(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、緩やかな回復基調の下、企業収益の拡大や雇用情勢の改善が続きましたが、所得の伸び悩みもあり個人消費は力強さに欠ける展開となりました。
旅行業界におきましては、海外旅行は、アジア方面が全般に好調を維持し、ヨーロッパ方面や中国方面も回復基調で推移いたしましたが、ミクロネシアなど一部の地域では地政学リスクの影響を受ける結果となりました。国内旅行は、沖縄や京阪神方面が堅調でありましたものの、豪雨被害により九州方面の回復が遅れるなど、全体として低調に推移いたしました。訪日旅行は航空路線の拡充やクルーズ船の寄港が寄与し、拡大基調が続きました。
このような情勢の下、当社グループは、激変する事業環境に即応し持続的な成長を図るため、近畿日本ツーリスト株式会社および近畿日本ツーリスト個人旅行株式会社の会社分割により、組織および権限の「集中と分散」を図る事業構造改革を推し進めるとともに、中期経営計画で定めた事業方針に従い、スポーツ事業、訪日旅行事業および地域誘客交流事業の成長領域に注力し、収益の拡大を図りました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における連結売上高は2,089億28百万円(前年同期比2.7%増)となり、連結営業利益は27億16百万円(前年同期比24.2%増)、連結経常利益は27億21百万円(前年同期比23.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億97百万円(前年同期比34.9%増)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりです。
① 個人旅行事業
近畿日本ツーリスト個人旅行株式会社は、国内旅行商品「メイト」では、人気スマホゲームやTVアニメとタイアップした旅行プランの拡充に努め、多様なお客さまのニーズへの対応を強化いたしました。海外旅行商品「ホリデイ」では、ベトナムのダナンやフィリピンのセブ島で独自の夏祭りイベントを企画し、それらを組み込んだ旅行プランを販売するなど、オリジナリティに富んだ旅行商品の増販を図りました。また、新たにインターネット販売システム「国内ダイナミックパッケージ」を導入し、お客さまが豊富な宿泊施設と新幹線を自由に組み合せて予約できるサービスを開始いたしました。
クラブツーリズム株式会社は、同社の最上級ブランド「ロイヤル・グランステージ」の「ロイヤルクルーザー四季の華」バスツアーで、全19席総革張り、木目調の内装と眺望に優れた大きな窓を装備する最高級車両「碧号」の運行を開始し、さらにワンランク上のバス旅行の訴求に努めたほか、「大人の社会科見学ツアー」等の知的好奇心を満たすツアーなど、よりテーマ性の高い旅行商品を拡充し、他社との差別化を図りました。また、若年層のお客さまを含めた新規顧客の獲得拡大のため、新たにコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」の公式アカウントを開設いたしました。
訪日旅行においては、海外現地法人や海外OTA(Online Travel Agent、オンライン専門旅行会社)との連携を強化し、さらなる需要獲得に努めました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績については、下記のとおりとなりました。
個人旅行事業連結売上高 1,208億86百万円(前年同期比 5.0%増)
個人旅行事業連結営業利益 19億円(前年同期比 97.7%増)
② 団体旅行事業
近畿日本ツーリスト株式会社は、法人、団体顧客への提案型営業に注力し、MICE(Meeting、Incentive、Convention・Congress、Event・Exhibition)市場等の積極的な開拓に努めました。特に、スポーツ事業では、平昌2018冬季オリンピック・パラリンピックの観戦ツアー指定旅行会社として、選手家族や後援組織の応援ツアーなど各種ツアーの受注を拡大したほか、東京2020オリンピック・パラリンピックのスポンサー企業が顧客に行う様々なホスピタリティ・プログラムの運営業務の受託に注力いたしました。また、地域誘客交流事業では、VR(仮想現実)技術を活用した堺市博物館の「仁徳天皇陵古墳ツアー」の運営支援業務を受託し、旅行会社ならではの案内ノウハウを活用いたしました。
しかしながら、当第2四半期連結累計期間の業績については、前年同期に行われたリオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピックなどの国際イベントの反動減もあり、下記のとおりとなりました。
団体旅行事業連結売上高 505億79百万円(前年同期比 3.8%減)
団体旅行事業連結営業利益 3億93百万円(前年同期比 49.2%減)
③ その他
北海道、東北、中国四国、九州の国内地域旅行会社におきましては、地域密着のきめ細かな営業活動を推し進め需要の開拓に努めるとともに、東京2020オリンピック・パラリンピックを睨んだ自治体などによる平昌2018冬季オリンピック・パラリンピック現地視察ツアーの受注や、選手・競技団体の事前合宿受注に向けた営業活動に積極的に取り組みました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績については、下記のとおりとなりました。
その他連結売上高 373億58百万円(前年同期比 4.8%増)
その他連結営業利益 2億77百万円(前年同期比 4.1%増)
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ、流動資産で主に預け金および旅行前払金が増加したことにより157億45百万円(14.0%)の増加、固定資産で無形固定資産や投資有価証券が増加した一方で、繰延税金資産の減少などにより1億62百万円(1.0%)の増加となった結果、159億8百万円(12.3%)増加し1,447億98百万円(前連結会計年度末は1,288億90百万円)となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ、流動負債で主に営業未払金および旅行前受金が増加したことにより150億97百万円(15.1%)の増加、固定負債で主に繰延税金負債が減少したことにより10億51百万円(23.6%)の減少となった結果、140億45百万円(13.5%)増加し1,184億17百万円(前連結会計年度末は1,043億72百万円)となりました。
また、純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、前連結会計年度末に比べ18億62百万円(7.6%)増加し263億80百万円(前連結会計年度末は245億17百万円)となりました。
この結果、自己資本比率は18.2%で前連結会計年度末から0.8ポイント減少しました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比較して102億98百万円増加し755億36百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は119億82百万円の増加(前年同期は95億68百万円の増加)となりました。これは主に旅行前払金の増加による影響で42億17百万円減少したものの、仕入債務の増加による影響で51億60百万円、預り金の増加による影響で18億5百万円、旅行前受金の増加による影響で83億52百万円がそれぞれ増加したためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は16億98百万円の減少(前年同期は16億35百万円の減少)となりました。これは主に固定資産の取得による支出で14億42百万円が減少したためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は9百万円の減少(前年同期は17百万円の増加)となりました。これは主にリース債務の返済による支出で8百万円が減少したためであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。