で推移し市況は低迷しましたが、米国のシェールオイルの輸送需要が堅調であることやスクラバー搭載のため入渠が増えていることなどに加え、6月のホルムズ海峡付近でのタンカー襲撃や9月のサウジアラビアの油田基地への攻撃などにより中東の地政学的リスクが高まり、秋口にはWS200を超えるまで市況は高騰しました。その後、一旦11月に市況は落ち着きましたが、冬場の原油需要や、2020年1月から適用される硫黄酸化物(SOx)規制に伴う適合油への燃料交換などが要因となり、WS100を超える好調な市況展開となりました。

石油製品船(LR2やMR)は、上半期は船腹需給が緩み、市況は低迷しましたが、秋以降は硫黄酸化物(SOx)規制開始に伴い軽油などの中間留分の荷動きの増加により市況が上昇いたしました。

大型LPG船(VLGC)は、米国のLPG価格が中東と比較して安くなったことから、米国出しのトレードが活発化したことによりトンマイルが増加し、船腹需給を引き締め、市況は期を通じて好調に推移しました。

ばら積船につきましては、ダム決壊事故によるブラジル・ヴァーレの鉱山の操業停止などにより鉄鉱石の出荷が減り、期首からケープ型市況は低迷しましたが、ヴァーレが操業を停止していた鉱山が6月に再稼動したことに加え、スクラバー搭載のためケープ型の入渠が増えていることから船腹需給が締まり、ケープ型市況が上昇し、パナマックス型などの小型船型の市況も回復しました。しかしながら、秋以降、米中貿易摩擦の影響や中国の石炭輸入規制などの影響により、市況は再び下落いたしました。

こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指しており、前期には高齢のVLCC“KAI-EI”及びばら積船2隻を売却した一方、今年7月にVLCC“TENRYU”を取得したほか、9月には新たにVLCC1隻の取得を決定(2021年6月~11月竣工予定)するなど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。なお、2019年12月27日付「固定資産の譲渡および特別利益発生に関するお知らせ」にて公表いたしましたとおり、第4四半期にVLCC“JIN-EI”の譲渡益を計上する見込みです。

また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。

海運業収益は前述のとおり前期にVLCC1隻及びばら積船2隻を売却したことにより減少し89億2千7百万円(前年同四半期比15億9千1百万円減)となりました。営業利益は海運業費用の減少はありましたが海運業収益の減少幅の方が大きく11億7千3百万円(前年同四半期比1億8千7百万円減)、経常利益は支払利息の減少などにより7億6千3百万円(前年同四半期比4千万円増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は固定資産売却益などの特別利益が無かったことなどにより、5億2千5百万円(前年同四半期比8億7千4百万円減)となりました。

 

(2)財政状態に関する説明

資産、負債および純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ57億1千6百万円増加し624億2千7百万円となりました。流動資産は、燃料油の購入による貯蔵品の増加などにより5億6百万円増加し29億2千5百万円となりました。固定資産は、新造船の竣工により船舶が増加したことなどにより52億1千万円増加し595億2百万円となりました。

負債の部は、借入金の増加などにより前連結会計年度末に比べ51億1千9百万円増加し500億9千9百万円となりました。

純資産の部は、利益剰余金の増加などにより前連結会計年度末に比べ5億9千7百万円増加し123億2千8百万円となりました。

 

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5)主要な設備

主要な設備計画の完了

前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設計画のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。

会社名

セグメントの

名称

船名

取得価額

(百万円)

取得年月

総屯数

載貨重量屯数

(K/T)

PYXIS

MARITIME S.A.

外航海運業

TENRYU

9,758

2019年7月

160,008

312,611

(注)当該船舶竣工時に提出会社から提出会社の連結子会社であるPYXIS MARITIME S.A.に本船を譲渡しております。

 

②主要な設備の新設

当第3四半期連結累計期間に新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。

会社名

セグメントの名称

設備の内容

投資予定金額(百万円)

資金調達方法

起工

竣工

載貨重量屯数

(M/T)

総額

既支払額

提出会社または提出会社の連結子会社

外航海運業

船舶

9,846

976

自己資金

及び借入金

2020年9月(予定)

2021年6月~11月(予定)

310,300

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。