第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありませんが、新型コロナウィルス感染症の影響による営業基盤を取巻く環境の変化に的確に対応し、また、取引先企業の与信管理により注意を払うようにしております。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態および経営成績の状況

 当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の影響が依然として続き、一部においては、緊急事態宣言解除後の経済活動の再開や各種政策効果により持ち直しの動きも見られましたが、先行きは不透明な状況が続いております。また、世界経済においても中国においては経済活動再開や経済政策等により持ち直しの動きが見られるものの、同じく厳しい状況が続いております。

 物流業界におきましても、国内の経済活動の停滞により荷動きは減少しており、反面、保管残高は高い水準を維持しております。また、国際物流におきましても、世界経済の停滞が続いていることから、輸出入ともに貨物取扱量は減少しており、引き続き厳しい経営環境で推移しました。

 このような事業環境のもと、当社グループは第6次中期経営計画「CHANGE!to2021」の施策を切れ目なく展開しつつ、コロナ禍において一層の「意識・知識・組織のCHANGE」の浸透を図ってまいりました。変化が加速する顧客ニーズに的確に対応できる営業体制の構築と業務の効率化を推し進め、業務品質のさらなる向上を目指すとともに働き易い職場創りを進めております。また、環境問題対策及び社会貢献の一環として、廃PETボトルの再資源化を行う豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社設立への出資や会議・交渉等のペーパーレス化の推進等に取り組むなど、いわゆる新しい「企業文化」の創設にも挑戦してまいりました。

 また、当社グループでは、新型コロナウィルス感染症対策として、従業員の安全を最優先に考えたうえで感染防止と事業活動を両立させるための感染防止策に加え、移動を伴う会議のオンライン化や状況に応じた時差出勤やテレワークの実施等の対策を行っております。

 これらの結果、当第3四半期連結累計期間の営業収益は19,301,968千円(前年同期比3.5%減)、営業利益は1,291,543千円(前年同期比4.3%増)、経常利益は1,448,297千円(前年同期比2.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,009,344千円(前年同期比7.9%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 倉庫業

 倉庫業におきましては、入出庫高は前年同期に比し減少しておりますが、第3四半期においては荷動きに回復傾向が見られ、貨物回転率は改善しつつあります。また、再寄託先の活用も図り保管残高は増加しました。これらの結果、倉庫業の営業収益は4,984,926千円(前年同期比1.8%増)、セグメント利益は保管残高が増加したことに加え、当社の物流ノウハウを活かした構内荷役作業サービスの提供、料金改定や貨物構成の一部見直し等の効果もあり863,467千円(前年同期比42.0%増)となりました。

② 運送業

 運送業におきましては、国内経済の停滞により取扱数量は減少しました。これらの結果、運送業の営業収益は9,300,749千円(前年同期比2.6%減)、セグメント利益は貨物量の減少により一部に非効率な運行状況が見られた影響等もあり647,324千円(前年同期比18.8%減)となりました。

③ 国際貨物取扱業

 国際貨物取扱業におきましては、通関業の取扱数量は、国内および海外の経済活動の停滞の影響等から輸入は減少が続いておりますが、輸出は第3四半期に取扱数量が回復したことから前年同期に比し増加しました。梱包業の取扱数量については、得意先企業の海外営業展開の不振の影響等を受けて減少しました。これらの結果、国際貨物取扱業の営業収益は5,122,745千円(前年同期比9.5%減)、セグメント利益は採算性の高い梱包業の取扱が減少した影響等により296,404千円(前年同期比19.9%減)となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末における総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2,166,718千円増の50,456,964千円となりました。これは主に、流動資産の受取手形及び営業未収入金が142,142千円、固定資産の建物及び構築物が305,874千円、それぞれ減少しましたが、流動資産の現金及び預金が新規借り入れ等により403,385千円、固定資産の投資有価証券が非上場会社株式等の新規取得及び株価の上昇により1,067,514千円、現在建築を進めております梅小路地区の宿泊施設建設工事に係る建設仮勘定が1,117,978千円、それぞれ増加したこと等によるものです。

 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ905,302千円増の10,535,603千円となりました。これは主に、流動負債の支払手形及び営業未払金が231,134千円、1年内返済予定の長期借入金が63,000千円、未払法人税等が153,041千円、それぞれ減少しましたが、流動負債の設備関係支払手形が梅小路地区の宿泊施設建設工事代金支払いによるもので466,814千円、固定負債の長期借入金が新規借り入れにより516,999千円、繰延税金負債が有価証券評価益の増加等により296,295千円、それぞれ増加したこと等によるものです。

 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,261,415千円増の39,921,360千円となりました。これは主に、利益剰余金が582,464千円、その他有価証券評価差額金が667,812千円、それぞれ増加したこと等によるものです。

 以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.9ポイント減の78.7%となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローで1,893,474千円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローで1,504,508千円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローで14,411千円の増加となり、前連結会計年度末に比べ403,385千円(11.4%)増加し、当第3四半期連結会計期間末には3,932,468千円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、主に、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費によるものであり、1,893,474千円と前年同期と比べ34,659千円(1.8%)の減少となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、主に、有形固定資産の取得による支出及び投資有価証券の取得による支出によるものであり、1,504,508千円と前年同期と比べ2,325,203千円(60.7%)の減少となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は、主に、長期借入れによる収入によるものでありますが、長期借入金の返済による支出及び配当金の支払いによる減少もあり、14,411千円と前年同期と比べ870,546千円(98.4%)の減少となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。