第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は減少傾向にありますが、今後の感染状況によっては、当社グループの事業活動及び収益確保に影響を及ぼす可能性があります。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(a)経営成績

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、依然として新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が断続的に発出されたことにより、社会活動が制限され、景気は依然として厳しい状況にあります。先行きについては、感染防止対策を徹底し、ワクチン接種を促進する中で、各種政策の効果等もあって、企業収益など一部に持ち直しの動きがみられるものの、新たな変異株などによる感染再拡大の懸念もあり、不透明な状況が続くと見込まれます。

当社グループを取り巻く環境は引き続き厳しく、当第3四半期連結累計期間は緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が繰り返され、観光や移動の自粛が要請されたことに加え、夏季の台風等の影響もあり、乗船客数が減少し、また関連する大島島内でのホテルやバスなどの利用実績も減少しました。一方で、貨物輸送量はコロナ禍の巣ごもり需要を反映し、生活関連品目の宅配の増加等によりほぼ堅調に推移しました。

このような状況の下、当社グループでは、流動性資金を確保し、利用客の需要に合わせた船の減便や役員報酬の一部自主返上、諸費用等のコスト削減に加えて、雇用調整助成金や各種補助金等の活用に努めました。また、消毒の徹底、マスクの着用、三密の回避、船内換気・抗菌コーティング、乗船時の検温実施、従業員のワクチン接種促進など感染拡大防止に取り組み、お客様と従業員の安全確保を図りました。

なお、当社は、持分法適用関連会社としていた小笠原海運株式会社について、営業面等での更なるシナジーを追求するため、5月に共同出資会社である日本郵船株式会社より出資持分を追加取得し、6月末より連結子会社化いたしました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、国及び東京都からの支援や小笠原海運株式会社の連結子会社化効果等により、売上高は81億3千5百万円(前年同期67億9千2百万円)、営業利益は4億3千1百万円(前年同期営業損失3億1千9百万円)、持分法による投資損失7千4百万円を営業外費用に計上し、経常利益は3億9千9百万円(前年同期経常損失1億9千7百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億1千7百万円(前年同期純損失1億3千2百万円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

《海運関連事業》 

主力の海運関連事業の旅客部門は、さるびあ丸・セブンアイランド結の就航1周年記念ツアーや謎解きツアー、日本旅客船協会公認事業の「御船印(ごせんいん)プロジェクト」の企画商品販売などを行いましたが、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が繰り返されたことに加え、1~3月開催の大島の最大イベント「椿まつり」がオンライン開催となったことから、観光客は減少し、旅客数は25万8千人(前年同期27万4千人)となりました。また、東京湾の夏の風物詩であった東京湾納涼船は感染防止の観点から昨年に続き運休を余儀なくされました。この厳しい状況の下、国及び東京都からの支援により生活航路の維持を図ることができました。一方、貨物部門は、お客様の利便性と集荷効率の引き上げを引き続き図り、集荷に遺漏がないよう取り組み、またコロナ禍の巣ごもり需要を反映し、生活関連品目輸送量の伸びもあり、貨物取扱量は全島でほぼ前年並みの21万5千トン(前年同期21万6千トン)を確保しました。

なお、連結子会社化した小笠原海運株式会社の損益を当第3四半期連結会計期間より当セグメントに加えております。

この結果、当事業の売上高は、72億9百万円(前年同期57億3千3百万円)、営業利益は7億6千7百万円(前年同期2億2千1百万円)となりました。

 

《商事料飲事業》

商事部門は、貨物部門並びに島内外の取引先と連携を密にし工事情報を積極的に収集しましたが、公共工事が停滞したため島嶼向けセメント販売が落ち込みました。また料飲部門も、緊急事態宣言発出等による船内レストランの営業休止等により売上が減少しました。この結果、当事業の売上高は7億8千1百万円(前年同期8億8百万円)となりましたが、費用削減に努め営業利益は6千3百万円(前年同期6千4百万円)となりました。なお、5月より竹芝客船ターミナル内のレストランをリニューアルオープンいたしました。

 

《ホテル事業》

大島温泉ホテル事業は、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が繰り返されたことに加え、大島の最大イベント「椿まつり」がオンライン開催となったことから、秋以降には「ワクチン接種割引商品」等で集客に努めたものの、宿泊客は大幅に減少しました。この結果、当事業の売上高は1億1千万円(前年同期1億4千5百万円)、営業損失は4千5百万円(前年同期営業損失3千7百万円)となりました。

 

《旅客自動車運送事業》

当事業の中心となる大島島内におけるバス部門は、お客様に安心してご乗車頂くため、感染予防対策ガイドラインを踏まえた感染防止に取り組み、また貸切バス安全性評価制度三ッ星認定の下、安全運行に努めてまいりました。緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が繰り返されたことに加え、大島の最大イベント「椿まつり」がオンライン開催となったことから、乗客数は大幅に減少しました。この結果、当事業の売上高は1億6千4百万円(前年同期1億8千4百万円)となりましたが、費用削減に努め、また大島町からの支援により、営業損失は2千1百万円(前年同期営業損失3千8百万円)となりました。

 

(b)財政状態 

当第3四半期連結会計期間末の総資産は248億5千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ34億2千万円増加しました。その主な要因は、当第2四半期連結会計期間において持分法適用関連会社であった小笠原海運株式会社の株式を追加取得し、連結子会社化したことに伴い、同社の総資産が55億8千3百万円増加した一方で、前連結会計年度末までの持分法投資損益を反映した投資有価証券が13億1千3百万円減少したこと、また、同社を除く未収消費税等が8億4百万円減少したことなどによるものです。

負債は185億4千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億5千1百万円増加しました。その主な要因は、連結子会社化した小笠原海運株式会社の負債が28億4千3百万円増加した一方で、同社を除く借入金が9億9千4百万円減少したことなどによるものです。

純資産は63億6百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億6千9百万円増加しました。その主な要因は、連結子会社化した小笠原海運株式会社の非支配株主持分が13億4千1百万円、利益剰余金が1億1千7百万円増加したことなどによるものです。

 

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5) 従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(6) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(7) 主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった重要な設備について、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。 

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの
名称

設備の内容

投資額
(千円)

完了年月

提出会社

芝浦

(東京都港区)

海運関連事業

貨物運搬用コンテナ

26,652

2021年6月

 

(注)投資額には、消費税等は含まれておりません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。