第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間の経営環境は、不安定な国際情勢や地政学的リスクが引き続き伴ったものの、国内においては、雇用・所得環境の改善が続く中、各種の政策効果もあり、景気は緩やかな回復基調が続きました。

このような環境の中、当社グループは、拡大している事業領域へ対応すべく体制の再編を行うとともに、「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」という企業理念のもと、旅行のみならず様々な事業を通じて、常に変化・発展し続ける企業として、世界の平和に貢献できる新しいビジネスモデルの構築を目指してまいりました。

セグメント別の業績は次のとおりであります。また、各セグメントの金額は、セグメント間取引を相殺消去する前の金額であります。

 

(旅行事業)

当第3四半期連結累計期間の旅行市場は、日本人出国者数は東アジア情勢による減速がみられたものの、欧州テロ等による落ち込みからの回復もあり、前年同期比6.7%増の1,283万人となりました。訪日外客数においては、前年同期比16.8%増の2,036万人と主要20市場全てで過去最高を記録するなど順調に推移いたしました。(出典:日本政府観光局(JNTO))

主軸事業である日本における旅行事業につきましては、夏季最大の「スーパーサマーセール」を例年より前倒しで開催したことにより早期取り込みが奏功いたしました。また、スマートフォン利用の高まりを受け、予約サイトのさらなる改善やSNSを利用した旅行検索の充実などにも努めた結果、オンライン予約が好調に推移いたしました。海外旅行では、人気のハワイ・ヨーロッパにおいて現地のナンバーワン・オンリーワンコンテンツの打ち出しを強化した結果、送客数が前年同期比4.1%増となり、取扱額は前年同期比11.1%増となりました。国内旅行では、自然災害がありつつも、人気のキャラクターを起用し沖縄を強化したことに加え、人気のバスツアーもプレミアムバスの導入や予約サイトのリニューアルにより予約が好調に推移し、過去最高の催行本数となりました。

海外における旅行事業では、経済発展により海外旅行者数が急増しているアジアの旅行需要を取り込むべく経営資源を投入し強化しており、特にタイ・インドネシア・ベトナムをはじめとする東南アジアにおいては、各国旅行博等のイベントが多数開催される時期にあわせ、ローカルマーケットの旅行取扱数を増やすべく出展を推進いたしました。また、受入業務では、欧州需要の回復に加え、インドネシアにおいて初めて日本人以外の受入が半数を超えるなど、引き続きグローバルマーケットからの受入対応の強化を推進いたしました。

訪日旅行事業につきましては、訪日外客数は依然大きく増加を続けており、2020年の政府目標が4,000万人に設定されるなど市場は益々拡大する見込みです。当社グループにおいては、中国や東南アジアに加え欧米からの受客が増加傾向にあり、商品展開においては個人旅行客向けのパーツ販売が大幅に増加しております。また好調なMICE事業では、アジア各国における営業を強化した結果、各国における取扱い数が増加しております。

営業拠点網は引き続きグローバルに拡大を続け、当第3四半期連結会計期間末における当社グループ拠点数は、国内294拠点、海外66カ国157都市278拠点となりました。(平成29年7月末日時点)

以上の結果、旅行事業の売上高は3,661億78百万円(前年同期比111.1%)、営業利益は44億47百万円(同95.8%)となりました。

なお、当第3四半期連結累計期間において、GROUP MIKI HOLDINGS LIMITEDを連結子会社化いたしましたが、貸借対照表のみを連結し、損益計算書については第4四半期連結会計期間から連結いたします。

(ハウステンボスグループ)

ハウステンボスでは、「春の九州一花火」や「九州ご当地グルメイベント」、ゴールデンウィークには恒例となっている「バラ祭」に加え「世界花火師競技会」を2日間開催したほか、5年目となる「あじさい祭」においては品種を1,100品種へ増加し、加えてマラソンやライブイベントなども開催し集客に努めました。

また、昨年まで4年連続1位の「じゃらん九州・山口人気観光地ランキング」にて今年も1位を受賞し、5年連続で九州・山口エリアにおける人気観光地ナンバーワンのご評価をいただいております。

今期開業25周年を迎え、「花の王国」「光の王国」「音楽とショーの王国」など5つのイベントを軸に展開するとともに、第6の王国「ロボットの王国」を加え、3世代でお楽しみいただけるオンリーワン・ナンバーワンのコンテンツを提供し、より一層の体験価値の向上に注力した結果、4月以降は、入場者数・取扱高ともに前年実績を大きく上回り、当第3四半期累計期間における入場者数は前年同期比100.9%の212万人となりました。

ラグーナテンボスでは、5月に開催された東海地区を中心としたイベントによる集客増に加え、本格的夏シーズンに先がけてプールをオープンするなど集客強化に努めました。また、新規ホテルとして、平成29年8月に「変なホテル ラグーナテンボス」(愛知県蒲郡市)を開業いたしました。

なお、前期よりグループ化しておりますHTBエナジーが、完全自由化された電力小売事業に本格的に参入しており、当エネルギー事業は当期におけるグループ連結業績の向上に大きく寄与するものと考えております。

以上の結果、ハウステンボスグループの売上高は249億66百万円(前年同期比112.9%)、営業利益51億88百万円(同103.5%)となりました。

 

(ホテル事業)

当社グループの旅行事業・ハウステンボスグループに続く第3の柱として強化を図っておりますホテル事業につきましては、中長期的に100施設の展開を実現するため、平成28年11月にホテル事業を統括するH.I.S.ホテルホールディングス株式会社を設立いたしました。旅行事業における海外発の海外旅行事業と同様、アジアの旅行需要を取り込むことで大きな成長が期待できる事業であり、ホテル客室不足が深刻化する東京・大阪・京都等の国内、およびアジア顧客が好む旅行先を中心とした海外でのホテル展開の検討・準備を進めております。

平成29年3月にオープンした「変なホテル舞浜 東京ベイ」では、連休需要や認知度の向上により、集客は好調に推移しており、引き続き高い稼働率をキープしております。グアム リーフ&オリーブスパリゾート(グアム)においては、世界最大級の旅行口コミサイトにおいて上位になるなど、オンラインでの個人旅行客への対応が奏功し、好調に推移いたしました。

以上の結果、売上高は53億46百万円(前年同期比104.4%)、営業利益は6億9百万円(同119.3%)、EBITDAベースでは12億33百万円(前年同期比107.4%)となりました。

なお、当第3四半期連結累計期間において、Green World Hotels Co., Ltd.を連結子会社化いたしましたが、貸借対照表のみを連結し、損益計算書については第4四半期連結会計期間から連結いたします。

 

(運輸事業)

運輸事業の売上高は32億72百万円(前年同期比136.7%)、営業損失8億40百万円(前年同期は営業損失5億86百万円)となりました。なお、ASIA ATLANTIC AIRLINES CO.,LTD.は当第3四半期会計期間末において連結子会社から持分法適用関連会社となりました。第4四半期会計期間以降の同社の業績は持分法による投資損益に反映されます。

 

(九州産交グループ)

九州産交グループでは、熊本地震から1年が経過し全体的に回復基調が見られ、減少していた高速バス事業も好調に推移したほか、桜町再開発事業につきましても工事は順調に進捗しております。その結果、売上高は165億34百万円(前年同期比110.4%)、営業利益は3億10百万円(同1464.0%)となりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は過去最高の4,151億15百万円(前年同期比111.8%)、営業利益は81億17百万円(同103.0%)となりました。また、経常利益は為替差益26億97百万円(前年同期は為替差損63億18百万円)を計上し123億16百万円(同531.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は過去最高の87億80百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失11億32百万円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ832億94百万円増加し、4,156億79百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加(前期末比438億95百万円増)、旅行前払金の増加(同121億56百万円増)によるものであります。現金及び預金の増加は、旅行前受金の増加、社債の発行及び長期借入れによる収入が、自己株式の取得による支出を上回ったことによるものであります。

また、当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ751億83百万円増加し、3,124億28百万円となりました。これは主に、旅行前受金の増加(前期末比319億29百万円増)、社債の発行(同200億円増)及び長期借入金の増加(同123億10百万円増)によるものです。

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ81億11百万円増加し、1,032億51百万円となりました。これは主に、非支配株主持分の増加(前期末比80億93百万円増)及び四半期純利益の計上等による利益剰余金の増加(同74億18百万円増)がある一方で、自己株式を99億99百万円取得したことによるものであります。

なお、自己資本比率は、当第3四半期連結会計期間末19.1%、前連結会計年度末23.9%となっておりますが、これは社債、転換社債型新株予約権付社債、借入金により資金調達したことによります。当該影響を考慮した場合の自己資本比率は、当第3四半期連結会計期間末30.7%、前連結会計年度末38.7%であります。当第3四半期連結会計期間末の30.7%は、自己株式を取得したこと等により前連結会計年度末より自己資本が減少し、一方で季節変動による旅行前受金の増加により負債が増加したこと等の影響によるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5)従業員の状況

当第3四半期連結累計期間において、GROUP MIKI HOLDINGS LIMITEDの子会社化等により、「旅行事業」セグメントの当社グループ従業員数が前連結会計年度末比2,390名増加し10,640名となりました。また、Green World Hotels Co., Ltd.の子会社化等により、「ホテル事業」セグメントの当社グループ従業員数が前連結会計年度末比373名増加し586名となりました。

また、ASIA ATLANTIC AIRLINES CO., LTD.は連結の範囲から外れたため、「運輸事業」セグメントにおいて前連結会計年度末比216名減少し、0名となりました。それ以外のセグメントでは前連結会計年度末比140名増加し、グループ全体の従業員数は13,532名となっております。

なお、従業員数は就業人員であり、臨時従業員数については著しい変動はありません。