第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の「Go To キャンペーン」等を受け、個人消費に持ち直しの動きがみられたものの、新型コロナウイルスの感染再拡大もあり、力強さを欠く展開となりました。海外経済は、中国で、経済政策や外需の下支えを背景に、景気回復が持続する一方、米国では、雇用回復の遅れや新型コロナウイルスの第3波の深刻化により、景気の回復ペースは鈍化しました。足元では、欧米での感染再拡大に加え、1月には日本でも2回目の緊急事態宣言が発令されるなど、景気の悪化懸念が高まっている状況です。

海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、原油価格の大幅な下落により原油取引のコンタンゴを狙ったストレージ需要が増えたことにより船腹需給が一時的に締まり、市況は期首から大幅に上昇し、WS200を超えるま でに至りました。しかしながら、OPECプラスによる大規模な減産や新型コロナウイルスの影響による石油需要の減退が輸送需要を低迷させ、既存隻数も800隻を超える一方、解撤がなく、船腹需給は緩み続け、夏場にはWS20台まで下落しました。その後も冬場の需要期に入っても全く石油の需要が盛り上がらず、市況は低迷を極めました。

石油製品船(LR2やMR)も、石油製品のコンタンゴを狙ったストレージや、新型コロナウイルスの影響による石油製品の需要減から陸上の製品貯蔵タンクが満杯になり、カーゴを揚げることができない船が数多く滞船し、船腹需給を引き締め、5月上旬まで石油製品船市況は高騰しましたが、VLCCと同様、その後、滞船の解消と新型コロナウイルスによる石油製品需要の大幅な減退が重しとなり、市況は低迷しました。

大型LPG船(VLGC)は、新型コロナウイルス感染拡大により6月から7月に掛けてLPGの需要が一時期弱含んだものの、民生需要が底堅く推移したことや、中東の原油減産に伴い中東出しのカーゴが減少した一方で、米国からアジアへの荷動きが活発化しトンマイルが延びたこと、また、パナマ運河の混雑による滞船などが市況を上昇させました。

ばら積船につきましては、期首から市況は低迷していましたが、中国やインドの経済活動が再開したことにより荷動きも徐々に戻り始め、少しずつボトムアップする市況展開となっています。

こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指しており、前期には高齢のVLCC“JIN-EI”を売却する一方、新たにVLCC“TENRYU”および“HOU-EI”を取得したほか、今年度11月にもVLCC“TENZAN”を取得するなど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。このほか、海外での顧客開拓のため、昨年6月および9月にばら積船を、10月に石油製品船を、それぞれパナマ子会社からシンガポール現地法人に移管いたしました。

また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。

海運業収益は、前述のとおり前期より船舶は増加しておりますが、市況の低迷及び入渠船の増加による不稼働期間の長期化などにより86億4千2百万円(前年同四半期比2億8千5百万円減)となりました。営業利益は海運業収益の減少に加え、船舶の増加および新型コロナウイルスの影響により海運業費用が増加したため6億3千1百万円(前年同四半期比5億4千2百万円減)、経常利益は2億4千6百万円(前年同四半期比5億1千7百万円減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は法人税等の減少はありましたが1億5千5百万円(前年同四半期比3億6千9百万円減)となりました。

 

(2)財政状態に関する説明

資産、負債および純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ46億8千4百万円増加し710億5千6百万円となりました。流動資産は、新規借入金等により現金及び預金が増加したことなどにより1億6千6百万円増加し27億9千2百万円となりました。固定資産は、新造船の竣工により船舶が増加したことなどにより45億1千7百万円増加し682億6千4百万円となりました。

負債の部は、借入金の増加などにより前連結会計年度末に比べ49億6千8百万円増加し577億2千3百万円となりました。

純資産の部は、繰延ヘッジ損益の減少などにより前連結会計年度末に比べ2億8千3百万円減少し133億3千3百万円となりました。

 

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキュッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)主要な設備

主要な設備計画の完了

前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設計画のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。

会社名

セグメントの

名称

船名

取得価額

(百万円)

取得年月

総屯数

載貨重量屯数

(K/T)

ALLEGIANCE

MARITIME S.A.

外航海運業

TENZAN

9,476

2020年11月

160,433

312,524

(注)当該船舶竣工時に提出会社から提出会社の連結子会社であるALLEGIANCE MARITIME S.A.に本船を譲渡しております。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。