第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績及び財政状態の状況

当第1四半期連結累計期間のわが国経済は、このところの消費者物価の上昇による家計への影響が懸念されるものの、個人消費を中心に緩やかに持ち直しました

こうした経済情勢にあって、当社グループを取り巻く事業環境は、ウクライナ侵攻により世界的にインフレが加速する中、物流業界においては、人手不足もあってコストが増加したものの、世界的に海上・航空運賃単価が高水準を維持したため好調に推移しました。一方、不動産業界においては、商業施設への客足がコロナ禍前の水準には戻らず、需給の緩みで賃貸オフィスビルの空室率が上昇するなど厳しい状況が続きました。当社グループ全体としては堅調に推移しました

このような状況の下、当社グループは、IT等新手法を活用しつつ営業活動を推進し、物流事業では、医薬品等の配送センター業務の拡大、国際輸送貨物の取扱拡大に努め、不動産事業では、テナントの確保及び賃料水準の維持・向上に努めました。他方、コスト管理の徹底と業務の効率化を一層推し進め、業績の向上に努めました。

この結果、営業収益は、物流事業で、倉庫、陸上運送、港湾運送及び国際運送取扱の各事業において貨物取扱量が増加したほか、国際運送取扱事業において海上・航空運賃単価上昇や為替円安の寄与もあり収入が増加し、不動産事業で、不動産賃貸事業において東京地区の賃貸オフィスビルの空室率の上昇があったものの、前年同期に新型コロナウイルス感染症の影響により臨時休業を余儀なくされた商業施設の来場者数が回復したほか、マンション販売事業における販売物件の増加もあり収入が増加したため、全体として前年同期比192億7千万円(33.9%)増761億8千7百万円となりました。他方営業原価は、物流事業で、貨物取扱量の増加等に伴い作業運送委託費が増加したほか、不動産事業で、マンション販売物件の増加に伴い不動産販売原価等が増加したため、全体として前年同期比160億8千1百万円(31.4%)増673億4千2百万円となり、販売費及び一般管理費は、連結子会社における人件費等の増加により、同1億7百万円(4.1%)増27億2千6百万円となりました。

このため、営業利益は、物流及び不動産の両事業で増益となり、全体として前年同期比30億8千1百万円(101.4%)増61億1千8百万円となり、経常利益は、受取配当金等の増加により同46億5千3百万円(94.3%)増95億8千6百万円となりました。また親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別利益で不動産賃貸ノンコア資産の売却による固定資産処分益の計上等により前年同期比51億7千6百万円(158.2%)増84億4千9百万円となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
  ① 物流事業

倉庫、陸上運送、港湾運送及び国際運送取扱の各事業において貨物取扱量が増加しており、倉庫、陸上運送の両事業は、医薬品、自動車部品、飲料の取扱増加等により、営業収益は倉庫事業で前年同期比9.4%増153億3千2百万円、陸上運送事業で同1.8%増128億3千8百万円となりました。また港湾運送事業は、コンテナ貨物の取扱増加等により、営業収益は前年同期比5.0%増60億3千7百万円となり、国際運送取扱事業は、輸出入貨物の取扱増加のほか海上・航空運賃単価上昇や為替円安の寄与もあり、営業収益は同100.6%増302億1千6百万円となりました。

この結果、物流事業全体の営業収益は、前年同期比171億8千3百万円(34.8%)増665億2千3百万円となりました。また営業費用は、貨物取扱量の増加等に伴い作業運送委託費が増加したため、前年同期比150億3千7百万円(32.3%)増615億9千8百万円となりました。このためセグメント利益(営業利益)は、前年同期比21億4千6百万円(77.2%)増49億2千5百万円となりました。

 

 

  ② 不動産事業

主力の不動産賃貸事業は、東京地区の賃貸オフィスビルの空室率の上昇があったものの、前年同期に新型コロナウイルス感染症の影響により臨時休業を余儀なくされた商業施設の来場者数が回復したため、営業収益は前年同期比4.1%増74億3千2百万円となりました。その他の営業収益は、マンション販売事業における販売物件の増加等により、前年同期比204.5%増25億9千8百万円となりました。

この結果、不動産事業全体の営業収益は、前年同期比20億3千9百万円(25.5%)増100億3千1百万円となりました。また営業費用は、前年同期に計上した大阪の新規取得施設に係る不動産取得税等が減少したものの、マンション販売物件の増加に伴い不動産販売原価等が増加したため、前年同期比11億2千3百万円(18.0%)増73億7千4百万円となりました。このためセグメント利益(営業利益)は、前年同期比9億1千5百万円(52.6%)増26億5千7百万円となりました。

 

セグメントごとの主要業務の営業収益

セグメント

営業収益(百万円)

前年同期比増減

前第1四半期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

金額(百万円)

(%)

物流事業

 

 

 

 

(倉庫事業)

14,021

15,332

1,311

9.4

(陸上運送事業)

12,608

12,838

230

1.8

(港湾運送事業)

5,748

6,037

288

5.0

(国際運送取扱事業)

15,064

30,216

15,152

100.6

(その他)

1,897

2,098

201

10.6

49,340

66,523

17,183

34.8

不動産事業

 

 

 

 

(不動産賃貸事業)

7,138

7,432

294

4.1

(その他)

853

2,598

1,745

204.5

7,991

10,031

2,039

25.5

セグメント間取引消去

△415

△367

47

合計

56,917

76,187

19,270

33.9

 

 

当第1四半期連結会計期間の総資産は、配当金の支払や自己株式の取得等に伴い「現金及び預金」が減少したほか、株式相場の低下に伴い「投資有価証券」が減少したため前期末比80億2千万円減5,541億6千6百万円となりました。

他方当第1四半期連結会計期間の負債合計は、前期分の納付等に伴い「未払法人税等」が減少したほか、株式相場の低下に伴い「繰延税金負債」が減少したため前期末比76億4千万円減2,067億8千6百万円となりました。

また当第1四半期連結会計期間の純資産は、配当金の支払や自己株式の取得による減少を上回る「親会社株主に帰属する四半期純利益」の計上に伴い「株主資本」が増加したほか、為替変動に伴う「為替換算調整勘定」の改善があったものの、株式相場の低下に伴い「その他有価証券評価差額金」が減少したため前期末比3億7千9百万円減3,473億7千9百万円となりました。

この結果、当第1四半期連結会計期間の自己資本比率は、前期末を0.8ポイント上回る62.0%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益、減価償却による資金留保等により55億7千7百万円の増加前年同期は2千4百万円の増加)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の売却による収入があった一方、固定資産の取得による支出等により60億5千4百万円の減少前年同期は281億3千8百万円の減少)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得、配当金の支払等により49億8千5百万円の減少前年同期は47億8千7百万円の増加)となりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、これらに現金及び現金同等物に係る換算差額(6億8千5百万円の増加)を加えた全体で47億7千7百万円の減少となり、現金及び現金同等物の四半期末残高は477億2千8百万円となりました。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。