第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。

 これに伴う当第3四半期連結累計期間の損益への影響はありません。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、オミクロン株の動向や資源高によるコスト増加の懸念はあるものの、部品・原材料の供給不足緩和や緊急事態宣言解除後の個人消費持ち直しを背景に景気は緩やかに回復の動きを見せています。海外経済は、米国では、感染再拡大によりペースは鈍化したものの堅調な消費や設備投資により依然高水準での成長が見込まれており、中国も、夏場に景気減速をもたらした電力不足や投資抑制策の緩和によって景気は再び持ち直しています。

海運市況は、大型原油船(VLCC)の用船市況につきましては、ワクチン接種の増加により中国や米国、欧州などを中心に経済活動の正常化が進み、第1四半期に一時的に原油需要の回復の兆しが見えましたが、その後もコロナ禍による原油需要の低迷は続いており、OPECプラスの協調減産も段階的に緩和されているものの、原油供給量が絞られた状態が続きました。そのような状況下、既存隻数が800隻を超え、また解撤数が少ないため、船腹需給は引き続き緩んでおり、市況は第3四半期まで低迷を続けました。

石油製品船(LR2やMR)も、コロナ禍の影響でジェット燃料を始めとする石油製品需要の低下が続き、船腹過剰も深刻化しており、VLCCと同様、市況は低迷しました。

大型LPG船(VLGC)の用船市況は、期初には米国出しの輸送需要の減少や春の不需要期による荷動きの減少により下落しましたが、その後は中国向けの化学品原料としての需要やインドも含めた民生需要が底堅く、コロナ感染拡大の影響を大きく受けることなく堅調に推移しました。また、パナマ運河の滞船も船腹需給を引き締め、全般的に好調な市況展開となりました。

ばら積船につきましては、中国の経済活動の再開や、鉄鉱石価格の上昇、北米や南米からの穀物輸送が活発となったことに加え、コロナウイルスの影響により船員交代に時間がかかるなど、滞船の長期化も市況上昇の追い風となり、好調な市況展開となりました。第3四半期に入りますと、中国が冬季北京五輪に向けて環境政策を優先させ、粗鋼生産を始めとした経済活動を縮小させたことや、長期化していた中国主要港での滞船も改善が見られた影響で市況は軟化しましたが、コスト割れの水準までには至らず比較的堅調な市況展開となりました。

こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指しており、前期11月にVLCC“TENZAN”、当期9月にはVLCC“TOKIWA”が竣工致しました。その一方で、当期8月及び9月に石油製品船2隻を売却するなど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。

また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。

海運業収益は、石油製品船2隻の売却がありましたが、前述の通り前期と当期でVLCCを1隻ずつ取得したことなどにより、89億9千万円(前年同四半期比3億4千8百万円増)となりました。営業利益は海運業収益の増加はありましたが、船舶の取得により海運業費用が増加したことなどにより、3億6千7百万円(前年同四半期比2億6千4百万円減)、経常利益は7千万円(前年同四半期比1億7千5百万円減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は特別利益に石油製品船2隻の売却益12億7千9百万円、及び当該2隻の次回入渠に向けて引き当てていた特別修繕引当金を売却に伴って取り崩した利益1億2千7百万円を計上したことから、9億3千9百万円(前年同四半期比7億8千3百万円増)となりました。

 

(2)財政状態に関する説明

資産、負債および純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ34億5千9百万円増加し723億2千8百万円となりました。流動資産は、現金及び預金が増加したことなどにより22億4千7百万円増加し53億9千万円となりました。固定資産は、新造船の竣工により船舶が増加したことなどにより12億1千1百万円増加し669億3千8百万円となりました。

負債の部は、借入金の増加などにより前連結会計年度末に比べ25億3千3百万円増加し575億2百万円となりました。

純資産の部は、利益剰余金の増加などにより前連結会計年度末に比べ9億2千5百万円増加し148億2千5百万円となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキュッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)主要な設備

 ①主要な設備計画の完了

前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設計画のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。

会社名

セグメントの

名称

船名

総屯数(屯)

載貨重量屯数

(M/T)

取得価額

(百万円)

取得年月

CRUX MARITIME S.A.

外航海運業

TOKIWA

160,453

312,473

9,998

2021年9月

(注)当該船舶竣工時に提出会社から提出会社の連結子会社であるCRUX MARITIME S.A.に本船を譲渡しております。

 

 ②主要な設備の売却

当第3四半期連結累計期間に売却した重要な設備は次のとおりであります。

会社名

セグメントの名称

設備の内容

前期末帳簿価額

(百万円)

売却の年月

載貨重量屯数

(M/T)

CRUX MARITIME S.A.

外航海運業

船舶

954

2021年8月

99,994

AURIGA MARITIME S.A.

外航海運業

船舶

1,921

2021年9月

99,998

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。