文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における経営環境は、世界経済の不確実性や地政学的リスクが引き続き伴ったものの、国内では雇用・所得環境の改善が続き、景気は緩やかに回復いたしました。
このような環境の中、当社グループは、拡大している事業領域へ対応すべく体制の再編を行うとともに、働き方改革を推進し、「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」という企業理念のもと、旅行のみならず様々な事業を通じて、常に変化・発展し続ける企業として、世界の平和に貢献できる新しいビジネスモデルの構築を目指してまいりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。また、各セグメントの金額は、セグメント間取引を相殺消去する前の金額であります。
(旅行事業)
当第3四半期連結累計期間における旅行市場は、日本人出国者数は、世界的に頻発する豪雨、洪水、熱波などの気象リスクが目立ったものの、主要な観光地の治安の落ち着きに加え、為替の変動幅が緩やかだったことや、ゴールデンウィークの日並びの良さなどにより、前年同期比104%の1,335万人と順調に推移しました。訪日外客数においては、大阪北部地震や西日本豪雨の影響により、一部の市場で需要が抑えられたものの、新規就航や増便による航空座席供給量の増加に加え、花見人気の高まりなどから、前年同期比116%の2,363万人と好調に推移しました。(出典:日本政府観光局(JNTO))
日本における旅行事業につきましては、5月下旬より開始した「スーパーサマーセール」に加え、過去最大級のチャーター便の仕入・販売により、夏の予約が好調に推移いたしました。方面別では、引き続き減便等によるグアムの弱含みがあったものの、前期に東アジア情勢により低調だった韓国の復調や、シニアの早期取り込みが奏功した欧州が順調に推移いたしました。さらに、沖縄も専用ラウンジなどのオリジナルコンテンツの強化により順調に推移いたしました。また、プロモーション展開やWEB制作などを全国で統一し効率化を進め、お客様目線のサービスの改善につなげるべく、ユーザビリティの向上に努めました。訪日向けには、欧米各国での営業を強化したことにより、現地からの集客が増加したほか、商材においても自社主催のコンテンツを大幅に増やし、ランドオペレーター化を推進したことにより、好調に推移いたしました。法人事業では、ソリューションビジネスを推進し、より収益性の高いビジネスモデルへの転換を図っております。
海外における旅行事業では、グアムの集客が弱含みましたが、ロシア・韓国など日本以外のマーケットからの安定的な集客確保のための対応を進めました。東南アジアでは、タイにてインドネシアからの受客が6年ぶりに過去最高となったほか、ベトナムにて日本行きチャーター便ツアーや現地企業のインセンティブツアーの送客拡大、初の修学旅行の受け入れ、日本の当社ツアー(Ciao)からの過去最大の受客となるなど好調に推移し、重点拠点による増収が寄与いたしました。前期から当期にかけて新たに子会社化した3社においては弱含んでおりますが、シーズナリティの影響であり、通期の計画に織り込んでいたものであります。
また、当社グループの営業拠点数は引き続き新規出店と統廃合を実施した結果、国内282拠点、海外71カ国158都市274拠点となりました。(平成30年7月末日時点)
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は4,548億48百万円(前年同期比124.2%)、営業利益は51億44百万円(同116.1%)となりました。
(ハウステンボスグループ)
ハウステンボスでは、開業25周年にともないハウステンボスならではのオンリーワン・ナンバーワンのコンテンツ展開に注力し、お客様満足度と体験価値の向上に努めました。
新施設「スペースインベーダーギガマックス」のオープンに加え、同時期では初となる「レインボー花火」を開催いたしました。今年5年目を迎える「フラワージャパンカップ」と初開催となる「マム(菊)展」を同時開催するなど満足度の向上に努めました。また、「ゆり祭」においては、新スポット「ゆりのドレス」が登場するなど集客に貢献いたしました。
上記取り組みにより、入場者数は上半期(94.4%)から伸長し前年同期比95.1%の2,019千人となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は304億37百万円(前年同期比121.9%)、営業利益は、ハウステンボスにおける減価償却費や場内メンテナンスなどの販売管理費の増加に加え、電力小売り事業を営むHTBエナジー株式会社における燃料コストの増加により、営業利益50億39百万円(同97.1%)となりました。
(ホテル事業)
旅行事業・ハウステンボスグループに続く第3の柱として強化を図っておりますホテル事業につきましては、引き続き世界一の生産性を目指す「変なホテル」の展開を中心に進めており、4月に首都圏4軒目となる「変なホテル東京 浜松町」を開業いたしました。周辺環境にも恵まれ開業直後から順調に推移しております。既存のホテルにつきましては、ウォーターマークホテル長崎においてオンライン強化による個人予約の増加、ウォーターマークホテルバリにおいてラマダン休暇の取り込みが奏功したこと、連結子会社化したGreen World Hotels Co., Ltd.(台湾)の業績寄与もあり、好調に推移いたしました。7月に開業済みの「変なホテル東京 浅草橋」「変なホテル東京 赤坂」に加え、今後も東京都内に1軒、西日本に5軒の「変なホテル」開業を予定しており、展開を加速してまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は91億56百万円(前年同期比171.3%)、営業利益は8億43百万円(同138.4%)、EBITDAベースでは18億45百万円(前年同期比149.6%)となりました。
なお、当セグメントに含まれておりましたウォーターマークホテル札幌の不動産を3月に売却しております。
(九州産交グループ)
九州産交グループでは、昨年の熊本地震後の復興需要からの反動減により旅行事業が低調だったことに加え、原油の減産による軽油費の上昇により、当第3四半期連結累計期間における売上高は161億22百万円(前年同期比97.5%)、営業利益は3億24百万円(同104.5%)となりました。桜町再開発事業につきましては、工事は順調に進捗しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は過去最高の5,104億38百万円(前年同期比123.0%)、営業利益は95億63百万円(同118.1%)となりました。また、経常利益は為替差損10億46百万円(前年同期は為替差益26億97百万円)を計上し103億13百万円(同83.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は44億40百万円(同50.7%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ989億49百万円増加し、5,217億58百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加(前期末比375億17百万円増)、旅行前払金の増加(同227億32百万円増)、有形固定資産の増加(同181億56百万円増)、受取手形及び売掛金の増加(同32億1百万円増)によるものです。
また、当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ1,011億74百万円増加し、4,127億36百万円となりました。これは主に、旅行前受金の増加(前期末比390億23百万円増)、転換社債型新株予約権付社債の発行による増加(同250億83百万円増)、借入金の増加(同248億50百万円増)によるものです。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ22億25百万円減少し、1,090億22百万円となりました。これは主に、四半期純利益の計上等による利益剰余金の増加(前期末比27億26百万円増)がある一方で、平成29年10月31日付取締役会決議に基づき自己株式を49億99百万円取得したことによります。
なお、自己資本比率は、当第3四半期連結会計期間末15.8%、前連結会計年度末20.3%となっておりますが、これは社債、転換社債型新株予約権付社債、借入金により資金調達したことによります。当該影響を考慮した場合の自己資本比率は、当第3四半期連結会計期間末27.5%、前連結会計年度末34.1%であります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
該当事項はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。