当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクに重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことにより経済社会活動の正常化が進み、雇用・所得環境が改善する下で緩やかに回復が続いております。一方で世界的な金融引き締めによる経済の下振れリスク、原材料価格の高騰や円安による物価上昇など、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような状況のもと当社グループは、2024年度を最終年度とする中期経営計画『Vision2024物流イノベーションへの挑戦』で掲げる、物流センターの機能拡充や運送部門強化、海外物流業務の強化による既存事業の拡大・強化、次世代型物流倉庫の建設や基幹システム再構築の検討など、成長に向けた取組と戦略的投資の調査研究に取り組んでおります。
その結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、投資有価証券の期末評価等により、前連結会計年度末に比べ710百万円増加し38,546百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、短期借入金の新規借入れや長期借入金の返済、前期末未払法人税等の支払いにより、前連結会計年度末に比べ765百万円減少の15,157百万円となり、また、当第2四半期連結会計期間末の純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加、円安の影響による為替換算調整勘定や非支配株主持分の増加により、前連結会計年度末に比べ1,476百万円増加の23,388百万円となりました。
b.経営成績
当第2四半期連結累計期間においては、国内物流事業では、前年同期と比較して倉庫業務において入出庫高が減少したものの、保管高、保管残高は前年同期を上回り、倉庫業務、運送業務等は前年同期を上回りました。国際物流事業においては前期まで好調に推移していた海上運賃が大きく下落したほか、貨物の取扱いも減少し、営業収益は前年同期を下回りました。営業利益については、海外での倉庫業務が堅調に推移したことや電力費の政府補助等により動力費が減少したこと等により前年同期を若干上回りましたが、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益については前年同期を下回りました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の営業収益は前年同期比9.5%減少の12,612百万円、営業利益は前年同期比0.5%増加の715百万円、経常利益は前年同期比1.0%減少の752百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比3.9%減少の473百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①国内物流事業
国内物流事業においては、倉庫業務においては入出庫高が前年同期に比べ減少したものの、保管高、保管残高は前年同期を上回り、倉庫業務全体では前年同期を上回りました。港湾運送取扱業務、運送業務も前年同期比と比較して増加し、営業収益、セグメント利益ともに前年同期を上回りました。
その結果、営業収益は前年同期比3.4%増加の10,245百万円、セグメント利益は前年同期比24.2%増加の940百万円となりました。
②国際物流事業
国際物流事業においては、海外での倉庫業務については取扱いが増加したものの、輸出入貨物の減少や海上運賃マーケットの下落により営業収益およびセグメント利益は前年同期を下回りました。
その結果、営業収益は前年同期比43.0%減少の2,174百万円、セグメント利益は前年同期比44.8%減少の182百万円となりました。
なお、不動産の賃貸事業及び物流資材の販売事業並びに太陽光発電の売電事業等のその他事業は、営業収益は前年同期比5.3%減少の200百万円、セグメント利益は前年同期比2.7%減少の135百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益が750百万円となり、減価償却費、移転補償金の受取額、有形固定資産の取得による支出、短期借入金の純増額、長期借入金の返済による支出等により前連結会計年度末に比べ254百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には4,421百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果獲得した資金は1,042百万円(前年同期は1,509百万円の獲得)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益750百万円、減価償却費670百万円、移転補償金の受取額746百万円、法人税等の支払額669百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は677百万円(前年同期は370百万円の使用)となりました。これは主として、定期預金の増加額331百万円、有形固定資産の取得による支出240百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は184百万円(前年同期は72百万円の使用)となりました。これは主として、短期借入金の純増額300百万円、長期借入金の返済による支出373百万円、配当金の支払額54百万円によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。