なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(以下「当第3四半期」)における世界経済は、米国では雇用環境の改善や底堅い個人消費により景気の回復が持続し、欧州では原油安を背景に緩やかな景気回復を維持しました。一方、中国経済は成長鈍化が鮮明となり、その影響でアジアでは減速感が強まりました。日本では、昨秋以降、輸出及び内需の回復に力強さを欠き、景気の足踏み状態が続きました。
このような状況下、当社グループは、海外25か国のグローバルネットワークを駆使し、第5次中期経営計画の重点分野である自動車関連部品を中心に、アジア、中国、北米で海外事業の拡大を図りました。国内では、物流品質の改善や利益率の向上に注力しました。
当第3四半期は、物流事業において、海外では、アジア発の自動車部品及び中国発の電子部品を中心とした輸出が好調に推移したことに加え、米州においては、自動車関連事業が堅調に推移し、増収増益となりました。日本では、一部の自動車産業の国内回帰により、部品及び完成車の取り扱い物量が復調したものの、中国の景気減速の影響もあり、全般的に売上は伸び悩みました。一方で、人件費・経費等の圧縮や利益率向上に引き続き取り組み、増益を確保しました。旅行事業では、中国、アジア、北米への業務渡航及び収益性の高いビジネス・イベント事業の取り扱いが堅調に推移しました。
これらの結果、当期における当社グループの売上高は、前年同期比0.5%増の153,230百万円となりました。利益につきましては、営業利益は前年同期比32.0%増の4,523百万円、経常利益は前年同期比26.1%増の4,700百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比56.4%増の2,914百万円と、増収増益を確保しました。
セグメントの業績
① 物流事業
日本では、輸出海上貨物は機械設備、自動車部品及び完成車が堅調に推移したほか、タンクコンテナを含む危険品の取り扱いが好調に推移しました。輸入海上貨物は、家電関連の取り扱いが低迷しましたが、一般雑貨や乳製品等の食品関連貨物の取り扱いは順調に推移しました。
輸出航空貨物は、機械装置や自動車部品を中心に回復基調で推移しました。輸入航空貨物は、医薬品関連貨物の取り扱いが順調に推移したことに加え、自動車関連の取り扱いも堅調に推移しましたが、円安の影響を受けアパレル関連は伸び悩みました。国内倉庫では、関東地区で一般雑貨の在庫減少が見られましたが、関西地区は全般的に堅調を維持しました。コンテナ船ターミナル事業では、米州航路は堅調に推移しましたが、中国航路は減少傾向で推移しました。
海外では、米州においては、中西部及び西岸地区において新規顧客向け大型倉庫開設など、今後の展開を睨んだ施設の拡充を図ったほか、経費の削減にも取り組みました。また、カナダで新規受注した自動車部品の組立業務が好調だったほか、メキシコでは量産部品保管業務などが順調に推移しました。欧州では、自動車イベント関連部品が堅調に推移したほか、ポーランドにおいて日用雑貨、電気製品の取り扱いが大幅に増加し収益に貢献しました。アジアでは、期初の北米西岸港湾混乱による航空代替輸送が貢献したほか、混乱収束後においても、好調な米国市場向け自動車関連部品を中心に、航空・海上輸出がともに順調に推移したことに加えて、顧客の新工場稼働に対応してタイ・プラチンブリ倉庫の増設工事を開始しました。また、今期より連結子会社化したインドネシア現地法人(PT. NISSIN TRANSPORT INDONESIA)が収益に寄与しました。中国では電子部品・部材の輸送が堅調に推移したほか、新規に開始した倉庫業務が順調に推移し、経済成長鈍化の影響を受けたものの、増収増益を確保しました。
この結果、売上高は前年同期比1.3%増の110,478百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比39.4%増の3,477百万円となりました。
② 旅行事業
中国、アジア、北米向け業務渡航が堅調に推移したほか、企業の海外研修旅行や文化事業団体の海外公演など、目的別団体旅行が大幅に増加し収益に貢献しました。また、中国及び台湾からのインバウンド事業も好調に推移しました。他方、ホールセール事業及び代理店向け発券業務の減少や、テロ事件多発による海外観光旅行の不振により、売上は減少しました。
この結果、売上高は前年同期比1.3%減の41,986百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比7.9%増の543百万円となりました。
③ 不動産事業
京浜地区などで展開する商業ビル、商業用地、賃貸倉庫等の不動産事業は引き続き安定した収益を確保いたしましたが、完成工事案件が前年を下回り売上は影響を受けました。
この結果、売上高は前年同期比8.0%減の765百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比18.2%増の498百万円となりました。
資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、株式相場の上昇に伴い投資有価証券が増加しましたが、有形固定資産の減少により、前連結会計年度末に比べ1,964百万円減少の112,259百万円となりました。
負債は、短期借入金の返済に伴う減少により、前連結会計年度末に比べ3,572百万円減少の58,369百万円となりました。
純資産は、為替相場の変動に伴い為替換算調整勘定が減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加により、前連結会計年度末に比べ1,607百万円増加の53,889百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。