文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
当社グループは、「歓迎され、信頼される物流サービスの提供を通じて、広く国際社会に貢献するとともに、企業の安定した発展をはかり、あわせて企業に関係する人々の人間性豊かな生活を確保する。」を経営理念としており、この経営理念の下、お客様に優れた物流サービスを提供してまいります。
今後の景気動向につきましては、引続き緩やかな回復基調で推移するものと予想されます。
このような状況の中、当社グループは、更に連携を強化することで顧客ニーズに対応した質の高いサービスを提供することにより、付加価値の高い新規顧客の獲得と安定的な貨物取扱いの確保に努めるほか、海外を含む有力拠点への新規施設の拡充も視野に入れつつ、組織体制の見直しによる業務の効率化も進めることで、収益の増大を図り事業基盤の強化に努めてまいります。
なお、「環境問題への取り組み」と「財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針」は下記のとおりであります。
① 環境問題への取り組み
当社グループは、環境問題への取り組みを重要な経営課題の一つとして捉え、平成15年に環境方針を策定するとともに、環境に配慮した事業活動を推進し、地球環境の保全に取り組んでおります。
具体的な取り組みとして、これまで、倉庫業・トラック運送事業の全事業所において「グリーン経営認証」を取得し、環境負荷低減の取り組みを推進するとともに、設備面では、倉庫施設トランスの高効率省エネ型への更新や冷蔵倉庫における外断熱の全面改修等を実施、さらに大黒埠頭流通センター(横浜市)において太陽光発電設備(発電容量200kW)を設置したほか、各施設においてLED照明等の高効率照明器具や省エネ型空調設備への更新を実施するなど、積極的にCO2削減に取り組んでおります。
② 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当社は、株主は市場での自由な取引を通じて決まるものと考えます。したがって、当社の財務および事業の方針の決定を支配することが可能な量の株式を取得する買付提案に応じるか否かの判断は、最終的には株主の皆様のご意思に委ねられるべきものと考えます。
しかし、株式の大規模買付行為の中には、①買収の目的や買収後の経営方針等に鑑み、企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすおそれのあるもの、②株主に株式の売却を事実上強要するおそれのあるもの、③対象会社の取締役会や株主が買付の条件等について検討し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないものなど、対象会社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保し、向上させることにはならないものも存在します。当社は、このような不適切な大規模買付行為を行う者は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として適当ではないと考えます。
そのような大規模買付行為を行おうとする者に対しては、情報開示を積極的に求め、当社取締役会の判断、意見などとともに公表するなど、株主の皆様が適切な判断を行うための情報と時間の確保に努めるとともに、必要に応じて、会社法その他関係法令の許容する範囲内において適切な対応をしてまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1) 事業環境の変動リスク
当社グループは、倉庫、流通加工、陸上運送等の国内物流事業および国際運送、航空運送、港湾作業等の国際物流事業を行っており、荷動きは、国内外の景気動向や在庫調整の影響を受け、また、売上高は、価格競争等の物流市場動向や顧客企業の物流合理化の影響を受けるなど、事業環境の変動の影響を受けます。
(2) 自然災害によるリスク
当社グループは、東京、横浜、名古屋、大阪および神戸に倉庫を中心とする物流施設を有しており、これら施設は地震、台風等の自然災害の発生を想定し、耐性を十分考慮して建設しておりますが、万一、想定を超えるような自然災害が発生し、これら施設に損害が生じた場合には、業績に相当の影響が生じる可能性があります。
(3) 海外事業に関するリスク
当社グループは、シンガポール、フィリピン、香港および台湾等において国際運送取扱等の物流事業を行っておりますが、海外の事業展開にあたっては、予期しない法令・規制等の変更、急激な政治・経済変動、戦争・テロ・伝染病その他の要因による社会的混乱等により、業績に影響を受ける可能性があります。
(4) 情報ネットワーク等に関するリスク
当社グループの情報ネットワークに、インターネットを通じて外部から侵入された場合には、情報ネットワークシステムに障害が生じる可能性がありますので、ファイアウォールを設置する等の厳重な管理を実施するとともに、IT賠償責任保険を付保しております。
また、当社グループは、物流業務において個人情報を含む顧客等の情報を取扱っております。これら情報の外部漏洩やデータ喪失等の問題が発生した場合には、当社グループの社会的信用の低下を招き、損害賠償請求を受ける可能性があります。
(5) 為替レートの変動リスク
当社グループの海外進出国・地域における取引ならびに国際物流事業における海外法人等との取引において、収益・費用・資産を含む現地通貨やUSドル建ての項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されております。換算時の為替レートの変動により、これらの項目は現地通貨における価値が変わらないとしても、円換算後の価値に影響を受ける可能性があります。
(6) 金利の変動リスク
当社グループの必要な設備資金等は、固定金利による長期の安定的な資金調達を基本としておりますが、一部の変動金利による調達資金については金利変動の影響を受けることとなります。また、今後の金利変動により、将来の資金調達コストに影響を受ける可能性があります。
(7) 保有資産の時価の変動リスク
今後、事業用資産(土地・建物等)の時価が大幅に下落し、かつ当該資産から充分なキャッシュ・フローが見込めない場合には、減損処理をする可能性があります。
また、投資有価証券の時価が取得原価に比べて著しく下落した場合にも、減損処理が発生する可能性がありますので、当社グループの業績および財政状況に影響する可能性があります。
当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当連結会計年度のわが国経済は、個人消費に持ち直しの動きがみられ、生産や輸出も持ち直す等、緩やかな回復基調となりました。
このような環境の中、当社グループにおいては、輸入貨物の取扱いが減少しましたが、輸出貨物、輸出車両の海上輸送、港湾作業および流通加工・配送等の国内貨物の取扱いが増加しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、貨物取扱いの増加により、454億6千5百万円(前期比31億1千3百万円の増収、7.4%増)となりました。
売上原価は、貨物取扱いの増加に伴い作業費等が増加したことにより、421億2千5百万円(前期比26億2千7百万円の増加、6.7%増)となり、売上総利益は33億4千万円(前期比4億8千6百万円の増益、17.0%増)となりました。
一般管理費は、19億1千万円と前期比5千2百万円増加し、営業利益は14億3千万円(前期比4億3千3百万円の増益、43.5%増)となりました。
経常利益は、13億6千9百万円(前期比4億9千6百万円の増益、56.9%増)となりました。売上高経常利益率は3.0%となり、前期と比較して0.9%向上しております。
特別利益は9千4百万円、特別損失は2千9百万円となり、税金等調整前当期純利益は14億3千4百万円(前期比5億9千7百万円の増益、71.4%増)となりました。
また、法人税、住民税及び事業税および法人税等調整額を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は11億4千1百万円(前期比6億3千1百万円の増益、123.6%増)となり、1株当たり当期純利益は、174円89銭となりました。
当社グループのセグメント別概況は、次のとおりであります。
国内物流事業
国内物流事業におきましては、倉庫業は、日用品等の取扱い増により、売上高は63億6千4百万円(前期比3.4%増)となり、陸上運送業は、一般貨物輸送の取扱いは減少しましたが、配送取扱い件数が増加し、売上高は153億6千9百万円(前期比6.5%増)、流通加工業は、取扱いの増加により、売上高は58億7千2百万円(前期比17.7%増)となりました。
以上の結果、国内物流事業の売上高は284億3百万円(前期比19億8千9百万円の増収、7.5%増)となり、営業利益は売上増により20億6千2百万円(前期比2億8千4百万円の増益、16.0%増)となりました。
国際物流事業
国際物流事業におきましては、国際運送取扱業は、輸入貨物、プロジェクト貨物の取扱いが減少しましたが、輸出貨物および輸出車両の海上輸送の取扱いが増加し、売上高は147億8千7百万円(前期比4.8%増)となり、港湾作業は、船内・沿岸荷役の取扱いが増加し、売上高は23億7千2百万円(前期比16.9%増)、航空運送取扱業は、輸入貨物の取扱いが増加し、売上高は9億3千7百万円(前期比11.2%増)となりました。
以上の結果、国際物流事業の売上高は180億9千6百万円(前期比11億1千2百万円の増収、6.5%増)となり、営業利益は売上増および固定費の削減により、8億2千2百万円(前期比2億1千6百万円の増益、35.6%増)となりました。
① セグメント別売上高
当連結会計年度におけるセグメント別売上高は次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
業務の種類 |
売上高 |
|
|
金額(百万円) |
前年同期比(%) |
||
|
国内物流事業 |
倉庫業 |
6,364 |
103.4 |
|
流通加工業 |
5,872 |
117.7 |
|
|
陸上運送業 |
15,369 |
106.5 |
|
|
その他 |
797 |
95.5 |
|
|
計 |
28,403 |
107.5 |
|
|
国際物流事業 |
国際運送取扱業 |
14,787 |
104.8 |
|
航空運送取扱業 |
937 |
111.2 |
|
|
港湾作業 |
2,372 |
116.9 |
|
|
計 |
18,096 |
106.5 |
|
|
セグメント間の内部売上高 |
△1,034 |
― |
|
|
合計 |
45,465 |
107.4 |
|
(注) 1 主な相手先別の売上高および当該売上高の総売上高に対する割合
|
相手先 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
売上高(百万円) |
割合(%) |
売上高(百万円) |
割合(%) |
|
|
日本生活協同組合連合会 |
5,876 |
13.9 |
6,814 |
15.0 |
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
② セグメント別取扱高
当連結会計年度におけるセグメント別取扱高は次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
業務の種類 |
取扱高等 |
前年同期比(%) |
|
|
国内物流事業 |
倉庫保管 |
保管残高 |
137千トン |
95.0 |
|
貨物回転率 |
70.3% |
103.7 |
||
|
倉庫荷役 |
入庫高 |
1,158千トン |
98.3 |
|
|
出庫高 |
1,175千トン |
100.0 |
||
|
流通加工業 |
流通加工取扱個数 |
54,159千個 |
137.4 |
|
|
陸上運送業 |
陸上運送高 |
2,022千トン |
99.2 |
|
|
配送取扱件数 |
13,531千件 |
108.1 |
||
|
国際物流事業 |
国際運送取扱業 |
国際運送取扱高 |
2,190千トン |
101.1 |
|
航空運送取扱業 |
航空運送取扱高 |
5,328トン |
136.5 |
|
|
港湾作業 |
港湾作業取扱高 |
3,498千トン |
106.1 |
|
(注) 貨物回転率は貨物荷動きの状況を示すものであり、下記の算式によって算定しております。
|
貨物回転率(%) |
= |
(入庫高+出庫高)×1/2 |
×100 |
|
月末平均保管残高×12ヶ月 |
(3) 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は426億3千万円と、前期と比較して5億9千8百万円増加いたしました。流動資産は17億5千9百万円増加の101億3百万円、固定資産は11億5千3百万円減少の324億7千3百万円となりました。
流動資産の増加の主な要因は、現金及び預金が増加したことによります。
固定資産のうち、有形固定資産は239億3千9百万円と、前期と比較して19億6千1百万円減少いたしました。この内訳は、既存設備の改修に係る設備投資などによる増加と、資産の売却による減少、および減価償却費の計上によるものであります。無形固定資産は、15億6千4百万円と前期と比較して6百万円増加いたしました。この内訳は、ソフトウエアの取得および減価償却費の計上によるものであります。
投資その他の資産は、69億6千9百万円と前期と比較して8億1百万円増加いたしました。増加の主な要因は、市場価格のある株式の評価益の増加により、投資有価証券が増加したことによるものであります。
当連結会計年度末の負債合計は、259億2千万円と前期と比較して4億5千4百万円減少いたしました。減少の主な要因は、借入金が減少したことによるものであります。
当連結会計年度末の純資産合計は、167億9百万円と前期と比較して10億5千3百万円増加いたしました。
株主資本は、156億6千9百万円と前期と比較して8億1千4百万円増加いたしました。増加の主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、利益剰余金が増加したことによります。また、その他の包括利益累計額は、その他有価証券評価差額金、退職給付に係る調整累計額の増加と、為替換算調整勘定の減少により、前期と比較して2億3千8百万円増加いたしました。
この結果、自己資本比率は、前期末の37.2%から39.2%に増加し、1株当たり純資産額は2,559円25銭となりました。
当連結会計年度における連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが34億3千7百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1億7千9百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローが20億5千万円の支出となり、これらに現金及び現金同等物に係る換算差額(9百万円の減少)を加え、全体では15億5千7百万円の増加となり、現金及び現金同等物の期末残高は、32億7千2百万円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益14億3千4百万円、減価償却費による資金留保18億1千1百万円等により、34億3千7百万円の収入となりました。
前期(21億3千7百万円の収入)との比較では、13億円の収入の増加となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の売却等により、1億7千9百万円の収入(前期は11億7千9百万円の支出)となりました。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済等により、20億5千万円の支出となりました。
前期(12億1千2百万円の支出)との比較では、8億3千7百万円の支出の増加となりました。
④ 資本の財源および資金の流動性
当社グループにおける主な資金需要は、各種物流サービス提供のための営業費用等に係る運転資金と、売上高の根幹をなす物流施設の維持・更新等の設備資金であります。
これらの需要に対しまして、自己資金のほか、運転資金については短期借入金による資金調達を、設備資金については長期借入金による資金調達を基本として対応しております。
また、新規大型物流施設投資につきましては、資金回収に相応の期間が必要でありますので、社債による資金調達を基本として対応しております。
平成30年3月31日現在の借入金および社債の概要は下記のとおりであります。
|
区分 |
年度別返済予定額 |
|||||
|
合計 |
1年以内 |
1年超2年以内 |
2年超3年以内 |
3年超4年以内 |
4年超 |
|
|
短期借入金 |
1,989 |
1,989 |
- |
- |
- |
- |
|
長期借入金 |
8,448 |
2,890 |
1,849 |
1,733 |
897 |
1,077 |
|
社債 |
4,500 |
1,000 |
1,000 |
- |
1,600 |
900 |
当社グループは、お客様の要望される物流サービスの提供を通じて引き続き営業キャッシュ・フローを高めるとともに、借入金削減による財務体質の改善を図ることにより、当社グループの社業発展に必要な資金確保は可能と考えております。
該当事項はありません。
該当事項はありません。