第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績)

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことや感染拡大防止に伴う行動制限が解除されたことにより、個人消費の増加基調やインバウンド需要の増加など、緩やかな景気回復基調となりました。しかしながら、原材料・エネルギー価格の高騰や円安による物価上昇、ウクライナ情勢の長期化等の影響により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 そのような状況の中、主力事業である放送事業収入は、主力商品であるテレビスポットCMの受注が景気の不透明感や物価上昇の影響等により減収となりました。一方、システム関連事業収入は、受注が好調で利益率の高い案件も受注できたことで増収増益となりました。その結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高108億60百万円(前年同期比 3.4%増)となり、営業利益は3億79百万円(前年同期比 143.2%増)、経常利益は4億83百万円(前年同期比 83.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億59百万円(前年同期比 91.4%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①放送事業

放送事業は、収入66億9百万円(前年同期比 1.3%減)、営業損失5百万円(前年同期は営業損失43百万円)となりました。

テレビ部門は、収入61億55百万円(前年同期比 0.9%減)となりました。主力商品であるスポット収入は、アルコール飲料や流通・小売等が前年同期を上回りましたが、食品、薬品、トイレタリ等の出稿が低調で4.6%減となりました。一方、タイム収入は、女子プロゴルフトーナメント「RKB×三井松島レディス」や「博多どんたく港まつり」を入場・行動制限なく開催できたことや杭州アジア大会の番組等により4.6%増となりました。

ラジオ部門は、収入4億53百万円(前年同期比 6.8%減)となりました。スポット収入はアルコール飲料や遊戯施設等の出稿が低調で12.5%減、タイム収入も健康食品等のレスポンス広告が低調で9.6%減となりました。

 

②システム関連事業

システム関連事業は、収入31億79百万円(前年同期比 12.2%増)、営業利益2億34百万円(前年同期比 137.5%増)となりました。利益率の高いSIサービス部門の受注が好調で増収増益となりました。

 

③不動産事業

不動産事業は、収入5億16百万円(前年同期比 1.7%減)、営業利益5億16百万円(前年同期比 1.1%減)とほぼ前年並みで推移しました。

 

④その他事業

その他事業は、収入5億54百万円(前年同期比 24.3%増)、営業利益32百万円(前年同期は営業損失38百万円)となりました。催事部門では「ミュシャ展」や「WHO AM I-SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR-」等を開催しました。新型コロナウイルス感染症による規制が解除されたことで多くの催事を開催できたことなどにより増収増益となりました。

 

(財政状態)

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、500億22百万円と前連結会計年度末と比べ9億95百万円増加しました。これは主に、株価の上昇により投資有価証券が14億72百万円増加したことによるものであります。
 当第2四半期連結会計期間末の総負債は、120億2百万円と前連結会計年度末と比べ1億18百万円減少しました。これは主に、支払等により流動負債のその他に含まれる未払費用が3億28百万円減少したことなどによるものであります。
 当第2四半期連結会計期間末の純資産は、380億19百万円と前連結会計年度末と比べ11億13百万円増加しました。これは主に、株価の上昇によりその他有価証券評価差額金が9億67百万円増加したことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1百万円増加し、101億59百万円となりました。
 各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金の増加は11億23百万円(前年同期は6億63百万円)となりました。主な増加要因は、売上債権の減少額14億47百万円及び減価償却費5億57百万円であります。一方、主な減少要因は、棚卸資産の増加5億46百万円及び仕入債務の減少3億38百万円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金の減少は7億96百万円(前年同期は7億1百万円)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出5億69百万円及び無形固定資産取得による支出1億11百万円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金の減少は3億26百万円(前年同期は5億7百万円)となりました。主な減少要因は、配当金の支払額1億64百万円及びリース債務の返済による支出1億50百万円であります。

 

(3) 研究開発活動

 特記すべき事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。