第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染拡大による事業への影響については、今後も注視してまいります。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、徐々に持ち直しの動きは見られるものの、依然として先行きは不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻く事業環境としても、個人消費の低迷や海上コンテナ不足に加え、船舶の積載スペースの不足も重なり、依然として厳しい状況が続いております。

このような状況下、当社グループでは、新規顧客の開拓や既存顧客との取引深耕を図り、主に中国や東南アジアから日本への輸入海上輸送の貨物集荷に注力するとともに、安定的に国際貨物輸送を行うべく船会社と交渉を重ねながら、コンテナと積載スペースの確保に努めてまいりました。当第3四半期連結累計期間においては、巣ごもり消費の拡大から生活雑貨や家電製品等の取扱いは堅調な伸びを示し、アパレル関連製品の取扱いも僅かながらではありますが、回復基調に転じております。

また、海上コンテナの不足等から、当社グループで取扱う海上輸送の一部航路でも海上運賃が高騰し、依然として高い水準が続いており、当第3四半期連結累計期間の業績拡大、収益向上の追い風となりました。さらに、販売費及び一般管理費では、継続して見直しや削減を図ることにより、利益の創出に努めてまいりました。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間における営業収益は44,282百万円(前年同期比31.6%増)と前年同期を大きく上回りました。また、営業収益が好調に推移したことにより、営業利益は2,957百万円(前年同期比76.0%増)、経常利益は3,154百万円(前年同期比64.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,993百万円(前年同期比55.1%増)といずれも前年同期を大幅に上回ることとなりました。

 

セグメント別の経営成績は次の通りであります。

なお、報告セグメントに含まれない事業セグメント「その他」では、第1四半期連結会計期間において、米国の現地法人「AIT International of America,Inc.」が清算結了したため、連結の範囲から除外しております。また、報告セグメントの「中国」では、「暖新国際貿易(上海)有限公司」が現在、解散及び清算に向けての準備を進めております。

 

①日本

当第3四半期連結累計期間では、断続的な緊急事態宣言の発出等により、社会経済活動が大きく制限され、個人消費にも大きな影響を与えて、景気の減速感も強まりを見せました。

このような厳しい環境下でありましたが、コロナ禍における巣ごもり消費が拡大を続ける中、一貫輸送の受注を増加させるべく営業活動に邁進し、加えて顧客へのサービス向上を図るべく、DXへの取り組みにも注力してまいりました。

その結果、海上輸送の取扱コンテナ本数は、輸入で205,579TEU(前年同期比2.2%増)、輸出入合計では215,709TEU(前年同期比2.0%増)と前年同期を上回りました。通関受注件数においても、子会社での受注が回復傾向にあり、113,029件(前年同期比6.8%増)と前年同期を上回る推移となりました。さらに、前述の数量の増加に加えて、海上コンテナの不足等による海上運賃の高騰は、営業収益、売上総利益を押し上げる大きな要因となりました。また、販売費及び一般管理費においては、継続して見直しを行うに留まらず、DXを活用し、自らの業務効率の改善にも取り組み、コストを圧縮することで更なる利益の創出を図ってまいりました。

以上のことから、日本における営業収益は36,913百万円(前年同期比36.7%増)と前年同期を上回り、セグメント利益は、売上総利益が大幅に増加したことに加え、人件費や営業活動における費用の抑制に努めたこと等で2,457百万円(前年同期比119.0%増)となりました。

 

②中国

アパレル関連の取扱いが低調な推移であることから、検品・検針等の付帯業務の受注は厳しい環境が続いておりますが、前年同期と比較して日本向け貨物の取扱量も回復し、中国国内での輸送関連の収益機会も増すこととなりました。

この結果、中国における営業収益は6,619百万円(前年同期比16.2%増)と前年同期を上回りました。一方でセグメント利益は、前第3四半期連結累計期間であった法定福利費の減免が無くなったこと等で費用が嵩んだ結果、466百万円(前年同期比5.3%減)となりました。

 

③その他

台湾子会社においては、貨物の取扱量及び収益は安定的に確保出来たものの、ベトナム子会社では、新型コロナウイルスの感染急拡大の影響から収益が低下することとなりました。また、ミャンマー子会社でも、新型コロナウイルス感染症や政情不安等の影響から収益が低下し、加えて米国子会社の清算もあって、営業収益は749百万円(前年同期比21.1%減)となり、セグメント利益は33百万円(前年同期比49.0%減)となりました。

 

(注)TEU(Twenty-foot Equivalent Unit、20フィートコンテナ換算)とは、海上コンテナの数量を表す単位で、20フィートコンテナ1個分を1TEUと計算します。 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結累計期間における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,104百万円増加し23,735百万円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,686百万円増加し19,540百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が1,954百万円、立替金が547百万円、現金及び預金が167百万円増加したことによるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べ581百万円減少し4,195百万円となりました。これは主に、顧客関連資産が197百万円、のれんが81百万円、繰延税金資産が61百万円減少したことによるものであります。

(負債)

当第3四半期連結累計期間における負債総額は、前連結会計年度末に比べ818百万円増加し10,218百万円となりました。

流動負債は、前連結会計年度末に比べ844百万円増加し8,608百万円となりました。これは主に、買掛金が1,690百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が1,000百万円減少したことによるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べ25百万円減少し1,609百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が4百万円減少したことによるものであります。

(純資産)

純資産は、前連結会計年度末に比べ1,285百万円増加し13,517百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,993百万円を計上した一方で、剰余金の配当により986百万円が減少したことによるものであります。また、為替換算調整勘定が310百万円増加したことによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積りにつきましては、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載の通りであります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7) 従業員数

連結会社の状況

当第3四半期連結会計期間末の連結会社の従業員数が前連結会計年度末に比べ、163名減少しております。これは、報告セグメントに含まれない事業セグメント「その他」において、主にミャンマーでの政情不安が起因となる受注減少に伴う人員の適正化等により、前連結会計年度末に比べ、118名減少したことによるものであります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。