第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績)

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続き、設備投資やインバウンド消費が堅調に推移するなかで緩やかな回復が見られました。一方、物価の上昇は続いており、加えてエネルギー価格や原材料価格は高止まりしております。景気の先行きは、物価の上昇圧力、米国の通商政策、米中貿易摩擦の影響や地政学リスクも引き続き懸念されており、依然として不透明な状況が続いております。

そのような状況の中、主力事業である放送関連事業はテレビ部門の売上が堅調に推移しました。システム関連事業につきましても官民ともにDX・IT化が引き続き活発であることなどから、前期の売上を大きく上回りました。また、Fun Standard㈱及び㈱ベーシックリビングを前連結会計年度末に連結子会社にしたことにより当中間連結会計期間の経営成績は、売上高151億81百万円(前年同期比 40.8%増)、営業利益は4億74百万円(前年同期比 115.8%増)、経常利益は6億32百万円(前年同期比 90.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は3億44百万円(前年同期比 88.1%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、当中間連結会計期間より、報告セグメントを従来の「放送事業」、「システム関連事業」、「不動産事業」及び「その他事業」の4区分から、「放送関連事業」、「システム関連事業」、「不動産事業」及び「ライフスタイル事業」に変更しております。セグメントごとの比較情報については、上記セグメント変更後の報告セグメントの区分に組み替えた数値で比較しております。報告セグメントの詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) セグメント情報」の「Ⅰ 報告セグメントの変更等に関する事項」に記載しております。

①放送関連事業

放送関連事業は、収入72億38百万円(前年同期比 5.2%増)、営業利益38百万円(前年同期は営業損失1億18百万円)となりました。

テレビ部門は、収入63億円(前年同期比 4.3%増)となりました。主力商品であるスポット収入は0.3%増となりました。業種別では、人材サービス、薬品やレジャー施設等が好調でありました。タイム収入につきましては、女子プロゴルフ「Sky RKBレディスクラシック」等の放送に関連するイベント、「2025 世界バレー」や「東京2025 世界陸上」の放送もあり9.7%増となりました。

ラジオ部門は、収入4億48百万円(前年同期比 3.5%減)となりました。スポット収入はイベント関連の告知CMや時報スポット等で16.1%増加しましたが、タイム収入は番組の終了やレスポンス広告の減少等により8.6%減となりました。

その他放送関連部門は、収入4億89百万円(前年同期比 31.9%増)となりました。催事では「芥見下々『呪術廻戦』展」や「プレバト才能アリ展」等を開催し、舞台では「マクベス」等により増収となりました。

 

②システム関連事業

システム関連事業は、収入39億2百万円(前年同期比15.6%増)、営業利益3億61百万円(前年同期比27.7%増)となりました。収入については官公庁向け自治体標準化対応、小売チェーン店への総合セキュリティ対策ソフトやネットワーク関連機器の販売が好調で増収となりました。営業利益は、自治体標準化移行パッケージの販売が増加したこと、受注価格の適正化やSEの適正配置を推し進めたことにより営業利益は大幅に増加しました。

 

 

③不動産事業

不動産事業は、収入5億54百万円(前年同期比 6.5%増)、営業利益5億22百万円(前年同期比 2.9%増)となりました。RKB駐車場の稼働率が高かったことや賃貸物件を新たに購入したこと等により増収増益となりました。なお、セグメント間の内部売上高又は振替高を加えた不動産事業の収入は9億82百万円であります。

 

④ライフスタイル事業

ライフスタイル事業は、収入34億87百万円(前年同期は4百万円)、営業損失31百万円(前年同期は営業損失22百万円)となりました。当中間連結会計期間よりFun Standard㈱及び㈱ベーシックリビングを連結対象にしたことにより大幅増収となりました。eコマース(ネット通販)部門はカー用品、防災用品や宅配ボックスが好調で売上・利益ともに大幅に増加しました。サーモン陸上養殖部門については、工場建設に伴い減価償却費等が発生し営業損失となりました。この結果、ライフスタイル事業全体としては増収減益となりました。

 

(財政状態)

当中間連結会計期間末の総資産は、597億15百万円と前連結会計年度末と比べ42億16百万円増加しました。これは主に、サーモン陸上養殖の工場建設等によりリース資産が23億77百万円及び株価の上昇及び投資有価証券の取得により投資有価証券が20億75百万円増加したことなどによるものであります。

当中間連結会計期間末の総負債は、174億34百万円と前連結会計年度末と比べ27億47百万円増加しました。これは主に、サーモン陸上養殖の工場建設等によりリース債務が22億82百万円及び株価の上昇により繰延税金負債が6億13百万円増加したことなどによるものであります。

当中間連結会計期間末の純資産は、422億80百万円と前連結会計年度末と比べ14億69百万円増加しました。これは主に、株価の上昇によりその他有価証券評価差額金が12億4百万円増加したことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ71百万円減少し、62億4百万円となりました。

各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金の増加は8億70百万円(前年同期は9億8百万円の増加)となりました。主な増加要因は、減価償却費7億33百万円及び税金等調整前中間純利益7億23百万円であります。一方、主な減少要因は、仕入債務の減少7億54百万円及び棚卸資産の増加6億34百万円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金の減少は26億96百万円(前年同期は20億34百万円の減少)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出17億88百万円及び定期預金の純増額4億50百万円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金の増加は17億54百万円(前年同期は4億75百万円の減少)となりました。主な増加要因は、サーモン陸上養殖の工場建設に伴いセール・アンド・リースバックによる収入20億85百万円であります。

 

(3) 研究開発活動

特記すべき事項はありません。

 

3 【重要な契約等】

当中間連結会計期間において、重要な契約等の決定又は締結等はありません。