第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症の拡大は、今後の経過によっては、当社グループの事業活動及び収益確保に影響を及ぼす可能性があります。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(a)経営成績

当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により大幅に下押しされ、個人消費と企業収益は急速に悪化し、雇用情勢に影響がみられるなど、極めて厳しい状況にあります。先行きについても、感染拡大の影響により内外経済を下振れさせるリスクなどに、十分注意する必要があります。

当社グループは、離島定期航路事業者として感染拡大防止の取り組みに最大限努めることで、乗船客数が急減する中においても、お客様と従業員の安全確保を図っております。

当社グループを取り巻く環境は、本年1月からのSox規制の導入や天候不順、また、国内外旅行先としての東京諸島と他地域との競合の激化などがあり、依然として厳しい状況が続いております。さらに、東京諸島においては、少子高齢化の波は本土より進み、人口減少に歯止めがかからない状況となっております。

このような状況の下、昨年11月に創立130周年の節目を迎えた当社および当社グループは、事業の活性化策として、当社グループや東京諸島の「強みや魅力」の原点に目を向け、2013年より施策の方向性をスローガンとして掲げ取り組んでまいりました。2020年は「SECOND・START UP 2020 第二創業期~社内イノベーションの確立」を掲げ、過去の慣例・成功体験にとらわれることのない革新的なチャレンジに挑む年度としており、三代目となる新造貨客船「さるびあ丸」と新造高速ジェット船「セブンアイランド結(ゆい)」の就航に向け、東京諸島の豊かな自然と星空の魅力を一層広め、1人でも多くのお客様に島にお越しいただき、リピーターとなって長期滞在していただけるよう、グループ一丸となって活動を続けました。

主力の海運関連事業においては、よりお客様のニーズに合った「東京の島」ならではの企画商品を造成し、営業活動と宣伝活動に努めましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、旅客数は大幅に減少しました。一方で、公共工事の増加に伴い貨物輸送量は順調に推移しました。

この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は21億7千8百万円(前年同期24億8百万円)、営業損失は4億5千4百万円(前年同期営業損失2億9千8百万円)、経常損失は4億2千6百万円(前年同期経常損失2億8千6百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3億3千2百万円(前年同期純損失1億8千7百万円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
 

《海運関連事業》 

主力の海運関連事業の旅客部門は、東京諸島の島や海などの豊かな自然と、よりお客様のニーズに合った「東京の島」ならではの企画商品並びに会社創立130周年記念プランを継続して造成し、営業活動と宣伝活動に取り組みました。また大島の最大イベント「椿まつり」においては、大島町と連携し、「国際優秀つばき園」と伊豆方面の花のイベントをつないだ「海のフラワーライン」の営業展開を図りました。また、千葉と江の島から「椿まつり」の大島への臨時船を運航して集客活動に努めました。しかしながら、椿まつりの集客低迷や新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全航路の旅客数は大きく減少し、12万8千人(前年同期17万1千人)となりました。

 

一方、貨物部門は、貨物輸送のホームページ上で、各種問い合わせに対する自動応答システムや運賃のシミュレーションシステムの導入、生鮮食料品の受付状況の案内、東京諸島への引越しの案内など、引き続きお客様の利便性向上と集荷効率の引き上げを図りました。また、各島の公共工事等の動向を注視し、集荷に遺漏がないように取り組みました。この結果、公共工事の増加に伴い輸送量が伸び、貨物取扱量は全島で7万5千トン(前年同期6万8千トン)となりました。

この結果、当事業の売上高は、16億8千2百万円(前年同期17億5千3百万円)、営業損失は2億1千7百万円(前年同期営業損失1億3千7百万円)となりました。

 

《商事料飲事業》

当事業の中心となる商事部門は、貨物部門並びに島内外の取引先との連携を密にして情報共有を図ったことにより、島嶼向けセメントの販売が堅調に推移しました。この結果、当事業の売上高は3億2千6百万円(前年同期3億3千万円)、営業利益は2千7百万円(前年同期2千6百万円)となりました。

 

《レストラン事業》

東京湾周遊のレストランシップ事業は、お客様のニーズに合った企画提案や営業活動の強化を図りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により団体客・個人客ともに大きく減少し、全クルーズでの利用客数は7千人(前年同期1万9千人)となりました。この結果、当事業の売上高は6千3百万円(前年同期1億5千3百万円)、営業損失は1億3千5百万円(前年同期営業損失9千5百万円)となりました。

 

《ホテル事業》

大島温泉ホテル事業は、大島の豊富な海の幸の料理・高品質の源泉掛け流し温泉・露天風呂からの三原山の眺望やホテル屋上に星空を観望できる「三原山テラス」の施設など、「島の魅力」を前面に押し出した営業活動を行いましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により「椿まつり」の期間を含めて、宿泊および日帰りの利用は低調に推移しました。この結果、当事業の売上高は8千8百万円(前年同期1億2千6百万円)、営業利益は3百万円(前年同期1千6百万円)となりました。

 

《旅客自動車運送事業》

当事業の中心となる大島島内におけるバス部門は、貸切バス安全性評価制度三ッ星認定のもと、安全運行に努めてまいりました。「椿まつり」においては、季節の人気定番商品の「国際優秀つばき園」を巡るコースのほか、フォトスポット「地層大切断面」へ案内するバスツアーを加えて企画商品の充実を図り、利用客の獲得に注力しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、乗客数は大きく減少しました。この結果、当事業の売上高は8千4百万円(前年同期1億1千8百万円)、営業損失は5百万円(前年同期営業利益2千万円)となりました。

 

(b)財政状態 

 当第1四半期連結会計期間末の総資産は212億7千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億7千9百万円増加しました。その主な要因は、現金預金が5億3百万円、建造中の船舶等を主とする建設仮勘定が8億3千4百万円増加したことなどによるものです。
 負債は164億2千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億2千7百万円増加しました。その主な要因は、建造中の船舶の未払固定資産代金が7億6千5百万円、固定資産圧縮未決算勘定が6億7千3百万円、借入金が2億3百万円増加したことなどによるものです。
 純資産は48億4千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億4千8百万円減少しました。その主な要因は、利益剰余金が3億7千6百万円、その他有価証券評価差額金が7千1百万円減少したことなどによるものです。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5) 従業員数

当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(6) 生産、受注及び販売の実績

当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(7) 主要な設備

前連結会計年度末における新設、除却等の計画について、著しい変動はありません。また、当第1四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。