第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

 当第2四半期連結累計期間における我が国経済は国内外でコロナ禍からの経済活動の再開が進んだことにより企業業績は緩やかな回復基調にあるものの急速な円安による国内経済への影響や長期化するロシア・ウクライナ問題欧米を中心とした経済・金融政策の影響懸念等引き続き不透明な状況であります

 また当社グループと関係の深い自動車業界においては半導体等の部材不足の緩和に伴い改善に転じたものの国内では人手不足の問題や急激な資源価格高騰・賃金上昇など予断を許さない状況が続いております海外では米中貿易摩擦やロシア・ウクライナ問題の長期化による物価高騰懸念等依然として先行き不透明な状況でありますこのような環境の中で当社グループにおきましては昨年度と同様に年輪経営(増収増益)を着実に実行、「皆が正常進化を着実に遂げる-現状に甘んじることの否定-をグループ方針に掲げこれまで築いてきた全員参画によるOne Team 経営をベースに現状に甘んじることなく更なるお客様への貢献に向けて自ら変えることができる正常進化こそ、「中期経営計画2023達成に不可欠であると考え取り組みを進めております当期の業績につきましては海外子会社を中心とした物流サービス事業における受注量の増加等により売上高は29,303百万円(前年同期比3.5%増収)となりました営業利益は増収に加え生産性向上の推進等により1,847百万円(前年同期比36.4%増益)経常利益は2,354百万円(前年同期比18.4%増益)親会社株主に帰属する四半期純利益は1,531百万円(前年同期比23.1%増益)となりました

 なお主なセグメント別の売上高(セグメント間の内部売上を含む)営業利益の状況は次の通りであります

 

① 物流サービス事業

 売上高は、国内の物流サービス事業及び中国子会社広州広汽木村進和倉庫有限公司及び北米子会社KIMURA,INC.における受注量の増加等により20,575百万円(前年同期比1.9%増収)となりました営業利益は売上高の増収に加え現場第一線での日決算活動の推進による収益力向上等により2,149百万円(前年同期比27.9%増益)となりました

② 自動車サービス事業

 売上高は、車両販売事業における台当たり販売単価の上昇等により7,172百万円(前年同期比3.2%増収)となりました営業利益は車両整備事業の収益改善の遅れ等もあり374百万円となりました

③ 情報サービス事業

 主要顧客からの受注量の増加等により1,028百万円(前年同期比27.8%増収)となりました営業利益は売上高の増収等により98百万円(前年同期比13.8%増益)となりました

④ 人材サービス事業

 売上高は、市場の人材獲得競争の中エリア貢献の拡販(中部関西関東への展開)実現に向けて積極的な拡販活動や新規顧客の獲得に注力したこと等により871百万円(前年同期比23.7%増収)となりました営業利益は売上高の増収等により15百万円(前年同期比1,031.2%増益)となりました

⑤ その他サービス事業

 売上高は、売電サービスにより28百万円(前年同期比1.2%増収)となりました営業利益は売上高の増収等により11百万円(前年同期比3.9%増益)となりました

 

(2)資産、負債及び純資産の状況

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は59,677百万円となり前連結会計年度末に比較して1,907百万円の増加となりましたその主な要因は投資その他の資産が投資有価証券の増加等により1,175百万円増加したこと等によるものであります

 負債合計は22,140百万円となり前連結会計年度末に比較して515百万円の減少となりましたその主な要因は未払金の減少等により流動負債が1,672百万円減少したこと等によるものであります

 純資産につきましては前連結会計年度末に比較して2,423百万円増加の37,537百万円となりましたその結果自己資本比率は前連結会計年度末比1.8ポイント上昇の59.7%となりました

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下資金という)は前連結会計年度末に比較して904百万円増加し10,162百万円となりました

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間におきましては1,842百万円の収入で前年同四半期に比べ350百万円の収入増となりました主な要因は減価償却費が増加したこと等によるものであります

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間におきましては246百万円の支出で前年同四半期に比べ229百万円の支出減となりました主な要因は倉庫賃貸借契約に伴う保証金の支払等、投資その他の資産の支出が270百万円減少したこと等によるものであります

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間におきましては931百万円の支出で前年同四半期に比べ710百万円の支出減となりました主な要因は自己株式の取得による支出が1,055百万円減少したことによるものであります

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当社グループでは、主に物流サービス事業の分野で研究開発活動を行っており、物流機器・輸送機器の企画・設計・開発・試作を中心に活動するとともに、海外への事業展開を図るための調査・研究を実施しております。

 なお、当第2四半期連結累計期間の研究開発費は166百万円であり、主に既存製品の改良と物流ノウハウとITを融合した新技術の開発によるものであります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。